JPH1111126A - 産業車両の油圧回路 - Google Patents

産業車両の油圧回路

Info

Publication number
JPH1111126A
JPH1111126A JP16731197A JP16731197A JPH1111126A JP H1111126 A JPH1111126 A JP H1111126A JP 16731197 A JP16731197 A JP 16731197A JP 16731197 A JP16731197 A JP 16731197A JP H1111126 A JPH1111126 A JP H1111126A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
damper
passage
hydraulic
state
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16731197A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Ishikawa
和男 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP16731197A priority Critical patent/JPH1111126A/ja
Priority to TW087104239A priority patent/TW445224B/zh
Priority to EP98105310A priority patent/EP0867315B1/en
Priority to CNB981070957A priority patent/CN1151037C/zh
Priority to KR1019980010057A priority patent/KR100337582B1/ko
Priority to DE69837119T priority patent/DE69837119T2/de
Priority to US09/047,867 priority patent/US6129368A/en
Publication of JPH1111126A publication Critical patent/JPH1111126A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/30Rigid axle suspensions
    • B60G2200/32Rigid axle suspensions pivoted
    • B60G2200/322Rigid axle suspensions pivoted with a single pivot point and a straight axle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/46Means for locking the suspension
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2300/00Indexing codes relating to the type of vehicle
    • B60G2300/02Trucks; Load vehicles
    • B60G2300/022Fork lift trucks, Clark

Abstract

(57)【要約】 【課題】リークした作動油を自動的に補給可能として車
体フレームに対して車軸のロック効果を低減させること
がなく、しかも特別な部品を使用することなく車両のロ
ール剛性を高めることができる産業車両の油圧回路を提
供する。 【解決手段】ダンパー12は、車体フレーム1aとリア
アクスル11との間に配設されリアアクスル11の揺動
に従って作動油を給排する。アキュムレータ14は、ダ
ンパー12に通路P1,P2(P3,P4)を介して接
続され、作動油を所定の範囲内の圧力で加圧するととも
に、ダンパー12の排出油圧を吸収する。ポペット弁1
3は、ダンパー12とアキュムレータ14との間の通路
P1,P2(P3,P4)に介在され、コントローラC
にて通路P1,P2(P3,P4)を連通させてダンパ
ー12をアンロックさせる状態と、通路P1,P2(P
3,P4)を遮断してダンパー12をロックさせる状態
とのいずれかに制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車軸を揺動可能に
設けた産業車両の油圧回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の走行性と乗り心地を考慮し
て、車軸を車体フレームに対して揺動可能としたフォー
クリフトが提案されている。このフォークリフトでは、
該フォークリフトの旋回時に、例えば横方向の加速度
(遠心力)等に従って揺動する。このため、旋回時の走
行安定性が低下し、走行速度を上げることができなかっ
た。
【0003】そこで、特開昭58−211903号公報
には、フォークリフトの旋回時に生じる遠心力を検出す
る旋回検出手段を設け、検出した遠心力の値が所定値以
上となった時、前記揺動可能に支持された車軸を車軸固
定機構にて固定させる技術が提案されている。
【0004】このフォークリフトでは、フォークリフト
の旋回時に該リフトに作用する遠心力が所定値以上とな
った時、車軸が固定されて安定した状態で旋回すること
ができる。
【0005】この車軸の固定は、車体フレームと車軸と
の間に配設されたダンパーをロックすることによって行
う。即ち、ダンパーが作動油の給排を行うことができな
いように該ダンパーに対して作動油を給排する通路を遮
断することによりダンパーをロックして車軸を固定す
る。又、前記通路を連通した状態とすることによりダン
パーのロック状態が解除され、車軸が揺動可能な状態と
なる。
【0006】ところで、フォークリフトの車軸が揺動可
能な状態において、該リフトが急旋回すると車体フレー
ムの揺動が大きくなって、この状態でダンパーをロック
作動させると片輪が路面から浮き上がって走行し難い場
合がある。そこで、車軸に対して車体フレームのロール
剛性を向上させる必要があり、該フレームと車軸との間
にダンパーと並列に動作するコイルスプリングを介在さ
せてロール剛性を向上させたものが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たフォークリフトには、ダンパー等から作動油がリーク
し通路中の油圧が低下してもリークした分の作動油を供
給する手段がなく、ダンパーのロック状態において車体
フレームと車軸とを相対移動不能に固定する、所謂ロッ
ク効果が低下するという問題がある。
【0008】ダンパーのロック効果を維持するために、
定期的にフォークリフトの油圧回路における通路の油圧
を調べ、油圧が低下しているフォークリフトには、外部
から不足した作動油を充填しなければならず、その充填
作業が煩雑である。
【0009】又、フォークリフトのロール剛性を向上さ
せるために車体フレームと車軸との間にコイルスプリン
グを使用しているため、部品点数を増加させるという問
題がある。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、リークした作動油を
自動的に補給可能として車体フレームに対して車軸のロ
ック効果を低減させることがなく、しかも特別な部品を
使用することなく車両のロール剛性を高めることができ
る産業車両の油圧回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車体フレームに対して車軸を上下方向に揺動可能に
支持した産業車両において、前記車体フレームと車軸と
の間に配設され、前記車軸の揺動に従って作動油を給排
するダンパーと、前記ダンパーに前記作動油の通路を介
して接続され、前記作動油を所定の範囲内の圧力で加圧
するとともに、前記ダンパーの排出油圧を吸収する油圧
調整手段と、前記ダンパーと前記油圧調整手段との間の
通路に介在され、固定制御手段の制御に基づいて、該通
路を連通させて前記ダンパーをアンロックさせる状態
と、前記通路を遮断して前記ダンパーをロックさせる状
態とのいずれかに制御する制御弁とを備えたことを要旨
とする。
【0012】請求項2に記載の発明は、前記ダンパーは
複動式であって、該ダンパー内に配設されたピストンの
両側に位置する第1室及び第2室に対して、それぞれ前
記制御弁を介して前記油圧調整手段を接続したことを要
旨とする。
【0013】請求項3に記載の発明は、前記油圧調整手
段は、前記通路に接続され、作動油を貯溜する貯溜室
と、前記貯溜室の作動油を押圧する押圧ピストンと、前
記押圧ピストンを所定の範囲内の圧力で押圧する加圧室
とからなることを要旨とする。
【0014】請求項4に記載の発明は、前記制御弁は、
前記通路を連通状態又は遮断状態のいずれかに切り替え
るべく配設される弁体と、前記弁体にて前記通路が遮断
状態となるように該弁体を付勢する付勢部材と、前記固
定制御手段の制御に基づいて、前記付勢部材の付勢力に
抗して前記弁体を移動させ前記通路を連通状態とする電
磁ソレノイドとからなることを要旨とする。請求項1に
記載の発明によれば、油圧調整手段は、ダンパーが給排
する作動油を所定の範囲内の圧力で加圧するとともに、
該ダンパーからの排出油圧を吸収する。制御弁は、固定
制御手段の制御に基づいて、ダンパーと油圧調整手段と
の間の通路を連通させてダンパーをアンロックさせると
ともに、該通路を遮断してダンパーをロックさせる。即
ち、制御弁が通路を連通させてダンパーがアンロック状
態となったとき、油圧調整手段は、ダンパーに対してリ
ークした分の作動油を補充するとともに、ダンパーから
の排出油圧を吸収してダンパーとして作用する。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、複動式の
ダンパーに備えられる第1室及び第2室には、それぞれ
制御弁を介して油圧調整手段が接続される。即ち、第1
室及び第2室は各油圧調整手段によってリークした分の
作動油が補充されるとともに、第1室及び第2室からの
排出油圧は各油圧調整手段によって吸収される。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、油圧調整
手段は、前記通路に接続され、作動油を貯溜する貯溜室
と、貯溜室の作動油を押圧する押圧ピストンと、押圧ピ
ストンを所定の範囲内の圧力で押圧する加圧室とからな
る。即ち、加圧室は、押圧ピストンを押圧し通路に接続
された貯溜室の作動油を加圧するとともに、ダンパーの
排出油圧を押圧ピストンを介して吸収する。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、制御弁
は、前記通路を連通状態又は遮断状態のいずれかに切り
替えるべく配設される弁体と、弁体にて通路が遮断状態
となるように該弁体を付勢する付勢部材と、固定制御手
段の制御に基づいて、付勢部材の付勢力に抗して弁体を
移動させ通路を連通状態とする電磁ソレノイドとからな
る。即ち、弁体は、付勢部材の付勢力によって通路を遮
断状態とし、固定制御手段にて電磁ソレノイドが作動す
ると、通路を連通状態とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
一形態を図1〜図3に従って説明する。図2は、産業車
両としてのフォークリフト1を示す側面図である。フォ
ークリフト1は、その前部に左右一対のアウタマスト2
を備え、各アウタマスト2間にはインナマスト3が昇降
可能に配設されている。インナマスト3にはフォーク4
が昇降可能に配設されている。即ち、フォーク4はアウ
タマスト2に沿って昇降するようになっている。
【0019】前記アウタマスト2は、フォークリフト1
の車体フレーム1aに対してティルトシリンダ5を介し
て連結されており、該シリンダ5のピストンロッド5a
の伸縮駆動に基づいて傾動するようになっている。アウ
タマスト2の裏面に配設されたリフトシリンダ6はその
ピストンロッド6aがインナマスト3の上端部に連結さ
れており、該ロッド6aの伸縮駆動に基づいて、フォー
ク4は昇降するようになっている。
【0020】フォークリフト1の車体フレーム1aの前
部には、左右一対の前輪7が設けられている。各前輪7
はデフリングギア(図示しない)及び変速機(図示しな
い)を介してエンジンに連結され、各前輪7はエンジン
によって駆動される。即ち、前輪7は駆動輪である。
又、フォークリフト1の車体フレーム1aの後部には、
左右一対の後輪8が設けられている。
【0021】図1は、前記後輪8を連結する連結構造を
示している。フォークリフト1の車体フレーム1aの後
下部には、車幅方向へ延びるリアアクスル11がセンタ
ーピン11aを中心に上下方向に揺動(回動)可能に設
けられている。そして、リアアクスル11の左右両側に
前記後輪8が連結されている。後輪8は、運転室9内の
ハンドル10の操作に基づいて操舵される操舵輪であ
る。尚、このリアアクスル11は両後輪8を連結する車
軸を構成している。
【0022】車体フレーム1aとリアアクスル11との
間には油圧式ダンパー(以下、単に「ダンパー」とい
う。)12が連結されている。このダンパー12は複動
式の油圧シリンダであり、リアアクスル11の揺動に従
って作動油を給排する。即ち、ダンパー12は後輪8に
作用する力を吸収するようになっている。
【0023】ダンパー12は、略円筒状のボディ12a
と、該ボディ12a内に配設されたピストン12bとを
備えている。ピストン12bには、ピストンロッド12
cが連結されている。ピストンロッド12cの先端に
は、前記リアアクスル11が連結されている。
【0024】ダンパー12内は、ピストン12bにて第
1室R1と第2室R2とに区画されている。第1室R1
には、通路としての第1通路P1、制御弁としてのポペ
ット弁13、及び、通路としての第2通路P2を介して
油圧調整手段としてのアキュムレータ14が接続されて
いる。この第2通路P2には、該通路P2を流れる作動
油の流量を制限する固定絞り弁15が設けられている。
第2室R2には、同様に通路としての第3通路P3、ポ
ペット弁13、及び、通路としての第4通路P4を介し
てアキュムレータ14が接続されている。この第4通路
P4には、該通路P4を流れる作動油の流量を制限する
固定絞り弁15が設けられている。
【0025】前記第1通路P1と第3通路P3との間に
は、両通路P1,P3をつなぐバイパス通路P5が接続
されている。バイパス通路P5には手動弁16が備えら
れる。手動弁16は、手動操作に基づいてバイパス通路
P5を連通状態若しくは遮断状態に切り替え、通常、遮
断状態となっている。
【0026】図3は、ポペット弁13及びアキュムレー
タ14の一例を示す模式図である。ポペット弁13の連
通室17には、前記第1通路P1(第3通路P3)が接
続されている。連通室17には、接続通路18を介して
前記第2通路P2(第4通路P4)が接続されている。
接続通路18の連通室17側の通路口には、弁体13a
が付勢部材としてのバネ13bの付勢力によって当接し
ている。バネ13bの付勢する方向の延長線上には電磁
ソレノイド19が配設され、弁体13aには該ソレノイ
ド19からのびるプランジャ19aが連結されている。
ポペット弁13の弁体13aの移動は、電磁ソレノイド
19の励磁・非励磁に基づいて行われる。電磁ソレノイ
ド19の励磁・非励磁状態の切り替えは、図1に示すよ
うに該ソレノイド19に接続された固定制御手段として
のコントローラCによって行われる。
【0027】通常、フォークリフト1を起動すると、前
記電磁ソレノイド19は非励磁状態から励磁状態とな
り、該ソレノイド19に備えられたプランジャ19aが
突出して、弁体13aはバネ13bの付勢力に抗して移
動される。すると、第1通路P1(第3通路P3)に接
続された連通室17と第2通路P2(第4通路P4)と
は連通状態となる。このとき、前記ダンパー12はアン
ロック状態となる。一方、コントローラCによって車体
フレーム1aに対してリアアクスル11を固定するよう
に制御がなされると電磁ソレノイド19は励磁状態から
非励磁状態となり、弁体13aは、バネ13bの付勢力
によって移動して第1通路P1(第3通路P3)と第2
通路P2(第4通路P4)とを遮断状態とする。このと
き、前記ダンパー12はロック状態となる。
【0028】前記第2通路P2(第4通路P4)には、
該通路P2(P4)よりも径が小さい幅狭部20が設け
られている。幅狭部20は、第2通路P2(第4通路P
4)の作動油の流量を制限する前記固定絞り弁15であ
る。第2通路P2(第4通路P4)は、前記アキュムレ
ータ14の貯溜室14aに接続されている。この貯溜室
14aには作動油が貯溜されている。アキュムレータ1
4には、例えば加圧された気体が封入された加圧室とし
てのガス室14bが備えられ、該ガス室14bと貯溜室
14aとは押圧ピストン14cによって区画されてい
る。貯溜室14aに充填された作動油は、ガス室14b
の膨張力に基づく押圧ピストン14cの押圧力によって
所定の範囲内の圧力で加圧されている。即ち、作動油が
リークしてダンパー12内の油圧が低下したとき、貯溜
室14aの作動油の圧力によって前記弁体13aを押圧
し該ダンパー12内に作動油が補充されるようになって
いる。
【0029】このように構成されたフォークリフト1に
おいて、図1に示すように、停止時には、各ポペット弁
13の電磁ソレノイド19がそれぞれ励磁されないため
に、各バネ13bにて付勢された弁体13aによって第
1通路P1と第2通路P2、及び、第3通路P3と第4
通路P4がそれぞれ遮断状態となっている。
【0030】フォークリフト1の走行時には前記電磁ソ
レノイド19は励磁され、各ポペット弁13は第1通路
P1と第2通路P2、及び、第3通路P3と第4通路P
4がそれぞれ連通状態となるように切り替えられる。す
ると、ダンパー12はアンロック状態となって、後輪8
が連結されたリアアクスル11は車体フレーム1aに対
して揺動可能な状態となる。この状態では、後輪8に作
用する力に対し各アキュムレータ14のガス室14bに
封入された加圧気体がダンパーとして作用し、フォーク
リフト1の走行は安定したものとなる。
【0031】この状態では、各アキュムレータ14の貯
溜室14aの圧力によって、前記ダンパー12には常に
適量の作動油が満たされる。従って、ダンパー12は、
作動油がリークして減少しても各アキュムレータ14か
らリーク分の作動油が補充されるため、該ダンパー12
のロック効果を低下させることはない。又、作動油の油
温上昇に伴って体積膨張が生じても、膨張した分の作動
油は、各ポペット弁13及び固定絞り弁15を介して貯
溜室14aに流れ込む。従って、作動油の体積膨張を吸
収することができ、作動油の体積膨張によるダンパー1
2への悪影響を低減することができる。
【0032】更に、ダンパー12の第1,第2室R1,
R2及び各通路P1〜P4に充填された作動油が、各ア
キュムレータ14のガス室14bによって加圧されてい
るため、該ダンパー12の伸縮剛性は高くなっている。
つまり、フォークリフト1のロール剛性が高められてい
る。従って、各アキュムレータ14は、ダンパー12等
に作動油を補充するとともに、ガス室14bがダンパー
12の排出油圧を吸収するためフォークリフト1のロー
ル剛性をも高めることができる。その結果、フォークリ
フト1のロール剛性を従来に示したコイルスプリング等
のロール剛性を高めるための特別な部材を使用しなくて
も高めることができるため、該リフト1の部品点数を増
加させることはない。
【0033】ここで、例えば、前記フォークリフト1に
対して過大な遠心力が加わったとき、該リフト1は、前
記ダンパー12がアンロック状態であると安定した状態
で旋回することはできない。このような場合等によって
ダンパー12のロックが必要とされるとき、前記コント
ローラCによって固定制御がなされ、各ポペット弁13
の励磁ソレノイド19はそれぞれ励磁状態から非励磁状
態に切り替えられる。
【0034】すると、各ポペット弁13によって、ダン
パー12側から各アキュムレータ14側への通路が遮断
されるため、作動油の各アキュムレータ14への逆流が
防止される。従って、ダンパー12はロック状態とな
り、リアアクスル11は車体フレーム1aに対して固定
された状態となるため、フォークリフト1は安定した状
態で旋回することができる。
【0035】尚、上記した各ポペット弁13は、通常、
ダンパー12側と各アキュムレータ14側とを遮断す
る、所謂ノーマルクローズ型を使用している。これは、
フォークリフト1の電気系統が故障した場合に、リアア
クスル11を車体フレーム1aに対して固定させた方が
該リフト1の旋回時の走行安定性が低下しないからであ
る。ところが、その故障したフォークリフト1を修理す
るために移動を強いられたとき、ダンパー12がロック
状態にあると段差などで走行が困難な場合があるため、
この場合、前記手動弁16を操作しバイパス通路P5を
連通状態とし、ダンパー12をアンロック状態に切り替
えれば、該リフト1を走行可能な状態とすることができ
る。
【0036】上記したように、本実施の形態によれば、
以下の特徴を有する。 (1)ダンパー12の第1室R1には第1通路P1、ポ
ペット弁13、及び、第2通路P2を介してアキュムレ
ータ14が接続され、第2室R2には第3通路P3、ポ
ペット弁13、及び、第4通路P4を介してアキュムレ
ータ14が接続される。各アキュムレータ14の貯溜室
14aの油圧は、ガス室14bの圧縮された気体によっ
て高められている。従って、ポペット弁13が連通状態
のとき、加圧された貯溜室14aによって、ダンパー1
2には常に適量の作動油が満たされる。その結果、ダン
パー12の作動油がリークして減少しても、各アキュム
レータ14から作動油が補充されるため、該ダンパー1
2のロック効果が低下することはない。
【0037】(2)しかも、作動油の油温上昇に伴って
体積膨張が生じても、膨張した分の作動油は、各ポペッ
ト弁13が連通状態において、各ポペット弁13及び固
定絞り弁15を介して貯溜室14aに流れ込む。従っ
て、作動油の体積膨張を吸収することができ、作動油の
体積膨張によるダンパー12への悪影響を低減すること
ができる。
【0038】(3)更に、上記したようにダンパー12
の第1,第2室R1,R2及び各通路P1〜P4に充填
された作動油が各アキュムレータ14によって加圧され
ているため、該ダンパー12の伸縮剛性は高くなってい
る。つまり、フォークリフト1のロール剛性は高くなっ
ている。従って、フォークリフト1のロール剛性を従来
に示したコイルスプリング等のロール剛性を高めるため
だけの特別な部材を使用しなくても高めることができる
ため、該リフト1の部品点数を増加させることはない。
【0039】(4)ポペット弁13とアキュムレータ1
4との間には、固定絞り弁15が設けられている。従っ
て、固定絞り弁15によって、ダンパー12側とアキュ
ムレータ14側とを流動する作動油を規制することがで
きるため、ダンパー12の伸縮剛性を高めることができ
る。その結果、アキュムレータ14を大型化することな
く、フォークリフト1のロール剛性を高めることができ
る。
【0040】(5)ダンパー12は、複動式の油圧シリ
ンダである。従って、単動式のダンパーを使用したフォ
ークリフトでは、車体フレーム1aとリアアクスル11
との間にダンパーを2個必要とするが、複動式のダンパ
ー12を使用することで車体フレーム1aとリアアクス
ル11との間に連結するダンパーは1個でよく、フォー
クリフト1のコストの低減及び組み付け工数の低減に貢
献することができる。
【0041】尚、実施形態は上記に限定されることはな
く、次のように変更してもよい。 ○上記実施の形態では、ポペット弁13を使用したが、
ダンパー12側からアキュムレータ14側への逆流が防
止できれば、これらに替えて他種の弁を使用して実施し
てもよい。
【0042】○上記実施の形態では、加圧室を加圧気体
が封入されたガス室14bとしたが、液体を加圧して封
入してもよい。又、押圧ピストン14cを所定の範囲内
の圧力で押圧できれば、スプリング等の弾性部材であっ
てもよい。
【0043】○上記実施の形態では、複動式のダンパー
12を使用したが、単動式のダンパー、多段式のダンパ
ー等であってもよい。以上、本発明の実施の各形態につ
いて説明したが、上記各形態から把握できる請求項以外
の技術思想について、以下にそれらの効果とともに記載
する。
【0044】(イ)前記油圧調整手段と前記制御弁との
間の通路に介在され、前記ダンパーから給排される作動
油の流動を規制する絞り弁を備えたことを特徴とする請
求項1〜4のいずれかに記載の産業車両の油圧回路。こ
のように構成すれば、絞り弁はダンパーの給排する作動
油の流動を規制することができるため、該ダンパーの伸
縮剛性を高めることができる。つまり、前記油圧調整手
段を大型化することなく、産業車両のロール剛性を高め
ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
リークした作動油を自動的に補給可能として車体フレー
ムに対して車軸のロック効果を低減させることがなく、
しかも特別な部品を使用することなく車両のロール剛性
を高めることができる産業車両の油圧回路を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のリアアクスルを固定させる機構を
示す概略構成図。
【図2】フォークリフトを示す側面図。
【図3】アキュムレータ及びポペット弁を示す概略構成
図。
【符号の説明】
1…産業車両としてのフォークリフト、1a…車体フレ
ーム、11…車軸を構成するリアアクスル、12…油圧
式ダンパー、12b…ピストン、13…制御弁としての
ポペット弁、13a…弁体、13b…付勢部材としての
バネ、14…油圧調整手段としてのアキュムレータ、1
4a…貯溜室、14b…加圧室としてのガス室、14c
…押圧ピストン、19…電磁ソレノイド、C…固定制御
手段としてのコントローラ、P1〜P4…通路としての
第1〜第4通路、R1,R2…第1室,第2室。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームに対して車軸を上下方向に
    揺動可能に支持した産業車両において、 前記車体フレームと車軸との間に配設され、前記車軸の
    揺動に従って作動油を給排するダンパーと、 前記ダンパーに前記作動油の通路を介して接続され、前
    記作動油を所定の範囲内の圧力で加圧するとともに、前
    記ダンパーの排出油圧を吸収する油圧調整手段と、 前記ダンパーと前記油圧調整手段との間の通路に介在さ
    れ、固定制御手段の制御に基づいて、該通路を連通させ
    て前記ダンパーをアンロックさせる状態と、前記通路を
    遮断して前記ダンパーをロックさせる状態とのいずれか
    に制御する制御弁とを備えたことを特徴とする産業車両
    の油圧回路。
  2. 【請求項2】 前記ダンパーは複動式であって、該ダン
    パー内に配設されたピストンの両側に位置する第1室及
    び第2室に対して、それぞれ前記制御弁を介して前記油
    圧調整手段を接続したことを特徴とする請求項1に記載
    の産業車両の油圧回路。
  3. 【請求項3】 前記油圧調整手段は、 前記通路に接続され、作動油を貯溜する貯溜室と、 前記貯溜室の作動油を押圧する押圧ピストンと、 前記押圧ピストンを所定の範囲内の圧力で押圧する加圧
    室とからなることを特徴とする請求項1乃至2のいずれ
    かに記載の産業車両の油圧回路。
  4. 【請求項4】 前記制御弁は、 前記通路を連通状態又は遮断状態のいずれかに切り替え
    るべく配設される弁体と、 前記弁体にて前記通路が遮断状態となるように該弁体を
    付勢する付勢部材と、 前記固定制御手段の制御に基づいて、前記付勢部材の付
    勢力に抗して前記弁体を移動させ前記通路を連通状態と
    する電磁ソレノイドとからなることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載の産業車両の油圧回路。
JP16731197A 1997-03-25 1997-06-24 産業車両の油圧回路 Pending JPH1111126A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16731197A JPH1111126A (ja) 1997-06-24 1997-06-24 産業車両の油圧回路
TW087104239A TW445224B (en) 1997-03-25 1998-03-21 Axle controller for industrial vehicles
EP98105310A EP0867315B1 (en) 1997-03-25 1998-03-24 Axle controller for industrial vehicles
CNB981070957A CN1151037C (zh) 1997-03-25 1998-03-24 具有车轴控制器的工程车辆
KR1019980010057A KR100337582B1 (ko) 1997-03-25 1998-03-24 산업차량용축제어기
DE69837119T DE69837119T2 (de) 1997-03-25 1998-03-24 Industriefahrzeug
US09/047,867 US6129368A (en) 1997-03-25 1998-03-25 Axle controller for industrial vehicles

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16731197A JPH1111126A (ja) 1997-06-24 1997-06-24 産業車両の油圧回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1111126A true JPH1111126A (ja) 1999-01-19

Family

ID=15847405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16731197A Pending JPH1111126A (ja) 1997-03-25 1997-06-24 産業車両の油圧回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1111126A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100337582B1 (ko) 산업차량용축제어기
US20070262656A1 (en) Control module
JP2537226B2 (ja) 能動型サスペンシヨン装置
JPH01122717A (ja) 能動型サスペンション装置
JPH0719852Y2 (ja) 能動型サスペンション
JPH06213266A (ja) 流体式サスペンションの供給流量制御装置
JP4139217B2 (ja) 液圧回路用ディスクパックバルブアセンブリ
JPH0565012A (ja) アクテイブサスペンシヨンの油圧回路
JP3026441B2 (ja) 能動型サスペンション
JPH1111126A (ja) 産業車両の油圧回路
KR100366470B1 (ko) 산업차량용차축요동제어기및유압실린더
JPH10264629A (ja) 産業車両の油圧回路
JPH07242114A (ja) 作業車両の懸架装置
JP3274822B2 (ja) 産業車両の油圧回路
JP4305280B2 (ja) 車高調整装置
JP4518008B2 (ja) サスペンション装置
JP2981109B2 (ja) 車両のスタビライザ装置
JPH0636973Y2 (ja) 能動型サスペンシヨン装置
JPS6148446B2 (ja)
JPH0788134B2 (ja) 能動型サスペンシヨン装置
JP3156519B2 (ja) アライメント制御装置
KR0172639B1 (ko) 선형 유압액튜에이터를 이용한 차량용 능동 롤 제어장치
JP2000233623A (ja) 車高調整装置を有するホイールショベル
JP2502371B2 (ja) 能動型サスペンション
JP2000229508A (ja) ホイールショベルのサスペンション