JPH11110892A

JPH11110892A - ディスク判別装置

Info

Publication number: JPH11110892A
Application number: JP26942697A
Authority: JP
Inventors: Yoshiyuki Abe; 義行阿部
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1997-10-02
Filing date: 1997-10-02
Publication date: 1999-04-23

Abstract

(57)【要約】【課題】光ピックアップの移動速度及びディスクの駆
動速度に拘わらず、簡単な構成でディスクの種類を判別
することができるディスク判別装置を提供する。【解決手段】記録フォーマットが異なるディスクを判
別するディスク判別装置であって、ディスクに記録され
ている情報を読み出すピックアップ手段１と、該ピック
アップ手段１をディスクの半径方向に一定距離だけ移動
させるピックアップ移動制御手段１９，７と、前記ピッ
クアップ手段１により得られた再生信号からトラッキン
グエラー信号を生成するトラッキングエラー生成手段１
３と、該トラッキングエラー生成手段１３からのトラッ
キングエラー信号の個数をカウントするカウンタ手段１
５と、該カウンタ手段１５でカウントされたトラッキン
グエラー信号の個数に基づいて、ディスクの種類を判別
するディスク種類判別手段１６とを設けてなるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、記録フォーマット
が異なるディスクを判別するディスク判別装置に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】コンパクト・ディスク（ＣＤ、ＣＤ−
Ｇ）やビデオＣＤ（Ｖ−ＣＤ）を再生するコンパクト・
ディスクプレーヤは、周知のようにコンパクト・ディス
ク（以下、ＣＤと称す）に記録されたデジタルオーディ
オ信号、或いはデジタル処理により圧縮された映像又は
音声のデジタル信号を、光学的に読み取ることによっ
て、高品質のオーディオ信号や映像信号を再生すること
ができる。

【０００３】一方、近年開発されているデジタル・ビデ
オ・ディスク（以下、ＤＶＤと称す）は、ビデオＣＤを
一歩進めたもので、現時点での記憶容量はビデオＣＤの
約６〜８倍である。ＣＤとＤＶＤとは、外径が１２ｃｍ
で同一であるが、記憶容量の違いによって、記録フォー
マットは異なる。例えば、ＣＤのトラックピッチは１．
２μｍであるが、ＤＶＤのトラックピッチは０．６μｍ
である。

【０００４】そこで、一台のディスクプレーヤでＣＤと
ＤＶＤの両方を再生可能とした場合、ディスクプレーヤ
に装着されたディスクがＣＤかＤＶＤかを簡単に判別す
ることが必要となる。例えば、従来のこの種のディスク
判別装置として、特開平９−１７１０６号公報にて提案
されているものがある。

【０００５】特開平９−１７１０６号公報に記載のディ
スク判別装置は、図３に示すように、ディスク（図示せ
ず）に記録されているデジタル信号をピックアップする
ピックアップ１と、該光ピックアップ１から出力された
検出信号を増幅するＲＦ増幅器２と、該ＲＦ増幅器２の
出力を直流に変換するエンベロープ検波器３と、該エン
ベロープ検波器３の出力を基準レベルと比較し、ディス
クの１トラックに対して１個の「ハイ」の信号を出力す
るレベル比較器４とを備えている。

【０００６】また、レベル比較器４の出力に対して、所
定時間内の「ハイ」の数をカウントすることにより、ト
ラックのピッチを検出するトラックピッチ検出器５と、
該トラックピッチ検出器５で検出されたトラックピッチ
に基づき、装着されているディスクがＣＤなのかＤＶＤ
なのかを判断するディスク種類判別器６とを備えてい
る。

【０００７】さらに、再生時には光ピックアップ１の移
動を線速度一定（ＣＬＶ：ＣｏｎｓｔａｎｔＬｉｎｅ
ａｒＶｅｌｏｓｉｔｙ）に制御し、ディスク判別処理
時には光ピックアップ１の移動速度を一定に制御するピ
ックアップ移動部７と、再生時にはディスクの駆動を線
速度一定に制御し、ディスク判別処理時には駆動を回転
数一定に制御するディスク駆動部８と、これらピックア
ップ移動部７及びディスク駆動部８を制御するコントロ
ーラ９とを備えている。

【０００８】上記のように構成してなるディスク判別装
置においては、ディスク判別処理を行う場合、光ピック
アップ１の移動速度を一定に切り換えるとともに、ディ
スクの回転数が一定となるように切り換え、トラックピ
ッチ検出器５にて、所定時間内における光ピックアップ
１の移動距離を、その所定時間内にカウントされたパル
ス数で割ることによって、ディスクのトラックピッチを
求める。

【０００９】ディスク種類判別器６では、トラックピッ
チ検出器５で検出したトラックピッチが１．２μｍであ
ればＣＤであり、０．６μｍであればＤＶＤであると判
断し、コントローラ９に出力する。コントローラ９は、
ディスク種類判別器６からの判別結果に基づいて、光ピ
ックアップ１の移動を線速度一定に切り換えるととも
に、ディスクの駆動を線速度一定に切り換え、再生処理
にかかる各デコーダ（図示せず）の切換選択を行う。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平９−１７１０６号公報に記載されたものの場
合、通常再生時には、光ピックアップ１の移動速度及び
ディスクの駆動速度を線速度一定に制御するのに対し
て、ディスク判別処理時には、所定時間内に検出される
トラック数をカウントする必要があるので、光ピックア
ップ１の移動速度及びディスクの駆動速度を一定に制御
するよう切り換える必要があり、このための構成が複雑
となってしまうという問題があった。

【００１１】本発明は、上述したような点に鑑みてなさ
れたものであり、光ピックアップの移動速度及びディス
クの駆動速度に拘わらず、簡単な構成でディスクの種類
を判別することができるディスク判別装置を提供するこ
とを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明に係るディスク判
別装置は、ディスクに記録されている情報を読み出すピ
ックアップ手段と、該ピックアップ手段をディスクの半
径方向に一定距離だけ移動させるピックアップ移動制御
手段と、前記ピックアップ手段により得られた再生信号
からトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエ
ラー生成手段と、該トラッキングエラー生成手段からの
トラッキングエラー信号の個数をカウントするカウンタ
手段と、該カウンタ手段でカウントされたトラッキング
エラー信号の個数に基づいて、ディスクの種類を判別す
るディスク種類判別手段とを設けてなるものである。

【００１３】これによって、ディスク再生時のトラッキ
ングを制御するために用いられるトラッキングエラー信
号を利用して、ピックアップ手段をディスクの半径方向
に一定距離だけ移動させたときに得られるトラッキング
エラー信号の個数に基づき、ディスクの種類を判別する
ことができるので、ピックアップ手段の移動速度及びデ
ィスクの駆動速度に拘わらず、簡単な構成でディスクの
種類を判別することが可能となる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明のディスク判別装置
の一実施形態を、図１及び図２とともに説明するが、上
記従来例と同一部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。ここで、図１は本実施形態のディスク判別装置
の概略構成を示すブロック図、図２は本実施形態のディ
スク判別装置における動作を示す説明図である。

【００１５】本実施形態のディスク判別装置は、図１に
示すように、ＲＦ増幅器２の出力よりトラッキングエラ
ー信号を生成するトラッキングエラー信号生成器１３
と、該トラッキングエラー信号生成器１３により得られ
るトラッキングエラー信号の個数をカウントするカウン
タ１５と、該カウンタ１５でカウントされたトラッキン
グエラー信号の個数に基づいて、ディスクの種類を判別
するディスク種類判別器１６とを設けている。

【００１６】また、ディスク判別処理時には、光ピック
アップ１をディスクの半径方向に一定距離だけ移動させ
るよう制御するコントローラ１９を設けている。尚、本
実施形態においては、ディスク判別処理時にも、通常再
生時と同様、光ピックアップ１の移動を線速度一定に制
御するとともに、ディスクの駆動を線速度一定に制御す
るようにしている。

【００１７】上記のように構成してなるディスク判別装
置の動作について説明する。光ピックアップ１がディス
クの半径方向に移動した場合、図２に示すように、ビー
ムスポットがトラックの中央に位置するときはトラッキ
ングエラー信号は発生せず、ビームスポットがＡ
₁（Ａ₂）の位置からＡ₂（Ａ₃）の位置に移動するのに伴
って、トラッキングエラー信号は一旦減少した後増加す
ることとなる。

【００１８】従って、このトラッキングエラー信号の負
若しくは正方向に発生する信号をカウンタ１５でカウン
トすれば、トラッキングエラー信号の個数をカウントす
ることができる。

【００１９】ここで、例えば光ピックアップ１を３．２
μｍだけディスクの半径方向に移動させた場合、ディス
クがＣＤであればトラックピッチは１．２μｍなので、
トラッキングエラー信号は２個カウントされることとな
る。一方、ディスクがＤＶＤであればトラックピッチは
０．６μｍなので、トラッキングエラー信号は５個カウ
ントされることとなる。

【００２０】このように、光ピックアップ１をディスク
の半径方向に一定距離だけ移動させたときに得られるト
ラッキングエラー信号の個数は、ディスクの種類によっ
て異なるので、ディスク種類判別器１６ではカウンタ１
５の出力によりディスクの種類を判別することができ
る。

【００２１】以上のように、本実施形態のディスク判別
装置は、ディスク再生時のトラッキングを制御するため
に用いられるトラッキングエラー信号を利用して、ディ
スクの種類を判別しているので、新たに追加する回路を
少なくして、簡単な構成でディスクの種類を判別するこ
とができる。

【００２２】また、本実施形態においては、ディスク判
別処理時であっても、通常再生時と同様、光ピックアッ
プ１の移動を線速度一定に制御するとともに、ディスク
の駆動を線速度一定に制御するようにしているので、新
たな制御動作は不要であり、簡単な構成でディスクの種
類を判別することが可能である。

【００２３】尚、本発明のディスク判別装置によれば、
光ピックアップ１をディスクの半径方向に一定距離だけ
移動させたときに得られるトラッキングエラー信号の個
数に基づき、ディスクの種類を判別しているので、光ピ
ックアップ１の移動速度及びディスクの駆動速度に何ら
制限は要らない。

【００２４】

【発明の効果】本発明に係るディスク判別装置は、上記
のような構成としているので、ピックアップ手段をディ
スクの半径方向に一定距離だけ移動させたときに得られ
るトラッキングエラー信号の個数に基づき、ディスクの
種類を判別することができるので、ピックアップ手段の
移動速度及びディスクの駆動速度に拘わらず、簡単な構
成でディスクの種類を判別することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のディスク判別装置の一実施形態の概略
構成を示すブロック図である。

【図２】本発明のディスク判別装置の一実施形態におけ
る動作を示す説明図である。

【図３】従来のディスク判別装置の概略構成を示すブロ
ック図である。

【符号の説明】

１光ピックアップ２ＲＦ増幅器７ピックアップ移動部８ディスク駆動部１３トラッキングエラー信号生成器１５カウンタ１６ディスク種類判別器１９コントローラ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】記録フォーマットが異なるディスクを判
別するディスク判別装置であって、ディスクに記録されている情報を読み出すピックアップ
手段と、該ピックアップ手段をディスクの半径方向に一定距離だ
け移動させるピックアップ移動制御手段と、前記ピックアップ手段により得られた再生信号からトラ
ッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー生成
手段と、該トラッキングエラー生成手段からのトラッキングエラ
ー信号の個数をカウントするカウンタ手段と、該カウンタ手段でカウントされたトラッキングエラー信
号の個数に基づいて、ディスクの種類を判別するディス
ク種類判別手段とを設けたことを特徴とするディスク判
別装置。