JPH11110871A - ディスク記録再生装置 - Google Patents

ディスク記録再生装置

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Publication number
JPH11110871A
JPH11110871A JP9272487A JP27248797A JPH11110871A JP H11110871 A JPH11110871 A JP H11110871A JP 9272487 A JP9272487 A JP 9272487A JP 27248797 A JP27248797 A JP 27248797A JP H11110871 A JPH11110871 A JP H11110871A
Authority
JP
Japan
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disk
centering
turntable
center
disc
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9272487A
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English (en)
Inventor
Ryuzo Tamayama
隆三 玉山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH11110871A publication Critical patent/JPH11110871A/ja
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクセンタリング機構を簡略化するとと
もに、ディスクが傾いた状態で載置された場合において
も正確にセンタリングを実行する。 【解決手段】 センタリングホイール30は、センタホ
ール30aと、シャフト14の外周に嵌着される筒状部
30bと、筒状部30bから外側に向かって渦状に伸び
た複数の梁部30cと、梁部30cを相互に連接するリ
ング状の連接部30dと、連接部30dの外側に設けら
れ、先端部にテーパ面30eを有する複数の爪部30f
とから構成される。ディスク100がセンタリングホイ
ール30上に載置されると、ディスク100のセンタホ
ールの周縁部は、爪部30fのテーパ面30e上を滑動
し、センタリングがなされる。そして、センタリングが
完了すると、クランプ部材200が下方向に移動され、
その結果、センタリングホイール30の爪部30fが下
方向に平行移動し、センタリングにおける位置関係が保
持されたままで、ディスク100がターンテーブル一体
化ロータケース11に挟着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク記録再生
装置に関し、特に、センタリング部材によりディスクの
センタリングを行うディスク記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、CD(Compact Disk)やDVD(Digita
l Versatile Disk)等のような脱着可能なディスク状の
記録媒体を、ディスク記録再生装置に装着する場合にお
いては、ディスクの中心が、ターンテーブルの中心と一
致するようにセンタリングする必要がある。
【0003】従来において、このようなセンタリングを
行う方法は、1 センタコーン方式、2 多爪方式の2
種類に大別することができる。
【0004】図3は、CD-ROMドライブに多用されてい
る、前者のセンタコーン方式を用いたディスク記録再生
装置のディスク駆動部の構成例を示す立体図である。
【0005】この図において、スピンドルモータ1は、
図示せぬ制御部からの制御信号に対応して、所定の角速
度でシャフト2を回転するようになされている。
【0006】ターンテーブル3はシャフト2に嵌着さ
れ、その上部に載置されたディスクを、所定の角速度で
回転させるようになされている。
【0007】スプリング4は、ターンテーブル3の上部
に形成されている溝に嵌合され、センタコーン5を上方
(図の上方)に付勢するようになされている。
【0008】センタコーン5は、ターンテーブル3の中
心部にある筒状部に、上下方向(図の上下方向)に対し
て摺動自在に取り付けられている。また、センタコーン
5の上面の外周部には、ディスクのセンタホールに対応
したテーパ面が形成されており、ディスクが装着された
場合には、ディスクがセンタコーン5のテーパ面に沿っ
て移動することにより、センタリングが行われる。
【0009】センタキャップ6は、ターンテーブル3の
筒状部の先端に嵌合されており、センタコーン5が脱落
することを防止するようになされている。
【0010】次に、図4を参照して、後者の多爪方式を
用いたディスク記録再生装置のディスク駆動部の構成例
について説明する。
【0011】図4は、ターンテーブルと、ロータケース
が一体化されたスピンドルモータおよびチャッキング機
構の構成例を示す図である。この図において、図4
(A)は、スピンドルモータ10を上方から見た図であ
る。また、図4(B)は、スピンドルモータ10、ディ
スク100、および、クランプ部材200の断面を示す
断面図である。
【0012】図4(B)に示すように、スピンドルモー
タ10のターンテーブル一体化ロータケース11は、後
述するマグネット21からの駆動力をディスク100に
伝達するようになされている。なお、ターンテーブル一
体化ロータケース11の上面には、ディスクスリップ防
止シート12が貼付されており、マグネット21からの
駆動力が、ディスク100に確実に伝達されるようにな
されている。
【0013】ターンテーブル一体化ロータケース11の
中心部には、凸状のヨーク部11aが設けられており、
その内部にはセンタリングホイール13が内蔵されてい
る。また、ヨーク部11aの外周には、センタリングホ
イール13の爪部の個数に応じた孔11bが形成されて
いる。
【0014】ターンテーブル一体化ロータケース11と
センタリングホイール13とは、シャフト14の外周部
に嵌合されている。シャフト14は、ボールベアリング
15に挿着されており、回転自在とされている。ボール
ベアリング15は、ベアリングハウジング16の両端に
嵌合されている。
【0015】ベアリングハウジング16は、鉄板17に
対して垂直に取り付けられている。鉄板17の上面には
配線基板18が貼付されている。なお、鉄板17は、ス
ピンドルモータ10からの磁界を遮断し、配線基板18
上に形成されている電気回路が磁界の影響を受けること
を防止するようになされている。
【0016】コア19は、ベアリングハウジング16の
外周部に等角間隔で所定の個数だけ配置されており、巻
線20に流れる電流に応じた磁界を発生するようになさ
れている。巻線20は、図示せぬ制御部に接続されてお
り、所定の周波数の交流電圧が印加され、その電圧に応
じた電流が流れるようになされている。
【0017】マグネット21は、ターンテーブル一体化
ロータケース11の内側に等角間隔で、所定の個数だけ
配置されており、コア19より発生される磁界との相互
作用に応じた回転力を発生し、ターンテーブル一体化ロ
ータケース11に伝達するようになされている。マグネ
ットスペーサ22は、マグネット21を所定の位置に固
定するようになされている。
【0018】ホール素子23は、その上部をマグネット
21が通過することにより発生する交番磁界を検出し、
検出結果を検出信号として出力するようになされてい
る。図示せぬ制御部は、ホール素子23より出力された
検出信号の周期を算出し、ターンテーブル一体化ロータ
ケース11の回転速度を算出する。そして、検出された
回転速度が所望の回転速度に近づくように、巻線20に
印加する電圧の周波数を制御する。
【0019】クランプ部材200は、例えば、磁力など
により、ディスク100をターンテーブル一体化ロータ
ケース11に挟着するようになされている。
【0020】図5は、センタリングホイール13の構成
例を示す図である。この図において、図5(A)は、セ
ンタリングホイール13を上部から見た図であり、ま
た、図5(B)は、センタリングホイール13の断面を
示す断面図である。
【0021】これらの図に示すように、センタリングホ
イール13は、シャフト14に嵌合するためのセンタホ
ール13a、センタホール13aの周辺部分である円形
部13b、および、センタリングを行う場合に、ディス
ク100のセンタホールに内挿して、ディスク100の
位置を調節する爪部13cより構成されている。
【0022】爪部13cは、ターンテーブル一体化ロー
タケース11の孔11bから外側へ突出するようになさ
れている。ターンテーブル一体化ロータケース11上に
ディスク100が載置されると、ディスク100のセン
タホールの下端周縁部が、爪部13cを内側に向かって
押圧し、その圧力により爪部13cが撓んで、センタホ
ール内に進入し、これらの爪部13cの反力(復元力)
により、センタリングが行われる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、センタコー
ン方式の駆動装置は、ターンテーブル3、スプリング
4、センタコーン5、および、センタキャップ6などの
多数の部品から構成されているため、部品代や組立のた
めの費用が高くつくという課題があった。
【0024】また、センタコーン5が上下方向に移動す
ることから、そのストローク分の距離を確保する必要が
あり、また、スプリング4を用いるので、撓められたス
プリング4を格納するだけのスペースが必要となり、そ
の結果、駆動装置を薄型化することが困難であるという
課題があった。
【0025】更に、センタコーン5がスムーズに動くよ
うにするためには、センタコーン5の中心に形成されて
いる孔の直径と、その孔の軸方向の長さとの比(アスペ
クト比)や、ターンテーブル3のガイド軸と、センタコ
ーン5の孔とのクリアランスを正確に調節する必要があ
る。更にまた、複数の部品が積み重ねられて形成されて
いることから、高さ方向に対しては、個々の部品の誤差
が累積されることになる。従って、高さ方向のばらつき
を抑えることが困難であるという課題もあった。
【0026】一方、多爪方式では、ディスク100が傾
いた状態で載置された場合においては、正確なセンタリ
ングがなされないという課題があった。
【0027】即ち、ディスクトレイに載置されているデ
ィスク100をターンテーブル11上に載置する動作
は、ディスク100を下降させるのではなく、図4に示
すスピンドルモータ10を梃子などを用いて上昇させる
ことにより実行されている。従って、ターンテーブル1
1が、水平方向よりも多少傾きを有して上昇されること
になる。傾きを有したターンテーブル11上にディスク
100が載置されると、全ての爪部13cに対して力が
均等にかからないため、爪部13cの反力が偏りを生
じ、その結果、センタリングが正確に実行できなくなる
という課題があった。
【0028】また、CDなどにおいては、センタホールが
段差を有する(センタホールの直径が位置よって異な
る)ものが存在しているため、例えば、ディスク100
の下部の直径が通常のセンタホールよりも大きく、上部
が通常の直径を有する場合には、爪部13cの先端が、
上面と下面部の境界部分にある段差に引っかかり、下方
へ押し下げられることになる。その結果、通常では、爪
部13cがその中心方向に向かって押圧されるのに対し
て、下方向に押圧されることから、外方向に対して充分
な反力が働かなくなり、センタリングが正常に行われな
くなるという課題もあった。
【0029】本発明は、以上のような状況に鑑みてなさ
れたものであり、ディスク100のセンタリングを簡便
な装置により実行するとともに、ディスク100が段差
を有する場合においても正確なセンタリングを可能とす
るものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のディス
ク記録再生装置は、ディスクが載置されるターンテーブ
ルと、ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータ
と、スピンドルモータの回転軸の中心と、ディスクの中
心とを一致させるセンタリング部材と、センタリング部
材によって、回転軸の中心に装着されたディスクを、タ
ーンテーブルに挟着するクランプ部材とを備え、センタ
リング部材は、回転軸の外周に嵌着される筒状部と、筒
状部から外側に向かって伸びた複数の梁部と、梁部を相
互に連接するリング状の連接部と、連接部の外側に設け
られ、先端部にテーパ面を有する複数の爪部とを備える
ことを特徴とする。
【0031】請求項1に記載のディスク記録再生装置に
おいては、ディスクがターンテーブルに載置され、ター
ンテーブルをスピンドルモータが回転駆動し、スピンド
ルモータの回転軸の中心とディスクの中心とをセンタリ
ング部材が一致させ、センタリング部材によって、回転
軸の中心に装着されたディスクを、ターンテーブルにク
ランプ部材が挟着し、センタリング部材は、回転軸の外
周に筒状部によって嵌着され、筒状部から外側に複数の
梁部が伸び、梁部をリング状の連接部が相互に連接し、
先端部にテーパ面を有する複数の爪部が連接部の外側に
形成されている。例えば、CDなどのディスクがターンテ
ーブルに載置され、ターンテーブルをスピンドルモータ
が回転駆動し、スピンドルモータの回転軸の中心と、CD
などのディスクの中心とをセンタリング部材が一致さ
せ、センタリング部材によって、回転軸の中心に装着さ
れたディスクを、ターンテーブルにクランプ部材が挟着
し、センタリング部材は、回転軸の外周に筒状部によっ
て嵌着され、筒状部から外側に複数の梁部が伸び、梁部
をリング状の連接部が相互に連接し、先端部にテーパ面
を有する複数の爪部が連接部の外側に形成され、この爪
部と梁部が協働することにより、CDなどのディスクをセ
ンタリングする。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の構
成例を示す図である。この図において、図4に対応する
部分には対応する符号が付してあるので、その説明は省
略する。なお、図1(A)は、スピンドルモータ10を
上部から見た図であり、また、図1(B)は、スピンド
ルモータ10の断面を示す断面図である。
【0033】この図においては、図4の場合と比較し
て、センタリングホイール13がセンタリングホイール
30に置換されている。その他の構成は、図4の場合と
同様である。
【0034】図2は、センタリングホイール30の詳細
な構成例を示す図である。図2(A)は、センタリング
ホイール30を上方から見た図であり、また、図2
(B)は、センタリングホイール30の断面を示す断面
図である。
【0035】図2(A)に示すように、センタリングホ
イール30は、センタホール30aと、シャフト14の
外周に嵌着される筒状部30bと、筒状部30bから外
側に向かって渦状に伸びた複数の梁部30cと、梁部3
0cを相互に連接するリング状の連接部30dと、連接
部30dの外側に設けられ、先端部にテーパ面30e
(図2(B)参照)を有する複数の爪部30fとから構
成されている。
【0036】センタホール30aは、シャフト14の一
端の外周に嵌合され、センタリングホイール30をシャ
フト14に止着する。筒状部30bは、ヨーク部11a
の中心部にある筒状部の外側に嵌挿される。
【0037】梁部30cは、筒状部30bから外部に向
かって渦状に伸びた5本の梁によって構成されている。
梁部30cを構成する各々の梁は、シャフト14方向
(以下、適宜z軸方向という)に撓むように形成されて
おり、充分な撓み量が得られるように、水平方向(z軸
方向と直交する方向)に湾曲した形状とされている。
【0038】梁部30cのバネ定数は、使用するディス
ク100の重さに応じて設定されている。例えば、CDや
DVDでは、ディスク100の重量は約16gであり、ま
た、ガラスディスクの場合には、その重量は約35gで
あるので、梁部30cのバネ定数は、これらと釣り合う
ように、20g乃至50gの範囲を目安にして設定す
る。
【0039】なお、以上の実施の形態においては、梁部
30cは、渦状の形状とされているが、所定の撓み量が
得られるならば、この限りではない。
【0040】連接部30dは、梁部30cを相互に連接
し、各梁が連動して動くようにするとともに、爪部30
fに印加された力を分散して梁部30dに伝達するよう
になされている。
【0041】梁部30cのバネ定数を、使用するディス
ク100の重量に応じて設定し、また、爪部30fを連
接部30dにより連接することにより、例えば、ディス
ク100が傾きを有したまま載置された場合に、一部の
爪に力が集中してその部分の梁部30cだけが撓み、デ
ィスク100が傾いた状態でクランプ部材200に挟着
され、その結果として正確なセンタリングの実行が妨げ
られることを防止することができる。
【0042】爪部30fは、連接部30dの外周に設け
られており、その先端部には、テーパー面30eが形成
されている。全ての爪のテーパー面30eを結ぶ曲面は
円錐状となり、これにより仮想的なセンターコーンが形
成される。
【0043】なお、この爪部30fのテーパ面の寸法
は、ディスク100のセンタホールの規格によって決定
する。例えば、センタホールの直径が15.0mmであ
り、その公差が+0.1mm,+0mmである場合に
は、爪部30fのテーパ面30eの上部の直径は、1
5.0mm以下に設定し、また、その下部は15.1m
m以上に設定する。
【0044】爪部30fの個数は5個とされている。し
かしながら、3以上の奇数であれば、この限りではな
い。なお、このように、爪部30fの個数を3以上の奇
数に設定するのは、何らかの原因により1個の爪が欠落
した場合に、ディスク100の偏心量をより少なくする
ためである。
【0045】即ち、爪の個数が偶数個である場合には、
各爪はセンタリングホイール30の中心軸を通って対向
する位置に配置されているペアとなる爪を有している。
従って、ある爪が欠落した場合には、対向する位置にあ
るペアとなる爪に大きな力が印加されることになるの
で、その結果ディスク100が大きく偏心することにな
る。一方、奇数個の爪が存在する場合には、対向する位
置にはペアとなる爪は存在せず、従って、1個の爪が欠
落した場合には、対向する位置に隣接する2つの爪によ
り力が分散されるため、偶数個の場合に比較して、ディ
スク100の偏心を少なく抑えることが可能となる。
【0046】なお、爪の個数は多い程、安定度が向上す
るが、センタリングホイール30の作成プロセスが煩雑
化するため、使途に応じて適宜設定することが望まし
い。
【0047】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。
【0048】図示せぬディスクトレイにディスク100
が載置された後、例えば、図示せぬ再生ボタンが押圧さ
れると、ディスクトレイはディスク100を、スピンド
ルモータ10の上部まで移送する。
【0049】ディスクトレイの移送が終了すると、スピ
ンドルモータ10が、上方(ディスク100の方向)へ
移動される。なお、この移動は、例えば、梃子などの原
理を用いた移動部材により実行される。従って、装置に
よっては、スピンドルモータ10は、水平方向から多少
傾いた状態で移動されることになる。
【0050】スピンドルモータ10が移動されると、ヨ
ーク部11aがディスクトレイに載置されているディス
ク100のセンタホール内に進入する。
【0051】スピンドルモータ10が更に移動される
と、ディスク100のセンタホールの周縁部が、センタ
リングホイール30の爪部30fに接触することにな
る。このとき、ディスク100が水平面から多少の傾き
を有している場合には、ディスク100のセンタホール
の周縁部が一部の爪に先に接触することになる。しかし
ながら、全ての爪は連結部30dにより連結されてお
り、また、梁部30cのバネ定数は、反力がディスク1
00の重量よりも大きくなるように設定されているの
で、先に接触した爪のみが撓むことが防止される。その
結果、ディスク100が全ての爪に接触した状態におい
て、センタリングが実行される。
【0052】即ち、スピンドルモータ10が移動される
につれて、ディスク100のセンタホールの周縁部は、
爪部30fのテーパ面30e上を滑動し、ディスク10
0が水平を取り戻すとともに、センタリングが実行され
ることになる。なお、センタリングホイール30のテー
パ面30eの働きにより、ディスク100のセンタホー
ルの周縁部が段差を有する場合においても、スムーズに
センタリングを行うことができる。
【0053】スピンドルモータ10が所定の位置まで移
動されると、センタホールの直径とテーパ面30eの直
径との関係から、ディスク100の滑動が終了し、セン
タリングが完了することになる。このときに、ディスク
100とターンテーブル一体化ロータケース11との間
にできるクリアランスが、その後に、ディスク100が
クランプ部材200によって挟着された時の梁部30c
がz軸方向に撓む撓み量となる。
【0054】スピンドルモータ10の移動が完了する
と、クランプ部材200が下方向(ディスク100の方
向)に移動される。そして、クランプ部材200が所定
の位置まで移動されると、ディスク100に接触し、デ
ィスク100に対して下向きの力を印加することにな
る。
【0055】ディスク100に対して下向きの力が印加
されると、梁部30cは、z軸下方向に撓み、また、爪
部30fは連接部30dにより相互に連接されているの
で、全ての爪は、z軸下方向に平行移動することにな
る。従って、スピンドルモータ10が移動された際のセ
ンタリングによる位置関係(ディスク100と爪部30
fとの位置関係)が保持されたままで、ディスク100
がクランプ部材200により挟着されることになる。
【0056】そして、ディスク100の挟着が完了する
と、スピンドルモータ10の巻線20に対して交流電圧
の印加が開始され、交番磁界が発生される。すると、コ
ア19とマグネット21との間で磁気的な相互作用が生
じ、マグネット21が所定の方向への回転力を生じるこ
とになる。この回転力は、ターンテーブル一体化ロータ
ケース11に伝達され、その結果、ディスク100が所
定の方向へ回転されることになる。
【0057】以上の実施の形態によれば、センタリング
ホイール30の爪部30fの先端にテーパ面30eを設
けたので、ディスク100のセンタホールの周縁部が段
差を有する場合においても、スムーズにセンタリングを
行うことが可能となる。
【0058】また、ディスク100を上方向に付勢する
梁部30fと、爪部30fとが同一の部材として構成さ
れているので、センタコーン方式に比べて、部品点数を
減少させることができるので、装置のコストを削減する
とともに、装置を薄型化することが可能となる。更に、
摺動部分がないことから、クリアランスやアスペクト比
の調整に必要な手間を省略することが可能となる。
【0059】更にまた、梁部30cのバネ定数をディス
ク100の重量に応じて設定し、爪部30fを連接部3
0dにより連接したので、ディスク100が傾いた状態
で載置された場合にも、センタリングを正確に実行する
ことが可能となる。
【0060】
【発明の効果】請求項1に記載のディスク記録再生装置
によれば、ディスクが載置されるターンテーブルと、タ
ーンテーブルを回転駆動するスピンドルモータと、スピ
ンドルモータの回転軸の中心とディスクの中心とを一致
させるセンタリング部材と、センタリング部材によっ
て、回転軸の中心に装着されたディスクを、ターンテー
ブルに挟着するクランプ部材とを備え、センタリング部
材は、回転軸の外周に嵌着される筒状部と、筒状部から
外側に向かって伸びた複数の梁部と、梁部を相互に連接
するリング状の連接部と、連接部の外側に設けられ、先
端部にテーパ面を有する複数の爪部とを備えるようにし
たので、簡単な構成によりディスクのセンタリングを確
実に実行することが可能となるとともに、ディスクのセ
ンタホールが段差を有している場合においてもセンタリ
ングを正確に実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成例を示す図である。
【図2】図1に示すセンタリングホイール30の詳細な
構成例を示す図である。
【図3】センタコーン方式を適用した従来のディスクセ
ンタリング機構の構成例を示す図である。
【図4】多爪方式を適用した従来のディスクセンタリン
グ機構の構成例を示す図である。
【図5】図4に示すセンタリングホイール13の詳細な
構成例を示す図である。
【符号の説明】
30 センタリングホイール, 30b 筒状部, 3
0c 梁部, 30d連接部, 30e テーパ面,
30f 爪部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクに対して情報を記録または再生
    するディスク記録再生装置において、 前記ディスクが載置されるターンテーブルと、 前記ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータ
    と、 前記スピンドルモータの回転軸の中心と、前記ディスク
    の中心とを一致させるセンタリング部材と、 前記センタリング部材によって、前記回転軸の中心に装
    着された前記ディスクを、前記ターンテーブルに挟着す
    るクランプ部材とを備え、 前記センタリング部材は、前記回転軸の外周に嵌着され
    る筒状部と、前記筒状部から外側に向かって伸びた複数
    の梁部と、前記梁部を相互に連接するリング状の連接部
    と、前記連接部の外側に設けられ、先端部にテーパ面を
    有する複数の爪部とを備えることを特徴とするディスク
    記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記爪部は、前記筒状部を中心として等
    角間隔をもって形成されており、かつ、その個数は、3
    以上の奇数であることを特徴とする請求項1に記載のデ
    ィスク記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記梁部は、前記筒状部から外側に向か
    って伸びた渦状に形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のディスク記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記梁部のバネ定数は、前記クランプ部
    材により、前記ディスクが挟着された場合に、前記ディ
    スクが前記ターンテーブルに接するように設定されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のディスク記録再生
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100573252B1 (ko) * 2001-01-10 2006-04-25 티아크 가부시키가이샤 디스크클램프장치
JP2009059410A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Nippon Densan Corp チャッキング装置、および、このチャッキング装置を搭載したブラシレスモータおよびディスク駆動装置

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KR100573252B1 (ko) * 2001-01-10 2006-04-25 티아크 가부시키가이샤 디스크클램프장치
JP2009059410A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Nippon Densan Corp チャッキング装置、および、このチャッキング装置を搭載したブラシレスモータおよびディスク駆動装置

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