JPH11109780A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH11109780A
JPH11109780A JP27435697A JP27435697A JPH11109780A JP H11109780 A JPH11109780 A JP H11109780A JP 27435697 A JP27435697 A JP 27435697A JP 27435697 A JP27435697 A JP 27435697A JP H11109780 A JPH11109780 A JP H11109780A
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JP
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ratio
energization
temperature
fixing
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JP27435697A
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Hiroshi Kataoka
洋 片岡
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着ローラ中央部での温度低下を防止して、
連続プリント時にも、定着不良が発生することを防止で
きる定着装置を提供する。 【解決手段】 記録材上の未定着トナーを、加熱・加圧
して定着する回転体対の一方に加熱手段として発熱分布
の異なるメインヒータ・サブヒータの2系列の熱源を備
え、メイン/サブヒータへの単位時間当たりの通電比率
を記録材サイズに応じて、各々単独に制御し、加熱回転
体の表面温度を目標定着温度に保持する画像定着装置に
おいて、連続画像出力時に、記録材の画像情報に基づ
き、記録材上に占める未定着トナーの割合を求め、未定
着トナーの割合の総和に応じて、メイン/サブヒータへ
の通電比率を可変とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式のプ
リンター、複写機等に用いられる定着装置に係り、特に
加熱手段への通電制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録材上に未定着画像としてトナ
ー像を転写し、これを加熱・加圧することで定着し、永
久画像とする画像形成装置において用いられる画像定着
装置は、図2に示すような構造となっている。図2にお
いて、1は記録材搬送手段としての定着ローラであり、
例としてアルミニウムや鉄等の芯金上にPFA,PTF
E等の離型性樹脂層12を設け、内部には加熱手段とし
てヒータ3が設けられ定着ローラを内部より加熱してい
る。
【0003】一方、加圧ローラ2は不図示の加圧手段に
よって定着ローラに押圧され、定着ニップNを形成して
いる。加圧ローラ2は、例としてアルミニウムや鉄等の
芯金21上に、耐熱性を有するシリコンスポンジゴム等
の弾性層22を、更にPFA,PTFE等の離型性の良
い樹脂からなる離型層23が形成されている。
【0004】未定着トナー7は、定着ニップにおいて加
熱・加圧されることで、記録材上に定着される。
【0005】4は入り口ガイドであり、未定着トナー像
が形成された記録材6を、定着ニップに搬送し、記録材
上に永久画像として定着している。
【0006】5は定着ローラ1の表面温度を検知する温
度検知センサーであるサーミスタであり、定着ローラ1
の表面に所定の当接圧で接しており、定着ローラ1の表
面の温度が一定となるようにヒータ3への通電をオン・
オフ(通電をオン・オフさせている電気回路は不図示)
している。
【0007】クリーニング機構を有する定着装置では、
サーミスタを記録材通紙域内に設けることが可能である
が、図2のようにクリーニング機構を持たない定着装置
では、画像汚れを避けるために非通紙域に設けている。
【0008】定着ローラ1の長手寸法は、その画像定着
装置で定着可能な最大巾の記録材に応じて決定される。
パーソナルプリンター等における記録材の最大巾は、主
に2種類に分けられ、一方はLETTER縦(巾216
mm)を最大巾の記録材とする定着ローラ、もう一方は
A3縦(巾297mm)を最大巾の記録材とする定着ロ
ーラに大別される。それに応じて、ヒータ3の長手寸法
も決定される。
【0009】ヒータ3の定格電力は、定着可能な最大巾
の記録材・単位時間当たりの最大通紙可能枚数(以下
「スループット」と呼ぶ)・定格電圧等で決定される。
【0010】また、ヒータへの通電をオン・オフする
際、同一電源ライン上のコンピュータディスプレイの画
面が瞬間的に歪んだり、照明機器が瞬間的に暗くなる等
の問題を解決するために、ヒータの定各電力を小さくす
る必要がある。
【0011】そのための手段の一つとして、定着に必要
な発熱量を確保しつつ、ヒータの定格電力を小さくする
ために、ヒータを複数本(一般的に2本)に分割するな
どの手段がとられる。
【0012】ヒータの発熱分布は、記録材上の未定着ト
ナーを定着時に、定着ローラ表面の温度分布が一様にな
るように決定される。1本ヒータならば、定着ローラを
長手にわたってまんべんなく加熱するような配光分布と
している。2本ヒータ系では、一例として、一方のヒー
タは定着ローラ長手方向の中央部を中心に加熱するメイ
ンヒータとし、他方のヒータは定着ローラ長手方向の両
端部を中心に加熱するサブヒータとしている。各ヒータ
の簡単な配光分布図を図3に示す。
【0013】また、記録材のサイズは1種類ではなく、
定着装置で定着可能な最大巾の記録材、最大巾より巾狭
な記録材、記録材搬送方向の長さ、記録材の厚さ等、異
なる数多くの記録材があり、それらすべてに満足する定
着性を確保するために2本ヒータ系を採用している定着
装置では、各ヒータへの通電は記録材サイズに応じた通
電制御を行っている。
【0014】最大通紙巾をA3縦とする画像形成装置に
おいて、メイン/サブヒータへの通電制御は下記のよう
になされる。
【0015】A3縦、B4縦、A4横、LEDGER
縦、LEGAL縦、LETTER横を、紙巾に応じて下
記の表1のようなグループに分類し、それぞれのグルー
プで最適な定着温度プロフィールが得られるように、メ
インヒータとサブヒータを交互点灯させている。メイン
ヒータとサブヒータの単位時間当たりの点灯比は、表1
のような点灯比でメイン/サブヒータを交互点灯させて
いる。
【0016】
【表1】
【0017】例えば、A4横にプリントさせる場合に
は、メイン/サブの点灯比率として1/0.75で交互
点灯を行う。交互点灯はメインヒータを1秒間オン、そ
の1秒間はサブヒータはオフとする。次にサブヒータを
0.75秒間オン、その0.75秒間はメインヒータは
オフとする。
【0018】このように、メインを1秒間オン、サブを
0.75秒間オンのようにメイン/サブヒータを交互に
点灯させる。
【0019】このようなメイン/サブヒータが1/0.
75での交互点灯は、サーミスタ検知温度と温調温度の
差が−3〜+3℃以内であるならば、そのまま1/0.
75の点灯比率で交互点灯を続ける。ここで、符号のマ
イナスはサーミスタ検知温度>温調温度とし、プラスは
サーミスタ検知温度<温調温度とする。
【0020】定着ローラの表面温度が上昇し、温度差が
+3℃以上になってしまったら、メイン/サブヒータの
両ヒータを同時にオフとし、温度差が+3℃以内に収ま
るようにする。逆に、温度差が−3℃以上になってしま
ったら、メイン/サブヒータの両ヒータを同時にオンと
し、温度差が−3℃以内に収まるように通電を制御す
る。このように、メイン/サブヒータへの通電のオン/
オフ制御を行い、定着ローラ表面温度が定着温調温度を
保持するようにする。
【0021】
【発明が解決しょうとする課題】上記従来例では、画像
定着に最適な温度プロフィールが得られるように、定着
ローラ長手にわたってフラット、若しくは、中高な温度
プロフィールとなるように、サブヒータに比べてメイン
ヒータの点灯比率を大きくしている。
【0022】しかし、連続して搬送されてくる未定着ト
ナーと記録材が定着ローラの熱を奪ってしまい、定着ロ
ーラ中央部の温度が低下している中べこな温度プロフィ
ールとなってしまう。この現象は、プリンター等の画像
形成装置が低温環境に長時間放置され、トナーや記録材
の温度が低下している場合は、特に顕著に現れる。
【0023】この現象は、記録材とトナーが定着ローラ
から熱を奪うために発生する現象であり、記録材上に占
めるトナーの割合(以下「印字率」とする)によって、
定着ローラ中央部の温度低下の割合が変化する。
【0024】すなわち、印字率が高い場合には、定着ロ
ーラから奪う熱量が大きくなり、中央部の温度低下巾が
大きくなり、印字率が低い場合には、定着ローラから奪
う熱量が小さくなり温度低下巾は小さくてすむ。また、
連続画像出力枚数が多くなれば、温度低下巾は大きくな
り、出力枚数が少なければ、温度低下は発生しなかった
り、温度低下巾は小さくてすむ。
【0025】上記で説明したように、印字率の高い画像
を多頁にわたって出力した場合には、温度低下巾が最も
大きくなってしまい、多頁の後半に出力される画像では
定着不良が発生することも考えられる。
【0026】これは、定着ローラ表面温度を検知してい
るサーミスタを非通紙域に設けているため、定着ローラ
中央部ではトナーによって熱が奪われているにもかかわ
らず、ローラ端部に設けられているサーミスタが、それ
を検知出来ずにいるために発生してしまっている問題で
ある。
【0027】そこで、これを解決するために、サーミス
タをローラ中央部に設けることで、ローラ中央部の温度
低下を即時に検知でき、このような問題の発生を防止す
ることは可能となる。
【0028】しかし、サーミスタを定着ローラ中央部に
設けるには、サーミスタ当接部にトナーが溜まるのを防
ぐために、クリーニング手段を設けなければならず、コ
スト上昇の要因となってしまう。
【0029】また、クリーニング手段を設けずに画像域
内にサーミスタを設けると、サーミスタ当接部に溜まっ
たトナーによって画像不良が発生してしまう。
【0030】本出願に係る発明の目的は、定着ローラ中
央部での温度低下を防止して、連続プリント時にも、定
着不良が発生することを防止できる定着装置を提供しよ
うとするものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記従来例での問題を解
決するために、本発明では、記録材上の未定着トナー
を、加熱・加圧して定着する回転体対の一方に加熱手段
として発熱分布の異なるメインヒータ・サブヒータの2
系列の熱源を備え、メイン/サブヒータへの単位時間当
たりの通電比率を記録材サイズに応じて、各々単独に制
御し、加熱回転体の表面温度を目標定着温度に保持する
画像定着装置において、連続画像出力時に、記録材の画
像情報に基づき、記録材上に占める未定着トナーの割合
を求め、未定着トナーの割合の総和に応じて、メイン/
サブヒータへの通電比率を可変とし、第1の発明では、
メイン/サブヒータへの単位時間当たりの通電比率(=
中央部/両端部)は、記録材サイズに応じた基本の通電
比率を最小として、未定着トナーの総和に応じて、通電
比率を増加させる。
【0032】第2の発明では、メイン/サブヒータへの
単位時間当たりの通電比率(=中央部/両端部)の変化
は、先行した記録材の印字率より後続の記録材の印字率
が大きいか、若しくは、同じ場合は、通電比率を増加さ
せ、先行した記録材の印字率より後続の記録材の印字率
が小さい場合は、通電比率を変化させない。
【0033】上記の構成では、記録材上の未定着トナー
が定着ローラから奪う熱量に応じて、メイン・サブヒー
タへの通電比率を可変させて、定着ローラ中央部での発
熱量を増加させることで、定着ローラ中央部での温度低
下を防止して、連続プリント時にも、定着不良が発生す
ることを防止する。
【0034】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1および図4は本発明の第1の
実施の形態を示す。尚、本実施の形態における定着装置
の構成で、図2に示した従来例と同様である箇所につい
ては説明を省略する。
【0035】まず最初に、本実施の形態で用いた画像形
形成装置の概略を説明する。ホストコンピュータ等で形
成された画像は、画像形成装置であるレーザビームプリ
ンター等へ送られ、プリンターのコントローラ部におい
て、レーザ発振が可能なBIT MAP信号に変換され
る。
【0036】本実施の形態で用いたプリンターは、1イ
ンチ当たりの解像度が300dotであるので、1BI
Tの大きさは、82*82μmである。例えば、A4の
記録材は210*297mmであるから、先・後端、左
・右端の余白を各5mmとすると、200*287mm
の画像形成可能な領域となる。よって(200/0.0
82)*(287/0.082)=8,540,000
BITとなる。画像形成されるBITはレーザ発振が行
われるため、レーザ発振が行われるBIT数をこの全体
のBIT数で割れば印字率が求まる。
【0037】即ち、印字率=レーザ発振が成されるBI
T数/記録材全体のBIT数である。
【0038】レーザ発振が可能な信号であるBIT M
AP信号に変換された画像情報としてのレーザ光が、有
機光半導体からなる像担持体としての感光体aに照射さ
れると、静電潜像が形成される。感光体aに形成された
静電潜像は、現像装置bによって可視像であるトナー像
が形成される。
【0039】一方、記録材は給紙ローラcによって給紙
され、レジストローラdへ送られる。レジストローラ
は、感光体上に可視像として形成された未定着トナー画
像に同期して記録材を搬送させる。
【0040】転写手段eによって、記録材上に転写され
た未定着トナー像7は、定着装置fに搬送され、永久画
像として定着され、排紙ローラgにより、機外に排出さ
れる。また、可視像であるトナー像を記録材上に転写し
た後の感光体は、クリーニングブレードhによって感光
体上の残留トナーが除去され、次の静電潜像の成に備え
る。
【0041】次に本実施の形態の画像定着装置の通電制
御を以下に説明する。
【0042】本実施の形態で用いた画像定着装置は、発
熱体としてのヒータが、図2に示すように、定着ローラ
中央部を主に加熱するメインヒータ、ローラ端部を主に
加熱するサブヒータの2系列の熱源を備えており、メイ
ン/サブの各ヒータへの通電制御は、記録材サイズに応
じて、定着ローラ表面温度が最適な温度プロフィールと
なるような、基本のメイン/サブヒータの通電比率を有
している。
【0043】本実施の形態の通電制御装置のメモリーに
は、表2に示すように、記録材サイズに応じた基本のメ
イン/サブヒータの通電比率が記憶されている。
【0044】
【表2】
【0045】記録材のサイズとしては、最大A3縦(巾
297mm)まで通紙可能であり、搬送は記録材中心と
定着ローラ中心が一致する中央基準搬送であり、各ヒー
タの配光分布も中央基準に対して左右対称な分布となっ
ている。ヒータにはハロゲンヒータを用いて、メイン/
サブヒータ共に定格電力は500wである。
【0046】定着ローラは、直径40mm、肉厚1mm
のアルミニウムを芯金とし、離型層として厚さ50μm
のPFAチューブを被覆している。定着ローラは角速度
5.4rad/secで回転しており、1分間当たり、
A4横で約24枚を出力することが可能である。
【0047】加圧ローラは、直径14mmの鉄芯金の上
に厚さ8mmのシリコンスポンジゴムから成る弾性層、
更に弾性層の上に離型層として厚さ50μmのPFAチ
ューブを被覆し、加圧ローラとしての硬度は56度(ア
スカーC硬度計にて1Kg荷重)とし、20N(ニュー
トン)の押圧力によって定着ローラに押し当てること
で、約5mm巾の定着ニップを得ている。
【0048】本第1の実施の形態は、連続プリント時の
印字率の総和によって、メイン/サブヒータの点灯比率
を可変とするもので、通電制御装置のメモリーに例えば
表3に示すようなデータが記憶されている。
【0049】
【表3】
【0050】本実施の形態の通電制御を用いて、A4サ
イズの記録材に印字率が5%の画像を連続で、35枚プ
リントする場合は、5(%)*20(枚)=100(印
字率の総和)となるので、1枚目から20枚目迄は、印
字率の総和が1〜100の項において、グループ1の基
本点灯比である、メイン/サブヒータ=1/0.8の点
灯比で通電制御を行う。
【0051】もし、1〜20枚目の記録材を定着中に、
サーミスタ検知温度と定着温調温度の温度差が+3℃以
上になったら、メイン/サブヒータへの通電をオフ/オ
フとし、温度差が+3℃以内に収まるようにし、温度差
が−3℃以上になったら、メイン/サブヒータへの通電
を同時にオン/オンとして、温度差が−3℃以内に収ま
るようにする。符号は従来例で説明したのと同じであ
る。
【0052】印字率の総和が101〜175となる21
〜35枚目の点灯非率は、メイン/サブヒータ=1/
0.75として、サブヒータに対してメインヒータの点
灯割合を更に大きくして、定着ローラ中央部での温度低
下を抑えるようにする。
【0053】次に、LEDGER縦に印字率が55%と
大きい画像を18枚プリントする場合も、上記の例と同
様に、55(%)*2(枚)=110であるので、2枚
目迄は、メイン/サブヒータの点灯比は1/0.6と
し、3〜4枚目の点灯比は、55(%)*4(枚)=2
20であるので1/0.55とし、3〜8枚目の点灯比
は、55(%)*8(枚)=440であるので1/0.
5とし、以下同様に、9〜13枚目は1/0.45、1
3〜18枚目は1/0.4とする。
【0054】このように、印字率の総和が大きくなり、
トナーが奪う熱量が大きくなるのに応じて、メインヒー
タの点灯比率をサブヒータに比べて大きくすることで、
定着ローラ中央部での温度低下を抑えて、定着ローラ長
手の温度分布がフラット、若しくは、若干の中高な温度
プロフィールとなるようにすることで、連続プリント時
の定着不良の発生を防止し、良好な画像を得られた。
【0055】また、頁毎に印字率が異なる場合において
同様の制御とすることで、多頁の連続プリントでも定着
不良が発生するのを防止することが可能となった。
【0056】本実施の形態での通電制御を用いた場合
と、従来例の通電制御を用いて、A4横に印字率4%の
画像を200枚の連続プリントを行った場合の、サーミ
スタ検知温度と定着ローラ中央部の温度差と定着性の評
価結果を、表4に示す。
【0057】符号の+はサーミスタ検知温度<定着ロー
ラ中央部温度、−はサーミスタ検知温度>定着ローラ中
央温度とする。温度差は、サーミスタ検知温度とローラ
中央部での温度の振れを含めて表示している。
【0058】
【表4】
【0059】表4の結果のように、従来例の通電制御で
は通紙枚数が増えトナーが奪う熱量に従って、サーミス
ト検知温度とローラ中央部温度の温度差は大きくなって
しまい、それに応じて定着不良も発生してしまってい
る。
【0060】それに対して、本発明の実施の形態では、
通紙枚数が増えトナーが奪う熱量が大きくなっていって
も、それに応じて、メインヒータの単位時間当たりの発
熱量を増やすことで、定着ローラ中央部での温度低下を
防止しているため、定着不良が発生することはなかっ
た。
【0061】このような定着ローラ中央部での温度低下
の発生は、従来例の通電制御では、印字率が高い画像ほ
ど低下巾が大きくなってしまい、定着不良が発性してし
まうが、本発明の実施の形態では、そのような定着不良
の発生も防止することが出来た。
【0062】また、記録材表面が粗いラフ紙では、記録
材の表面が粗いため定着ローラの熱を奪いにくく、温度
低下巾は小さいが、連続通紙を行うと定着不良が発生し
てしまっていたが、本発明では、ラフ紙の連続プリント
でも定着不良が発生することなく、良好な画像を得るこ
とが可能となった。
【0063】(第2の実施の形態)以下に、本発明の第
2の実施の形態を図5に基づいて説明する。尚、本実施
の形態における定着装置の構成で、図2に示した従来例
と同様である箇所、及び、第1の実施の形態と同様であ
る箇所については説明を省略する。
【0064】本実施の形態の画像定着装置の通電制御に
ついて以下に説明する。
【0065】本実施例で用いた画像定着装置は、第1実
施の形態と同様に、発熱体としてのヒータが、定着ロー
ラ中央部を主に加熱するメインヒータ、ローラ端部を主
に加熱するサブヒータの2系列の熱源を備えており、メ
イン/サブの各ヒータへの通電制御は、記録材サイズに
応じて定着ローラ表面温度が最適な温度プロフィールと
なるような通電比率としている。メイン/サブの基本の
通電比率は第1実施の形態中で示した表2と同様であ
る。
【0066】また、ヒータ、定着/加圧ローラの詳細
は、第1実施の形態と同様の構成である。
【0067】本実施の形態は、連続プリント時の印字率
によって、メイン/サブヒータの点灯比率を可変とする
ものである。
【0068】本実施の形態は、既に画像形成が終了した
記録材の印字率と、現在、画像形成を行っている記録材
の印字率の大きさを比較し、先行する記録材よりも後続
の記録材の印字率が大きい、又は、同じ場合には、単位
時間当たりのメインヒータの点灯割合を増やし、印字率
が先行する記録材より小さい場合には、単位時間当たり
のメインヒータの点灯割合をそのままとする。
【0069】点灯割合の変化は、先行した記録材の印字
率よりも後続の記録材の印字率が大きい、又は、同じ場
合には、単位時間当たりのメインヒータの点灯割合を例
えば3%づつ増加させることで、定着ローラ中央部温度
が低下してしまい、定着不良が発生することを防止した
ものである。
【0070】表5に印字率が異なる画像を、A4横に連
続20枚プリントした場合の定着性を、従来例と第2実
施の形態で、比較実験した結果を示す。
【0071】
【表5】
【0072】表5のように、本発明の第2の実施の形態
の通電制御を用いると、連続プリントした記録材すべて
において定着性を満足することが出来た。対して、従来
例の通電制御では、印字率が増加した場合に、記録材上
の未定着トナーが奪う熱量が大きくなり、定着ローラ中
央部の温度が低下してしまい、定着性を満足出来なくな
る場合があった。
【0073】この傾向は、印字率が大きく変化した場合
が顕著であり、印字率が大きく変化した記録材の後続の
記録材で、定着性が悪くなってしまった。
【0074】第2の実施の形態の通電制御は、先行した
記録材と印字率を比較して後続の記録材の印字率が大き
いか、同じ場合には、単位時間当たりのメインヒータの
点灯割合を増加させる通電制御であるが、そのメインヒ
ータの単位時間当たりの点灯割合の上限として、グルー
プ1の記録材ではメイン(M)/サブ(S)=2.5、
グループ2の記録材ではM/S=3.33、グループ3
の記録材ではサブヒータの点灯を零(M/S=∞)を上
限とした。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
メイン/サブヒータの2系列の熱源を備えた定着装置に
おいて、記録材上に占める画像の割合に応じて、単位時
間当たりのメインヒータの点灯割合を変化させること
で、記録材上の未定着トナーが奪う熱量を定着ローラに
与えることが可能となり、連続プリントを行っても定着
不良が発生することなく、良好な画像出力を行える通電
制御を確立出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示す概略図。
【図2】従来の定着装置の断面図。
【図3】メインヒータとサブヒータの配光分布のモデル
図。
【図4】第1の実施の形態の動作を示すフローチャート
【図5】第2の実施の形態の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 定着ローラ 2 加圧ローラ 3 ヒータ 4 入り口ガイド 5 温度検知センサー(サーミスタ) 6 記録材 7 トナー 11 定着ローラ芯金 12 離型性樹脂層 21 加圧ローラ芯金 22 弾性層 23 離型層 N 定着ニップ a 感光体 b 現像装置 c 給紙ローラ d レジストローラ e 転写部材 f 定着装置 g 排紙ローラ h クリーニングブレード L レーザビーム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材上の未定着トナーを加熱加圧して
    定着する回転体対と、前記回転体対の少なくとも一方に
    設けられた発熱分布の異なる中央部発熱体と・両端部発
    熱体の2系列の熱源と、前記回転体対の温度を検出する
    温度検出手段と、前記温度検出手段の検出温度情報に基
    づいて前記熱源への通電を制御する通電制御手段とを有
    する定着装置において、 前記通電制御手段は、前記記録材のサイズに応じて前記
    中央部発熱体と前記両端部発熱体への単位時間当たりの
    通電比率を各々単独に制御すると共に、連続画像出力時
    に、記録材の画像情報に基づき、記録材上に占める未定
    着トナーの割合を求め、未定着トナーの割合の総和に応
    じて、中央部・両端部発熱体への電通比率を可変とする
    ことを特徴とすることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記通電制御手段
    は、中央部発熱体と前記両端部発熱体への単位時間当た
    りの通電比率の変化を、記録材サイズに応じた基体の通
    電比率を最小として、未定着トナーの総和に応じて、通
    電割合を増加させていくことを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 記録材上の未定着トナーを加熱加圧して
    定着する回転体対と、前記回転体対の少なくとも一方に
    設けられた発熱分布の異なる中央部発熱体と・両端部発
    熱体の2系列の熱源と、前記回転体対の温度を検出する
    温度検出手段と、前記温度検出手段の検出温度情報に基
    づいて前記熱源への通電を制御する通電制御手段とを有
    する定着装置において、 前記通電制御手段は、前記中央部発熱体と前記両端部発
    熱体への単位時間当たりの通電比率を、先行した記録材
    の印字率と後続の記録材の印字率との比較により変化さ
    せることを特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記通電制御手段
    は、先行した記録材の印字率より後続の記録材の印字率
    が大きいか若しくは同じ場合は、通電比率を増加させ、
    先行した記録材の印字率より後続の記録材の印字率が小
    さい場合は、通電比率を変化させないことを特徴とする
    定着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002351255A (ja) * 2001-05-29 2002-12-06 Canon Inc 画像形成装置

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