JPH11116232A - 多孔質シリカの製造法 - Google Patents

多孔質シリカの製造法

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JPH11116232A
JPH11116232A JP28040997A JP28040997A JPH11116232A JP H11116232 A JPH11116232 A JP H11116232A JP 28040997 A JP28040997 A JP 28040997A JP 28040997 A JP28040997 A JP 28040997A JP H11116232 A JPH11116232 A JP H11116232A
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silica
thermoplastic resin
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composite
porous silica
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Sukeaki Usami
祐章 宇佐見
Kazutoshi Haraguchi
和敏 原口
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明が解決しようとする課題は、触媒、担
体、吸着材、充填材等の使用において有用な、広い比表
面積を有する多孔質シリカの簡便な製造法を提供するこ
とにある。 【解決手段】 ポリメチルメタクリレート、ポリアクリ
ル酸、ナイロン6、ポリスチレン、ポリカーボネート、
ポリサルフォン、ポリエチレングリコール、フェノキシ
樹脂、ポリカプロラクタンジオールから成る群から選ば
れる一種以上の熱可塑性樹脂を含む溶液中でシリコンア
ルコキシドの加水分解・重縮合を行わせることにより得
られる熱可塑性樹脂とシリカとの複合体から、熱可塑性
樹脂を除去することを特徴とする多孔質シリカの製造
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリカと熱硬化性樹
脂との複合体から、熱硬化性樹脂を除去して得られる多
孔質シリカに関するものであり、得られた多孔質シリカ
は触媒、担体、吸着材、充填材等として用いられる。
【0002】
【従来の技術】多孔質シリカは、耐薬品性、耐熱性、強
度などの化学的、物理的特性に優れており、触媒、担
体、吸着材、充填材などとして広く用いられている。従
来、多孔質シリカの製造法としては、以下の方法が知ら
れている。例えば、シリコンアルコキシドを原料とし、
有機溶媒中で加水分解・重縮合して反応溶液のゲル化を
行わせた後、生成した多孔質ゲルを乾燥、焼成する方
法。
【0003】また、ほう酸、珪砂、アルカリ金属酸化物
等を主原料として、溶融成形した後、数100℃の温度
で熱処理することによって二酸化珪素の富んだ相と酸化
ほう素とその他の成分に富んだ相とに分相させ、後者を
酸で溶出することにより得る方法がある。これらの製法
で得られる多孔質シリカの比表面積は、通常、10〜2
00m2/g程度であり、開発中のものとしては10〜
500m2/gのものが報告されている(セラミック工
学ハンドブック、1189頁)。また、ケイ酸ナトリウ
ム水溶液を原料として強酸との反応により多孔質性のシ
リカゲルが作られており、比表面積は調製条件により異
なるが200〜700m2/gのものが報告されてい
る。
【0004】一方、シリコンアルコキシドと有機高分子
から得られる複合体から有機高分子を除いて多孔質シリ
カを調製する方法も知られている(例えば、T.Sag
usa and Y.Chujo、J.Macromo
l.Sci.,Chem.,A27巻,1603頁、1
996年)。この中では末端にトリエトキシル基を有す
るポリ(N−アセチルエチレンイミン)ポリオキサゾリ
ンという特殊な高分子が用いられ、該有機高分子除去
後、更に600℃で焼成したシリカの比表面積として8
00m2/gのものが報告されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、触媒、担
体、吸着材、充填材等に有用な、広い比表面積を有する
多孔質シリカの簡便な製造法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を行った結果、特定の熱可塑
性樹脂溶液中でシリコンアルコキシド類の加水分解・重
縮合反応を行わせることにより熱可塑性樹脂とシリカの
複合体を調製した後、熱可塑性樹脂を加熱あるいは溶剤
抽出により除去することにより得られたシリカが、比表
面積の大きなシリカガラスとなることを見い出し本発明
を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は(1)ポリメチルメタクリ
レート、ポリアクリル酸、ナイロン6、ポリスチレン、
ポリカーボネート、ポリサルフォン、ポリエチレングリ
コール、フェノキシ樹脂、ポリカプロラクタンジオール
から成る群から選ばれる一種以上の熱可塑性樹脂を含む
溶液中でシリコンアルコキシドの加水分解・重縮合を行
わせることにより得られる熱可塑性樹脂とシリカとの複
合体から熱可塑性樹脂を除去することを特徴とする多孔
質シリカの製造法や、
【0008】(2)熱可塑性樹脂とシリカとの複合体か
らの熱可塑性樹脂の除去が、空気中300℃〜1500
℃での加熱により行われることを特徴とする(1)に記
載の多孔質シリカの製造法や、(3)熱可塑性樹脂とシ
リカとの複合体からの熱可塑性樹脂の除去が、熱可塑性
樹脂とシリカとの複合体を溶剤洗浄して熱可塑性樹脂を
除去した後、更に100℃〜1500℃に加熱して行わ
れることを特徴とする(1)に記載の多孔質シリカの製
造法、及び、
【0009】(4)得られる多孔質シリカの比表面積が
300〜1200m2/gであることを特徴とする上記
の(1)〜(3)のいずれか一つに記載の多孔質シリカ
の製造法を含むものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる熱可塑性樹脂
としては、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポ
リアクリル酸(PAA)、ナイロン6(ポリアミド(P
A))、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(P
C)、ポリサルフォン(PSF)、ポリエチレングリコ
ール(PEG)、フェノキシ樹脂、ポリカプロラクタン
ジオールから成る群から選ばれる一種以上の熱可塑性樹
脂である。
【0011】上記以外の樹脂、例えば、ポリエチレンや
ポリプロピレンを用いた場合にはシリカとの複合体を得
ることができず、又、ポリエーテルサルホンを用いた場
合は本発明における高比表面積の多孔質シリカを得るこ
とができない。
【0012】本発明で言うシリコンアルコキシドとは、
一般式、Si(OR)4(Rは炭素数1〜8のアルキル
基)で示されるシリコンアルコキシドモノマー、及びそ
れらを部分加水分解重縮合した低縮合物を言う。部分加
水分解低縮合物は、平均分子量2000程度までの市販
のものを用いてもよいし、またシリコンアルコキシドモ
ノマーに、水と溶媒と必要によって酸触媒を混合し、ゲ
ル化する以前の所定の時間攪拌保持する方法によって得
られるものを用いることができる。シリコンアルコキシ
ドの熱可塑性樹脂溶液への添加により得られる複合体中
のシリカの含有率としては、1〜95重量%、より好ま
しくは40〜70重量%である。
【0013】本発明では有機溶媒を用いて熱可塑性樹脂
とシリコンアルコキシドを含む均質なゾル溶液を作るこ
とが必要である。本発明に用いる有機溶媒としては、熱
可塑性樹脂とシリコンアルコキシド類を均質に溶解しう
る各種有機溶媒が用いられ、例えば、メタノール、エタ
ノール、2−プロパノールなどのアルコール系、テトラ
ヒドロフラン、N−メチルピロリドンなどのエーテル
系、アセトン、2−ブタノンなどのケトン系、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド系、
ヘキサン、シクロヘキサンなどのハイドロカーボン系、
トルエン、キシレン、m−クレゾールなどの芳香族系、
クロロホルムやジクロロエタンなどのハロゲン系などの
有機溶媒が使用される。使用する有機溶媒量は特に限定
されないが、通常、全有機溶媒量はゾル溶液全体の10
〜90重量%の範囲で用いられる。
【0014】本発明における多孔質シリカの製造法の概
略を示すと、熱可塑性樹脂を有機溶媒中に溶解し、必要
に応じて水及び/又は触媒を含むシリコンアルコキシド
の溶液を所定量添加し均質混合ゾル溶液を調製する。該
均質ゾル溶液をそのまま、もしくは塗布、注入等の操作
を行った後、通風、減圧あるいは加熱により、シリコン
アルコキシドの加水分解・重縮合反応及び溶媒の除去を
進め、熱可塑性樹脂とシリカの複合体を得る。
【0015】本発明により得られる熱可塑性樹脂とシリ
カとの複合体は、熱可塑性樹脂とシリカが互いに微細分
散した均質な複合体であることが必要である。該熱可塑
性樹脂とシリカの複合体から以下に示す方法のいずれか
により熱可塑性樹脂を除去することにより、比表面積と
して300〜1200m2/gの多孔質シリカを得るこ
とができる。これらの多孔質シリカの平均細孔径は、通
常、20〜100オングストロームである。
【0016】熱可塑性樹脂の除去方法としては、熱可塑
性樹脂とシリカとの複合体を空気中400〜1500℃
で加熱し熱可塑性樹脂を除去する方法、又、別の方法と
して、熱硬化性樹脂とシリカとの複合体から熱可塑性樹
脂を溶解させる有機溶剤、例えばテトラヒドロフランな
どを用いて熱可塑性樹脂を除去した後、溶媒除去及び熱
処理により多孔質シリカゲルを得る方法。有機溶剤で熱
可塑性樹脂を除去する際、必要に応じて酢酸、アンモニ
ア等及び/又は水を有機溶媒中に共存させておいても良
い。得られた多孔質シリカゲルを更に100〜1500
℃で加熱することにより、比表面積が大きい多孔質シリ
カガラスを得ることができる。
【0017】本発明の製法により得られる多孔質シリカ
は、原料、組成、複合体調製条件、熱可塑性樹脂の除去
条件等を変化させることにより、異なった平均細孔径を
持つ多孔質シリカを得ることができる。また、該多孔質
シリカを塩酸、酢酸、アンモニア等の水溶液中で洗浄す
ることにより、細孔径を制御することも可能である。
【0018】
【実施例】以下に本発明を実施例及び比較例により、よ
り具体的に説明するが、もとより本発明は、以下に示す
実施例にのみ限定されるものではない。
【0019】(実施例1)ポリメチルメタクリレート
(以下、PMMAと略称する:創和科学株式会社製)1
00重量部をNMP1400重量部に溶解した均質溶液
に対して、NMP100重量部、テトラメトキシシラン
(以下、TMOSと略称する。:東京化成化学工業社製
特級試薬)100重量部、水40重量部からなる均質
溶液を攪拌しながら滴下混合し、均質混合溶液を調製し
た。その後、清浄なアルミカップ容器中に流延し、65
℃にて溶媒をゆっくりと約2日間かけキャストし、PM
MAとシリカとの複合体を得た。複合体中のシリカの含
有率は12重量%であった。
【0020】得られたPMMAとシリカとの複合体を空
気中600℃にて3時間加熱することによりPMMAを
除去し、多孔質シリカガラスを得た。その比表面積及び
平均細孔径を、湯浅アイオニクス株式会社製 全自動ガ
ス吸着量測定装置オートソーブ−1−Cを用いて測定し
た。比表面積は1029m2/g、平均細孔径は73オ
ングストロームであった。
【0021】(実施例2)ポリアクリル酸(以下、PA
Aと略称する:創和科学株式会社製)10重量部をメタ
ノール400重量部に溶解した均質溶液に対して、メタ
ノール30重量部、TMOSの低縮合物(分子量50
0)23重量部、水3重量部、25%アンモニア水0.
2重量部からなる均質溶液を攪拌しながら滴下混合し、
均質混合溶液を調製した。その後、清浄なアルミカップ
容器中に流延し、65℃にて溶媒をゆっくりと約2日間
かけキャストし、PAAとシリカとの複合体を得た。複
合体中のシリカの含有率は29重量%であった。
【0022】得られたPAAとシリカとの複合体を空気
中600℃にて3時間加熱することによりPAAを除去
して得られた多孔質シリカガラスの比表面積は845m
2/gであった。
【0023】(実施例3)ナイロン6(以下、PA−6
と略称する:宇部興産株式会社製)30重量部をm−ク
レゾール570重量部に溶解した均質溶液に対して、m
−クレゾール30重量部、TMOSの低縮合物(分子量
500)20重量部、水3重量部からなる均質溶液を攪
拌しながら滴下混合し、均質混合溶液を調製した。その
後、清浄なアルミカップ容器中に流延し、65℃にて溶
媒をゆっくりと約2日間かけキャストし、PA−6とシ
リカとの複合体を得た。複合体中のシリカの含有率は3
3重量%であった。得られたPA−6とシリカとの複合
体を空気中600℃にて3時間加熱することによりPA
−6を除去して得られた多孔質シリカガラスの比表面積
は703m2/gであった。
【0024】(実施例4)ポリスチレン(以下、PSと
略称する:UX−560、大日本インキ化学工業株式会
社製)100重量部をNMP900重量部に溶解した均
質溶液に対して、NMP200重量部、TMOSの低縮
合物(分子量500)150重量部、水25重量部から
なる均質溶液を攪拌しながら滴下混合し、均質混合溶液
を調製した。その後、清浄なアルミカップ容器中に流延
し、65℃にて溶媒をゆっくりと約3日間かけキャスト
し、PSとシリカとの複合体を得た。複合体中のシリカ
の含有率は34重量%であった。得られたPSとシリカ
との複合体を空気中600℃にて3時間加熱することに
よりPSを除去して得られた多孔質シリカガラスの比表
面積は820m2/g、平均細孔径は65オングストロ
ームであった。
【0025】(実施例5)実施例4で得られたPSとシ
リカとの複合体中のPSを大量のTHF溶液中で洗浄除
去し、乾燥後、150℃にて加熱した。得られた多孔質
シリカガラスの比表面積は712m2/g、平均細孔径
は57オングストロームであった。
【0026】(実施例6)ポリカーボネート(以下、P
Cと略称する:S−2000、三菱瓦斯化学株式会社製
製)100重量部をNMP900重量部に溶解した均質
溶液に対して、NMP100重量部、TMOSの低縮合
物(分子量500)150重量部、水20重量部からな
る均質溶液を攪拌しながら滴下混合し、均質混合溶液を
調製した。その後、清浄なアルミカップ容器中に流延
し、65℃にて溶媒をゆっくりと約3日間かけキャスト
し、PCとシリカとの複合体を得た。複合体中のシリカ
の含有率は33重量%であった。得られたPCとシリカ
との複合体を空気中600℃にて3時間加熱することに
よりPCを除去することにより得られた多孔質シリカガ
ラスの比表面積は499m2/gであった。
【0027】(実施例7)ポリサルフォン(以下、PS
Fと略称する:Udel P3703、アモコ・ケミカ
ルズ・ジャパン社製)100重量部をNMP900重量
部に溶解した均質溶液に対して、NMP100重量部、
TMOSの低縮合物(分子量500)140重量部、水
22重量部からなる均質溶液を攪拌しながら滴下混合
し、均質混合溶液を調製した。その後、清浄なアルミカ
ップ容器中に流延し、65℃にて溶媒をゆっくりと約3
日間かけキャストし、PSFとシリカとの複合体を得
た。複合体中のシリカの含有率は32重量%であった。
得られたPSFとシリカとの複合体を空気中600℃に
て3時間加熱することにより、PSFを除去して得られ
た多孔質シリカガラスの比表面積は486m2/gであ
った。
【0028】(実施例8)ポリエチレングリコール(以
下、PEGと略称する:4000、日本油脂株式会社
製)100重量部をメタノール1400重量部に溶解し
た均質溶液に対して、メタノール100重量部、TMO
S300重量部、水142重量部、25%アンモニア水
3重量部からなる均質溶液を攪拌しながら滴下混合し、
均質混合溶液を調製した。その後、清浄なアルミカップ
容器中に流延し、80℃にて溶媒をゆっくりと約2日間
かけキャストし、PEGとシリカとの複合体を得た。複
合体中のシリカの含有率は52重量%であった。得られ
たPEGとシリカとの複合体を空気中400℃にて15
時間加熱することによりPEGを除去して得られた多孔
質シリカガラスの比表面積は985m2/gであった。
【0029】(実施例9)フェノキシ樹脂(ユニオン・
カーバイド株式会社製)100重量部をNMP900重
量部に溶解した均質溶液に対して、NMP100重量
部、TMOSの低縮合物(分子量500)130重量
部、水20重量部からなる均質溶液を攪拌しながら滴下
混合し、均質混合溶液を調製した。その後、清浄なアル
ミカップ容器中に流延し、65℃にて溶媒をゆっくりと
約3日間かけキャストし、フェノキシ樹脂とシリカとの
複合体を得た。複合体中のシリカの含有率は30重量%
であった。得られたフェノキシ樹脂とシリカとの複合体
を空気中600℃にて3時間加熱することによりフェノ
キシ樹脂を除去して得られた多孔質シリカガラスの比表
面積は796m2/gであった。
【0030】(実施例10)ポリカプロラクタンジオー
ル(創和科学株式会社製)100重量部をTHF700
重量部に溶解した均質溶液に対して、THF100重量
部、TMOSの低縮合物(分子量500)210重量
部、水32重量部からなる均質溶液を攪拌しながら滴下
混合し、均質混合溶液を調製した。その後、清浄なアル
ミカップ容器中に流延し、65℃にて溶媒をゆっくりと
約2日間かけキャストし、ポリカプロラクタンジオール
とシリカとの複合体を得た。複合体中のシリカの含有率
は29重量%であった。得られたポリカプロラクタンジ
オールとシリカとの複合体を空気中600℃にて3時間
加熱することによりポリカプロラクタンジオールを除去
して得られた多孔質シリカガラスの比表面積は646m
2/gであった。
【0031】(比較例1)メタノール100重量部、T
MOS100重量部、水43重量部からなる均質溶液を
調製し、その後、アルミカップ中に流延し、以後25℃
にて溶媒をゆっくりと約1日間、続いて80℃熱風乾燥
機中にて10時間かけキャストした後、150℃で1時
間保持し、最終的に空気中600℃にて3時間加熱し
た。得られた多孔質シリカガラスの比表面積は147m
2/gであった。
【0032】
【発明の効果】本発明は、触媒、担体、吸着材、充填材
等に有用な、広い比表面積を有する多孔質シリカの簡便
な製造法を提供することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリメチルメタクリレート、ポリアクリ
    ル酸、ナイロン6、ポリスチレン、ポリカーボネート、
    ポリサルフォン、ポリエチレングリコール、フェノキシ
    樹脂、ポリカプロラクタンジオールから成る群から選ば
    れる一種以上の熱可塑性樹脂を含む溶液中でシリコンア
    ルコキシドの加水分解・重縮合を行わせることにより得
    られる熱可塑性樹脂とシリカとの複合体から熱可塑性樹
    脂を除去することを特徴とする多孔質シリカの製造法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂とシリカとの複合体からの
    熱可塑性樹脂の除去が、空気中300℃〜1500℃で
    の加熱により行われることを特徴とする請求項1に記載
    の多孔質シリカの製造法。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂とシリカとの複合体からの
    熱可塑性樹脂の除去が、熱可塑性樹脂とシリカとの複合
    体を溶剤洗浄して熱可塑性樹脂を除去した後、更に10
    0℃〜1500℃に加熱して行われることを特徴とする
    請求項1に記載の多孔質シリカの製造法。
  4. 【請求項4】 得られる多孔質シリカの比表面積が30
    0〜1200m2/gであることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか一つに記載の多孔質シリカの製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2039509A1 (en) 2007-09-18 2009-03-25 FUJIFILM Corporation Curable composition, image forming material, and planographic printing plate precursor
WO2018062550A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社日本触媒 塗料用水性樹脂組成物

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