JPH1111643A - 部品整送装置 - Google Patents

部品整送装置

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JPH1111643A
JPH1111643A JP18076797A JP18076797A JPH1111643A JP H1111643 A JPH1111643 A JP H1111643A JP 18076797 A JP18076797 A JP 18076797A JP 18076797 A JP18076797 A JP 18076797A JP H1111643 A JPH1111643 A JP H1111643A
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JP
Japan
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sorting
track
component
gap
truck
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JP18076797A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Takanaka
秀行 高仲
Norio Seko
礼生 世古
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重心が軸心上で偏在しているが外形的には差
異を捉えにくい円柱状または円筒状の部品について、上
下の方向を整えて移送し得る部品整送装置を提供するこ
と。 【解決手段】 頂部t側に首部nを有し重心gが底部b
側にある円柱状の部品Nについて、ボウル21内の平板
トラック24の下流端から外周側へ導き移送の向きをボ
ウル21の径方向に変えさせて滑落させる選別トラック
34の外周端と、その上方の選別側壁35の下端との間
に部品Nの直径より僅かに大の間隔の選別間隙36を設
ける。重心gのある底部bを先頭にして滑落してくる部
品Nは重心gが選別トラック34の外周端を外れると同
時に底部bを下方へ落とし頂部tをはね上げることによ
り、頂部t側が選別側壁35の下端に当接して選別間隙
36で係止される。これに対して、頂部tを先頭にして
滑落してくる部品Nは選別トラック34の傾斜に沿った
姿勢のまま滑落し、底部bも係止されることなく選別間
隙36を通過して排除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は部品整送装置に関す
るものであり、更に詳しくは、重心が軸心上で偏在して
いる円柱状または円筒状の部品の整送装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】重心が偏在している部品であっても平板
状のものは外形が異なるので、向きが異なる部品につい
て、例えば光センサによって外形的な差異を捉えて所定
の向きの部品と逆向きの部品とを選別し、所定の向きの
部品のみを下流側へ移送することは比較的容易であり、
一般的に実施されている。
【0003】しかし、円柱状または円筒状の部品には重
心が偏在していても外形的な差異を捉えにくいものがあ
る。例えば、図1に示すような、全高にわたって直径が
殆ど変化しないか、または全く変化しない部品がその例
である。すなわち、図1のAは頂部tに首部nを有する
円柱状の部品Nの斜視図であり、底部bに重心gを有す
る。また、図1のBは肉厚の底部b’を有する円筒状の
部品Qの部分破断斜視図であり、底部b’に重心g’が
あるが、底部b’から頂部t’までの側面には何らの窪
みも存在しない。部品Nや部品Qを振動によって移送す
る場合、これらは何れも横臥した姿勢となり、長さ方向
に配向されて移送されるが、例えば部品Nについては、
首部nが形成されている頂部tを先頭にして移送される
ものと、重心gがある底部bを先頭にして移送されるも
のとがほぼ半数ずつ存在するようになる。しかし、この
ような部品N、部品Qの移送の向きを外形的に判別する
ことは困難であり、現在までのところ、確実な選別手段
を備えた整送装置は見出されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題に
鑑みてなされ、重心が軸心上で偏在しているが、外形的
には差異を捉えにくい円柱状または円筒状の部品につい
ての整送装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は請求項1の
構成によって解決されるが、その解決手段を実施の形態
によって例示すれば、図5は頂部t側に首部nを有し重
心gが底部bに偏在している部品Nについて、移送の向
きを選別するための選別トラック34に設けられた選別
間隙36の作用を示す断面図である。この選別間隙36
における選別トラック34の外周端と選別側壁35の下
端との間隔は部品Nの直径より僅かに大とされている。
【0006】選別トラック34において部品Nはボウル
21の径方向に移送の向きを変えられて選別間隙36を
くぐるが、図5のAに示すように、重心gのある底部b
を先頭とし首部nのある頂部tを後尾にしている部品N
は、選別間隙36において、重心gが選別トラック34
の外周端から外れると同時に底部bを下方へ落とし頂部
tをはね上げるが、選別間隙36の間隔が狭いので頂部
t側を選別側壁35の下端に当接させ、選別間隙36で
係止されて暫時移送される。これに対し、図5のBに示
すように、頂部tを先頭にしている部品Nは頂部tが選
別間隙36を通過しても、重心gが選別トラック34上
にある間は、選別トラック34上での傾斜を保ったまま
滑落し、底部bも係止されることなく選別間隙36を通
過して下方へ排除される。選別間隙36において係止さ
れた部品Nはその後首部nを挟持され安定に保持されて
下流側へ移送される。このようにして所定の向きにある
部品Nのみとされて次工程へ整送される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の部品整送装置は、振動フ
ィーダのボウル内の平板トラックをその周壁に沿い横臥
した姿勢で移送されてくる重心が軸心上で偏在している
円柱状または円筒状の部品を、トラック幅が外周側へ拡
大され、ボウルの径外方へ向かって下向き傾斜の角度を
大にされた選別トラックへ導いて部品の移送の向きをボ
ウルの径方向に変えさせつつ滑落させ、選別トラックの
外周端において、選別側壁の下端との間に部品の直径よ
り僅かに大の間隔をあけて設けた選別間隙をくぐらせる
ようにしている。
【0008】移送の向きをボウルの径方向とされた部品
の中で、重心のある底部を後尾にしているものは、頂部
が選別間隙を通過しても、重心が選別トラックの外周端
を外れるまでは選別トラックの傾斜に沿って滑落するの
で、底部も係止されることなく選別間隙を通過して排除
されるが、底部を先頭にしているものは重心が選別トラ
ックの外周端を外れると同時に底部を下方へ落とし頂部
をはね上げるが、選別間隙が狭く頂部側が選別周壁の下
端に当接することから、選別間隙で係止され、暫時その
姿勢を保持して移送される。その間に係止された部品を
安定に保持して移送するトラックへ移行させることによ
って、所定の向きにある部品のみとして次工程へ供給す
ることができる。
【0009】部品を安定に保持して移送するトラックと
しては、頂部側に首部を有する部品については、その首
部を挟持するような懸吊トラックとすることができる
し、首部のない部品については底部を支持して移送する
トラックとしてもよい。この場合には、部品をトラック
の低側壁に傾倒させて移送することにより選別間隙で排
除されなかった頂部を上にした部品を排除することも可
能である。またこの場合には、立姿勢の部品が移送の途
中で転倒するおそれもあるが、側壁に転倒した部品を排
除し得る移送の途中で横穴を設けることができる。何れ
の場合も部品は最終的に直立姿勢とされ、姿勢を乱さな
いように保持されて次工程へ供給される。そのほか、直
立姿勢とした部品を一方向へ倒し、移送の向きが揃った
横臥姿勢として供給することもできる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て具体的に説明する。
【0011】(実施例1)図2は本発明の図1のAに示
した部品Nを整送するための部品整送装置1の部分破断
側面図であり、図3はその平面図である。図2を参照し
て、部品整送装置1は部品Nを収容し整送するボウル2
1と、これに捩り振動を与える駆動部11とからなって
いる。
【0012】駆動部11においては、図2を参照して、
ボウル21の底板と一体的に固定された可動ブロック1
2が等角度間隔に配置された傾斜板ばね13によって下
方の固定ブロック14と連結されている。固定ブロック
14上にはコイル15を巻装した電磁石16が固定され
ており、可動ブロック12の下面部に設けられている可
動コア12Cと僅かの間隙をあけて対向されている。ま
た、駆動部11はその周囲を防音カバー17で覆われて
おり、ボウル21と共に防振ゴム18を介して床面上の
基盤19に設置されている。そしてコイル15に交流が
通電されることにより、ボウル21に上方から見て反時
計方向の捩り振動を与える。
【0013】図3を参照して、ボウル21は底面22の
中心部においてセンターボルト23によって上述した下
方の駆動部11の可動ブロック12と固定されている。
部品Nが収容される底面22の周辺部に起点24Sを有
する平板トラック24がボウル21の周壁25に沿いス
パイラル状に上昇して形成されており、部品Nの移送路
となる。平板トラック24はボウル21の径外方へ向か
って若干下向き傾斜に形成されており部品Nは周壁25
に接して移送される。
【0014】平板トラック24の下流端には整送機構が
接続されている。この部分の斜視図である図4も参照し
て、ボウル21の周壁25に外付けしてポケット31が
形成されており、その上流部分に選別部30が設けられ
ている。すなわち、ポケット31内には平板トラック2
4の下流端に接続されて外周側へトラック幅を拡げ、か
つボウル21の径外方へ向かっての下向き傾斜の角度を
平板トラック24よりは大とした選別トラック34がそ
の上端部をボウル21の周壁25に固定して設けられて
いる。そして、選別トラック34の選別側壁35がポケ
ット31の周壁32に設けられた取付部材38にボルト
33bで固定した支持部材33によって支持されて設置
されている。
【0015】図3における[5]−[5]線方向の断面
図である図5も参照して、選別トラック34の外周端と
選別側壁35の下端との間には、部品Nの直径よりは僅
かに大の間隔をあけた選別間隙36が形成されており、
平板トラック24から選別トラック34へ導かれた部品
Nが移送の向きをボウル21の径方向に変えつつ滑落し
て選別間隙36をくぐるようになっている。また、選別
トラック34の裏面側にはスカート37が取り付けられ
ている。図5のAを参照し、その選別間隙36において
は、底部bを先頭にして滑落してくる部品Nは重心gが
選別トラック34の外周縁を外れると同時に底部bを下
方へ落とし頂部tをはね上げた姿勢となるが、選別間隙
36の間隔が狭いので頂部t側が選別周壁35の下端に
当接することにより、部品Nは選別間隙36で係止され
暫時はその姿勢を保持して移送される。これに対し、図
5のBを参照し、頂部tを先頭にして滑落してくる部品
Nは頂部tが選別間隔36を通過しても底部bの重心g
が選別トラック34上にある間は選別トラック34の傾
斜に沿って滑落を継続し、底部bも係止されることなく
選別間隙36を通過してポケット31へ落下し排除され
る。
【0016】図4、および図3における[6]−[6]
線方向の断面図である図6を参照して、選別部30の下
流側には挟持部40が設けられている。すなわち、選別
間隙36の下流側において、選別トラック34には、上
流側のスカート37に続くスカート47を裏面側に有す
る挟持板44が接続されており、挟持板44は周壁25
にボルト27bで固定された支持部材27によって支持
され、その外周端はテーパー状に加工されている。ま
た、選別側壁35には挟持側壁45が接続されており、
挟持側壁45はポケット31の周壁32に設けられた取
付部材48にボルト43bで固定した支持部材43に支
持されて設置されている。そして、この挟持側壁45の
テーパー状に加工された下端は徐々に下降され、挟持板
44の外周端との間で部品Nの首部nを挟持するように
なっている。なお、この部分におけるポケット31は周
壁25に形成された開口26によってボウル21内と連
通されており、排除された部品Nがボウル21内へ戻さ
れる。更には、図4、および図3における[7]−
[7]線方向の断面図である図7を参照して、傾斜して
挟持されている部品Nを徐々に起こすように、挟持板4
4が内周側へ引き込まれると共に挟持側壁45の下端部
に庇部45hが設けられている。スカート47は部品N
が急激に直立化される時の反動で振動しながら移送され
ることを防いでいる。
【0017】更には、挟持部40の下流側には懸吊移送
部50が設けられている。すなわち、図3、および図3
における[8]−[8]線方向の断面図である図8を参
照して、挟持板44には懸吊板54が接続され、挟持側
壁45の庇部45hには懸吊板55が接続されて懸吊ト
ラック51が形成されている。すなわち、懸吊板54と
懸吊板55は、図8に示すように、ボウル21の周壁2
5に固定された支持板29上に、下方からのボルト28
bで固定された取付ブロック28を介して、移送方向に
並べられた2本の固定部材52と固定部材53との上に
固定されており、下流側においては抑え板56、57が
ボルト56b、57bによって締結されている。
【0018】実施例1の部品整送装置1は以上のように
構成されるが、次にその作用を説明する。
【0019】図2に示す駆動部11のコイル15に交流
が通電されてボウル21に反時計方向の捩り振動が与え
られているものとする。図3に示すボウル21内に収容
されている横臥した姿勢の多数の部品Nは捩り振動を受
けて周辺部へ移動されると共に矢印mで示す方向へ移送
され、起点24Sから平板トラック24に乗って周壁2
5に沿いスパイラル状に上昇する。この時点において部
品Nは底部bを先頭にして移送されているものと、頂部
tを先頭にして移送されているものとがほぼ半数ずつ存
在する。
【0020】図4を参照して、部品Nは平板トラック2
4の下流端から選別部30における傾斜角度が大きい選
別トラック34へ移行されて外周側へ導かれ、移送の向
きをボウル21の径方向に変えられて滑落する。すなわ
ち、選別トラック34を滑落して、部品Nは選別トラッ
ク34の外周端と選別側壁35の下端との間に形成され
ている間隔の狭い選別間隙36に至るが、図5のAに示
すように、底部bを先頭にしている部品Nは重心gが選
別トラック34の外周端を外れると同時に底部bを下方
へ落とし、頂部tをはね上げて頂部t側を選別側壁35
の下端に当接させることにより、選別間隙36で係止さ
れて暫時移送される。これに対して、図5のBに示すよ
うに、頂部tを先頭にしている部品Nは頂部tが選別間
隙36を通過しても底部bの重心gが選別トラック34
上にある間は選別トラック34の傾斜に沿って滑落を継
続し、底部bは選別間隙36を係止されることなく通過
して一点鎖線で示すようにポケット31へ落下し排除さ
れる。
【0021】そして、選別間隙36に係止されて底部b
を下側にした部品Nは、図6に示す挟持部40におい
て、選別トラック34に続く挟持板44のテーパー状に
加工された外周端と、選別側壁35に接続され徐々に下
降される挟持側壁45のテーパー状に加工された下端と
の間に首部nを挟持され、次いで、図7に示すように、
内周側へ引き込まれた挟持板44と、挟持側壁45の下
端に形成された庇部45hとによって部品Nは徐々に姿
勢を起こされて下流側へ移送される。なお、部品Nは急
激に直立化される場合の反動として生ずる振動がスカー
ト47によって防がれている。
【0022】更には図3、図8に示すように、部品Nは
挟持部40から懸吊移送部50に移行され、挟持板44
に続く懸吊板54と、挟持側壁45の庇部45hに続く
懸吊板55によって首部nを挟持され、懸吊され直立化
されて下流端から排出される。
【0023】(実施例2)図1のBに示した円筒形状の
部品Qを整送する場合にも実施例1に示したと同様な捩
り振動パーツフィーダからなる部品整送装置によって行
われる。従って、捩り振動パーツフィーダについての説
明は省略し、整送のための要部について説明する。
【0024】図9は部品整送装置のボウル61の外周部
に設けられた選別部70、傾倒移送部80、直立移送部
90からなる整送機構の平面図であり、図10は図9に
おける[10]−[10]線方向に部分破断展開図であ
る。図9、図10を参照して、ボウル61に形成されて
いる平板トラック64の下流端には選別部70の選別ト
ラック74が接続されている。すなわち、ボウル61の
周壁65に外付けしてポケット71が設けられており、
ポケット71内には、上流側の平板トラック64の下流
端に接続されて外周側へトラック幅を拡げ、かつボウル
61の径外方へ向かって下向き傾斜の角度を大にした選
別トラック74がその上端部をボウルの周壁65に固定
して設けられており、選別トラック74の選別側壁75
がポケット71の周壁72に設けられた取付部材78に
ボルト73bで固定した支持部材73によって支持され
て設置されている。
【0025】図9における[11]−[11]線方向の
断面図である図11も参照して、選別トラック74の外
周端と選別側壁75の下端との間には、部品Qの直径よ
りは僅かに大の間隔をあけた選別間隙76が形成されて
おり、平板トラック64から選別トラック74へ導かれ
た部品Qが移送の向きをボウル61の径方向に変えつつ
滑落して選別間隙76をくぐるようになってる。その選
別間隙76において、重心g’のある底部b’を先頭に
して滑落されてくる部品Qは重心g’が選別トラック7
4の外周端を外れると同時に、底部b’を下方へ落とし
頂部t’をはね上げた姿勢となるが、選別間隙76の間
隔が狭いので頂部t’側が選別側壁75の下端に当接し
て選別間隙76で係止され、暫時はその姿勢を保持して
移送される。これに対して、頂部t’を先頭にして滑落
されてくる部品Qは頂部t’が選別間隙76を通過した
後も底部b’の重心g’が選別トラック74上にある間
はそのままの姿勢で滑落を継続し、底部b’も係止され
ることなく選別間隙76を通過しポケット71内へ落下
し排除されるようになっている。
【0026】図9、図10、および図9における[1
2]−[12]線方向の断面図である図12を参照し
て、選別部70の下流側には傾倒移送部80が設けられ
ている。すなわち、選別間隙76の下流側において、選
別側壁75の下流端部の直下に起点を有しアングル形状
とされた傾斜移送トラック84とその側壁85とが設け
られている。そして、側壁85の上端部は選別トラック
74の下流端部に固定され、傾斜移送トラック84の底
面はポケット71の周壁72に設けられた取付部材88
にボルト83bで固定されている支持部材83に支持さ
れている。すなわち、選別間隙76に暫時係止された後
に落下する部品Qは底部b’を傾斜移送トラック84に
支持され、側壁85に傾倒して移送されるようになって
いる。
【0027】そして、この傾斜移送トラック84の中流
部においては、図9における[13]−[13]線方向
の断面図である図13を参照して、側壁85の高さが部
品Qの重心g’の高さよりは若干高い位置まで下げて低
側壁部85aが形成されており、底部b’を下側にした
部品Qはそのまま移送されるが、頂部t’を下側にし重
心g’のある底部b’を上側にした部品Qが混入してい
る場合には、これらを転落させて排除するようになって
いる。更には、その直下流側には、図9における[1
4]−[14]線方向の断面図である図14を参照し
て、側壁85の高さを高くすると共に、その中央部には
部品Qの底部b’と頂部t’とで跨ぐことができる高さ
幅の切欠き穴86が形成されており、傾斜移送トラック
84上で立ち姿勢となり得なかった部品Q、ないしは、
移送の途中で転倒した部品Qなど、横臥した姿勢の部品
Qを転落させて排除するようになっている。
【0028】更には図9を参照して、傾倒移送部80の
下流側には直立移送部90が接続されており、その上流
部に設けられて部品Qを徐々に直立化させる導入トラッ
ク91に続いて、部品Qを直立させて移送する直立移送
トラック94が設けられている。すなわち、図9におけ
る[15]−[15]線方向の断面図である図15を参
照して、ボウル21の周壁25に固定された支持部材9
9上に、下方からのボルト98bで固定されたアングル
形状のトラックブロック98に側壁部材95が長ねじ9
5bで固定され、更には、トラックブロック98の上面
には、部品Qの上部を覆う抑え板96がねじ96bで固
定されており、部品Qを一列でのみ移送する幅としたト
ンネル形状の直立移送トラック94が形成されている。
【0029】実施例2の整送機構は以上のように構成さ
れるが、次にその作用を説明する。
【0030】図9に示すボウル61内に収容されている
横臥した姿勢の多数の部品Qは捩り振動を受けて平板ト
ラック64に乗り、周壁65に沿いスパイラル状に上昇
して移送されてくるが、部品Qは平板トラック64の下
流端から選別部70における傾斜角度が大きい選別トラ
ック74へ移行されて外周側へ導かれ、移送の向きをボ
ウル61の径方向に変えられて滑落する。すなわち、図
11に示した選別トラック74を滑落して、部品Qは選
別トラック74の外周端と選別側壁75の下端との間に
形成されている間隔の狭い選別間隙76に至るが、底部
b’を先頭にしている部品Qは重心g’が選別トラック
74の外周端を外れると同時に、底部b’を下方へ落と
し頂部t’をはね上げて、頂部t’側を選別側壁75の
下端に当接させ選別間隙で係止されて暫時移送される。
これに対して、頂部t’を先頭にしている部品Qは頂部
t’が選別間隔76を通過しても底部b’の重心g’が
選別トラック74の外周端を外れるまでは選別トラック
74の傾斜に沿って滑落を継続し、底部b’も係止され
ることなく選別間隙76を通過してポケット71へ落下
し排除される。
【0031】選別間隙76に暫時係止されて移送される
底部b’を下側にした部品Qは選別間隙76から図12
に示した傾倒移送部80へ抜け落ちる。すなわち、選別
間隙76の下流部の直下に設けられている傾斜移送トラ
ック84上へ立った姿勢で落下し、側壁85に傾倒して
移送される。そして、傾斜移送トラック84の中流部に
おける図13に示した低側壁部85aにおいて、頂部
t’を下側にし重心g’のある底部b’を上側にした部
品Qが混入している場合には、これらは転落して排除さ
れる。また、傾斜トラック84上で横臥した姿勢で移送
される部品Qがある場合、これらは側壁85に設けられ
た図14に示す切欠き穴86から一点鎖線で示すように
転落して排除される。
【0032】部品Qは続いて図9に示した直立移送部9
0の導入トラック91を移送される間に徐々に直立化さ
れ、更には図15に示したトンネル状の直立移送トラッ
ク94を移送されることにより、上下の向きを整えられ
た部品Qは一列で次工程へ供給される。
【0033】本発明の部品整送装置の実施例は以上のよ
うに構成され作用するが、勿論、本発明はこれらに限ら
れることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変
形が可能である。
【0034】例えば本実施の形態においては、例えば選
別トラック34を比較的広く形成させたが、部品Nが選
別トラック34上を転がり、選別間隙36に平行な向
き、または傾斜した向きとなって到達することを防ぐた
めに、部品Nの移送の向きを強制的にボウル21の径方
向に向けるようなガイド部材を選別トラック34に設け
てもよい。
【0035】また本実施の形態においては、例えば選別
トラック34に対して選別側壁35を固定して設けた
が、部品の直径が若干異なる品種違いの部品を整送する
場合に備えて、選別間隙36の間隔を変更し得るよう
に、選別側壁35の下端位置の調整機構を設けてもよ
い。また本実施の形態においては、選別側壁35をポケ
ット31の周壁32に固定して設けたが、選別トラック
34の下面に固定してもよい。また選別側壁35に代え
て、選別側壁35の下端位置に例えば金属棒を張架する
ようにしてもよい。
【0036】また本実施の形態においては、部品Qにつ
いての傾倒移送部80で、部品Qをアングル形状の傾斜
移送トラック84と側壁85によって移送したが、上下
が逆向きの部品Qを転落させる低側壁部85aを設けた
箇所以外の傾斜移送トラック84には、部品Qを挟むよ
うに側壁85に対向する側壁を設けて部品Qが傾斜トラ
ック84から逸脱することを防ぐようにしてもよい。
【0037】また本実施の形態においては、部品N、部
品Qをそれぞれ上下の向きを整えた直立姿勢として排出
させたが、例えば直立姿勢の部品N、部品Qを一方向に
寝かせることにより、底部または頂部を先頭にした横臥
姿勢として排出させることも可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上に説明したような形態で実
施され、次に述べるような効果を奏する。
【0039】本発明の部品整送装置によれば、重心が軸
心上で偏在しているが外形的に差異を捉えにくい円柱状
または円筒状の部品を純機械的な簡易な機構で選別し、
移送の向き、ないしは上下の向きを整えて次工程へ供給
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】整送対象の部品の斜視図であり、Aは首部を有
する円柱状の部品、Bは厚い底部を有する円筒状の部品
を示す。
【図2】実施例1の部品整送装置の部分破断側面図であ
る。
【図3】同装置の平面図である。
【図4】同装置において整送機構が設けられている部分
の斜視図である。
【図5】図3における[5]−[5]線方向の断面図で
あり、Aは底部を先頭にして滑落する部品、Bは頭部を
先頭にして滑落する部品についての作用を示す。
【図6】図3における[6]−[6]線方向の断面図で
ある。
【図7】図3における[7]−[7]線方向の断面図で
ある。
【図8】図3における[8]−[8]線方向の断面図で
ある。
【図9】実施例2の部品整送装置において整送機構が設
けられている部分の平面図である。
【図10】図9における[10]−[10]線方向の部
分破断展開図である。
【図11】図9における[11]−[11]線方向の断
面図である。
【図12】図9における[12]−[12]線方向の断
面図である。
【図13】図9における[13]−[13]線方向の断
面図である。
【図14】図9における[14]−[14]線方向の断
面図である。
【図15】図9における[15]−[15]線方向の断
面図である。
【符号の説明】
1 実施例1の部品整送装置 11 駆動部 21 ボウル 30 選別部 31 ポケット 34 選別トラック 35 選別側壁 36 選別間隙 40 挟持部 44 挟持板 45 挟持側壁 50 懸吊移送部 51 懸吊トラック 54 懸吊板 55 懸吊板 61 ボウル 64 平板トラック 70 選別部 71 ポケット 74 選別トラック 75 選別側壁 76 選別間隙 80 傾倒移送部 84 傾斜移送トラック 85 側壁 85a 低側壁部 86 切欠き穴 90 直立移送部 94 直立移送トラック 95 側壁部材 96 抑え板 N 部品 Q 部品 g 重心 g’ 重心 t 頂部 t’ 頂部 b 底部 b’ 底部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重心が底部の軸心上に偏在する円柱状ま
    たは円筒状の部品の上下の方向を整えて移送するための
    振動パーツフィーダからなる部品整送装置において、 ボウルの周壁に沿い横臥して移送されてくる前記部品を
    前記ボウルの外周側へ導くと共に移送の方向を前記ボウ
    ルの径方向へ向けさせて滑落させる選別トラックの外周
    端と、該選別トラックの外周端から上方へ前記部品の直
    径よりも僅かに大の間隙をあけて設けられた選別部材の
    下端とによって選別間隙が形成されており、 前記底部または頂部を先頭にして前記ボウルから前記選
    別トラックへ移行される前記部品が径方向へ向けられ滑
    落して前記選別間隙を通過する時に、 前記底部を先頭にして滑落する前記部品は前記重心が前
    記選別トラックの外周端から外れると同時に、前記底部
    を下方へ落とし前記頂部をはね上げて前記選別部材の下
    端に当接させることにより前記選別間隙で係止されるに
    対して、 前記頂部を先頭にして滑落する前記部品は前記頂部が前
    記選別間隙を通過した後も前記重心が前記選別トラック
    上にある間はそのままの姿勢で滑落を続けることから、
    前記選別間隙を係止されることなく通過し排除されるこ
    とによって選別され、 前記選別間隙で係止された前記部品が安定に保持された
    後に下流側へ移送されることを特徴とする部品整送装
    置。
  2. 【請求項2】 前記選別部材の下端が前記選別トラック
    の外周端よりは外側の上方に設けられている請求項1に
    記載の部品整送装置。
  3. 【請求項3】 前記部品が前記頂部側に首部を有する首
    付き円柱状部品であり、 前記選別部材の下端部と前記選別トラックの外周端部と
    のそれぞれに接続され、前記選別間隙で係止された前記
    首付き円柱状部品の前記首部を両側から挟持する挟持部
    材によって挟持トラックが形成されており、 前記首付き円柱状部品が前記挟持トラックによって安定
    に保持されて下流側へ移送される請求項1または請求項
    2に記載の部品整送装置。
  4. 【請求項4】 前記部品が厚底を有する有底円筒状部品
    であり、 前記選別間隙で係止された前記有底円筒状部品の底面を
    移送面で支持し、側壁に傾倒させて移送する傾倒移送ト
    ラックが前記選別トラックの外周側の下方に形成されて
    おり、 前記有底円筒状部品が前記傾倒移送トラックによって安
    定に保持されて下流側へ移送される請求項1または請求
    項2に記載の部品整送装置。
  5. 【請求項5】 前記傾倒移送トラックの側壁の一部分の
    高さが前記有底円筒状部品の重心位置よりは高く、前記
    有底円筒状部品の高さの半分よりは低い高さに形成され
    ており、 前記底部を上側にしている前記有底円筒状部品が前記側
    壁をのり越えて下方へ転落し排除される請求項4に記載
    の部品整送装置。
  6. 【請求項6】 前記傾倒移送トラックの側壁の一部分に
    横臥した姿勢の前記有底円筒状部品が抜け落ちる高さと
    幅の排除穴が形成されている請求項4または請求項5に
    記載の部品整送装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108584312A (zh) * 2018-05-17 2018-09-28 金龙机电(淮北)有限公司 一种转子振动送料盘
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