JPH1111536A - Icカード用包装袋 - Google Patents

Icカード用包装袋

Info

Publication number
JPH1111536A
JPH1111536A JP16463297A JP16463297A JPH1111536A JP H1111536 A JPH1111536 A JP H1111536A JP 16463297 A JP16463297 A JP 16463297A JP 16463297 A JP16463297 A JP 16463297A JP H1111536 A JPH1111536 A JP H1111536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
packaging bag
heat
sealing portion
sealing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16463297A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kobayashi
一雄 小林
Tatsuro Ozawa
達郎 小沢
Masanobu Okamura
正信 岡村
Kazuhisa Hoshino
和久 星野
Kiyotaka Omote
清隆 表
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP16463297A priority Critical patent/JPH1111536A/ja
Publication of JPH1111536A publication Critical patent/JPH1111536A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/067Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components
    • G06K19/07Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips
    • G06K19/073Special arrangements for circuits, e.g. for protecting identification code in memory
    • G06K19/07309Means for preventing undesired reading or writing from or onto record carriers
    • G06K19/07318Means for preventing undesired reading or writing from or onto record carriers by hindering electromagnetic reading or writing
    • G06K19/07327Passive means, e.g. Faraday cages

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】外部からの特定又は不特定の電磁波による故意
または誤動作によるデータの読み出し、書き込み、書き
換え、破壊やICチップ等の回路の破壊等を防止し、か
つ収納物である非接触ICカードの判別が可能な透明性
を有し、開封の有無が容易に判別可能なICカード用包
装袋を提供する。 【解決手段】透明性又は半透明性を有する高分子材料か
らなる基材に熱可塑性樹脂からなるヒートシール層を積
層してなる積層体をヒートシール層面が対向するように
重ね合わせ、ヒートシール層間の熱融着により封緘部を
形成し、ICカードを封入可能な収納部を構成してな
り、当該収納部の少なくとも結合手段に対応する部分に
電磁波を遮蔽する部材を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収納物の確認が可
能な非接触ICカードを収納する包装袋に係り、とくに
非接触ICカードを構成するICチップに対する結合手
段を介したICカードの外部から特定または不特定の電
磁波による故意または誤動作によるデータの読み出し、
書き込み、書き換え、破壊やICチップ等の回路の破壊
を防止するとともに、開封前は非接触ICカードの使用
・未使用の確認、開封後は非接触ICカードの収納ケー
スとしての利用が可能なICカード用包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、普及しつつあるICカードは、マ
イクロコンピュータやメモリを内蔵したマイクロプロセ
ッサ、マイクロコントローラを内蔵したICチップを用
いて、その高いデータ処理能力やメモリ容量の大きさか
ら、データ記憶媒体や情報処理媒体として、ID認証、
金融、交通、輸送、情報セキュリティの各分野で広く利
用されてきている。これまではICカードと外部装置と
は接続端子を介して電源供給と通信を行う接触型が主に
用いられていたが、電磁波を用いた通信方式により接続
端子の代わりに非接触状態での通信を可能とする結合手
段をICカード内に備えたものである。
【0003】この非接触ICカードの通信方式は電磁波
を用いているため、目的外での電磁波の照射による不正
動作や誤動作を生じる可能性があったが、利用分野、場
所が限られているや普及していなかったことから、その
防護手段の必要性を少なかった。
【0004】ところが、スキー場のリフト券や交通機関
の乗車券や定期券、プリペイドカードなどを始めとし
て、金銭的な価値情報や個人情報をデータとして保持す
るような用途にも非接触ICカードが用いられるように
なり、非接触ICカードの外部から不特定の電磁波によ
る故意または誤動作によるデータの読み出し、書き込
み、書き換え、破壊やICチップ等の回路の破壊等の問
題に対する防護手段が求められるようになった。
【0005】とくに非接触ICカードは上記の問題が生
じてもその場では、所有者がカードの不正動作や誤動作
に気が付かない問題があり、さらに市場に非接触ICカ
ードが普及するにつれて、非接触ICカードの製造、輸
送、保管、販売まで多くの工程や多数の関係者を経てお
り、所有者に渡るまでに不正動作や誤動作を生じる可能
性もあり、このような問題に対処できるようにしておく
ことが求められている。
【0006】そこで、特開平7−187257号公報に
記載されるような非接触IC装置包装物は、外部からの
電磁波による非接触IC装置の内部回路の破壊やデータ
の書き換えないし読み出しなどを防止する手段として、
包装物の一部または全部を電磁波を遮断する材質とする
ことを提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の包装
物は電磁波を遮蔽する構成となっているが、収納物が目
視できないことによる内容物のすり替えや一旦包装袋か
ら取り出された非接触IC装置に対して、不慮または故
意に電磁波の照射、内部のIC装置のデータへのアクセ
スが行われたことが一見してわからず、そのままの状態
で所有者の元に届いた場合は、その原因、責任が不明確
となる問題を生じていた。
【0008】そこで、本発明は外部からの不特定の電磁
波による故意または誤動作によるデータの読み出し、書
き込み、書き換え、破壊やICチップ等の回路の破壊等
を防止し、かつ収納物である非接触ICカードの判別が
可能な透明性を有し、開封の有無が容易に判別可能なI
Cカード用包装袋を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべくなされたものであり、請求項1記載の発明は、デ
ータの記録、処理および通信制御を行うICチップと、
該ICチップと接続され、空間を伝搬する所定周波数の
交流磁界を介して電源電圧の発生と信号の授受を行う結
合手段を備えてなる非接触ICカードを収納するICカ
ード用包装袋であって、透明性又は半透明性を有する高
分子材料からなる基材に熱可塑性樹脂からなるヒートシ
ール層を積層してなる積層体をヒートシール層面が対向
するように重ね合わせ、ヒートシール層間の熱融着によ
り封緘部を形成し、ICカードを封入可能な収納部を構
成してなり、当該収納部の少なくとも結合手段に対応す
る部分に電磁波を遮蔽する部材を設けてなることを特徴
とするICカード用包装袋である。
【0010】請求項2に記載される発明は、データの記
録、処理および通信制御を行うICチップと、該ICチ
ップと接続され、空間を伝搬する所定周波数の交流磁界
を介して電源電圧の発生と信号の授受を行う結合手段を
備えてなる非接触ICカードを収納するICカード用包
装袋であって、透明性又は半透明性を有する高分子材料
からなる基材に熱可塑性樹脂からなるヒートシール層を
積層してなる積層体を折り曲げ、ヒートシール層面が対
向するように重ね合わせ、ヒートシール層間の熱融着に
より封緘部を形成し、ICカードを封入可能な収納部を
構成してなり、当該収納部の少なくとも前記結合手段に
対応する部分に電磁波を遮蔽する部材を設けてなること
を特徴とするICカード用包装袋。
【0011】請求項3に記載される発明は、請求項1ま
たは2のいずれかに記載のICカード用包装袋におい
て、封緘部の外縁の一部が熱融着されていないことを特
徴とする。
【0012】請求項4に記載される発明は、請求項1ま
たは2のいずれかに記載のICカード用包装袋におい
て、封緘部の断面形状が波形または山型に熱融着されて
なることを特徴とする。
【0013】請求項5に記載される発明は、請求項1ま
たは2のいずれかに記載のICカード用包装袋におい
て、封緘部と前記収納部の境界線が非直線状であること
を特徴とする。
【0014】請求項6に記載される発明は、請求項1ま
たは2のいずれかに記載のICカード用包装袋におい
て、電磁波を遮蔽する部材が収納部の一方の内面側のみ
に設けられてなることを特徴とする。
【0015】請求項7に記載される発明は、請求項1ま
たは2のいずれかに記載のICカード用包装袋におい
て、封緘部の一部に切り欠きを設けてなることを特徴と
する。
【0016】請求項8に記載される発明は、請求項1ま
たは2のいずれかに記載のICカード用包装袋におい
て、封緘部に相当する部分のみにヒートシール層を形成
してなる積層体からなることを特徴とする。
【0017】請求項9に記載される発明は、請求項1ま
たは2のいずれかに記載のICカード用包装袋におい
て、電磁波を遮蔽する部材が複数層に設けられてなるこ
とをことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面を用いて詳
細に説明する。図1は第1の発明のICカード包装袋1
の正面図であり、図2は図1のX−X線における第1の
発明のICカード包装袋1の構成を説明する断面図であ
り、図3は第1の発明のICカード包装袋1の外観を示
す斜視図であり、図4は第2の発明のICカード包装袋
2の正面図であり、図5は図4のY−Y線における第2
の発明のICカード包装袋2の構成を説明する断面図で
あり、図6は第2の発明のICカード包装袋2の外観を
示す斜視図であり、図7は本発明の他の構成を示すIC
カード包装袋であり、図8は封緘部の構成を説明する正
面図であり、図9は封緘部の構成を説明する正面図であ
る。
【0019】まず、図1に示す第1の発明のICカード
用包装袋1は四方をヒートシールにより熱融着し、それ
により形成される収納部10には非接触ICカード9が
収納されている。このICカード用包装袋1を構成する
フィルム積層体11は図2を参照し説明する。フィルム
積層体11は、基材12の表面にヒートシール層13が
形成され、ヒートシール層13の少なくとも一部、すな
わち袋状に加工した際に形成される収納部10の非接触
ICカードの結合手段5、例えばアンテナ部またはコイ
ル部に相当する箇所に電磁波遮蔽部材14が積層されて
いる。この電磁波遮蔽部材14は電磁波を遮蔽する性質
を有するものであり、不透明な材質である場合には非接
触ICカードがICカード包装袋の外部から目視できな
くなるのを防止するために部分的に設けられている。透
明であればとくに形成する場所を制限するものではな
い。なお、電磁波遮蔽部材14は基材12とヒートシー
ル層13の間に設けてもよく、また図7に示すように非
接触ICカードの結合手段5の部分を袋状の電磁波遮蔽
部材14で、或いは布状の電磁波遮蔽部材(図示しな
い)を巻きつけるように覆い、そこに基材12とヒート
シール層13からなるフィルム積層体15で非接触IC
カード9を包み、周囲の四方の端面をヒートシールによ
り熱融着させ、封緘部21としICカード用包装袋3と
することもできる。以下、各構成について説明する。
【0020】基材12は透明性または半透明性を有する
高分子材料であり、とくに包装袋に収納された非接触I
Cカードの少なくとも一部が目視可能となることが好ま
しい。基材12は透明な樹脂フィルムで、通常、包装材
料として用いることができるものが良い。例えば、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフ
タレートなどのポリエステルフィルム、ポリエチレンや
ポリプロピレンなどのポリオレフィンフィルム、ポリス
チレンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリ塩化ビニル
フィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリロニ
トリルフィルム、ポリイミドフィルム等が挙げられ、延
伸、未延伸のどちらでも良く、機械的強度、寸法安定性
を有するものが好ましい。またこれらはフィルム状に加
工して用いられる。とくに二軸方向に任意に延伸された
ポリエチレンテレフタレートが良い。さらに基材12は
平滑性が優れ、かつ添加剤の量が少ないフィルムが好ま
しい。本発明ではフィルム積層体11にICカード用包
装袋と識別可能な地紋、文字、マークなどの模様を設け
てもよい。例えば未延伸ポリプロピレンにヒートシール
層としてポリエチレンを積層する際のクーリングロール
にエッチング加工により形成された模様をポリエチレン
面にエンボス加工によって形成することができる。内面
に特定の模様が形成されるため、複製は困難である。ま
た、この基材12の表面を積層する層との薄膜の密着性
を良くするために、前処理としてコロナ処理、低温プラ
ズマ処理、イオンボンバード処理を施しておいてもよ
く、さらに薬品処理、溶剤処理などを施してもよい。
【0021】基材12は厚さはとくに制限を受けるもの
ではないが、包装材料としての適性、他の層を積層する
場合もあることを考慮すると、実用的には3〜200μ
mの範囲で、用途によって6〜30μmとすることが好
ましい。
【0022】また、基材12上に他の層を積層すること
も可能であり、例えば印刷層等である。なお、これらの
層間に樹脂などからなるプライマー層(図示しない)を
必要に応じて設けることができる。印刷層は包装体など
として実用的に用いるために形成されるものであり、ウ
レタン系、アクリル系、ニトロセルロース系、ゴム系、
塩化ビニル系などの従来から用いられているインキバイ
ンダー樹脂に各種顔料、体質顔料及び可塑剤、乾燥剤、
安定剤などが添加されてなるインキにより構成される層
であり、文字、絵柄などデザインが形成される。形成方
法としては、例えばオフセット印刷法、グラビア印刷
法、シルクスクリーン印刷法等の周知の印刷方式や、ロ
ールコート、ナイフエッジコート、グラビアコートなど
の周知の塗布方式を用いることができる。厚さは0.1
〜2.0μmで良い。
【0023】次にヒートシール層13は、包装袋を形成
する際の接着部として作用するものであり、熱可塑性樹
脂で、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合
体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体及びそれらの金属架橋物等を使用することが
でき、これらから適宜選択される。厚さは目的に応じて
決定されるが、一般的には15〜200μmの範囲であ
る。形成方法としては、上記樹脂からなるフィルム状の
ものをドライラミネート法、ノンソルベントラミネート
法により積層する方法、上記樹脂を加熱溶融させカーテ
ン状に押し出し、貼り合わせるエキストルーションラミ
ネート法など公知の方法により積層することができる
なお、ヒートシール層13は封緘部21を形成する部分
のみに形成するようにしてもよい。。
【0024】次に電磁波遮断部材14は、導電性の金
属、例えばAl、Fe、Ni、Co、Zn、Cu、A
g、Auなどからなる箔状、薄板、網状のシート、これ
らの金属を多層化した複合シート、またこれらの金属粉
や導電性繊維を、例えばウレタン系、アクリル系、ニト
ロセルロース系、ゴム系、塩化ビニル系などの樹脂に混
入分散させ、コーティング或いはフィルム状に加工した
シート、導電性の金属であるAlなどの蒸着シートが挙
げられる。この用途には一般的に電磁波シールド材と呼
ばれているものも用いることができる。この電磁波遮断
部材14は、収納部10の一方の内面側のみに設けても
よく、また結合手段、例えばアンテナ部またはコイル部
が当たる箇所のみを覆うこととしても電磁波の遮蔽効果
を示す。
【0025】以上のフィルム積層体11を図2に示すよ
うに表材と裏材となるように重ね合わせ、図1に示され
るように四方をシール製袋機により、ヒートシール法な
どの熱融着により封緘部31を形成し、ICカード用包
装袋1を得ることができる。この封緘部31には開封用
ノッチとして切り欠き8を設けることができる。このよ
うにヒートシールされた封緘部31をフィルム積層体1
1の熱融着された界面から剥離させた場合、ヒートシー
ル層13が白化し、この白化したヒートシール層13を
合わせて再びフィルム積層体11を熱融着させても白化
が残るため、それにより開封された事実を確認できると
いう効果が得られる。
【0026】また、図4および図6に示す第2の発明の
ICカード用包装袋2は図5に示すようにフィルム積層
体21をヒートシール層13を内側にして半分に折り曲
げ、その三方の端面をシール製袋機により、ヒートシー
ル法により熱融着させ封緘部31とし、収納部10を構
成したものである。なお、図4ないし図6のフィルム積
層体を構成する層は、図1ないし図3と同一の図番につ
いては同じ層、材質、同一の効果を示すので、ここでは
説明を省略する。
【0027】また、図示しないがピロー包装、ガゼット
包装が可能となるようにヒートシール層13は必要箇所
に設けることができ、縦ピロー製袋機、ガゼット製袋機
など包装目的に応じて製袋工程を選択し、同様にして包
装袋を得ることができる。このときも同様に形成される
収納部の少なくとも非接触ICカードの結合手段に対応
する部分に電磁波を遮蔽する部材を設けてなるものであ
る。また図8に示すように封緘部31の外縁の一部が熱
融着されていない部分(非熱融着部分32)を形成し、
ICカード用包装袋4から非接触ICカード10を取り
出す際に、このフィルム積層体の熱融着されていない部
分(非熱融着部分32)を掴み、フィルム積層体を引っ
張ることで容易にICカード用包装袋3を開封すること
ができる。
【0028】さらに、本発明のICカード用包装袋の不
正開封・再封緘に対する発見対策として、図9(a)乃
び(b)に封緘部の構成を示す。本発明のICカード用
包装袋はフィルム積層体のヒートシール層を熱融着させ
ているが、この熱融着面から剥離され、再度加熱押圧に
より復元する可能性があるため、この発見対策も必要で
ある。すなわち、(a)は封緘部31の断面を示し、そ
の形状が波形または山型に熱融着した場合には、それを
熱融着面から剥離すると、均一な形状がくずれるため、
再度、封緘部31を熱融着したときには元の断面形状が
再現されないため、一度開封されたという事実を確認で
きるという効果を有する。また(b)は封緘部31と収
納部10を示す拡大した平面図であり、それらの境界が
非直線状、すなわち曲線状となるように熱融着したもの
であり、これも熱融着面から剥離させ、再度封緘部31
を熱融着したときには元のような封緘部31と収納部1
0との境界が曲線状とならないため、一度開封されたと
いう事実を確認できるという効果を有する。この非直線
状として他にはジグザク状や曲線と直線の組み合わせな
どがある。
【0029】本発明のICカード用包装袋を具体的な実
施例を挙げて説明する。
【0030】
【実施例】
〔実施例1〕基材12として層厚20μmの透明な横延
伸ポリプロピレンフィルムの片面にヒートシール層13
として厚さ30μmのポリエチレンフィルムを加熱溶融
させカーテン状に押し出し、貼り合わせるエキストルー
ションラミネート法により積層し、同時にクーリングロ
ールには予めエッチング加工により地紋を形成してお
き、これによりヒートシール層13面から基材12に凹
凸状からなる地紋が形成され、外面から目視することが
可能な地紋を有するフィルム積層体11を得た。
【0031】次いで、このフィルム積層体11の所定の
(非接触ICカードの結合手段、例えばアンテナ部また
はコイル部が当たる)箇所に厚さ7μmのAl箔を積層
し、これらを表材と裏材とし、ヒートシール層13を対
向するように重ね合わせ、これらを四方シール製袋機に
よって、ヒートシール層13を熱融着し幅約5mmの封
緘部21を形成し、縦100mm×横70mmのICカ
ード用包装袋1を作製した。
【0032】〔実施例2〕実施例1の裏材を厚さ12μ
mのポリエチレンテレフタレートと、全面に厚さ7μm
のAl箔を積層した以外は、実施例1と同様にICカー
ド用包装袋を作製した。
【0033】〔実施例3〕実施例1の封緘部31を山型
となるように非熱融着されない部分をもうけた以外は、
実施例1と同様にICカード用包装袋を作製した。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、IC
カード用包装袋は電磁波遮蔽材を非接触ICカードの結
合手段に相当する箇所に設けることにより、ICチップ
に対する結合手段を介したICカードの外部から不特定
の電磁波による故意または誤動作によるデータの読み出
し、書き込み、書き換え、破壊やICチップ等の回路の
破壊を防止することができ、また電磁波遮蔽材を無い部
分は少なくとも非接触ICカードの収納部の少なくとも
一部は透明または半透明であり、収納される非接
【0035】触ICカードが正当であるかを目視による
確認が可能である。このように本発明のICカード用包
装袋は開封前は非接触ICカードの使用・未使用の確
認、開封後は非接触ICカードの収納ケースとしての利
用が可能であり、開封前・開封後でも非接触ICカード
に対する外部から特定または不特定の電磁波による故意
または誤動作を防止することができる。。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明のICカード包装袋1の正面図であ
る。
【図2】図1のX−X線における第1の発明のICカー
ド包装袋1の構成を説明する断面図である。
【図3】第1の発明のICカード包装袋1の外観を示す
斜視図である。
【図4】第2の発明のICカード包装袋2の正面図であ
る。
【図5】図4のY−Y線における第2の発明のICカー
ド包装袋2の構成を説明する断面図である。
【図6】第2の発明のICカード包装袋2の外観を示す
斜視図である。
【図7】本発明の他の構成を示すICカード包装袋であ
る。
【図8】封緘部の構成を説明する正面図である。
【図9】封緘部の構成を説明する正面図である。
【符号の説明】
1、2、3、4 ICカード包装袋 5 結合手段(アンテナ部またはコイル
部) 8 切り欠き 9 非接触ICカード 10 収納部 11、21 フィルム積層体 12 基材 13 ヒートシール層 14 電磁波遮断部材 31 封緘部 32 非熱融着部分
フロントページの続き (72)発明者 星野 和久 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 表 清隆 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データの記録、処理および通信制御を行う
    ICチップと、該ICチップと接続され、空間を伝搬す
    る所定周波数の交流磁界を介して電源電圧の発生と信号
    の授受を行う結合手段を備えてなる非接触ICカードを
    収納するICカード用包装袋であって、 透明性又は半透明性を有する高分子材料からなる基材に
    熱可塑性樹脂からなるヒートシール層を積層してなる積
    層体を前記ヒートシール層面が対向するように重ね合わ
    せ、前記ヒートシール層間の熱融着により封緘部を形成
    し、ICカードを封入可能な収納部を構成してなり、当
    該収納部の少なくとも前記結合手段に対応する部分に電
    磁波を遮蔽する部材を設けてなることを特徴とするIC
    カード用包装袋。
  2. 【請求項2】データの記録、処理および通信制御を行う
    ICチップと、該ICチップと接続され、空間を伝搬す
    る所定周波数の交流磁界を介して電源電圧の発生と信号
    の授受を行う結合手段を備えてなる非接触ICカードを
    収納するICカード用包装袋であって、 透明性又は半透明性を有する高分子材料からなる基材に
    熱可塑性樹脂からなるヒートシール層を積層してなる積
    層体を折り曲げ、前記ヒートシール層面が対向するよう
    に重ね合わせ、前記ヒートシール層間の熱融着により封
    緘部を形成し、ICカードを封入可能な収納部を構成し
    てなり、当該収納部の少なくとも前記結合手段に対応す
    る部分に電磁波を遮蔽する部材を設けてなることを特徴
    とするICカード用包装袋。
  3. 【請求項3】前記封緘部の外縁の一部が熱融着されてい
    ないことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記
    載のICカード用包装袋。
  4. 【請求項4】前記封緘部の断面形状が波形または山型に
    熱融着されてなることを特徴とする請求項1または2の
    いずれかに記載のICカード用包装袋。
  5. 【請求項5】前記封緘部と前記収納部の境界線が非直線
    状であることを特徴とする請求項1または2のいずれか
    に記載のICカード用包装袋。
  6. 【請求項6】前記電磁波を遮蔽する部材が前記収納部の
    一方の内面側のみに設けられてなることを特徴とする請
    求項1または2のいずれかに記載のICカード用包装
    袋。
  7. 【請求項7】前記封緘部の一部に切り欠きを設けてなる
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれか記載のI
    Cカード用包装袋。
  8. 【請求項8】前記封緘部に相当する部分のみにヒートシ
    ール層を形成してなる積層体からなることを特徴とする
    請求項1または2のいずれかに記載のICカード用包装
    袋。
  9. 【請求項9】前記電磁波を遮蔽する部材が複数層に設け
    られてなることをことを特徴とする請求項1または2の
    いずれかに記載のICカード用包装袋。
JP16463297A 1997-06-20 1997-06-20 Icカード用包装袋 Pending JPH1111536A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16463297A JPH1111536A (ja) 1997-06-20 1997-06-20 Icカード用包装袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16463297A JPH1111536A (ja) 1997-06-20 1997-06-20 Icカード用包装袋

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1111536A true JPH1111536A (ja) 1999-01-19

Family

ID=15796899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16463297A Pending JPH1111536A (ja) 1997-06-20 1997-06-20 Icカード用包装袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1111536A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001256450A (ja) * 2000-03-13 2001-09-21 Hitachi Cable Ltd Icカード用電磁波遮蔽収納ケース
JP2005514965A (ja) * 2001-05-21 2005-05-26 スコット・ラボラトリーズ・インコーポレイテッド 医療容器のためのrf−idラベル
JP2006039773A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Terumo Corp 医療用物品及び医療用物品の受発注システム
WO2006116588A2 (en) 2005-04-26 2006-11-02 Thomas Ward Humphrey Radiofrequency identification shielding
WO2007000950A1 (ja) * 2005-06-27 2007-01-04 Sato Co., Ltd. 収納構造
WO2008026578A1 (fr) * 2006-08-28 2008-03-06 Orient Instrument Computer Co., Ltd. Dispositif de désactivation de la communication d'un terminal mobile et procédé de désactivation de la communication d'un terminal mobile
JP2012512543A (ja) * 2008-12-17 2012-05-31 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 電磁遮蔽物品
JP2019142515A (ja) * 2018-02-16 2019-08-29 ソフトバンク株式会社 平袋及び平袋の製造方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001256450A (ja) * 2000-03-13 2001-09-21 Hitachi Cable Ltd Icカード用電磁波遮蔽収納ケース
JP4644901B2 (ja) * 2000-03-13 2011-03-09 凸版印刷株式会社 Icカード用電磁波遮蔽収納ケース
JP2005514965A (ja) * 2001-05-21 2005-05-26 スコット・ラボラトリーズ・インコーポレイテッド 医療容器のためのrf−idラベル
JP4596844B2 (ja) * 2004-07-23 2010-12-15 テルモ株式会社 医療用物品及び医療用物品の受発注システム
JP2006039773A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Terumo Corp 医療用物品及び医療用物品の受発注システム
US8028835B2 (en) 2004-07-23 2011-10-04 Terumo Kabushiki Kaisha Medical products and medical product ordering system
WO2006116588A2 (en) 2005-04-26 2006-11-02 Thomas Ward Humphrey Radiofrequency identification shielding
EP1875791A4 (en) * 2005-04-26 2009-07-01 Thomas Ward Humphrey SHIELDING AGAINST RADIO FREQUENCY IDENTIFICATIONS
EP1875791A2 (en) * 2005-04-26 2008-01-09 Thomas Ward Humphrey Radiofrequency identification shielding
WO2007000950A1 (ja) * 2005-06-27 2007-01-04 Sato Co., Ltd. 収納構造
WO2008026578A1 (fr) * 2006-08-28 2008-03-06 Orient Instrument Computer Co., Ltd. Dispositif de désactivation de la communication d'un terminal mobile et procédé de désactivation de la communication d'un terminal mobile
JP2012512543A (ja) * 2008-12-17 2012-05-31 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 電磁遮蔽物品
US8987611B2 (en) 2008-12-17 2015-03-24 3M Innovative Properties Company Electromagnetic shielding article
JP2019142515A (ja) * 2018-02-16 2019-08-29 ソフトバンク株式会社 平袋及び平袋の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6164548A (en) Methods of creating a tamper resistant informational article
US6655719B1 (en) Methods of creating a tamper resistant informational article
US6012641A (en) Laminated stretched and unstretched polyester card for IC card
CN1977282B (zh) 天线电路、ic插入物、ic标签
AU2002228617B2 (en) Methods of creating a tamper resistant informational article
MX2011002639A (es) Estructra que comprende al menos dos dispositivos de microcircuito integrado con comunicacion sin contacto.
JPH1111536A (ja) Icカード用包装袋
US4469353A (en) Forgery-deterrent document lamination
JP2003099735A (ja) 非接触icモジュール送付媒体
JPH10293827A (ja) 非接触icカード封入体及び非接触icカード
JP3785658B2 (ja) Icカード
JPH1125242A (ja) 非接触icカード封入体及び非接触icカード
JPH10255011A (ja) 非接触型icカードの保護方法およびその装置
JP2000030014A (ja) Icカード用ケース
JP2002072883A (ja) データ記憶素子保持ラベル
JP4459732B2 (ja) Icカード用封入台紙
CN203625721U (zh) 一种用于rfid屏蔽的复合纸
JP6736992B2 (ja) 映写カード
JP2006256683A (ja) カードないし冊子の収納ケース
JPH08156458A (ja) 盗視防止媒体
JP3099594U (ja) 非接触型icカード送付用電波遮蔽包装
JP4529486B2 (ja) 非接触ic媒体
JP2006018785A (ja) Icカ−ドやicタグ等の使用時に不具合を生じさせない仕組み及びその仕組みを応用した収納ケ−ス
CN2588730Y (zh) 磁卡、ic卡屏蔽套
JP2001319318A (ja) 磁気記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20051007

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20051018

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060228