JPH11113134A - 配線器具の気密防塵カバー - Google Patents
配線器具の気密防塵カバーInfo
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- JPH11113134A JPH11113134A JP9266861A JP26686197A JPH11113134A JP H11113134 A JPH11113134 A JP H11113134A JP 9266861 A JP9266861 A JP 9266861A JP 26686197 A JP26686197 A JP 26686197A JP H11113134 A JPH11113134 A JP H11113134A
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Abstract
し、気密性や防塵性を担保しつつ、配線コードの接続と
壁面への取り付けを容易にすることのできる気密防塵カ
バーを提供する。 【解決手段】気密防塵カバー10は、壁面20の開口部
21よりも大きく形成された薄板状のフレーム11に配
線器具本体30よりも大きい窓穴14が設けられるとと
もに、透明または半透明の伸展性素材にて形成された気
密性のフィルム12がこの窓穴14を塞ぐようにフレー
ム11に貼着されている。この窓穴14部分のフィルム
12を配線器具本体30の背面にあてがい、配線器具本
体30を開口部21に嵌挿しつつホルダー35でフレー
ム11を壁面20に押し付けて固定することにより、フ
ィルム12が伸展して配線器具30の背面が被覆され
る。
Description
塵用カバーに関し、詳細には壁面に埋め込まれるタイプ
のコンセントやスイッチパネル等の小型配線器具の気密
防塵用カバーに関する。
チパネル、あるいは感知器や報知機等の小型配線器具
(以下、コンセント等と略す)を設置する際、通常はコ
ンセント等が壁面から突出しないように埋め込み型とな
される。
用の開口部の裏側に配線ボックスを取り付け、ここに壁
の内部の配線を引き出してコンセント等に接続する。そ
して、コンセント等の本体をこの配線ボックスに取り付
けて支持させる。
れ、壁の内部が中空となされているなど、一定の条件下
で配線ボックスの使用が省略される場合もある。このよ
うなときには壁面に直接コンセント等が取り付けられ
る。
設置する場合には、コンセント等の本体や配線部分を壁
の内部の埃などから保護するため、コンセント等の背面
を被覆する必要が生じる。また、配線ボックスを使用す
る場合であっても、冷暖房の効率が要求される気密型建
物やクリーンルーム等においては、コンセント等の取り
付け部分の隙間から空気や湿気が出入りすることを防ぐ
ため、コンセント等の周囲や背面の気密性を確保するこ
とが求められる。
術として、特開平7−288913号に記載のコンセン
トボックスカバーが知られている。これについて、図
5、図6、図7を参照して説明する。
面20に設けられたコンセント取り付け用開口部21に
対し、その開口部21よりも小さく形成されるとともに
一側面を開口してその内部にコンセント本体31を内装
可能な箱状のボックス本体41と、そのボックス本体4
1の開口縁から外側に延設されてコンセント取り付け用
開口部21よりも大きく形成される鍔部42と、ボック
ス本体41におけるコンセント本体31の配線コード5
0への接続端子34に近接する部分から隆起させて形成
した配線コード50の接続用端部51よりも太い有底筒
状の突起部43とを備えるとともに、可撓性のある材質
にて一体に成型したことを特徴としている。
体41の外側に向かって隆起させて形成することとし、
あるいは、突起部43はボックス本体41における反開
口側部分に設けることとし、あるいは、突起部43は円
筒状に形成することとしている。
ントボックスカバー40によれば、以下のような問題点
があった。すなわち、コンセント本体31に設けられた
配線コード50への接続端子34に配線コード50の接
続用端部51を接続する際、まず、配線コード51の接
続用端部51をコンセントボックスカバー40の突起部
43に貫通させ、ついで、その接続用端部51をコンセ
ント本体31の接続端子34に接続させるという二段階
の手順が必要であった。特に、コンセント本体31の接
続端子34の位置とコンセントボックスカバー40の突
起部43の位置が互いにずれているときには、コンセン
トボックスカバー40の内部の狭い空間で、配線コード
50の接続用端部51を迂回、屈曲させて接続しなけれ
ばならず、面倒な作業が要求された。このようなときに
は、配線コード50の接続用端部51の余長部分の弾性
により、コンセントボックスカバー40の安定が悪い状
態となり、コンセント取り付け枠31とコンセントボッ
クスカバー40とを重ねて壁面20に固定する際、互い
にずれやすいという欠点もあった。また、配線ボックス
とコンセントボックスカバー40を重ねて使用する場合
には、配線コード50の接続用端部51の余長部分の整
理、収容にさらに手間がかかっていた。
接続用端部51の本数が、コンセントボックスカバー4
0に設けられた突起部43の数を超える場合には、ボッ
クス本体41にさらに穿孔あるいは切り裂きを行なわな
ければならず、極めて不便であった。
するタイプのコンセント等の小型配線器具のカバーに関
し、気密性や防塵性を担保するという本来の性能を損な
わずに、配線コードの接続と壁面への取り付けに対する
施工性を向上させることのできる気密防塵カバーを提供
することを課題とする。
め、本発明にかかる配線器具の気密防塵カバーは、壁面
に開口部を設けて埋設されるコンセントやスイッチパネ
ル等の小型配線器具の気密防塵カバーであって、壁面の
開口部よりも大きく形成された薄板状のフレームには配
線器具本体よりも大きい窓穴が設けられるとともに、透
明または半透明の伸展性素材にて形成された気密性のフ
ィルムがこの窓穴を塞ぐようにフレームに貼着されてな
り、窓穴部分のフィルムを配線器具本体の背面にあてが
い、配線器具本体を開口部に嵌挿しつつ配線器具のホル
ダーでフレームを壁面に押し付けて固定することによ
り、フィルムが伸展して配線器具の背面を被覆するよう
になされたことを特徴としている。
着面となされ、この粘着面を配線器具本体の背面に貼付
することができるようになされたことを特徴としてい
る。
両面に気密性のパッキンが貼着されてなることを特徴と
している。
面を参照して説明する。なお、小型配線器具の代表例と
してコンセントを挙げ、以下、実施の形態の説明の中で
は「配線器具」としての意味で「コンセント」という語
を使用する。また、前記の従来の技術の説明において言
及した部品や部位と同一の機能を有する部品や部位につ
いては、同一の名称、符号を使用する。
びコンセント30の構成を、背面側から見て示してい
る。
のものを例示する。コンセント30のコンセント本体3
3は金属製のホルダー35に保持され、そのホルダー3
5が樹脂製のプレート枠36に保持されている。さら
に、プレート枠36の表側には化粧用のプレート蓋が装
着されてプレートを形成するようになされるが、この図
1ではプレート蓋の図示は省略している。
密性のフィルム12および気密性のパッキン13が貼着
されて形成されている。
トの外寸と略同一の大きさに形成された、略長方形の薄
い板体である。フレーム11の中央には、コンセント本
体33の外寸よりも大きい長方形の窓穴14が設けられ
ている。
のフィルム12が貼着され、上記の窓穴14を塞ぐよう
になされている。このフィルム12は、透明であり、縦
横に大きな伸展性を有する素材にて形成されている。さ
らに、このフィルム12は、片面が粘着面となされ、こ
の粘着作用によってフレーム11に貼着されている。そ
のため、フレーム11の窓穴14の部分ではフィルム1
2の粘着面が露出したような状態になされている。
4の四周を囲むようにして、フィルム12に重ねて貼着
されている。
ント30の背面に重ねたときの状態を示している。
が、コンセント本体33の背面にあてがわれ、フィルム
12の粘着力によりコンセント本体33に貼り付いてい
る。そして、フレーム11がコンセント30の方へ少し
押しつけられることにより、フィルム12が伸びた状態
となされている。コンセント本体33の背面中央付近に
は、配線コード50への接続端子34が四ヶ所設けられ
ており、フィルム12を隔てて接続端子34の形が現れ
ている。
30に接続する。配線コード50は壁の内部から引き出
され、その接続用端部51の先端には芯線52が所定の
長さだけ露出している。この芯線52を、フィルム12
を隔てて見えているコンセント本体33の接続端子34
に、フィルム12の上から直接押し込むと、芯線52が
フィルム12を貫通して接続端子34の中に挿入され
る。コンセント30と配線コード50との接続は、これ
で完了である。
コンセント30を壁面20に取り付ける際の手順を、図
3を参照しつつ説明する。
5に保持されており、あらかじめ、そのホルダー35を
樹脂製のプレート枠36にビス37で取り付けておく。
そして、コンセント本体33の背面に気密防塵カバー1
0をあてがうと、前記図2の状態になる。そこで、前述
の方法によって、コンセント30に配線コード50を接
続する。
に気密防塵カバー10のフレーム11を挟むようにし
て、コンセント本体33を壁面20の開口部21に嵌挿
する。そして、ホルダー35でフレーム11を壁面20
に押し付け、ビス38によってホルダー35を壁面20
に固定する。最後に、プレート枠36の前面に化粧用の
プレート蓋39を装着する。
バー10が壁面20に取り付けられる。図4は、その状
態の縦断面図である。
カバー10のフレーム11に密着し、フレーム11と壁
面20との間にはパッキン13が挟み付けられ、フィル
ム12がコンセント本体33の背面全体を被覆してい
る。こうして、コンセント30の取り付け部分における
気密性が担保され、同時にコンセント本体33の背面が
埃などから保護されている。
12と配線コード50以外のものがないので、取り付け
構造全体がコンパクトにまとまる。そのため、壁厚の薄
い場合でも納まりが良く施工しやすい。また、配線コー
ド50の余長の始末にも手間がかからない。
一の大きさに形成されているため、プレートの正面から
見たときにプレート蓋39の周囲からはみ出すことな
く、良い仕上がりが得られる。
について説明する。フレーム11は、薄くて剛性の高い
材質が好ましい。またその表面は柔軟で、壁面20やコ
ンセント30等の背面に隙間なく密着するのがよい。さ
らに、耐候性、耐劣化性、難燃性等も求められる。その
ため、硬質プラスチックなどが好適である。
で、安定した気密性、防湿性を持つ絶縁体である。そし
て、縦横方向への大きな伸展性を有することが重要なポ
イントである。また、配線コード50の芯線52が貫通
する際に小さな穴が形成されるので、この穴からフィル
ム12が破れないように、十分な引裂強度も備えなけれ
ばならない。フレーム11と同様、耐候性、耐劣化性、
難燃性等も求められる。そこで、上記の実施の形態にお
いては、エスロンテープ(積水化学)を採用している。
をはじめ耐候性、耐劣化性、難燃性等、上記に類似する
特性が求められる。したがって、合成ゴム系素材などが
好適である。
実施の形態では、配線器具として二口用のコンセントを
例示して使用されているが、これに限らず、一口用、あ
るいは三口用以上のコンセント、各種スイッチパネル、
各種感知器、各種報知機など、広く小型の埋め込み型配
線器具全般に対して用いることができる。配線器具本
体、ホルダー、プレート等の形状や構造が一定の規格と
異なる場合には、個々の配線器具に合わせて、気密防塵
カバー10のフレーム11の大きさや窓穴14の形状な
どが決定される。
については、上記の実施の形態では一枚の板体によって
形成されているが、フレーム11が二枚の薄い板体の重
ね合わせられたものとなされ、それら二枚の板体の間に
フィルム12が挟持されたようなものであってもよい。
については、必ずしも粘着加工がなされていなくともよ
い。反対に、粘着加工がなされる場合には、粘着面を剥
離紙で保護するようにしておくとよい。
平滑で十分な気密性が確保される場合には、気密防塵カ
バー10のパッキン13は必ずしも取り付けられていな
くとも良い。反対に、必要に応じて、フレーム11の両
面に取り付けられていてもよい。
展性の大きい素材にて形成されているため、コンセント
等の配線器具本体の背面にフィルムをあてがい、配線器
具本体を壁面の開口部に嵌挿しつつ、配線器具のホルダ
ーで気密防塵カバーのフレームを壁面に押し付けて固定
することにより、フィルムが伸展して配線器具本体の背
面が被覆される。そして、フィルムが透明または半透明
であるため、配線コードの接続用端部の芯線をフィルム
の上から配線器具本体の背面にある接続端子に直接差し
込んで接続することができる。配線をすることのできる
接続端子の数にも、特に制限を受けない。こうして、配
線コードの接続作業が簡単になる。
フィルムの窓穴の部分の片面が粘着面となされているた
め、この粘着面を配線器具本体の背面に容易に貼付する
ことができる。すると、配線器具を壁面に取り付ける際
に気密防塵カバーが滑り落ちたりずれたりしなくなるの
で都合が良い。
窓穴の四周を囲んで、フレームの片面または両面に気密
性のパッキンが貼着されているため、フレームと配線器
具、あるいはフレームと壁面との間の微小な隙間を気密
し防塵することができる。
ら、配線器具の取り付け作業の施工性を向上させること
が可能となる。
には平板状の形状であるため、従来のボックス型のカバ
ーよりもコンパクトに収納することができる。そのた
め、保管や運搬の面における効率も上昇する。
成を示す斜視図である。
重ねたときの状態を示す斜視図である。
斜視図である。
ある。
形状を示す斜視図である。
使用状態を示す組立斜視図である。
使用状態を示す縦断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 壁面に開口部を設けて埋設されるコンセ
ントやスイッチパネル等の小型配線器具の気密防塵カバ
ーであって、壁面の開口部よりも大きく形成された薄板
状のフレームには配線器具本体よりも大きい窓穴が設け
られるとともに、透明または半透明の伸展性素材にて形
成された気密性のフィルムがこの窓穴を塞ぐようにフレ
ームに貼着されてなり、窓穴部分のフィルムを配線器具
本体の背面にあてがい、配線器具本体を開口部に嵌挿し
つつ配線器具のホルダーでフレームを壁面に押し付けて
固定することにより、フィルムが伸展して配線器具の背
面を被覆するようになされたことを特徴とする配線器具
の気密防塵カバー。 - 【請求項2】 フィルムは、窓穴の部分の片面が粘着面
となされ、この粘着面を配線器具本体の背面に貼付する
ことができるようになされたことを特徴とする請求項1
に記載の配線器具の気密防塵カバー。 - 【請求項3】 窓穴の四周を囲んで、片面または両面に
気密性のパッキンが貼着されてなることを特徴とする請
求項1または請求項2に記載の配線器具の気密防塵カバ
ー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26686197A JP3538531B2 (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 配線器具の気密防塵カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26686197A JP3538531B2 (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 配線器具の気密防塵カバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11113134A true JPH11113134A (ja) | 1999-04-23 |
JP3538531B2 JP3538531B2 (ja) | 2004-06-14 |
Family
ID=17436685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26686197A Expired - Fee Related JP3538531B2 (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 配線器具の気密防塵カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3538531B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100428598C (zh) * | 2003-08-26 | 2008-10-22 | 松下电工株式会社 | 装饰面板 |
JP2012004018A (ja) * | 2010-06-18 | 2012-01-05 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 調光制御装置 |
JP2018038104A (ja) * | 2016-08-29 | 2018-03-08 | 積水化学工業株式会社 | コンセント取付構造、コンセント取付方法および下地材 |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP26686197A patent/JP3538531B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100428598C (zh) * | 2003-08-26 | 2008-10-22 | 松下电工株式会社 | 装饰面板 |
JP2012004018A (ja) * | 2010-06-18 | 2012-01-05 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 調光制御装置 |
JP2018038104A (ja) * | 2016-08-29 | 2018-03-08 | 積水化学工業株式会社 | コンセント取付構造、コンセント取付方法および下地材 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3538531B2 (ja) | 2004-06-14 |
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