JPH11115913A - 包装体 - Google Patents

包装体

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JPH11115913A
JPH11115913A JP29317697A JP29317697A JPH11115913A JP H11115913 A JPH11115913 A JP H11115913A JP 29317697 A JP29317697 A JP 29317697A JP 29317697 A JP29317697 A JP 29317697A JP H11115913 A JPH11115913 A JP H11115913A
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Sanji Suzuki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 嵩張ることなく袋体を折り畳みでき、袋体を
吊り下げる吊り糸が短くても吊り糸の容器内への落ち込
みを防止する。 【解決手段】 上面4及び下面5を連設する側面6に折
曲部7を形成し、側面7を折り畳んだ袋体2と、袋体2
の上面4又は下面5に一端21が固着され、折り畳み状
態の袋体2に巻回される吊り糸20と、容器の縁部に係
止されるスリット42が形成され、吊り糸20の他端2
2に取り付けられ、折り畳み状態の袋体2の上面4又は
下面5に剥離可能に接合されたタグ40とによって包装
体1を形成する。整然とした折り畳みのため袋体2が嵩
張ることがなく、タグ40のスリット42が容器の縁部
に係止されるため、吊り糸20が短くても容器内に落ち
込むことがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緑茶、紅茶、ウー
ロン茶等の茶葉やコーヒー粉等の嗜好用加工品の粉、鰹
節の削り粉や煮干し等のだし原料、その他の抽出用原料
が封入された包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような抽出用原料(以下、内容物
と記する)を封入した包装体には、抽出効率を向上させ
る工夫がなされている。図16〜図18は、このような
工夫がなされることによって特開平3−98870号公
報に記載された従来の包装体200を示す。
【0003】この包装体200は、テトラ状に成形され
た袋体210と、袋体210に取り付けられた吊り糸2
20とからなり、吊り糸220はその一端が、袋体21
0の一の頂点又は一の面の略中央部分に固着されてい
る。230は吊り糸220の他端に取り付けられたタグ
である。
【0004】図16は、この包装体200を外袋(図示
省略)内に収納する形態を示し、テトラ状の袋体210
が適宜の部分で折り畳まれ、この折り畳み状態に対して
吊り糸220を巻回する。そして、タグ230を袋体2
10の外面に軽く接着することにより、吊り糸220が
袋体210の折り畳み状態を保持し、外袋内への投入が
行われる。
【0005】抽出時においては、図17及び図18に示
すように、タグ230を把持し、吊り糸220によって
袋体210を吊り下げ、容器150内の湯に浸漬する。
図17は袋体210の一頂点に吊り糸220の一端が固
着された場合であり、三角形状の面が下側に位置してい
る。図18は袋体210の一の面に吊り糸220の一端
が固着された場合であり、一頂点が下側に位置してい
る。これらのいずれの場合も袋体210がテトラ状のた
め、袋体210の内部空間が広く、多くの内容物を充填
できると共に、内容物と湯との接触度合いが多くなり、
効率的な抽出を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
包装体200は、折り畳み状態が嵩張っているため、外
袋と引っ掛かり易く、外袋内への収納が難しい問題があ
る。又、折り畳み状態では図16に示すように、吊り糸
220によって単に丸められた不規則な外形となってい
る。このため外観が劣化し、外袋からの取り出し時に見
苦しく、商品価値が低下している。
【0007】さらに、従来の包装体200では、抽出時
に吊り糸220及びタグ230が容器150の内部に落
ち込み易く、落ち込みによって衛生上悪くなるばかりで
なく、タグ230に印刷されているインクが滲み出て湯
を汚す問題を有している。この落ち込みを防止するた
め、吊り糸を袋体に2重、3重に巻回して充分な長さを
確保することが考えられるが、包装体としての外観が劣
化するばかりでなく、外袋への収納時に吊り糸が外袋と
引っ掛かり易く、さらには包装体の製造ラインで2重、
3重に巻回することが難しく、実用的ではない。
【0008】本発明はこのような従来の問題点を考慮し
てなされたものであり、嵩張ることのない整然とした折
り畳み状態とすることができ、外観を向上させることが
できると共に、吊り糸を長くしないでも吊り糸やタグが
容器内に落ち込むことを確実に防止することが可能な包
装体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、上面及び下面を連設する側面に
折曲部が形成され、当該側面が折り畳まれた通液性及び
可撓性を有した袋体と、この袋体の上面又は下面に一端
が固着された少なくとも一の吊り糸と、外部々材に係止
される係止部が形成され、前記吊り糸の他端に取り付け
られたタグと、を備えていることを特徴とする。
【0010】この発明では、側面が折り畳まれることに
より、袋体は通常状態では扁平となる。このため嵩張る
ことがなく、外袋内に容易に収納できる。又、側面が折
り畳まれることにより、上面及び下面が重なり合い、整
った形状となって外観が向上する。
【0011】又、タグに形成した係止部を容器等の外部
々材に係止することによって、タグが外部々材と物理的
に結合する。このため、タグが外部々材から脱落するこ
とがなく、吊り糸及びタグの落ち込みがなくなる。従っ
て、落ち込み防止のために吊り糸を長くする必要がなく
なる。
【0012】抽出時においては膨潤した内容物の重みや
袋体に用いた包材の伸び等により、側面が折り畳み状態
から伸びる。これにより袋体が展開状態となるが、折り
畳まれている側面が伸びた展開状態のため、内部が広い
空間となる。このため、内容物が湯に良好に接触し、抽
出効率が向上する。又、内容物は展開される広い空間に
充填されるものであり、このため、充分な量を充填する
ことができる。
【0013】請求項2の発明は、上面及び下面を連設す
る側面に折曲部が形成され、当該側面が折り畳まれた通
液性及び可撓性を有した袋体と、この袋体の上面又は下
面に一端が固着され、折り畳み状態の袋体に巻回された
少なくとも一の吊り糸と、外部々材に係止される係止部
が形成され、前記吊り糸の他端に取り付けられると共
に、折り畳み状態の袋体の上面又は下面に剥離可能に接
合されたタグと、を備えていることを特徴とする。
【0014】この発明では、吊り糸が折り畳み状態の袋
体に巻回され、さらにタグが折り畳み状態の袋体の接合
されるため、吊り糸が袋体から離れることがなく、外袋
との引っ掛かりがなくなり、外袋内への収納を円滑に行
うことができる。又、この発明においても、包装体の外
観が向上すると共に、抽出時に吊り糸やタグが落ち込む
ことがなく、さらには、抽出効率が向上し、充分量の内
容物を充填することができる。
【0015】以上の包装体のそれぞれにおいては、側面
を袋体の上面及び下面の面内の方向に折り畳んでも良
く、上面及び下面の面外の方向に折り畳んでも良い。
【0016】又、袋体の上面及び下面を多角形としても
良く、曲線状のコーナー部を有した多角形としても良
く、さらには曲線で囲まれた外形々状としても良い。後
者二つの形状とすることにより、袋体内での内容物の引
っ掛かりがなくなり、滞留することがないため、内容物
が袋体内で円滑に移動し、抽出効率が向上する。
【0017】係止部としては、一端がタグの外周端で開
口し、他端がタグの面内に延びるスリットであっても良
く、一部分が開放された閉ループ状の切り込み線を介し
て、タグに部分的に連設した状態で引き起こし可能にタ
グに形成されたリップであっても良い。
【0018】スリットは、外部々材を挿入することによ
って、又、リップは外部々材を挟むことによって外部々
材に係止される。従って、タグ及びタグに連結されてい
る吊り糸が外部々材内へ落ち込むことがなくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図6は本発明の一実施形態
の包装体1を示す。この包装体1は袋体2と、袋体2内
に封入された内容物3(図2参照)と、袋体に取り付け
られた吊り糸20とを有している。
【0020】袋体2は液体が通過可能な通液性及び折り
畳みや展開が可能な可撓性を有した材質の包材が使用さ
れる。この通液性及び可撓性を有した包材としては、合
成樹脂糸編成の網目体、不織布、ナイロン紗、その他の
ものを選択できる。この包材は長尺なシート状で供給さ
れ、折り込み、シール、切断することにより、図示の形
状に成形される。
【0021】袋体2は図2に示すように、上面4及び下
面5が対向すると共に、上面4及び下面5を左右の側面
6、6によって連設することによって形成されている。
この実施形態では、上面4及び下面5が横長の六角形状
に成形されており、左右の側面6、6はこの上面4及び
下面5を袋体2の長さ方向で連設している。すなわち、
図1及び図3に示すように、袋体2の長さ方向の両端部
2a、2bにおいては、上面4、下面5及び側面6が一
体となっているが、この両端部2a、2bの間では、側
面6が上面4及び下面5の面内の方向に折り込まれた状
態となるものである。
【0022】図1〜図3において、符号7は側面6を折
り込むための折曲部である。この折曲部7は各側面6の
それぞれの略中央部分に位置すると共に、袋体2の長尺
な辺の長さ方向に沿った直線状に形成されている。左右
の側面6はかかる折曲部7を境として上下に折り畳まれ
る。図2において、符号15は側面6に形成された折り
畳み部である。このような折り畳みによって、上面4及
び下面5が側面6を介して重なり合い、これにより袋体
2を嵩張ることのない薄い扁平状とすることが可能とな
る。
【0023】吊り糸20は、その一端21が超音波溶
着、熱溶着等によって袋体2の上面4の略中央部分に固
着されている。この吊り糸20の他端22には、紙片、
プラスチック片等からなるタグ40が取り付けられてお
り、図2及び図3に示すように、このタグ40が袋体2
の上面4に剥離可能に接合されている。かかる接合は、
タグ40の下面にホットメルト接着剤を塗布し、このホ
ットメルト接着剤を感熱させて接着力を発現させること
により行われる。このような接合では、指等によってタ
グ40を袋体2から簡単に引き剥がすことができる。な
お、タグ40の接合は、スポット溶着、その他の手段に
よっても行うことができる。
【0024】この実施形態において、吊り糸20は図2
及び図3に示すように、折り畳み状態の袋体2の上面4
に固着された一端21から袋体2の外周に沿って巻回さ
れた後、袋体2の上面4に引き回され、タグ40が袋体
2の上面4に接合されることによって袋体2の外周に巻
き付けられている。この場合、吊り糸20は袋体2の短
尺側の辺に巻回される。
【0025】このように一端21及び他端22(タグ4
0)が袋体2の同一面に固着され、且つ、袋体2の短尺
側の辺に巻回されることによって、吊り糸20が不用意
に巻回状態から外れることがなくなる。このため、この
吊り糸20の巻回状態のままで外袋8(図3参照)に収
納しても、吊り糸20が外袋8と引っ掛かることがな
い。なお、外袋8はガスバリヤ性となっており、外袋8
への収納によって内容物3の酸化や香りの揮散を防止す
るものである。
【0026】かかる外袋8への収納は、袋体2は側面6
が折り畳まれた状態で行われる。この折り畳み状態で
は、袋体2の全体が扁平となって、嵩張っていないた
め、吊り糸20に加えて袋体2自体も外袋8と引っ掛か
ることがなく、外袋8への収納を円滑に行うことができ
る。さらに、袋体2の折り畳み状態では、上面4及び下
面5が完全に重なり合った整った形状となっている。こ
のため袋体1の外観が向上しており、外袋8を開封して
取り出したときの興趣性が向上し、商品価値も増大す
る。
【0027】タグ40は図4に示すように、本体41
と、係止部としてのスリット42とによって構成されて
いる。本体41は、紙片、合成樹脂片、その他の材質に
よって四角形の薄い小片状に成形されるものである。本
体41としては、小片状であれば良く、長円形、円形、
三角形、多角形、その他の形状であっても良い。
【0028】スリット42は、一端42aが本体41の
一辺側の外周端で開口しており、他端42bは本体41
の面内に直線的に延びている。このスリット42は、本
体41の中央付近まで延びており、その他端42bに
は、スリット42の幅よりも大径となっている円形の止
め穴43が連通している。かかるスリット42は、容器
9等の外部々材に係止されるものである(図5参照)。
【0029】図5は、この実施形態の包装体1の抽出時
の状態を示し、外部々材としての容器9の内部には湯1
0が充填されている。抽出時においては、開口されてい
るスリット42の一端42aを容器9の縁部に臨ませ
て、容器9の縁部を一端42aからスリット42内に差
し込む。差し込みは、容器9の縁部が止め穴43に達す
ることによって停止し、差し込みによってタグ40の本
体41は、容器9の縁部を挟み込む。この挟み込みによ
ってタグ40は容器9に係止される。
【0030】このように本体41が容器9の縁部に係止
されることによって、タグ40は容器9内に落ち込むこ
とがなくなる。このため、タグ40が湯10に浸漬され
ることがなく、衛生上の問題が生じないと共に、タグ4
0に印刷されているインクが滲み出ることがない。又、
タグ40の落ち込みを防止するために吊り糸20を長く
する必要もなく、糸材の消費量が少なくなると共に、吊
り糸20自体が絡んだり、外袋8に絡むこともなくな
り、取り扱い性が向上する。
【0031】さらに、この実施形態では、スリット42
に大径の止め穴43が連通しており、容器9の縁部の差
し込みによる応力を止め穴43が吸収或いは緩和する。
このため、容器9の縁部がスリット42の幅よりも厚く
てもスリット42が裂けることがなく、確実な係止を行
うことができる。
【0032】抽出時には、袋体2内に湯が侵入して、内
部の内容物3に吸収され、内容物3が膨潤する。この膨
潤した内容物3の重量及び袋体2が湯と接触することに
よる包材の熱膨張や弛みの相互作用あるいは一方の作用
によって、折り畳み状態から側面6が伸び、上面4及び
下面5が相互に離反した展開状態となる。
【0033】かかる展開状態では、袋体2の内部が広い
空間となり、この空間内で内容物3が湯と接触するた
め、抽出効率が良く、短時間で抽出することができる。
また、このことは展開によって広くなる空間に内容物を
予め、充填することであり、これにより袋体2への内容
物の充填量を増大させることができ、充分な量の内容物
の充填が可能となる。ここで、内容物3としては、緑
茶、紅茶、ウーロン茶等の茶葉やコーヒー粉、削り節、
だし昆布、煮干し等の原料、煎じ薬等の医薬品、その他
の抽出用原料を使用することができる。
【0034】以上の抽出時には、スプーン等によって湯
10を攪拌することもなされ、これにより、攪拌流が容
器9内に発生する。この実施形態では、上述のように袋
体2の内部空間が広がっているため、この広い内部空間
内を内容物3が自由に移動できる。このため、内容物3
と湯との接触度合が増大し、抽出効率がさらに向上す
る。
【0035】図6は攪拌流12が及ぼす作用を示す。こ
の実施形態では、袋体2が横長六角の多角形となってお
り、それぞれのコーナー部11が90度を超えた鈍角と
なっている。このためコーナー部11が内容物の移動を
遮ることがなく、内容物3がコーナー部11に引っ掛か
ったり、コーナー部11で停滞することなく、攪拌流1
2と共に袋体2内を円滑に、回り運動することができ
る。従って、攪拌による抽出効率を、さらに確実に向上
させることができる。
【0036】図7は、袋体2の折り畳みの別の形態を示
す。袋体2の上面4及び下面5が正方形又は長方形から
なる四角形となっており、この上面4及び下面5の左右
両側が側面6によって連設されている。各側面6は折曲
部7を有しており、折曲部7によって二つ折りに折り畳
まれている。この折り畳みは上面4及び下面5が重なる
ようになされるが、側面6はこれらが重なり合う面より
も外方の方向に向かって折り畳まれている。
【0037】すなわち、この折り畳みは側面6がフラッ
プ状となって上面4及び下面5の面外の方向に突出する
ようになっている。このように面外の方向に折り畳まれ
た場合でも、折り畳み時の袋体2の幅が広くなるだけで
あって、嵩張ることのない薄い扁平状であり、しかも整
った外形とすることができ、外袋への収納の邪魔となる
ことがない。また、抽出時においては、折り畳まれてい
る側面6が円滑に伸びるため、袋体2内の空間が大きく
なり、抽出効率を増大させることができる。
【0038】図8及び図9は袋体2の平面形状、すなわ
ち上面4(又は下面5)の、さらに別の形態をそれぞれ
示す。なお、これらの場合にも、上述と同様に上面4と
及び下面5は折り畳み状の側面6によって連設されるも
のである。
【0039】図8に示す袋体2は、袋体2の上面4(及
び下面5)が四角形となっているが、4隅のコーナー部
30が曲線によって切除された形状となっている。より
具体的には、同図(a)では、上面4の外側からの円弧
によって切除された内側弧状の曲線となっており、同図
(b)では、上面4の内側からの円弧によって切除され
た外側弧状の曲線となっている。このように、コーナー
部30を曲線状とすることにより、袋体2の内の内容物
3がコーナー部30に引っ掛かって停滞することなく、
円滑に移動することができる。このため、内容物3との
接触度合いが多くなり、抽出効率を増大させることがで
きる。
【0040】図9(a)は袋体2の上面4が円形となっ
ており、(b)は円形が連設されたダルマ形となってお
り、(c)は上面4が長円となってる。これらの形状
は、上面4が曲線で囲まれた外形となるものであり、袋
体2内の内容物3が引っ掛かることなく、円滑に移動で
きる。このため、これらの形状によっても、抽出効率を
増大させることができる。
【0041】以上の実施形態では、側面6を折り畳むた
めの折曲部7を1本としたが、各側面に2本以上形成し
て、側面6を蛇腹状に折り畳んでも良い。又、吊り糸2
0は少なくとも1本を有していれば良く、2本以上であ
っても良い。このように吊り糸20を複数設けることに
より、袋体2の吊り下げが安定するため、袋体2を振盪
させる抽出ができ、抽出効率がさらに向上するメリット
がある。
【0042】図10及び図11は、タグ40の別の形態
をそれぞれ示す。図10(a)に示すタグ40は、本体
41の面内に延びるスリット42の他端42bに止め穴
が連通することなく、スリット42が単一の幅となって
いるものである。この場合においても、容器9の縁部を
スリット42に差し込んむことによりタグ40を係止す
ることができる。
【0043】図10(b)に示すタグ40は、スリット
42の一端42aが本体41の一の角部に開口してお
り、他端42bがこの角部から本体41の面内に斜め方
向に延びている。スリット42の他端42bは、本体4
1の略中央部に達しており、その終端には、大径の止め
穴43が連通している。
【0044】図10(c)に示すタグ40は、スリット
42が本体41の一辺側の外周端から本体41の面内に
延びているが、本体41の面内では湾曲状となってい
る。このように湾曲されることによって、スリット42
が容器9の縁部に噛み込むようになり、タグ40をさら
に確実に係止することが可能となる。
【0045】図11に示すタグ40は、いずれもスリッ
ト42が幅広で、且つ短尺に形成されるものであり、同
図(a)のタグ40のスリット42は、本体41の外周
端によって一部が切り取られた円形状となっている。同
様に(b)に示すタグ40のスリット42は、本体41
の外周端によって一部が切り取られた三角形、(c)に
示すタグ40のスリット42は、本体の外周端によって
一部が切り取られた四角形となっている。このように幅
広で、且つ短尺なスリット42であっても、容器の縁部
を差し込むことによって、タグ40を確実に容器9に係
止することができる。
【0046】図12及び図13は、タグ40のさらに別
の形態を示す。このタグ40では、本体41の面内に切
り込み線60が形成されている。切り込み線60は、一
部分60aが開放された湾曲状の閉ループとなってお
り、閉ループ状の切り込み線60によって囲まれた部分
がリップ61となっている。
【0047】リップ61は、開放部分60aが本体41
と連設しているが、開放部分60a以外の部分は切り込
み線60によって本体41から切り離されている。従っ
て、図13に示すように、切り込み線60を介してリッ
プ61を本体41から引き起こすことができ、引き起こ
されたリップ61と本体41との間に容器9の縁部を挟
むことができる。
【0048】図14は、このようなリップ61を有する
タグ40を用いた包装体1を示す。抽出時には、切り込
み線60を介してリップ61を引き起こし、リップ61
と本体41との間に容器9の縁部を挟むことによって、
タグ40を容器9の縁部に係止することができる。この
実施形態では、引き起こされたリップ61が先細り状の
ため、容器9への係止を円滑に行うことができるように
なっている。
【0049】このようにリップ61と本体41によって
容器9の縁部を挟むことにより、タグ40が確実に容器
9に係止されるため、タグ40が容器9内に落ち込むこ
とがなく、衛生的な抽出を行うことができる。従って、
吊り糸20を長くして容器9内への落ち込みを防止する
必要がなく、吊り糸20を短くできる。この場合、リッ
プ21が容器9の内部に位置し、本体41が容器9の外
部に位置しているが、この反対であっても同様である。
【0050】なお、タグ40の切り込み線60として
は、一部分が開放された閉ループとなっていれば良く、
例えば、図15に示すように、矩形状の閉ループの切り
込み線60であっても良く、その形状を任意に変更する
ことができるものである。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
側面が折り畳まれることにより、袋体は通常状態では扁
平となるため嵩張ることがなく、外袋内に容易に収納で
きる。又、側面が折り畳まれることにより、上面及び下
面が重なり合うため、整った形状となって外観が向上す
る。さらに、袋体の収容々積を大きくできるため、内容
物の充填量を増加させることができ、しかも、内容物が
袋体内で円滑に移動でき、抽出効率が向上する。
【0052】又、さらにタグに形成した係止部を容器等
の外部々材に係止することによって、タグが外部々材と
物理的に結合する。このため、タグが外部々材から脱落
することがなく、吊り糸及びタグの落ち込みがなくな
る。従って、落ち込み防止のために吊り糸を長くする必
要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の包装体の斜視図である。
【図2】包装体の折り畳み状態の断面図である。
【図3】包装体を折り畳んで外袋に収納した状態の斜視
図である。
【図4】タグの正面図である。
【図5】抽出時の斜視図である。
【図6】抽出時の内容物移動を示す平面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態の折り畳み状態の斜視
図である。
【図7】本発明の別の実施形態の斜視図である。
【図8】(a)及び(b)は、袋体の別の形態の平面図
である。
【図9】(a)〜(c)は、袋体のさらに別の形態の平
面図である。
【図10】(a)〜(c)は、タグの別の形態の正面図
である。
【図11】(a)〜(c)は、タグのさらに別の形態の
正面図である。。
【図12】リップを形成したタグの実施形態の平面図で
ある。
【図13】リップを引き起こした状態のタグの斜視図で
ある。
【図14】リップを形成したタグを備えた包装体の抽出
時の斜視図である。
【図15】リップを形成するための切り込み線の別例の
平面図である。
【図16】従来の包装体の平面図である。
【図17】従来の包装体の抽出状態の斜視図である。
【図18】従来の包装体の他の抽出状態の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 包装体 2 袋体 3 内容物 4 上面 5 下面 6 側面 7 折曲部 20 吊り糸 40 タグ 42 スリット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面及び下面を連設する側面に折曲部が
    形成され、当該側面が折り畳まれた通液性及び可撓性を
    有した袋体と、 この袋体の上面又は下面に一端が固着された少なくとも
    一の吊り糸と、 外部々材に係止される係止部が形成され、前記吊り糸の
    他端に取り付けられたタグと、を備えていることを特徴
    とする包装体。
  2. 【請求項2】 上面及び下面を連設する側面に折曲部が
    形成され、当該側面が折り畳まれた通液性及び可撓性を
    有した袋体と、 この袋体の上面又は下面に一端が固着され、折り畳み状
    態の袋体に巻回された少なくとも一の吊り糸と、 外部々材に係止される係止部が形成され、前記吊り糸の
    他端に取り付けられると共に、折り畳み状態の袋体の上
    面又は下面に剥離可能に接合されたタグと、を備えてい
    ることを特徴とする包装体。
  3. 【請求項3】 前記側面が上面及び下面の面内の方向に
    折り畳まれていることを特徴とする請求項1又は2記載
    の包装体。
  4. 【請求項4】 前記側面が上面及び下面の面外の方向に
    折り畳まれていることを特徴とする請求項1又は2記載
    の包装体。
  5. 【請求項5】 前記袋体の上面及び下面が多角形の外形
    々状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の包装体。
  6. 【請求項6】 前記袋体の上面及び下面が曲線状のコー
    ナー部を有した多角形の外形々状に形成されていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の包装体。
  7. 【請求項7】 前記袋体の上面及び下面が曲線からなる
    外形々状に形成されていることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載の包装体。
  8. 【請求項8】 前記係止部は、一端がタグの外周端で開
    口し、他端がタグの面内に延びるスリットであることを
    特徴とする請求項1又は2記載の包装体。
  9. 【請求項9】 前記係止部は、一部分が開放された閉ル
    ープ状の切り込み線を介して、タグに部分的に連設した
    状態で引き起こし可能にタグに形成されたリップである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の包装体。
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