JPH11117496A - 天井材固定方法 - Google Patents

天井材固定方法

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JPH11117496A
JPH11117496A JP9277283A JP27728397A JPH11117496A JP H11117496 A JPH11117496 A JP H11117496A JP 9277283 A JP9277283 A JP 9277283A JP 27728397 A JP27728397 A JP 27728397A JP H11117496 A JPH11117496 A JP H11117496A
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JP
Japan
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pressure
sensitive adhesive
ceiling material
adhesive
ceiling
Prior art date
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Pending
Application number
JP9277283A
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English (en)
Inventor
Koichi Yamano
浩市 山野
Yoshiyuki Takebe
義之 竹部
Hiromi Shima
裕美 島
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Sekisui House Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP9277283A priority Critical patent/JPH11117496A/ja
Publication of JPH11117496A publication Critical patent/JPH11117496A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定までの仮押さえに際しての作業負担が少
なく、種々の仮押さえ部材を必要とすることなく、しか
も固定位置を容易に調整し得る天井材固定方法を提供す
る。 【解決手段】 25%圧縮時の圧縮応力が0.01〜
1.0kg/cm2 の発泡体シート2の両面に粘着剤層
3,4が形成されており、少なくとも一方の粘着剤層3
の表面に、該表面3aよりも突出するようにかつ粘着剤
層3表面の10〜50%を被覆するように非粘着性もし
くは微粘着性のマスキング部材5が積層されている加圧
接着型粘着シート1を、天井材の内面または下地にマス
キング部材5が外側に露出するように積層し、次に、下
地に対して天井材を積層し、必要に応じて位置調整した
後、加圧することにより接着固定もしくは仮固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば天井材など
の建材を下地に固定する天井材固定方法に関し、より詳
細には、貼付作業時の位置調整を容易に行うことがで
き、加圧により固定もしくは仮固定を確実に行い得る加
圧接着型粘着シートを用いた天井材固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建材としての天井材を天井下地に
固定するに際しては、以下のような種々の方法が採用さ
れていた。
【0003】第1の方法は、石膏ボードなどからなる天
井材を、木製天井下地材もしくは軽量天井下地材に、ビ
ス止めし、固定する方法である。石膏ボードは、通常、
910×1820mm×厚さ15mm程度の寸法を有
し、約20kgの重量を有する。従って、石膏ボードを
固定するに際し、少なくとも二人の作業者を必要とし、
一人の作業者がビス止めするまで、他の作業者が天井材
を天井下地に当接させた状態で支えておかねばならなか
った。すなわち、天井材の固定に際しての作業負担が大
きかった。
【0004】第2の方法は、例えばサイジングやロック
ウールなどからなる軽量化粧ボードを、モルタル天井下
地材に接着剤を用いて固定する方法である。天井下地材
がモルタルの場合には、釘やビスを用いて天井材を天井
下地材に固定することができない。そのため、上記のよ
うに接着剤を用い、天井材をモルタル天井下地材に固定
していた。
【0005】しかしながら、接着剤を用いた場合、硬化
までに長時間を要するため、24時間程度、天井材を天
井下地材に対して当接させた状態で仮押さえする必要が
あり、そのため、種々の仮押さえ部材を用い、天井材を
天井に仮押さえしていた。
【0006】上述した第1の方法におけるビス止め完了
までの天井材の天井下地材への人の手による仮固定、並
びに第2の方法における接着剤固化までの仮固定の問題
点を解消するために、従来、両面粘着テープを用いて天
井材を天井下地に仮固定する方法も提案されている。し
かしながら、両面粘着テープを用いた場合、天井下地に
天井材を一旦貼付すると、貼付位置が正しい位置からず
れている場合、天井材の位置を調整することが困難であ
った。すなわち、通常の両面粘着テープは位置調整機能
を有しないため、仮固定用途に用いるには不適当なもの
であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来技術の欠点を解消し、固定までの仮押さえに際
しての作業負担が少なく、仮押さえ部材を必要とするこ
となく、しかも固定位置を容易に調整し得る天井材の固
定方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る天井材固定方法は、25%圧縮時の圧縮応力が0.
03〜1.0kg/cm2 の発泡体シートの両面に粘着
剤層が形成されており、さらに少なくとも一方の粘着剤
層表面に、該表面よりも突出するようにかつ粘着剤層表
面の10〜50%を被覆するように非粘着性もしくは微
粘着性マスキング部材が積層されている加圧接着型粘着
シートを、天井材の裏面もしくは下地に前記マスキング
部材が外側に露出するように積層し、次に下地に対し天
井材を積層し、加圧することにより接着固定もしくは仮
固定することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る天井材固定方法は、
上述した特定の加圧接着型粘着シートを用いて行われ
る。この加圧接着型粘着シートの構造を、図1及び図2
を参照して説明する。
【0010】図1は、本発明の天井材固定方法で用いら
れる加圧接着型粘着シートの一例を示す部分切欠断面図
である。加圧接着型粘着シート1は、25%圧縮時の圧
縮応力が0.03〜1.0kg/cm2 の発泡体シート
2を用いて構成されている。発泡体シート2の両面に
は、粘着剤層3,4が形成されている。粘着剤層3の表
面には、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材5が
積層されている。なお、非粘着性もしくは微粘着性マス
キング部材は、他方の粘着剤層4の表面に設けられてい
てもよい。また、微粘着性マスキング部材は、粘着剤層
3の表面の10〜50%を被覆するように積層されてい
る。
【0011】図1に示した加圧接着型粘着シートの原理
を説明する。加圧接着型粘着シート1では、図示の状態
では、粘着剤層3の表面に非粘着性もしくは微粘着性マ
スキング部材5が突出するように積層されている。従っ
て、加圧接着型粘着シート1を粘着剤層3の側から被着
体表面に接触させた状態では、粘着剤層3は被着体表面
に接触しない。よって、加圧接着型粘着シート1を被着
体表面に当接させた状態で自由にその位置を調整するこ
とができる。この場合、加圧接着型粘着シート1は、粘
着剤層4側において、予め幅木や床材などの天井材に貼
り合わされてもよく、あるいは、天井下地などに加圧接
着型粘着シート1を粘着剤層4側から貼付した後に、粘
着剤層3側に幅木や床材などの貼り合わせるべき天井材
を貼り合わせてもよい。
【0012】上記のように、非粘着性もしくは微粘着性
マスキング部材5が存在するため、加圧接着型粘着シー
ト1は、粘着剤層3側では被着体表面に当接された状態
で自由にその位置を調整することができ、該位置調整が
終了した後に、被着体に向かって加圧接着型粘着シート
1を加圧することにより、加圧接着型粘着シート1を貼
付することができる。
【0013】より詳細には、図2に示すように、加圧に
より、発泡体シート2が圧縮変形し、非粘着性もしくは
微粘着性マスキング部材5は、粘着剤層3の表面3aま
たは該表面3aよりも内側に移動されることになる。他
方、加圧により発生する発泡体シート2における圧縮応
力が粘着剤層3の背面から粘着剤層3を被着体表面に圧
接することになる。従って、非粘着性もしくは微粘着性
マスキング部材5が積層されている部分以外では、上記
圧縮応力により粘着剤層3が被着体表面に圧接されて強
固に接着することになる。
【0014】よって、加圧接着型粘着シート1では、貼
付位置の最終的な決定に至るまでの位置調整や再剥離を
容易に行うことができ、位置調整が終了した後には加圧
することにより正しい位置にかつ強固に接着させること
ができる。
【0015】発泡体シート2は、25%圧縮時の圧縮応
力が0.03〜1.0kg/cm2の発泡体シートによ
り構成されている。これは、例えば天井材を仮固定する
場合のように、天井材を被着面に対して圧接させるに際
し、下方から上方に押し上げるには、比較的小さい力で
接着し得ることが求められるため、25%圧縮時応力が
1.0kg/cm2 以下と小さいこと、すなわち、柔軟
性に優れていることが求められるからである。なお、2
5%圧縮時応力が0.03kg/cm2 未満では、発泡
体シート2の柔軟性が高くなりすぎ、発泡体シート2か
らの応力により粘着剤層を貼付面に対して圧接する効果
が十分に得られ難く、かつ層間強度も弱くなる。
【0016】上記25%圧縮時の圧縮応力は、好ましく
は、0.05〜0.8の範囲とされるが、発泡体シート
2の種類によっても異なり、例えば、連続気泡型のウレ
タン系発泡シートの場合には、0.05〜0.1の範
囲、独立気泡型のポリエチレン系発泡体シートの場合に
は、0.3〜0.8の範囲とすることが望ましい。
【0017】また、発泡体シート2の層間強度について
は、1.0kg/25mm以上であることが望ましい。
層間強度が1.0kg/25mm未満の場合には、例え
ば天井材のように、ある程度の重量を有する天井材を仮
固定した場合に、発泡体シートにおいて層間剥離が生じ
ることがある。
【0018】発泡体シートの厚みについても、本発明の
作用効果を果たし得る限り、特に限定されないが、天井
材などの天井材を下地に固定もしくは仮固定する場合、
通常、0.3〜2.0mmの厚みとされる。
【0019】粘着剤層3,4については、両面粘着テー
プの粘着剤層を構成するのに慣用されている適宜の粘着
剤を用いることができる。このような粘着剤としては、
アクリル系、ポリエーテル系、ウレタン系、天然もしく
は合成ゴム系などの適宜の粘着剤を挙げることができ
る。中でも、冬期の施工性を考慮すると、ガラス転移点
Tgが0℃以下である粘着剤が望ましい。
【0020】また、粘着剤層を構成する粘着剤について
は、ゲル分率が5〜99重量%の範囲にあるものが、粘
着力と凝集力の双方を満足し得るため好ましい。また、
粘着剤層は、後述のように加圧接着時に、非粘着性もし
くは微粘着性マスキング部材を粘着剤層表面内に位置さ
せ得るのに十分な弾性を有するものであることが好まし
く、従って0.1〜10.0kg/cm2 の弾性率を有
する粘着剤層が望ましい。
【0021】粘着剤層3,4を構成する粘着剤は、適宜
の架橋剤を用いて架橋されていてもよく、このような架
橋剤としては、イソシアネート、アジリジン系架橋剤、
金属錯化合物などを用いることができる。
【0022】粘着剤層3,4の厚みは特に限定されるも
のではなく、かつ用途や非粘着性もしくは微粘着性マス
キング部材5の形態や厚みによっても異なるが、通常
は、50〜100μm程度とされる。
【0023】非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材
5は、図1に示した構造では、粘着剤層3の表面の10
〜50%を均一にかつ部分的に被覆するような形状とさ
れている。この被覆割合が10%未満では、位置調整を
行うことが困難となり、50%を超えると、マスキング
部材の露出面積が大きくなりすぎ、接着力が不十分とな
り、十分に天井材を被着面に対して仮固定することがで
きなくなる。
【0024】非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材
の平面形状は、粘着剤層3の表面3aより突出されてお
り、粘着剤層3の粘着力を発揮させない限り、適宜の形
状とされる。すなわち、格子状であってもよく、円形や
その他の形状の開口が分散形成されたネットや多孔性シ
ートにより構成されていてもよい。
【0025】本発明では、マスキング部材として、非粘
着性または微粘着性のものが用いられるが、非粘着性マ
スキング部材を構成する材料については、特に限定はさ
れず、天然もしくは合成繊維、合成樹脂、金属などの任
意の材料を用いることができ、より具体的には、上述し
た綿糸や合成樹脂繊維を編み込んだもの、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンもしくはポリエチレンテレフタレー
トなどからなるメッシュやネット、ポリエステル繊維を
用いて構成された不織布、真鍮やステンレスなどの金属
からなる金属メッシュなどの任意の材料からなるものを
用いることができる。
【0026】また、微粘着性マスキング部材としては、
上記非粘着性マスキング部材の表面に微粘着性の粘着剤
を付与したものが挙げられる。この微粘着性粘着剤とし
ては、一般的なプロテクトテープに用いられる粘着剤が
全て使用でき、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)系粘着剤、EVA/SBS(スチレン−ブタ
ジエン−スチレン共重合体)系粘着剤、アクリル系粘着
剤、ゴム系粘着剤等が挙げられ、また、その他に特殊な
再剥離性粘着剤として、アクリル系微球体状粘着剤、ポ
リオキシプロピレン系粘着剤等も挙げられる。
【0027】また、微粘着性のアクリル系粘着剤として
は、例えば、ステンレス板に対する粘着力や対コンクリ
ート粘着力が50〜600g/25mm程度であり、ガ
ラス転移温度が−60〜−40℃、ゲル分率が70重量
%以上のものが挙げられる。
【0028】非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材
は、貼付に際しての位置調整の際には粘着剤層の表面よ
り突出していることが求められるが、加圧接着時には、
粘着剤層表面及び表面よりも内側に移動されてもはやそ
の機能を果たさないものである。従って、上記作用を果
たし得る限り、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部
材の厚みは薄い方が好ましく、例えば、ガーゼにより非
粘着性もしくは微粘着性マスキング部材を構成した場合
には100μm以下、不織布で構成した場合には約30
μm程度以下とされる。
【0029】また、各種材料からなるメッシュを用いた
場合、メッシュの目が細かすぎると、粘着剤が十分に突
出せず接着面積を十分に確保できないことがあるため、
できるだけ目の粗いメッシュ、例えば、10メッシュ以
下のものを用いることが好ましい。金属メッシュでは、
真鍮からなるメッシュが安価でかつ入手容易であるため
好適に用いられる。
【0030】本発明に係る天井材固定方法は、上述した
加圧接着型粘着シートを用い、天井材などの天井材の内
面または下地に上記非粘着性もしくは微粘着性マスキン
グ部材が外側に露出するように積層し、次に、下地に対
し天井材を積層し、加圧することにより接着固定もしく
は仮固定する。この場合、加圧接着型粘着シートが積層
された天井材を、マスキング部材側から下地に積層した
段階、あるいは、マスキング部材が露出するように加圧
接着型粘着シートが積層された下地に天井材を積層した
段階で、その位置が正しい位置からずれている場合に
は、マスキング部材が表面に露出しているため、容易に
位置を修正することができる。従って、下地面に対して
天井材を正しい位置に調整した後に、加圧することよ
り、天井材を下地に対して正確に接着固定もしくは仮固
定することができる。
【0031】しかも、加圧接着型粘着シートにおいて
は、発泡体シートの25%圧縮時の圧縮応力が1.0k
g/cm2 以下であるため、比較的小さな力で加圧する
ことにより、天井材を下地に対して接着固定もしくは仮
固定することができる。従って、例えば天井材を天井下
地に仮固定する場合のように、下方から上方に力を加え
る必要がある場合であっても、比較的小さな力を加える
だけでよい。
【0032】本発明に係る天井材固定方法が対象とする
天井材が仮固定もしくは固定される下地についても、特
に限定されず、コンクリート、石膏ボード、木造下地な
ど任意である。
【0033】さらに、本発明に係る天井材固定方法で
は、上記加圧接着型粘着シートを用いて天井材が下地に
対して接着固定もしくは仮固定されるが、この場合の固
定は、最終的に固定されるものであってもよく、あるい
はビスや接着剤等により天井材を下地に固定する際の仮
固定であってもよい。
【0034】
【実施例】以下、本発明の非限定的な実施例を挙げるこ
とにより、本発明をより詳細に説明する。
【0035】(1)加圧接着型粘着シートの作製 離型紙(サンエー化学社製、商品名:WHT80、80
g上質紙の両面をポリエチレンラミネートしたもの)上
に、粘着剤(綜研化学社製、商品名:801B、硬化剤
として日本ポリウレタン社製、商品名:コロネートL5
5E 1重量%配合)を厚みが75μmとなるように塗
布し、後述の発泡体シートの両面に転写法により貼り合
わせ、105℃で3分間乾燥することにより、両面粘着
シートを作製した。
【0036】上記両面粘着シートの片面に、非粘着性マ
スキング部材として、積水化工社製、商品名:HN3
3、厚み30μm)を粘着剤層表面の27%を被覆する
ように貼り合わせ、さらに、マスキング部材上に、離型
紙(サンエー化学社製、商品名:WHT80)を貼り合
わせ、加圧接着型粘着シートを作製した。
【0037】なお、上記発泡体シートとして、以下の4
種類のものを用い、それぞれ、実施例1,2及び比較例
1,2とした。 実施例1…発泡ポリエチレン、積水化学工業社製、商品
名:ソフトロン♯2001、発泡倍率20倍、厚み1m
m、25%圧縮時応力=0.54kg/cm2 実施例2…発泡ポリエチレン、積水化学工業社製、商品
名:ソフトロン♯1001、発泡倍率10倍、厚み1m
m、25%圧縮時応力=0.64kg/cm2 比較例1…ウレタン発泡体、イノアックコーポレーショ
ン社製、エーテルウレタン、商品名:SDフォーム、発
泡倍率30倍、厚み1mm、25%圧縮時応力=0.0
2kg/cm2 比較例2…発泡ポリエチレン、積水化学工業社製、商品
名:ソフトロン♯0501、発泡倍率5倍、厚み1m
m、25%圧縮時応力=3.3kg/cm2
【0038】(2)天井材の施工テスト施工例1(軽量鉄骨製天井下地材/石膏ボード) 先に施工されている軽量鉄骨製天井下地材に、(1)で
得た加圧接着型粘着テープを用いて天井材である石膏ボ
ード(910mm×1820mm×厚さ15mm)を固
定する作業において、まず、上記軽量鉄骨製天井下地材
に上記加圧接着型粘着テープのマスキング材が積層され
ていない面を貼付し、次いで、石膏ボードを所望の位置
に調整しながら順次仮固定し、さらにビスにより本接着
を行うという一連の作業を一人作業として施工担当者
(大工)に行ってもらい、その際の位置調整製及び
作業中の加圧接着性を以下の評価基準に従って評価した
結果を表1に示した。
【0039】(評価基準) 位置調整性 ○:問題なく十分に位置調整が可能 ×:位置調整が不可能、もしくは微調整が不可能 作業中の加圧接着性 ○:十分な接着強度を有し、仮止めが可能 ×:層割れ、界面接着不良による剥がれあり
【0040】施工例2(木製天井下地材/軽量天井材) 軽量天井材(松下電工社製、商品名:タフフレックスボ
ード、1000mm×678mm×厚さ12mm)の裏
面に、(1)で得た45mm幅の加圧接着型粘着シート
をマスキング部材が積層されている面が外側になるよう
に貼付した。この際、図3に示すように軽量天井材11
の長辺部両端に2本の加圧接着型粘着シート12,12
を貼付した。
【0041】次に木製天井下地材に、上記加圧接着型粘
着シートが積層された軽量天井材を所望の位置に調整し
ながら順次仮固定し、さらにビスにより本接着を行うと
いう一連の作業を一人作業として施工担当者(大工)に
行ってもらい、その際の位置調整性及び仮止め性
(施工24時間後の剥がれの有無)を以下の評価基準に
従って評価した結果を表1に示した。
【0042】なお、実際の施工に際しては、図3に示し
た加圧接着型粘着シート12,12の間の領域には、2
4時間で硬化が完了し得る接着剤を塗布し、接着剤が乾
くまでの仮止め用として上記加圧接着型粘着シートを用
いるが、本実施例では、上記のように加圧接着型粘着シ
ート12,12のみを用いて加圧接着型粘着シートによ
る仮止め性を評価した。
【0043】(評価基準) 位置調整性 ○:問題なく十分に位置調整が可能 ×:位置調整が不可能、もしくは微調整が不可能 仮止め性 ○:施工後24時間経過した後でも剥がれなし ×:落下、もしくは部分的に層割れ、界面での剥がれあ
り また、表1における基材の層間強度及び加圧接着型粘着
テープによる接着後の割裂強度は、以下の要領で測定し
た。
【0044】層間強度 図4に示すような幅25mm×長さ150mm×厚さ1
mmの各発泡体シート13を用意し、図5に示すように
その両面に幅25mm×長さ180mmのクラフトテー
プを一方向のみに30mmのつかみしろ14,14を残
すようにして貼付し、クラフトテープのつかみしろ1
4,14をそれぞれ引っ張り試験機のチャックに固定
し、300mm/分の速度で引っ張り試験を行い、発泡
体シートが層間破壊している場合の最大荷重を測定し、
層間強度とした。
【0045】割裂強度 軽量鉄骨製天井下地材に石膏ボードを接着固定した施工
例1では、塗装鋼板16(60mm×50mm×厚さ1
mm)の一端部に、接着面積が50mm×50mmとな
るように上記加圧接着型粘着テープをそのマスキング材
が積層されていない面から貼付し、次いで石膏ボード1
5(70mm×70mm×厚さ12mm)にマスキング
材が積層されている面を貼付し、0.5kgもしくは
2.5kgの圧着ローラーを1往復させて圧着し、圧着
後の割裂強度(引っ張り速度200mm/分)を引っ張
り試験機を用いて測定した。
【0046】また、木製天井下地材に軽量天井材を接着
固定した施工例2では、塗装鋼板16の代わりに軽量天
井材を使用し、また、石膏ボード15の代わりに木製天
井下地材を使用したこと以外は、前述と同様の方法によ
って圧着後の割裂強度(引っ張り速度200mm/分)
を引っ張り試験機を用いて測定した。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】本発明に係る天井材固定方法では、25
%圧縮時の圧縮応力が0.03〜1.0kg/cm2
発泡体シートの両面に粘着剤層が形成されており、さら
に少なくとも一方の粘着剤層表面に、表面よりも突出す
るようにかつ粘着剤層表面の10〜50%を被覆するよ
うに非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が積層さ
れている加圧接着型粘着シートを、天井材の裏面または
下地にマスキング部材が外側に露出するように積層し、
次に下地に対し天井材を積層し、加圧することにより、
天井材の接着固定もしくは仮固定が行われる。従って、
加圧接着型粘着シートが積層された天井材をマスキング
部材側から下地に対して積層した段階、あるいは、マス
キング部材が表面に露出するように積層された下地に対
し、天井材を積層した段階では、粘着剤層が下地もしく
は天井材に直接接触しないため、容易に位置を修正する
ことができる。よって、天井材が下地に対して正しい位
置に当接されていない場合には、この位置を正しい位置
に修正し、しかる後、加圧することにより、天井材を正
しい位置に確実に接着固定もしくは仮固定することがで
きる。
【0049】また、上記のように加圧接着型粘着シート
を用いて天井材を下地に対して接着固定もしくは仮固定
するものであるため、固定もしくは仮固定に際し、作業
負担を軽減することができると共に、様々な仮押さえ部
材を必要としない。すなわち、従来のビス止めにより天
井材を下地に固定する方法では、ビスで完全に固定され
るまで、天井材を作業者が支えなければならなかったの
に対し、本発明に係る天井材固定方法を用いれば、天井
材を加圧接着型粘着シートを介して下地に対して積層
し、加圧するだけで確実に天井材が下地に対して仮固定
されるので、ビス止め等により完全に固定するまで、天
井材を作業者が手で支える必要はない。
【0050】また、接着剤を用いた従来の天井材固定方
法では、接着剤が完全に硬化するまで、例えば24時間
仮押さえ部材を用いて天井材を下地に対して仮押さえし
なければならないのに対し、本発明に係る天井材固定方
法では、加圧により接着固定もしくは仮固定した段階か
ら、十分な初期粘着力が発揮されるため、仮押さえ部材
を必要としない。
【0051】よって、本発明に係る天井材固定方法を用
いることにより、様々な天井材を下地に対して容易に固
定もしくは仮固定することができる。特に、発泡体シー
トが上述した特定の圧縮応力性、すなわち柔軟性を有す
るため、例えば天井材のように下地に対して下方から押
し付ける必要がある用途においては、比較的小さな力で
天井材を下地に対して固定もしくは仮固定し得るため、
本発明に係る天井材固定方法を好適に用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられる加圧接着型粘着シートを説
明するための部分切欠断面図。
【図2】図1に示した加圧接着型粘着シートを被着体に
対して押圧し接着固定した状態を説明するための部分切
欠断面図。
【図3】実施例において、軽量天井材施工テストに際し
て用意した軽量天井材に加圧接着型粘着シートを貼付し
た状態を示す斜視図。
【図4】実施例において、表皮強度試験を測定する際に
用意した発泡シートサンプルを示す斜視図。
【図5】図4に示した発泡シートサンプルの表皮強度試
験を説明するための側面図。
【図6】実施例において、割裂強度試験を測定するのに
用意したサンプルを説明するための斜視図。
【符号の説明】
1…加圧接着型粘着シート 2…発泡体シート 3,4…粘着剤層 5…マスキング部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島 裕美 滋賀県栗太郡栗東町下鈎333 積水ハウス 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 25%圧縮時の圧縮応力が0.03〜
    1.0kg/cm2 の発泡体シートの両面に粘着剤層が
    形成されており、さらに少なくとも一方の粘着剤層表面
    に、該表面よりも突出するようにかつ粘着剤層表面の1
    0〜50%を被覆するように非粘着性もしくは微粘着性
    マスキング部材が積層されている加圧接着型粘着シート
    を、天井材の内面もしくは下地に前記マスキング部材が
    外側に露出するように積層し、次に下地に対し天井材を
    積層し、加圧することにより接着固定もしくは仮固定す
    ることを特徴とする天井材固定方法。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09227843A (ja) * 1996-02-27 1997-09-02 Sekisui Chem Co Ltd 加圧接着型粘着シート及び粘着剤積層装飾ボード

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09227843A (ja) * 1996-02-27 1997-09-02 Sekisui Chem Co Ltd 加圧接着型粘着シート及び粘着剤積層装飾ボード

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