JPH11115937A - 易開封性容器蓋 - Google Patents

易開封性容器蓋

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JPH11115937A
JPH11115937A JP9284744A JP28474497A JPH11115937A JP H11115937 A JPH11115937 A JP H11115937A JP 9284744 A JP9284744 A JP 9284744A JP 28474497 A JP28474497 A JP 28474497A JP H11115937 A JPH11115937 A JP H11115937A
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寿 中嶋
Hiroshi Sato
浩 佐藤
Seiji Fukushi
誠司 福士
Yuji Kanano
裕児 叶野
Yasuo Ishihata
保雄 石幡
Kashiwa Murayama
柏 村山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属薄板製殻体(4)とこの殻体の天面壁
(8)の内面に型し成形された合成樹脂製ライナー
(6)とから構成され、殻体には一対のスコア(20
a、20b)が形成されている易開封性容器蓋(2)を
改良して、ホットパックに適用した場合にも容器の口頸
部(56)の密封が良好に維持されることに加えて、口
頸部(56)から充分容易に離脱し得るようになす。 【解決手段】 ライナーと天面壁の間には、殻体の把持
片(12)に対応して円弧状に延在する第一の領域(4
4)とそれ以外の第二の領域(46)とを存在する。第
一の領域(44)には半径方向に延びる複数個の接着域
(50)が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、殻体とライナーと
から構成された易開封性容器蓋に関する。更に詳しく
は、本発明は、円形天面壁、この天面壁の周縁から垂下
するスカート壁、及びスカート壁の下端から延出する把
持片を含み、天面壁及びスカート壁と共に把持片の少な
くとも基部は金属薄板から一体に形成されており、把持
片の両側からスカート壁を上方に延び、次いで天面壁の
周縁部を円弧状に延びる一対のスコアが形成されている
殻体と、殻体の天面壁の内面上で合成樹脂素材を型押成
形することによって形成され、外周縁は一対のスコアの
円弧状に延びる部分よりも半径方向外方に位置する円板
状ライナーとから構成された易開封性容器蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】上述した形態の易開封性容器蓋は、円筒
状口頸部の外周面には環状あご部が形成されている形態
のガラス製又は合成樹脂製容器に適用される。ライナー
は周縁シール部と中央薄肉部を有し、容器の口頸部に容
器蓋が所要とおりに装着されると、ライナーの周縁シー
ル部が口頸部頂面に密接され、これによって口頸部が密
封される。容器の口頸部に容器蓋を装着する際には、口
頸部に容器蓋を被嵌し、殻体のスカート壁の下部を半径
方向内側に変形せしめて口頸部の環状あご部に係止せし
める。容器の口頸部を開封する際には、殻体の把持片を
半径方向外方及び上方に引っ張ることによって殻体の一
対のスコアを破断し、これによって環状あご部に対する
スカート壁の係止を解除して容器蓋の全体を口頸部から
除去する。
【0003】而して、容器の口頸部を開封する際に殻体
の一対のスコアを充分容易に破断し、容器蓋全体を充分
容易に口頸部から除去することができるようになすため
には、一対のスコアの相当部分を覆っているライナーを
破断せしめる必要なくして一対のスコアを破断すること
ができるように構成すると共に、一対のスコアの破断初
期から中期に渡ってはライナーが殻体の天面壁から剥離
され、ライナーを大幅に変形せしめる必要なくして殻体
の天面壁を漸次変形せしめることができるように構成す
ることが必要である。一対のスコアを破断する際にライ
ナーも破断しなければならない場合には、相当大きな力
を加えることが必要になる。また、ライナーがその略全
領域に渡って殻体の天面壁の内面に接着されており、一
対のスコアを破断する際には殻体の天面壁のみならずラ
イナーも大幅に変形せしめなければならない、更に詳し
くは大幅に折り曲げなければならない場合にも、同様に
相当な力を加えることが必要になる。
【0004】特公昭61−44736号公報に開示され
ている易開封性容器蓋においては、上述した要件を充足
するために、一対のスコア間に位置し且つ把持片からは
離隔された特定領域のみにおいてライナーを天面壁の内
面に接着せしめている。かような容器蓋においては、殻
体に形成されている一対のスコアの相当部分はライナー
によって覆われているが、一対のスコアの破断すべき部
分を覆っている領域においてライナーは天面壁の内面に
接着されておらず、従ってライナーを破断する必要なく
して一対のスコアを破断することができる。また、ライ
ナーを天面壁の内面に接着している特定領域は把持片か
ら離隔している故に、一対のスコアの破断初期から中期
に渡ってはライナーは殻体の天面壁から剥離されて、実
質上変形せしめられることなく略平坦な形態に維持さ
れ、殻体の天面壁のみがを漸次変形せしめられる。従っ
て、過剰に大きな力を必要とすることなく女性及び子供
でも充分に安定して一対のスコアを破断して容器蓋の全
体を容器の口頸部から除去することができる。
【0005】しかしながら、上記特公昭61−4473
6号公報に開示されている易開封性容器蓋は、内容物を
加熱して容器に充填し、次いで容器の口頸部に容器蓋を
装着して口頸部を密封し、しかる後に容器及びその内容
物を冷却する所謂ホットパックに適用した場合、次のと
おりの問題を発生せしめる。即ち、容器内に生成される
減圧状態に起因して、天面壁の内面に接着されていない
領域においてライナーが容器内に吸引されて局部的に下
方に没入し、これによって口頸部頂面に密接せしめられ
ていたライナーの周縁シール部も局部的に半径方向内側
乃至下方に引っ張られ、かくして口頸部の密封が毀損さ
れる虞が少なくない。
【0006】実公平7−32429号公報には、上記特
公昭61−44736号公報に開示されている易開封性
容器蓋における上記問題を解決するために、ライナーの
周縁シール部の直ぐ内側に位置する環状接着域において
ライナーを天面壁の内面に接着せしめることが開示され
ている。かようにせしめた場合には、非接着域において
ライナーが局部的に下方に吸引せしめられても、環状接
着域においてライナーが天面壁の内面に接着せしめられ
ていることによって、ライナーの周縁シール部が半径方
向内側乃至下方に引っ張られることが阻止され、かくし
て口頸部の密封が維持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上記実公平7
−32429号公報に開示されている如く、ライナーの
周縁シール部の直ぐ内側に位置する環状接着域において
ライナーを天面壁の内面に接着せしめた場合には、次の
とおりの別個の問題が発生する。即ち、上記環状接着域
においてライナーが天面壁の内面に接着されている故
に、一対のスコアの破断初期から中期に渡ってライナー
を天面壁から剥離せしめるためには、上記環状接着域の
一部においてライナーを天面壁から剥離せしめることが
必要であるが、かかる剥離が実現されないことが少なく
ない。従って、一対のスコアの破断初期から中期に渡っ
て殻体の天面壁のみならずライナーも大幅に変形せしめ
なければならなず、口頸部の開封に過剰な力が必要であ
ることが少なくない。
【0008】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、一対のスコアの破断初
期から中期に渡って殻体の天面壁のみならずライナーも
大幅に変形せしめなければならなくなる等の別個の問題
を発生せしめることなく、ホットパックに適用した場合
にも充分良好に容器の口頸部の密封が維持される、新規
且つ改良された易開封性容器蓋を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
及び実験の結果、ライナーと天面壁の内面との間の接着
域と非接着乃至弱接着域とを独特な形態に設定すること
によって、更に詳しくは、ライナーと天面壁の内面との
間に、把持片の中心線から周方向両側に夫々角度αの範
囲に渡って、且つライナーの外周縁から半径方向内側縁
までの幅W1で円弧状に延在する第一の領域と、該第一
の領域を除く第二の領域とを存在せしめ、第一の領域に
おいては、周方向に間隔をおいて半径方向に延びる複数
個の放射状接着域ではライナーを天面壁の内面に接着せ
しめるが、放射状接着域を除く非接着乃至弱接着域では
ライナーを天面壁の内面に対して非接着乃至弱接着状態
にせしめ、第二の領域においては、ライナーの外周縁か
ら半径方向内側縁までの幅W2で円弧状に延び且つ該半
径方向内側縁は該一対のスコアと整合し或いは該一対の
スコアよりも半径方向内側に位置する幅狭周縁非接着乃
至弱接着域ではライナーを天面壁の内面に対して非接着
乃至弱接着状態にせしめるが、幅狭周縁非接着乃至弱接
着域を除く接着域ではライナーを天面壁の内面に接着せ
しめることによって、上記主たる技術的課題を達成でき
ることを見出した。
【0010】即ち、本発明によれば、上記主たる技術的
課題を達成する易開封性容器蓋として、円形天面壁、該
天面壁の周縁から垂下するスカート壁、及び該スカート
壁の下端から延出する把持片を含み、該天面壁及び該ス
カート壁と共に該把持片の少なくとも基部は金属薄板か
ら一体に形成されており、該把持片の両側から該スカー
ト壁を上方に延び、次いで該天面壁の周縁部を円弧状に
延びる一対のスコアが形成されている殻体と、該殻体の
該天面壁の内面上で合成樹脂素材を型押成形することに
よって形成され、外周縁は該一対のスコアの円弧状に延
びる部分よりも半径方向外方に位置する円板状ライナー
と、から構成された易開封性容器蓋において、該ライナ
ーと該殻体の該天面壁の内面との間は、該把持片の中心
線から周方向両側に夫々角度αの範囲に渡って、且つ該
ライナーの外周縁から半径方向内側縁までの幅W1で円
弧状に延在する第一の領域と、該第一の領域を除く第二
の領域とが存在し、該角度αは50乃至90度であり、
該幅W1は該ライナーの半径をRとすると0.25R≦
W1≦0.60Rであり、該第一の領域においては、周
方向に間隔をおいて半径方向に延びる複数個の放射状接
着域では該ライナーが該天面壁の内面に接着されている
が、該放射状接着域を除く非接着乃至弱接着域では該ラ
イナーは該天面壁の内面に対して非接着乃至弱接着状態
にせしめらており、該第二の領域においては、該ライナ
ーの外周縁から半径方向内側縁までの幅W2で円弧状に
延び且つ該半径方向内側縁は該一対のスコアと整合し或
いは該一対のスコアよりも半径方向内側に位置する幅狭
周縁非接着乃至弱接着域では該ライナーが該天面壁の内
面に対して非接着乃至弱接着状態にせしめられている
が、該幅狭周縁非接着乃至弱接着域を除く接着域では該
ライナーが該天面壁の内面に接着されており、該幅狭周
縁非接着乃至弱接着域の該幅W2は1.0乃至6.0m
mである、ことを特徴とする易開封性容器蓋が提供され
る。
【0011】該ライナーは容器の口頸部頂面に密接せし
められる周縁シール部と中央薄肉部とを有し、該第一の
領域の該半径方向内側縁は該ライナーの周縁シール部の
内側縁よりも半径方向内側に位置し、該第一の領域にお
ける該複数個の放射状接着域の各々は該第一の領域の該
半径方向内側縁から該ライナーの該周縁シール部の内側
縁を超えて半径方向外方に延びているのが好適である。
好適実施形態においては、該ライナーの該中央薄肉部の
下面には半径方向に延びる複数個の補強リブが形成され
ている。該第一の領域における該複数個の放射状接着域
の合計面積S1と該非接着乃至弱接着域の面積S2との
比率は0.10≦S1/S2≦0.35、特に0.15
≦S1/S2≦0.30であるのが好ましい。該角度α
は65乃至85度であり、該幅W1は0.30R≦W1
≦0.50Rであるのが好適である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
易開封性容器蓋の好適実施形態を図示している添付図面
を参照して、更に詳細に説明する。
【0013】図1及び図2を参照して説明すると、全体
を番号2で示す図示の容器蓋は、殻体4とライナー6
(図2)とから構成されている。
【0014】殻体4は円形天面壁8、この天面壁8の周
縁から垂下するスカート壁10、及びスカート壁10の
下端から延出する把持片12を含んでいる。図2を参照
することによって理解される如く、天面壁8及びスカー
ト壁10と共に把持片12の基部14は、アルミニウム
基合金薄板、クロム酸処理鋼薄板又はブリキ薄板の如き
適宜の金属薄板に打ち抜き加工及び絞り加工の如き適宜
の機械加工を加えることによって一体に成形されてい
る。把持片12の基部14の両側において、スカート壁
10の下端部には切欠16a及び16bが形成されてい
る。把持片12は上記基部14とこれに連結されたリン
グ状部18とから構成されている。把持片12のリング
状部18は、把持片12の基部14を所謂中子として、
ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂
材料から射出成形乃至圧縮成形することによって、成形
と同時に基部14に連結することができる。所望なら
ば、把持片12の全体を、天面壁8及びスカート壁10
と共に金属薄板から一体に形成することもできる。殻体
4には、更に詳しくはその金属薄板から一体に形成され
ている部分には、一対のスコア20a及び20bが形成
されている。金属薄板の表面又は裏面から工具を作用せ
しめて厚さを低減せしめることによって形成される一対
のスコア20a及び20bは、把持片12の両側に形成
されている上記切欠16a及び16bからスカート壁1
0を上方に延びる部分22a及び22b、部分22a及
び22bに続いて天面壁8の周縁部を円弧状に延びる部
分24a及び24b、並びに部分24a及び24bに続
いて更にスカート壁10に延出する部分26a及び26
b(図4も参照されたい)を有する。
【0015】図2に図示するライナー6は、軟質ポリエ
チレンの如き適宜の合成樹脂素材を上記殻体4の天面壁
8の内面に供給し、かかる合成樹脂素材を所要形状に型
押成形することによって形成される。ライナー6は全体
として円板形状であり、周縁シール部28と中央薄肉部
30とを有する。周縁シール部28には環状外側突条3
2と環状内側突条34が形成されている。ライナー6の
外周縁は、上記一対のスコア20a及び20bの円弧状
に延びる部分24a及び24bよりも半径方向外側に位
置せしめられている(この点については図4を参照して
後に更に言及する)。図2と共に図3を参照して説明を
続けると、ライナー6の中央薄肉部30の下面には、等
角度間隔をおいて半径方向に延びる複数個の補強リブ3
6が形成されている。補強リブ36の各々はライナー6
の中心から幾分離隔した位置から周縁シール部28の内
側縁まで半径方向に延在せしめられており、下方への突
出量が半径方向外方に向かって漸次増大せしめられてい
る。
【0016】図4は、殻体4の天面壁8及びスカート壁
10と共に把持片12の基部14を形成するための金属
薄板を所要形状に打ち抜いたが未だ絞り加工を加えてい
ない状態、換言すれば殻体4の天面壁8及びスカート壁
10と共に把持片12の基部14を平面状に展開した状
態における、金属薄板の片面、即ち天面壁8及びスカー
ト壁10の内面側を規定する片面を図示している。図4
において、高密度で黒点を施した領域においては、ライ
ナー6に対して接着性を有する接着性塗料が表面に存在
する接着域であり、黒点が施されていない白地領域は上
記接着性塗料の上面にライナー6に対して非接着性乃至
弱接着性塗料を塗布した非接着乃至弱接着域を示してい
る。更に、図4において、二点鎖線で示す円38はライ
ナー6の外周縁の位置を示し、二点鎖線で示す円40は
ライナー6の周縁シール部28の内側縁の位置を、換言
すればライナー6の中央薄肉部30の外周縁の位置を示
している。図4を参照すると、ライナー6の外周縁38
は、上記一対のスコア20a及び20bの円弧状に延び
る部分24a及び24bよりも半径方向外側に位置せし
められることが明確に理解される。ライナー6を上述し
たとおりにして型押成形すると、接着性塗料が表面に存
在する接着域(高密度で黒点を施した領域)においては
ライナー6が充分強固に天面壁8の内面に接着され、一
方非接着性乃至弱接着鋭塗料が存在する非接着乃至弱接
着域(白地領域)においてはライナー6が天面壁8の内
面に対して非接着乃至充分容易に剥離され得る弱接着状
態にせしめられる。上記接着性塗料及び非接着性乃至弱
接着性塗料自体は当業者には周知の塗料でよく、ライナ
ー6の材料に応じて適宜に選定することができる。所望
ならば、金属薄板の片面の全体に非接着性乃至弱接着性
塗料を塗布し、次いで所要部位において接着性塗料を塗
布して接着域と非接着乃至弱接着域を生成せしめ、或い
は接着域のみに接着性塗料を塗布し非接着乃至弱接着域
のみに非接着性乃至弱接着性塗料を塗布して接着域と非
接着乃至弱接着域とを生成せしめることもできる。
【0017】図4を参照して、殻体4の天面壁8の内面
とライナー6との関係について説明を続けると、両者間
の領域(即ちライナー6の外周縁38よりも内側の円形
領域)は、ライナー6の外周縁38から半径方向内側縁
42までの幅W1で円弧状に延びる第一の領域44と、
かかる第一の領域44を除く第二の領域46とに区画し
て考察することができる。第一の領域44は、把持片1
2の中心線48から周方向両側に夫々角度αの範囲に渡
って円弧状に延びている。角度αは50乃至90度であ
るのが重要であり、特に65度乃至85度であるのが好
ましい。また、第一の領域44の幅W1は、ライナー6
の半径Rに対して0.25R≦W1≦0.60Rである
のが重要であり、特に0.30R≦W1≦0.50Rで
あるのが好ましい。第一の領域44の半径方向内側縁4
2はライナー6の周縁シール部28の内側縁40よりも
半径方向内側に位置するのが好ましい。
【0018】殻体4の天面壁8の内面とライナー6と間
の上記第一の領域44においては、周方向に間隔をおい
て半径方向に延びる複数個の接着域50が存在し、かか
る接着域50以外は非接着乃至弱接着域であることが重
要である。図示の実施形態においては、等角度間隔をお
いて配置された9個の放射状接着域50が存在し、中央
に位置する1個の接着域50と両側に位置する夫々3個
の接着域50は、第一の領域44の半径方向内側縁42
から半径方向に、ライナー6の周縁シール部28の内側
縁40を超えてライナー6の外周縁38とその周縁シー
ル部28の内側縁40との中間まで延びており、残りの
2個の接着域50、即ち中央に位置する接着域50の両
側に夫々隣接して位置する2個の接着域50は、第一の
領域44の半径方向内側縁42から半径方向に、ライナ
ー6の周縁シール部28の内側縁40を超えてライナー
6の外周縁38まで延びている。第一の領域44におけ
る、複数個の接着域50の合計面積S1と非接着乃至弱
接着域の面積S2との比率は0.10≦S1/S2≦
0.35、特に0.15≦S1/S2≦0.30である
のが好ましい。
【0019】殻体4の天面壁8の内面とライナー6との
間の上記第二の領域46においては、ライナー6の外周
縁38から半径方向内側縁52までの幅W2で円弧状に
延び、半径方向内側縁52は一対のスコア20a及び2
0bと整合し或いは一対のスコア20a及び20bより
も半径方向内側に位置する幅狭周縁非接着乃至弱接着域
54が存在し、かかる幅狭周縁非接着乃至弱接着域54
以外は接着域であることが重要である。上記幅W2は
1.0乃至6.0mm程度でよい。図示の実施形態にお
いては、幅狭周縁非接着乃至弱接着域54の半径方向内
側縁52は一対のスコア20a及び20bよりも幾分半
径方向内側に位置せしめられている。幅狭周縁非接着乃
至弱接着域54の先端部には、一対のスコア20a及び
20bの部分26a及び26bに対応して、幅が上記幅
W2から漸次低減せしめられている先細部が付設されて
いる。
【0020】図5は、殻体4とライナー6とから構成さ
れている易開封性容器蓋2を容器の口頸部56に装着し
た状態を図示している。ガラス又はポリエチレンテレフ
タレートの如き適宜の合成樹脂から形成される容器の口
頸部56は全体として略円筒形状であり、上面が開口さ
れている。口頸部56の外周面には環状あご部58が形
成されている。かような口頸部56に容器蓋2を装着し
て口頸部56を密封する際には、口頸部56に容器蓋2
を被嵌して下方に押圧し、これによってライナー6の周
縁シール部28を口頸部の上端部に密接せしめ、そして
殻体4のスカート壁10の下端部を半径方向内側に変形
せしめて環状あご部58に係止せしめる。
【0021】内容物を加熱して容器に充填し、次いで容
器の口頸部56に容器蓋2を装着して口頸部56を密封
し、しかる後に容器及びその内容物を冷却するホットパ
ックの場合、容器内には減圧が生成される。殻体4の天
面壁8とライナー6との間の上記第一の領域44に接着
域50が存在しない場合、容器内の減圧に起因してライ
ナー6に作用する吸引力によって、第一の領域44の半
径方向内側部においてライナー6が局部的に下方に引っ
張られて乳房状に下方に没入し、第一の領域44におい
て口頸部56の密封が毀損されてしまう傾向がある。し
かしながら、後述する実施例の記載からも理解される如
く、本発明に従って、上記第一の領域44に周方向に間
隔をおいて半径方向に延びる複数個の放射状接着域50
を存在せしめた場合、かかる接着域50においてライナ
ー6が殻体4の天面壁8の内面に接着されることによっ
て、第一の領域44の半径方向内側部においてライナー
6が局部的に下方に引っ張られることが充分確実に防止
され、口頸部56の密封が充分確実に維持される。ライ
ナー6の局部的没入の防止は、中央薄肉部30に形成さ
れている複数個の補強リブ36によって中央薄肉部30
の剛性が増大せしめられていることによっても助長され
る。他方、後述する比較例1及び2についての記載から
も理解されるとおり、第一の領域44に配設される複数
個の接着域の各々が、放射状ではなくて、把持片12の
中心線48と平行に延びる場合、或いは把持片12の中
心線48に対して垂直な方向に延びる場合、ライナー6
に作用する吸引力の方向が接着域の延在方向と合致して
いない等に起因して、第一の領域44におけるライナー
6の局部的没入防止作用が不充分になり、第一の領域4
4の半径方向内側部においてライナー6が局部的に下方
に引っ張られて乳房状に下方に没入し、第一の領域44
において口頸部56も密封が毀損されてしまう傾向が残
留してしまう。また、第一の領域44における接着域4
4の合計面積S1の比率が過剰に小さい場合、第一の領
域44の幅W1が過剰に大きい場合、及び第一の領域4
4の周方向両側への延在角度αが過剰に大きい場合に
も、第一の領域44におけるライナー6の局部的没入防
止作用が不充分になる。
【0022】容器の口頸部56から容器蓋2を離脱せし
めて口頸部56を開封する際には、殻体4の把持片12
におけるリング状部18に指を掛け、把持片12を前方
に、次いで上方に引っ張る。かくすると、図6に図示す
る如く、殻体4に形成されている一対のスコア20a及
び20bの初期乃至中期破断が遂行され、一対のスコア
20a及び20bにおけるスカート壁10をその下端か
ら上方に延びる部分22a及び22bが破断され、そし
てまたこれに引き続いて天面壁8を円弧状に延びる部分
24a及び24bの上流側部分が破断される。一対のス
コア20a及び20bにおけるかような初期乃至中期破
断の際には、図6を参照することによって明確に理解さ
れる如く、殻体4の天面壁8とライナー6との間の上記
第一の領域44においてライナー6が殻体4の天面壁8
の内面から剥離され、殻体4の一部は折り曲げられて上
方に変位せしめられるが、ライナー6は大きく変形され
ることなく略平坦な円板形状に維持される。第一の領域
44における天面壁8の内面とライナー6との接着は半
径方向に、従って略把持片12の引っ張り方向に延びる
複数個の接着域50に限定されている故に、後述する実
施例についての記載からも理解される如く、第一の領域
44においては天面壁8の内面からライナー6が剥離さ
れる。そして、第一の領域44においてライナー6が天
面壁8の内面から剥離される故に、ライナー6を大幅に
変形せしめる必要なくして一対のスコア20a及び20
bの初期乃至中期破断を遂行することができる。かくし
て、過大な力を必要とすることなく充分容易に一対のス
コア20a及び20bの初期乃至中期破断を遂行するこ
とができる。第一の領域44における接着域50の合計
面積S1の比率が過剰に大きい場合、第一の領域44の
幅W1が過剰に小さい場合、及び第一の領域44の周方
向両側への延在角度αが過剰に小さい場合には、天面壁
8の内面からライナー6を剥離せしめるのに相当な力を
要し、或いは天面壁8の内面からライナー6が充分に剥
離せしめられず、従って一対のスコア20a及び20b
の初期乃至中期破断の際にライナー6も部分的に上昇せ
しめて変形せしめることが必要になり、かくして一対の
スコア20a及び20bの初期乃至中期破断に相当大き
な力が必要になる。そしてまた、後述する比較例2につ
いての記載からも理解される如く、第一の領域44にお
ける接着域が半径状ではなくて把持片12の中心線48
に対して垂直な方向、従って把持片12の引っ張り方向
に対して垂直な方向に延在する場合も、天面壁8の内面
からライナー6が充分に剥離せしめられず、従って一対
のスコア20a及び20bの初期乃至中期破断の際にラ
イナー6も部分的に上昇せしめて変形せしめることが必
要になる傾向がある。
【0023】上述したとおりの一対のスコア20a及び
20bの初期乃至中期破断に引き続いて、更に把持片1
2を上方乃至後方に引っ張ると、一対のスコア20a及
び20bの破断が進行せしめられる。一対のスコア20
a及び20bのかかる後期破断の際には、殻体4の天面
壁8の内面とライナー6との間の上記第二の領域46に
おいては幅狭周縁非接着乃至弱接着域54以外でライナ
ー6が天面壁8の内面に接着されている故に、一対のス
コア20a及び20bの後期破断に応じて天面壁8が上
昇せしめられるのに付随してライナー6が漸次上昇せし
められる。図4を参照すことによって理解される如く、
一対のスコア20a及び20bが延在する領域において
は幅狭周縁非接着乃至弱接着域54が延在せしめられて
いて、ライナー6は天面壁8の内面に接着されていない
故に、一対のスコア20a及び20bの後期破断の際に
もライナー6を破断する必要はなく、従って一対のスコ
ア20a及び20bの後期破断を充分容易に遂行するこ
とができる。かようにして一対のスコア20a及び20
bの破断を遂行すると、容器の口頸部56に形成されて
いる環状あご部58に対する殻体4のスカート壁10の
下端部の係止が漸次解除され、従って容器蓋2の全体が
口頸部56から離脱され、口頸部56が開封される。
【0024】
【実施例】次に、本発明の易開封容器蓋の実施例を比較
例と共に説明する。実施例 図1乃至図6に図示するとおりの形態の容器蓋を20個
製造した。殻体は住友軽金属工業株式会社から商品名
「A105S」として販売されている厚さ0.20mm
のアルミニウム基合金薄板から形成した。殻体の外径D
1は38.6mmであり、高さHは7.0mmであっ
た。殻体の内面全体には、接着性塗料として90重量%
のエポキシ及び10重量%のフェノールと共に10ph
rの酸変性ポリエチレンを含有するエポキシフェノール
系塗料を塗布し、そして非接着領域においては前記エポ
キシフェノール系塗料上に非接着性乃至弱接着性塗料と
して油変性アルキド樹脂を塗布した。高周波誘導加熱し
た殻体の天面壁の内面に、80重量%の直鎖状低密度ポ
リエチレン及び20重量%のオレフィン系ゴムと共に、
1000ppmの滑剤を含有するライナー素材を700
mg供給して、ライナーを型押成形した。ライナーの半
径Rは18.2mmであり、ライナーの周縁シール部の
内半径(中央薄肉部の半径)IRは12.8mmであ
り、中央薄肉部の厚さは0.3mmであった。中央薄肉
部の下面には等角度間隔をおいて半径状に延びる18本
の補強リブが配設されており、各補強リブの幅W3は
1.0mmで、長さL1は11.0mmであり、下方へ
の突出量は半径方向内側端における0.0mmから半径
方向外側端における0.6mmまで漸次増大していた。
【0025】殻体の天面壁の内面とライナーとの間の第
一の領域の幅W1は8.2mmであり(従ってW1=
0.45R)、把持片の中心線から周方向両側への延在
角度αは75度であった。第一の領域には周方向に等角
度間隔をおいて半径方向に延びる9個の放射状接着域が
存在していた。接着域の幅W4は1.0mmで、中央に
位置する1個の接着域と両側に位置する夫々3個の接着
域は第一の領域の半径方向内側縁から6.0mmである
長さL2に渡って延び、残りの2個の接着域は第一の領
域の全幅に渡って延びていた。従って、第一の領域にお
ける接着域S1と非接着乃至弱接着域S2との比率S1
/S2は0.25であった。殻体の天面壁の内面とライ
ナーとの間の第二の領域における幅狭周縁非接着乃至弱
接着域の幅W2は2.2mmであった。
【0026】最大外径D2が38mmである図5に図示
するとおりの口頸部を有するガラス製容器に96℃の温
水を充填し、口頸部に上記容器蓋を装着した。この際に
は180kgfの力で容器蓋を口頸部に押圧し、容器蓋
の殻体におけるスカート壁の下端部を半径方向内側に変
形せしめた。次いで、容器を36秒間横倒し状態に維持
し、しかる後に50℃の環境下に5分間放置し、次いで
25℃の環境下に10分間放置した。そして、容器蓋に
おける殻体の天面壁の内面とライナーとの間の第一の領
域の半径方向内側において、ライナーが局部的に下方に
引っ張られて下方に乳房状に変形せしめられているか否
かを検査した。その結果は下記表1に示すとおりであっ
た。
【0027】次いで、容器蓋の殻体における把持片を半
径方向外方に、そして上方に引っ張って、図6に図示す
る如く、殻体に形成されている一対のスコアの初期乃至
中期破断を遂行した。そして、殻体の天面壁の内面とラ
イナーとの間の第一の領域における、殻体からのライナ
ーの剥離状態を検査した。その結果は下記表1に示すと
おりであった。
【0028】比較例1 比較のために、殻体の天面壁の内面とライナーとの間の
第一の領域における接着域が、図7に図示する如く、半
径状ではなくて把持片の中心線に実質上平行に延びる点
を除いて、上記実施例と実質上同一の容器蓋を20個製
造した。第一の領域における接着域の数、接着域の幅及
び長さ、並びに接着域S1と非接着乃至弱接着域S2と
の比率S1/S2は、上記実施例と実質上同一であっ
た。そして、上記実施例と同様にして、ライナーの局部
的変形と共に、殻体からのライナーの剥離状態を検査し
た、その結果は下記表1のとおりであった。
【0029】比較例2 更に比較のために、殻体の天面壁の内面とライナーとの
間の第一の領域における接着域の形態が、図8に図示す
る如くである点を除いて、上記実施例と実質上同一の容
器蓋20個を製造した。接着域は把持片の中心線方向に
等間隔をおいて4本配置され、各接着域は把持片の中心
線に対して実質上垂直に延びていた。各把持片の幅W5
は1.0mmであり、長さL3、L4、L5、L6は夫
々22mm、18mm、14mm、8mmであり、接着
域S1と非接着乃至弱接着域S2との比率S1/S2は
0.27であった。そして、上記実施例と同様にして、
ライナーの局部的変形と共に、殻体からのライナーの剥
離状態を検査した、その結果は下記表1のとおりであっ
た。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明の容器蓋によれば、ホットパック
に適用した場合にも充分良好に容器の口頸部の密封が維
持され、そしてまた口頸部の開封の際にはライナーを大
幅に変形せしめることなくして一対のスコアの初期乃至
中期破断を遂行することができ、従って充分容易に口頸
部を開封することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された容器の好適実施形態
を示す斜面図。
【図2】図1の容器の断面図。
【図3】図1の容器の底面図。
【図4】図1の容器蓋における殻体の天面壁の内面とラ
イナーの関係を示すための、図1の容器蓋における殻体
の展開図。
【図5】容器の口頸部に図1の容器蓋を装着した状態を
示す断面図。
【図6】容器の口頸部に装着された図1の容器蓋を、口
頸部から離脱するために一対のスコアーの初期乃至中期
破断を遂行した状態を示す斜面図。
【図7】比較例1の容器蓋における殻体の天面壁の内面
とライナーの関係を示すための、図4と同様の殻体の展
開図。
【図8】比較例2の容器蓋における殻体の天面壁の内面
とライナーの関係を示すための、図4と同様の殻体の展
開図。
【符号の説明】
2:容器蓋 4:殻体 6:ライナー 8:殻体の天面壁 10:殻体のスカート壁 12:殻体の把持片 20a:スコア 20b:スコア 24a:スコアの円弧状に延びる部分 24b:スコアの円弧状に延びる部分 28:ライナーの周縁シール部 30:ライナーの中央薄肉部 36:ライナーの補強リブ 38:ライナーの外周縁 40:ライナーの周縁シール部の内周縁 44:殻体の天面壁の内面とライナーの間の第一の領域 46:殻体の天面壁の内面とライナーの間の第二の領域 48:把持片の中心線 50:第一の領域における接着域 54:第二の領域における幅狭周縁非接着乃至弱接着域 56:口頸部 58:口頸部の環状あご部
フロントページの続き (72)発明者 叶野 裕児 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内 (72)発明者 石幡 保雄 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内 (72)発明者 村山 柏 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形天面壁、該天面壁の周縁から垂下す
    るスカート壁、及び該スカート壁の下端から延出する把
    持片を含み、該天面壁及び該スカート壁と共に該把持片
    の少なくとも基部は金属薄板から一体に形成されてお
    り、該把持片の両側から該スカート壁を上方に延び、次
    いで該天面壁の周縁部を円弧状に延びる一対のスコアが
    形成されている殻体と、該殻体の該天面壁の内面上で合
    成樹脂素材を型押成形することによって形成され、外周
    縁は該一対のスコアの円弧状に延びる部分よりも半径方
    向外方に位置する円板状ライナーと、から構成された易
    開封性容器蓋において、 該ライナーと該殻体の該天面壁の内面との間は、該把持
    片の中心線から周方向両側に夫々角度αの範囲に渡っ
    て、且つ該ライナーの外周縁から半径方向内側縁までの
    幅W1で円弧状に延在する第一の領域と、該第一の領域
    を除く第二の領域とが存在し、該角度αは50乃至90
    度であり、該幅W1は該ライナーの半径をRとすると
    0.25R≦W1≦0.60Rであり、 該第一の領域においては、周方向に間隔をおいて半径方
    向に延びる複数個の放射状接着域では該ライナーが該天
    面壁の内面に接着されているが、該放射状接着域を除く
    非接着乃至弱接着域では該ライナーは該天面壁の内面に
    対して非接着乃至弱接着状態にせしめらており、 該第二の領域においては、該ライナーの外周縁から半径
    方向内側縁までの幅W2で円弧状に延び且つ該半径方向
    内側縁は該一対のスコアと整合し或いは該一対のスコア
    よりも半径方向内側に位置する幅狭周縁非接着乃至弱接
    着域では該ライナーが該天面壁の内面に対して非接着乃
    至弱接着状態にせしめられているが、該幅狭周縁非接着
    乃至弱接着域を除く接着域では該ライナーが該天面壁の
    内面に接着されており、該幅狭周縁非接着乃至弱接着域
    の該幅W2は1.0乃至6.0mmである、ことを特徴
    とする易開封性容器蓋。
  2. 【請求項2】 該ライナーは容器の口頸部頂面に密接せ
    しめられる周縁シール部と中央薄肉部とを有し、該第一
    の領域の該半径方向内側縁は該ライナーの周縁シール部
    の内側縁よりも半径方向内側に位置し、該第一の領域に
    おける該複数個の放射状接着域の各々は該第一の領域の
    該半径方向内側縁から該ライナーの該周縁シール部の内
    側縁を超えて半径方向外方に延びている、請求項1記載
    の易開封性容器蓋。
  3. 【請求項3】 該ライナーの該中央薄肉部の下面には半
    径方向に延びる複数個の補強リブが形成されている、請
    求項2記載の易開封性容器蓋。
  4. 【請求項4】 該第一の領域における該複数個の放射状
    接着域の合計面積S1と該非接着乃至弱接着域の面積S
    2との比率は0.10≦S1/S2≦0.35である、
    請求項1から3までのいずかに記載の易開封性容器蓋。
  5. 【請求項5】 該第一の領域における該複数個の放射状
    接着域の合計面積S1と該非接着乃至弱接着域の面積S
    2との比率は0.15≦S1/S2≦0.30である、
    請求項4記載の易開封性容器蓋。
  6. 【請求項6】 該角度αは65乃至85度である、請求
    項1から5までのいずれかに記載の易開封性容器蓋。
  7. 【請求項7】 該幅W1は0.30R≦W1≦0.50
    Rである、請求項1から6までのいずれかに記載の易開
    封性容器蓋。
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