JPH11112433A - Fm変調器 - Google Patents

Fm変調器

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JPH11112433A
JPH11112433A JP9265562A JP26556297A JPH11112433A JP H11112433 A JPH11112433 A JP H11112433A JP 9265562 A JP9265562 A JP 9265562A JP 26556297 A JP26556297 A JP 26556297A JP H11112433 A JPH11112433 A JP H11112433A
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度変調成分を十分抑圧することのできるFM
変調器を実現すること。 【解決手段】 電気信号(入力信号)13は180度分
配器14に入力されて2つに分配され、そのうちの位相
が180反転された信号は第2の変調用光源18に入力
され、位相の変化しない信号の方は第1の変調用光源1
7に入力されて振幅に応じた強度および光周波数の光信
号に変調される。これら2種類の光信号は光結合器25
で結合され、受光素子27でヘテロダイン検波される。
受光素子27に入力される2種類の光信号は180度位
相が異なるので、光強度変調成分は足し合わされて相殺
される。光周波数成分の方は掛け合わされて、周波数偏
移量は2倍となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は信号の変調を行うF
M変調器に係わり、特に周波数変換によって無線周波数
の信号を発生させるようにしたヘテロダイン形FM変調器
に関する。
【0002】
【従来の技術】既存のFM変調器よりも更に広帯域のFM信
号を得ることのできるFM変調器が注目されている。この
ようなFM変調器として、半導体レーザを使用したものが
存在する。これは、「コヒーレント光通信光学」(大越
他著オーム社発行)の第132ページから第134ペー
ジにも記載されているように、半導体レーザダイオード
が、入力された電気信号に応じた光強度変調信号に変換
すると共に光周波数変調信号を発生させるとする特性を
使用するものである。この技術では、数百THz(ただ
し1THz=1012Hz)程度の光の周波数領域の信号
を電気回路で扱えるようにするために、光ヘテロダイン
技術を使用している。光ヘテロダイン技術については、
電子情報通信学会発行の島田著「コヒーレント光通信」
の第9ページから第18ページに記載がある。
【0003】これらの技術を組み合わせると、既存のFM
変調器に比べて広帯域なFM信号を得ることのできるヘテ
ロダイン形FM変調器が得られる。
【0004】図11は、従来提案されたFM変調器の一般
的な構成を表わしたものである。このFM変調器は、変調
用光源101と、局部発信(局発)光源102の2つの
光源を備えている。変調用光源101の入力端子103
には電気信号104が供給されるようになっている。変
調用光源101は第1の発光素子106を備えており、
局発光源102は第2の発光素子107を備えている。
第1の発光素子106は、入力された電気信号104に
よって変調される。
【0005】変調用光源101によって変調された変調
光信号108および局発光源107から出力される信号
109は光結合器111に入力されて結合され光信号1
12として出力される。光信号112は受光素子113
でヘテロダイン検波され、出力信号114として出力端
子115から出力されるようになっている。
【0006】このようなFM変調器を使用した伝送システ
ムは、例えばk .kikushima etc「Optical Super Wi
de-Band FM Modulation Scheme and Its Applic
ation to Multi-Channel AM Video Transmissio
n Systems」(IOOC’95PS2−7,1995 や、
石黒他「広帯域FM復調器の雑音特性」’96通信総体B-
1207に開示されている。このような従来のFM変調器
では、広帯域のFM信号を得ることができるものの、半導
体レーザを使用してFM変調を行ったときに生じる強度変
調成分が伝送品質を劣化させるという新たな問題があっ
た。この問題の詳細については、菊島他「AM/FM一
括変形形光映像伝送システムにおける歪み要因と対策」
に示されている。
【0007】そこで、前記した菊島他による「AM/F
M一括変形形光映像伝送システムにおける歪み要因と対
策」では、強度変調成分を抑圧するために、局発光と変
調光の電力比を調整するようにしている。しかしなが
ら、このような電力比を調整するようにしたFM変調器で
は、局発光のレベルを大きくし、変調光のレベルを小さ
くするようにしている。このため、光ヘテロダイン検波
によって得られる電気信号のレベルが低下してしまい、
雑音の増大を招いて雑音特性が劣化してしまう。
【0008】また、強度変調成分を高域濾波器を通すこ
とで抑圧することも提案されている。これは、半導体レ
ーザを使用してFM変調を行ったときに生じる強度変調成
分が、周波数変調成分に比べて低い周波数帯域にあるこ
とを利用するもので、高域濾波器を通過させることによ
って低域の強度変調成分を抑圧しようとするものであ
る。しかしながら、このように高域濾波器を通過させる
と、その遅延特性の周波数依存性によって歪特性が劣化
してしまうという問題があった。この歪特性の劣化につ
いては、石井他による「広帯域FM変調型光映像伝送シス
テムにおける群遅延歪みに関する理論検討」信学技報O
CS96−40,1996に記載されている。更に以上
の問題点の他に、光ヘテロダイン形FM変調器は、半導
体レーザダイオードを使用しているので非線形性を持っ
ておりこれを原因として歪みを発生させる。この歪みを
低減させるためには、半導体レーザダイオードに入力す
る信号レベルを小さくする必要がある。ところが、入力
する信号レベルを小さくすると、FM変調信号の周波数偏
移量が小さくなり、雑音特性が劣化するという問題が生
じた。
【0009】そこで、特開平3−209927号公報で
は、中間周波数の信号によって周波数変換を行って無線
周波数の信号に変換するようにしたヘテロダイン送信機
において、中間周波数のn倍の周波数の信号をn倍波発
生部で発生させ、この出力信号の位相を位相調整部で調
整し、その出力信号の振幅を振幅調整部で調整するよう
にしている。そして、この振幅調整部で調整した出力信
号と中間周波数の信号とを合成部で合成し、この出力信
号を周波数変換部で局発周波数の信号によって周波数変
換することで、局発周波数の信号と中間周波数の信号と
の混変調歪みによって発生する不要成分を除去するよう
にしている。
【0010】図12はこの公報に示されたヘテロダイン
送信機の原理的な構成を表わしたものである。このヘテ
ロダイン送信機は、中間周波数の信号fIFを入力して処
理する信号処理部121と、この信号処理部121内の
合成部122から出力される信号を局発周波数fL0の信
号によって周波数変換する周波数変換部123とから構
成されている。ここで、信号処理部121は、中間周波
数の信号fIFを入力してn倍の信号を発生するn倍波発
生部124と、n倍波発生部124の出力信号の位相を
調整する位相調整部125と、位相調整部125の出力
信号の振幅を調整する振幅調整部126と、この振幅調
整部126の出力信号と中間周波数の信号fIFとを合成
する合成部122から構成されている。
【0011】このヘテロダイン送信機では、信号処理部
121の出力信号を周波数変換部123で局発周波数f
L0の信号によって周波数変換することで局発周波数fL0
の信号と中間周波数の信号fIFとの混変調歪みによって
発生する不要波成分を除去した無線周波数fL0±fIF
信号を得るようになっている。
【0012】図13は、他の公報に記載された不要光振
幅変調成分除去方法を示したものである。特開平5−1
88334号公報に開示されたこの方法では、FSKあ
るいはPSK変調に使用したディジタル信号131に応
じて光強度変調器132を使用して、半導体レーザ13
3から出力される信号光134に逆振幅変調をかけて、
不要光振幅変調成分を除去するようにしている。ここで
は、逆振幅変調の大きさを制御するために、残留振幅変
調成分136とディジタル信号131との位相差をミキ
サ137とその出力側に設けたローパスフィルタ138
で構成されたアナログ乗算器で検出するようにしてい
る。このアナログ乗算器の出力がゼロになるように、デ
ィジタル信号131の振幅を可変増幅器139によって
制御することで不要光振幅変調成分を除去している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
に示す従来技術では、ヘテロダイン検波部の非線形性に
より生じた不要部分は相殺することができるものの、光
ヘテロダイン検波部に入力する光信号に含まれる不要な
強度変調成分を相殺することができない。
【0014】また、図13に示す従来技術では、不要な
強度変調成分を相殺するために図11に示された変調用
光源101を使用することになる。したがって、光強度
変調器の損失が大きくなり、光ヘテロダイン検波部への
光入力レベルが低下して雑音特性を劣化させることにな
る。また、光強度変調は直線性が非常に悪く、歪特性を
大きく劣化させることにもなる。更に、図13に示す技
術では光強度変調器等の高価な部品を必要とすること
と、複雑な制御回路を必要とするといった問題もある。
【0015】そこで本発明の目的は、強度変調成分を十
分抑圧することのできるFM変調器を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)入力信号をその振幅に応じた光周波数に変換
する第1の変調用発光手段と、(ロ)入力信号をその振
幅および周波数を保持した状態で位相について180度
反転させる信号反転手段と、(ハ)この信号反転手段に
よって反転された信号をその振幅に応じた光周波数に変
換する第2の変調用発光手段と、(ニ)これら2つの変
調用発光手段の出力を光学的に結合する光結合手段と、
(ホ)この光結合手段の出力する変調光を受光して光電
変換することでヘテロダイン検波を行う光電変換手段と
をFM変調器に具備させる。
【0017】すなわち請求項1記載の発明では、入力信
号を第1の変調用発光手段に入力して変調すると共に、
信号反転手段を使用して入力信号の位相が180度反転
した信号を作成して後者を第2の変調用発光手段に入力
して変調する。そして、これら180度位相の相違した
光信号を光結合器で結合した後に光電変換手段に入力す
ることでヘテロダイン検波を行って光強度成分を相殺さ
せると共に、光周波数成分を掛け合わせて周波数偏移量
を2倍に増加させる。
【0018】請求項2記載の発明では、(イ)入力信号
をその振幅および周波数を保持した状態で位相について
180度反転させる信号反転手段と、(ロ)この信号反
転手段によって反転された信号をその振幅に応じた光周
波数に変換する変調用発光手段と、(ハ)信号反転手段
によって反転されていない入力信号をその振幅に応じた
光周波数に変換する第2の変調用発光手段と、(ニ)こ
れら2つの変調用発光手段の出力を光学的に結合する光
結合手段と、(ホ)この光結合手段の出力する変調光を
受光して光電変換することでヘテロダイン検波を行う光
電変換手段とをFM変調器に具備させる。
【0019】すなわち請求項2記載の発明では、請求項
1記載の発明とは逆に入力信号の位相を180度反転さ
せた後に第1の変調用発光手段に入力し、反転させてい
ない入力信号そのままの方を第2の変調用発光手段に入
力する。そして、同様にこれらの出力を光結合器と受光
素子に導くことで光強度成分を相殺させると共に、光周
波数成分を掛け合わせて周波数偏移量を2倍に増加させ
るようにしている。
【0020】請求項3記載の発明では、請求項1または
請求項2記載のFM変調器に、入力信号をその振幅およ
び周波数を保持した状態で位相について180度反転さ
せた信号と入力信号そのまま信号とに分岐して出力する
180分配器を具備させ、この出力の一方を第1の変調
用発光手段に供給し、他方を第2の変調用発光手段に供
給することを特徴としている。
【0021】請求項4記載の発明では、請求項1または
請求項2記載のFM変調器に、(イ)入力信号を2つに
分岐する分岐手段と、(ロ)この分岐手段によって分岐
された一方の入力信号をその振幅および周波数を保持し
た状態で位相について180度反転させる反転増幅器
と、(ハ)分岐手段によって分岐された他方の入力信号
を位相を変化させない状態で増幅する同相増幅器と、
(ニ)反転増幅器の出力と同相増幅器の出力のうちの一
方を第1の変調用発光手段に供給し、他方を第2の変調
用発光手段に供給する出力供給手段を具備させている。
すなわち請求項4記載の発明では、180度分配器を使
用する代わりに分岐手段とこれによって分岐された信号
の一方のみ位相を180度反転させる反転増幅器を使用
することにしている。
【0022】請求項5記載の発明では、請求項1または
請求項2記載のFM変調器の光結合手段は、光電変換手
段による変換で光強度変調成分が相殺されるような比率
で変調用発光手段および局発用発光手段の出力を光学的
に結合することを特徴としている。第1の変調用光源と
第2の変調用光源の出力レベルが相違するときにはこれ
を光結合手段の結合比率で調整することで、光強度変調
成分をうまく相殺することができる。結合比率の調整
は、例えば減衰器を使用したり、途中の増幅器の増幅率
を調整する等の手法を採用することができる。
【0023】請求項6記載の発明では、請求項1または
請求項2記載のFM変調器の第1の変調用発光手段およ
び第2の変調用発光手段は同一の入出力特性を有する発
光素子で構成されることが好適であることを示してい
る。
【0024】請求項7記載の発明では、(イ)入力信号
を2つに分岐する分岐手段と、(ロ)正電源から半導体
レーザダイオードのアノード端子に発光のための電流が
供給され前記分岐手段によって分岐された一方の入力信
号によって光周波数の変調を受ける第1の変調用発光手
段と、(ハ)負電源から半導体レーザダイオードのカソ
ード端子に発光のための電流が供給され前記分岐手段に
よって分岐された他方の入力信号によって光周波数の変
調を受ける第2の変調用発光手段と、(ニ)これら第1
および第2の変調用発光手段の発光出力を光学的に結合
する光結合手段と、(ホ)この光結合手段の出力する変
調光を受光して光電変換することによりヘテロダイン検
波を行う光電変換手段とをFM変調器に具備させる。
【0025】すなわち請求項7記載の発明では、入力信
号を位相を変化させることなく第1および第2の2つの
変調用光源に分配して供給するようにしている。これら
の変調用光源は互いに反対の極性の電源によって駆動さ
れるようになっているので、第1および第2の2つの変
調用光源の出力を光結合器で結合し光電変換手段でヘテ
ロダイン検波を行うことで光強度成分を相殺させること
ができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
【0027】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0028】図1は本発明の一実施例における光ヘテロ
ダイン形FM変調器の構成を表わしたものである。この
FM変調器11は、入力端子12に供給された電気信号
13を入力する180度分配器14を備えている。この
180度分配器14は、電気信号13を、振幅及び周波
数が等しく位相だけが180度反転した第1および第2
の信号15、16に分配して出力する。第1の信号15
は第1の変調用光源17に入力され、第2の信号16の
方は第2の変調用光源18に入力されるようになってい
る。第1の変調用光源7は第1の発光素子21を備えて
おり、第2の変調用光源18は第2の発光素子22を備
えている。これらの発光素子21、22は、それぞれ入
力された信号15、16によって変調される。
【0029】第1の変調用光源17および第2の変調用
発光源18によって変調された変調光信号23、24は
光結合器25に入力されて結合され結合後光信号26と
して出力される。結合後光信号26は受光素子27でヘ
テロダイン検波され、出力信号28として出力端子29
から出力されるようになっている。
【0030】図2は、180度分配器の入出力波形を表
わしたものである。このうち同図(a)は180度分配
器14(図1)に入力される電気信号13の波形を示し
ている。180度分配器14から出力される第1の信号
15は、同図(b)に示すように振幅がAで周波数がf
となっており、第2の信号16は同図(c)に示すよう
に同じく振幅がAで周波数がfで位相が第1の信号15
と180度相違した信号となっている。第1の信号15
は第1の変調用光源17に入力され、第2の信号16の
方は第2の変調用光源18に入力される。
【0031】第1の変調用光源17は入力された第1の
信号15の振幅が大きいほど光強度が強く、光周波数は
低くなるような光源である。第2の変調用光源18も同
様に入力された第2の信号16の振幅が大きいほど光強
度が強く、周波数は低くなるような光源である。しか
し、第1の信号15と第2の信号16は上述した通り位
相が180度相違している。このため、第1の信号15
の振幅が大きくなると、第2の信号16の新服は小さく
なる。180度分配器14に入力される信号13に対す
る変調動作を比較すると、第1の変調用こげ7は、入力
信号13の振幅が大きいほど光り強度が強く、光周波数
は低くなる。また、第2の変調光源18の方は、これと
は逆であり、入力信号13の振幅が大きいほど光り強度
が弱く、光周波数は高くなる。したがって、2種類の変
調光信号23、24を光結合器25で結合して受光素子
27でヘテロダイン検波すると、光強度変調成分は足し
合わされて相殺される。これを前記した振幅Aを用いて
表わすと次の(1)式のようになる。 Asin ωt+Asin (ωt+π)=Asin ωt−Asin ωt=0 ……(1)
【0032】また、光の周波数成分は掛け合わされ、周
波数の偏移量は元の2倍となる。この結果、第1の発光
素子21の周波数変調成分は、次の(3)式で表わさ
れ、第2の発光素子22の周波数変調成分は、次の
(4)式で表わされることになる。式(4)は周波数の
偏移量を示している。 第1の発光素子21の周波数変調成分:sin (αt+Asin ωt)……(2) 第2の発光素子22の周波数変調成分:sin (βt−Asin ωt)……(3) sin (αt+Asin ωt)×sin (βt−Asin ωt) =[cos {(α−β)t+2Asinωt}−cos (α+β)t]/2……(4 )
【0033】ただし、これらの式でαは第1の変調用発
光手段の角周波数を示し、βは第2の変調用発光手段の
角周波数を示している。また、ωは入力信号の角周波数
を示しており、tは時間の経過を示している。なお、式
(4)におけるcos (α+β)tの項は周波数が高すぎ
て、実際には検波されない。
【0034】図3は、第1および第2の発光素子による
変調の様子を図解したものである。このように妨害成分
となる強度変調成分が、第1の発光素子21(図1)の
もの31と第2の発光素子22(図1)のもの32とが
相殺される結果として十分抑圧されることになる。しか
も、第1の発光素子21の周波数変調成分33と第2の
発光素子22の周波数変調成分34とが対称的に分離配
置されたような形で偏在することになるので、周波数偏
移を従来に比べて2倍にすることができる。そこで、第
1および第2の発光素子21、22に加える信号のレベ
ルを実質的に半分にすることができ、これによって歪み
の発生を低減することができる。
【0035】図4および図5は、従来の光ヘテロダイン
形FM変調器と本実施例の光ヘテロダイン形FM変調器の出
力信号スペクトラムを示したものである。図4が従来の
ものを、図5が本発明の実施例のものをそれぞれ示して
いる。図4では、FM変調信号41に強度変調成分42が
現われているが、本実施例のFM変調器によるものでは、
図5に示したようにFM変調信号42に強度変調成分が現
われていない。これは、強度変調成分がほぼ完全に相殺
されている結果である。
【0036】図6は、本実施例の光ヘテロダイン形FM変
調器で、第1および第2の発光素子に加える信号のレベ
ルを従来に比べて1/2に設定した場合の光周波数偏移
を表わしたものである。この図から了解されるように、
従来と同等の周波数偏移量が得られることになり、入力
レベルを低下させることが可能になって、非線形性の緩
和ができることになる。
【0037】第1の変形例
【0038】図7は、本発明の第1の変形例におけるFM
変調器の構成を示したものである。この図7で図1と同
一部分には同一の符号を付しておりこれらの説明を適宜
省略する。この変形例のFM変調器50では、入力端子1
2に供給された電気信号13を分配器51で単純に分岐
して第1の信号52および第2の信号53に分配する。
これらの信号52、53は互いに位相の等しい信号であ
る。第1の信号52は、同相増幅器54に入力されて、
入力された位相と等しい位相で増幅され、増幅後の第1
の信号55として変調用光源17に入力される。第2の
信号53は逆相増幅器56に入力されて位相を180度
変換された状態で増幅され、増幅後の第2の信号56と
して局発光源17に入力される。これ以降の回路部分は
先の実施例と全く同様である。
【0039】この第1の変形例のFM変調器50では、同
相増幅器54と逆相増幅器56の2つの増幅器を使用し
ているが、電気信号13をこれらの段で増幅する必要が
ない場合には、逆相増幅器56の代わりに位相変換器を
使用することができ、この場合には同相増幅器54を省
略することも可能である。
【0040】第2の変形例
【0041】図8は、本発明の第2の変形例におけるF
M変調器の構成を表わしたものである。この図で図7と
同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を
適宜省略する。この第2の変形例で分配器51から出力
された第1の信号52は第1の変調用光源61に供給さ
れ、第1の信号52と同一の位相の第2の信号53は第
2の変調用光源62に供給される。
【0042】図9および図10はこれら第1の変調用光
源と第2の変調用光源を表わしたものである。第1の変
調用光源61は、図9に示すようにコンデンサ64とこ
れに一端を接続し他端を正電源に接続したコイル65
と、このコイル65およびコンデンサ64の接続点にカ
ソード側を接続しアノード側を接地した半導体レーザダ
イオード66によって構成されている。コンデンサ64
に第1の信号52を供給すると、正電源で発光する半導
体レーザダイオード66のその発光強度が第1の信号5
2によって変調されることになる。
【0043】第2の変調用光源62は第10図に示すよ
うにコンデンサ67とこれに一端を接続し他端を負電源
に接続したコイル68と、このコイル68およびコンデ
ンサ67の接続点にカソード側を接続しアノード側を接
地した半導体レーザダイオード69によって構成されて
いる。コンデンサ67に第2の信号53を供給すると、
負電源で発光する半導体レーザダイオード69のその発
光強度が第2の信号53によって変調されることにな
る。第1の変調用光源61の場合には、第1の信号52
の振幅が大きくなると、半導体レーザダイオード66に
加わる電圧が大きくなり流れる電流は多くなる。これに
より、光強度は強くなり、光周波数は低くなる。これに
対して、第2の変調用光源62の場合には、第2の信号
53の振幅が大きくなると、半導体レーザダイオード6
9に加わる電圧が大きくなり流れる電流は小さくなる。
これにより、光強度は弱くなり、光周波数は高くなる。
【0044】このような第1および第2の変調用光源6
1、62の出力は、光結合器25で結合され、受光素子
27でヘテロダイン検波されて、出力信号28として出
力端子29から出力されることになる。なお、この第2
の変形例では第1および第2の信号52、53をコンデ
ンサ64、67を介して第1または第2の変調用光源6
1、62に入力することにしたが、これ以外の手法で信
号の入力を行うことができることはもちろんである。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように請求項1、請求項2
および請求項7記載の発明によれば、180度位相の相
違した光信号を光結合器で結合した後に光電変換手段に
入力することでヘテロダイン検波を行って光強度成分を
相殺させることにしたので、光周波数成分を掛け合わせ
て周波数偏移量を大幅に増加させることができるという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるFM変調器の構成を示
したブロック図である。
【図2】本実施例の180度分配器の入出力波形を表わ
した各種波形図である。
【図3】第1および第2の発光素子による変調の様子を
示した説明図である。
【図4】従来の光ヘテロダイン形FM変調器の出力信号ス
ペクトラムの一例を示した特性図である。
【図5】本実施例の光ヘテロダイン形FM変調器の出力信
号スペクトラムの一例を図6の従来例と対比するために
示した特性図である。
【図6】本実施例の光ヘテロダイン形FM変調器の光周波
数偏移を表わした特性図である。
【図7】本発明の第1の変形例におけるFM変調器の構成
を示したブロック図である。
【図8】本発明の第2の変形例におけるFM変調器の構成
を示したブロック図である。
【図9】本発明の第2の変形例における第1の変調光源
の構成を示したブロック図である。
【図10】本発明の第2の変形例における第2の変調光
源の構成を示したブロック図である。
【図11】従来提案されたFM変調器の一般的な構成を表
わしたブロック図である。
【図12】公報に示されたヘテロダイン送信機の原理的
な構成を表わしたブロック図である。
【図13】他の公報に記載された不要光振幅変調成分除
去方法を実現する装置のブロック図である。
【符号の説明】 13 電気信号(入力信号) 14 180度分配器 17、61 第1の変調用光源 18、62 第2の変調用光源 光結合器 27 受光素子 28 出力信号 51 分配器 54 同相増幅器 56 逆相増幅器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号をその振幅に応じた光周波数に
    変換する第1の変調用発光手段と、 前記入力信号をその振幅および周波数を保持した状態で
    位相について180度反転させる信号反転手段と、 この信号反転手段によって反転された信号をその振幅に
    応じた光周波数に変換する第2の変調用発光手段と、 これら2つの変調用発光手段の出力を光学的に結合する
    光結合手段と、 この光結合手段の出力する変調光を受光して光電変換す
    ることでヘテロダイン検波を行う光電変換手段とを具備
    することを特徴とするFM変調器。
  2. 【請求項2】 入力信号をその振幅および周波数を保持
    した状態で位相について180度反転させる信号反転手
    段と、 この信号反転手段によって反転された信号をその振幅に
    応じた光周波数に変換する第1の変調用発光手段と、 前記信号反転手段によって反転されていない前記入力信
    号をその振幅に応じた光周波数に変換する第2の変調用
    発光手段と、 これら2つの変調用発光手段の出力を光学的に結合する
    光結合手段と、 この光結合手段の出力する変調光を受光して光電変換す
    ることでヘテロダイン検波を行う光電変換手段とを具備
    することを特徴とするFM変調器。
  3. 【請求項3】 入力信号をその振幅および周波数を保持
    した状態で位相について180度反転させた信号と前記
    入力信号そのまま信号とに分岐して出力する180分配
    器を備え、この出力の一方を前記第1の変調用発光手段
    に供給し、他方を前記第2の変調用発光手段に供給する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のFM変
    調器。
  4. 【請求項4】 入力信号を2つに分岐する分岐手段と、 この分岐手段によって分岐された一方の入力信号をその
    振幅および周波数を保持した状態で位相について180
    度反転させる反転増幅器と、 前記分岐手段によって分岐された他方の入力信号を位相
    を変化させない状態で増幅する同相増幅器と、 前記反転増幅器の出力と同相増幅器の出力のうちの一方
    を前記第1の変調用発光手段に供給し、他方を前記第2
    の変調用発光手段に供給する出力供給手段とを具備する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のFM変
    調器。
  5. 【請求項5】 前記光結合手段は、前記光電変換手段に
    よる変換で光周波数変調成分が相殺されるような比率で
    前記第1の変調用発光手段および第2の変調用発光手段
    の出力を光学的に結合することを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載のFM変調器。
  6. 【請求項6】 前記変調用発光手段および局発用発光手
    段は同一の入出力特性を有する発光素子で構成されてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載のFM
    変調器。
  7. 【請求項7】 入力信号を2つに分岐する分岐手段と、 正電源から半導体レーザダイオードのアノード端子に発
    光のための電流が供給され前記分岐手段によって分岐さ
    れた一方の入力信号によって光周波数の変調を受ける第
    1の変調用発光手段と、 負電源から半導体レーザダイオードのカソード端子に発
    光のための電流が供給され前記分岐手段によって分岐さ
    れた他方の入力信号によって光周波数の変調を受ける第
    2の変調用発光手段と、 これら第1および第2の変調用発光手段の発光出力を光
    学的に結合する光結合手段と、 この光結合手段の出力する変調光を受光して光電変換す
    ることによりヘテロダイン検波を行う光電変換手段とを
    具備することを特徴とするFM変調器。
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