JPH11116133A - 設計支援装置 - Google Patents

設計支援装置

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JPH11116133A
JPH11116133A JP9295037A JP29503797A JPH11116133A JP H11116133 A JPH11116133 A JP H11116133A JP 9295037 A JP9295037 A JP 9295037A JP 29503797 A JP29503797 A JP 29503797A JP H11116133 A JPH11116133 A JP H11116133A
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JP
Japan
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sheet
angle
input
design support
advance
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JP9295037A
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English (en)
Inventor
Osamu Takehira
竹平  修
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置の小型化に伴いシート状物の搬送機構の設
計が困難になってきている。そこで、シート状物の挙動
を正確にシミュレートできるようにして設計を支援す
る。 【解決手段】シミュレーション処理部10はシート状物
を解析モデルとして、そのシート状物が搬送される過程
をシミュレートする。表示処理部13はシミュレーショ
ンの実行に入力した情報と共にそのシミュレートの結果
得られたシート状物が搬送される過程を示す幾何形状を
描画する。シート状物の先端部が他の構造物と接触する
場合は、角度算出部11はこのシート状物が他の構造物
に対して接触する角度を算出して表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は設計した内容に対して
シミュレーションを行ないその結果を表示する設計支援
装置、特にシート状物を解析モデルとしてシミュレーシ
ョンを行なう装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年コンピュータ装置の性能向上に伴
い、機械設計のための一手法としてコンピュータ装置を
用いたシミュレーションが広く行なわれるようになって
きた。
【0003】設計段階において、実際に物を作る前から
さまざまな条件で設計物の機能を検討することは、試作
品を作り試験を行なう工数を低減でき、開発期間及び費
用を低減できる。これは、企業活動に対して有益である
のみならず、資源の節約等の面から、地球環境に対する
配慮もできるようになり、その重要性は高い。
【0004】現在、多くのシミュレーションプログラム
が市販されているが、これらは汎用的なシミュレーショ
ンプログラムであるので、使いづらかったり又は機能が
不足している場合がある。したがって、特定の現象だけ
を解析する場合には専用の解析システムを用いた方が効
率良く解析できると共に、どの設計者でも容易に操作で
きるようにすることができる。
【0005】上記専用の解析システムとしては、例えば
特開平8-129578号公報に掲載した骨組構造物の応答シ
ミュレーション表示システム等がある。特開平8-12957
8号公報に掲載した骨組構造物の応答シミュレーション
表示システムにおいては、骨組構造物の揺れの状態を示
す動画と各接点等の物理量を示すグラフとを同期させて
表示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8-129578号公報に掲載した骨組構造物の応答シミュレ
ーション表示システムは骨組構造物に対するものであ
り、複写機、プリンタ装置、原稿送り装置又は印刷装置
等の中で搬送される用紙等のシート状物の挙動をシミュ
レートするには、同様にしてシート状物の挙動を専用に
シミュレートする装置を開発することが望ましい。
【0007】特に、シート状物が目的位置までスムーズ
に到達することは、シート状物の搬送性能の中における
基本性能である。最近のダウンサイジングの流れでは機
器が小型化しているのに、その反面いろいろな機器を盛
り込む多様性は上昇している。したがって、小スペース
の中をシート状物を任意の位置に方向を変えて搬送する
ことは、以前に比べ難問題となり、シート状物を急激に
変形させなければならなかったりする。用紙を任意の位
置に搬送するには、方向を変えていく必要がある。一般
的には、搬送をガイドする任意面(平面、曲面含む)に
用紙先端を突き当て案内していく。この時、シート状物
の先端部はガイド板と接触し摩擦力を受け滑っていく
が、この先端とガイド面との交わる角度が急峻すぎると
速度が遅れだし、シート状物の他の部分の方が速度が速
くなり、やがては湾曲して次の搬送ローラーに到達す
る。これでは、次の搬送ローラー間にシート状物の先端
部を挿入できなくなり、シート状物は停止することにな
る。このため、シート状物の先端部と搬送ガイドのガイ
ド面との交わる角度を予めシミュレーションしておくこ
とが重要である。
【0008】また、シート状物は初期状態で平面とは限
らず、あらかじめエッジ部が湾曲している場合もある。
搬送性能の余裕度を向上するためには、このような条件
も考慮して、シート状物の先端部と搬送ガイドとの接触
角度に注意する必要がある。
【0009】この発明はかかる問題を解消するためにな
されたものであり、複写機、プリンタ装置、原稿送り装
置又は印刷装置等の中で搬送される用紙等のシート状物
の挙動を効率良くシミュレートすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る設計支援
装置は、シート状物を解析モデルとして、そのシート状
物が搬送される過程をシミュレートし、シミュレーショ
ンの実行に入力した情報と共にそのシミュレートの結果
得られたシート状物が搬送される過程を示す幾何形状を
描画し、シート状物の先端部が他の構造物と接触する場
合は、このシート状物が他の構造物に対して接触する角
度を算出して表示して、シート状物搬送性能のシミュレ
ーションを行なう。
【0011】さらに、上記シート状物が他の構造物に対
して接触する角度の算出結果の時間変化をグラフ表示し
て、接触角度の時間変化を目視で確認できるようにす
る。
【0012】さらに、上記シート状物が他の構造物に対
して接触する角度の時刻毎の算出結果をユーザの指示に
応じてファイル化して記憶し、接触角度の時間変化を詳
細に検討できるようにする。
【0013】さらに、任意の時刻における上記シート状
物が搬送される過程を示す幾何学形状と接触角度の算出
結果の時間変化に対応するグラフを表示し、上記シート
状物が搬送される過程を示す幾何学形状の時刻と同時刻
における接触角度のグラフ上の位置をマーキングして、
シート状物が搬送される過程を示す幾何学形状と接触角
度のグラフとを容易に同期して確認できるようにする。
【0014】さらに、上記シート状物が他の構造物に対
して接触する角度の比較値を予め入力し、算出した接触
角度と予め入力した比較値を比較し、算出した接触角度
が予め入力した比較値より大きい場合に警告を出力し
て、判断基準を統一できるようにする。
【0015】また、上記シート状物が他の構造物に対し
て接触する角度の比較値を予め入力し、ゼロから入力し
た比較値まで範囲を複数の範囲に予め分割し、算出した
接触角度が予め分割したどの範囲に入るかを判別し、ど
の範囲に入るかの判別結果に応じて算出した接触角度の
評価を行ないその評価結果を出力して、さらに詳細に判
断できるようにする。
【0016】さらに、上記解析モデルであるシート状物
の種類に応じた特性値、搬送速度、温度環境及び湿度環
境のデータを予め入力し、予め入力したこれらのデータ
を基にしてゼロから比較値まで範囲を複数の範囲に分割
して、シミュレーションの条件に応じた基準範囲を定め
る。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明の設計支援装置は、複写
機、プリンタ装置、原稿送り装置又は印刷装置等の中で
搬送される用紙等のシート状物が搬送される過程を示す
幾何形状とシート状物の先端部が、例えば搬送ガイド等
の他の構造物と接触する角度を表示して、シート状物の
挙動を効率良くシミュレートし、設計工数等の低減を図
るものである。
【0018】設計支援装置は、例えば操作入力部、表示
部、データメモリ、外部記憶装置、基準範囲算出部、シ
ミュレーション処理部、角度算出部、比較処理部、表示
処理部及び同期処理部を有する。操作入力部は、例えば
解析モデルであるシート状物の種類に応じた特性値、搬
送速度、温度環境及び湿度環境のデータ等並びにシート
状物が他の構造物に対して接触する角度の比較値等を入
力する。表示部はシミュレーション処理結果等を表示す
る。データメモリは操作入力部を介して入力したシート
状物の特性値等及び接触角度の比較値を記憶する。外部
記憶装置はシミュレーション処理結果などを各シュミレ
ーション時刻毎に記憶する。基準範囲算出部は、操作入
力部を介して予め入力したシート状物の種類に応じた特
性値、搬送速度、温度環境及び湿度環境のデータ等を基
にして、ゼロから接触角度の比較値までの値の範囲を複
数の領域、例えばNG(ノーグッド)領域と危険領域と
注意領域と安全領域に分割する。
【0019】シミュレーション処理部はシート状物を解
析モデルとして、そのシート状物が搬送される過程を時
刻毎にシミュレートする。角度算出部はシート状物の先
端部が他の構造物(例えば搬送ガイド)と接触する場合
に、このシート状物が他の構造物に対して接触する角度
を算出する。比較処理部は角度算出部が算出した接触角
度と基準範囲算出部が算出した値の範囲とを比較し、角
度算出部が算出した接触角度が基準範囲算出部が算出し
たどの範囲に入るかを判別して、その接触角度の評価を
行なう。表示処理部はシミュレーション処理部のシミュ
レーション結果及び比較処理部の評価結果などを処理
し、表示部から表示する。同期処理部は任意の時刻にお
いてシート状物が搬送される過程を示す幾何学形状と接
触角度の算出結果の時間変化に対応するグラフを表示し
ている際に、シート状物が搬送される過程を示す幾何学
形状の時刻と同時刻における接触角度のグラフ上の位置
をマーキングする。
【0020】上記のように構成することにより、複写機
等の中でシート状物が搬送される過程を示す幾何形状と
シート状物の先端部が搬送ガイド等と接触する角度をシ
ミュレートすることができ、試作品等を製作しなくとも
正確にシート状物の挙動を知ることができる。
【0021】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の設計支援装置1
の構成図である。設計支援装置1は、例えば図に示すよ
うに、主制御部3、操作入力部4、表示部5、プログラ
ムメモリ6、データメモリ7、外部記憶インターフェイ
ス(以後、「外部記憶I/F」という。)8、基準範囲
算出部9、シミュレーション処理部10、角度算出部1
1、比較処理部12、表示処理部13及び同期処理部1
4を有する。
【0022】主制御部3は設計支援装置1全体の制御を
する。操作入力部4は、例えば解析モデルであるシート
状物の種類に応じた特性値、搬送速度、温度環境及び湿
度環境のデータ等並びにシート状物が搬送ガイドに対し
て接触する角度の比較値等を入力する。表示部5はシミ
ュレーション処理結果等を表示する。プログラムメモリ
6は、システム制御プログラム及びシミュレーション・
プログラム等を記憶する。データメモリ7は、例えばシ
ミュレーション条件記憶部71と比較値記憶部72を備
える。シミュレーション条件記憶部71は操作入力部4
を介して入力したシート状物の特性値等を記憶する。比
較値記憶部72は操作入力部を介して予め入力したシー
ト状物と搬送ガイドとの接触角度の比較値を記憶する。
外部記憶I/F8は外部記憶装置2を制御して、外部記
憶装置2にシミュレーション処理結果等を各シュミレー
ション時刻毎に記憶する。基準範囲算出部9は、操作入
力部4を介して予め入力したシート状物の種類に応じた
特性値、搬送速度、温度環境及び湿度環境のデータ等を
基にして、ゼロから接触角度の比較値までの値の範囲を
複数の領域、例えばNG(ノーグッド)領域と危険領域
と注意領域と安全領域に分割する。分割する方法として
はNGとなる閾値に対する接触角度の比率で領域分けを
して、1.00〜0.95を危険領域、0.94〜0.80を注意領域、
0.8未満を安全領域とする。
【0023】シミュレーション処理部10はシート状物
を解析モデルとして、そのシート状物が搬送される過程
を時刻毎にシミュレートする。ここで、複写機、プリン
タ装置、原稿送り装置及び印刷装置等の中を搬送される
用紙等のシート状物の挙動をシミュレーションするに
は、シート状物の運動を記述する運動方程式を解く必要
がある。この運動方程式を解くには、空間と時間とをそ
れぞれ有限の量として代数式に近似し、その連立方程式
を解くことになる。空間を代数式に近似するには差分法
及び有限要素法等がある。時間を代数式に近似するに
は、ルンゲックッタ法、線形加速度法(ニューマックの
ベータ法を含む。)、ウィルソンのシータ法及びフーボ
ルト法等がある。
【0024】角度算出部11はシート状物の先端部が搬
送ガイドと接触する場合に、このシート状物が搬送ガイ
ドに対して接触する角度を算出する。比較処理部12は
角度算出部11が算出した接触角度と基準範囲算出部9
が算出した値の範囲とを比較し、角度算出部11が算出
した接触角度が基準範囲算出部9が算出したどの範囲に
入るかを判別して、その接触角度の評価を行なう。表示
処理部13はシミュレーション処理部10のシミュレー
ション結果及び比較処理部12の評価結果等を処理し、
表示部5から表示する。同期処理部14はシート状物が
搬送される過程を示す幾何学形状の時刻が接触角度のグ
ラフ上のどの位置に対応しているかを示す位置をマーキ
ングする。
【0025】上記構成の設計支援装置1の動作を、図2
のフローチャートを参照して説明する。
【0026】シミュレーションを開始し、ユーザが搬送
ガイドの形状及び座標値等の搬送ガイドデータ並びにシ
ート状物のヤング率、厚さ及び幅等から定まる剛性等の
各種の特性データを操作入力部4から入力し、さらに、
計算に必要なパラメータ等を入力して、シミュレーショ
ン条件を入力すると(ステップS1)、シミュレーショ
ン処理部10は、所定の変数等に値を代入する等して、
搬送ガイドとシート状物のモデリングを行う(ステップ
S2)。次ぎに、シミュレーション処理部10は、前回
のサンプリングタイミングにおける時刻Tnに前回のサ
ンプリングタイミングから今回のサンプリングタイミン
グまでの時間Δtを加算して、今回のサンプリングタイ
ミングにおける時刻Tn+1を算出する(ステップS
3)。さらに、シミュレーション処理部10はシート状
物と搬送ガイドの接触を判定し(ステップS4)、これ
を基に全体の連立方程式を作成する(ステップS5)。
この計算はマトリックス演算となり、シート状物及び搬
送ガイドの任意位置での変位(もしくは新規座標値)か
ら両者が接触しているか否かを判断し、両者が接触して
いればそこで作用し合う接触力(抗力と摩擦力)を計算
して、シート状物の状態を算出する(ステップS6)。
ここで、シミュレーション処理部10では、初期状態か
ら任意時間後のシート状物の状態を順次計算していく。
例えばn+1番目のサンプリングタイミングに対する計
算はn番目のサンプリングタイミングにおける計算結果
を基に行う。さらに、この計算は、非線形解析であるた
めに、以下に示すように結果が収束するまで反復して行
うことになる。
【0027】シミュレーション処理部10がシート状物
と搬送ガイドが接触していると判別すると、角度算出部
11はシート状物と搬送ガイドとの接触角度を算出する
(ステップS7,S8)。
【0028】シミュレーション結果が収束していない場
合は(ステップS9)、時間差Δtを再計算して(ステ
ップS12)、再び計算処理(ステップS3〜S8)を
実行する。
【0029】表示処理部13は、図3に示すようにシミ
ュレートの結果得られた数値を処理してそのシート状物
が搬送される過程を示す幾何形状をシミュレーションの
実行条件として入力した情報と共に表示部5に描画し、
さらにシート状物の先端部が他の構造物と接触する場合
は、このシート状物が他の構造物に対して接触する角度
を表示する。図中領域51は指示入力領域を示し、この
領域内に表示されている指示を、マウス等を用いてユー
ザが指定することにより、指示入力することができる。
例えばユーザがマウスを用いてポインタの位置を文字
「ファイル」の表示部分まで移動した後に、マウス上の
スイッチをクリックして文字「ファイル」の指定入力を
行なうと、設計支援装置1は、そのシミュレーション結
果(データ)をファイル形式にして、外部記憶I/F8
を介してそれを外部記憶装置2に書き出す。また、領域
52は、サンプリング時刻及び搬送速度等の計算に使用
したパラメータ等のシミュレーション条件を表示する。
【0030】領域53は,図4で示すようなシート状物
Cの先端部と搬送ガイドA,Bとの接触角度θ等の計算
結果を選択して表示する。領域54では、計算結果をデ
ータ処理して幾何学形状に変換した結果を表示する。こ
れにより、機器内の搬送ガイドに沿って搬送されるシー
ト状物Cの変形状態が可視化され、研究者及び設計者に
は視覚的に計算結果を把握することができる。図では、
このシート状物Cの変形状態を示す幾何学形状として、
2次元的な描画がされている。2つの搬送ローラーD,
Eの右側よりシート状物Cが搬送され、搬送ガイドA,
Bにガイドされて、シート状物Cが変形している様子が
描画されている。領域55には、描画用ボタン群を表示
する。これらの描画用ボタンをマウスカーソルでクリッ
クすることで時系列のシュミレーション結果がアニメー
ションとして描写される。この描画ボタンには、時刻の
順方向又は逆方向に連続的に描画したり、順方向又は逆
方向に1ステップづつ描画したりするボタンなどがあ
る。また、連続描画中に変形図を静止したい時のポーズ
ボタン等もある。これらのボタンを用いて描画すること
で、シート状物の変形のアニメーション操作を行なうこ
とができ、特に検討したいシート状物Cの状態をじっく
りと観察することができる。
【0031】さらに、シート状物Cと搬送ガイドA,B
が接触する箇所と接触時に作用し合う力の分力として抗
力と摩擦力が矢印F〜Jで表示されている。また、この
矢印F〜Jの長さは所定の変換係数にて描画されている
ので、矢印の大きさを比較することで、多点接触時の最
も多く接触する箇所などを可視化することができる。
【0032】ここでは、表示領域を各領域51〜55を
区切ったが、ウインドニングして各領域51〜55を異
なったウィンドウに分散さしても良い。また、各領域毎
に一つの子ウィンドウを生成して、ウィンドウ間にてデ
ータをやり取りすることでこのような機能を持たせても
良い。
【0033】設計支援装置1は、終了時刻に達していれ
ば処理を終了し、達していなければ(ステップS1
1)、次のサンプリングタイミングまでの時間△tを再
計算し(ステップS12)、シミュレーションを行う
(ステップS3〜S8)。
【0034】また、反復計算でも収束しないと判断した
場合は、このステップで使用した時間ステップより小さ
く再設定し(ステップS12)、収束するまで上記処理
(ステップS3〜S8)を繰り返す。
【0035】ここで、上記シミュレーションは3次元解
析、2次元解析の両シミュレーションを対象としてい
る。
【0036】このように、シート状物の搬送状況をシュ
ミレートし、実際の機器を製作する前に良好な機能が選
られることを確認し、試験的な製作などを減らすことで
開発コスト及び開発期間の削減をすることができる。
【0037】次ぎに、例えば上記のようにファイル化し
て外部記憶装置2に記憶したデータを再び表示して、詳
細に検討する場合について、図5のフローチャートを参
照して説明する。
【0038】例えばユーザが外部記憶装置2に記憶した
データを再び表示する指示を入力すると、表示処理部1
3は外部記憶装置2からシミュレーション結果を読み出
し(ステップS21)、描画のための処理を行なった後
に(ステップS22)、図6に示すように領域54にシ
ート状物が搬送される過程を示す幾何形状を描画する
(ステップS23)。
【0039】図に示すようにシート状物Cの先端部と搬
送ガイドAとが接触している場合は(ステップS2
4)、角度算出部11はシート状物Cの先端部の画面全
体における座標系での角度を算出する(ステップS2
5)。次ぎに、角度算出部11は搬送ガイドAの面の接
触位置における上記座標系での角度を算出する(ステッ
プS26)。角度算出部11は、このようにして算出し
たシート状物Cの先端部の角度と搬送ガイドAの面の角
度とを基に搬送ガイドAの面を基準としたシート状物の
接触角度を算出し(ステップS27)、表示処理部13
は、角度算出部11の演算結果を基に、図6の領域56
にそのグラフを描く(ステップS28)。このように、
シート状物Cが搬送ガイドA,Bに対して接触する角度
の算出結果の時間変化をグラフ表示するので、接触角度
の時間変化を目視で確認することができる。
【0040】さらに、表示処理部13は、図6のK,
P,Q,Rで示すように基準範囲算出部9が算出した各
領域(NG領域と危険領域と注意領域と安全領域)を表
示部5の領域56上にグラフと共に表示するので、ユー
ザは算出した接触角度がどのような状態の角度かを容易
に知ることができる。また、算出した接触角度がどのよ
うな状態の角度か自動的に表示するので、接触角度の評
価を一定基準で行なうことができる。
【0041】さらに、算出した接触角度が閾値以上に達
した場合に設計上不良と判断して、音響的又は視覚的に
警告サインを発するようにしても良い。例えば、ブザー
による警告を行なったり、グラフ中で異なった色を使用
して表示したり、シート状物を描画する色を変える等の
方法がある。
【0042】さらに、同期処理部14は、領域54に示
したシート状物が搬送される過程を示す幾何形状が、領
域56に表示したグラフ上のどの位置に対応するのかを
示すために、図に示すようにマーク57をグラフ上に設
けるので、ユーザはその対応を容易に判断することがで
きる。ここで、マーク付けは該当する時刻に対応する場
所に縦線を示しても良いし、その箇所の色を異なった色
で表示するようにしても良い。また、図に示すように丸
印のマーク57と縦線と横線の組み合わせで時刻を示し
ても良い。異なった時刻の再描画が実施されると、この
マーク57は、自動的に移動し該当時刻の値(位置)を
示すようになる。これにより、シート状物の変形状態及
びどの搬送ガイドに接触中かといった情報と共に接触角
度の推移を把握することができる。
【0043】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、シート
状物を解析モデルとして、そのシート状物が搬送される
過程をシミュレートし、シミュレーションの実行に入力
した情報と共にそのシミュレートの結果得られたシート
状物の搬送過程を示す幾何形状を描画するので、任意の
時刻におけるシート状物の変形状態及びシート状物がど
こに接触中かといった状態を事前に把握することができ
る。
【0044】さらに、シート状物の先端部が他の構造物
と接触する場合は、このシート状物が他の構造物に対し
て接触する角度を算出して表示して、シート状物搬送性
能のシミュレーションを行なうので、試作品等を実際に
製作する前にシート状物の搬送状況を検討することがで
き、事前に設計間違いをなくすことができ、ひいては設
計期間及び設計費用を低減することができる。
【0045】さらに、シート状物が他の構造物に対して
接触する角度の算出結果の時間変化をグラフ表示するの
で、接触角度の時間変化を目視で確認できる。
【0046】さらに、シート状物が他の構造物に対して
接触する角度の時刻毎の算出結果をユーザの指示に応じ
てファイル化して記憶するので、接触角度の時間変化を
読み出して詳細に検討することができる。
【0047】さらに、任意の時刻における上記シート状
物が搬送される過程を示す幾何学形状と接触角度の算出
結果の時間変化に対応するグラフを表示し、シート状物
が搬送される過程を示す幾何学形状の時刻と同時刻にお
ける接触角度のグラフ上の位置をマーキングするので、
シート状物が搬送される過程を示す幾何学形状と接触角
度のグラフとを容易に同期して確認できる。
【0048】さらに、シート状物が他の構造物に対して
接触する角度の比較値を予め入力し、算出した接触角度
と予め入力した比較値を比較し、算出した接触角度が予
め入力した比較値より大きい場合に警告を出力するの
で、設計不良の見逃しを防止すると共に、その判断基準
を統一することができる。
【0049】また、シート状物が他の構造物に対して接
触する角度の比較値を予め入力し、ゼロから入力した比
較値まで範囲を複数の範囲に予め分割し、算出した接触
角度が予め分割したどの範囲に入るかを判別し、どの範
囲に入るかの判別結果に応じて算出した接触角度の評価
を行ないその評価結果を出力するので、さらに詳細に判
断できる。
【0050】さらに、解析モデルであるシート状物の種
類に応じた特性値、搬送速度、温度環境及び湿度環境の
データを予め入力し、予め入力したこれらのデータを基
にしてゼロから比較値まで範囲を複数の範囲に分割する
ので、シミュレーションの条件に応じた基準範囲を定め
ることができ、さらにその判断基準を統一することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す構成図である。
【図2】設計支援装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】表示部の構成図である。
【図4】搬送ガイドとシート状物との接触部分の拡大図
である。
【図5】接触角度演算動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】接触角度のグラフを表示した表示部の構成図で
ある。
【符号の説明】
A 搬送ガイド B 搬送ガイド C シート状物 K NG領域 P 危険領域 Q 注意領域 R 安全領域 1 設計支援装置 2 外部記憶装置 4 操作入力部 5 表示部 57 マーク 7 データメモリ 71 シミュレーション条件記憶部 72 比較値記憶部 9 基準範囲算出部 10 シミュレーション処理部 11 角度算出部 12 比較処理部 13 表示処理部 14 同期処理部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状物を解析モデルとして、そのシ
    ート状物が搬送される過程をシミュレートし、シミュレ
    ーションの実行条件として入力した情報と共にそのシミ
    ュレートの結果得られたシート状物が搬送される過程を
    示す幾何形状を描画する設計支援装置であって、シート
    状物の先端部が他の構造物と接触する場合は、このシー
    ト状物が他の構造物に対して接触する角度を算出して表
    示することを特徴とする設計支援装置。
  2. 【請求項2】 上記シート状物が他の構造物に対して接
    触する角度の算出結果の時間変化をグラフ表示する請求
    項1記載の設計支援装置。
  3. 【請求項3】 上記シート状物が他の構造物に対して接
    触する角度の時刻毎の算出結果をユーザの指示に応じて
    ファイル化して記憶する請求項1記載の設計支援装置。
  4. 【請求項4】 上記接触角度の算出結果の時間変化に対
    応するグラフと任意の時刻における上記シート状物が搬
    送される過程を示す幾何学形状とを表示し、シート状物
    が搬送される過程を示す幾何学形状の時刻と同時刻にお
    ける接触角度のグラフ上の位置をマーキングする請求項
    3記載の設計支援装置。
  5. 【請求項5】 上記シート状物が他の構造物に対して接
    触する角度の比較値を予め入力し、算出した接触角度と
    予め入力した比較値を比較し、算出した接触角度が予め
    入力した比較値より大きい場合に警告を出力する請求項
    1記載の設計支援装置。
  6. 【請求項6】 上記シート状物が他の構造物に対して接
    触する角度の比較値を予め入力し、ゼロから入力した比
    較値まで範囲を複数の範囲に予め分割し、算出した接触
    角度が予め分割したどの範囲に入るかを判別し、どの範
    囲に入るかの判別結果に応じて算出した接触角度の評価
    を行ないその評価結果を出力する請求項1記載の設計支
    援装置。
  7. 【請求項7】 上記解析モデルであるシート状物の種類
    に応じた特性値、搬送速度、温度環境及び湿度環境のデ
    ータを予め入力し、予め入力したこれらのデータを基に
    してゼロから比較値まで範囲を複数の範囲に分割する請
    求項6記載の設計支援装置。
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