JP4397087B2 - 光伝送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光伝送装置に関し、特に、伝送すべき高周波の入力信号に基づいて、振幅変調器が振幅変調した送信信号を生成し、この送信信号を電気/光変換することにより、光強度変調をかけた光信号を生成し、光ファイバ伝送路を介して相手先に伝送する光伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ファイバにより高周波信号を伝送する技術が広まっている。図6は、この高周波伝送技術の適用された光伝送系の典型的な従来例を示すブロック図である。この場合、電気/光変換器110において、高周波の入力信号E(t)でアナログ変調をかけた光信号を生成し、その光信号を光伝送媒質120を介して相手側に伝送し、相手側では、受信した光信号に対して、光/電気変換器130による光/電気変換を行い、出力信号Eq(t)を取り出している。この技術によれば、低損失で軽量細径な伝送媒体である優れた特徴をもつ光ファイバを光伝送媒質120として利用し高周波信号の伝送を行うことができる。そして、従来の金属線を利用した伝送技術と比較し、特に高い周波数の信号の伝送を行う場合や長距離伝送を行う場合に優れている。この場合の一般的な変調方法としては、高周波信号によって光信号の強度を変調する光強度変調方式がある。この光強度変調方式の他には光の周波数を変調する方法等があるが、広く使用されるには至っていない。
【0003】
上述の光強度変調方式の特徴として、高周波信号を光信号に変換することが容易であるということがある。すなわち、半導体レーザを発光器に使用する場合、その駆動電流を直接高周波信号によって強度変調をかけることにより、光信号の直接変調を実行できる。また、複数の高周波信号が周波数分割多重、符号分割多重、時分割多重等の方法によって多重化されている場合に、その多重化された信号をそのまま伝送することが可能であり、伝送された多重化信号を受信して、もとの信号を再生することも可能である。このように、比較的に簡単な装置により、高周波信号を伝送することができるので、光アナログ伝送方式の応用分野として、現在、有線テレビ(CATV)での複数の映像信号の伝送や移動体通信等の無線信号の中継に応用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、アナログ変調した光信号を用いることにより信号を伝送する方法では、その光伝送系における伝送品質が重要項目となり、特に、この光伝送系で発生する雑音および歪みによりその伝送品質が制限されるということが重要項目となる。この光伝送部において発生する雑音としては、発光器(レーザ)で発生するものと受光器で発生するものとがある。また歪みはその伝送しようとするアナログ信号がある有限の帯域をもち、それ以外の帯域は使用していない場合、歪み信号、特に、奇数次歪み信号が伝送信号近傍の同一信号帯域に発生し問題となる。例えば、移動体通信の分野で、800MHzにおいて数10MHzの帯域をもつ携帯電話信号を伝送しようとすると、2次歪みは直流近傍および2倍の1600MHz帯に発生するが、これらの2次歪み信号は800MHzの伝送の目的の信号からは大きく離れているために周波数フィルタにより容易に除去することができる。しかし、3次歪み信号は、800MHz帯内の伝送しようとする信号の近傍に発生し、周波数フィルタによりこの歪み信号を除去することは容易でない。つまり、この奇数次(特に、3次)歪量が伝送系の伝送品質を制限しており、光伝送系における雑音発生量と、歪みを発生させる信号量とにより、入力信号に対するダイナミックレンジが制限されることとなる。
【0005】
上述の光伝送系において、入力信号でアナログ変調した光信号を生成する場合、その光信号の光変調度により上記の伝送品質は変化する。他方、光伝送系において発生する雑音量の絶対値は、光変調度にはほとんど無関係であり、発光器(レーザ)、受光器、光ファイバ等のデバイスに依存する。つまり、光変調度を上げると、伝送しようとする信号と雑音との比(CNR)は上昇する。しかし、歪み信号と光変調度との関係は、光変調度を上げると含まれる歪み成分の量も増加する。そのために、この雑音と歪み量とのバランスをとった光変調度の設定が必要である。その設定された光変調度によるその光伝送系のダイナミックレンジはレーザや受光器および光伝送損失に依存することとなるという問題点がある。
【0006】
ところで、上述した光伝送系においては、雑音と歪み量とのバランスをとった光変調度の設定が必要である。そこで、携帯電話等の移動体通信の基地局設備を考察してみると、基地局設備は、無線信号を変調する変調装置とその信号を増幅する電力増幅装置等により構成されている。また、通常一つの基地局で複数の周波数の無線信号を送信するため、この変調装置には、その周波数の数だけの設備がある。一方、電力増幅装置は、従来、その周波数毎の増幅装置を設置し、その出力を合成して送信するシステムであったが、近年複数の周波数の信号をまとめて増幅する“共通増幅装置”による共通増幅方式が一般的である。この共通増幅方式では複数の信号を増幅するため、前述したような相互変調歪みによる不要信号が発生する。この不要信号を低減する方法としては、低歪みの増幅器を使用することにより実現できる。しかし、一般的に低歪みの増幅器は、大出力の増幅器によって実現されるが、大出力の増幅器は、消費電力も大きくなり、発熱量も大きく経済的ではない。そこで、それほど大出力の増幅器でなくても低歪みの増幅ができるように、歪み信号の低減を行う方法(歪み補償法)が幾つか提案されている。この歪み補償の方法としては、負帰還方式、包絡線帰還方式、ヘテロダイン帰還方式、プレディストーション方式、キューバプレディストーション方式、フィードフォワード方式等があり、それぞれ特徴を持った効果を奏している。
【0007】
図7は、上述の様々な歪み補償法のうち、包絡線帰還方式による歪補償を行った増幅器の原理を示すブロック図である。図7に示される増幅器に入力された入力信号E(t)は分岐器111により分岐され、一方の信号Ea(t)は振幅変調器112に、他方は包絡線検波器115に入力される。振幅変調器112は変調信号SMにより分岐器111からの入力信号に対して、振幅変調(AM)を行うものである。包絡線検波器115は、その入力信号の包絡線に比例した信号を出力する。振幅変調器112により振幅変調が行われた信号Eb(t)は、主増幅器113に入力される。この主増幅器113は入力信号Eb(t)に応じた歪み信号成分IM(t)を発生する。そのため、増幅度Aの主増幅器113の出力Eq(t)は、ほぼ下記の式(1)
Eq(t)=A・Eb(t)+IM(t)・・・・(1)
のように表される。
【0008】
ここで主増幅器113における歪み信号成分は入力信号Eb(t)に応じて発生し、入力信号Eb(t)が大きいとその歪み信号量も大きくなる。このようにして、主増幅器113により増幅された信号は分岐器114に入力され、その出力の一方は増幅器出力Eq(t)として出力され、他方は包絡線検波器117に入力される。この包絡線検波器117および前記の包絡線検波器115の出力は差分器118に入力される。差分器118は、これらの2つの包絡線検波器115,117の出力である入力信号包絡線と出力信号包絡線とを比較し、その差分を出力する。この差分出力は、振幅変調器112を制御する差分出力SMとして振幅変調器112に与えられる。このような包絡線検波方式による歪み補償付き増幅器では入力信号が大きくなり、主増幅器113で歪みが発生すると、入力信号包絡線と出力信号包絡線とが歪み成分だけ比例関係から外れる。この外れた量が差分器出力として振幅変調器112に与えられ、振幅変調器112は、この差分出力SMに基づいて、信号Eb(t)の包絡線を減ずるように振幅変調を行い、主増幅器113の信号Eb(t)が減少され、主増幅器の歪み信号量が低減する。
【0009】
そこで、この発明は、上述した増幅器に対する包絡線帰還方式の原理を光伝送装置、特に、レーザモジュールを使用した光伝送装置に利用することにより、ダイナミックレンジを広げることができる光伝送装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するために、この発明は、伝送すべき高周波の入力信号に基づいて、振幅変調器が振幅変調した送信信号を生成し、この送信信号を変調出力用電気/光変換器が電気/光変換することにより、光強度変調をかけた光信号を生成し、光ファイバ伝送路を介して相手先に伝送する光伝送装置であって、前記入力信号から入力モニタ信号を分岐する入力分岐手段と、入力分岐手段が分岐した入力モニタ信号の包絡線を入力信号包絡線として検出する入力信号包絡線検出手段と、光ファイバ伝送路を介して相手先に伝送する前記光信号から出力モニタ用光信号を分岐する光分岐手段と、出力モニタ用光信号を光/電気変換して、出力モニタ信号とする出力モニタ用光/電気変換器と、出力モニタ信号の包絡線を出力信号包絡線として検出する出力信号包絡線検出手段と、入力信号包絡線と出力信号包絡線とを比較し、その差分を検出し、検出した差分に応じて前記振幅変調器の変調度を抑える差分検出手段とを有する。
【0011】
このような構成によれば、差分検出手段が入力信号包絡線検出手段と出力信号包絡線検出手段との出力である入力信号包絡線と出力信号包絡線とを比較することによって、その差分から、変調および電気/光変換により発生し、光ファイバ伝送路に出力された光信号に含まれる歪み成分を検出でき、その成分が多くなろうとすると、振幅変調器の変調度を抑えることにより、その成分が多くなるのを防止する。したがって、入力信号に対するダイナミックレンジを広げることができる。
【0012】
そして、この発明の実施の形態では、伝送すべき高周波の入力信号E(t)に基づいて、振幅変調器12が振幅変調した送信信号EB(t)を生成し、この送信信号を変調出力用電気/光変換器13が電気/光変換することにより、光強度変調をかけた光信号PA,PBを生成し、光ファイバ伝送路F1,20を介して相手先に伝送する光伝送装置であって、入力信号E(t)から入力モニタ信号DA(t)を分岐する入力分岐手段11と、入力分岐手段11が分岐した入力モニタ信号DA(t)の包絡線を入力信号包絡線DB(t)として検出する入力信号包絡線検出手段15と、光ファイバ伝送路20を介して相手先に伝送する光信号PAから出力モニタ用光信号PCを分岐する光分岐手段14と、出力モニタ用光信号PCを光/電気変換して、出力モニタ信号CA(t)とする出力モニタ用光/電気変換器16と、出力モニタ信号CA(t)の包絡線を出力信号包絡線CB(t)として検出する出力信号包絡線検出手段17と、入力信号包絡線DB(t)と出力信号包絡線CB(t)とを比較し、その差分SMを検出し、検出した差分SMに応じて振幅変調器12の変調度を抑える差分検出手段18とを有する光電送装置が開示されている。
【0013】
また、この発明において、前記出力モニタ用光/電気変換器と出力信号包絡線検出手段とは、動作速度を遅くされたフォトダイオードで構成される。
【0014】
このような構成によれば、構成部材は少なくなり、回路を簡単に構成できる。
【0015】
また、この発明は、伝送すべき高周波の入力信号に基づいて、振幅変調器が振幅変調した送信信号を生成し、この送信信号を電気/光変換することにより、光強度変調をかけた光信号を生成し、光ファイバ伝送路を介して相手先に伝送する光伝送装置であって、前記入力信号から入力モニタ信号を分岐する入力分岐手段と、入力分岐手段が分岐した入力モニタ信号の包絡線を入力信号包絡線として検出する入力信号包絡線検出手段と、レーザチップ、光結合器、フォトダイオードを含み、前記振幅変調器の出力をレーザチップで電気/光変換することにより、光強度変調をかけた光信号を生成し、生成した光信号を光結合器を介して光ファイバ伝送路に出力するとともに、フォトダイオードでレーザチップの出力をモニタし、出力モニタ信号として出力する電気/光変換モジュールと、電気/光変換モジュールのフォトダイオードの出力モニタ信号の包絡線を出力信号包絡線として検出する出力信号包絡線検出手段と、入力信号包絡線と出力信号包絡線とを比較し、その差分を検出し、検出した差分に応じて前記振幅変調器の変調度を抑える差分検出手段とを有する。
【0016】
このような構成によれば、振幅変調器の出力をレーザチップで電気/光変換することにより、光強度変調をかけた光信号を生成し、生成した光信号を光結合器を介して光ファイバ伝送路に出力するとともに、フォトダイオードでレーザチップの出力をモニタし、出力モニタ信号として出力するのを電気/光変換モジュールで一括して処理できるとともに、差分検出手段が入力信号包絡線検出手段と出力信号包絡線検出手段との出力である入力信号包絡線と出力信号包絡線とを比較することによって、その差分から、変調および電気/光変換により発生し、光ファイバ伝送路に出力された光信号に含まれる歪み成分を検出でき、その成分が多くなろうとすると、振幅変調器の変調度を抑えることにより、その成分が多くなるのを防止する。したがって、入力信号に対するダイナミックレンジを広げることができる。
【0017】
そして、この発明の実施の形態では、伝送すべき高周波の入力信号E(t)に基づいて、振幅変調器12が振幅変調した送信信号EB(t)を生成し、この送信信号を電気/光変換することにより、光強度変調をかけた光信号Pを生成し、光ファイバ伝送路20を介して相手先に伝送する光伝送装置であって、前記入力信号E(t)から入力モニタ信号DA(t)を分岐する入力分岐手段11と、入力分岐手段11が分岐した入力モニタ信号DA(t)の包絡線を入力信号包絡線DB(t)として検出する入力信号包絡線検出手段15と、レーザチップ23a、光結合器23b、フォトダイオード23cを含み、振幅変調器12の出力をレーザチップ23aで電気/光変換することにより、光強度変調をかけた光信号Pを生成し、生成した光信号Pを光結合器23bを介して光ファイバ伝送路20に出力するとともに、フォトダイオード23cでレーザチップ23aの出力をモニタし、出力モニタ信号CA(t)として出力する電気/光変換モジュール23と、電気/光変換モジュール23のフォトダイオード23cの出力モニタ信号CA(t)の包絡線を出力信号包絡線CB(t)として検出する出力信号包絡線検出手段17と、入力信号包絡線DB(t)と出力信号包絡線CB(t)とを比較し、その差分SMを検出し、検出した差分SMに応じて振幅変調器12の変調度を抑える差分検出手段18とを有する。
【0018】
さらに、この発明において、前記電気/光変換モジュールのフォトダイオードと前記出力信号包絡線検出手段とは、動作速度を遅くさせた前記電気/光変換モジュールのフォトダイオードによって構成される。
【0019】
このような構成によれば、構成部材は少なくなり、回路を簡単に構成できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。
なお、実施の形態において、この発明は、光伝送を行った先で高周波信号の電力増幅を行うシステム、例えば、携帯電話の基地局装置等に適用するものとして説明されている。つまり、携帯電話の無線信号等の高周波信号を光ファイバにより数百mから数km程度伝送して、その先で電力増幅して出力するような応用に適用されている。
【0021】
実施の形態1.
図1は、この発明の光伝送装置の実施の形態1が使用されている光伝送システムを示すブロック図である。
光伝送システム1は、電気的な入力信号E(t)を光信号PBに変換する光伝送装置10と、一端が光伝送装置10に接続された光ファイバ20と、光ファイバ20の他端に接続され、光ファイバ20を介して送られてくる光信号を電気信号に変換して出力信号EQ(t)を出力する光/電気変換器30とから構成されている。この場合、光伝送装置10は、分岐器11と、振幅変調器12と、電気/光変換器13と、光分岐器14と、光/電気変換器16と、包絡線検波器15,17と、差分器18と、光ファイバF1,F2とから構成されている。分岐器11は、電気的な高周波信号である入力信号E(t)を2つの経路に分岐し、信号DA(t),EA(t)として出力する。分岐された一方の信号EA(t)は振幅変調器12に、他方の信号DA(t)は包絡線検波器15に入力される。包絡線検波器15に入力された信号DA(t)は、包絡線検波を受け、その包絡線に応じた出力DB(t)を差分器18に出力する。分岐された他方の信号EA(t)は振幅変調器12に入力される。振幅変調器12は、信号EA(t)に基づき振幅変調を行い、信号EB(t)を出力するが、その変調度は、差分器18の差分出力SMによる制御(抑圧)を受ける。
【0022】
電気/光変換器(例えば、半導体レーザ)13は、電気的な信号EB(t)を変換して光信号PAとし、光ファイバF1に出力する。この場合、電気/光変換器13においては、その入力信号EB(t)のレベルに応じて光信号PAに含まれる歪み信号の発生レベルが異なる。光分岐器14は、光ファイバF1を介して与えられた電気/光変換器13の光信号PAを光信号PB,PCに光分岐する。光分岐された一方の光信号PBは光ファイバ20等からなる光伝送系に出力され、伝送先の光/電気変換器30で光/電気変換され、電気的な出力信号EQ(t)として出力される。光分岐された他方の光信号PCは光ファイバF2を介して光/電気変換器16に与えられる。光/電気変換器16は、与えられた光信号PCを電気信号CA(t)に変換する。包絡線検波器17は、光/電気変換器16が出力した電気信号CA(t)を受け取り、信号CA(t)の包絡線CB(t)を出力する。差分器18では包絡線検波器15からの包絡線DB(t)と、包絡線検波器17からの包絡線CB(t)との差分をとり、その差分に応じた差分出力SMを出力する。この差分出力SMは振幅変調器12に与えられる。この差分出力SMは、電気/光変換器13から発生する歪み成分の歪み量の振幅に応じた出力であるから、歪み量が大きい場合、振幅変調器12は、振幅が低くなるように振幅変調をかけるので、電気/光変換器13の入力信号強度が低くなり、電気/光変換器13における歪み信号発生を抑えることができる。
【0023】
実施の形態2.
次に、図2を用いて光伝送装置の実施の形態2について説明する。上述の実施の形態1においては、光/電気変換器16によって光/電気変換した信号を包絡線検波器17に与えて包絡線検波を行っているが、図2の光伝送装置40においては、図1の光/電気変換器16および包絡線検波器17の代わりにフォトダイオード26を使用している。この場合、フォトダイオード26の動作速度を遅く調整することにより、光強度変調された光信号PA,PBの包絡線を出力することを可能にしている。つまり、このフォトダイオード26の動作速度を遅く設定することにより、1個の部材で回路構成を簡単にし、かつ、光強度変調信号の包絡線を直接的に出力することを可能にしている。このように、フォトダイオード26の出力信号は、光信号PA,PBの包絡線に応じた信号であるため、信号SMを差分器に入力することにより前述したように歪み信号の補償(打ち消し)を行うことが可能となる。
【0024】
実施の形態3.
次に、図3を用いて光伝送装置の実施の形態3について説明する。図3で示される光伝送装置50は、図1の光伝送装置10と比較してみると、光伝送装置10の電気/光変換器13、光ファイバF1,F2、光分岐器14、光/電気変換器16が電気/光変換モジュール23に置き換えられている。この場合、電気/光変換モジュール23は、レーザチップ23aと、光結合系23bと、フォトダイオード23cとによって一体的に構成され、図4に示されるような名称にふさわしいモジュール構造を有している。図1の光伝送装置10と同じ構造の部分は同じ働きをするので詳しい説明は行わない。電気/光変換モジュール23のレーザチップ23aは、振幅変調器12の出力EB(t)を入力して電気/光変換を行うことにより、光強度変調を受けた光信号を生成する。その出力である光信号を前方に配置された光結合系23bを介して光ファイバ20に出力する。光ファイバ20に出力された光信号Pは、伝送先の光/電気変換器30で光/電気変換され、電気的な出力信号EQ(t)として出力される。
【0025】
上述の場合、フォトダイオード23cは、レーザチップ23aの後方に配置され、レーザチップ23aの出力に応じて洩れる光を受光することにより、レーザチップ23aから発光される光信号出力をモニタする。フォトダイオード23cは、モニタした光信号を電気的な信号CA(t)に変換して包絡線検波器17に出力する。差分器18は、図1の光伝送装置10におけると同様に、図3の光伝送装置50においても、包絡線検波器15からの包絡線DB(t)と、包絡線検波器17からの包絡線CB(t)との差分をとり、その差分に応じた出力SMを出力する。この差分出力SMは振幅変調器12に与えられる。この差分出力SMは、電気/光変換モジュール23から発生する歪み成分の歪み量の振幅に応じた出力であるから、歪み量が大きい場合、振幅変調器12は、振幅が低くなるように振幅変調を制御するので、電気/光変換モジュール23の入力信号強度が低くなり、電気/光変換モジュール23における歪み信号発生を抑えることができる。したがって、入力信号に対するダイナミックレンジを広くすることができる。
【0026】
実施の形態4.
さらに、図5で示される光伝送装置の実施の形態4について説明する。図3の実施の形態3においては、フォトダイオード23cからの信号を包絡線検波器17によって包絡線検波を行っているが、図5の光伝送装置60においては、図3の包絡線検波器17は使用せずに、フォトダイオード23cの動作速度を遅く調整して光強度変調信号の包絡線を出力することを可能にしている。つまり、このフォトダイオード23cの動作速度を遅く設定することにより、包絡線検波器17を使用せずに、フォトダイオード23cが直接的に光強度変調信号の包絡線を出力することが可能となっている。この場合、フォトダイオード23cの出力信号は、光信号Pの包絡線に応じた信号であるため、信号CB(t)を差分器に入力することにより前述したように歪み信号の補償を行うことが可能となる。
【0027】
【発明の効果】
以上において詳述したように、この発明の光伝送装置によれば、差分検出手段が入力信号包絡線検出手段と出力信号包絡線検出手段との出力である入力信号包絡線と出力信号包絡線とを比較することによって、その差分から、変調および電気/光変換により発生し、光ファイバ伝送路に出力された光信号に含まれる歪み成分を検出でき、その成分が多くなろうとするとするのを、振幅変調器の変調度を抑えることにより防止できる。したがって、発光器、受光器、伝送路による光伝送系固有の雑音特性、歪み特性を改善することなく、伝送信号のダイナミックレンジの拡大をすることが可能となる。すなわち、同じデバイスを使用した場合は、より伝送特性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光伝送装置の実施の形態1が使用された光伝送システムを示すブロック図である。
【図2】この発明の光伝送装置の実施の形態2が使用された光伝送システムを示すブロック図である。
【図3】この発明の光伝送装置の実施の形態3が使用された光伝送システムを示すブロック図である。
【図4】図3の実施の形態3に使用される電気/光変換モジュールの構造を示す図である。
【図5】この発明の光伝送装置の実施の形態4が使用された光伝送システムを示すブロック図である。
【図6】光ファイバにより高周波信号を伝送する技術が適用された典型的な光伝送系の従来例を示すブロック図である。こ
【図7】携帯電話等の移動体通信の基地局設備等における無線信号包絡線帰還方式による歪補償を行った増幅器の原理を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 光伝送システム
10,40,50,60 光伝送装置
11 分岐器
12 振幅変調器
13 電気/光変換器
14 光分岐器
15,17 包絡線検波器
16,30 光/電気変換器
18 差分器
20,F1,F2 光ファイバ
23 電気/光変換モジュール
23a レーザチップ
23b 光結合系
23C,26 フォトダイオード

Claims (2)

  1. 伝送すべき高周波の入力信号に基づいて、振幅変調器が振幅変調した送信信号を生成し、この送信信号を変調出力用電気/光変換器が電気/光変換することにより、光強度変調をかけた光信号を生成し、光ファイバ伝送路を介して相手先に伝送する光伝送装置であって、
    前記入力信号から入力モニタ信号を分岐する入力分岐手段と、
    入力分岐手段が分岐した入力モニタ信号の包絡線を入力信号包絡線として検出する入力信号包絡線検出手段と、
    光ファイバ伝送路を介して相手先に伝送する前記光信号から出力モニタ用光信号を分岐する光分岐手段と、
    出力モニタ用光信号を光/電気変換して、出力モニタ信号とする出力モニタ用光/電気変換器と、
    出力モニタ信号の包絡線を出力信号包絡線として検出する出力信号包絡線検出手段と、
    入力信号包絡線と出力信号包絡線とを比較し、その差分を検出し、検出した差分に応じて前記振幅変調器の変調度を抑える差分検出手段とを有し、
    前記出力モニタ用光/電気変換器と出力信号包絡線検出手段とは、動作速度を遅くされたフォトダイオードで構成されていることを特徴とする光伝送装置。
  2. 伝送すべき高周波の入力信号に基づいて、振幅変調器が振幅変調した送信信号を生成し、この送信信号を電気/光変換することにより、光強度変調をかけた光信号を生成し、光ファイバ伝送路を介して相手先に伝送する光伝送装置であって、
    前記入力信号から入力モニタ信号を分岐する入力分岐手段と、
    入力分岐手段が分岐した入力モニタ信号の包絡線を入力信号包絡線として検出する入力信号包絡線検出手段と、
    レーザチップ、光結合器、フォトダイオードを含み、前記振幅変調器の出力をレーザチップで電気/光変換することにより、光強度変調をかけた光信号を生成し、生成した光信号を光結合器を介して光ファイバ伝送路に出力するとともに、フォトダイオードでレーザチップの出力をモニタし、出力モニタ信号として出力する電気/光変換モジュールと、
    電気/光変換モジュールのフォトダイオードの出力モニタ信号の包絡線を出力信号包絡線として検出する出力信号包絡線検出手段と、
    入力信号包絡線と出力信号包絡線とを比較し、その差分を検出し、検出した差分に応じて前記振幅変調器の変調度を抑える差分検出手段とを有し、
    前記電気/光変換モジュールのフォトダイオードと前記出力信号包絡線検出手段とは、動作速度を遅くさせた前記電気/光変換モジュールのフォトダイオードによって構成される光伝送装置。
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