JP3875892B2 - 抽出原料包装バッグ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抽出原料包装バッグに関する。詳しくは、レギュラーコーヒーや紅茶その他の各種茶やダシなど、お湯などを注ぐことで成分を抽出する抽出原料を封入した抽出原料包装バッグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日、レギュラーコーヒーや茶葉などが1回分の量だけバッグに封入されていて、そのバックのままカップに入れて湯を注げばコーヒーやお茶の抽出液を出すことができるようにした形態の抽出原料バッグが多用されている。
この種のバッグには、一般に、メッシュシートや不織布などのフィルター材が用いられ、通常、内容物の酸化や吸湿を防止するために外袋で個包装される。特に、コーヒー等には風味の保存が強く要求されることから、外袋にはガスバリア性の高いシート材料が用いられる。
【0003】
また、コーヒーバッグにあっては、これをカップの開口縁に掛けて抽出を行うことができるようにするために、厚紙製の腕をバッグに取り付けた所謂ドリップオンタイプのものも多く出回っている。
このような抽出原料包装バッグが記載された文献としては、例えば、特開平7−287号公報等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来の抽出原料包装バッグは、抽出原料を封入したバッグとこのバッグを個包装した外袋との二重包装構造になっていたために、包装資材と包装処理に大きなコストと手間が掛かっていた。
特に、ドリップオンタイプのものにあっては、バッグに腕が取り付けられているため、包装時は折り畳まれているとは言っても、包装ライン上で邪魔になることが多く、また、それ故に自動包装機にも特殊な構造が要求されることになる。
また、利用者側から見ると、バッグの他に外袋というゴミも出るため、ゴミの量が多いと感じてしまうこともある。
【0005】
本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為されたものであり、1つの袋で、保存中の抽出原料をガスバリアする機能と、袋内の抽出原料を使用して抽出液を採る抽出機能の両方を果たすことができて、二重包装をしなくて済み、また、その袋をカップに掛けるためのドリップオン機能も当該袋自体に持たせることができる画期的な抽出原料包装バッグを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載した抽出原料包装バックは、ガスバリア性シートにより形成されると共にガゼット形の底面を有する抽出原料封入袋と、上記底面に形成された排液口と、上記排液口を塞いだフィルターシートと、上記フィルターシートで塞がれた排液口を外気に対して気密に封止する剥離可能な封止手段とを備え、上記底面は、保存中は2つ折りされ折返し線の下に合わせ面が互いに重なって畳まれ、使用に際しては展開されるものであり、上記封止手段は上記底面の展開と共に剥離するか、上記底面の展開後に剥離できるものであることを特徴とするものである。
【0007】
この抽出原料包装バッグにあっては、封止手段を剥離するまではガスバリヤ機能が保たれ、使用に際しては、封止手段を剥離して排液口を開放すると共に封入袋の上端部を切り裂くなどして注液口を作って封入袋に湯などを注げば、抽出原料から成分を抽出した抽出液がフィルターを通して排出される。
従って、本発明によれば、抽出原料封入袋1つで、保存中の抽出原料をガスバリアする機能と、封入袋内の抽出原料を使用して抽出液を採る抽出機能の両方を果たすことができるので、包装が1個で済む。
【0008】
本発明における抽出原料封入袋は、ガゼット形の底面を持つ形態にして、その底面に排液口を設けており、保存中は扁平な形に保つことができて嵩張らないし、使用に際しては底面を展開することで抽出原料封入袋を立体的に広げることができて湯などを容易に注ぐことができ、しかも、排液口は確実に袋の底頂部に位置するので、抽出液がフィルターを通して残らず排液されるのをほぼ確実に保証できる。
【0009】
また、本発明における封止手段としては、剥離紙で排液口を直接封止することでも良いし、抽出原料封入袋にガゼット底を持たせた場合は、底面が畳まれている状態で当該底面どうし、又は側面のうち底面より下の部分で重なり合う部分どうしを剥離可能に接着したり、或いはこの重なり面どうしを請求項3のように溶着することでも良い。
【0010】
請求項2に記載した抽出原料包装バックは、抽出原料封入袋はその側面の下端より高い位置で展開するガゼット形の底面を有すると共に、上記側面にはその下端縁に達した形の切欠を設けたことを特徴とするものである。
【0011】
このようにすると、切欠をカップの開口縁に係止することで、抽出原料封入袋をカップに安定して乗せることができるので、例えば抽出原料をレギュラーコーヒーにする場合は所謂ドリップオンタイプの形で使用することができる。
また、底面の位置をある程度高いところに設けて側面の下部内側を深くすれば、この下部がカップを包む形で抽出原料封入袋を当該カップに乗せることもできるので、拡げた袋の形をしっかり保持することができる。この場合、カップに取っ手があるときは、切欠が当該取っ手とのぶつかりを避けるのに機能する。
【0012】
請求項3に記載した抽出原料包装バックは、請求項1または2に記載した抽出原料包装バッグにおいて、抽出原料封入袋の底面の合わせ面の排液口を無端状に囲む領域を剥離可能に溶着することで上記排液口を外気に対して気密に封止したことを特徴とするものとである。
【0013】
この封止手段によれば、抽出原料封入袋自体を利用して排液口の気密封止を実現することができるので、剥離紙などの特別な部材が不要で済むし、排液口の気密封止をより確実に行うことができる。
この発明を実施するに当っては、抽出原料封入バッグの素材に所謂イージーピールフィルムを用いることになるが、底面の合わせ面どうしを溶着する場合は、排液口を無端状に囲う領域を折り畳み状態で溶着すれば良く、側面の合わせ面どうしを溶着する場合は、底面が側面に連続する線より下の領域全体を折り畳み状態で溶着すれば良いので、必ずしも抽出原料封入バッグの全体にイージーピールフィルムを用いる必要は無い。
【0014】
請求項4に記載した抽出原料包装バックは、請求項1から3のいずれかに記載した抽出原料包装バッグにおいて、抽出原料封入袋の側面のうち底面より上の位置にも排液口を設け、その排液口を外側から剥離紙によって気密に封止させたことを特徴とするものである。この発明によれば、抽出液は、底面の排液口と側面の排液口の両方から排液されるので、抽出効率が向上する。
【0015】
請求項5に記載した抽出原料包装バッグは、請求項から4のいずれかに記載した抽出原料包装バッグにおいて、底面の排液口は複数の孔で形成したことを特徴とするものである。このようにすれば、底面にある程度の剛性を残しながら排液口を設けることができるので、底面をよりきれいな形で展開させることができて、排液口をしっかり開くことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図面に示した各実施の形態は、本発明抽出原料包装バッグをコーヒーのドリップバッグに適用したものである。
〔1.第一の実施の形態〕(図1〜図5)
図1から図5は、第一の実施の形態に係るドリップバッグ1を示すものである。
このドリップバッグ1は、レギュラーコーヒーを封入した封入袋3と、この封入袋3に設けられた排液口を塞いだフィルター11とで構成されている。
【0017】
〔A.封入袋〕
封入袋3は、ガゼット形の底面4を有し、この底面4が折り畳まれたままの状態では図3に示すように概ね平袋様を為し、中にはレギュラーコーヒー19(図2参照)が1回分の量充填され、必要に応じて窒素ガス等の不活性ガスも充填される。平袋様の状態における2つの側面5の左右両端部はサイドシール部6として処理され、また、この側面5の上端部はトップシール部7として処理されている。このトップシール部7の両端部には、引き裂き易くするためのVノッチ7a(図3参照)が形成されている。底面4の周縁は、側面5の下端よりある程度高い位置に結合されている。従って、底面4は、側面5の下端より高い位置で上げ底様に展開する。この底面4に排液口8が形成されている。
【0018】
このような封入袋3は、図5に示す底面部シート4′と2枚の側面部シート5′を重ねて所要の部分をシールすることで形成される。側面部シート5′には、ガスバリヤ性が高く且つ直線カット性のよいシート材、例えばポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面にアルミニウムフィルムをラミネートした積層シートが用いられ、アルニウム蒸着面が外面に出る向きで使用される。また、底面部シート4′にはガスバリヤ性が高く且つ自己どうしイージーピール性を有して溶着できる種類のシート材が使用される。
側面部シート5′は横長の長方形状にカットされている。底面部シート4′は側面部シート5′とほぼ同じ大きさの矩形シートを2つ折りした形(図5では、直角に折り曲げた形で示してある)にカットされていて、この底面部シート4′が、その両端と2枚の側面部シート5′の各一端とが揃う形で、該2枚の側面部シート5′の間に挟まれる。
【0019】
2つ折りした底面部シート4′の各半部は、その一部の領域を非溶着領域4′a(図5において一点鎖線の斜線を付してない領域)として残して、2枚の側面部シート5′に各別に溶着される。この非溶着領域4′aは、底面部シート4′の折返し線Lを直線部に持つやや細身の半円形にしてある。
そして、互いに重なった状態の側面部シート5′と底面部シート4′は、これらの下端部を除く3方、即ち、図5に二点鎖線で示す左右両側端部6′と上端部7′において互いに重なった層の全てが一体的に溶着され、この溶着によってサイドシール部6及びトップシール部7が形成される。この溶着は、ヒートシール法によって行う。上端部7′の溶着だけはレギュラーコーヒー19等を充填した後に行われる。
【0020】
これにより、2枚の側面部シート5′と底面部シート4′のうち側面部シート5′に溶着された部分を側面5とし、底面部シート4′の非溶着領域4′aをガゼット形の底面4とする完全密閉形の封入袋3が形成される。
底面4は、両側面5の下端部を開くことで、図1に示すように、横長のほぼ楕円形を為し且つその長手方向における中間に底頂部がある弓形に反った形に展開される。すなわち、底面4は、左右両端部が側面5の高さ方向におけるほぼ中間部に連続し中間部が側面5の下端より多少高い位置に連続した形で展開する。
【0021】
〔B.排液口とフィルター〕
底面4に形成された排液口8は、該底面4とほぼ相似形でそれより二回り程度小さい。
この排液口8はフィルター11によって塞がれる。このフィルター11は、不織布、又は、極細かい網目のナイロンやポリエステルなどのメッシュシートで形成され、その外周部が排液口8を囲む領域に内側から接着される。底面部シート4′はこのフィルター11が設けられた状態で供給される。
【0022】
〔C.排液口の封止、係止切欠〕
そして、フィルター11で塞がれた排液口8は、底面4が展開されるまで封止手段によって気密に封止される。この実施の形態においては、封止手段として、2つ折りされた状態における底面4の合わせ面どうしを一定の封止領域9でイージーピールオープン可能に溶着する形態を採用しており、そのために底面部シート4′として前記した種類のシート材を用いている。この封止領域9は、図5に破線で示すように排液口8を無端状に囲む領域である。底面部シート4′は、この封止領域9が溶着された状態で供給される。
従って、排液口8は、底面4が2つ折りになった状態のままでは底面4自体が封止領域9で溶着されていることによって外気が入らないように気密に封止され、底面4が展開されるのに伴ってそれまで溶着されていた封止領域9が剥離されて封止が開放される。
【0023】
側面部シート5′と底面部シート4′とが溶着された後、側面5に係止切欠13が打抜き形成される。これが形成される位置は、側面5のうち左右のサイドシール部6にそれぞれ近接した位置の下部である。この係止切欠13は上下方向に長く、その下端は側面5の下端縁に達し、その上端は底面4近くまで延びている。
ドリップバッグ1は以上のように構成されている。
【0024】
〔D.使用方法〕
次に、ドリップバッグ1の使用方法を説明する(図1、図2参照)。
使用するカップ15には、その口径がドリップバッグ1の2つの切欠13間の間隔よりある程度小さいサイズ、例えば当該間隔の4分の1乃至半分程度の口径のものを選ぶ。
先ず、2つの側面5の下端部の中間辺りを摘んでめいっぱい開く。これにより、それまで溶着していた封止領域9が剥離して排液口8及びフィルター11が外に向かって開放されると共に、底面4が展開する。
【0025】
そして、封止袋3の左右のサイドシール部6を両手で各別に掴んで、その手を互いに近づく方向へ寄せることで底面4をしっかり展開させながら、2つの係止切欠13にカップ15の開口縁部15aを相対的に挿入させる。これにより、底面4がほぼ目一杯展開した状態のドリップバッグ1が、2つの切欠13の間の部分がカップ15の中にある程度収まった状態でカップ15に乗せられ、この状態は、係止切欠13がカップ15に係止することで安定に保持される。
【0026】
この状態で、前記Vノッチ7aからトップシール部7を引き裂いて注液口17を作り、この注液口17から封入袋3内にお湯を注げばレギュラーコーヒー19の抽出液がフィルター11を通してカップ15に排出する。
尚、使い勝手によっては、封入袋3に注液口17を作ってからドリップバッグ1をカップ15に乗せる、という手順で行っても良い。
【0027】
〔E.係止切欠の変形例〕(図6)
切欠13の変形例を図6に示す。同図(A)に示す切欠13Aは、上拡がりの形をしたカップに適したもので、互いに逆さハ字形を為すように傾斜した形になっている。これとは反対に、同図(B)に示す切欠13Bは、上窄まりの形をしたカップに適したもので、互いにハ字形を為すように傾斜した形になっている。同図(C)に示す切欠13Cは、上に行くほど幅が広がった形にすることで、上拡がりと上窄まりのいずれの形のカップにも適応できるようにしてある。
同図(D)に示す切欠13Dは、これが近接しているサイドシール部6の下端部を切除することで互いに反対側へ向かっても開口した形にしてあり、これにより、カップの開口縁への係止を容易に行うことができる。また、同図(E)に示す切欠13Eは、外側の側縁だけが傾斜して上拡がりの形になっていて、ストレートな形と上拡がりの形のカップに適応し易くしてある。
【0028】
〔F.排液口の変形例〕(図7)
排液口8の変形例を図7に示す。同図(A)に示す排液口8Aは、底面4の中央部に円形に形成したものである。従って、前記排液口8より開口面積は小さいが、レギュラーコーヒー19の粒子が比較的粗い場合はフィルター11が目詰まりし難いので、この排液口8Aはそのような条件下において用いると良い。
同図(B)に示す排液口8Bは、前記排液口8を幅方向で2分することにより骨部21を残してある。このようにすれば底面4の剛性がある程度保持されるため、その分、底面4の展開形状をしっかり保持することができる。
【0029】
これと同様の目的で、同図(C)に示す排液口8Cは前記排液口8を長手方向で2分した形にしてあり、同図(D)に示す排液口8Dは前記排液口8を周方向で4分した形にしてある。また、同図(E)に示す排液口8Eは、小さな孔23を多数パンチング形成して網様にしてある。
【0030】
〔G.形態上の応用例〕(図8、図9)
図8は、ドリップバッグ1を連包形態にした応用例を示す。この形態は、隣接し合うドリップバッグ1がそのサイドシール部6どうし連続して横一列に連なったもので、サイドシール部6には、切り離しのためのミシン線25が形成されると共に、このミシン線25の上端部と交差する形の切り溝様のノッチ27が設けられている。
図9は、ドリップバッグ1個につき砂糖包装体31と粉ミルク包装体32が各1個相互に連なった連包形態の一例を示すものである。
【0031】
〔2.第二の実施の形態〕(図10)
図10は、第二の実施の形態に係るドリップバッグ1Aを示すものである。このドリップバッグ1Aが前記第一の実施の形態に示したドリップバッグ1と異なるところは、排液口を図7(A)に示した排液口8Aにしたことと、この排液口8Aを封止するための封止手段として、剥離紙35を用いたことだけである。従って、説明はこの相違点だけについて行い、その他の部分については、図面の各部に前記ドリップバッグ1における同様の部位に付した符号と同じ符号、又はそれにダッシュ記号を付けた符号を付することで重複説明を避ける。このような符号の使い方とその意味は、後述する第三から第五の実施の形態においても同様とする。
【0032】
剥離紙35は、排液口8Aより一回り程度大きい円形のシート状を為し、排液口8Aの全体が覆われるように、底面4の外面に貼り付けられている(図では一部剥離した形で示してある)。この貼り付けには、例えばホットメルトやシリコーン接着剤など、底面4に対して比較的容易な離型性を有する接着剤によって行われる。
この剥離紙35は、底面4が2つ折りされている状態では該底面4に挟まって隠されるので、底面4を展開しない限り剥離することは事実上不可能になり、それによって、使用前における排液口8Aの封止が確実に担保される。
【0033】
〔3.第三の実施の形態〕(図11)
図11は、第三の実施の形態に係るドリップバッグ1Bを示すものである。このドリップバッグ1Bが前記ドリップバッグ1と異なる点は、カップ15に係止させる係止切欠の数だけである。
このドリップバッグ1Bにおいては、前記した2つの係止切欠13の他に、これら係止切欠13どうしの各中間位置に別の係止切欠41を設けてある。この係止切欠41は、上記位置において互いに近接した2つずつ設けられ、その結果、近接し合う2つの切欠41の間に舌片42が残される。この係止切欠41は、舌片42をカップ15の外に出すことで開口縁15aに係止される。左右両端の切欠13の深さは、切欠41の深さに揃えてある。
従って、このドリップバッグ1Bでは周方向における等間隔の概ね4つの位置でカップ15に係止されるため、非常にバランスが良い姿勢でカップ15に乗せることができる。
【0034】
〔4.第四の実施の形態〕(図12、図13)
図12及び図13は、第四の実施の形態に係るドリップバッグ1Cを示すものである。このドリップバッグ1Cが前記ドリップバッグ1と異なるところは、封入袋3の丈と、側面5にも排液口51を設けたこと等である。
この排液口51は、側面5のうち底面4が連続している位置よりやや上の位置,即ち、展開した底面4に上から近接する位置に設けられており、内側からはフィルター11′によって塞がれ、外側からは剥離紙35(図12に一部剥離した形で示してある)によって気密に封止されている。使用に際しては、剥離紙35を剥離して側面5の排液口51を開放する。
【0035】
このドリップバッグ1Cにおいては、封入袋3の丈を前記ドリップバッグ1における封入袋3の丈よりある程度長くして、その分、係止切欠13をより深くすると共に、底面4がその底頂部でより深くなる形で展開するようにしてある。
従って、図13と図2を見比べて分かるように、このドリップバッグ1Cにあっては、底面4がカップ15内に深く収まるので、側面5の排液口51がカップ15の周壁の内側に確実に位置する。
【0036】
このドリップバッグ1Cによれば、レギュラーコーヒー19の抽出液は、底面4の排液口8と側面5の排液口51の両方から当該カップ15内に排出されるので、抽出効率が非常に高まる。また、底面4がカップ15内により深く収まるので、カップ15の深さや注ぐ湯量によっては、カップ15内に溜まった抽出液に封入袋3内のレギュラーコーヒー19が浸漬された状態にすることもできるため、好みに応じて、浸漬法による抽出を行わせることも可能になる。
【0037】
〔5.第五の実施の形態〕(図14、図15)
図14及び図15は、第五の実施の形態に係るドリップバッグ1Dを示すものである。このドリップバッグ1Dは、封入袋3′の下部をカップ15に被せるようにしている。そのために、封入袋3′の丈はある程度長くしてあって、側面5のうち底面4の底頂部が連続している位置から下方の寸法を長く取ってある。
この封入袋3′においては、側面5に一箇所だけ切欠61を設けてある。この切欠61はカップ15の取っ手15bとのぶつかりを避けるためのものである。
【0038】
使用方法は、側面5の下端を開いて底面4を展開させることや、トップシール部7を引き裂いて注液口17を作ることまではドリップバッグ1と同じであるが、カップ15への乗せ方は、図15に示すように、側面5の下部を広げた状態でカップ15に上から被せる形で行う。従って、封入袋3′はその側面5の下部がカップ15を包むように被さることで円筒形に開いた形を確実に保持され、この状態で底面4の大部分が当該カップ15内に収まる。
このドリップバッグ1Dによれば、封入袋3′の横幅を多少大きめにしておけば、口径サイズが異なる様々なカップにも使用できて汎用性が拡がる。
【0039】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の具体的構成がこの実施の形態に限定されるものでは無く、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更等があっても本発明に含まれる。
特に、実施の形態においては、本発明をコーヒーのドリップバッグに適用したが、本発明はこのようなものに限らず、緑茶やウーロン茶、各種健康茶、ダシその他各種の抽出原料を包装するための抽出原料包装バッグとして、広く適用することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、抽出原料封入袋1つで、保存中の抽出原料をガスバリアする機能と、封入袋内の抽出原料を使用して抽出液を採る抽出機能の両方を果たすことができるので、包装が1個で済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をコーヒーのドリップバッグに適用した第一の実施の形態を使用状態で示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿って切断した要部の断面図である。
【図3】第一の実施の形態に係るドリップバッグを使用前の状態で示す斜視図である。
【図4】図3のB−B線に沿って切断した拡大断面図である。
【図5】第一の実施の形態に係るドリップバッグの封入袋の構造を示す分解斜視図である。
【図6】第一の実施の形態に係るドリップバッグにおける係止切欠の変形例を5つ示す要部平面図である。
【図7】第一の実施の形態に係るドリップバッグにおける排液口の変形例を5つ示す要部平面図である。
【図8】第一の実施の形態に係るドリップバッグを連包形態にした応用の一例を示す斜視図である。
【図9】第一の実施の形態に係るドリップバッグに砂糖包装体と粉ミルク包装体が連なった連包形態の一例を示す斜視図である。
【図10】本発明をコーヒーのドリップバッグに適用した第二の実施の形態を示す斜視図である。
【図11】本発明をコーヒーのドリップバッグに適用した第三の実施の形態を示す斜視図である。
【図12】本発明をコーヒーのドリップバッグに適用した第四の実施の形態を、使用前の状態で示す斜視図である。
【図13】図12のドリップバッグを使用状態で示す垂直断面図である。
【図14】本発明をコーヒーのドリップバッグに適用した第五の実施の形態を、使用前の状態で示す斜視図である。
【図15】図14に示すドリップバッグを使用状態で示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
1…抽出原料包装バッグ 3…抽出原料封入袋 4…底面 5…側面
8…排液口 9…封止手段 11…フィルター 13…切欠
8A…排液口 8B…排液口 8C…排液口 8D…排液口
8E…排液口
13A…切欠 13B…切欠 13C…切欠 13D…切欠
13E…切欠
1A…抽出原料包装バッグ 35…封止手段
1B…抽出原料包装バッグ 41切欠
1C…抽出原料包装バッグ 11′…フィルター 51…(側面の)排液口
1D…抽出原料包装バッグ 3′…抽出原料封入袋 61…切欠

Claims (5)

  1. ガスバリア性シートにより形成されると共にガゼット形の底面を有する抽出原料封入袋と、
    上記底面に形成された排液口と
    上記排液口を塞いだフィルターシートと、
    上記フィルターシートで塞がれた排液口を外気に対して気密に封止する剥離可能な封止手段とを備え、
    上記底面は、保存中は2つ折りされ折返し線の下に合わせ面が互いに重なって畳まれ、使用に際しては展開されるものであり、
    上記封止手段は上記底面の展開と共に剥離するか、上記底面の展開後に剥離できるものである
    ことを特徴とする抽出原料包装バッグ。
  2. 請求項1に記載した抽出原料包装バッグにおいて、抽出原料封入袋はその側面の下端より高い位置で展開するガゼット形の底面を有すると共に、上記側面にはその下端縁に達した形の切欠を設けたことを特徴とする抽出原料包装バッグ。
  3. 請求項1または2に記載した抽出原料包装バッグにおいて、抽出原料封入袋の底面の合わせ面の排液口を無端状に囲む領域を剥離可能に溶着することで上記排液口を外気に対して気密に封止したことを特徴とする抽出原料包装バッグ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載した抽出原料包装バッグにおいて、抽出原料封入袋の側面のうち底面より上の位置にも排液口を設け、その排液口を外側から剥離紙によって気密に封止させたことを特徴とする抽出原料包装バッグ。
  5. 請求項から4のいずれかに記載した抽出原料包装バッグにおいて、底面の排液口は複数の孔で形成したことを特徴とする抽出原料包装バッグ。
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