JPH11109667A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

Info

Publication number
JPH11109667A
JPH11109667A JP26627197A JP26627197A JPH11109667A JP H11109667 A JPH11109667 A JP H11109667A JP 26627197 A JP26627197 A JP 26627197A JP 26627197 A JP26627197 A JP 26627197A JP H11109667 A JPH11109667 A JP H11109667A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituted
compound
general formula
compounds
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26627197A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirofumi Hayata
裕文 早田
友子 ▲崎▼村
Tomoko Sakimura
Akira Kinoshita
昭 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP26627197A priority Critical patent/JPH11109667A/ja
Publication of JPH11109667A publication Critical patent/JPH11109667A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電子輸送性化合物を用いた電子写真感光体に
おいて、帯電性に優れ、残留電位が低く、繰り返し使用
時の残留電位上昇の少ない電子写真感光体を提供する。 【解決手段】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
真感光体において、感光層に2種類以上の電子輸送性物
質を含む層を有し、そのうち少なくとも1種類の電子輸
送性物質が下記一般式(1)の構造で表される化合物で
あることを特徴とする電子写真感光体。 (式中、Xはアミノ基、水酸基、アミド基(アシルアミ
ノ)、水素結合可能な置換基を表す。R〜Rは水素
原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基などを表す。
又、R〜RはXと同様に水素結合可能な置換基であ
ってもよい。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電潜像を形成さ
せるための電子写真感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ホール輸送性化合物を使用し
た電子写真感光体は、一般にキャリア発生層の上にキャ
リア輸送層が位置する積層構成で負帯電方式により実用
化されている。正帯電で使用する場合は、キャリア発生
物質と同一層にホール輸送性化合物を含有させた形態の
単層、もしくは前記の積層負帯電感光体の層構成を逆に
する逆層構成の感光体により実用化が行われている。
【0003】しかし、感光体を負電荷で帯電する場合に
はコロナ帯電時に発生する活性種等により電子写真特性
の劣化や環境への悪影響が問題とされ、また単層、逆層
の正帯電感光体では感光体表面層の膜物性等に起因する
画像特性の欠陥や層構成に起因する耐久性の問題が解決
されていない。
【0004】これらの問題を解決するため、電子輸送性
化合物を用いたキャリア輸送層を上層とする積層型の電
子写真感光体の開発が行われているが、特開平1−20
6349号、同2−214866号、同5−27958
2号等に記載の化合物を用いても十分な電子輸送性とキ
ャリア発生物質からの電子注入性が両立されておらず、
感光体の繰り返し使用時、実用条件に耐えうる感光体は
未だ開発されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電子
輸送性化合物を用いた電子写真感光体において、帯電性
に優れ、残留電位が低く、繰り返し使用時の残留電位上
昇の少ない電子写真感光体を開発することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、帯電性と、キャリア注入特性、キャリア輸送特
性、繰り返し使用時の電位の安定性を満足するために、
2種類以上の特定構造の電子輸送性化合物を用いること
が有効であることを見いだした。さらに特定の脂肪族ア
ミン化合物を含有させることが好ましいことを見い出し
た。
【0007】即ち、本発明の目的は、下記のいずれかの
構成の電子写真感光体によって達成される。
【0008】(1) 導電性支持体上に感光層を設けた
電子写真感光体において、該感光層に2種類以上の電子
輸送性物質を含む層を有し、そのうち少なくとも1種類
の電子輸送性物質が下記一般式(1)の構造で表される
化合物であることを特徴とする電子写真感光体。
【0009】
【化13】
【0010】(式中、Xはアミノ基、水酸基、アミド基
(アシルアミノ)、水素結合可能な置換基を表す。
【0011】R1〜R7は水素原子、ハロゲン原子、ニト
ロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、及び各々置換、非置換
のアルキル基、アラルキル基、アルコキシ基、アリール
基、複素環基、アリールオキシ基、カルボン酸基、カル
ボン酸エステル基、アシル基、アミノ基、アミド基(ア
シルアミノ)もしくはウレタン基を表す。又、R1〜R7
はXと同様に水素結合可能な置換基であってもよい。) (2) 前記少なくとも1種類の電子輸送性物質が下記
一般式(2)の構造で表される化合物であることを特徴
とする(1)記載の電子写真感光体。
【0012】
【化14】
【0013】(式中、Rは置換、非置換のアルキル基を
表す。) (3) 上記一般式(1)の化合物の重量比率がその他
の電子輸送性物質100重量部に対して1〜100重量
部であることを特徴とする(1)記載の電子写真感光
体。
【0014】(4) 上記一般式(1)の化合物以外の
電子輸送性化合物のうちの1種が一般式(A)で表され
る構造の化合物群より選択されることを特徴とする
(1)記載の電子写真感光体。
【0015】
【化15】
【0016】(式中、Q1、Q2は=O、=S、=N−R
7、=C(R8)(R9)、=C(Z1)(Z2)を表す。
又、Z1、Z2は電子吸引基を表す。
【0017】R1〜R4及びR7〜R9は水素原子、ハロゲ
ン、シアノ、置換ビニル基、各々置換あるいは非置換の
アルキル基、置換、非置換のアリール基、置換、非置換
の複素環を表す。R1とR2あるいはR3とR4は、芳香族
環もしくは脂肪族環を形成して各々互いに結合しても良
い。) (5) 上記一般式(1)の化合物以外の電子輸送性化
合物のうちの1種が一般式(B)で表される構造の化合
物群より選択されることを特徴とする(1)記載の電子
写真感光体。
【0018】
【化16】
【0019】(式中、Q1は=O、=S、=N−R7、=
C(R8)(R9)、=C(Z1)(Z2)を表す。又、Z
1,Z2は電子吸引基を表す。
【0020】R1〜R4及びR7〜R9は水素原子、ハロゲ
ン、シアノ、置換ビニル基、各々置換あるいは非置換の
アルキル基、置換、非置換のアリール基、置換、非置換
の複素環を表す。R1とR2あるいはR3とR4は、芳香族
環もしくは脂肪族環を形成して各々互いに結合しても良
い。) (6) 上記一般式(1)の化合物以外の電子輸送性化
合物のうちの1種が一般式(C)で表される構造の化合
物群より選択されることを特徴とする(1)記載の電子
写真感光体。
【0021】
【化17】
【0022】(式中、Q1は=O、=S、=N−R7、=
C(R8)(R9)、=C(Z1)(Z)を表す。又、
,Z2は電気吸引基を表す。
【0023】R1〜R4及びR6〜R9は水素原子、ハロゲ
ン、シアノ、置換ビニル基、各々置換あるいは非置換の
アルキル基、置換、非置換のアリール基、置換、非置換
の複素環を表す。R1とR2あるいはR3とR4は、芳香族
環もしくは脂肪族環を形成して各々互いに結合しても良
い。) (7) 上記一般式(1)の化合物以外の電子輸送性化
合物のうちの1種が一般式(D)で表される構造の化合
物群より選択されることを特徴とする(1)記載の電子
写真感光体。
【0024】
【化18】
【0025】(式中、Xは>SO2、>C=Q2を表し、
1は=O、=S、=N−R7、=C(R8)(R9)、=
C(Z1)(Z2)を表す。又、Z1,Z2は電子吸引基を
表す。
【0026】R1、R2及びR5〜R9は水素原子、ハロゲ
ン、シアノ、置換ビニル基、各々置換あるいは非置換の
アルキル基、置換、非置換のアリール基、置換、非置換
の複素環を表す。R1とR2は、芳香族環もしくは脂肪族
環を形成して各々互いに結合しても良く、R5とR6は、
一緒になって=N−R7もしくは=C(R8)(R9)の
構造を有してもよい。又、Z1、Z2は電子吸引基を表
す。) (8) 導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感光
体において、該感光層に2種類以上の電子輸送性物質と
銀/塩化銀電極に対する酸化電位(Eox)が0.5〜
0.9(V)の範囲にある脂肪族アミン化合物を含む層
を有する電子写真感光体において、そのうち少なくとも
1種類の電子輸送性物質が下記一般式(1)の構造で表
される化合物であることを特徴とする電子写真感光体。
【0027】
【化19】
【0028】(式中、Xはアミノ基、水酸基、アミド基
(アシルアミノ)、水素結合可能な置換基を表す。
【0029】R1〜R7は水素原子、ハロゲン原子、ニト
ロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、及び各々置換、非置換
のアルキル基、アラルキル基、アルコキシ基、アリール
基、複素環基、アリールオキシ基、カルボン酸基、カル
ボン酸エステル基、アシル基、アミノ基、アミド基(ア
シルアミノ)もしくはウレタン基を表す。又、R1〜R7
はXと同様に水素結合可能な置換基であってもよい。) (9) 前記少なくとも1種類の電子輸送性物質が下記
一般式(2)の構造で表される化合物であることを特徴
とする(8)記載の電子写真感光体。
【0030】
【化20】
【0031】(式中、Rは置換、非置換のアルキル基を
表す。) (10) 前記一般式(2)の化合物の重量比率がその
他の電子輸送性物質100重量部に対して1〜50重量
部であり、脂肪族アミン化合物の重量比率が電子輸送性
物質100重量部に対して0.01〜20重量部である
ことを特徴とする(9)記載の電子写真感光体。
【0032】(11) 前記一般式(1)の化合物以外
の電子輸送性化合物のうちの1種が一般式(A)で表さ
れる構造の化合物群より選択されることを特徴とする
(8)記載の電子写真感光体。
【0033】
【化21】
【0034】(式中、Q1、Q2は=O、=S、=N−R
7、=C(R8)(R9)、=C(Z1)(Z2)を表す。
又、Z1、Z2は電子吸引基を表す。
【0035】R1〜R9は水素原子、ハロゲン、シアノ、
置換ビニル基、各々置換あるいは非置換のアルキル基、
置換、非置換のアリール基、置換、非置換の複素環を表
す。R1とR2あるいはR3とR4は、芳香族環もしくは脂
肪族環を形成して各々互いに結合しても良い。) (12) 前記一般式(1)の化合物以外の電子輸送性
化合物のうちの1種が一般式(B)で表される構造の化
合物群より選択されることを特徴とする(8)記載の電
子写真感光体。
【0036】
【化22】
【0037】(式中、Q1は=O、=S、=N−R7、=
C(R8)(R9)、=C(Z1)(Z2)を表す。又、Z
1,Z2は電子吸引基を表す。
【0038】R1〜R4及びR7〜R9は水素原子、ハロゲ
ン、シアノ、置換ビニル基、各々置換あるいは非置換の
アルキル基、置換、非置換のアリール基、置換、非置換
の複素環を表す。R1とR2あるいはR3とR4は、芳香族
環もしくは脂肪族環を形成して各々互いに結合しても良
い。) (13) 前記一般式(1)の化合物以外の電子輸送性
化合物のうちの1種が一般式(C)で表される構造の化
合物群より選択されることを特徴とする(8)記載の電
子写真感光体。
【0039】
【化23】
【0040】(式中、Q1は=O、=S、=N−R7、=
C(R8)(R9)、=C(Z1)(Z2)を表す。又、Z
1,Z2は電子吸引基を表す。
【0041】R1〜R4及びR7〜R9は水素原子、ハロゲ
ン、シアノ、置換ビニル基、各々置換あるいは非置換の
アルキル基、置換、非置換のアリール基、置換、非置換
の複素環を表す。R1とR2あるいはR3とR4は、芳香族
環もしくは脂肪族環を形成して各々互いに結合しても良
い。) (14) 前記一般式(1)の化合物以外の電子輸送性
化合物のうちの1種が一般式(D)で表される構造の化
合物群より選択されることを特徴とする(8)記載の電
子写真感光体。
【0042】
【化24】
【0043】(式中、Xは>SO2、>C=Q2を表し、
1は=O、=S、=N−R7、=C(R8)(R9)、=
C(Z1)(Z2)を表す。
【0044】R1、R2及びR5〜R9は水素原子、ハロゲ
ン、シアノ、置換ビニル基、各々置換あるいは非置換の
アルキル基、置換、非置換のアリール基、置換、非置換
の複素環を表す。R1とR2は、芳香族環もしくは脂肪族
環を形成して各々互いに結合しても良く、R5とR6は、
一緒になって=N−R7もしくは=C(R8)(R9)の
構造を有してもよい。又、Z1、Z2は電子吸引基を表
す。) 本発明における電子輸送性とは、正孔(ホール)輸送能
力を有していても良いが、正孔輸送能力に対して電子輸
送能力の方が優れるものをいう。
【0045】正孔及び電子の輸送能力は、キャリア発生
物質と組み合わせて電子写真感光体を作製し、正孔輸送
支配の動作モードでの光感度と、電子輸送支配の動作モ
ードでの光感度を、比較することによって決定すること
が出来る。
【0046】例えば、導電性支持体の上にキャリア発生
層とキャリア輸送層をこの順に積層して感光体を作製し
た場合は、正帯電モードでの光感度(例えば半減露光
量)は電子輸送能力を表し、負帯電モードでの光感度は
正孔輸送能力を表すので、正帯電モードでの光感度の方
が高い場合を電子輸送性というものとする。
【0047】本発明の感光体が従来にない残留電位の繰
り返し安定性と帯電性の飛躍的向上を達成した要因につ
いて、発明者らは以下のように推測する。
【0048】キャリア発生物質とキャリア輸送物質を感
光層に含有する機能分離型の感光体においては、キャリ
ア発生物質からキャリア輸送物質へのキャリア(本発明
では電子)の注入、電荷輸送物質間の電子の移動を経て
表面電荷の減衰が生じることが一般に知られている。
【0049】従来はキャリア発生物質とキャリア輸送物
質間の電子の注入性の問題により初期の残留電位及び繰
り返し使用時の著しい残留電位の上昇の問題を解決でき
なかった。また、電子の注入性を向上させるために電子
輸送物質の還元電位をキャリア発生物質の還元電位に近
づけると、ある程度注入性の向上は認められるが、感光
体全体での絶縁性が低下し実用可能な帯電性が確保でき
なくなる二律背反の状況にあった。
【0050】本発明の感光体においては、電子注入性に
優れるが帯電性に劣る化合物と、帯電性は問題がないが
注入不良により初期及び繰り返し時に残留電位上昇を生
じる化合物を混合して用いることにより、帯電性の問題
を克服し残留電位、繰り返し時の残留電位の上昇におい
ても2種の電子輸送性物質を単純に混合する以上の効果
を確認した。
【0051】2種類の電子輸送性物質の単なる混合でな
いことは、後述する比較例1−22と実施例を比べれ
ば、一般式(1)もしくは(2)の化合物添加量が、比
較例と同一にもかかわらず劇的な残留電位の低減を示し
ていることからも明らかである。
【0052】又、電子の注入性を上げるためにドナー性
の化合物を添加することが以前より知られているが、化
合物の組み合わせによってはドナーの効果がみとめられ
なかったり、注入性向上の一方で帯電性が著しく低下す
る問題を解決するには至っていない。
【0053】本発明の感光体においては、電子注入性に
優れ脂肪族アミン化合物の添加効果が顕著に現れるが帯
電性に劣る化合物と、帯電性は問題がないが注入不良に
より初期及び繰り返し時に残留電位上昇を生じる化合物
を混合して用いることにより、帯電性の問題を克服し残
留電位、繰り返し時の残留電位の上昇においても2種の
電子輸送性化合物を単純に混合する以上の効果を確認し
た。
【0054】この場合も、2種類の電子輸送物質とアミ
ン化合物の単なる混合でないことは比較例2−21、2
−22と実施例の比較において劇的な残留電位の低減と
帯電性の向上を両立していることからも明らかである。
【0055】以上のように、本発明の化合物を用いた電
子写真感光体は、従来の電子輸送性化合物を単独で用い
た電子写真感光体と比較して、単なる化合物の混合では
得られない残留電位、繰り返し使用時の電位安定性の著
しい優位性を示した。
【0056】一般式(1)の化合物は単独で使用しても
残留電位は小さく、繰り返し使用時の電位上昇も少ない
が、反面帯電性が低い傾向にある。しかし、一般式
(A),(B),(C),(D)の化合物と混合して使
用することにより十分な帯電性が確保された。
【0057】また、一般式(A),(B),(C),
(D)の化合物は単独で使用すると繰り返し使用時に著
しい残留電位の上昇を示すが、一般式(1)もしくは
(2)の化合物と混合して使用することにより、その帯
電性をほとんど犠牲にすることなく電位上昇の問題を解
決することができた。
【0058】これらの電子輸送性の化合物を混合するこ
とにより単独で使用する場合に比較して著しい効果が確
認されている。しかし、依然残留電位は数十ボルト残存
している。
【0059】上記の電子輸送化合物の併用に加えて特定
構造の脂肪族アミン化合物を含有させることにより残留
電位を0もしくは数ボルトにまで低減することが可能と
なった。
【0060】本発明に用いられる化合物につき説明す
る。
【0061】本発明に用いられる化合物中、一般式
(1)及び(2)で表される化合物としては、下記のご
ときものがある。
【0062】
【化25】
【0063】
【化26】
【0064】
【化27】
【0065】
【化28】
【0066】
【化29】
【0067】本発明において電子輸送性キャリア輸送層
に用いられる一般式(1),(2)以外の電子輸送物質
としては任意のものを用いることができるが、一般式
(A)〜(D)で表されるものが有用であり、それらの
具体的な例を次に示す。
【0068】
【化30】
【0069】(式中、Xは>SO2、>C=Q2を表し、
1、Q2は=O、=S、=N−R7、=C(R8
(R9)、=C(Z1)(Z2)を表す。
【0070】ここにおいて、R1〜R9は水素原子、ハロ
ゲン、シアノ、置換ビニル基、各々置換あるいは非置換
のアルキル基、置換、非置換のアリール基、置換、非置
換の複素環を表す。R1とR2あるいはR3とR4は、芳香
族環もしくは脂肪族環を形成して各々互いに結合しても
良く、R5とR6は、一緒になって=N−R7もしくは=
C(R8)(R9)の構造を有してもよい。又、Z1、Z2
は電子吸引基を表す。)
【0071】
【化31】
【0072】
【化32】
【0073】
【化33】
【0074】
【化34】
【0075】
【化35】
【0076】
【化36】
【0077】
【化37】
【0078】
【化38】
【0079】
【化39】
【0080】
【化40】
【0081】
【化41】
【0082】
【化42】
【0083】
【化43】
【0084】
【化44】
【0085】アミン化合物の酸化電位は、支持電解質
(例えばテトラエチルアンモニウムパークロレート)を
溶かした適当な溶媒(例えばアセトニトリル)中にこれ
らの物質を溶かし、銀/塩化銀電極を基準電極としてサ
イクリックボルタモグラムを測定することによって決定
される。ここでは可逆、不可逆にかかわらず、酸化反応
が生じる電位を酸化電位と呼ぶ。
【0086】本発明においては芳香族アミン化合物では
十分な効果が得られないため、脂肪族アミン化合物が用
いられる。なかでもα位が分岐構造の炭素原子からなる
ヒンダードアミン化合物は感光層の膜物性が良好なため
特に有効である。
【0087】従来の正孔輸送物質を用いた電子写真感光
体において既にヒンダードアミン化合物を酸化防止剤と
して用い正孔輸送物質の劣化を防止して耐久性を向上さ
せる技術が知られている。しかしながらヒンダードアミ
ン化合物及び他の脂肪族アミン化合物のうち特定の酸化
電位を有するものが、電子輸送物質を用いた電子輸送性
キャリア輸送層に対してのみキャリア注入性の向上効果
を持つことについては全く知られていなかった。
【0088】本発明においては脂肪族アミン化合物の酸
化電位が重要である。
【0089】本発明のアミン化合物は添加量が0.01
重量部より少ない場合は本発明の効果が不十分である。
一方20重量部を越えると帯電性の著しい低下を生じる
ようになる。或いはアミン化合物の一部が析出すること
によって残留電位はかえって上昇する等の問題が発生す
る。
【0090】尚、本発明のアミン化合物の化学構造と酸
化電位Eoxの値を一覧表(Z)として化45、46に
示した。
【0091】
【化45】
【0092】
【化46】
【0093】本発明における感光体の構成はキャリア発
生層を下にしキャリア輸送層を上にした積層型の感光体
とするのが望ましいが、本発明の効果はそのような構成
に限定されることなく種々の形態において発揮される。
【0094】図1(a)〜(f)に代表的な構成を示
す。(a)の場合、導電性支持体1上にキャリア発生層
2を形成し、これにキャリア輸送層3を積層して感光層
4を形成したものであり、(b)はこれらのキャリア発
生層2とキャリア輸送層3を逆にした感光層4を形成し
たものである。(c)は(a)の層構成の感光層4と導
電性支持体1の間に中間層5を設けたものであり、
(d)は(b)の層構成において感光層4と導電性支持
体1との間に中間層5を設けたものである。(e)はキ
ャリア発生物質とキャリア輸送物質を含有する感光層
4′を形成したものであり、図1(f)はこのような感
光層4′と導電性支持体1との間に中間層5を設けたも
のである。図1(a)〜(f)の構成において、最表層
にはさらに保護層を設けることができる。
【0095】感光層の形成には、あらかじめ調製された
塗布液をデイップ塗布、スプレー塗布、バー塗布、ロー
ル塗布、ブレード塗布、アプリケーター塗布等によって
塗布し乾燥する方法、もしくは真空蒸着で形成する方法
等が用いられる。
【0096】キャリア発生層用の塗布液はキャリア発生
物質を単独もしくはバインダや添加剤とともに超音波分
散機、ボールミル、サンドミル、ホモミキサー等の分散
装置を用いて適当な分散媒中に微粒子分散させた液を塗
布する方法で調製できる。キャリア輸送層用の塗布液は
キャリア輸送物質を適当なバインダとともに溶媒に溶解
し必要に応じて添加剤等を加えて調製するのが一般的で
ある。
【0097】塗布に用いられる溶媒としては、例えば、
アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、エチレング
リコールジメチルエーテル、トルエン、キシレン、アセ
トフェノン、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロ
エタン、トリクロロエタン、メタノール、エタノール、
プロパノール、ブタノール等を挙げることができる。
【0098】キャリア発生層もしくはキャリア輸送層の
形成に用いることのできるバインダとしては例えば次の
ものを挙げることができる。
【0099】 ポリカーボネート ポリカーボネートZ樹脂 アクリル樹脂 メタクリル樹脂 ポリ塩化ビニル ポリ塩化ビニリデン ポリスチレン スチレン−ブタジエン共重合体 ポリ酢酸ビニル ポリビニルホルマール ポリビニルブチラール ポリビニルアセタール ポリビニルカルバゾール スチレン−アルキッド樹脂 シリコン樹脂 シリコン−アルキッド樹脂 ポリエステル フェノール樹脂 ポリウレタン エポキシ樹脂 塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体 バインダに対するキャリア発生物質の割合は1/9〜9
/1重量比が望ましく、さらには1/2〜6/1重量比
が好ましい。
【0100】電子輸送性のキャリア輸送層はバインダに
対する電子輸送物質の割合が1/5〜2/1重量比の範
囲で構成され、さらには1/4〜1/1の範囲が望まし
い。
【0101】キャリア発生層の厚さは、0.01〜20
μmとされるが、さらには0.05〜5μmが好まし
い。キャリア輸送層の厚みは1〜100μmであるが、
さらには5〜40μmが好ましい。
【0102】中間層、保護層等に用いられるバインダと
しては、上記のキャリア発生層及びキャリア輸送層用に
挙げたものを用いることができるが、その他にポリアミ
ド樹脂、ナイロン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、
エチレン−酢酸ビニル−メタクリル酸共重合体等のエチ
レン系樹脂、ポリビニルアルコール、セルロース誘導体
等が有効である。また、メラミン、エポキシ、イソシア
ネート等の熱硬化或は化学的硬化を利用した硬化型のバ
インダを用いることができる。
【0103】また上記感光層中には電位特性、保存性、
耐久性、環境依存性を向上させる目的で種々の添加剤を
含有させることができる。
【0104】導電性支持体としては、金属板、金属ドラ
ムが用いられる他、導電性ポリマーや酸化インジウム等
の導電性化合物、もしくはアルミニウム、パラジウム等
の金属の薄層を塗布、蒸着、ラミネート等の手段により
紙やプラスチックフィルムなどの基体の上に設けてなる
ものを用いることができる。
【0105】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。尚、本文中
にて「部」とは「重量部」を表わす。
【0106】[実施例1−1]アルミニウムを蒸着した
PETフィルム上に、ポリアミド樹脂「CM8000]
(東レ社製)からなる厚さ0.5μmの中間層を設け
た。その上に、CuKα特性X線に対するブラッグ角2
θの9.5°、24.1°、27.2°にピークを有す
るチタニルフタロシアニン1部、シリコーン−ブチール
樹脂0.5部、メチルイソプロピルケトン50部をサン
ドミルを用いて分散した液をワイヤーバーを用いて塗布
し、膜厚約0.3μmのキャリア発生層を形成した。次
いで例示化合物2−9;0.1部と例示化合物A−1;
1部、ポリカーボネイト樹脂「ユーピロン−Z200」
(三菱ガス化学社製)1.5部をテトラヒドロフラン1
5部に溶解した液をキャリア発生層上にドクターブレー
ドを用いて塗布して膜厚約20μmのキャリア輸送層を
形成し、実施例感光体1を作製した。
【0107】[実施例1−2〜1−20]例示化合物2
−9及び例示化合物A−1の代わりに表1に示す化合物
を用いた他は実施例1−1と同様にして実施例感光体1
−2〜1−20を作製した。
【0108】[比較例1−1〜1−20]実施例1−1
〜1−20についてそれぞれ一般式(1)もしくは
(2)に該当する化合物を除いた以外は実施例1−1と
同様にして感光体を作製した。
【0109】[比較例1−21]例示化合物2−9を
0.38部とし、例示化合物A−1を除いた他は実施例
1−1と同様にして比較例感光体1−21を作製した。
【0110】[比較例1−22]例示化合物2−9を
0.1部とし、例示化合物A−1を除いた他は実施例1
−1と同様にして比較例感光体1−22を作製した。
【0111】<評価1>実施例1−1〜1−20及び比
較例1−1〜1−20により得られた電子写真感光体サ
ンプルについて、静電複写試験装置EPA−8100
(川口電機社製)を用いて+6kVにて5秒間帯電させ
た後、5秒間暗減衰後1luxの白色光を10秒間露光
した時の感光体表面電位を残留電位Vr(V)として測
定した。
【0112】<評価2>実施例1−1〜1−20、比較
例1−1〜1−20の感光体を円筒形アルミニウム上に
アースをとって貼り付けた電子写真感光体ドラムについ
て、コニカ(株)社製複写機「Konica U−BI
X1015」改造機(正帯電、正規現像)に装着し帯電
−露光操作を1000回繰り返した後の残留電位を測定
し、初期からの上昇分を△Vr(V)として算出した。
【0113】実施例1−1〜1−20の評価1、2の結
果を表1に、比較例1−1〜1−20の評価1,2の結
果を表2に示す。
【0114】
【表1】
【0115】
【表2】
【0116】 比較例1−21 Va=742V Vr=2V 比較例1−22 Va=816V Vr=290V 表1、2から明らかなように、本発明の化合物の組み合
わせにより帯電性に優れ、残留電位が低く、電位の変動
が安定した正帯電感光体を提供することが可能となっ
た。
【0117】評価1において感光体の帯電性を表わすV
a(V)の値は、比較例1−21の感光体では、Vaが
742Vと若干低めの値を示したが、その他の実施例、
比較例はいずれも良好な帯電性を示した。また、比較例
1−22の感光体はVr=290Vであった。
【0118】以上のように、本発明の化合物を用いた電
子写真感光体は、従来の電子輸送性化合物を単独で用い
た電子写真感光体と比較して、単なる化合物の混合では
得られない残留電位、繰り返し使用時の電位安定性の著
しい優位性を示した。
【0119】[実施例2−1]アルミニウムを蒸着した
PETフィルム上に、ポリアミド樹脂「CM8000」
(東レ社製)からなる厚さ0.5μmの中間層を設け
た。その上に、CuKα特性X線に対するブラッグ角2
θの9.5°、24.1°、27.2°にピークを有す
るチタニルフタロシアニン1部、シリコーン−ブチール
樹脂0.5部、メチルイソプロピルケトン50部をサン
ドミルを用いて分散した液をワイヤーバーを用いて塗布
し、膜厚約0.3μmのキャリア発生層を形成した。次
いで例示化合物2−9;0.1部と例示化合物A−1;
1部、アミン化合物Z−7;0.025部、ポリカーボ
ネイト樹脂「ユーピロン−Z200」(三菱ガス化学社
製)1.5部をテトラヒドロフラン15部に溶解した液
をキャリア発生層上にドクターブレードを用いて塗布し
て膜厚約20μmのキャリア輸送層を形成し、実施例感
光体2−1を作製した。
【0120】[実施例2−2〜2−20]例示化合物2
−9及び例示化合物A−1の代わりに表2に示す化合物
を用いた他は実施例2−1と同様にして実施例感光体2
−2〜2−20を作製した。
【0121】[比較例2−1〜2−20]実施例2−1
〜2−20についてそれぞれ一般式(1)もしくは
(2)に該当する化合物とアミン化合物を除いた以外は
実施例2−1と同様にして感光体を作製した。
【0122】[比較例2−21]例示化合物2−9を
0.1部とし、例示化合物A−1を除いた他は実施例2
−1と同様にして比較例感光体2−21を作製した。
【0123】[比較例2−22]例示化合物2−9を
0.1部とし、例示化合物A−1、アミン化合物を除い
た他は実施例2−1と同様にして比較例感光体2−22
を作製した。
【0124】<評価1>実施例2−1〜2−20及び比
較例2−1〜2−20により得られた電子写真感光体サ
ンプルについて、静電複写試験装置EPA−8100
(川口電機社製)を用いて+6kVにて5秒間帯電させ
た後、5秒間暗減衰後の表面電位Va(V)及び、1l
uxの白色光を10秒間露光した時の感光体表面電位を
残留電位Vr(V)として測定した。
【0125】<評価2>実施例2−1〜2−20、比較
例2−1〜2−20の感光体を円筒形アルミニウム上に
アースをとって貼り付けた電子写真感光体ドラムについ
て、コニカ(株)社製複写機「Konica U−BI
X1015」改造機(正帯電、正規現像)に装着し帯電
−露光の1000回の繰り返し後の残留電位を測定し、
初期からの上昇分を△Vr(V)として算出した。
【0126】実施例2−1〜2−20の評価1、2の結
果を表3に、比較例2−1〜2−20の評価1,2の結
果を表4に示す。
【0127】
【表3】
【0128】
【表4】
【0129】表3、4から明らかなように、本発明の化
合物の組み合わせにより帯電性に優れ、残留電位が低
く、電位の変動安定性が著しく向上した正帯電感光体を
提供する事が可能となった。
【0130】実施例、比較例の感光体はいずれも100
0V以上の良好な帯電性を示した。一方、比較例2−2
1、比較例2−22の帯電電位、残留電位は下記のごと
くであった。
【0131】 比較例2−21 Va=210V Vr=0V 比較例2−22 Va=816V Vr=290V
【0132】
【発明の効果】本発明により、電子輸送性化合物を用い
た電子写真感光体において、帯電性に優れ、残留電位が
低く、繰り返し使用時の残留電位上昇の少ない電子写真
感光体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる感光体の構成を示す断面図。
【符号の説明】
1 導電性支持体 2 キャリア発生層 3 キャリア輸送層 4 感光層 4′ キャリア発生物質とキャリア輸送物質を含有する
感光層 5 中間層

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、該感光層に2種類以上の電子輸送性
    物質を含む層を有し、そのうち少なくとも1種類の電子
    輸送性物質が下記一般式(1)の構造で表される化合物
    であることを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 (式中、Xはアミノ基、水酸基、アミド基(アシルアミ
    ノ)、水素結合可能な置換基を表す。R1〜R7は水素原
    子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ
    基、及び各々置換、非置換のアルキル基、アラルキル
    基、アルコキシ基、アリール基、複素環基、アリールオ
    キシ基、カルボン酸基、カルボン酸エステル基、アシル
    基、アミノ基、アミド基(アシルアミノ)もしくはウレ
    タン基を表す。又、R1〜R7はXと同様に水素結合可能
    な置換基であってもよい。)
  2. 【請求項2】 前記少なくとも1種類の電子輸送性物質
    が下記一般式(2)の構造で表される化合物であること
    を特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。 【化2】 (式中、Rは置換、非置換のアルキル基を表す。)
  3. 【請求項3】 上記一般式(1)の化合物の重量比率が
    その他の電子輸送性物質100重量部に対して1〜10
    0重量部であることを特徴とする請求項1記載の電子写
    真感光体。
  4. 【請求項4】 上記一般式(1)の化合物以外の電子輸
    送性化合物のうちの1種が一般式(A)で表される構造
    の化合物群より選択されることを特徴とする請求項1記
    載の電子写真感光体。 【化3】 (式中、Q1、Q2は=O、=S、=N−R7、=C
    (R8)(R9)、=C(Z1)(Z2)を表す。又、
    1、Z2は電子吸引基を表す。R1〜R4及びR7〜R9
    水素原子、ハロゲン、シアノ、置換ビニル基、各々置換
    あるいは非置換のアルキル基、置換、非置換のアリール
    基、置換、非置換の複素環を表す。R1とR2あるいはR
    3とR4は、芳香族環もしくは脂肪族環を形成して各々互
    いに結合しても良い。)
  5. 【請求項5】 上記一般式(1)の化合物以外の電子輸
    送性化合物のうちの1種が一般式(B)で表される構造
    の化合物群より選択されることを特徴とする請求項1記
    載の電子写真感光体。 【化4】 (式中、Q1は=O、=S、=N−R7、=C(R8
    (R9)、=C(Z1)(Z2)を表す。又、Z1,Z2
    電子吸引基を表す。R1〜R4及びR7〜R9は水素原子、
    ハロゲン、シアノ、置換ビニル基、各々置換あるいは非
    置換のアルキル基、置換、非置換のアリール基、置換、
    非置換の複素環を表す。R1とR2あるいはR3とR4は、
    芳香族環もしくは脂肪族環を形成して各々互いに結合し
    ても良い。)
  6. 【請求項6】 上記一般式(1)の化合物以外の電子輸
    送性化合物のうちの1種が一般式(C)で表される構造
    の化合物群より選択されることを特徴とする請求項1記
    載の電子写真感光体。 【化5】 (式中、Q1は=O、=S、=N−R7、=C(R8
    (R9)、=C(Z1)(Z2)を表す。又、Z1,Z2
    電子吸引基を表す。R1〜R4及びR7〜R9は水素原子、
    ハロゲン、シアノ、置換ビニル基、各々置換あるいは非
    置換のアルキル基、置換、非置換のアリール基、置換、
    非置換の複素環を表す。R1とR2あるいはR3とR4は、
    芳香族環もしくは脂肪族環を形成して各々互いに結合し
    ても良い。)
  7. 【請求項7】 上記一般式(1)の化合物以外の電子輸
    送性化合物のうちの1種が一般式(D)で表される構造
    の化合物群より選択されることを特徴とする請求項1記
    載の電子写真感光体。 【化6】 (式中、Xは>SO2、>C=Q2を表し、Q1は=O、
    =S、=N−R7、=C(R8)(R9)、=C(Z1
    (Z2)を表す。R1、R2及びR5〜R9は水素原子、ハ
    ロゲン、シアノ、置換ビニル基、各々置換あるいは非置
    換のアルキル基、置換、非置換のアリール基、置換、非
    置換の複素環を表す。R1とR2は、芳香族環もしくは脂
    肪族環を形成して各々互いに結合しても良く、R5とR6
    は、一緒になって=N−R7もしくは=C(R8
    (R9)の構造を有してもよい。又、Z1、Z2は電子吸
    引基を表す。)
  8. 【請求項8】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、該感光層に2種類以上の電子輸送性
    物質と銀/塩化銀電極に対する酸化電位(Eox)が
    0.5〜0.9(V)の範囲にある脂肪族アミン化合物
    を含む層を有する電子写真感光体において、そのうち少
    なくとも1種類の電子輸送性物質が下記一般式(1)の
    構造で表される化合物であることを特徴とする電子写真
    感光体。 【化7】 (式中、Xはアミノ基、水酸基、アミド基(アシルアミ
    ノ)、水素結合可能な置換基を表す。R1〜R7は水素原
    子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ
    基、及び各々置換、非置換のアルキル基、アラルキル
    基、アルコキシ基、アリール基、複素環基、アリールオ
    キシ基、カルボン酸基、カルボン酸エステル基、アシル
    基、アミノ基、アミド基(アシルアミノ)もしくはウレ
    タン基を表す。又、R1〜R7はXと同様に水素結合可能
    な置換基であってもよい。)
  9. 【請求項9】 前記少なくとも1種類の電子輸送性物質
    が下記一般式(2)の構造で表される化合物であること
    を特徴とする請求項8記載の電子写真感光体。 【化8】 (式中、Rは置換、非置換のアルキル基を表す。)
  10. 【請求項10】 前記一般式(2)の化合物の重量比率
    がその他の電子輸送性物質100重量部に対して1〜5
    0重量部であり、脂肪族アミン化合物の重量比率が電子
    輸送性物質100重量部に対して0.01〜20重量部
    であることを特徴とする請求項9記載の電子写真感光
    体。
  11. 【請求項11】 前記一般式(1)の化合物以外の電子
    輸送性化合物のうちの1種が一般式(A)で表される構
    造の化合物群より選択されることを特徴とする請求項8
    記載の電子写真感光体。 【化9】 (式中、Q1、Q2は=O、=S、=N−R7、=C
    (R8)(R9)、=C(Z1)(Z2)を表す。又、
    1、Z2は電子吸引基を表す。R1〜R4及びR7〜R9
    水素原子、ハロゲン、シアノ、置換ビニル基、各々置換
    あるいは非置換のアルキル基、置換、非置換のアリール
    基、置換、非置換の複素環を表す。R1とR2あるいはR
    3とR4は、芳香族環もしくは脂肪族環を形成して各々互
    いに結合しても良い。)
  12. 【請求項12】 前記一般式(1)の化合物以外の電子
    輸送性化合物のうちの1種が一般式(B)で表される構
    造の化合物群より選択されることを特徴とする請求項8
    記載の電子写真感光体。 【化10】 (式中、Q1は=O、=S、=N−R7、=C(R8
    (R9)、=C(Z1)(Z2)を表す。又、Z1,Z2
    電子吸引基を表す。R1〜R4及びR7〜R9は水素原子、
    ハロゲン、シアノ、置換ビニル基、各々置換あるいは非
    置換のアルキル基、置換、非置換のアリール基、置換、
    非置換の複素環を表す。R1とR2あるいはR3とR4は、
    芳香族環もしくは脂肪族環を形成して各々互いに結合し
    ても良い。)
  13. 【請求項13】 前記一般式(1)の化合物以外の電子
    輸送性化合物のうちの1種が一般式(C)で表される構
    造の化合物群より選択されることを特徴とする請求項8
    記載の電子写真感光体。 【化11】 (式中、Q1は=O、=S、=N−R7、=C(R8
    (R9)、=C(Z1)(Z2)を表す。又、Z1,Z2
    電子吸引基を表す。R1〜R4及びR7〜R9は水素原子、
    ハロゲン、シアノ、置換ビニル基、各々置換あるいは非
    置換のアルキル基、置換、非置換のアリール基、置換、
    非置換の複素環を表す。R1とR2あるいはR3とR4は、
    芳香族環もしくは脂肪族環を形成して各々互いに結合し
    ても良い。)
  14. 【請求項14】 前記一般式(1)の化合物以外の電子
    輸送性化合物のうちの1種が一般式(D)で表される構
    造の化合物群より選択されることを特徴とする請求項8
    記載の電子写真感光体。 【化12】 (式中、Xは>SO2、>C=Q2を表し、Q1は=O、
    =S、=N−R7、=C(R8)(R9)、=C(Z1
    (Z2)を表す。R1、R2及びR5〜R9は水素原子、ハ
    ロゲン、シアノ、置換ビニル基、各々置換あるいは非置
    換のアルキル基、置換、非置換のアリール基、置換、非
    置換の複素環を表す。R1とR2は、芳香族環もしくは脂
    肪族環を形成して各々互いに結合しても良く、R5とR6
    は、一緒になって=N−R7もしくは=C(R8
    (R9)の構造を有してもよい。又、Z1、Z2は電子吸
    引基を表す。)
JP26627197A 1997-09-30 1997-09-30 電子写真感光体 Pending JPH11109667A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26627197A JPH11109667A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 電子写真感光体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26627197A JPH11109667A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 電子写真感光体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11109667A true JPH11109667A (ja) 1999-04-23

Family

ID=17428657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26627197A Pending JPH11109667A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 電子写真感光体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11109667A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009265428A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Kyocera Mita Corp 電子写真感光体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009265428A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Kyocera Mita Corp 電子写真感光体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH01170947A (ja) 電子写真用感光体
JPH0279855A (ja) 電子写真用感光体
US4713307A (en) Organic azo photoconductor imaging members
JPH04119360A (ja) 電子写真用感光体
JPH11109667A (ja) 電子写真感光体
JP2991150B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3785762B2 (ja) 正帯電用電子写真感光体
JPH05204175A (ja) 電子写真用感光体
JP3086365B2 (ja) 有機光導電性材料及びそれを用いた電子写真感光体
JP3006329B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3240765B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3114394B2 (ja) 電子写真用感光体
JP2674305B2 (ja) 電子写真用感光体
JPH1090921A (ja) 電子写真感光体
JP2671544B2 (ja) 電子写真用感光体
JPH10123734A (ja) 電子写真感光体
JPH05134434A (ja) 電子写真用感光体
JP3345689B2 (ja) 単層型電子写真感光体
JPH11282182A (ja) 電子写真用感光体
JP2000171994A (ja) 正帯電用電子写真感光体
JPH11271998A (ja) 電子写真用感光体
JPH10198051A (ja) 電子写真用有機感光体
JPH04136949A (ja) 電子写真用感光体
JPH0756370A (ja) 電子写真用感光体
JPH1090922A (ja) 電子写真感光体