JP6855959B2 - 飲料抽出用パウチ - Google Patents

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Description

本発明は、コーヒー、茶などの飲料抽出原料を収納すると共に、抽出具としても使用できるパウチに関し、特に飲料を抽出する際に飲料に好みのフレーバーを付加できる簡易な構造の飲料抽出用パウチに関する。
レギュラーコーヒーや茶葉など、飲料を抽出するための原料を1回分の量だけ袋などの容器に封入し、その容器に湯を注ぐことによりカップ等にコーヒーやお茶の抽出液を得るようにした形態の飲料抽出原料袋が消費者に好評であり、種々の形態のものが市販に供され広く利用されている。この種の容器には、一般に、メッシュシートや不織布、紙などのフィルター材が抽出用に用いられ、また通常、内容物の酸化や吸湿を防止するために外袋で個包装される。特に、コーヒー等には風味の保存が強く要求されることから、外袋にはガスバリア性の高いシート材料が用いられる。
特許文献1には、ガゼット形の底面にフィルター付きの排液口が設けられた抽出原料封入袋をガスバリア性シートで形成し、抽出原料を封入し、排液口の周囲を剥離可能にシールし、袋の周縁をシールして密封した抽出原料包装バッグが開示されている。当該バッグの上辺のトップシール部を切り裂いて開口し、排液口のシールを剥離してバッグをカップ等の容器に載置し、上辺の開口から湯を注ぐことで抽出原料、例えばレギュラーコーヒーや茶葉などから抽出液であるコーヒーやお茶を得て容器に受けることができるもので、抽出原料の保存と抽出を一つのバッグで行うことができ利便性が高いとしている。
種々の抽出飲料を容易に個別に抽出できるようになった結果、さらに個々人の好みに合わせて様々なフレーバーを飲料に付加して楽しみたいという要望が出てきている。従来、レギュラーコーヒーや茶葉などの抽出飲料にフレーバーを付加する方法として、例えば特許文献2には、抽出原料を収納するバッグに活性炭を含有せしめ、活性炭に香りの成分を吸着させ、この香りの成分が温度60℃以上の湯を注ぐことで放出され、抽出飲料にフレーバーをあらためて付加することができる嗜好性飲料用バッグが開示されている。
特許文献2では、香りの成分は飲料抽出原料が本来持っている成分について記載しているが、それに限らず、任意の好みの香り成分であっても適用できることは容易に想定できる。しかしながら、活性炭にフレーバーを吸着させる方法においては、以下の様な問題点がある。すなわち、活性炭は元来、様々な成分を吸着しやすい性質であるため、好みの香りのフレーバーを吸着し得ると共に、その他の様々なにおいや揮発成分を吸着してしまうことがある。例えば、フィルターの不織布や紙の臭い、フィルムのプラスチック臭や接着剤臭などである。この結果、様々な香り、臭いが混ざり合って目的の好みの香りやレギュラーコーヒーやお茶自体の香りが相対的に弱められてしまうのみならず、混ざり合ったことにより不快な臭いとなってしまうことがある。
特開2003−219968号公報 特開平4−341165号公報
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、飲料抽出
原料を1回分の量だけパウチ形状の袋に封入し、その袋に湯を注ぐことによりカップ等の容器に抽出した飲料を得られるようにした形態の飲料抽出用パウチであって、抽出した飲料に好みの香りのフレーバーを効果的に、かつ他の臭いと混ざり合うことなく付加することができる、簡易な構造の飲料抽出用パウチを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る発明は、
表裏一対の積層フィルムの上辺、左右の側辺、底辺をめぐる周辺をシールしてシール部が形成されて密封されたパウチであって、飲料抽出原料を収納するための第一収納部と、フレーバー材料が収納される第二収納部が設けられ、前記第一収納部は、前記第二収納部よりも上辺側にあり、前記第一収納部と前記第二収納部は第一区画壁で区画され、前記第二収納部と底辺のシール部の間に、第二区画壁が設けられ、前記第一区画壁および前記第二区画壁は少なくともその一部が液体透過可能であり、上辺のシール部近傍に上辺に平行にパウチを切り裂いて開封するための上部易開封線が設けられ、底辺のシール部近傍に底辺に平行にパウチを切り裂いて開封するための底部易開封線が設けられ、前記上部易開封線は、切り裂くことによりパウチとともに前記第一収納部も開封される位置に設けられていることを特徴とする飲料抽出用パウチである。
また請求項2の発明は、
前記第一収納部が、液体透過性の材料からなる袋で構成され、前記袋が前記第一区画壁をなすことを特徴とする請求項1に記載の飲料抽出用パウチである。
また請求項3の発明は、
前記第二区画壁の液体透過可能である部位が、開口部と、該開口部を覆う液体透過性材料を有することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の飲料抽出用パウチである。
また請求項4の発明は、
前記底部易開封線と交差する切り欠きまたは穴が、底辺のシール部の左右の両側辺近傍にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の飲料抽出用パウチである。
また請求項5の発明は、
請求項1から4のいずれかに記載の飲料抽出用パウチの前記第一収納部に飲料抽出原料が封入され、前記第二収納部にフレーバー材料が収納されてなることを特徴とする飲料抽出原料包装体である。
また請求項6の発明は、
前記フレーバー材料が、液体透過性材料からなる小袋に収納されて前記第二区画壁の液体透過可能な部位に装着されてなることを特徴とする請求項5に記載の飲料抽出原料包装体である。
本発明の請求項1の発明によれば、表裏一対の積層フィルムを貼り合わせたパウチに、飲料抽出原料を収納するための第一収納部と、フレーバー材料が収納される第二収納部が設けられ、第一収納部と第二収納部を区画する第一区画壁と、第二収納部と底辺の間に第二区画壁を、それぞれ挟み込んで周辺をシールした単純な構造で、少なくともその一部が液体透過性の第一区画壁と第二区画壁が設けられていることにより、第一収納部には例えばレギュラーコーヒー、茶葉などの飲料抽出原料を収納でき、第二収納部には好みの香りのフレーバー材料、例えば果実やナッツ類などのフレーバー粉末、ドライフルーツ片、ミ
ントやレモングラスなどのハーブ類を乾燥させたものなどを収納でき、上部易開封線と底部易開封線を切り裂いてパウチを開封し、カップ等の容器に載置して、上辺側の開口部から第一収納部に湯を注ぐことにより、第一収納部に収納された飲料抽出原料から飲料を注出し、抽出された飲料が第一区画壁の液体透過可能な部位を通過して第二収納部に至り、第二収納部に収納されたフレーバー材料が抽出された飲料に浸されることで好みの香りのフレーバーが抽出された飲料に付加され、第二区画壁の液体透過可能な部位を通って底辺側の開口部からカップ等の容器に飲料が流下して収納されることで、好みの香りのフレーバーが付加された飲料を得るようにすることができる飲料抽出用パウチが得られる。また飲料抽出原料とフレーバー材料は実際にパウチが開封されて湯が注入されるまで分離されており、他の香りなどと混ざって不快な臭いとなってしまうことがない飲料抽出用パウチが得られる。
また請求項2の発明によれば、前記第一収納部が液体透過性の材料、例えば不織布、織物、メッシュシート、紙などからなる袋で構成されることにより、レギュラーコーヒー粉や茶葉などの飲料抽出原料を袋に収納した形で表裏の積層体フィルムと共にシールすることでパウチに封入でき、また前記袋は同時に第一区画壁をなすことができ、より容易に本発明の飲料抽出用パウチを得ることができる。
また請求項3の発明によれば、第二区画壁の液体透過可能な部位が、開口部と該開口部を覆う液体透過性材料を有することにより、第二収納部に収納するフレーバー材料が粉末のような微細な形態のものであっても、液体透過可能な部位から零れてしまうことがなく、良好に第二収納部に保持でき、より好ましい飲料抽出用パウチが得られる。
また請求項4の発明によれば、設けられた切り欠きまたは穴が、底部易開封線を切り裂いてパウチの底辺側を開口したとき、底部易開封線と交差しているために底辺のシール部の左右の両側辺近傍にそれぞれ凹部が形成され、カップ等に載置する際にカップ等の縁に当該凹部を嵌め込むことにより、カップ等に載置したパウチがズレ落ちてしまう虞が少なく、より安定して載置できる飲料抽出用パウチが得られる。
また請求項5の発明によれば、請求項1から3のいずれかに記載の飲料抽出用パウチの、第一収納部に例えばレギュラーコーヒー、茶葉などのほか任意の飲料抽出原料が封入され、第二収納部に例えば果実やナッツ類などのフレーバー粉末、ドライフルーツ片、ミントやレモングラスなどのハーブ類を乾燥させたものなど好みの香りのフレーバー材料が収納され、上部易開封線と底部易開封線を切り裂いてパウチを開封し、カップ等の容器に載置して、上辺側の開口部から第一収納部に湯を注ぐことにより、第一収納部に収納された飲料抽出原料から飲料を注出し、抽出された飲料が第一区画壁の液体透過可能な部位を通過して第二収納部に至り、第二収納部に収納されたフレーバー材料が抽出された飲料に浸されることで好みの香りのフレーバーが抽出された飲料に付加され、第二区画壁の液体透過可能である部位を通って底辺側の開口部からカップ等の容器に飲料が流下して収納されることで、好みの香りのフレーバーが付加された飲料を得ることができる飲料抽出原料包装体が得られる。
また請求項6の発明によれば、フレーバー材料を液体透過性材料からなる小袋に収納して第二区画壁の液体透過可能な部位に装着することにより、第一収納部で抽出された飲料が第二収納部から第二区画壁の液体透過可能な部位を通過して流下する際にフレーバー材料がより確実に抽出された飲料に浸され、好みの香りのフレーバーをより強く、確実に抽出された飲料に付加することができる飲料抽出原料包装体が得られる。
本発明の飲料抽出用パウチに内容物を収納した状態の側面透視図である。 本発明の飲料抽出用パウチの分解斜視図である。 本発明の飲料抽出原料包装体から飲料を抽出する手順の説明図である。 本発明の飲料抽出原料包装体から飲料を抽出する手順の説明図である。 本発明の飲料抽出原料包装体から飲料を抽出するためカップに載置した状態の斜視図である。 本発明の別の実施形態の飲料抽出用パウチに内容物を収納した状態の側面透視図である。 本発明の別の実施形態の飲料抽出用パウチに内容物を収納する工程の概要の説明図である。 本発明の別の実施形態の飲料抽出原料包装体から飲料を抽出するためカップに載置した状態の斜視図である。 本発明の飲料抽出用パウチの区分壁の構成を例示する模式図である。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお本発明は以下の実施形態に限定して解釈されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態の飲料抽出用パウチ(以下、単にパウチということがある)10に内容物を収納した状態の側面透視図である。また図2は飲料抽出用パウチ10の分解斜視図である。
表裏一対の積層フィルム2、3の上辺11、左右の側辺13、14、底辺12をめぐる周辺が網掛けしたような形状にシールされてシール部が形成されて密封されている。また上辺11と上辺11に隣接する側辺13、14の部位に液体透過性材料によって構成された袋状の第一収納部4が挟み込まれ、表裏の積層フィルムと共にシールされ密封されている。内部が第一収納部4となっている袋9はまた、袋9の内外を区画して第一区画壁9を構成している。なお第一収納部4は、密封される前は図2に示すように一辺が開口部91となっていて飲料抽出原料20を挿入することができるようになっている。飲料抽出原料20の例としては、湯を注ぐことにより飲料を抽出できるものであって、例えばレギュラーコーヒー粉、インスタントコーヒー粉、紅茶、緑茶、ウーロン茶などの茶葉などが挙げられるが、これらに限られるものではない。
第一区画壁9である袋9の下端よりも下方と底辺12の間に、図2に示したように、上方に凸に折り畳まれたプラスチックシート7が挟み込まれ、パウチの厚み方向に展開可能となるような形状に表裏の積層フィルム2、3とシールされて、第二区画壁6を形成していると共に、第一区画壁である袋9の下端から第二区画壁6の間に第二収納部5が形成されている。なおプラスチックシート7同士ではシールされていない。プラスチックシート7の下端は底辺12に達しておらず、底辺12の近傍では表裏の積層シート2、3が直接貼り合わされている。同様に左右の側端は側辺13、14に達しておらず、側辺近傍では表裏の積層シート2、3が直接貼り合わされている。また本実施形態では、プラスチックシート7の一部に開口部8が設けられ、開口部8には、不織布で構成されて内部にフレーバー材料31が収納された小袋30が、開口部8を覆うように装着される。フレーバー材料31としては、オレンジなどの果実やウォールナッツなどのナッツ類などのフレーバー粉末や、ドライフルーツ片、ミントやレモングラスなどのハーブ類を乾燥させたものなど、公知のフレーバー材料を適宜使用することができ、特に湯を加えると香りが引き立つものが好適に用いることができる。
上辺11のシール部の下方には、上辺11に平行にパウチ10を切り裂いて開封するための上部易開封線15が設けられている。上部易開封線15は、切り裂くことによりパウチ10を開封すると共に、袋9も切り裂いて開封する位置に設けられている。また底辺12に平行にパウチ10を切り裂いて開封するための底部易開封線16が設けられ、底部易開封線16は、プラスチックシート7も切り裂く位置に設けられているため、切り裂くことにより底辺側が開口し、パウチ10を開封する。上部易開封線15、底部易開封線16はいずれも公知の加工方法、例えばハーフカット加工、レーザー照射加工、キズ加工などにより、表裏の積層フィルム2、3の表面または内層に弱め線を設けることで設けることができる。なお図示していないが、上部易開封線15、底部易開封線16が側辺13、14に達する位置の一方または両方に、切り裂き位置を明示すると共に、切り裂きやすくするための切り込みやノッチを設けても良い。
底辺12のシール部の左右の両側辺13、14の近傍には、底部易開封線16と交差する穴17が、それぞれ設けられている。底部易開封線16を切り裂くことにより、下端側が開いた凹部の形状となる。穴17を設けることにより、凹部となった穴17が、後述するように、カップ等の容器に載置される際に、カップ等の縁に嵌まり込んでパウチ10を固定し、パウチ10がカップ等からズレ落ち難くなるため、より好ましい。なお穴17は、底辺側が延長されて底辺12に達して、切り欠き状となっていても良い。その場合は、底部易開封線16は切り欠き状の穴17で挟まれる内側部分のみに設けられても良い。
図3および図4は、上記に説明した本発明の一実施形態の飲料抽出用パウチ10に飲料抽出原料20とフレーバー材料31を封入した飲料抽出原料包装体1から飲料を抽出する手順の説明図である。
図3(a)は、飲料抽出用パウチ10の第一収納部4に飲料抽出原料20、ここではレギュラーコーヒー粉20が封入され、第二収納部5には不織布製の小袋30に収納したフレーバー材料31、例えばオレンジフレーバー31が封入されている。飲料を抽出するため、まず底部易開封線16の部分でパウチ10を切り裂く。
次いで図3(b)は、底部易開封線16の部分でパウチ10を切り裂いた状態を示しており、切り裂くことにより底辺近傍の表裏の積層体が直接貼り合わされている部分が取り去られ、プラスチックシート7自体は互いに貼り合わされていないため、底辺側は開封されると共に、パウチ10を厚み方向に広げることにより、上に凸に二つ折りされていた第二区画壁6を船底状に展開することができる様になり、第二区画壁6の開口部8に小袋30が乗った状態となる。またこのとき穴17も切り裂かれ、底辺側に向いた凹部となる。
続いて図3(c)は、底辺側が開封された飲料抽出原料包装体1をカップ40の縁に載置した状態である。底辺側は展開されて厚みがあるため穴17が切り裂かれることにより形成された凹部が無くとも載置することはできるが、凹部があることにより、この部分をカップ40の縁に嵌め込むことにより、ずれる虞が少なく、より安定した状態でカップ40に載置することができる。
次いで図4(d)は、上部易開封線15の部分でパウチ10を切り裂いた状態を示している。切り裂くことにより上辺近傍は上辺に略平行に取り去られ、上部は上部開口18となる。図5は、図4(d)の状態の斜視図であり、飲料抽出原料包装体1は図示するように展開されてカップ40に載置され、上部開口18が形成され、第二区画壁6は図示するように船底状に展開され、小袋30が装着された状態となる。
この結果、パウチ10は上部開口18から液体透過性の袋9で区画された第一収納部4、第二収納部5、第二区画壁6の開口部8を通過して開封された底辺まで、液体が透過可能な状態となる。このような状態となった飲料抽出原料包装体1に、図4(e)に示すように、湯50を上部開口18からレギュラーコーヒー粉20に注ぐことにより、コーヒー液51が抽出され、液体透過性材料からなる袋状の第一収納部4を透過して流下し、第二収納部5に溜まり、小袋30に収納されたオレンジフレーバー31の香りを取り込んだコーヒー液53となってカップ40に流下する。所定の量の湯50を注ぐことで抽出が終了する。
図6は、本発明の別の実施形態の飲料抽出用パウチ100の側面透視図であり、また図7は飲料抽出用パウチ100の分解斜視図である。
本実施形態においては、第一区画壁9である袋9と第一収納部4は前述の実施形態と同様の構成であるが、第二区画壁110を構成するシート112は上端縁111で表裏の積層フィルム102、103とシール部101において両側辺に亘ってそれぞれシールされると共に、シート112同士ではシールされておらず、上部が開口した態様の浅い袋状となってパウチ100に吊下された状態となっており、第一収納部4と第二区画壁110の間に第二収納部104が形成される。フレーバー材料120は、浅い袋状をなす第二区画壁110に収納される。第二区画壁110は少なくともその底部113において液体透過性である。また前述の実施形態と同様に上部易開封線115および底部易開封線116が設けられており、底部易開封線116と交差する穴117が設けられている。
本実施形態の飲料抽出用パウチ100においても、前述の実施形態と同様に、積層体フィルム102、103を貼り合わせてパウチを密封する前に、図7に示すように第一収納部4に飲料の飲料抽出原料20を収納し、第二収納部104にフレーバー材料120を収納して、飲料抽出原料包装体とすることができる。
図8は、飲料抽出原料20としてレギュラーコーヒー粉20を、フレーバー材料120としてナッツフレーバー粉120を封入して得られた飲料抽出原料包装体140を、前述の実施形態と同様の手順で開封し、カップ40に載置した状態を示す斜視図である。上辺側には上部開口130が形成され、湯を注ぐことができる。湯が注がれるとレギュラーコーヒー粉20からコーヒー液が抽出され、液体透過性の第一収納部4を透過して第二収納部104に流下し、第二区画壁110の開口した上部を通過して底部113に溜まり、収納されたナッツフレーバー120の香りを取り込んだコーヒー液となって底辺側開口150からカップ40に流下する。
図9は、第一区画壁および第二区画壁を液体不透過性の材料で構成したとき、第一区画壁および第二区画壁に設ける液体透過可能な部位の形状の例を示した図である。
図9(a)は区画壁の中央に図2の示した例と同様の開口8を設け、開口8を覆う液体透過性の部材60、例えば不織布、織物、紙、メッシュシートなどで覆った形状である。第一収納部に収納する飲料抽出原料、あるいは第二収納部に収納するフレーバー材料が粉末などの場合に好適である。図9(b)は微細な小孔61を多数設けた例であり、粉末状の飲料抽出原料やフレーバー材料を袋に収納したものを収納する場合や、ハーブの乾燥葉など、比較的大きな形状のフレーバー材料をそのまま収納するのに好適である。図9(c)は細いスリット状開口62を設けた例で、図9(b)と同様の飲料抽出原料やフレーバー材料の収納に好適である。上記に例示した実施形態においては、第一区画壁9は袋の形態の例を示したが、図9に例示したような隔壁状のものも適用可能である。
以下に、本発明の飲料抽出用パウチを構成する各部材についてさらに具体的に説明する。
<積層フィルム>
本発明の飲料抽出用パウチに適用される積層フィルムは、少なくとも基材層とシーラント層を有する構成であり、それ以外に適宜フィルム等を積層して構成することができる。基材層は、たとえばポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)などの公知のプラスチックフィルムから用途に応じて適宜選択して使用できる。またシーラント層は、各種熱可塑性樹脂を使用できるが、例えばポリオレフィン系樹脂であれば、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−メタアクリル酸樹脂共重合体などのエチレン系樹脂や、ポリエチレンとポリブテンのブレンド樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂(PP)、無延伸ポリプロピレン樹脂(CPP)、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂等を使用することができる。
<液体透過性材料>
本発明の飲料抽出用パウチの第一収納部に適用される液体透過性材料としては、収納する飲料抽出原料の形態に応じて、不織布、織物、目の細かいメッシュシートなどの公知の素材から、適宜選択して用いることができる。あるいはまた、それ自体としては液体透過性のないプラスチックフィルム等の一部に開口部を設け、そこに上記の液体透過性の素材を貼り合わせて液体が透過できる部位を設けるようにしても良い。あるいは、液体透過性のないプラスチックフィルム等に微細孔やスリットを多数設けた構成としても良い。
<区画壁>
本発明の飲料抽出用パウチの第一区画壁および第二区画壁(合わせて区画壁という)を構成する材料としては、上記の液体透過性材料と同様のものから、収納される飲料抽出原料およびフレーバー材料の形態に適したものを適宜選択して適用できる。例えば、飲料抽出原料およびフレーバー材料が粉末状のものであれば区画壁自体を不織布、織物、紙などで構成したり、袋状としたり、開口部を設け、そこに液体透過性の素材を貼り合わせて液体が透過できる部位を設けたり、不織布、織物、紙などの小袋に収納して開口部に装着すると、粉末が区画壁から零れることがなく好適であり、ミントやレモングラスなどのハーブ類を乾燥させたものなどのように比較的大きな形状のものであれば、区画壁をプラスチックフィルム等に微細孔やスリットを多数設けた構成として、ハーブ類を小袋に収納せず、直接収納する形態としてもハーブ類が零れ落ちてしまう虞が少ないので、好適に使用できる。
以上説明したように、本発明の飲料抽出用パウチによれば、通常のパウチの貼り合わせの工程とほぼ同等の工程で、飲料抽出原料から抽出される飲料に、好みのフレーバーを容易に付加することができる飲料抽出用パウチ、および飲料抽出原料包装体が得られる。
1、140・・・飲料抽出原料包装体
2、3、102、103・・・積層フィルム
4・・・第一収納部
5、104・・・第二収納部
6、110・・・第二区画壁
7・・・プラスチックフィルム
8・・・開口
9・・・第一区画壁(袋)
10、100・・・飲料抽出用パウチ
11・・・上辺
12・・・底辺
13、14・・・側辺
15、115・・・上部易開封線
16、116・・・底部易開封線
17、117・・・穴
18、130・・・上部開口
20・・・飲料抽出原料(レギュラーコーヒー粉)
30・・・小袋
31、120・・・フレーバー材料
40・・・カップ
60・・・液体透過性の部材
61・・・小孔
62・・・スリット状開口
91・・・開口部
101・・・シール部
111・・・上端縁
113・・・底部
150・・・底辺側開口

Claims (6)

  1. 表裏一対の積層フィルムの上辺、左右の側辺、底辺をめぐる周辺をシールしてシール部が形成されて密封されたパウチであって、飲料抽出原料を収納するための第一収納部と、フレーバー材料が収納される第二収納部が設けられ、前記第一収納部は、前記第二収納部よりも上辺側にあり、前記第一収納部と前記第二収納部は第一区画壁で区画され、前記第二収納部と底辺のシール部の間に第二区画壁が設けられ、前記第一区画壁および前記第二区画壁は少なくともその一部が液体透過可能であり、上辺のシール部近傍に上辺に平行にパウチを切り裂いて開封するための上部易開封線が設けられ、底辺のシール部近傍に底辺に平行にパウチを切り裂いて開封するための底部易開封線が設けられ、前記上部易開封線は、切り裂くことによりパウチとともに前記第一収納部も開封される位置に設けられていることを特徴とする飲料抽出用パウチ。
  2. 前記第一収納部が、液体透過性の材料からなる袋で構成され、前記袋が前記第一区画壁をなすことを特徴とする請求項1に記載の飲料抽出用パウチ。
  3. 前記第二区画壁の液体透過可能である部位が、開口部と、該開口部を覆う液体透過性材料を有することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の飲料抽出用パウチ。
  4. 前記底部易開封線と交差する切り欠きまたは穴が、底辺のシール部の左右の両側辺近傍にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の飲料抽出用パウチ。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の飲料抽出用パウチの前記第一収納部に飲料抽出原料が封入され、前記第二収納部にフレーバー材料が収納されてなることを特徴とする飲料抽出原料包装体。
  6. 前記フレーバー材料が、液体透過性材料からなる小袋に収納されて前記第二区画壁の液体透過可能な部位に装着されてなることを特徴とする請求項5に記載の飲料抽出原料包装体。
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