JPH1111539A - 包装容器 - Google Patents

包装容器

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JPH1111539A
JPH1111539A JP9177812A JP17781297A JPH1111539A JP H1111539 A JPH1111539 A JP H1111539A JP 9177812 A JP9177812 A JP 9177812A JP 17781297 A JP17781297 A JP 17781297A JP H1111539 A JPH1111539 A JP H1111539A
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JP
Japan
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container
shrink film
container body
side wall
shrink
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JP9177812A
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Kimisuke Watanabe
公介 渡辺
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器本体と蓋とからなりシュリンク包装した
包装容器であって、その使用時において、容器本体とシ
ュリンクフィルムとが密着された状態で使用される際
に、容器本体とシュリンクフィルムとが分離しない方法
であって、特に、熱湯を注ぎ入れて内容物を加熱して飲
食する包装容器で、少なくとも容器本体の側壁部がシュ
リンクフィルムによって被覆した状態のままでも安心し
て飲食できる包装容器を提供する。 【解決手段】 容器本体と蓋とから構成され、少なくと
も前記容器本体をシュリンクフィルムにより密着包装し
てなる包装容器であって、そのシュリンクフィルムの一
部が少なくとも前記容器本体の側壁に接着しているこ
と、かつ、前記容器本体の側壁が上方に広がる形状であ
って、該側壁の主要部分が垂直線から 10 °〜60°傾斜
している包装容器とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】容器本体と蓋とからなる容器
にシュリンク包装を施すことに関し、特に熱湯を注ぎ入
れて飲食する用途に用いられる包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】容器本体に食品等の内容物を収納し、蓋
により密封した容器包装をシュリンクフィルムを収縮さ
せることにより、前記容器包装と前記シュリンクフィル
ムとを全体または部分的に密着させることは、一般的に
行われている。そして、前記シュリンクフィルムの一部
を容器本体に密着させた状態で前記容器包装内の食品等
を飲食することがある。この際、容器本体とシュリンク
フィルムとの滑りにより、容器本体とシュリンクフィル
ムとが分離することがあった。特に、即席のカップ麺、
フリーズドライやレトルト殺菌されたおかゆ、お茶漬け
等(以下、カップ麺類と記載する)を断熱容器に収納し
て、成形蓋やシール蓋により密封して販売し、購入者が
前記容器を開封し、必要により内装包装から内容物を取
り出して前記容器内に入れて、その容器内に熱湯H′を
注ぎ入れ、断熱容器の開口部に蓋を被覆して、数分後に
加熱された内容物を飲食可能とした商品が多く市販され
ている。前記断熱容器としては、その断熱のための構造
として、例えば、発泡性の樹脂を型内で発泡成形するビ
ーズ発泡形式の容器、発泡シートから成形するシート成
形容器、紙容器の側面に波形に型付けした紙を接着した
り、発泡性樹脂を積層またはコーティングした容器ある
いはプラスチックシートの成形品を2重にしてその2重
にした容器間に空隙を設けた2重容器等がある。上記断
熱容器本体の側壁に、商品名や絵柄等を直接印刷するこ
ともあるが、シュリンクフィルムに、予め、前記商品名
や絵柄等を印刷してから、容器側壁に被せ、加熱炉内に
おいて、前記シュリンクフィルムを収縮させて容器本体
に密着することがある。この場合は、印刷、加飾の機能
の他、嵌合蓋方式における封緘性、塵埃の容器外壁への
付着防止等の機能をも果たすことになる。図5は 従来
の包装容器の実施例を示す断面図でそれぞれ包装完了状
態(a)、蓋を開封し熱湯H′を注ぎ入れた状態
(b)、容器とシュリンクフィルムとが滑って分離した
状態(c)を示す。このような、シュリンクフィルム
3′を用いた包装において、従来は消費者が容器本体と
蓋体との嵌合部分を緊縛している部分のシュリンクフィ
ルム3′を、予め、設けられた切り取り線10′部分か
ら切り取り、容器に熱湯H′を注ぎ入れて加熱されたカ
ップ麺類を喫食する際〔図5(b)〕に、容器の側壁と
シュリンクフィルムとはシュリンクフィルムの収縮力に
よって緊縛された密着状態であるため、そのシュリンク
フィルム3′の上から容器本体1を持つことになり、喫
食する際に前記容器側壁部に傾斜(テーパ)を有する形
状である場合には容器本体1とシュリンクフィルム3と
の間が滑って容器本体1がひっくり返ったり、または落
下したりして〔図5(c)〕、使用者や周辺の人が熱湯
H′により火傷をする危険があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】容器本体と蓋とからな
りシュリンク包装した包装容器であって、その使用時に
おいて、容器本体とシュリンクフィルムとが密着された
状態で使用される際に、容器本体とシュリンクフィルム
とが分離しない方法であって、特に、熱湯を注ぎ入れて
内容物を加熱して飲食する包装容器で、少なくとも容器
本体の側壁部がシュリンクフィルムによって被覆した状
態のままでも安心して飲食できる包装容器を提供する。
【0004】
【課題を解決する手段】容器本体と蓋とから構成され、
少なくとも前記容器本体をシュリンクフィルムにより密
着包装してなる包装容器であって、そのシュリンクフィ
ルムの一部が少なくとも前記容器本体の側壁に接着して
いること、かつ、前記容器本体の側壁が上方に広がる形
状であって、該側壁の主要部分が垂直線から 10 °〜60
°傾斜している包装容器とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の包装容器は、内容物を収
納した容器本体に蓋をしてなる包装容器の全体または部
分的にシュリンクフィルムにより収縮包装してなる包装
に関するものである。特に、カップ麺類を収納した断熱
容器の少なくとも側壁部に密着するシュリンクフィルム
からなる構造の容器であって、加熱されたカップ麺類を
食す際に、安心して持てる包装容器を提供するものであ
る。図1は、本発明の実施例を示す説明図で、包装容器
斜視図(a)、X1 −X1部断面図(b)、Y部拡大図
(c)、図2は、本発明の包装容器におけるシュリンク
フィルムに印刷および接着剤を塗布した状態(a)、X
2 −X2 断面図(b)である。
【0006】本発明において対象とするこの種の包装容
器の容器本体1としては、プラスチックのシート成形、
または、射出成形による方法、紙カップ成形による方法
により成形されるものが挙げられるが、特に、本発明の
効果の顕れるのは、熱水を注ぎ入れて食品を戻し、か
つ、手に持つ用途であるが、その場合には断熱性を有す
る素材を用いて成形するか、または断熱性を有する構造
の容器である。そして、容器本体を構成する素材として
は発泡性樹脂があり、実質的には発泡スチレン系樹脂が
多用されている。さらにその成形方法はビーズ発泡と称
する型内に発泡性スチレン樹脂を注入し、加熱発泡させ
る方法、また、発泡スチレンシートをシート成形法によ
り成形する方法等が利用される。また、前記断熱性を有
する構造の容器としては、各種プラスチックシートをシ
ート成形して、容器を形成する際に、2重構造として、
シート間に空気を介在させることにより断熱性能を付与
することも行われている。また、断熱構造容器として紙
カップの外側壁にコルゲート加工した薄紙を貼着したも
の、同じく紙カップの外側壁に発泡層を設けてなるもの
等も使用されている。
【0007】以下、断熱性を有する容器本体を例として
説明するが、本発明は、例示した容器本体に限定される
ものではない。前記各種の断熱性を有する容器本体1を
含む包装容器へのオーバーラップとして熱収縮性フィル
ム(以下、シュリンクフィルムと記載する)によるシュ
リンク包装が用いられることが多く、容器への塵埃の付
着防止と封緘性を目的とするシ1リンク包装において
は、カッティング等の位置合わせマーク以外は印刷のな
い透明なフィルムでのシュリンク包装と、予めシュリン
クフィルム3に商品に係わる情報または絵柄等を印刷し
ておき、シュリンクにより容器に密着させて、印刷と同
じ効果とする包装とがある。
【0008】カップ麺類用の包装容器の容器本体1に直
接印刷や加飾をする代わりにシュリンクフィルム3によ
り被覆するのは、容器本体1の形状として直刷りが困難
な形状や素材の場合や容器への直刷りのための容器の受
け部品を用意する必要がある場合において、計画する生
産量(数)が少ない場合等で、シュリンクフィルム3に
よる印刷または加飾する方が、前記直接容器本体1へ印
刷する際に必要な受け部品の製作または、成形品専用印
刷機を稼働させるよりも安価に加工できる場合である。
予め、シュリンクフィルム3に印刷しておくことによっ
て、発泡スチレンのような、印刷性のよくない成形容器
の側面に、模様、絵柄または文字等の情報を与えること
も可能である。
【0009】シュリンク工程において、絵柄等の印刷を
施したシュリンクフィルム3を収縮させることによって
フィルムに予め印刷された前記絵柄等を容器表面に印刷
した如くに密着させることができる。容器の形状によっ
ては、前記絵柄等が、シュリンク工程において大きく変
形する場合(収縮の程度による)がある。このような場
合は、印刷シュリンクフィルム3において通常行われる
ように、シュリンクフィルム3の部位毎の収縮率を予め
計算しておき、そのシュリンクによる収縮量を加算した
絵柄として製版した上で印刷をすればよい。すなわち、
フィルムへの印刷は、収縮する率が大きければ大きい
分、印刷において余裕をもって印刷をしておくことによ
ってシュリンクした際に正常な大きさの絵柄を得ること
ができる。
【0010】シュリンクフィルム3によって容器表面の
加飾をするケースとしては、容器本体1がプラスチック
成形容器の場合に多くみられ、その目的は、容器側壁へ
の印刷代替と、塵埃等によるカップ表面の汚染防止のた
めのものである。その場合には、使用時に蓋2部分を被
覆している場合には、その部分だけを切り取ってから、
蓋2を剥離または嵌合を外して、熱湯Hを注ぎ入れて前
記と同様内容物を喫食状態にして飲食する。前記容器本
体1を紙カップ製とする場合には、成形前のフラットな
状態のときに、通常の印刷技法により容易に印刷できる
のでシュリンクフィルム3による表面の印刷、加飾をす
ることは皆無に等しい。
【0011】次に、本発明における容器本体1の形状に
ついて説明する。包装容器の容器本体1は上方に広がる
形状を有し、該容器本体1を水平面に載置した時に、そ
の側壁断面が垂直線に対し10°〜60°の傾斜を有する形
状において効果がある。容器本体1の傾斜とは、側壁を
形成する主要部分を示し、側壁部と底部との境界から底
部にわたる部分を除外する。そして前記側壁断面が垂直
線に対し10°未満の傾斜の容器では、容器本体1とシュ
リンクフィルム3との滑りによるトラブルの発生はな
く、また、前記側壁断面が垂直線に対し60°を越える容
器本体1の形状では、熱湯Hを注ぎ入れるカップ麺類の
包装容器としては実用性がない。本発明の包装容器とし
ては、その容器本体1の側壁の前記傾斜が大きい程、そ
の効果は大きい。すなわち、実際に容器に熱湯Hを注ぎ
入れて、カップ麺類を加熱して飲食する場合、容器本体
1の側壁のテーパが大きい程、容器とシュリンクフィル
ム3との間は滑りやすく、実際に熱湯Hを注入して該容
器を手に持った際、容器本体1がシュリンクフィルム3
から辷ってひっくり返り、熱湯が容器外に零れて手にか
かって火傷をする危険がある。さらに、具体的な表現を
すれば、カップ麺類を収納する包装容器は大別して側壁
部がノンテーパ(傾斜していない)に近い、一般にコッ
プ状の「縦型カップ」と、側壁部が傾斜しているととも
に開口部の広い「どんぶり型容器」とに分けられ、本発
明の課題である容器本体1のひっくり返り等によるトラ
ブルの発生は、前記の「どんぶり型容器」に多い。すな
わち、容器側面のテーパが比較的大きい場合、容器手で
持つ際、構造としてシュリンクフィルム3と容器本体1
とが滑りやすいためである。
【0012】本発明において対象とする容器本体1の形
状としては前記側壁の傾斜の大小の他に、容器開口部に
フランジを形成するものと形成しないものがあるが、蓋
材2をヒートシールする目的のフランジあるいは、蓋部
材2を嵌合させる目的の成形外縁部を有するもの、ある
いはこれらのフランジや成形外縁部を有しない容器等が
あるが、本発明においては、前記いずれの形状の容器で
あってもよい。
【0013】従来の技術によるシュリンクフィルム3′
により側壁が被覆された包装容器では、前述の如く口部
を切り取った後の容器で胴部フィルムが脱落することに
よってお湯を入れた容器がひっくり返り、前記熱湯Hが
手指などにかかって、火傷をする等の事故が発生してい
る例がある。そしてこのような事故は、容器本体1にお
ける側面のテーパーの大きい容器にして、前記側面をシ
ュリンクフィルム3′によって被覆した場合に発生し易
い。すなわち、容器本体1′と前記シュリンクフィルム
3′とは、シュリンクフィルム3′の熱収縮力のみで装
着されており、そのため前記容器表面とシュリンクフィ
ルム3′との間がきわめて滑りやすいため、例えば容器
中に熱湯Hを注ぎ入れた状態で、側面を強く押圧する際
に、容器本体1′のみが上方に抜け、反転して熱湯H′
が手指にかかることにより火傷などのトラブルがおこ
る。特に容器形状として、側壁が上方に広がる傾斜を有
する場合には、容器1′とシュリンクフィルム3′と
が、滑って容器本体1′が回転して、熱湯H′が零れる
ことになる。前記傾斜の少ない屹立型(縦型)の容器本
体1の場合には、容器本体1とシュリンクフィルムとの
間のすべりは問題にならない。すなわち、前記容器本体
1の抜けは、容器本体1の側面のテーパーの小さな容器
の場合には、比較的発生しないことは明らかである。以
上述べたように容器1′とシュリンクフィルム3′との
境界における滑り易さにより、トラブルを引き起こすこ
とが原因であり、本発明者は、前記容器本体1側壁とシ
ュリンクフィルム3内面との間の滑り性を逓減すべく研
究と確認実験の結果、側壁部のテーパーの大小に関係な
く、より確実に熱湯Hの零れ等による火傷等のトラブル
を引き起こさない方法として本発明に想到したものであ
る。
【0014】すなわち、容器本体1の側壁の傾斜の大小
に関係なく、前記側壁外面とシュリンクフィルム3の内
面とを接着することにより課題を解決できた。カップ麺
類を熱湯により喫食状態にし、加熱して飲食する際に、
容器本体1とシュリンクフィルム3とが密着しているこ
とに加えて全面的または部分的に接着させることであ
る。
【0015】本発明においては各種のシュリンクフィル
ム3を用いることができる。シュリンクフィルム3を構
成する樹脂としては次のような樹脂を挙げることができ
る。ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(P
E)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル(PE
T)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ナイロン等で
ある。シュリンクフィルム3の厚さとしては、10〜50μ
m程度、好ましくは15〜30μmの範囲である。
【0016】次に、接着剤5およびその塗布方法そして
容器本体1とシュリンクフィルム3との接着方法につい
て述べる。本発明における容器本体1とシュリンクフィ
ルム3との接着に用いる接着剤5は、前記容器本体の外
側壁面材質と印刷面、すなわち、印刷インキ面4を含め
たシュリンクフィルム内面材質とが接着可能であって比
較的に短時間の間に固化し、かつ、塗布、接着などの工
程に支障がなく、カップ麺類等の食品に用いても臭いが
なく、容器側壁を通して内容物に影響することのないも
のであればよい。接着剤5によって、容器本体1とシュ
リンクフィルム3との接着の固化に要する時間は、特
に、内容物を充填すると同時に出荷されるケースもあ
り、早い場合には2日後に小売り店頭にて販売されるケ
ースがある。店頭に陳列する時点では、前記容器の外壁
面とシュリンクフィルム3面とは、完全な固着状態とな
っていることが求められる。 従って、本発明に用いる
接着剤5としては、少なくとも48時間以内好ましくは
24時間以内に固化するタイプの接着剤5とする。本発
明において用いられる接着剤5のタイプとしては、エマ
ルジョン系、有機溶剤溶解型あるいはホットメルト系な
どが挙げられ、容器の形状、容器側壁の材質とシュリン
クフィルム3の材質およびその塗布方法によって適宜選
択する。
【0017】接着の方法としては、予め、シュリンクフ
ィルム3に接着剤5を塗布し、シュリンクの際の加熱に
より、再活性化して容器本体1に接着させる方法や各種
アプリケーター、例えば、ロールコート、ジェットエア
ー、スタンプ、溶融押し出し等によって、シュリンク工
程の直前に容器本体1またはシュリンクフィルム3に接
着剤5を塗布して、シュリンクフィルム3を圧着するこ
とによる接着方法がある。
【0018】接着剤5の塗布の具体的方法について述べ
る。その第一の方法とは、図2に示すようにシュリンク
フィルム3の裏面に通常の印刷機により所定の印刷4を
した後、最終ユニットにおいて、低融点接着剤5を略全
面または部分的に印刷塗布する。ただし、シュリンクフ
ィルム3をスリーブ加工する際にシュリンクフィルム3
の内外面でシールまたは溶着するが、この溶着部分とな
る部分には、印刷インキ4および接着剤5を塗布しない
非印刷部11とすることが好ましい。前記低融点接着剤
5は、印刷塗布後に乾燥あるいは冷却等により粘着性が
なくなり、シュリンクフィルム3を巻き取った状態にお
いて、接触する他の面とブロッキングすることなく、ス
リーブ加工をして容器に被せてシュリンクのために加熱
する時に再活性化(粘着性発現)し、容器側壁または底
部に接着させる方法である。第二の方法は、図3に示す
ように、シュリンク工程において、容器本体1の側壁ま
たは底部にアプリケーターDを用いて接着剤5を塗布
し、シュリンクフィルムスリーブ9を容器に被せて載置
して加熱炉に挿入して加熱によりシュリンクさせること
により、容器本体1の側壁または底部にシュリンクフィ
ルム3を接着させる方法である。第二の方法において用
いる接着剤5としては、溶媒を除去させる必要のないホ
ットメルト系の接着剤5が好ましい。塗布後、シュリン
クまでの間活性化しており、冷却後固化接着させる。
【0019】また、前記第一の方法に例示した低融点接
着剤5を容器本体1の側壁になるべく広い面積、例えば
直径10mm以上の円形状に数カ所に塗布乾燥してお
き、スリーブ加工したシュリンクフィルム3を容器に被
せてシュリンクのために加熱するときに活性化させて、
シュリンクフィルム3の内面に接着させてもよい。シュ
リンクのための加熱時間が短いために、前記のようにな
るべく広い接着面積において活性化させて確実に接着さ
せることが望ましい。また、前記第二の方法において、
シュリンクフィルム3の内面にシュリンク直前にアプリ
ケーターDを用いて接着剤5を塗布してもよい。
【0020】いずれの場合も、接着剤5は無臭であり、
内容物Cに臭いを移行させることのない成分からなるも
のとし、前記接着剤5の硬化の時間は、塗布接着後長く
とも24時間以内のものを選択する。商品の流通期間の
短縮化によりこの種の食品では、早いもので製造後2日
間で店頭に陳列されることがあるためである。
【0021】次に、容器とシュリンクフィルム3との部
分的あるいは全面的接着について説明する。シュリンク
フィルム3に接着剤5を塗布する際には、例えば、低融
点タイプのホットメルト接着剤5であって、活性化後の
粘着持続時間の長いもの等である。また、容器外面に塗
布する場合には、前記低融点のホットメルトも可能であ
り、その他、無溶剤型の粘着剤であって、接着後、数分
〜数時間の間に固化するタイプのものが好適に用いられ
る。
【0022】容器の形状が複雑であったり収縮率の大き
い部位を有する場合など、予め、シュリンクフィルム3
を容器に近い形にプレシュリンク(以下、プリフォーム
と記載する)することにより、最終的なシュリンクの仕
上がりを安定させたり、シュリンク工程の効率を向上さ
せることがある。図3は、前記プリフォーム式の場合の
プリフォームフィルム8の成形方法を示す図である。プ
リフォームによるシュリンクの方法は、木、プラスチッ
クまたは金属等によってプレフォーム用型7(以下、P
型と記載する)を作製する。該P型7を母型としてシュ
リンクフィルム3によるスリーブ9を被せ〔図3
(a)、次に加熱炉中において、前記スリーブ9をP型
に密着させて成形してプリフォームフィルム8(以下、
Fフィルムと記載する)を得る。該Fフィルムを容器本
体1に被せ〔図3(c)〕、加熱炉中でシュリンクさせ
ることによって、Fフィルムは容器の側壁にさらに密着
し、天部フランジの全周にわたって収縮緊縛状態となり
封緘することができる〔図3(d)〕。
【0023】前記プリフォーム式のシュリンクにおいて
も本発明を利用できる。その方法は容器本体1の側壁
に、接着剤5(例えばオープンタイム30秒程度のホット
メルト系接着剤)を専用アプリケーターDを用いて塗布
後、容器にFフィルムを被覆し、最終シュリンクによる
加熱をすることにより、シュリンクフィルム3が容器に
密着すると共に、容器側壁または底部の接着剤塗布部に
おいて接着する。尚、前記Fフィルムには、最終シュリ
ンク後、容器フランジの下部に位置する部分にミシン目
線10がその全周にわたって設けてあり、消費者が包装
容器を開封する時に、該ミシン目線10から上部のシュ
リンクフィルム3を除去し、蓋2を剥離または、嵌合を
はずして開封する。
【0024】本発明は、容器本体と蓋とを全面シュリン
クする場合にも適用できるものであって、この際にも、
容器側壁において、シュリンクフィルムが少なくともそ
の一部が前記容器側壁部に接着することにより、容器本
体とシュリンクフィルムとが分離することを防止でき
る。
【0025】
【実施例】本発明および比較のための包装容器を以下の
条件にて作製して、その効果について評価した。 〔実施例1〕容器および蓋2の形状構造は略図1に図示
したものとした。容器は3.0mm の厚さの発泡スチレンシ
ートをシート成形することにより作製した。また、蓋2
は0.2mm の厚さの着色(白)されたハイインパクトスチ
レンシートを用いてシート成形により作製した。シュリ
ンクフィルムとしてはポリ塩化ビニルフィルム50μmを
用い、図4に示した方法によってプリフォームした。容
器本体1の側壁部の4ケ所に、圧着時に直径約10mmとな
る量の水系エマルジョンを専用塗布装置にて塗布し、前
記プリフォームを被覆して加熱炉内で加熱し、プリフォ
ームを更に収縮させて容器本体に密着させることにより
前記エマルジョンを薄く延ばし固化時間を出来るだけ短
く(24 時間程度) する事で脱落防止容器を得た。 〔比較例〕実施例と同一仕様とし、容器本体1とシュリ
ンクフィルム3とはシュリンクによって密着させただけ
のサンプルとした。 (結果)このようにして得られた前記本発明による包装
容器と、比較例の容器とのそれぞれに熱湯Hを注ぎ入れ
て手で持った結果、実施例の容器とシュリンクフィルム
3との間には滑り現象はなく安心して持てるのに対し、
比較例の容器は容器本体1とシュリンクフィルム3との
間で滑りやすく、手で持った際に容器が滑って極めて危
険であると感じた。すなわち、容器とシュリンクフィル
ム3との間を接着することによって、熱湯Hを注ぎ入れ
た容器がフィルムとの間で滑ってひっくり返ることの心
配がなくなり、安心して内容物を飲食できた。
【0026】
【発明の効果】本発明の容器本体1は、前述の如く、シ
ュリンクフィルムによりシュリンク包装された容器本体
と蓋からなる包装容器であって、少なくとも前記シュリ
ンクフィルムの一部を前記容器本体の側壁部と接着した
ことにより、前記シュリンクフィルムが、前記容器本体
に密着した状態で使用される際に、前記シュリンクフィ
ルムが前記容器本体と分離することがなくなった。特に
熱湯を注ぎ入れて内容物を食べられる状態に戻すととも
に、加熱した状態で食するための包装容器においては、
前記容器本体とシュリンクフィルムとが滑って、容器本
体だけが、手から滑り落ちることが無くなって、安心し
て使用できる容器となった。前記シュリンクフィルムに
は、商品名その他の情報を印刷し、または、側面の装飾
をし、容器本体と蓋とを固着するために、容器本体に印
刷等を施すことなく、必要情報を容器側壁に設けること
ができる。また、容器本体とシュリンクフィルムとの接
着は、従来の印刷工程の一色ユニットを多く使用するか
あるいは一部簡易な付属装置を追加するのみで可能であ
るので、大きなコストアップとはならない。容器と嵌合
する蓋との固定もシュリンクフィルムにより封緘できる
のでタンパーレジスタント機能(悪戯防止、例えば詰替
防止)を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例を示す説明図で、包装容
器斜視図(a)、X1 −X1 部断面図(b)、Y部拡大
図(c)
【図2】本発明の包装容器におけるシュリンクフィルム
に印刷および接着剤を塗布した状態(a)、X2 −X2
断面図(b)
【図3】容器本体への接着剤塗布とシュリンクフィルム
を装着する工程の説明図
【図4】プリフォーム式の場合のプリフォームフィルム
の成形方法を示す図。
【図5】従来の包装容器の実施例を示す断面図でそれぞ
れ包装完了状態(a)、蓋を開封し熱湯を注ぎ入れた状
態(b)、容器とシュリンクフィルムとが滑って分離し
た状態(c)
【符号の説明】
A 包装容器 C 内容物 D アプリケーター H 熱湯 1 容器本体 2 蓋 3 シュリンクフィルム 4 インキ 5 接着剤 6 シール部 7 プリフォーム用型 8 プリフォームフィルム 9 スリーブ 10 ミシン目線(弱め線) 11 非印刷部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と蓋とから構成され、少なくと
    も前記容器本体をシュリンクフィルムにより密着包装し
    てなる包装容器であって、そのシュリンクフィルムの一
    部が少なくとも前記容器本体の側壁に接着していること
    を特徴とする包装容器。
  2. 【請求項2】 前記容器本体の側壁が上方に広がる形状
    であって、該側壁の主要部分が垂直線から 10 °〜60°
    傾斜していることを特徴とする請求項1記載の包装容
    器。
JP9177812A 1997-06-19 1997-06-19 包装容器 Withdrawn JPH1111539A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9177812A JPH1111539A (ja) 1997-06-19 1997-06-19 包装容器

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