JPH11117350A - 作業機 - Google Patents

作業機

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JPH11117350A
JPH11117350A JP9275493A JP27549397A JPH11117350A JP H11117350 A JPH11117350 A JP H11117350A JP 9275493 A JP9275493 A JP 9275493A JP 27549397 A JP27549397 A JP 27549397A JP H11117350 A JPH11117350 A JP H11117350A
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JP
Japan
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vessel
work
link
frame
working
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Application number
JP9275493A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Hoshino
吉弘 星野
Toshikazu Murai
俊和 村井
Ryuji Takada
龍二 高田
Fumiki Nakagiri
史樹 中桐
Akihisa Komori
昭尚 小守
Kazufumi Hashiguchi
和文 橋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ベッセルを有することにより掘削物等の一部保
管や運搬機能を備えた作業機において、作業リンクとベ
ッセルとの干渉を防止できる作業機を提供する。 【解決手段】走行体1上にフレーム3を設置する。フレ
ーム3上に、ダンプ式のベッセル4を搭載する。フレー
ム3上に、旋回装置5を介して作業リンク6を取付け、
作業リンク6に作業具23を取付ける。作業リンク6と
ベッセル4のいずれか一方のみの作動を選択的に許容す
るスイッチ43等からなる選択装置を設ける。また、作
業リンク6とベッセル4のいずれか一方が作動中は他方
の作動を禁止する。また、優先順位を設定し、優先側の
ものは、他方のものが作動中であっても優先的に作動さ
せ、他方を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掘削、解体、破砕
等の作業を行うと共に、掘削物や解体物あるいは機材や
資材等の保管、運搬機能を備えた作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】道路等において、配管工事や補修工事を
行う場合は、掘削を行うための油圧ショベルと、掘削土
や埋め戻し用の土砂の積み込み、運搬および下水道管等
の建設資材の運搬を行うためのダンプトラックが必要と
なる。
【0003】また、ダンプトラックが入れないような狭
い道の工事を行う場合は、掘削土や建設資材等を所定の
場所に一次的に集めておき、作業員が猫車等を用いて上
記の運搬作業を行う。
【0004】一方、実開昭57−12463号公報には
掘削装置付き運搬車が開示されており、該運搬車は、図
12に示すように、車輪を有する走行部フレーム上の後
部にダンプ可能なベッセル53を搭載し、走行部フレー
ムの前方の片側に運転席52を設置し、他側にバックホ
ウバケットを有する作業リンク54を旋回装置55を介
して設置したものである。この掘削装置付き運搬車は、
掘削した土砂をベッセル53に集積させて運搬すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の通り、道路等の
工事においては、油圧ショベルとダンプトラックの少な
くとも2台の車両が必要であり、また、複数台の車両を
用いて工事を行う際には工事用に占有する敷地面積が多
く必要となり、道路交通の妨げとなる。
【0006】また、狭い場所での工事では、運搬のため
の作業員が必要となるが、作業員にとっては大きな負担
となる作業であり、かつ作業自体の効率も落ちることに
なる。
【0007】一方、実開昭57−12463号公報に開
示された図12に示す掘削装置付き運転車は、片側のみ
の旋回が許容される点において作業性等に問題はあるも
のの、1台で掘削、運搬の機能を持たせたために、上記
の問題点をある程度解消しうる。しかしながら、作業リ
ンク54の旋回あるいは屈伸作動中に誤ってベッセル5
3を作動させてしまったり、ベッセル53の作動中に作
業リンク54を作動させてしまい、ベッセル53と作業
リンク54との間で相互に干渉し、円滑な作動が損なわ
れる場合があるという問題点がある。
【0008】本発明の目的は、上記問題点に鑑み、ベッ
セルによる掘削物等の一部保管や運搬機能を備えた作業
機において、作業リンクとベッセルとの干渉を防止でき
る作業機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の作業機は、走行
体上にフレームを設置し、該フレーム上に、ダンプ式の
ベッセルを搭載すると共に、前記フレーム上に、旋回装
置を介して作業リンクを取付け、該作業リンクに作業具
を取付け、前記作業リンクとベッセルのいずれか一方の
みの作動を選択的に許容する選択装置を設けたことを特
徴とする(請求項1)。
【0010】また、本発明の作業機は、走行体上にフレ
ームを設置し、該フレーム上に、ダンプ式のベッセルを
搭載すると共に、前記フレーム上に、旋回装置を介して
多関節作業リンクを取付け、該作業リンクに作業具を取
付け、前記作業リンクとベッセルの一方が作動中である
際に他方の作動を禁止する装置を設けたことを特徴とす
る(請求項2)。
【0011】また、本発明の作業機は、走行体上にフレ
ームを設置し、該フレーム上に、ダンプ式のベッセルを
搭載すると共に、前記フレーム上に、旋回装置を介して
作業リンクを取付け、該作業リンクに作業具を取付け、
前記作業リンクとベッセルのいずれか一方の作動を優先
させ、他方を停止させる装置を設けたことを特徴とする
(請求項3)。
【0012】
【作用】本発明の作業機においては、ベッセルを傾斜さ
せることにより土砂その他の積荷の排出を行う。また、
作業リンクは、多関節構造を有するため、各関節部の屈
伸動作と旋回動作により、掘削その他作業具特有の作業
を行うと共に、ベッセルへの掘削土砂その他の物の積み
込み、あるいはベッセルから作業場所への資材等の供給
を行う。
【0013】請求項1の作業機においては、ベッセルと
作業リンクのいずれかの作動を許容する選択装置を備
え、ベッセルが選択されている時には、ベッセルの作動
のみが許容され、作業リンクが選択されている時には、
作業リンクの旋回、屈伸動作が許容される。
【0014】請求項2の作業機においては、ベッセル作
動中に作業リンクを作動させようとしても、ベッセルが
作動中であることを条件として、作業リンクの作動が禁
止される。反対に、作業リンク作動中にベッセルを作動
させようとしても、作業リンクが作動中であることを条
件として、ベッセルの作動が禁止される。
【0015】請求項3の作業機においては、例えばベッ
セルの作動を優先させる時には、ベッセル作動中に作業
リンクの操作手段を操作しても、作業リンクは作動しな
い。また、作業リンク作動中にベッセルの操作手段を操
作すると、作業リンクが停止し、ベッセルが作動する。
反対に、作業リンクを優先させる場合には、作業リンク
の作動が優先する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明による作業機の一実
施例をベッセルがリフトされた状態で示す側面図、図
2、図3はそれぞれ該実施例の平面図、正面図(ただし
作業リンクの図示を省略している)である。
【0017】該実施例において、1は走行体であり、本
実施例はクローラ1b式のものを示すが、ホイール式の
走行体も用いられる。2は走行体フレーム1a上に設置
した旋回装置であり、図2に示すように、該旋回装置2
は旋回用油圧モータ2aとセンタージョイント2bとを
有する。3は該旋回装置2の被旋回体側に設けた旋回フ
レームである。旋回フレーム3の代わりに非旋回式のフ
レームを設置する場合もある。
【0018】該旋回フレーム3上の後部にはダンプ可能
なベッセル4を搭載すると共に、前端部には、旋回装置
5を介して多関節作業リンク6を取付け、該作業リンク
6とベッセル4との間にはパワーユニット7を搭載す
る。
【0019】図1に示すように、ベッセル4は、リフト
装置8とダンプ装置9とを介して旋回フレーム3上に搭
載される。リフト装置8は、旋回フレーム3上に固定し
た台枠11とリフト枠10との間に介在させるX形の支
持枠12と、旋回フレーム3とリフト枠10との間に介
装したリフト用油圧シリンダ13とからなる。X形の支
持枠12はベッセル4の左右に設けられるもので、2本
の枠14、15の一端をそれぞれ台枠11、ベッセル4
に、ピン16、17により結合し、他端には、それぞれ
ベッセル4、台枠11に沿って前後に転動させるローラ
18、19を取付けている。ダンプ装置9は、リフト枠
10とベッセル4の底部との間に介在させた2本のダン
プ用の油圧シリンダ20からなる。
【0020】本実施例においては、ベッセル4を後方に
ダンプさせる構成としているが、側方にダンプさせる構
成も採用できる。また、リフト装置8を省略し、ダンプ
装置9を介して旋回フレーム3上にベッセル4を搭載し
てもよい。
【0021】前記作業リンク6は旋回フレーム3の前端
の中央部に設置されており、本実施例においては、一般
的に使用されるブーム21とアーム22とバックホウバ
ケット23とこれらを起伏、回動させるブームシリンダ
25、アームシリンダ26、バケットシリンダ27とか
らなる例を示す。
【0022】本実施例のものは、無線による遠隔操作を
行う作業機について示しており、図4は、無線による遠
隔操作を行う作業機の制御ブロック図である。図4にお
いて、30はオペレータにより遠隔操作される携帯式の
送信器、31は送信器30からの特定電力無線信号を受
信するように、旋回フレーム3上に搭載した受信器であ
り、該受信器31によりされた受信信号はデジタル送信
により演算装置32に送られる。
【0023】演算装置32は、CPU33における演算
処理により、受信信号から操作信号を抽出してその内容
に応じて、それぞれ前記リフト用油圧シリンダ13、ダ
ンプ用油圧シリンダ20、作業リンク6の旋回装置5の
旋回モータ5a、ブームシリンダ25、アームシリンダ
26、バケットシリンダ27等(旋回装置2や走行体1
の走行モータについての図示は省略している)に対する
作動指令信号を発する作動指令手段34a〜34fを有
する。
【0024】39a〜39fはそれぞれ前記リフト用油
圧シリンダ13、ダンプ用油圧シリンダ20、作業リン
ク6の旋回装置5の旋回モータ5a、ブームシリンダ2
5、アームシリンダ26、バケットシリンダ27のコン
トロール弁であり、油圧操作式の3位置切換弁であっ
て、主油圧源47からの圧油を切り換えて前記各アクチ
ュエータに供給し、油圧シリンダの伸縮あるいは油圧モ
ータの正逆回転、停止を制御するものである。
【0025】37a〜37fはそれぞれ前記各コントロ
ール弁39a〜39fのパイロット弁であり、パイロッ
ト油圧源46からのパイロット油のコントロール弁39
a〜39fの各操作室への供給を制御することにより、
コントロール弁39a〜39fをそれぞれ操作するもの
である。これらのパイロット弁37a〜37fはそれぞ
れ電磁オンオフ弁、あるいは電磁比例減圧弁からなる。
【0026】35a〜35fは前記作動指令手段34a
〜34fからの信号により、パイロット弁37a〜37
fのソレノイドに電流を供給してパイロット弁37a〜
37fをそれぞれ切換え動作させるバルブドライバーで
ある。
【0027】43はベッセル操作系と、作業リンク系を
選択的に動作可能とするための操作切換スイッチ、44
は該操作切換スイッチ43の開閉操作により励磁、非励
磁とされるリレー、44a、44bは該リレーのa接
点、b接点であり、該スイッチ43とリレー44により
操作系の選択装置が構成される。
【0028】リレー44のa接点44aは、前記リフト
用油圧シリンダ13とダンプ用油圧シリンダ20の操作
系のバルブドライバー35a、35bと作動指令手段3
4a、34bとの間に挿入され、b接点44bは、作業
リンク6の旋回装置5の旋回モータ5a、ブームシリン
ダ25、アームシリンダ26およびバケットシリンダ2
7の各バルブドライバー35c〜35fと作動指令手段
34c〜34fとの間に挿入される。これらの接点44
a、44bはバルブドライバー35a〜35fとパイロ
ット弁37a〜37fとの間に挿入してもよく、さらに
パイロット弁37a〜37fとコントロール弁39a〜
39fのパイロット回路に電磁弁を挿入してその電磁弁
のソレノイドをリレー44の出力でコントロールするこ
とにより、パイロット回路をオンオフさせるようにして
もよい。
【0029】図1〜図3に示すように、旋回フレーム3
の前部には、前記受信器31、パイロット弁37(37
a〜37fをまとめたもの)、コントロールバルブ39
(39a〜39fをまとめたもの)、操作切換スイッチ
43が設置される。また、油タンクや燃料タンク等のタ
ンク類40が搭載される。パワーユニット7は、エンジ
ン・油圧ポンプ41と、ラジエータ・オイルクーラ42
と、前記タンク類40とからなり、カバー7aによりカ
バーされる。該パワーユニット7は、ベッセルの一端部
を延出させ、該延出部4aにより前記パワーユニット7
のカバー7a上を覆って保護した構造とする。
【0030】この実施例において、操作切換スイッチ4
3を閉じてリレー44を励磁すると、接点44aが閉
じ、接点44bが開くため、ベッセル4のリフト用油圧
シリンダ13とダンプ用油圧シリンダ20のみが操作可
能となり、作業リンク6の旋回装置5の旋回モータ5
a、ブームシリンダ25、アームシリンダ26、バケッ
トシリンダ27の操作は不可能となる。
【0031】一方、操作切換スイッチ43を開いてリレ
ー44を消磁すると、接点44bが閉じ、接点44aが
開くため、ベッセル4のリフト用油圧シリンダ13とダ
ンプ用油圧シリンダ20が操作不可能となり、作業リン
ク6の旋回装置5の旋回モータ5a、ブームシリンダ2
5、アームシリンダ26、バケットシリンダ27の操作
が可能となる。
【0032】このように、操作切換スイッチ43の切換
えにより、ベッセル系アクチュエータと、作業リンク系
アクチュエータのいずれか一方のみの操作が可能となる
ので、誤操作により、送信器31に取付けられた双方の
操作レバーあるいはスイッチ等の操作手段を同時に操作
しても、ベッセル4と作業リンク6を同時に動作させる
ことがなく、同時動作による相互の干渉が起こることが
防止され、円滑に作業を行える。
【0033】なお、選択装置を構成する操作切換スイッ
チ43は、送信器30からの送信により遠隔操作によっ
て切換えられるように構成してもよい。また、送信器3
0からベッセル系、作業リンク系のいずれの操作系を選
択するかの情報を送信し、受信側でその情報を記憶して
おき、その記憶内容により、選択された操作系のみの受
信信号を生かし、他方の操作系の受信信号は無視する構
成としてもよい。
【0034】図5〜図7は本発明の他の実施例であり、
図5は制御ブロック図、図6は演算装置32のプログラ
ムにより実現される機能ブロック図、図7は図6の動作
の流れ図である。図5に示すように、本例においては、
ベッセル系あるいは作業リンク系のアクチュエータが作
動しているか否かを検出するため、例えばパイロット弁
37a〜37fの出力側のパイロット回路の圧力を検出
する圧力センサ45a〜45fを設ける。
【0035】図6において、操作信号識別手段60は、
受信器31から送られるデジタル受信信号を識別してそ
の受信信号がどのアクチュエータの操作信号でどのよう
な内容であるかを識別するものである。
【0036】ベッセル操作信号制御手段61は、図7の
ステップS1〜S4に示すように、受信信号がベッセル
系の操作信号であるときに起動され、前記作業リンク系
アクチュエータの圧力センサ45c〜45fの出力を参
照し、圧力センサ45c〜45fでなる作業リンク作動
検出手段の1つ以上が作業リンクの作動を検出している
ときは、ベッセル作動指令手段35a、35bを作動さ
せず、圧力センサ45c〜45fでなる作業リンク作動
検出手段のいずれもが作動していないときは、ベッセル
4のシリンダ13または20あるいはその双方を作動さ
せる。
【0037】一方、作業リンク操作信号制御手段62
は、図7のステップS1、S2、S5〜S7に示すよう
に、受信信号が作業リンク系の操作信号であるときに起
動され、前記ベッセル系アクチュエータの圧力センサ4
5a、45bの出力を参照し、圧力センサ45a、45
bの少なくともいずれかがベッセル作動中を検出してい
るときは、作業リンク作動指令手段35c〜35fを作
動させず、圧力センサ45a、45bのいずれもが作動
していないときにのみ、作業リンク6を作動させる。
【0038】このように、ベッセル系、作業リンク系の
うち、いずれか一方のアクチュエータが作動中であると
きは、他方のアクチュエータを作動させることができな
いため、作業リンク6とベッセル4との干渉を防止し、
円滑な作業を行うことができる。
【0039】なお、ベッセルあるいは作業リンクが作動
中であることを検出する手段としては、ベッセル作動指
令手段35a、35bの出力信号や、作業リンク作動指
令手段35c〜35fの出力信号等、演算装置32内部
の信号を検出してもよく、また、バルブドライバー35
a〜35fの出力信号や、コントロール弁39a〜39
fの二次側油圧を検出してもよい。
【0040】図8〜図10は本発明の他の実施例であ
り、図8は制御ブロック図、図9は演算装置32のプロ
グラムにより実現される機能ブロック図、図10は図9
の動作の流れ図である。図8、図9に示すように、本例
においては、スイッチあるいはキーボードにより、ベッ
セル系あるいは作業リンク系のアクチュエータ作動を優
先させる優先順位設定手段48を設け、優先順位を参照
してアクチュエータを作動させるようにしたものであ
る。
【0041】すなわち、ベッセル操作信号制御手段61
は、図10のステップS1〜S6に示すように、受信信
号がベッセル系の操作信号であるときに起動され、前記
作業リンク系アクチュエータの圧力センサ45c〜45
fの出力を参照し、圧力センサ45c〜45fでなる作
業リンク作動検出手段の1つ以上が作業リンクの作動を
検出しているときであっても、ベッセル作動を優先させ
るように優先順位設定手段48において設定されている
ときは、作業リンク6を停止させてベッセルを作動させ
る。作業リンク6が作動中でないときは、作業リンク6
が優先であってもベッセル4を作動させる。
【0042】一方、作業リンク操作信号制御手段62
は、図10のステップS1、S2、S7〜S11に示す
ように、受信信号が作業リンク系の操作信号であるとき
に起動され、前記ベッセル系アクチュエータの圧力セン
サ45a、45bの出力を参照し、圧力センサ45a、
45bでなるベッセル作動検出手段の1つ以上がベッセ
ルの作動を検出しているときであっても、作業リンク作
動を優先させるように優先順位設定手段48において設
定されているときは、ベッセル4を停止させて作業リン
ク6を作動させる。ベッセル4が作動中でないときは、
ベッセル4の作動が優先であっても作業リンク6を作動
させる。
【0043】このように、ベッセル4と作業リンク6の
いずれか一方を優先させることにより、双方の同時作動
が無くなり、相互の干渉を防止することができ、円滑な
作業が可能となる。また、特に緊急性の高い作業を優先
させることにより、作業現場に適合した作業の形態で作
業を行うことができる。
【0044】図11は作業リンク6の旋回装置5上に操
作レバー62を有する運転席63を設置し、人力操作に
よって作業機を操作するように構成し、また、運転席6
3に操作切換スイッチ43を設け、スイッチ43の操作
により、ベッセル4と作業リンク6の一方のみを選択的
に作動させるようにしたものである。このような手動操
作式のものにおいても、前記図5〜図7の実施例、ある
いは図8〜図10の実施例に示すように、ベッセル系と
作業リンク系のいずれか一方が作動中は他方の作動を禁
止する構成、あるいは優先順位によって作動を決定する
構成を採用することができる。このような人力操作にお
いても、操作レバー62のうち、ベッセル4と作業リン
ク6の操作レバーを同時に操作しても一方だけが作動す
ることになり、相互の干渉が防止される。
【0045】本発明において、作業リンクとして、伸縮
アームを含むものや継ぎ足しアームを用いるものも使用
可能である。また、前記実施例の作業機は、宅地造成に
おいて、1台で油圧ショベル、積み込み機(ホイルロー
ダ)、クローラキャリア(運搬車)の3役を果たすこと
ができるが、さらに、走行体フレームに排土板を取付け
ればブルドーザ(敷き均し機)の役目も果たすことがで
き、1台で4役を果たすことができる。
【0046】また、作業リンク6の先端にバックホウバ
ケット23の他に、土留め杭把持用作業具、コンクリー
トの破砕用作業具、転圧用作業具等を交換あるいは付加
可能に準備しておけば、上下水道の工事において、資
材、機材の運搬、コンクリートあるいはアスファルトの
切断後の破砕、ダンプ積み込み、掘削、土留め装置設
置、転圧、埋め戻しを1台でできる。
【0047】また、作業リンク6に、木造家屋の解体に
使用される爪式あるいは挟み式の解体用作業具や、鉄筋
コンクリートの破砕用作業具を取付ければ、解体機ある
いは破砕機と運搬車の2台の役目を1台で果たすことが
できる。また、解体物や破砕物をベッセル4に収容し、
片付けながら作業できるため、作業環境が良好となり、
安全性が向上する。
【0048】また、作業リンク6にバックホウバケット
23等を用いれば、園芸業等において、小さい樹木の場
合には、この作業機を掘削、運搬車として使用できる。
また、地震対策として、橋脚補強のため、橋脚の舗装材
の掘削、搬出、基礎までの掘削、掘削土砂搬出を行う場
合、各橋脚ごとに作業機をそれぞれ当て、全体でダンプ
トラック1〜2台準備して作業を行うことにより、効率
的に作業を行うことができる。
【0049】前記作業リンク6に取付ける作業具として
は、前述以外に、ローダバケット、ブレーカ、クラムシ
ェル、ホークあるいは農業、園芸用作業具等を用いるこ
とができる。
【0050】
【発明の効果】請求項1によれば、ベッセル系、作業リ
ンク系のいずれか一方の動作を選択的に許容する選択装
置を設けたので、誤操作によりベッセル系、作業リンク
系の双方の操作手段を同時に操作しても、一方のみの作
動が許容され、双方が同時に作動せず、同時作動による
相互の干渉を防止することができ、円滑な作業が行え
る。
【0051】請求項2によれば、ベッセル系、作業リン
ク系のいずれか一方が作動中であるときは、他方の操作
信号が加わっても、双方が同時に作動しないようにした
ので、誤操作によりベッセル系、作業リンク系の双方の
操作手段を同時に操作しても、双方が同時に作動せず、
同時作動による相互の干渉を防止することができ、円滑
な作業が行える。
【0052】請求項3によれば、ベッセル系、作業リン
ク系のいずれか一方を優先させ、優先された方の操作信
号が加わったときには、他方の作動を停止して優先側の
系のアクチュエータを作動させるようにしたので、誤操
作によりベッセル系、作業リンク系の双方の操作手段を
同時に操作しても、双方が同時に作動せず、双方の同時
作動による相互の干渉を防止することができ、円滑な作
業が行える。また、緊急性の高い作業を優先させること
により、作業現場に適合した作業の形態で作業を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による作業機の一実施例をベッセルがリ
フトされた状態で示す側面図である。
【図2】該実施例の作業機を作業リンクを省略して示す
平面図である。
【図3】該実施例の作業機を作業リンクを省略して示す
正面図である。
【図4】該実施例の作業機の制御ブロック図である。
【図5】本発明の他の実施例の作業機の制御ブロック図
である。
【図6】図5の実施例の機能ブロック図である。
【図7】図5、図6の実施例の作動を説明する流れ図で
ある。
【図8】本発明の他の実施例の作業機の制御ブロック図
である。
【図9】図8の実施例の機能ブロック図である。
【図10】図8、図9の実施例の作動を説明する流れ図
である。
【図11】本発明の作業機の他の実施例を示す側面図で
ある。
【図12】従来の作業機を示す平面図である。
【符号の説明】
1:走行体、2:旋回装置、3:旋回フレーム、4:ベ
ッセル、5:旋回装置、5a:旋回モータ、6:作業リ
ンク、7:パワーユニット、8:リフト装置、9:ダン
プ装置、13:リフト用油圧シリンダ、20:ダンプ用
油圧シリンダ、23:バックホウバケット、25:ブー
ムシリンダ、26:アームシリンダ、27:バケットシ
リンダ、30:送信器、31:受信器、32:演算装
置、34a〜34f:作動指令手段、35a〜35f:
バルブドライバー、37a〜37f:パイロット弁、3
9a〜39f:コントロール弁、43:操作切換スイッ
チ、44:リレー、45a〜45f:圧力センサ(作動
検出手段)、46:パイロット油圧源、47:主油圧
源、63:運転席
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中桐 史樹 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立建機株式会社内 (72)発明者 小守 昭尚 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立建機株式会社内 (72)発明者 橋口 和文 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立建機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行体上にフレームを設置し、 該フレーム上に、ダンプ式のベッセルを搭載すると共
    に、 前記フレーム上に、旋回装置を介して作業リンクを取付
    け、該作業リンクに作業具を取付け、 前記作業リンクとベッセルのいずれか一方のみの作動を
    選択的に許容する選択装置を設けたことを特徴とする作
    業機。
  2. 【請求項2】走行体上にフレームを設置し、 該フレーム上に、ダンプ式のベッセルを搭載すると共
    に、 前記フレーム上に、旋回装置を介して多関節作業リンク
    を取付け、該作業リンクに作業具を取付け、 前記作業リンクとベッセルの一方が作動中である際に他
    方の作動を禁止する装置を設けたことを特徴とする作業
    機。
  3. 【請求項3】走行体上にフレームを設置し、 該フレーム上に、ダンプ式のベッセルを搭載すると共
    に、 前記フレーム上に、旋回装置を介して作業リンクを取付
    け、該作業リンクに作業具を取付け、 前記作業リンクとベッセルのいずれか一方の作動を優先
    させ、他方の作動を停止する装置を設けたことを特徴と
    する作業機。
JP9275493A 1997-10-08 1997-10-08 作業機 Pending JPH11117350A (ja)

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