JPH11109712A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
- Publication number
- JPH11109712A JPH11109712A JP9287862A JP28786297A JPH11109712A JP H11109712 A JPH11109712 A JP H11109712A JP 9287862 A JP9287862 A JP 9287862A JP 28786297 A JP28786297 A JP 28786297A JP H11109712 A JPH11109712 A JP H11109712A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer
- intermediate transfer
- image
- roller
- toner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 感光体表面に異なる色のトナー像を順次形成
し、これらを転写ベルトの表面に重ね合せて転写し、そ
の重ね合せトナー像を転写紙に転写する画像形成装置に
おいて、連続して重ね合せトナー像を形成するときの画
像形成スピードを高める。 【解決手段】 中間転写ベルト19の表面に複数の重ね
合せトナー像を形成し、その各トナー像を転写ローラ2
3によって、別々の転写紙Pに転写するようにし、中間
転写ベルト19上の重ね合せトナー像の間の非画像域が
転写ローラ23を通るとき、転写ローラ23を中間転写
ベルト19が離間させる。
し、これらを転写ベルトの表面に重ね合せて転写し、そ
の重ね合せトナー像を転写紙に転写する画像形成装置に
おいて、連続して重ね合せトナー像を形成するときの画
像形成スピードを高める。 【解決手段】 中間転写ベルト19の表面に複数の重ね
合せトナー像を形成し、その各トナー像を転写ローラ2
3によって、別々の転写紙Pに転写するようにし、中間
転写ベルト19上の重ね合せトナー像の間の非画像域が
転写ローラ23を通るとき、転写ローラ23を中間転写
ベルト19が離間させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に異なる色の
トナー像が順次形成される像担持体と、その各トナー像
が順次重ねて一次転写される中間転写体と、該中間転写
体表面に一次転写された重ね合せトナー像を記録媒体に
二次転写すべく、該記録媒体を介して中間転写体表面に
当接する転写部材とを具備する画像形成装置に関する。
トナー像が順次形成される像担持体と、その各トナー像
が順次重ねて一次転写される中間転写体と、該中間転写
体表面に一次転写された重ね合せトナー像を記録媒体に
二次転写すべく、該記録媒体を介して中間転写体表面に
当接する転写部材とを具備する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ又はそ
の少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成
される上記形式の画像形成装置によれば、例えば2色又
は3色のカラー画像、或いはフルカラー画像を記録媒体
表面に形成することができる。
の少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成
される上記形式の画像形成装置によれば、例えば2色又
は3色のカラー画像、或いはフルカラー画像を記録媒体
表面に形成することができる。
【0003】ところが、従来のこの種の画像形成装置に
おいては、複数の記録画像を連続して得ようとするとき
も、像担持体表面に色の異なるトナー像を1つずつ形成
し、その各トナー像を中間転写体表面に一次転写してそ
の中間転写体表面に1つの重ね合せトナー像を形成し、
これを1枚の記録媒体に二次転写し、次いで同様にし
て、像担持体表面に色の異なるトナー像を1つずつ形成
し、これらのトナー像を中間転写体表面に順次一次転写
することにより中間転写体表面に1つの重ね合せトナー
像を形成し、これを次の記録媒体に二次転写するという
一連の動作を行っていた。このため、複数の記録画像を
連続して得る際に、その全体の画像形成動作に要する時
間が長くなり、画像形成スピードが低下する不具合を免
れなかった。
おいては、複数の記録画像を連続して得ようとするとき
も、像担持体表面に色の異なるトナー像を1つずつ形成
し、その各トナー像を中間転写体表面に一次転写してそ
の中間転写体表面に1つの重ね合せトナー像を形成し、
これを1枚の記録媒体に二次転写し、次いで同様にし
て、像担持体表面に色の異なるトナー像を1つずつ形成
し、これらのトナー像を中間転写体表面に順次一次転写
することにより中間転写体表面に1つの重ね合せトナー
像を形成し、これを次の記録媒体に二次転写するという
一連の動作を行っていた。このため、複数の記録画像を
連続して得る際に、その全体の画像形成動作に要する時
間が長くなり、画像形成スピードが低下する不具合を免
れなかった。
【0004】そこで、中間転写体表面に、その周方向に
一定の間隔をあけて複数の重ね合せトナー像を連続的に
形成し、その各重ね合せトナー像を、連続的に給送され
た各記録媒体に次々に二次転写すれば、その全体の画像
形成動作に要する時間を短縮でき、画像形成スピードを
高めることができる。
一定の間隔をあけて複数の重ね合せトナー像を連続的に
形成し、その各重ね合せトナー像を、連続的に給送され
た各記録媒体に次々に二次転写すれば、その全体の画像
形成動作に要する時間を短縮でき、画像形成スピードを
高めることができる。
【0005】ところが、冒頭に記載したように、中間転
写体表面に記録媒体を介して当接する接触式の転写部材
を用いると共に、上述のように中間転写体表面に複数の
重ね合せトナー像を連続的に形成する方法を採用する
と、その各重ね合せトナー像の間の非画像域が転写部材
を通過するとき、その非画像域も転写部材に接触するの
で、この非画像域に何らかの理由でトナーが付着してい
ると、そのトナーが転写部材に移行し、さらにこのトナ
ーが記録媒体の裏面に付着して、記録媒体がトナーで汚
される不具合を免れない。
写体表面に記録媒体を介して当接する接触式の転写部材
を用いると共に、上述のように中間転写体表面に複数の
重ね合せトナー像を連続的に形成する方法を採用する
と、その各重ね合せトナー像の間の非画像域が転写部材
を通過するとき、その非画像域も転写部材に接触するの
で、この非画像域に何らかの理由でトナーが付着してい
ると、そのトナーが転写部材に移行し、さらにこのトナ
ーが記録媒体の裏面に付着して、記録媒体がトナーで汚
される不具合を免れない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した新
規な認識に基づきなされたものであり、その目的とする
ところは、画像形成スピードを高めるべく、中間転写体
の表面に、その周方向に一定の間隔をあけて複数の重ね
合せトナー像を形成できると共に、中間転写体表面に接
触する接触式の転写部材を用いても、これがトナーで汚
される不具合を効果的に抑制できる冒頭に記載した形式
の画像形成装置を提供することにある。
規な認識に基づきなされたものであり、その目的とする
ところは、画像形成スピードを高めるべく、中間転写体
の表面に、その周方向に一定の間隔をあけて複数の重ね
合せトナー像を形成できると共に、中間転写体表面に接
触する接触式の転写部材を用いても、これがトナーで汚
される不具合を効果的に抑制できる冒頭に記載した形式
の画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置におい
て、前記中間転写体の表面に、その周方向に一定の間隔
をあけて複数の重ね合せトナー像を連続的に形成できる
ように中間転写体の周長を設定すると共に、その各重ね
合せトナー像の間の非画像域が前記転写部材を通過する
とき、該転写部材を中間転写体から離間させる転写部材
接離手段を具備することを特徴とする画像形成装置を提
案する(請求項1)。
成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置におい
て、前記中間転写体の表面に、その周方向に一定の間隔
をあけて複数の重ね合せトナー像を連続的に形成できる
ように中間転写体の周長を設定すると共に、その各重ね
合せトナー像の間の非画像域が前記転写部材を通過する
とき、該転写部材を中間転写体から離間させる転写部材
接離手段を具備することを特徴とする画像形成装置を提
案する(請求項1)。
【0008】その際、上記構成において、前記転写部材
が回転駆動される転写ローラより成り、前記非画像域が
その転写ローラを通過するとき、該転写ローラが中間転
写体表面より離間し、次いで次の重ね合せトナー像を記
録媒体に転写すべく、当該転写ローラが中間転写体に当
接するとき、その転写ローラが回転しているように、当
該転写ローラの回転を制御する転写ローラ駆動制御手段
を具備すると有利である(請求項2)。
が回転駆動される転写ローラより成り、前記非画像域が
その転写ローラを通過するとき、該転写ローラが中間転
写体表面より離間し、次いで次の重ね合せトナー像を記
録媒体に転写すべく、当該転写ローラが中間転写体に当
接するとき、その転写ローラが回転しているように、当
該転写ローラの回転を制御する転写ローラ駆動制御手段
を具備すると有利である(請求項2)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
に従って詳細に説明する。
【0010】図1は本発明に係る画像形成装置の一例を
示す概略断面図であり、先ずその全体構成と基本的な作
用を説明する。
示す概略断面図であり、先ずその全体構成と基本的な作
用を説明する。
【0011】図1に示した画像形成装置100は、カラ
ー画像読取り装置、すなわちカラースキャナー1と、そ
の下方に配置されたカラープリンター2とを有してい
る。カラースキャナー1は、その筐体の上部にコンタク
トガラス24を有し、その上に圧板25によって押えら
れて原稿3が載置される。この原稿3は、筐体内に配置
されて矢印方向に走査移動する照明ランプ4によって照
明され、その反射光像は同じく走査移動するミラー5
A,5B,5Cにて反射し、レンズ6を介してカラーセ
ンサー7に結像される。
ー画像読取り装置、すなわちカラースキャナー1と、そ
の下方に配置されたカラープリンター2とを有してい
る。カラースキャナー1は、その筐体の上部にコンタク
トガラス24を有し、その上に圧板25によって押えら
れて原稿3が載置される。この原稿3は、筐体内に配置
されて矢印方向に走査移動する照明ランプ4によって照
明され、その反射光像は同じく走査移動するミラー5
A,5B,5Cにて反射し、レンズ6を介してカラーセ
ンサー7に結像される。
【0012】ここで、原稿3のカラー情報を色分解光毎
に読み取り、電気的な画像信号に変換する。カラーセン
サー7は、色分解手段と、例えばCCDより成る光電変
換素子を有し、通常は上述した原稿の照明走査を4回行
うことによって画像データを得る。
に読み取り、電気的な画像信号に変換する。カラーセン
サー7は、色分解手段と、例えばCCDより成る光電変
換素子を有し、通常は上述した原稿の照明走査を4回行
うことによって画像データを得る。
【0013】カラースキャナー1で得た各画像データの
色分解画像信号強度レベルを基にして、図示していない
画像処理部で色変換処理を行い、ブラック、シアン、マ
ゼンタ、及びイエローの画像データを得る。ブラック、
シアン、マゼンタ、イエローの画像データを得るための
カラースキャナー1の動作方式は、カラープリンター2
の動作とタイミングをとったスキャナースタート信号に
て、先に説明したように、照明ランプやミラーから成る
走査光学系が図1の矢印方向に移動して原稿3を照明走
査し、その1回の走査毎に1色の画像データを得る。
色分解画像信号強度レベルを基にして、図示していない
画像処理部で色変換処理を行い、ブラック、シアン、マ
ゼンタ、及びイエローの画像データを得る。ブラック、
シアン、マゼンタ、イエローの画像データを得るための
カラースキャナー1の動作方式は、カラープリンター2
の動作とタイミングをとったスキャナースタート信号に
て、先に説明したように、照明ランプやミラーから成る
走査光学系が図1の矢印方向に移動して原稿3を照明走
査し、その1回の走査毎に1色の画像データを得る。
【0014】一方、カラープリンター2は、その機枠に
回転自在に支持されたドラム状の感光体9を有し、この
感光体9は、像担持体の一例を構成する。かかる感光体
9は、その中心軸線のまわりに図1における反時計方向
に回転駆動され、このとき、そのまわりに配置された除
電ランプ11より成る除電器によって除電され、次いで
帯電装置12によって表面を一様に所定の極性、本例で
はマイナスに帯電される。この帯電面が、露光装置の一
例である書き込み光学ユニット8によって像露光され、
感光体上に静電潜像が形成される。
回転自在に支持されたドラム状の感光体9を有し、この
感光体9は、像担持体の一例を構成する。かかる感光体
9は、その中心軸線のまわりに図1における反時計方向
に回転駆動され、このとき、そのまわりに配置された除
電ランプ11より成る除電器によって除電され、次いで
帯電装置12によって表面を一様に所定の極性、本例で
はマイナスに帯電される。この帯電面が、露光装置の一
例である書き込み光学ユニット8によって像露光され、
感光体上に静電潜像が形成される。
【0015】書き込み光学ユニット8は、レーザ8Aと
その発光駆動制御部(図示せず)を有し、前述のよう
に、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの画像デ
ータは、同じく図示していない書き込み制御ユニットに
て、レーザ8Aの点灯オン・オフの書き込みデータとし
て処理され、これに基づいてレーザ光が感光体9上に照
射され、ここに静電潜像が形成される。
その発光駆動制御部(図示せず)を有し、前述のよう
に、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの画像デ
ータは、同じく図示していない書き込み制御ユニットに
て、レーザ8Aの点灯オン・オフの書き込みデータとし
て処理され、これに基づいてレーザ光が感光体9上に照
射され、ここに静電潜像が形成される。
【0016】すなわち、レーザ8Aから出射したレーザ
光は、モータ8Cにより回転駆動されるポリゴンミラー
8Bで反射し、f/θレンズ8Cを通り、ミラー8Dで
反射して、既に均一に帯電された感光体9の表面に入射
する。レーザ光の照射された感光体表面部分の電位は低
下し、ここが画像部、すなわち静電潜像となり、レーザ
光の照射されない感光体表面部分の表面電位は実質的に
低下せず、ここが地肌部となる。このようにして、画像
データに対応した静電潜像が感光体9上に形成される。
書き込み光学ユニット8は、カラースキャナー1からの
カラー画像データを光信号に変換し、感光体9に対して
原稿画像に対応した光書き込みを行い、その感光体9に
静電潜像を形成する。
光は、モータ8Cにより回転駆動されるポリゴンミラー
8Bで反射し、f/θレンズ8Cを通り、ミラー8Dで
反射して、既に均一に帯電された感光体9の表面に入射
する。レーザ光の照射された感光体表面部分の電位は低
下し、ここが画像部、すなわち静電潜像となり、レーザ
光の照射されない感光体表面部分の表面電位は実質的に
低下せず、ここが地肌部となる。このようにして、画像
データに対応した静電潜像が感光体9上に形成される。
書き込み光学ユニット8は、カラースキャナー1からの
カラー画像データを光信号に変換し、感光体9に対して
原稿画像に対応した光書き込みを行い、その感光体9に
静電潜像を形成する。
【0017】上述の静電潜像は、ブラック、シアン、マ
ゼンタ、イエローの画像データ毎に順次形成され、その
各静電潜像が、感光体9のまわりに配置された現像装置
38の各現像器14,15,16及び17によって、そ
れぞれの色のトナー像として順次可視像化される。
ゼンタ、イエローの画像データ毎に順次形成され、その
各静電潜像が、感光体9のまわりに配置された現像装置
38の各現像器14,15,16及び17によって、そ
れぞれの色のトナー像として順次可視像化される。
【0018】図1に示した各現像器14,15,16及
び17は、そのブラック、シアン、マゼンタ及びイエロ
ーの各色のトナーとキャリアを有する粉体状の現像剤を
それぞれ収容した現像容器と、回転駆動されながら周面
に上記現像剤を担持して搬送する現像スリーブ14A,
15A,16A及び17Aを有している。トナーとキャ
リアは、その両者の摩擦によって互いに逆極性に帯電
し、本例ではトナーがマイナスに帯電される。
び17は、そのブラック、シアン、マゼンタ及びイエロ
ーの各色のトナーとキャリアを有する粉体状の現像剤を
それぞれ収容した現像容器と、回転駆動されながら周面
に上記現像剤を担持して搬送する現像スリーブ14A,
15A,16A及び17Aを有している。トナーとキャ
リアは、その両者の摩擦によって互いに逆極性に帯電
し、本例ではトナーがマイナスに帯電される。
【0019】感光体9上には、各色のトナー像が順次形
成されるが、その形成順序は適宜選択できる。ここでブ
ラック、シアン、マゼンタ、イエローの順で各トナー像
が形成される場合を一例として説明する。
成されるが、その形成順序は適宜選択できる。ここでブ
ラック、シアン、マゼンタ、イエローの順で各トナー像
が形成される場合を一例として説明する。
【0020】4個の現像器14,15,16及び17が
待機状態にあるときは、その各現像スリーブ14A,1
5A,16A及び17Aには現像剤が担持されておら
ず、現像不能な穂切り状態にある。
待機状態にあるときは、その各現像スリーブ14A,1
5A,16A及び17Aには現像剤が担持されておら
ず、現像不能な穂切り状態にある。
【0021】画像形成動作が開始されると、前述のよう
に、カラースキャナー1で所定のタイミングからブラッ
クの画像の読み取りがスタートしてブラック画像データ
が得られ、この画像データに基づき既に帯電装置12に
よって帯電されている感光体1に対する光書き込みが行
われ、最初のブラックトナー像用の静電潜像が形成され
る。ブラック画像データによる静電潜像をブラック潜像
と称し、シアン、マゼンタ、イエローの各画像データに
よる静電潜像についても、それぞれシアン潜像、マゼン
タ潜像、イエロー潜像と称することにする。
に、カラースキャナー1で所定のタイミングからブラッ
クの画像の読み取りがスタートしてブラック画像データ
が得られ、この画像データに基づき既に帯電装置12に
よって帯電されている感光体1に対する光書き込みが行
われ、最初のブラックトナー像用の静電潜像が形成され
る。ブラック画像データによる静電潜像をブラック潜像
と称し、シアン、マゼンタ、イエローの各画像データに
よる静電潜像についても、それぞれシアン潜像、マゼン
タ潜像、イエロー潜像と称することにする。
【0022】上記ブラック潜像の先端から現像できるよ
うに、ブラック現像器14の現像位置に潜像先端部が到
達する前に、ブラック現像器14の現像スリーブ14A
が回転を開始してその周面へのブラック現像剤の穂立ち
を行い、その穂を感光体表面に接触させ、ブラック潜像
をブラックトナーによってブラックトナー像として可視
像化する。すなわち、レーザ光が照射されて表面電位が
低下した画像部に、現像スリーブ14A上のマイナスに
帯電したトナーが静電的に移行し、トナー像が形成され
る。かかる動作が行われるように、現像スリーブ14A
にはマイナスのバイアス電圧が印加されている。このよ
うに本例では反転現像が行われる。
うに、ブラック現像器14の現像位置に潜像先端部が到
達する前に、ブラック現像器14の現像スリーブ14A
が回転を開始してその周面へのブラック現像剤の穂立ち
を行い、その穂を感光体表面に接触させ、ブラック潜像
をブラックトナーによってブラックトナー像として可視
像化する。すなわち、レーザ光が照射されて表面電位が
低下した画像部に、現像スリーブ14A上のマイナスに
帯電したトナーが静電的に移行し、トナー像が形成され
る。かかる動作が行われるように、現像スリーブ14A
にはマイナスのバイアス電圧が印加されている。このよ
うに本例では反転現像が行われる。
【0023】以降、ブラック潜像に対する現像動作を続
けるが、ブラック潜像の後端部がブラック現像器14の
現像位置を通過した時点で、速やかにブラック現像器1
4の現像スリーブ14A上のブラック現像剤の穂切りを
行い、そのブラック現像器14を現像不能状態にする。
これは少なくとも、次のシアン画像データによるシアン
潜像の先端部がブラック現像器14に到達する前に完了
させる。現像剤の穂切りは、現像スリーブ14Aの回転
方向を現像動作時と逆方向に切り替えることによって行
う。
けるが、ブラック潜像の後端部がブラック現像器14の
現像位置を通過した時点で、速やかにブラック現像器1
4の現像スリーブ14A上のブラック現像剤の穂切りを
行い、そのブラック現像器14を現像不能状態にする。
これは少なくとも、次のシアン画像データによるシアン
潜像の先端部がブラック現像器14に到達する前に完了
させる。現像剤の穂切りは、現像スリーブ14Aの回転
方向を現像動作時と逆方向に切り替えることによって行
う。
【0024】上述のように感光体表面に形成されたブラ
ックトナー像は、中間転写体の一例である中間転写ベル
ト19に静電力によって一次転写される。中間転写ベル
ト19は、中抵抗体より成り、駆動ローラ21、バイア
スローラ20、従動ローラ35及びその他の従動ローラ
群に巻き掛けられた無端ベルトとして構成され、これら
の要素が1つの中間転写ベルトユニットを構成してい
る。バイアスローラ20には、図示していない電源によ
って、感光体9上のトナーと逆極性、本例ではプラス極
性のバイアス電圧が印加され、このバイアスローラ20
に巻き掛けられた中間転写ベルト部分が感光体9の表面
に接触し、この状態で中間転写ベルト19は、図示して
いないモータにより駆動される駆動ローラ21の回転に
よって、図1に矢印で示した方向に回転する。感光体9
と中間転写ベルト19は、その両者の接触部において、
同じ方向に移動し、しかも等速で移動するように制御さ
れる。
ックトナー像は、中間転写体の一例である中間転写ベル
ト19に静電力によって一次転写される。中間転写ベル
ト19は、中抵抗体より成り、駆動ローラ21、バイア
スローラ20、従動ローラ35及びその他の従動ローラ
群に巻き掛けられた無端ベルトとして構成され、これら
の要素が1つの中間転写ベルトユニットを構成してい
る。バイアスローラ20には、図示していない電源によ
って、感光体9上のトナーと逆極性、本例ではプラス極
性のバイアス電圧が印加され、このバイアスローラ20
に巻き掛けられた中間転写ベルト部分が感光体9の表面
に接触し、この状態で中間転写ベルト19は、図示して
いないモータにより駆動される駆動ローラ21の回転に
よって、図1に矢印で示した方向に回転する。感光体9
と中間転写ベルト19は、その両者の接触部において、
同じ方向に移動し、しかも等速で移動するように制御さ
れる。
【0025】上述のようにバイアスローラ20には、ト
ナーと逆極性の電圧が印加されているので、感光体上の
ブラックトナー像が、その感光体9と中間転写ベルト1
9との接触部である一次転写領域39に至ったとき、当
該ブラックトナー像は中間転写ベルト19の表面に静電
的に引かれ、中間転写ベルト19の表面に一次転写され
る。所定のバイアス電圧が印加されるバイアスローラ2
0は、感光体表面のトナー像を中間転写ベルト19の表
面に一次転写するための静電界を感光体と中間転写ベル
トとの間に形成する電界形成手段の一例を構成してい
る。
ナーと逆極性の電圧が印加されているので、感光体上の
ブラックトナー像が、その感光体9と中間転写ベルト1
9との接触部である一次転写領域39に至ったとき、当
該ブラックトナー像は中間転写ベルト19の表面に静電
的に引かれ、中間転写ベルト19の表面に一次転写され
る。所定のバイアス電圧が印加されるバイアスローラ2
0は、感光体表面のトナー像を中間転写ベルト19の表
面に一次転写するための静電界を感光体と中間転写ベル
トとの間に形成する電界形成手段の一例を構成してい
る。
【0026】ブラックトナー像を転写した後の感光体表
面に残留付着する転写残トナーは、クリーニング前除電
器を有するクリーニング装置10のブラシローラ及びク
リーニングブレードより成るクリーニング部材10Aに
よって表面から除去され、感光体表面がクリーニングさ
れる。
面に残留付着する転写残トナーは、クリーニング前除電
器を有するクリーニング装置10のブラシローラ及びク
リーニングブレードより成るクリーニング部材10Aに
よって表面から除去され、感光体表面がクリーニングさ
れる。
【0027】上述したブラックトナー像の一次転写に続
いて、シアントナー像の形成行程に移行する。すなわ
ち、感光体表面が除電ランプ11による除電作用を受
け、帯電装置12によって再びマイナス極性に一様に帯
電される一方、所定のタイミングで前述のようにカラー
スキャナー1による読み取りが行われ、シアン画像デー
タが得られ、その画像データによるレーザ光の書き込み
が帯電された感光体表面に対して行われ、シアン潜像が
形成される。
いて、シアントナー像の形成行程に移行する。すなわ
ち、感光体表面が除電ランプ11による除電作用を受
け、帯電装置12によって再びマイナス極性に一様に帯
電される一方、所定のタイミングで前述のようにカラー
スキャナー1による読み取りが行われ、シアン画像デー
タが得られ、その画像データによるレーザ光の書き込み
が帯電された感光体表面に対して行われ、シアン潜像が
形成される。
【0028】シアン現像器15は、その現像位置に対し
て、先のブラック潜像が通過した後で、かつシアン潜像
の先端が到達する前に、現像スリーブ15Aが回転を開
始してその周面にシアン現像剤の穂立てを行う。そし
て、ブラック現像器14の場合と全く同様にして、シア
ン潜像がシアントナーによってシアントナー像として可
視像化される。以降、シアン潜像の現像を続けるが、こ
のシアン潜像の後端部がシアン現像器15の現像位置を
通過した時点で、ブラック現像器14の場合と同様に、
シアン現像器15の現像スリーブ15A上の現像剤の穂
切りを行う。これも、やはり次のマゼンタ潜像の先端部
がシアン現像器15に到達する前に完了させる。
て、先のブラック潜像が通過した後で、かつシアン潜像
の先端が到達する前に、現像スリーブ15Aが回転を開
始してその周面にシアン現像剤の穂立てを行う。そし
て、ブラック現像器14の場合と全く同様にして、シア
ン潜像がシアントナーによってシアントナー像として可
視像化される。以降、シアン潜像の現像を続けるが、こ
のシアン潜像の後端部がシアン現像器15の現像位置を
通過した時点で、ブラック現像器14の場合と同様に、
シアン現像器15の現像スリーブ15A上の現像剤の穂
切りを行う。これも、やはり次のマゼンタ潜像の先端部
がシアン現像器15に到達する前に完了させる。
【0029】上記シアントナー像も、ブラックトナー像
の場合と全く同様にして、中間転写ベルト19の表面
に、先に転写されたブラックトナー像の上から重ねて一
次転写される。シアントナー像転写後に感光体表面に付
着する転写残トナーはクリーニング装置10によって除
去され、感光体表面が清掃される。
の場合と全く同様にして、中間転写ベルト19の表面
に、先に転写されたブラックトナー像の上から重ねて一
次転写される。シアントナー像転写後に感光体表面に付
着する転写残トナーはクリーニング装置10によって除
去され、感光体表面が清掃される。
【0030】引き続き、上述したところと全く同様にし
て、マゼンタ及びイエローに対する画像データの読み取
り、潜像形成、現像動作がそれぞれ実行され、感光体表
面にマゼンタトナー像とイエロートナー像が順次形成さ
れ、これらのトナー像が順次中間転写ベルト19の表面
に、既に転写されたトナー像の上から重ねて一次転写さ
れる。
て、マゼンタ及びイエローに対する画像データの読み取
り、潜像形成、現像動作がそれぞれ実行され、感光体表
面にマゼンタトナー像とイエロートナー像が順次形成さ
れ、これらのトナー像が順次中間転写ベルト19の表面
に、既に転写されたトナー像の上から重ねて一次転写さ
れる。
【0031】このようにして、中間転写ベルト19の表
面には、感光体9上に順次形成されたブラック、シア
ン、マゼンタ及びイエローのトナー像が当該中間転写ベ
ルト19上の同一の画像領域に重ね合わされ、位置合わ
せされて形成される。そして、この重ね合せトナー像、
すなわちフルカラートナー像は転写ローラ23によって
記録媒体表面に一括して二次転写される。
面には、感光体9上に順次形成されたブラック、シア
ン、マゼンタ及びイエローのトナー像が当該中間転写ベ
ルト19上の同一の画像領域に重ね合わされ、位置合わ
せされて形成される。そして、この重ね合せトナー像、
すなわちフルカラートナー像は転写ローラ23によって
記録媒体表面に一括して二次転写される。
【0032】記録媒体の一例である各種サイズの転写紙
Pは給紙装置31,32,33にそれぞれ収容され、選
択された給紙装置から、これに収容された転写紙Pが矢
印Aで示すように送り出され、その転写紙はその先端が
レジストローラ対26に至ったところで一旦止められ、
中間転写ベルト19上のトナー像をその転写紙に転写で
きる所定のタイミングでレジストローラ対26が回転を
開始し、当該転写紙が、中間転写ベルト19と転写ロー
ラ23との間の二次転写領域40へ搬送される。
Pは給紙装置31,32,33にそれぞれ収容され、選
択された給紙装置から、これに収容された転写紙Pが矢
印Aで示すように送り出され、その転写紙はその先端が
レジストローラ対26に至ったところで一旦止められ、
中間転写ベルト19上のトナー像をその転写紙に転写で
きる所定のタイミングでレジストローラ対26が回転を
開始し、当該転写紙が、中間転写ベルト19と転写ロー
ラ23との間の二次転写領域40へ搬送される。
【0033】転写ローラ23は、通常、中間転写ベルト
表面から離間しているが、中間転写ベルト19上の重ね
合せトナー像を転写紙に二次転写するときは、中間転写
ベルト19の表面に当接し、その両者の間に転写紙が通
紙される。このとき転写ローラ23は、中間転写ベルト
19との当接部において、両者の表面が同じ方向に移動
する向きに回転駆動され、かつその両者の表面線速が同
一となるように駆動される。しかもその転写ローラ23
には、中間転写ベルト19上の重ね合せトナー像を構成
するトナーと逆極性、本例ではプラス極性のバイアス電
圧が印加される。このため、二次転写領域40を通過す
る転写紙上に、中間転写ベルト19上の4色のトナーか
ら成る重ね合せトナー像、すなわちフルカラートナー像
が、一括して静電的に移行して二次転写される。
表面から離間しているが、中間転写ベルト19上の重ね
合せトナー像を転写紙に二次転写するときは、中間転写
ベルト19の表面に当接し、その両者の間に転写紙が通
紙される。このとき転写ローラ23は、中間転写ベルト
19との当接部において、両者の表面が同じ方向に移動
する向きに回転駆動され、かつその両者の表面線速が同
一となるように駆動される。しかもその転写ローラ23
には、中間転写ベルト19上の重ね合せトナー像を構成
するトナーと逆極性、本例ではプラス極性のバイアス電
圧が印加される。このため、二次転写領域40を通過す
る転写紙上に、中間転写ベルト19上の4色のトナーか
ら成る重ね合せトナー像、すなわちフルカラートナー像
が、一括して静電的に移行して二次転写される。
【0034】上述のように、所定のバイアス電圧を印加
される転写ローラ23は、中間転写ベルト19の表面の
重ね合せトナー像を転写紙に二次転写するための静電界
を形成する転写部材の一例を構成する。
される転写ローラ23は、中間転写ベルト19の表面の
重ね合せトナー像を転写紙に二次転写するための静電界
を形成する転写部材の一例を構成する。
【0035】二次転写領域40を通過して矢印B方向に
搬送される転写紙は、搬送ユニット27によって定着装
置28へ運ばれ、その定着ローラ28Aと加圧ローラ2
8Bの間を通るとき、熱と圧力の作用で、転写されたフ
ルカラートナー像が転写紙上に定着される。このように
して、転写紙上に最終記録画像が得られ、次いで、この
転写紙は排紙トレイ29上に排出される。
搬送される転写紙は、搬送ユニット27によって定着装
置28へ運ばれ、その定着ローラ28Aと加圧ローラ2
8Bの間を通るとき、熱と圧力の作用で、転写されたフ
ルカラートナー像が転写紙上に定着される。このように
して、転写紙上に最終記録画像が得られ、次いで、この
転写紙は排紙トレイ29上に排出される。
【0036】転写紙にトナー像を転写した後に中間転写
ベルト表面に付着する転写残トナーは、クリーニング装
置22のクリーニングブレード22Aより成るクリーニ
ング部材によって中間転写ベルト表面から除去され、中
間転写ベルト19の表面がクリーニングされる。このク
リーニングブレード22Aは、通常、図示していない接
離装置によって中間転写ベルト表面から離間し、その表
面の重ね合せトナー像を転写紙に転写した後に中間転写
ベルト表面に付着する転写残トナーを除去するときだ
け、中間転写ベルト表面に圧接する。
ベルト表面に付着する転写残トナーは、クリーニング装
置22のクリーニングブレード22Aより成るクリーニ
ング部材によって中間転写ベルト表面から除去され、中
間転写ベルト19の表面がクリーニングされる。このク
リーニングブレード22Aは、通常、図示していない接
離装置によって中間転写ベルト表面から離間し、その表
面の重ね合せトナー像を転写紙に転写した後に中間転写
ベルト表面に付着する転写残トナーを除去するときだ
け、中間転写ベルト表面に圧接する。
【0037】以上は、4色のフルカラー画像を得る作像
モードであるが、3色の重ね合わせトナー像、又は2色
の重ね合わせトナー像を得る作像モードのときは、指定
された色とその色数の分について前述の動作が行われ
る。
モードであるが、3色の重ね合わせトナー像、又は2色
の重ね合わせトナー像を得る作像モードのときは、指定
された色とその色数の分について前述の動作が行われ
る。
【0038】また単色作像モードの場合には、その指定
された色の現像器だけで感光体上にトナー像を形成し、
そのトナー像を中間転写ベルト19に転写し、これを転
写紙に転写する。このときは、クリーニング装置22の
クリーニングブレード22Aを中間転写ベルト表面へ接
触させたままとしてよい。
された色の現像器だけで感光体上にトナー像を形成し、
そのトナー像を中間転写ベルト19に転写し、これを転
写紙に転写する。このときは、クリーニング装置22の
クリーニングブレード22Aを中間転写ベルト表面へ接
触させたままとしてよい。
【0039】上述のように、本例の画像形成装置は、表
面に異なる色のトナー像が順次形成される感光体9より
成る像担持体と、その各トナー像が順次重ねて一次転写
される中間転写ベルト19より成る中間転写体と、該中
間転写体表面に一次転写された重ね合せトナー像を転写
紙Pより成る記録媒体に二次転写すべく、該記録媒体を
介して中間転写体表面に当接する転写ローラ23より成
る転写部材とを具備している。
面に異なる色のトナー像が順次形成される感光体9より
成る像担持体と、その各トナー像が順次重ねて一次転写
される中間転写ベルト19より成る中間転写体と、該中
間転写体表面に一次転写された重ね合せトナー像を転写
紙Pより成る記録媒体に二次転写すべく、該記録媒体を
介して中間転写体表面に当接する転写ローラ23より成
る転写部材とを具備している。
【0040】この構成自体は、従来のこの種の画像形成
装置と変りはない。その際、従来は、複数の記録画像を
連続して得ようとするとき、例えばリピートコピー時に
も、上述したカラースキャナ1による原稿画像の読み取
りから、感光体9の表面への各色のトナー像の形成、そ
の各トナー像の中間転写ベルト19への一次転写、さら
にその重ね合せトナー像の転写紙Pへの一括した二次転
写動作を順次行い、その一連の動作を所定回数繰返して
いた。同じ原稿の画像を所定回数読み取り、その都度、
得られた画像データに基づいて、感光体9へのトナー像
形成と、その中間転写ベルト19への一次転写と、転写
紙Pへの二次転写を所定回数行っていたのである。この
ため、その全体に要する時間が長くなり、画像形成スピ
ードが低下する欠点を免れなかった。
装置と変りはない。その際、従来は、複数の記録画像を
連続して得ようとするとき、例えばリピートコピー時に
も、上述したカラースキャナ1による原稿画像の読み取
りから、感光体9の表面への各色のトナー像の形成、そ
の各トナー像の中間転写ベルト19への一次転写、さら
にその重ね合せトナー像の転写紙Pへの一括した二次転
写動作を順次行い、その一連の動作を所定回数繰返して
いた。同じ原稿の画像を所定回数読み取り、その都度、
得られた画像データに基づいて、感光体9へのトナー像
形成と、その中間転写ベルト19への一次転写と、転写
紙Pへの二次転写を所定回数行っていたのである。この
ため、その全体に要する時間が長くなり、画像形成スピ
ードが低下する欠点を免れなかった。
【0041】そこで、本例の画像形成装置においては、
複数の記録画像を連続して得るとき、例えばリピートコ
ピー時には、中間転写ベルト19の表面に、その周方向
に一定の間隔をあけて複数の重ね合せトナー像を形成す
るように構成されている。
複数の記録画像を連続して得るとき、例えばリピートコ
ピー時には、中間転写ベルト19の表面に、その周方向
に一定の間隔をあけて複数の重ね合せトナー像を形成す
るように構成されている。
【0042】例えば、同じ原稿の画像から2枚の転写紙
のそれぞれに、重ね合せトナー像より成る記録画像をそ
れぞれ形成するリピートコピーを例にとると、図1に示
した原稿の画像を、先に説明したように、カラースキャ
ナーによって読み取ることにより、ブラック、シアン、
マゼンタ及びイエローの画像データを得、前述したとこ
ろと全く同様にして、感光体表面にブラック潜像を形成
してブラックトナー像を形成するが、このとき、感光体
9の周方向に所定の間隔、例えば50mm程の間隔をあけ
て連続的に2つのブラックトナー像を順次形成する。そ
して、その各ブラックトナー像を中間転写ベルト19の
表面に、その周方向に所定の間隔をあけて順次一次転写
する。
のそれぞれに、重ね合せトナー像より成る記録画像をそ
れぞれ形成するリピートコピーを例にとると、図1に示
した原稿の画像を、先に説明したように、カラースキャ
ナーによって読み取ることにより、ブラック、シアン、
マゼンタ及びイエローの画像データを得、前述したとこ
ろと全く同様にして、感光体表面にブラック潜像を形成
してブラックトナー像を形成するが、このとき、感光体
9の周方向に所定の間隔、例えば50mm程の間隔をあけ
て連続的に2つのブラックトナー像を順次形成する。そ
して、その各ブラックトナー像を中間転写ベルト19の
表面に、その周方向に所定の間隔をあけて順次一次転写
する。
【0043】次いで、クリーニング装置10によってク
リーニングされた感光体表面に、先に説明したようにシ
アン潜像を形成し、これをシアントナー像化するが、こ
のときも、ブラックトナー像と同様に、感光体の周方向
に所定の間隔をあけて連続的に2つのシアントナー像を
形成し、その各シアントナー像を中間転写ベルト19上
の各ブラックトナー像に重ね合せて二次転写する。
リーニングされた感光体表面に、先に説明したようにシ
アン潜像を形成し、これをシアントナー像化するが、こ
のときも、ブラックトナー像と同様に、感光体の周方向
に所定の間隔をあけて連続的に2つのシアントナー像を
形成し、その各シアントナー像を中間転写ベルト19上
の各ブラックトナー像に重ね合せて二次転写する。
【0044】全く同様にして、感光体9の表面に、その
周方向に連続するマゼンタトナー像を2つ形成し、その
各マゼンタトナー像を中間転写ベルト19の表面の先に
一次転写された各トナー像に重ねて転写し、さらに同様
にして、感光体表面に連続して形成した2つのイエロー
トナー像を順次中間転写ベルト上の各トナー像に重ねて
転写する。
周方向に連続するマゼンタトナー像を2つ形成し、その
各マゼンタトナー像を中間転写ベルト19の表面の先に
一次転写された各トナー像に重ねて転写し、さらに同様
にして、感光体表面に連続して形成した2つのイエロー
トナー像を順次中間転写ベルト上の各トナー像に重ねて
転写する。
【0045】このようにして中間転写ベルト19の表面
には、その周方向に所定の間隔をあけて連続的に2つの
重ね合せトナー像が形成される。その各重ね合せトナー
像は、二次転写領域40へ所定の幅隔をあけて連続的に
給送される転写紙Pの表面に、転写ローラ23の作用に
よって二次転写され、その転写トナー像が定着装置28
によって各転写紙P上に定着される。その転写後に、中
間転写ベルト19表面に残留するトナーがクリーニング
ブレード22Aを通るとき、当該クリーニングブレード
22Aが中間転写ベルト表面に圧接し、その転写残トナ
ーを掻き取り除去する。
には、その周方向に所定の間隔をあけて連続的に2つの
重ね合せトナー像が形成される。その各重ね合せトナー
像は、二次転写領域40へ所定の幅隔をあけて連続的に
給送される転写紙Pの表面に、転写ローラ23の作用に
よって二次転写され、その転写トナー像が定着装置28
によって各転写紙P上に定着される。その転写後に、中
間転写ベルト19表面に残留するトナーがクリーニング
ブレード22Aを通るとき、当該クリーニングブレード
22Aが中間転写ベルト表面に圧接し、その転写残トナ
ーを掻き取り除去する。
【0046】上述のように、中間転写ベルト19の表面
に連続して重ね合せトナー像を形成し、これらを順次別
々の転写紙に転写するように構成すれば、その全体の画
像形成動作に要する時間を短縮でき、上述の例のように
同じ原稿画像を連続してコピーするリピートコピー時に
は、その原稿画像の読み取り動作を1回(照明走査は例
えば4回)行うだけでよいため、画像形成スピードを効
果的に短縮することができる。
に連続して重ね合せトナー像を形成し、これらを順次別
々の転写紙に転写するように構成すれば、その全体の画
像形成動作に要する時間を短縮でき、上述の例のように
同じ原稿画像を連続してコピーするリピートコピー時に
は、その原稿画像の読み取り動作を1回(照明走査は例
えば4回)行うだけでよいため、画像形成スピードを効
果的に短縮することができる。
【0047】中間転写体表面に、その周方向に所定の間
隔をあけて連続して形成する重ね合せトナー像の数をn
とし(nは整数)、その各トナー像の周方向長さをLと
したとき、中間転写体の全長をn×Lよりも長く設定す
ることによって、その中間転写体表面にn個の重ね合せ
トナー像を連続して形成し、これらを別々の記録媒体に
それぞれ二次転写することができる。
隔をあけて連続して形成する重ね合せトナー像の数をn
とし(nは整数)、その各トナー像の周方向長さをLと
したとき、中間転写体の全長をn×Lよりも長く設定す
ることによって、その中間転写体表面にn個の重ね合せ
トナー像を連続して形成し、これらを別々の記録媒体に
それぞれ二次転写することができる。
【0048】このように、本例の画像形成装置において
は、中間転写ベルト19より成る中間転写体の表面に、
その周方向に一定の間隔をあけて複数の重ね合せトナー
像を連続的に形成できるように中間転写体の周長が設定
されている。
は、中間転写ベルト19より成る中間転写体の表面に、
その周方向に一定の間隔をあけて複数の重ね合せトナー
像を連続的に形成できるように中間転写体の周長が設定
されている。
【0049】その際、中間転写ベルト19の表面に複数
の重ね合せトナー像を間隔をあけることなく形成するこ
とは、感光体9上への各トナー像の形成タイミングを合
せる上で不可能であり、このため、中間転写ベルト19
上の各重ね合せトナー像の間には、所定の間隔、例えば
前述のように50mm程の間隔があけられ、この中間転写
ベルト19表面の領域は非画像域となる。
の重ね合せトナー像を間隔をあけることなく形成するこ
とは、感光体9上への各トナー像の形成タイミングを合
せる上で不可能であり、このため、中間転写ベルト19
上の各重ね合せトナー像の間には、所定の間隔、例えば
前述のように50mm程の間隔があけられ、この中間転写
ベルト19表面の領域は非画像域となる。
【0050】かかる中間転写体表面の非画像域には、感
光体上の地汚れトナーが移転するなどして、多少のトナ
ーが付着している。また、このような中間転写体上の非
画像域にパターントナー像を形成し、その画像濃度を図
示していない画像濃度センサで検知し、画像形成装置の
状態を検出することが行われることもあり、この場合に
は、その非画像域にかなり多量のトナーが付着してい
る。
光体上の地汚れトナーが移転するなどして、多少のトナ
ーが付着している。また、このような中間転写体上の非
画像域にパターントナー像を形成し、その画像濃度を図
示していない画像濃度センサで検知し、画像形成装置の
状態を検出することが行われることもあり、この場合に
は、その非画像域にかなり多量のトナーが付着してい
る。
【0051】一方、転写ローラ23は、先にも説明した
ように、中間転写ベルト表面の重ね合せトナー像の先端
と転写紙の先端が二次転写領域40に達するとき、中間
転写ベルト表面に当接し、その重ね合せトナー像の後端
と転写紙の後端が二次転写領域40を離れるとき、中間
転写ベルト19の表面から離間する接触式の転写部材で
あるが、中間転写ベルト表面に前述の如く複数の重ね合
せトナー像を連続して形成し、その各トナー像を転写ロ
ーラ23によって各転写紙Pに転写する場合、各重ね合
せトナー像の間の非画像域が転写ローラ23を通過する
とき、その転写ローラ23が中間転写ベルト表面に当接
していたとすると、その転写ローラ23は、転写紙を介
することなく、直に中間転写ベルト19に接することに
なるので、ここに付着したトナーが転写ローラ23に付
着する。この付着トナーは次の転写紙の裏面に付着し
て、当該転写紙をトナーで汚すことになる。
ように、中間転写ベルト表面の重ね合せトナー像の先端
と転写紙の先端が二次転写領域40に達するとき、中間
転写ベルト表面に当接し、その重ね合せトナー像の後端
と転写紙の後端が二次転写領域40を離れるとき、中間
転写ベルト19の表面から離間する接触式の転写部材で
あるが、中間転写ベルト表面に前述の如く複数の重ね合
せトナー像を連続して形成し、その各トナー像を転写ロ
ーラ23によって各転写紙Pに転写する場合、各重ね合
せトナー像の間の非画像域が転写ローラ23を通過する
とき、その転写ローラ23が中間転写ベルト表面に当接
していたとすると、その転写ローラ23は、転写紙を介
することなく、直に中間転写ベルト19に接することに
なるので、ここに付着したトナーが転写ローラ23に付
着する。この付着トナーは次の転写紙の裏面に付着し
て、当該転写紙をトナーで汚すことになる。
【0052】図1に示した転写ローラ23には、クリー
ニングブレード41の先端エッジ部が圧接し、そのクリ
ーニングブレード41が転写ローラ23の周面に付着し
たトナーを掻き取り除去し、その除去したトナーをケー
ス42に受け止めるように構成されているが、通紙枚数
が増えると、中間転写ベルト19の非画像域から転写ロ
ーラ23の周面に移行したトナーをクリーニングブレー
ド41によって完全に除去できなくなる。実験では、A
3サイズの転写紙を400枚程、二次転写領域40に通
した頃から、クリーニングブレード41によるクリーニ
ング機能が低下し始めた。
ニングブレード41の先端エッジ部が圧接し、そのクリ
ーニングブレード41が転写ローラ23の周面に付着し
たトナーを掻き取り除去し、その除去したトナーをケー
ス42に受け止めるように構成されているが、通紙枚数
が増えると、中間転写ベルト19の非画像域から転写ロ
ーラ23の周面に移行したトナーをクリーニングブレー
ド41によって完全に除去できなくなる。実験では、A
3サイズの転写紙を400枚程、二次転写領域40に通
した頃から、クリーニングブレード41によるクリーニ
ング機能が低下し始めた。
【0053】このような不具合の発生を阻止するため、
本例の画像形成装置には、中間転写ベルト19より成る
中間転写体表面に連続して形成された各重ね合せトナー
像の間の非画像域が、転写ローラ23より成る転写部材
を通過するとき、該転写部材を中間転写体から離間させ
る転写部材接離手段が設けられている。以下、その具体
的構成例を説明する。
本例の画像形成装置には、中間転写ベルト19より成る
中間転写体表面に連続して形成された各重ね合せトナー
像の間の非画像域が、転写ローラ23より成る転写部材
を通過するとき、該転写部材を中間転写体から離間させ
る転写部材接離手段が設けられている。以下、その具体
的構成例を説明する。
【0054】図2乃至図4は、転写ローラ23とこれに
関連する構成要素を模式的に示す説明図であり、この転
写ローラ23は、ケース42に回転自在に支持され、図
示していない駆動モータによって、前述のように回転駆
動される。クリーニングブレード41もその基端部がケ
ース42に不動に固定され、転写ローラ23とケース4
2とクリーニングブレード41が転写ユニットを構成し
ている。ケース42は、枢ピン46を介して、画像形成
装置本体に対して揺動可能に支持されている。またケー
ス42の外壁面には、突部43が突設され、これにカム
44が当接することができる。
関連する構成要素を模式的に示す説明図であり、この転
写ローラ23は、ケース42に回転自在に支持され、図
示していない駆動モータによって、前述のように回転駆
動される。クリーニングブレード41もその基端部がケ
ース42に不動に固定され、転写ローラ23とケース4
2とクリーニングブレード41が転写ユニットを構成し
ている。ケース42は、枢ピン46を介して、画像形成
装置本体に対して揺動可能に支持されている。またケー
ス42の外壁面には、突部43が突設され、これにカム
44が当接することができる。
【0055】ここでも、先に例示したように、中間転写
ベルト19の表面に、その周方向に所定の間隔をあけて
2つの重ね合せトナー像が連続して形成される場合を一
例として考える。中間転写ベルト19の表面に最初に形
成される重ね合せトナー像を第1トナー像、これに続い
て形成される重ね合せトナー像を第2トナー像と称し、
第1トナー像の転写される転写紙を第1転写紙とし、こ
れに符号P1を付す。同様に第2トナー像が転写される
転写紙を第2転写紙とし、これに符号P2を付すること
にする。
ベルト19の表面に、その周方向に所定の間隔をあけて
2つの重ね合せトナー像が連続して形成される場合を一
例として考える。中間転写ベルト19の表面に最初に形
成される重ね合せトナー像を第1トナー像、これに続い
て形成される重ね合せトナー像を第2トナー像と称し、
第1トナー像の転写される転写紙を第1転写紙とし、こ
れに符号P1を付す。同様に第2トナー像が転写される
転写紙を第2転写紙とし、これに符号P2を付すること
にする。
【0056】第1転写紙P1が中間転写ベルト19と転
写ローラ23との間を通り、中間転写ベルト19上の第
1トナー像をその第1転写紙P1に二次転写していると
きは、図2に示すように、カム44の大径部44Aが突
部43に当り、これによって転写ローラ23は上方に持
ち上げられ、第1転写紙P1を介して中間転写ベルト1
9の表面に当接する。このとき、転写ローラ23は、駆
動モータによって図2にかける反時計方向に回転駆動さ
れる。転写ローラ23が、二次転写領域40において、
中間転写ベルト19と同じ方向に、かつ同じ表面線速で
移動するように回転し、これらの間を第1転写紙P1が
矢印B方向に搬送されるのである。
写ローラ23との間を通り、中間転写ベルト19上の第
1トナー像をその第1転写紙P1に二次転写していると
きは、図2に示すように、カム44の大径部44Aが突
部43に当り、これによって転写ローラ23は上方に持
ち上げられ、第1転写紙P1を介して中間転写ベルト1
9の表面に当接する。このとき、転写ローラ23は、駆
動モータによって図2にかける反時計方向に回転駆動さ
れる。転写ローラ23が、二次転写領域40において、
中間転写ベルト19と同じ方向に、かつ同じ表面線速で
移動するように回転し、これらの間を第1転写紙P1が
矢印B方向に搬送されるのである。
【0057】一方、図1に示すように、二次転写領域4
0よりも、転写紙搬送方向上流側の領域にはフォトセン
サより成る転写紙検知センサ45が設けられている。図
2に示した第1転写紙P1の後端がこのセンサ45によ
って検知されると、その所定時間通過後に、図示してい
ない制御装置から出力される信号によって、カム44用
の図示していないモータが作動し、当該カム44が回転
を開始する。このため、ケース42、すなわち転写ユニ
ットが枢ピン46のまわりに反時計方向に回動する。こ
のようにして、第1転写紙P1の後端が二次転写領域4
0、すなわち中間転写ベルト19と転写ローラ23との
当該ニップ部を離れるのとほぼ同時に、図3に示すよう
に転写ローラ23は中間転写ベルト19の表面から離間
する。この離間とほぼ同時に、中間転写ベルト上の第1
トナー像の後端が二次転写領域40を通過する。中間転
写ベルト19上の第1トナー像と第2トナー像の間の非
画像域が、中間転写ベルト19と転写ローラ23との当
接ニップ部に到達するタイミングで、転写ローラ23が
ケース42及びクリーニングブレード41と共に下降
し、転写ローラ23が中間転写ベルト表面から離れるの
である。これと同時に、それまで転写ローラ23に印加
されていたバイアス電圧の印加がオフされる。これによ
り、転写ローラ23の周辺に浮遊するトナーや塵が、転
写ローラ23に静電的に付着することを防止できる。
0よりも、転写紙搬送方向上流側の領域にはフォトセン
サより成る転写紙検知センサ45が設けられている。図
2に示した第1転写紙P1の後端がこのセンサ45によ
って検知されると、その所定時間通過後に、図示してい
ない制御装置から出力される信号によって、カム44用
の図示していないモータが作動し、当該カム44が回転
を開始する。このため、ケース42、すなわち転写ユニ
ットが枢ピン46のまわりに反時計方向に回動する。こ
のようにして、第1転写紙P1の後端が二次転写領域4
0、すなわち中間転写ベルト19と転写ローラ23との
当該ニップ部を離れるのとほぼ同時に、図3に示すよう
に転写ローラ23は中間転写ベルト19の表面から離間
する。この離間とほぼ同時に、中間転写ベルト上の第1
トナー像の後端が二次転写領域40を通過する。中間転
写ベルト19上の第1トナー像と第2トナー像の間の非
画像域が、中間転写ベルト19と転写ローラ23との当
接ニップ部に到達するタイミングで、転写ローラ23が
ケース42及びクリーニングブレード41と共に下降
し、転写ローラ23が中間転写ベルト表面から離れるの
である。これと同時に、それまで転写ローラ23に印加
されていたバイアス電圧の印加がオフされる。これによ
り、転写ローラ23の周辺に浮遊するトナーや塵が、転
写ローラ23に静電的に付着することを防止できる。
【0058】上述のようにして、中間転写ベルト表面の
非画像域が転写ローラ23を通過するとき、転写ローラ
23は中間転写ベルト19から離間した図3に示す退避
位置で停止する。このため、中間転写ベルト19の非画
像域に付着したトナーが転写ローラ23の周面に移行す
る不具合を防止できる。
非画像域が転写ローラ23を通過するとき、転写ローラ
23は中間転写ベルト19から離間した図3に示す退避
位置で停止する。このため、中間転写ベルト19の非画
像域に付着したトナーが転写ローラ23の周面に移行す
る不具合を防止できる。
【0059】一方、第2転写紙P2の先端がセンサ45
によって検知され、その所定時間経過後に、制御装置か
ら出力される作動開始信号によって、カム44用のモー
タが再び作動を開始し、これによってカム44が回転を
始め、当該カム44が、突部43とケース42と共に持
ち上げる。これにより、転写ユニットは、枢ピン46の
まわりを時計方向に回動する。これにより、図4に示す
ように、第2転写紙P2の先端が転写ローラ23と中間
転写ベルト19の間に達したとき、転写ローラ23が中
間転写ベルト19に当接する。このとき、転写ローラ2
3にはバイアス電圧が印加される。よって、第2転写紙
P2は、二次転写領域40において同じ方向に、かつ同
一表面線速で回転する転写ローラ23と中間転写ベルト
19との間を搬送され、このとき中間転写ベルト19上
の第2トナー像が第2転写紙P2上に二次転写される。
によって検知され、その所定時間経過後に、制御装置か
ら出力される作動開始信号によって、カム44用のモー
タが再び作動を開始し、これによってカム44が回転を
始め、当該カム44が、突部43とケース42と共に持
ち上げる。これにより、転写ユニットは、枢ピン46の
まわりを時計方向に回動する。これにより、図4に示す
ように、第2転写紙P2の先端が転写ローラ23と中間
転写ベルト19の間に達したとき、転写ローラ23が中
間転写ベルト19に当接する。このとき、転写ローラ2
3にはバイアス電圧が印加される。よって、第2転写紙
P2は、二次転写領域40において同じ方向に、かつ同
一表面線速で回転する転写ローラ23と中間転写ベルト
19との間を搬送され、このとき中間転写ベルト19上
の第2トナー像が第2転写紙P2上に二次転写される。
【0060】第1転写紙P1の後端が、転写ローラ23
と中間転写ベルト19との当接ニップ部、すなわち二次
転写領域40を通過した時点で、転写ローラ23が中間
転写ベルト19から離間し、第2転写紙P2の先端が転
写ローラ23と中間転写ベルト19の間に達した時点
に、転写ローラ23が中間転写ベルト19に当接するの
が最も理想的であるが、実際には、第1転写紙P1の後
端が上記当接ニップ部を抜けた後、極くわずかな時間が
経過してから転写ローラ23が中間転写ベルト19から
離間し、また第2転写紙P2が転写ローラ23と中間転
写ベルト19の間に達するよりも極くわずかに前の時点
で、転写ローラ23が中間転写ベルト19に当接するこ
ともあり、この場合には、中間転写ベルト19上の非画
像域に付着したトナーが転写ローラ23の周面に付着す
ることがあるが、その付着量は極く少量であるため、こ
れをクリーニングブレード41によって転写ローラ23
から効率よく除去することができる。
と中間転写ベルト19との当接ニップ部、すなわち二次
転写領域40を通過した時点で、転写ローラ23が中間
転写ベルト19から離間し、第2転写紙P2の先端が転
写ローラ23と中間転写ベルト19の間に達した時点
に、転写ローラ23が中間転写ベルト19に当接するの
が最も理想的であるが、実際には、第1転写紙P1の後
端が上記当接ニップ部を抜けた後、極くわずかな時間が
経過してから転写ローラ23が中間転写ベルト19から
離間し、また第2転写紙P2が転写ローラ23と中間転
写ベルト19の間に達するよりも極くわずかに前の時点
で、転写ローラ23が中間転写ベルト19に当接するこ
ともあり、この場合には、中間転写ベルト19上の非画
像域に付着したトナーが転写ローラ23の周面に付着す
ることがあるが、その付着量は極く少量であるため、こ
れをクリーニングブレード41によって転写ローラ23
から効率よく除去することができる。
【0061】中間転写ベルト19上に3以上の重ね合せ
トナー像を形成するときも、上述したところと同様にし
て、その各重ね合せトナー像の間の非画像域が転写ロー
ラ23を通過するとき、その転写ローラ23を中間転写
ベルト19から離間させることができる。
トナー像を形成するときも、上述したところと同様にし
て、その各重ね合せトナー像の間の非画像域が転写ロー
ラ23を通過するとき、その転写ローラ23を中間転写
ベルト19から離間させることができる。
【0062】上述のように、本例の画像形成装置におい
ては、ケース42、これに突設された突部43、カム4
4、そのモータ、センサ45及び制御装置が、前述の転
写部材接離手段を構成している。勿論、他の適宜な接離
手段を採用することもできる。
ては、ケース42、これに突設された突部43、カム4
4、そのモータ、センサ45及び制御装置が、前述の転
写部材接離手段を構成している。勿論、他の適宜な接離
手段を採用することもできる。
【0063】ところで、中間転写体表面の重ね合せトナ
ー像を転写紙に転写する接触式の転写部材としては、転
写ローラ23のほかに、転写ブラシ、転写ブレード、或
いは転写ベルトなどを用いることもできるが、図示した
例のように転写ローラ23を用いた場合、中間転写ベル
ト表面の重ね合せトナー像を転写紙に転写するとき、転
写ローラ23を前述のように回転駆動する必要がある。
ー像を転写紙に転写する接触式の転写部材としては、転
写ローラ23のほかに、転写ブラシ、転写ブレード、或
いは転写ベルトなどを用いることもできるが、図示した
例のように転写ローラ23を用いた場合、中間転写ベル
ト表面の重ね合せトナー像を転写紙に転写するとき、転
写ローラ23を前述のように回転駆動する必要がある。
【0064】従って、図4に示したように転写ローラ2
3を中間転写ベルト19に当接させた時、その転写ロー
ラ23を回転駆動する必要があるが、転写ローラ23が
中間転写ベルト19に当接するのと同時、又はその直後
に転写ローラ23の回転を開始させたとすると、その当
接の瞬間においては、転写ローラ23の表面の線速と中
間転写ベルト19の表面の線速に相違を生じ、これによ
って中間転写ベルト19の速度が瞬間的に変動するおそ
れがある。このように中間転写ベルト19の速度変動
(速度むら)が発生すると、中間転写ベルトを駆動する
モータが速度むらの影響を受け、このモータによって作
動される他の要素、例えば感光体9に、その速度変動の
影響が及ぼされる。これにより、感光体表面に形成され
るトナー像の画質が劣化する。
3を中間転写ベルト19に当接させた時、その転写ロー
ラ23を回転駆動する必要があるが、転写ローラ23が
中間転写ベルト19に当接するのと同時、又はその直後
に転写ローラ23の回転を開始させたとすると、その当
接の瞬間においては、転写ローラ23の表面の線速と中
間転写ベルト19の表面の線速に相違を生じ、これによ
って中間転写ベルト19の速度が瞬間的に変動するおそ
れがある。このように中間転写ベルト19の速度変動
(速度むら)が発生すると、中間転写ベルトを駆動する
モータが速度むらの影響を受け、このモータによって作
動される他の要素、例えば感光体9に、その速度変動の
影響が及ぼされる。これにより、感光体表面に形成され
るトナー像の画質が劣化する。
【0065】そこで、本例の画像形成装置においては、
転写ローラ23が中間転写ベルト19に当接する時、そ
の転写ローラ23が既に所定の速度で回転しているよう
に構成されている。
転写ローラ23が中間転写ベルト19に当接する時、そ
の転写ローラ23が既に所定の速度で回転しているよう
に構成されている。
【0066】例えば、転写ローラ23を中間転写ベルト
19から離間させる時点で、その転写ローラ23に対す
る駆動を停止し、中間転写ベルト19を離れた転写ロー
ラ23が回転しないように構成したときは、その転写ロ
ーラ23が上昇して中間転写ベルト19に当接する前の
時点、例えば転写ローラ23が上昇を開始する時点に、
制御装置からのモータ作動開始信号によって、転写ロー
ラ23用の駆動モータの作動を開始させ、転写ローラ2
3が中間転写ベルト19に当接するようにする。或い
は、転写ローラ23が中間転写ベルト19から離れ、再
び中間転写ベルト19に当接する間、転写ローラ23を
駆動モータによって回転させ続けるようにしてもよい。
19から離間させる時点で、その転写ローラ23に対す
る駆動を停止し、中間転写ベルト19を離れた転写ロー
ラ23が回転しないように構成したときは、その転写ロ
ーラ23が上昇して中間転写ベルト19に当接する前の
時点、例えば転写ローラ23が上昇を開始する時点に、
制御装置からのモータ作動開始信号によって、転写ロー
ラ23用の駆動モータの作動を開始させ、転写ローラ2
3が中間転写ベルト19に当接するようにする。或い
は、転写ローラ23が中間転写ベルト19から離れ、再
び中間転写ベルト19に当接する間、転写ローラ23を
駆動モータによって回転させ続けるようにしてもよい。
【0067】上述のように構成すれば、転写ローラ23
が中間転写ベルト19に当接したとき、その両者の表面
線速が大きく相違していることはなく、通常、両者は同
じ速さで回転する。このため、中間転写ベルト19が速
度変動を起こす不具合を防止できる。
が中間転写ベルト19に当接したとき、その両者の表面
線速が大きく相違していることはなく、通常、両者は同
じ速さで回転する。このため、中間転写ベルト19が速
度変動を起こす不具合を防止できる。
【0068】このように、本例の画像形成装置は、転写
部材が回転駆動される転写ローラ23より成り、中間転
写体表面の複数の重ね合せトナー像間の非画像域がその
転写ローラ23を通過するとき、該転写ローラ23が中
間転写体表面より離間し、次いで次の重ね合せトナー像
を記録媒体に転写すべく、当該転写ローラ23が中間転
写体に当接するとき、その転写ローラ23が回転してい
るように、当該転写ローラ23の回転を制御する転写ロ
ーラ駆動制御手段を具備している。図示した例では、転
写ローラ23用の駆動モータと、その制御装置が、転写
ローラ駆動制御手段を構成している。
部材が回転駆動される転写ローラ23より成り、中間転
写体表面の複数の重ね合せトナー像間の非画像域がその
転写ローラ23を通過するとき、該転写ローラ23が中
間転写体表面より離間し、次いで次の重ね合せトナー像
を記録媒体に転写すべく、当該転写ローラ23が中間転
写体に当接するとき、その転写ローラ23が回転してい
るように、当該転写ローラ23の回転を制御する転写ロ
ーラ駆動制御手段を具備している。図示した例では、転
写ローラ23用の駆動モータと、その制御装置が、転写
ローラ駆動制御手段を構成している。
【0069】なお、中間転写ベルト19上に1つの重ね
合せトナー像を形成し、これを転写紙に二次転写する
際、その重ね合せトナー像の先端と転写紙の先端が転写
ローラ23に達したとき、それまで中間転写ベルト19
から離間していた転写ローラ23を中間転写ベルト19
に当接させ、またその重ね合せトナー像と転写紙の後端
が二次転写領域40を通過したとき、転写ローラ23を
中間転写ベルト19から離間させるが、この転写ローラ
の中間転写ベルト19に対する接離動作も、図2乃至図
4に示したカム44、そのモータ及びその制御装置によ
って実行される。
合せトナー像を形成し、これを転写紙に二次転写する
際、その重ね合せトナー像の先端と転写紙の先端が転写
ローラ23に達したとき、それまで中間転写ベルト19
から離間していた転写ローラ23を中間転写ベルト19
に当接させ、またその重ね合せトナー像と転写紙の後端
が二次転写領域40を通過したとき、転写ローラ23を
中間転写ベルト19から離間させるが、この転写ローラ
の中間転写ベルト19に対する接離動作も、図2乃至図
4に示したカム44、そのモータ及びその制御装置によ
って実行される。
【0070】さらに、中間転写ベルト19の表面に、複
数の重ね合せトナー像を連続して形成し、その各トナー
像を連続して給送される各転写紙に二次転写するとき
も、最初の重ね合せトナー像と最初の転写紙が転写ロー
ラ23に達したとき、それまで中間転写ベルト19から
離間していた転写ローラ23を中間転写ベルト19に当
接させ、さらに最後の重ね合せトナー像と最後の転写紙
の後端が二次転写領域40に達したとき、転写ローラ2
3を中間転写ベルト19から離間させる必要があるが、
このときの中間転写ベルト19に対する転写ローラ23
の接離動作も、カム44、そのモータ及びその制御装置
によって実行することができる。
数の重ね合せトナー像を連続して形成し、その各トナー
像を連続して給送される各転写紙に二次転写するとき
も、最初の重ね合せトナー像と最初の転写紙が転写ロー
ラ23に達したとき、それまで中間転写ベルト19から
離間していた転写ローラ23を中間転写ベルト19に当
接させ、さらに最後の重ね合せトナー像と最後の転写紙
の後端が二次転写領域40に達したとき、転写ローラ2
3を中間転写ベルト19から離間させる必要があるが、
このときの中間転写ベルト19に対する転写ローラ23
の接離動作も、カム44、そのモータ及びその制御装置
によって実行することができる。
【0071】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、中間転写体表面に複数の重ね合せトナー像を連続し
て形成できるので、その全画像形成動作に要する時間を
短縮でき、しかも各重ね合せトナー像の間の非画像域に
付着したトナーが転写部材に付着して、転写部材をトナ
ーで汚す不具合を効果的に抑制することができる。
ば、中間転写体表面に複数の重ね合せトナー像を連続し
て形成できるので、その全画像形成動作に要する時間を
短縮でき、しかも各重ね合せトナー像の間の非画像域に
付着したトナーが転写部材に付着して、転写部材をトナ
ーで汚す不具合を効果的に抑制することができる。
【0072】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
転写ローラが中間転写体表面に当接する時、その中間転
写体に大きな速度変動が生じる不具合を阻止でき、常に
高品質なトナー像を形成することができる。
転写ローラが中間転写体表面に当接する時、その中間転
写体に大きな速度変動が生じる不具合を阻止でき、常に
高品質なトナー像を形成することができる。
【図1】画像形成装置の一例を示す概略垂直断面図であ
る。
る。
【図2】転写ローラが中間転写ベルトから離れる瞬間の
様子を示す説明図である。
様子を示す説明図である。
【図3】転写ローラが中間転写ベルトから離間した時の
様子を示す説明図である。
様子を示す説明図である。
【図4】転写ローラが中間転写ベルトに当接した時の様
子を示す説明図である。
子を示す説明図である。
23 転写ローラ
Claims (2)
- 【請求項1】 表面に異なる色のトナー像が順次形成さ
れる像担持体と、その各トナー像が順次重ねて一次転写
される中間転写体と、該中間転写体表面に一次転写され
た重ね合せトナー像を記録媒体に二次転写すべく、該記
録媒体を介して中間転写体表面に当接する転写部材とを
具備する画像形成装置において、 前記中間転写体の表面に、その周方向に一定の間隔をあ
けて複数の重ね合せトナー像を連続的に形成できるよう
に中間転写体の周長を設定すると共に、その各重ね合せ
トナー像の間の非画像域が前記転写部材を通過すると
き、該転写部材を中間転写体から離間させる転写部材接
離手段を具備することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記転写部材が回転駆動される転写ロー
ラより成り、前記非画像域がその転写ローラを通過する
とき、該転写ローラが中間転写体表面より離間し、次い
で次の重ね合せトナー像を記録媒体に転写すべく、当該
転写ローラが中間転写体に当接するとき、その転写ロー
ラが回転しているように、当該転写ローラの回転を制御
する転写ローラ駆動制御手段を具備する請求項1に記載
の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9287862A JPH11109712A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9287862A JPH11109712A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11109712A true JPH11109712A (ja) | 1999-04-23 |
Family
ID=17722727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9287862A Pending JPH11109712A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11109712A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009075571A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-04-09 | Kyocera Mita Corp | クリーニング装置及びこれを搭載した画像形成装置 |
-
1997
- 1997-10-03 JP JP9287862A patent/JPH11109712A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009075571A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-04-09 | Kyocera Mita Corp | クリーニング装置及びこれを搭載した画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3460425B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP3772032B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP3057121B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2852784B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2002072574A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3029945B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH11109712A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3744670B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP3877258B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2000231276A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3318063B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH07210011A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2000221800A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3330739B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4340406B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2713668B2 (ja) | フルカラー複写機 | |
JP2658103B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0643765A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2001183882A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3452293B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005202115A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2002072709A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0792763A (ja) | カラ−画像形成装置 | |
JP3643099B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH07210003A (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040611 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040803 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040930 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050404 |