JPH11115212A - インクジェット式記録装置 - Google Patents
インクジェット式記録装置Info
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- JPH11115212A JPH11115212A JP9296290A JP29629097A JPH11115212A JP H11115212 A JPH11115212 A JP H11115212A JP 9296290 A JP9296290 A JP 9296290A JP 29629097 A JP29629097 A JP 29629097A JP H11115212 A JPH11115212 A JP H11115212A
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- Japan
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- ink jet
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- recording head
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インク充填時に流路内での気泡の発生を抑制
しつつ、しかも気泡を確実に排除すること。 【解決手段】 インクカートリッジ１０からフィルタ５
４を介してインクの供給を受け、印刷データに対応して
ノズル開口からインク滴を吐出するインクジェット式記
録ヘッド６と、インクジェット式記録ヘッド６のノズル
開口を封止するキャップ部材と、これにダンパタンク４
０を介して負圧を供給するポンプユニット２１とを備
え、記録ヘッド６を介して流路に作用する負圧の脈動を
ダンパタンク４０により可及的に減少させてフィルタ５
４での液面変動に起因する気泡の発生を抑制する。
しつつ、しかも気泡を確実に排除すること。 【解決手段】 インクカートリッジ１０からフィルタ５
４を介してインクの供給を受け、印刷データに対応して
ノズル開口からインク滴を吐出するインクジェット式記
録ヘッド６と、インクジェット式記録ヘッド６のノズル
開口を封止するキャップ部材と、これにダンパタンク４
０を介して負圧を供給するポンプユニット２１とを備
え、記録ヘッド６を介して流路に作用する負圧の脈動を
ダンパタンク４０により可及的に減少させてフィルタ５
４での液面変動に起因する気泡の発生を抑制する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術の分野】本発明は、記録用紙の幅方
向に移動するキャリッジに記録ヘッドを搭載し、インク
供給手段からインクの供給を受けて記録媒体に印刷を行
うインクジェット式記録装置に関する。
向に移動するキャリッジに記録ヘッドを搭載し、インク
供給手段からインクの供給を受けて記録媒体に印刷を行
うインクジェット式記録装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】圧力発生室で加圧したインクをノズルか
らインク滴として記録用紙に吐出させて印刷デ−タを記
録するインクジェット式記録装置は、ノズル開口からの
インク溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、イン
クの固化、ノズル開口への塵埃の付着、さらには圧力発
生室等への気泡の混入などにより印刷不良を生じるとい
う問題を抱いている。このため、インクジェット式記録
装置は、インクカートリッジやインク容器等のインク供
給手段からのインクに含まれる気泡や塵埃をろ過するフ
ィルタ手段と、非印刷時にノズル開口を封止してインク
の蒸発を防止するとともに、ノズル開口に負圧を作用さ
せてノズル開口からインクを強制的に排出させるための
キャッピング装置と、これに負圧を供給するポンプユニ
ットを備えている。
らインク滴として記録用紙に吐出させて印刷デ−タを記
録するインクジェット式記録装置は、ノズル開口からの
インク溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、イン
クの固化、ノズル開口への塵埃の付着、さらには圧力発
生室等への気泡の混入などにより印刷不良を生じるとい
う問題を抱いている。このため、インクジェット式記録
装置は、インクカートリッジやインク容器等のインク供
給手段からのインクに含まれる気泡や塵埃をろ過するフ
ィルタ手段と、非印刷時にノズル開口を封止してインク
の蒸発を防止するとともに、ノズル開口に負圧を作用さ
せてノズル開口からインクを強制的に排出させるための
キャッピング装置と、これに負圧を供給するポンプユニ
ットを備えている。
【０００３】このようなインクジェット式記録装置は、
インクカートリッジの初めての装着や、またインク補給
のためのインクカートリッジの交換が行われた場合に
は、記録ヘッドをキャッピング装置で封止してポンプユ
ニットの負圧を記録ヘッドに作用させてインクカートリ
ッジのインクを記録ヘッドに充填する操作が行われる。
インクカートリッジの初めての装着や、またインク補給
のためのインクカートリッジの交換が行われた場合に
は、記録ヘッドをキャッピング装置で封止してポンプユ
ニットの負圧を記録ヘッドに作用させてインクカートリ
ッジのインクを記録ヘッドに充填する操作が行われる。
【０００４】ところで、カラー印刷の印字品質の向上を
図るため、従来のインクに比較して滲みの少ないイン
ク、いわゆる緩浸透性インクの採用が進められ、かつ高
速印刷に対応するために記録ヘッドのノズル開口数が従
来のものに比較して３乃至４倍と増加している。このよ
うな緩浸透性インクは表面張力が高いため、インク供給
手段から記録ヘッドに至る流路内の気泡の排除性が低
く、またフィルタ材を構成する多孔質材との接触によ
り、溶存空気を気泡化させ易いなどの問題を抱えてい
る。
図るため、従来のインクに比較して滲みの少ないイン
ク、いわゆる緩浸透性インクの採用が進められ、かつ高
速印刷に対応するために記録ヘッドのノズル開口数が従
来のものに比較して３乃至４倍と増加している。このよ
うな緩浸透性インクは表面張力が高いため、インク供給
手段から記録ヘッドに至る流路内の気泡の排除性が低
く、またフィルタ材を構成する多孔質材との接触によ
り、溶存空気を気泡化させ易いなどの問題を抱えてい
る。
【０００５】その上、インクジェット式記録ヘッドに搭
載されるポンプユニットは、小型でかつ信頼性を確保す
るため、シリコンゴム等の耐薬品性と機械的耐久性を備
えたチューブを複数のローラで間欠的に扱くチューブポ
ンプや、吸引弁及び排出弁を備えたシリンダと、ピスト
ンとからなるピストンポンプが採用されている。このた
め、インク充填操作時には記録ヘッドに作用する負圧に
脈動が生じるため、脈動によるフィルタ材でのインク液
面の変動に起因して従来のインクに比較してフィルタ材
で大量の気泡が発生するという問題がある。
載されるポンプユニットは、小型でかつ信頼性を確保す
るため、シリコンゴム等の耐薬品性と機械的耐久性を備
えたチューブを複数のローラで間欠的に扱くチューブポ
ンプや、吸引弁及び排出弁を備えたシリンダと、ピスト
ンとからなるピストンポンプが採用されている。このた
め、インク充填操作時には記録ヘッドに作用する負圧に
脈動が生じるため、脈動によるフィルタ材でのインク液
面の変動に起因して従来のインクに比較してフィルタ材
で大量の気泡が発生するという問題がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情に鑑みてなされたものであって、その目的とするとこ
ろはインク充填操作時のおける流路内での気泡の発生を
可及的に抑制することができるインクジェット式記録装
置を提供することである。
情に鑑みてなされたものであって、その目的とするとこ
ろはインク充填操作時のおける流路内での気泡の発生を
可及的に抑制することができるインクジェット式記録装
置を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、インク供給手段からフィル
タを介してインクの供給を受け、印刷データに対応して
ノズル開口からインク滴を吐出するインクジェット式記
録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載して往復動するキャ
リッジと、前記記録ヘッドにインクを供給するインク供
給手段と、前記インクジェット式記録ヘッドのノズル開
口を封止するキャッピング手段と、該キャッピング手段
にダンパタンクを介して負圧を供給する吸引ポンプとを
備えるようにした。
るために本発明においては、インク供給手段からフィル
タを介してインクの供給を受け、印刷データに対応して
ノズル開口からインク滴を吐出するインクジェット式記
録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載して往復動するキャ
リッジと、前記記録ヘッドにインクを供給するインク供
給手段と、前記インクジェット式記録ヘッドのノズル開
口を封止するキャッピング手段と、該キャッピング手段
にダンパタンクを介して負圧を供給する吸引ポンプとを
備えるようにした。
【０００８】
【作用】記録ヘッドを介して流路に作用する負圧の脈動
をダンパタンクにより可及的に減少させてフィルタによ
る気泡の生成を抑制する。
をダンパタンクにより可及的に減少させてフィルタによ
る気泡の生成を抑制する。
【０００９】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の詳細を図示
した実施例に基づいて説明する。図１は、本発明のイン
クジェット式記録装置の一実施例を示すものであって、
キャリッジ１は、タイミングベルト２によりモータ３に
接続されいて、ガイド部材４に案内されてプラテン５に
平行に移動するように構成されている。キャリッジ１の
記録用紙に対向する面には、第１の記録ヘッド６と第２
の記録ヘッド７とがキャリッジ１の移動方向に並べて搭
載され、また上面にはダンパー機能を備えたサブタンク
ユニット８、９が載置されている。
した実施例に基づいて説明する。図１は、本発明のイン
クジェット式記録装置の一実施例を示すものであって、
キャリッジ１は、タイミングベルト２によりモータ３に
接続されいて、ガイド部材４に案内されてプラテン５に
平行に移動するように構成されている。キャリッジ１の
記録用紙に対向する面には、第１の記録ヘッド６と第２
の記録ヘッド７とがキャリッジ１の移動方向に並べて搭
載され、また上面にはダンパー機能を備えたサブタンク
ユニット８、９が載置されている。
【００１０】フレームの一側には前述のインクカートリ
ッジ１０、１１、１２、１３が収容されていて、インク
供給チューブ１４、１５、１６、１７により後述するサ
ブタンクユニット８、９に接続されている。
ッジ１０、１１、１２、１３が収容されていて、インク
供給チューブ１４、１５、１６、１７により後述するサ
ブタンクユニット８、９に接続されている。
【００１１】記録ヘッド６、７の移動経路の非印字領域
に記録ヘッド６、７のノズルプレートを封止するキャッ
プ部材１８、１９を備えたキャッピング装置２０が設
け、ポンプユニット２１からの負圧が供給されている。
またインク供給チューブ１４〜１７には、キャリッジ１
の移動による屈曲の妨げとならないように弾性部材２６
を介して加振部材２７の作動杆２８が接続されている。
に記録ヘッド６、７のノズルプレートを封止するキャッ
プ部材１８、１９を備えたキャッピング装置２０が設
け、ポンプユニット２１からの負圧が供給されている。
またインク供給チューブ１４〜１７には、キャリッジ１
の移動による屈曲の妨げとならないように弾性部材２６
を介して加振部材２７の作動杆２８が接続されている。
【００１２】図２は同上記録装置におけるインク供給系
を、１つのインクカートリッジ１０に例を採って示すも
のであって、サブタンク８は、インク流入口３０にイン
ク供給チューブ１４を接続され、他端のインク供給針３
１によりインクカートリッジ１０に収容されたインク袋
３２のインク供給口３３に接続され、またインク流出口
３４がチューブ３５により記録ヘッド６のインク誘導孔
３６に接続されている。
を、１つのインクカートリッジ１０に例を採って示すも
のであって、サブタンク８は、インク流入口３０にイン
ク供給チューブ１４を接続され、他端のインク供給針３
１によりインクカートリッジ１０に収容されたインク袋
３２のインク供給口３３に接続され、またインク流出口
３４がチューブ３５により記録ヘッド６のインク誘導孔
３６に接続されている。
【００１３】記録ヘッド６を封止するキャップ部材１８
は、チューブ３７によりダンパタンク４０の流入口４１
に接続され、またダンパタンク４０の流出口４２は吸引
ポンプ２１を構成するチューブ２２の吸引口２２ａ側に
接続され、さらに吸引ポンプ２１のチューブ２２の流出
口２２ｂ側は廃インクタンク３８に連通されている。
は、チューブ３７によりダンパタンク４０の流入口４１
に接続され、またダンパタンク４０の流出口４２は吸引
ポンプ２１を構成するチューブ２２の吸引口２２ａ側に
接続され、さらに吸引ポンプ２１のチューブ２２の流出
口２２ｂ側は廃インクタンク３８に連通されている。
【００１４】ポンプユニット２１は、チューブ２２をそ
の外周を少なくとも半円径状にポンプフレーム２３によ
り支持し、チューブ２２の内側を図示しない駆動源によ
り回転駆動されるポンプホイール２４に中心に対して対
称となるように複数、この実施例では２個のローラ２
５、２５をに回動可能に取付け、ポンプホイール２３の
回転によりチューブ２２をローラ２５、２５とポンプフ
レーム２３とで押し潰しながら扱くように構成されてい
る。
の外周を少なくとも半円径状にポンプフレーム２３によ
り支持し、チューブ２２の内側を図示しない駆動源によ
り回転駆動されるポンプホイール２４に中心に対して対
称となるように複数、この実施例では２個のローラ２
５、２５をに回動可能に取付け、ポンプホイール２３の
回転によりチューブ２２をローラ２５、２５とポンプフ
レーム２３とで押し潰しながら扱くように構成されてい
る。
【００１５】図３（イ）、（ロ）は、上述したサブタン
クユニット８の一実施例を示すものであって、基台５０
にインク流入口３０、インク流出口３４に連通する凹部
５１を形成し、開口をインク圧力の変動に追従可能な遮
気性弾性膜５２により封止するとともに、インク流出口
３４よりも若干開口面積が大きな凹部からなるフィルタ
室５３を形成して気泡を阻止する多孔質材からなるフィ
ルタ５４を設けて構成されている。
クユニット８の一実施例を示すものであって、基台５０
にインク流入口３０、インク流出口３４に連通する凹部
５１を形成し、開口をインク圧力の変動に追従可能な遮
気性弾性膜５２により封止するとともに、インク流出口
３４よりも若干開口面積が大きな凹部からなるフィルタ
室５３を形成して気泡を阻止する多孔質材からなるフィ
ルタ５４を設けて構成されている。
【００１６】図４（イ）、（ロ）は、ダンパタンク４０
の一実施例を示すものであって、基台４３に開口を備
え、流出口４２及び流入口４１に連通する凹部４４を形
成し、開口部をキャップに作用させる負圧により弾性変
形する弾性膜４５により封止して構成されている。
の一実施例を示すものであって、基台４３に開口を備
え、流出口４２及び流入口４１に連通する凹部４４を形
成し、開口部をキャップに作用させる負圧により弾性変
形する弾性膜４５により封止して構成されている。
【００１７】この実施例において、インクカートリッジ
１０を新しく装着した場合には、記録装置函体の表面に
設けられている制御パネルのスイッチ等により初期充填
指令を行なう。
１０を新しく装着した場合には、記録装置函体の表面に
設けられている制御パネルのスイッチ等により初期充填
指令を行なう。
【００１８】キャリッジ１は、ホームポジションに移動
してキャップ部材１８、１９により記録ヘッド６、７を
封止して、ポンプユニット２１を作動させる。この負圧
は同時にサブタンク８の遮気性弾性膜５２を凹部５１側
を凸とするように弾性変形させつつ、記録ヘッド６を介
してインク供給流路を形成しているサブタンク８、イン
ク供給チューブ１４に作用し、インクカートリッジ１０
のインクをインク供給チューブ１４を経由させてサブタ
ンク８に引き込む。
してキャップ部材１８、１９により記録ヘッド６、７を
封止して、ポンプユニット２１を作動させる。この負圧
は同時にサブタンク８の遮気性弾性膜５２を凹部５１側
を凸とするように弾性変形させつつ、記録ヘッド６を介
してインク供給流路を形成しているサブタンク８、イン
ク供給チューブ１４に作用し、インクカートリッジ１０
のインクをインク供給チューブ１４を経由させてサブタ
ンク８に引き込む。
【００１９】この吸引過程で加振手段２７を作動させる
と、インク供給チューブ１４〜１７は衝撃を受けてこれ
の壁面に密着している気泡を浮遊させてインクの流れに
乗せる。これにより気泡は速やかにインク供給チューブ
１４〜１７からダンパタンク８に流れ込み、負圧により
生じている速いインクの強い流れに乗ってフィルタ５４
を通過して記録ヘッド６を経由して外部に排出される。
と、インク供給チューブ１４〜１７は衝撃を受けてこれ
の壁面に密着している気泡を浮遊させてインクの流れに
乗せる。これにより気泡は速やかにインク供給チューブ
１４〜１７からダンパタンク８に流れ込み、負圧により
生じている速いインクの強い流れに乗ってフィルタ５４
を通過して記録ヘッド６を経由して外部に排出される。
【００２０】なお、この実施例ではインク供給チューブ
１４〜１７を別に設けた加振手段２７により衝撃を与え
ているが、他の方法、例えばキャップ部材１８、１９に
よる記録ヘッド６、７の封止状態を維持できるキャップ
部材１８、１９の遊びを利用してキャリッジ１を微小往
復動させてもよい。
１４〜１７を別に設けた加振手段２７により衝撃を与え
ているが、他の方法、例えばキャップ部材１８、１９に
よる記録ヘッド６、７の封止状態を維持できるキャップ
部材１８、１９の遊びを利用してキャリッジ１を微小往
復動させてもよい。
【００２１】またポンプユニット２１での吸引動作中に
記録ヘッド６、７に駆動信号を印加して記録ヘッド内の
インクに圧力変動を生じさせて、記録ヘッド６、７内に
の壁面に停滞している気泡を浮遊させ、ポンプユニット
２１吸引によるインク流に乗せて除去することもでき
る。
記録ヘッド６、７に駆動信号を印加して記録ヘッド内の
インクに圧力変動を生じさせて、記録ヘッド６、７内に
の壁面に停滞している気泡を浮遊させ、ポンプユニット
２１吸引によるインク流に乗せて除去することもでき
る。
【００２２】ところで、この吸引過程においてはポンプ
ホイール２３の回転によりチューブ２２が２つのローラ
２５、２５により扱かれて負圧を発生するため、ダンパ
タンク４０の弾性膜４５が凹部４４側を凸とするように
弾性変形して蓄圧する。このため、チューブ２２が２つ
のローラ２５、２５により交互に扱かれて吸引圧に脈動
を生じたとしても、ダンパタンク４０の弾性膜４５が圧
力変動に一致して弾性変形して圧力を可及的に一定に維
持するから、キャップ部材１８には一定の負圧が作用す
ることになり、ダンパタンク８のインクレベルが一定に
維持される。この結果、フィルタ５４でのインクレベル
の上下動に起因する気泡の発生を可及的に防止すること
ができる。
ホイール２３の回転によりチューブ２２が２つのローラ
２５、２５により扱かれて負圧を発生するため、ダンパ
タンク４０の弾性膜４５が凹部４４側を凸とするように
弾性変形して蓄圧する。このため、チューブ２２が２つ
のローラ２５、２５により交互に扱かれて吸引圧に脈動
を生じたとしても、ダンパタンク４０の弾性膜４５が圧
力変動に一致して弾性変形して圧力を可及的に一定に維
持するから、キャップ部材１８には一定の負圧が作用す
ることになり、ダンパタンク８のインクレベルが一定に
維持される。この結果、フィルタ５４でのインクレベル
の上下動に起因する気泡の発生を可及的に防止すること
ができる。
【００２３】インク充填が終了して印刷が実行される
と、印刷により記録ヘッド６で消費された分のインクが
インクカートリッジ１０からサブタンク８に流れ込む。
インク供給チューブ１４やインクカートリッジ１０に含
まれていた気泡もインクとともにサブタンク８に流れ込
むものの、インクの流速が低いため、フィルタ５４によ
り阻止され記録ヘッド６への侵入を阻止される。
と、印刷により記録ヘッド６で消費された分のインクが
インクカートリッジ１０からサブタンク８に流れ込む。
インク供給チューブ１４やインクカートリッジ１０に含
まれていた気泡もインクとともにサブタンク８に流れ込
むものの、インクの流速が低いため、フィルタ５４によ
り阻止され記録ヘッド６への侵入を阻止される。
【００２４】なお、上述の実施例においては函体に載置
されたインクカートリッジからインク供給チューブを介
して記録ヘッドにインクを供給する場合に例を採って説
明したが、図５に示したように記録ヘッド６０のインク
誘導孔６１に連通するインク供給路６２と、インク供給
針６３との接続部を拡開してフィルタ６４を収容したフ
ィルタ室６５を設け、インク供給針６３を介してインク
カートリッジ６６に接続する形式の記録装置に適用して
も同様の作用を奏することは明らかである。
されたインクカートリッジからインク供給チューブを介
して記録ヘッドにインクを供給する場合に例を採って説
明したが、図５に示したように記録ヘッド６０のインク
誘導孔６１に連通するインク供給路６２と、インク供給
針６３との接続部を拡開してフィルタ６４を収容したフ
ィルタ室６５を設け、インク供給針６３を介してインク
カートリッジ６６に接続する形式の記録装置に適用して
も同様の作用を奏することは明らかである。
【００２５】また、上述の実施例においてはポンプユニ
ットにチューブポンプを使用した場合について説明した
が、チューブポンプと同様に比較的脈動が大きい吸引弁
及び排出弁を備えたシリンダと、ピストンとからなるピ
ストンポンプを使用したインクジェット式記録装置に適
用しても同様の作用を奏することは明らかである。
ットにチューブポンプを使用した場合について説明した
が、チューブポンプと同様に比較的脈動が大きい吸引弁
及び排出弁を備えたシリンダと、ピストンとからなるピ
ストンポンプを使用したインクジェット式記録装置に適
用しても同様の作用を奏することは明らかである。
【００２６】
【発明の効果】以上、説明したように本発明において
は、インク供給手段からフィルタを介してインクの供給
を受け、印刷データに対応してノズル開口からインク滴
を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、記録ヘッド
を搭載して往復動するキャリッジと、記録ヘッドにイン
クを供給するインク供給手段と、インクジェット式記録
ヘッドのノズル開口を封止するキャッピング手段と、キ
ャッピング手段にダンパタンクを介して負圧を供給する
吸引ポンプとを備えたので、記録ヘッドを介して流路に
作用する負圧の脈動をダンパタンクにより可及的に減少
させてフィルタによる気泡の発生を抑制しつつ、インク
流路の気泡を確実に系外に排除することができる。
は、インク供給手段からフィルタを介してインクの供給
を受け、印刷データに対応してノズル開口からインク滴
を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、記録ヘッド
を搭載して往復動するキャリッジと、記録ヘッドにイン
クを供給するインク供給手段と、インクジェット式記録
ヘッドのノズル開口を封止するキャッピング手段と、キ
ャッピング手段にダンパタンクを介して負圧を供給する
吸引ポンプとを備えたので、記録ヘッドを介して流路に
作用する負圧の脈動をダンパタンクにより可及的に減少
させてフィルタによる気泡の発生を抑制しつつ、インク
流路の気泡を確実に系外に排除することができる。
【図１】本発明のインクジェット式記録装置の一実施例
を示す図である。
を示す図である。
【図２】同上インクジェット式記録装置のインク供給系
の一実施例を示す図である。
の一実施例を示す図である。
【図３】図（イ）、（ロ）は、それぞれサブタンクの一
実施例を示す正面図と、断面図である。
実施例を示す正面図と、断面図である。
【図４】図（イ）、（ロ）は、それぞれダンパタンクの
一実施例を示す正面図と、断面図である。
一実施例を示す正面図と、断面図である。
【図５】本発明が適用可能な他のインクジェット式記録
装置の一実施例を示す図である。
装置の一実施例を示す図である。
１ キャリッジ ８、９ サブタンク １０〜１３ インクカートリッジ １４〜１７ インク供給チューブ １８、１９ キャップ部材 ２０ キャッピング装置 ２１ ポンプユニット ２７ 加振手段 ４０ ダンパタンク
Claims (10)
- 【請求項１】 インク供給手段からフィルタを介してイ
ンクの供給を受け、印刷データに対応してノズル開口か
らインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、
前記記録ヘッドを搭載して往復動するキャリッジと、前
記記録ヘッドにインクを供給するインク供給手段と、前
記インクジェット式記録ヘッドのノズル開口を封止する
キャッピング手段と、該キャッピング手段にダンパタン
クを介して負圧を供給する吸引ポンプとからなるインク
ジェット式記録装置。 - 【請求項２】 前記インク供給手段が前記キャリッジに
搭載され、前記インクジェット式記録ヘッドに接続する
サブタンクと、インク供給チューブを介して前記サブタ
ンクに接続するインク容器により構成されている請求項
１に記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項３】 前記インク供給手段が前記キャリッジに
搭載されたインクカートリッジにより構成されている請
求項１に記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項４】 前記ダンパタンクが、基台に形成された
凹部を、インクの圧力により弾性変形可能な弾性膜によ
り封止して構成されている請求項１に記載のインクジェ
ット式記録装置。 - 【請求項５】 前記吸引ポンプが、弾性材からなるチュ
ーブと、該チューブを間欠的に扱く複数のローラとから
なるチューブポンプである請求項１に記載のインクジェ
ット式記録装置。 - 【請求項６】 前記吸引ポンプが、吸引弁及び排出弁を
備えたシリンダと、ピストンとからなるピストンポンプ
である請求項１に記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項７】 前記吸引ポンプの動作中に前記記録ヘッ
ドからインクが排出される請求項１に記載のインクジェ
ット式記録装置。 - 【請求項８】 前記インク供給チューブに加振手段が設
けられている請求項２に記載のインクジェット式記録装
置。 - 【請求項９】 前記吸引ポンプの動作中に前記キャリッ
ジが前記キャッピング手段による前記記録ヘッドの封止
状態を維持できる程度度に微小往復移動する請求項２に
記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項１０】 前記サブタンクが、基台に形成された
凹部を、インクの圧力により弾性変形可能な弾性膜によ
り封止し、流入口と流出口とを多孔質材からなるフィル
タで分離して構成されている請求項２に記載のインクジ
ェット式記録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9296290A JPH11115212A (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | インクジェット式記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9296290A JPH11115212A (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | インクジェット式記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11115212A true JPH11115212A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17831652
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-
1997
- 1997-10-14 JP JP9296290A patent/JPH11115212A/ja not_active Withdrawn
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