JP2000171994A - 正帯電用電子写真感光体 - Google Patents
正帯電用電子写真感光体Info
- Publication number
- JP2000171994A JP2000171994A JP10342834A JP34283498A JP2000171994A JP 2000171994 A JP2000171994 A JP 2000171994A JP 10342834 A JP10342834 A JP 10342834A JP 34283498 A JP34283498 A JP 34283498A JP 2000171994 A JP2000171994 A JP 2000171994A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photoconductor
- layer
- compound
- formula
- cgm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 画像カブリや画像濃度低下がなく高濃度鮮明
な画像が安定して得られる正帯電用電子写真感光体の提
供。 【解決手段】 導電性支持体上に正孔輸送用電荷輸送層
及び電荷発生層をこの順に有する積層構成の感光層であ
り、電荷発生層が下記構造式(A)で表される電荷発生
物質及び/又は構造式(B)で表される電荷発生物質と
一般式(1)で表される正孔輸送物質と一般式(2)で
表される電子輸送物質とを含有することを特徴とする。
な画像が安定して得られる正帯電用電子写真感光体の提
供。 【解決手段】 導電性支持体上に正孔輸送用電荷輸送層
及び電荷発生層をこの順に有する積層構成の感光層であ
り、電荷発生層が下記構造式(A)で表される電荷発生
物質及び/又は構造式(B)で表される電荷発生物質と
一般式(1)で表される正孔輸送物質と一般式(2)で
表される電子輸送物質とを含有することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は正帯電用電子写真感
光体に関し、特にプリンターや複写機等に有用な正帯電
用電子写真感光体に関する。
光体に関し、特にプリンターや複写機等に有用な正帯電
用電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体(以後単に感光体
ともいう)としては、セレン、酸化亜鉛、硫化カドミウ
ム、シリコン等の無機光導電性物質を主成分とする感光
層を有する無機感光体が広く用いられてきた。しかしな
がら、これらは感度、熱安定性、耐湿性、耐久性等にお
いて必ずしも満足し得るものでなく、また一部の無機感
光体では人体に有害な物質を含むため、廃棄に際して環
境汚染の問題がある。
ともいう)としては、セレン、酸化亜鉛、硫化カドミウ
ム、シリコン等の無機光導電性物質を主成分とする感光
層を有する無機感光体が広く用いられてきた。しかしな
がら、これらは感度、熱安定性、耐湿性、耐久性等にお
いて必ずしも満足し得るものでなく、また一部の無機感
光体では人体に有害な物質を含むため、廃棄に際して環
境汚染の問題がある。
【0003】これらの無機感光体の持つ欠点を克服する
目的で様々な有機光導電性物質を主成分とする感光層を
有する有機感光体の研究、開発が近年盛んに行われてい
る。特に電荷発生機能を電荷発生物質(CGM)に、電
荷輸送機能を電荷輸送物質(CTM)にそれぞれ分担さ
せた機能分離型の感光体は、それぞれの材料を広い範囲
から選択することができ、任意の性能を有するものを比
較的容易に作製し得ることから多くの研究開発がなされ
ており、広く実用化されている。
目的で様々な有機光導電性物質を主成分とする感光層を
有する有機感光体の研究、開発が近年盛んに行われてい
る。特に電荷発生機能を電荷発生物質(CGM)に、電
荷輸送機能を電荷輸送物質(CTM)にそれぞれ分担さ
せた機能分離型の感光体は、それぞれの材料を広い範囲
から選択することができ、任意の性能を有するものを比
較的容易に作製し得ることから多くの研究開発がなされ
ており、広く実用化されている。
【0004】ところで、上記機能分離型感光体において
は、導電性支持体上にCGMを含有する電荷発生層(C
GL)を設け、該CGL上に正孔輸送物質(p−CT
M)を含有する電荷輸送層(CTL)を設けた積層構成
の負帯電用感光体が主流であった。しかしながら、上記
負帯電用感光体では表面に一様な帯電を付与する際、多
量のオゾンやNOXを発生して環境条件を悪化させると
いった欠点がある。
は、導電性支持体上にCGMを含有する電荷発生層(C
GL)を設け、該CGL上に正孔輸送物質(p−CT
M)を含有する電荷輸送層(CTL)を設けた積層構成
の負帯電用感光体が主流であった。しかしながら、上記
負帯電用感光体では表面に一様な帯電を付与する際、多
量のオゾンやNOXを発生して環境条件を悪化させると
いった欠点がある。
【0005】そこで、オゾンやNOXの発生が少なく環
境に優しい正帯電用の感光体が注目されている。上記正
帯電用感光体としては、導電性支持体上にCGM及びp
−CTMを共に含有する単層構成の感光層を設けた感光
体又は導電性支持体上にp−CTMを含有するCTLを
設け、該CTL上にCGMを含有するCGLを設けてな
る積層構成の感光体が用いられた。
境に優しい正帯電用の感光体が注目されている。上記正
帯電用感光体としては、導電性支持体上にCGM及びp
−CTMを共に含有する単層構成の感光層を設けた感光
体又は導電性支持体上にp−CTMを含有するCTLを
設け、該CTL上にCGMを含有するCGLを設けてな
る積層構成の感光体が用いられた。
【0006】しかしながら上記正帯電用感光体はいずれ
も、光照射時に発生する電子、正孔対のうち、正孔はp
−CTMの正孔輸送機能により導電性支持体に輸送され
て放電されるが、感光体の表面正電荷を打ち消す電子の
移動が十分でないため何れも感光体の感度が低く、かつ
繰り返して使用した場合、さらに感度低下及び疲労劣化
を生じて実用性に乏しいものであった。
も、光照射時に発生する電子、正孔対のうち、正孔はp
−CTMの正孔輸送機能により導電性支持体に輸送され
て放電されるが、感光体の表面正電荷を打ち消す電子の
移動が十分でないため何れも感光体の感度が低く、かつ
繰り返して使用した場合、さらに感度低下及び疲労劣化
を生じて実用性に乏しいものであった。
【0007】従って高感度で、高耐久性の正帯電用感光
体を得るためには、感光層中にCGMと共にp−CTM
及び電子輸送物質(n−CTM)を含有していることが
望まれる。
体を得るためには、感光層中にCGMと共にp−CTM
及び電子輸送物質(n−CTM)を含有していることが
望まれる。
【0008】そこで、例えば特開平2−42449号公
報(公報1)には、従来公知のCGM、例えばビスアゾ
化合物、フタロシアニン化合物等を含有するCGL上に
n−CTMとしてN−シアノイミン化合物を含有するC
TLを設けた積層型の正帯電用の感光体が記載されてい
る。また、上記公報にはCGMを含有する感光層中にN
−シアノイミン化合物を増感剤として含有させてなる単
層型の正帯電用の感光体も提案されている。また、特開
平5−45908号公報(公報2)には公知のCGM、
例えばビスアゾ化合物、フタロシアニン化合物等を含有
する感光層中にn−CTMとしてp−ベンゾキノン及び
p−CTMとして例えばブタジエン系化合物、ベンジジ
ン系化合物、ジアミン系化合物、ヒドラゾン系化合物又
はp−トルイルアミノ−スチルベン系化合物を含有する
単層型の正帯電用の感光体が提案されている。
報(公報1)には、従来公知のCGM、例えばビスアゾ
化合物、フタロシアニン化合物等を含有するCGL上に
n−CTMとしてN−シアノイミン化合物を含有するC
TLを設けた積層型の正帯電用の感光体が記載されてい
る。また、上記公報にはCGMを含有する感光層中にN
−シアノイミン化合物を増感剤として含有させてなる単
層型の正帯電用の感光体も提案されている。また、特開
平5−45908号公報(公報2)には公知のCGM、
例えばビスアゾ化合物、フタロシアニン化合物等を含有
する感光層中にn−CTMとしてp−ベンゾキノン及び
p−CTMとして例えばブタジエン系化合物、ベンジジ
ン系化合物、ジアミン系化合物、ヒドラゾン系化合物又
はp−トルイルアミノ−スチルベン系化合物を含有する
単層型の正帯電用の感光体が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報1の積層型の感光体では、光照射時発生した電子の表
面層への輸送性及び正孔の支持体側への輸送性が共に不
十分で低感度であり、繰り返しての画像形成の過程でさ
らに感光体が疲労劣化し、画像濃度が不足し、かぶりが
多く鮮明な画像が得られない等の問題を生ずる。
報1の積層型の感光体では、光照射時発生した電子の表
面層への輸送性及び正孔の支持体側への輸送性が共に不
十分で低感度であり、繰り返しての画像形成の過程でさ
らに感光体が疲労劣化し、画像濃度が不足し、かぶりが
多く鮮明な画像が得られない等の問題を生ずる。
【0010】また、上記公報2の単層型の感光体では感
光層中にCGMと共にn−CTM及びp−CTMを有し
ているが、該CGM、n−CTM及びp−CTMの組み
合わせが適正でないため、やはり光照射時に発生する電
子、正孔対の輸送性が悪く、低感度であり、帯電、露光
の繰り返しの過程で感光体の感度低下及び疲労劣化を生
じ、画像形成の際画像濃度が不足し、かぶりが多く鮮明
な画像が得られない等の問題を生ずる。
光層中にCGMと共にn−CTM及びp−CTMを有し
ているが、該CGM、n−CTM及びp−CTMの組み
合わせが適正でないため、やはり光照射時に発生する電
子、正孔対の輸送性が悪く、低感度であり、帯電、露光
の繰り返しの過程で感光体の感度低下及び疲労劣化を生
じ、画像形成の際画像濃度が不足し、かぶりが多く鮮明
な画像が得られない等の問題を生ずる。
【0011】本発明者等は鋭意検討の結果、感光層に含
有されるCGMと、p−CTMとn−CTMとの優れた
選択及び組み合わせにより実用上、十分な感度を有し、
帯電露光の繰り返しによる感光体の感度低下や疲労劣化
を生ずることがなく、高濃度、鮮明な画像が安定して得
られる正帯電用感光体を見出し、本発明を完成したので
ある。
有されるCGMと、p−CTMとn−CTMとの優れた
選択及び組み合わせにより実用上、十分な感度を有し、
帯電露光の繰り返しによる感光体の感度低下や疲労劣化
を生ずることがなく、高濃度、鮮明な画像が安定して得
られる正帯電用感光体を見出し、本発明を完成したので
ある。
【0012】本発明は上記実情に鑑みて提案されたもの
であり、その目的とするところは繰り返し画像形成に使
用した際、感光体の感度低下及び疲労劣化を生ずること
がなく、高濃度鮮明な画像が安定して得られる正帯電用
感光体を提供することにある。
であり、その目的とするところは繰り返し画像形成に使
用した際、感光体の感度低下及び疲労劣化を生ずること
がなく、高濃度鮮明な画像が安定して得られる正帯電用
感光体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記構成に
より達成される。
より達成される。
【0014】1.導電性支持体上に感光層を設けて成る
正帯電用電子写真感光体において、該感光層が導電性支
持体上に正孔輸送用電荷輸送層及び電荷発生層をこの順
に有する積層構成の感光層であり、該電荷発生層が少な
くとも下記構造式(A)で表される電荷発生物質及び/
又は下記構造式(B)で表される電荷発生物質と下記一
般式(1)で表される正孔輸送物質と下記一般式(2)
で表される電子輸送物質とを含有することを特徴とする
正帯電用電子写真感光体。
正帯電用電子写真感光体において、該感光層が導電性支
持体上に正孔輸送用電荷輸送層及び電荷発生層をこの順
に有する積層構成の感光層であり、該電荷発生層が少な
くとも下記構造式(A)で表される電荷発生物質及び/
又は下記構造式(B)で表される電荷発生物質と下記一
般式(1)で表される正孔輸送物質と下記一般式(2)
で表される電子輸送物質とを含有することを特徴とする
正帯電用電子写真感光体。
【0015】
【化4】
【0016】
【化5】
【0017】式中、Rはハロゲン原子、アルキル基又は
アルコキシ基、R1、R2は水素原子又は置換、未置換の
アリール基を表し、l、m、nは0〜5の整数を表す。
アルコキシ基、R1、R2は水素原子又は置換、未置換の
アリール基を表し、l、m、nは0〜5の整数を表す。
【0018】
【化6】
【0019】式中、=Q1、=Q2、=Q3は=O、=C
(CN)2、=C(CN)COOR7、=N(CN)を表
し、R4、R5は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シ
アノ基、アルキル基、アルコキシ基又はアリール基を表
し、R7はアルキル基を表し、R3、R6はハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基又
はアリール基を表し、p、kは0〜4の整数、jは1又
は2の整数を表す。
(CN)2、=C(CN)COOR7、=N(CN)を表
し、R4、R5は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シ
アノ基、アルキル基、アルコキシ基又はアリール基を表
し、R7はアルキル基を表し、R3、R6はハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基又
はアリール基を表し、p、kは0〜4の整数、jは1又
は2の整数を表す。
【0020】2.導電性支持体上に感光層を設けて成る
正帯電用電子写真感光体において、該感光層が少なくと
も前記構造式(A)で表される電荷発生物質及び/又は
前記構造式(B)で表される電荷発生物質と前記一般式
(1)で表される正孔輸送物質と前記一般式(2)で表
される電子輸送物質とを含有する単層構成の感光層であ
ることを特徴とする正帯電用電子写真感光体。
正帯電用電子写真感光体において、該感光層が少なくと
も前記構造式(A)で表される電荷発生物質及び/又は
前記構造式(B)で表される電荷発生物質と前記一般式
(1)で表される正孔輸送物質と前記一般式(2)で表
される電子輸送物質とを含有する単層構成の感光層であ
ることを特徴とする正帯電用電子写真感光体。
【0021】以下、本発明を詳細に説明する。
【0022】本発明の正帯電用の感光体には、導電性支
持体上に正孔輸送用CTLを設け、該正孔輸送用CTL
上にCGMとして前記構造式(A)で示される多環キノ
ン化合物(CGM)及び/又は前記構造式(B)で示さ
れるペリレン化合物と、p−CTMとして前記一般式
(1)で示されるスチリルトリフェニルアミン系化合物
と、n−CTMとして前記一般式(2)で示される化合
物とを含有するCGLを設けて得られる積層構成の感光
層を有する感光体(発明1(請求項1))が含まれ、さ
らには導電性支持体上にCGMとして前記構造式(A)
で示される多環キノン化合物(CGM)及び/又は前記
構造式(B)で示されるペリレン化合物と、p−CTM
として前記一般式(1)で示されるスチリルトリフェニ
ルアミン系化合物と、n−CTMとしては前記一般式
(2)で示される化合物とを含有する感光層を設けて得
られる単層構成の感光層を有する感光体(発明2(請求
項2))が含まれる。
持体上に正孔輸送用CTLを設け、該正孔輸送用CTL
上にCGMとして前記構造式(A)で示される多環キノ
ン化合物(CGM)及び/又は前記構造式(B)で示さ
れるペリレン化合物と、p−CTMとして前記一般式
(1)で示されるスチリルトリフェニルアミン系化合物
と、n−CTMとして前記一般式(2)で示される化合
物とを含有するCGLを設けて得られる積層構成の感光
層を有する感光体(発明1(請求項1))が含まれ、さ
らには導電性支持体上にCGMとして前記構造式(A)
で示される多環キノン化合物(CGM)及び/又は前記
構造式(B)で示されるペリレン化合物と、p−CTM
として前記一般式(1)で示されるスチリルトリフェニ
ルアミン系化合物と、n−CTMとしては前記一般式
(2)で示される化合物とを含有する感光層を設けて得
られる単層構成の感光層を有する感光体(発明2(請求
項2))が含まれる。
【0023】〈一般式(1)の説明〉本発明の積層構成
の感光体のCGL及び単層構成の感光体の感光層に含有
される前記一般式(1)のp−CTMにおいて、式中の
Rはハロゲン原子、炭素原子数5以下の低級アルキル基
又はアルコキシ基、R1、R2は水素原子又は置換、未置
換のフェニル基、ナフチル基等のアリール基を表し、該
アリール基の置換基としてはハロゲン原子、炭素原子数
5以下の低級アルキル基又はアルコキシ基が挙げられ、
またl、m、nは0〜5の整数を表す。
の感光体のCGL及び単層構成の感光体の感光層に含有
される前記一般式(1)のp−CTMにおいて、式中の
Rはハロゲン原子、炭素原子数5以下の低級アルキル基
又はアルコキシ基、R1、R2は水素原子又は置換、未置
換のフェニル基、ナフチル基等のアリール基を表し、該
アリール基の置換基としてはハロゲン原子、炭素原子数
5以下の低級アルキル基又はアルコキシ基が挙げられ、
またl、m、nは0〜5の整数を表す。
【0024】前記一般式(1)で示されるスチリルトリ
フェニルアミン系化合物の好ましい化合物例としては以
下のものが挙げられる。
フェニルアミン系化合物の好ましい化合物例としては以
下のものが挙げられる。
【0025】
【化7】
【0026】
【化8】
【0027】〈一般式(2)の説明〉また、本発明の積
層構成の感光体のCGL及び単層構成の感光体の感光層
に含有される前記一般式(2)のn−CTMにおいて、
式中の=Q1、=Q2、=Q3は=O、=C(CN)2、
=C(CN)COOR7、=N(CN)であり、R4、R
5は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭
素原子数5以下の低級アルキル基、アルコキシ基又は置
換、無置換のフェニル基、ナフチル基等のアリール基を
表し、R3、R6はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、
炭素原子数5以下の低級アルキル基、アルコキシ基又は
置換、無置換のフェニル基、ナフチル基等のアリール基
を表し、R3、R4、R5、R6がアリール基である場合の
置換基としては炭素原子数5以下の低級アルキル基、又
はフェニル基が挙げられる。またR7は炭素原子数5以
下の低級アルキル基を表し、p、kは0〜4の整数、j
は1又は2の整数を表す。
層構成の感光体のCGL及び単層構成の感光体の感光層
に含有される前記一般式(2)のn−CTMにおいて、
式中の=Q1、=Q2、=Q3は=O、=C(CN)2、
=C(CN)COOR7、=N(CN)であり、R4、R
5は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭
素原子数5以下の低級アルキル基、アルコキシ基又は置
換、無置換のフェニル基、ナフチル基等のアリール基を
表し、R3、R6はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、
炭素原子数5以下の低級アルキル基、アルコキシ基又は
置換、無置換のフェニル基、ナフチル基等のアリール基
を表し、R3、R4、R5、R6がアリール基である場合の
置換基としては炭素原子数5以下の低級アルキル基、又
はフェニル基が挙げられる。またR7は炭素原子数5以
下の低級アルキル基を表し、p、kは0〜4の整数、j
は1又は2の整数を表す。
【0028】前記一般式(2)で示される化合物の好ま
しい化合物例としては以下のものが挙げられる。
しい化合物例としては以下のものが挙げられる。
【0029】
【化9】
【0030】
【化10】
【0031】
【化11】
【0032】
【化12】
【0033】〈各発明の感光体の構成〉図1は本発明の
感光体の層構成を説明する断面構成図であり、図1
(a)、図1(c)、図1(e)、図1(g)は積層構
成の感光体の断面構成図であり、図1(b)、図1
(d)、図1(f)、図1(h)は単層構成の感光体の
断面構成図である。図1(a)〜図1(h)において1
は導電性支持体、2は感光層、3及び4は積層構成の感
光体のCGL及び正孔輸送用CTLであり、5は必要に
より導電性支持体1と感光層2との間に設けられる中間
層である。また6及び7は前記構造式(A)のCGM及
び前記構造式(B)のCGMであり、8は前記一般式
(1)のp−CTM、9は一般式(2)のn−CTMを
表す。なお、最表面層にさらに保護層を設けることがで
きる。
感光体の層構成を説明する断面構成図であり、図1
(a)、図1(c)、図1(e)、図1(g)は積層構
成の感光体の断面構成図であり、図1(b)、図1
(d)、図1(f)、図1(h)は単層構成の感光体の
断面構成図である。図1(a)〜図1(h)において1
は導電性支持体、2は感光層、3及び4は積層構成の感
光体のCGL及び正孔輸送用CTLであり、5は必要に
より導電性支持体1と感光層2との間に設けられる中間
層である。また6及び7は前記構造式(A)のCGM及
び前記構造式(B)のCGMであり、8は前記一般式
(1)のp−CTM、9は一般式(2)のn−CTMを
表す。なお、最表面層にさらに保護層を設けることがで
きる。
【0034】図2は上記積層構成の感光体の光導電特性
の説明図であり、CGL3のCGM6(7)に光10が
照射されたとき電子11、正孔12対を発生するが、該
CGM6(7)は電子11を輸送する機能を有するもの
が選択されており、また一般式(2)のn−CTM9は
該CGM6(7)の電子11に対する輸送機能を促進す
る作用を有するため、より速やかに輸送されて表面電荷
13を打ち消し、正孔12は一般式(1)のp−CTM
8の正孔輸送機能及び正孔輸送用CTL4の作用により
速やかに導電性支持体1に輸送され放電される。
の説明図であり、CGL3のCGM6(7)に光10が
照射されたとき電子11、正孔12対を発生するが、該
CGM6(7)は電子11を輸送する機能を有するもの
が選択されており、また一般式(2)のn−CTM9は
該CGM6(7)の電子11に対する輸送機能を促進す
る作用を有するため、より速やかに輸送されて表面電荷
13を打ち消し、正孔12は一般式(1)のp−CTM
8の正孔輸送機能及び正孔輸送用CTL4の作用により
速やかに導電性支持体1に輸送され放電される。
【0035】図3は単層構成の感光体の光導電特性の説
明図であり、感光層2のCGM6(7)に光10が照射
されたとき電子11、正孔12対が発生するが電子11
はCGM6(7)のもつ電子輸送機能及び一般式(2)
のn−CTM9の電子輸送促進機能により速やかに輸送
されて表面電荷13を打ち消し、正孔12は一般式
(1)のp−CTM8の正孔輸送機能により導電性支持
体1に輸送され放電される。上記図2及び図3において
電子11及び正孔12の輸送は本発明特有のCGM、一
般式(1)のp−CTM8及び一般式(2)のn−CT
M9の優れた組み合わせの協同作用により高速でかつ円
滑におこなわれる。
明図であり、感光層2のCGM6(7)に光10が照射
されたとき電子11、正孔12対が発生するが電子11
はCGM6(7)のもつ電子輸送機能及び一般式(2)
のn−CTM9の電子輸送促進機能により速やかに輸送
されて表面電荷13を打ち消し、正孔12は一般式
(1)のp−CTM8の正孔輸送機能により導電性支持
体1に輸送され放電される。上記図2及び図3において
電子11及び正孔12の輸送は本発明特有のCGM、一
般式(1)のp−CTM8及び一般式(2)のn−CT
M9の優れた組み合わせの協同作用により高速でかつ円
滑におこなわれる。
【0036】上記のように、本発明の感光体のCGM6
(7)は、電子11を輸送する機能を有する他、感光層
が正孔輸送機能を有するp−CTM8を含有するにもか
かわらず、該感光体の表面正電荷の感光層中への注入を
阻止する作用を有するものが選択されているため、帯電
露光の繰り返しの過程で表面正電荷の感光層中への注入
に基づく感光体の感度低下及び疲労劣化が少なく、画像
形成時、高濃度で鮮明な画像が安定して得られる。な
お、図1の積層構成の感光体は正孔輸送用CTLを有す
ることにより図3の単層構成の感光体に比して光照射時
の正孔の導電性支持体へ輸送されてアースされるのが早
く、感光体の感度低下及び疲労劣化が少なく、画像形成
時、高濃度で鮮明な画像が得られ易い。
(7)は、電子11を輸送する機能を有する他、感光層
が正孔輸送機能を有するp−CTM8を含有するにもか
かわらず、該感光体の表面正電荷の感光層中への注入を
阻止する作用を有するものが選択されているため、帯電
露光の繰り返しの過程で表面正電荷の感光層中への注入
に基づく感光体の感度低下及び疲労劣化が少なく、画像
形成時、高濃度で鮮明な画像が安定して得られる。な
お、図1の積層構成の感光体は正孔輸送用CTLを有す
ることにより図3の単層構成の感光体に比して光照射時
の正孔の導電性支持体へ輸送されてアースされるのが早
く、感光体の感度低下及び疲労劣化が少なく、画像形成
時、高濃度で鮮明な画像が得られ易い。
【0037】〈各発明の感光体の加工、組成〉上記積層
構成の感光体のCGL3又は単層構成の感光体の感光層
2の形成においては、CGM6(7)、p−CTM8、
n−CTM9を、必要によりバインダー樹脂や添加剤と
ともに溶剤に溶解させた溶液を塗布する方法が有効であ
る。しかしながら、該CGL3又は感光層2において、
一般にCGM6(7)の溶剤への溶解度が低いため、該
CGM6(7)を超音波分散機、ボールミル、サンドミ
ル、ホモミキサー等の分散装置を用いて適当な分散媒中
に微粒子分散させた分散液に上記p−CTM8、n−C
TM9、バインダー樹脂その他添加剤を溶解したものを
塗布液として用い、例えばバーコート塗布、スピンコー
ト塗布、アプリケーター塗布、スプレー塗布、ディップ
塗布、スライドホッパー型塗布装置による塗布等の塗布
方法で加工して得られる。また、上記積層構成の正孔輸
送用CTL4の形成においては公知の下記正孔輸送用C
TMをバインダー樹脂と共に溶剤に溶解させた溶液を上
記塗布方法により塗布加工される。
構成の感光体のCGL3又は単層構成の感光体の感光層
2の形成においては、CGM6(7)、p−CTM8、
n−CTM9を、必要によりバインダー樹脂や添加剤と
ともに溶剤に溶解させた溶液を塗布する方法が有効であ
る。しかしながら、該CGL3又は感光層2において、
一般にCGM6(7)の溶剤への溶解度が低いため、該
CGM6(7)を超音波分散機、ボールミル、サンドミ
ル、ホモミキサー等の分散装置を用いて適当な分散媒中
に微粒子分散させた分散液に上記p−CTM8、n−C
TM9、バインダー樹脂その他添加剤を溶解したものを
塗布液として用い、例えばバーコート塗布、スピンコー
ト塗布、アプリケーター塗布、スプレー塗布、ディップ
塗布、スライドホッパー型塗布装置による塗布等の塗布
方法で加工して得られる。また、上記積層構成の正孔輸
送用CTL4の形成においては公知の下記正孔輸送用C
TMをバインダー樹脂と共に溶剤に溶解させた溶液を上
記塗布方法により塗布加工される。
【0038】上記積層構成の感光体の下層としての正孔
輸送用CTL4に含有されるCTMとしては、例えばオ
キサゾール、オキサジアゾール、チアゾール、チアジア
ゾール、イミダゾール、等に代表される含窒素複素環核
及びその縮合環核を有する化合物、ポリアリールアルカ
ン系の化合物、ピラゾリン系化合物、ヒドラゾン系化合
物、トリアリールアミン系化合物、スチリル系化合物、
スチリルトリフェニルアミン系化合物、β−フェニルス
チリルトリフェニルアミン系化合物、ベンジジン系化合
物、ブタジエン系化合物、ヘキサトリエン系化合物、カ
ルバゾール系化合物、縮合多環系化合物等が挙げられ
る。
輸送用CTL4に含有されるCTMとしては、例えばオ
キサゾール、オキサジアゾール、チアゾール、チアジア
ゾール、イミダゾール、等に代表される含窒素複素環核
及びその縮合環核を有する化合物、ポリアリールアルカ
ン系の化合物、ピラゾリン系化合物、ヒドラゾン系化合
物、トリアリールアミン系化合物、スチリル系化合物、
スチリルトリフェニルアミン系化合物、β−フェニルス
チリルトリフェニルアミン系化合物、ベンジジン系化合
物、ブタジエン系化合物、ヘキサトリエン系化合物、カ
ルバゾール系化合物、縮合多環系化合物等が挙げられ
る。
【0039】なお、必要により本発明の積層構成の感光
層の下層CTL4中に前記一般式(2)を含む各種のn
−CTMを含有させてもよい。
層の下層CTL4中に前記一般式(2)を含む各種のn
−CTMを含有させてもよい。
【0040】上記積層構成又は単層構成の感光層2の形
成に用いられる溶剤或は分散媒としては広く任意のもの
を用いることができる。例えば、ブチルアミン、エチレ
ンジアミン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、
シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
ジオキソラン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセルソ
ルブ、エチルセルソルブ、エチレングリコールジメチル
エーテル、トルエン、キシレン、アセトフェノン、クロ
ロホルム、ジクロルメタン、ジクロルエタン、トリクロ
ルエタン、メタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール等が挙げられる。
成に用いられる溶剤或は分散媒としては広く任意のもの
を用いることができる。例えば、ブチルアミン、エチレ
ンジアミン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、
シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
ジオキソラン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセルソ
ルブ、エチルセルソルブ、エチレングリコールジメチル
エーテル、トルエン、キシレン、アセトフェノン、クロ
ロホルム、ジクロルメタン、ジクロルエタン、トリクロ
ルエタン、メタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール等が挙げられる。
【0041】また、上記積層構成又は単層構成の感光層
2の形成に使用されるバインダー樹脂として任意のもの
を選ぶことができるが、特に疎水性でかつフィルム形成
能を有する高分子重合体樹脂が望ましい。このような重
合体樹脂としては例えば次のものを挙げることができる
が、これらに限定されるものではない。ポリカーボネー
ト(特にビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂が好
ましい)、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレン−
ブタジエン共重合体樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリビニル
ホルマール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタ
ール、ポリビニルカルバゾール、スチレン−アルキッド
樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、
ポリエステル、フェノール樹脂、ポリウレタン、エポキ
シ樹脂、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂。
2の形成に使用されるバインダー樹脂として任意のもの
を選ぶことができるが、特に疎水性でかつフィルム形成
能を有する高分子重合体樹脂が望ましい。このような重
合体樹脂としては例えば次のものを挙げることができる
が、これらに限定されるものではない。ポリカーボネー
ト(特にビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂が好
ましい)、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレン−
ブタジエン共重合体樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリビニル
ホルマール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタ
ール、ポリビニルカルバゾール、スチレン−アルキッド
樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、
ポリエステル、フェノール樹脂、ポリウレタン、エポキ
シ樹脂、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂。
【0042】図1(a)、図1(c)、図1(e)、図
1(g)の積層構成の感光体において、CGL3中のバ
インダー樹脂、CGM6(7)、p−CTM8、n−C
TM9の含有割合は、バインダー樹脂100重量部当た
り、CGM6(7)を5〜100重量部、p−CTM8
を10〜150重量部及びn−CTM9を0.1〜30
重量部とするのが好ましく、また、正孔輸送性CTL4
中のバインダー樹脂及び正孔輸送用CTMの含有割合
は、バインダー樹脂100重量部当たり、該CTMを2
0〜200重量部とするのが好ましい。また、図1
(b)、図1(d)、図1(f)、図1(h)の単層構
成の感光層2中のバインダー樹脂、CGM6(7)、p
−CTM8、n−CTM9のの含有割合は、バインダー
樹脂100重量部当たりCGM6(7)を5〜100重
量部、n−CTM9を1〜30重量部及びp−CTM8
を10〜150重量部とするのが好ましい。
1(g)の積層構成の感光体において、CGL3中のバ
インダー樹脂、CGM6(7)、p−CTM8、n−C
TM9の含有割合は、バインダー樹脂100重量部当た
り、CGM6(7)を5〜100重量部、p−CTM8
を10〜150重量部及びn−CTM9を0.1〜30
重量部とするのが好ましく、また、正孔輸送性CTL4
中のバインダー樹脂及び正孔輸送用CTMの含有割合
は、バインダー樹脂100重量部当たり、該CTMを2
0〜200重量部とするのが好ましい。また、図1
(b)、図1(d)、図1(f)、図1(h)の単層構
成の感光層2中のバインダー樹脂、CGM6(7)、p
−CTM8、n−CTM9のの含有割合は、バインダー
樹脂100重量部当たりCGM6(7)を5〜100重
量部、n−CTM9を1〜30重量部及びp−CTM8
を10〜150重量部とするのが好ましい。
【0043】また、本発明の感光体においては図1
(e)、図1(g)の積層構成の感光体及び、図1
(f)、図1(h)の単層構成の感光体のように、構造
式(A)のCGM6と構造式(B)のCGM7との混合
CGMが用いられてもよく、その場合の好ましい混合割
合としては、CGM全量に対してCGM7を10重量%
以下とするのが好ましく、その理由としてはCGM6と
CGM7はそれぞれ感色性が異なり、CGM6単独の場
合は可視域感度のみを必要とする複写機の場合、例えば
アナログ複写機の場合等に適しており、CGM7単独の
場合は長波長域まで感度を有するため、近年開発中の可
視レーザーを光源とする複写機その他プリンター等に適
しているが、上記CGM6にCGM7を10%以下の混
合割合で含有させることにより、CGM6を主体とした
アナログ複写機等の場合、赤色領域の再現性を維持しな
がら高感度化が達成できるからである。
(e)、図1(g)の積層構成の感光体及び、図1
(f)、図1(h)の単層構成の感光体のように、構造
式(A)のCGM6と構造式(B)のCGM7との混合
CGMが用いられてもよく、その場合の好ましい混合割
合としては、CGM全量に対してCGM7を10重量%
以下とするのが好ましく、その理由としてはCGM6と
CGM7はそれぞれ感色性が異なり、CGM6単独の場
合は可視域感度のみを必要とする複写機の場合、例えば
アナログ複写機の場合等に適しており、CGM7単独の
場合は長波長域まで感度を有するため、近年開発中の可
視レーザーを光源とする複写機その他プリンター等に適
しているが、上記CGM6にCGM7を10%以下の混
合割合で含有させることにより、CGM6を主体とした
アナログ複写機等の場合、赤色領域の再現性を維持しな
がら高感度化が達成できるからである。
【0044】また、図1(a)、図1(c)、図1
(e)の積層構成の感光層2のCGL3の膜厚は2〜2
0μmが好ましく、CTL4の膜厚は5〜30μmが好
ましい。また、図1(b)、図1(d)、図1(f)、
図1(g)の単層構成の感光層2の膜厚は10〜40μ
mが好ましい。なお、中間層5の膜厚は好ましくは0.
1〜5μmである。
(e)の積層構成の感光層2のCGL3の膜厚は2〜2
0μmが好ましく、CTL4の膜厚は5〜30μmが好
ましい。また、図1(b)、図1(d)、図1(f)、
図1(g)の単層構成の感光層2の膜厚は10〜40μ
mが好ましい。なお、中間層5の膜厚は好ましくは0.
1〜5μmである。
【0045】また、上記積層構成又は単層構成の感光層
2中には保存性、耐久性、耐環境依存性を向上させる目
的で酸化防止剤や光安定剤等の劣化防止剤を含有させる
ことができる。そのような目的に用いられる化合物とし
ては例えば、トコフェロール等のクロマール誘導体及び
そのエーテル化化合物もしくはエステル化化合物、ポリ
アリールアルカン化合物、ハイドロキノン誘導体及びそ
のモノ及びジエーテル化化合物、ベンゾフェノン誘導
体、ベンゾトリアゾール誘導体、チオエーテル化合物、
ホスホン酸エステル、亜燐酸エステル、フェニレンジア
ミン誘導体、フェノール化合物、ヒンダードフェノール
化合物、直鎖アミン化合物、環状アミン化合物、ヒンダ
ードアミン化合物、などが有効である。特に有効な化合
物の具体例としては、「サノール LS−2626」、
「サノール LS−622LD」(三共(株)製)等の
ヒンダードアミン化合物、「IRGANOX 101
0」、[IRGANOX 565」(チバ・ガイギー
(株)製)、「スミライザー BHT」、「スミライザ
ー MDP」(住友化学工業(株)製)等のヒンダード
フェノール化合物又はその誘導体(後述する酸化防止剤
(A−2)が含まれる)が挙げられる。
2中には保存性、耐久性、耐環境依存性を向上させる目
的で酸化防止剤や光安定剤等の劣化防止剤を含有させる
ことができる。そのような目的に用いられる化合物とし
ては例えば、トコフェロール等のクロマール誘導体及び
そのエーテル化化合物もしくはエステル化化合物、ポリ
アリールアルカン化合物、ハイドロキノン誘導体及びそ
のモノ及びジエーテル化化合物、ベンゾフェノン誘導
体、ベンゾトリアゾール誘導体、チオエーテル化合物、
ホスホン酸エステル、亜燐酸エステル、フェニレンジア
ミン誘導体、フェノール化合物、ヒンダードフェノール
化合物、直鎖アミン化合物、環状アミン化合物、ヒンダ
ードアミン化合物、などが有効である。特に有効な化合
物の具体例としては、「サノール LS−2626」、
「サノール LS−622LD」(三共(株)製)等の
ヒンダードアミン化合物、「IRGANOX 101
0」、[IRGANOX 565」(チバ・ガイギー
(株)製)、「スミライザー BHT」、「スミライザ
ー MDP」(住友化学工業(株)製)等のヒンダード
フェノール化合物又はその誘導体(後述する酸化防止剤
(A−2)が含まれる)が挙げられる。
【0046】上記中間層5及び必要により設けられる保
護層等に用いられるバインダー樹脂としては、上記感光
層2用に挙げたものを用いることができるが、その他に
ポリアミド樹脂、ナイロン樹脂、エチレン−酢酸ビニル
共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル−無水マレイン酸
共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル−メタクリル酸共
重合体樹脂等のエチレン系樹脂、ポリビニルアルコー
ル、セルロース誘導体等が有効である。又、メラミン樹
脂、エポキシ樹脂、イソシアネート樹脂等の熱硬化型或
は化学的硬化型のバインダー樹脂を用いることができ
る。
護層等に用いられるバインダー樹脂としては、上記感光
層2用に挙げたものを用いることができるが、その他に
ポリアミド樹脂、ナイロン樹脂、エチレン−酢酸ビニル
共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル−無水マレイン酸
共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル−メタクリル酸共
重合体樹脂等のエチレン系樹脂、ポリビニルアルコー
ル、セルロース誘導体等が有効である。又、メラミン樹
脂、エポキシ樹脂、イソシアネート樹脂等の熱硬化型或
は化学的硬化型のバインダー樹脂を用いることができ
る。
【0047】導電性支持体としては、金属板、金属ドラ
ムが用いられる他、導電性ポリマーや酸化インジウム等
の導電性化合物、もしくはアルミニウム、パラジウム等
の金属の薄層を塗布、蒸着、ラミネート等の手段により
紙やプラスチックフィルムなどの基体の上に設けてなる
ものを用いることができる。
ムが用いられる他、導電性ポリマーや酸化インジウム等
の導電性化合物、もしくはアルミニウム、パラジウム等
の金属の薄層を塗布、蒸着、ラミネート等の手段により
紙やプラスチックフィルムなどの基体の上に設けてなる
ものを用いることができる。
【0048】
【実施例】なお、以後の実施例及び比較例の説明では構
造式(A)のCGMをCGM(A)とし、構造式(B)
のCGMをCGM(B)として説明する。
造式(A)のCGMをCGM(A)とし、構造式(B)
のCGMをCGM(B)として説明する。
【0049】実施例1−1〜1−11、比較例1−1〜
1−7 〈感光体1の作製〉まず、80mm径のアルミニウムド
ラム上に塩化ビ−酢ビ−無水マレイン酸共重合体「エス
レックMF−10」(積水化学(株)製)を2−ブタノ
ンとシクロヘキサノンとの混合溶液に溶解して成る塗布
液を浸漬塗布して0.1μm厚の中間層(接着層)を形
成した。次いで上記中間層上に、ポリカーボネート「ユ
ーピロンZ300」(三菱エンジニアリングプラスチッ
ク(株)製)150gを1,2−ジクロロエタンの1リ
ットル中に溶解した溶液に正孔輸送用CTLのCTMと
して化合物例(P−2)110g及び酸化防止剤として
下記化合物(A−2)5.5gを溶解して成る塗布液を
スライドホッパー塗布装置を用い乾燥後の膜厚が17μ
mになるよう塗布加工してCTLを得た。
1−7 〈感光体1の作製〉まず、80mm径のアルミニウムド
ラム上に塩化ビ−酢ビ−無水マレイン酸共重合体「エス
レックMF−10」(積水化学(株)製)を2−ブタノ
ンとシクロヘキサノンとの混合溶液に溶解して成る塗布
液を浸漬塗布して0.1μm厚の中間層(接着層)を形
成した。次いで上記中間層上に、ポリカーボネート「ユ
ーピロンZ300」(三菱エンジニアリングプラスチッ
ク(株)製)150gを1,2−ジクロロエタンの1リ
ットル中に溶解した溶液に正孔輸送用CTLのCTMと
して化合物例(P−2)110g及び酸化防止剤として
下記化合物(A−2)5.5gを溶解して成る塗布液を
スライドホッパー塗布装置を用い乾燥後の膜厚が17μ
mになるよう塗布加工してCTLを得た。
【0050】次に昇華精製4,10−ジブロムアンスア
ンスロン(CGM(A))12.5gを1,2−ジクロ
ロエタン450ml中にポリカーボネート「ユ−ピロン
Z300」(三菱エンジニアリングプラスチック(株)
製)50gを溶解した溶液と共にサンドミルを用いて湿
式粉砕分散し、この分散液にp−CTMとしての化合物
例(P−1)37.5g、n−CTMとしての化合物例
(N−1)1.875g及び酸化防止剤としての下記化
合物(A−1)3.75gを溶解して成るCGLをスラ
イドホッパー塗布装置を用い13μm厚にて塗布加工し
て感光体1(実施例1−1用)を得た。
ンスロン(CGM(A))12.5gを1,2−ジクロ
ロエタン450ml中にポリカーボネート「ユ−ピロン
Z300」(三菱エンジニアリングプラスチック(株)
製)50gを溶解した溶液と共にサンドミルを用いて湿
式粉砕分散し、この分散液にp−CTMとしての化合物
例(P−1)37.5g、n−CTMとしての化合物例
(N−1)1.875g及び酸化防止剤としての下記化
合物(A−1)3.75gを溶解して成るCGLをスラ
イドホッパー塗布装置を用い13μm厚にて塗布加工し
て感光体1(実施例1−1用)を得た。
【0051】
【化13】
【0052】〈感光体2及び3の作製〉感光体1の化合
物例(N−1)に代えて化合物例(N−2)及び(N−
3)を用いた他は感光体1の場合と同様にして感光体2
及び3(実施例1−2及び1−3用)を得た。
物例(N−1)に代えて化合物例(N−2)及び(N−
3)を用いた他は感光体1の場合と同様にして感光体2
及び3(実施例1−2及び1−3用)を得た。
【0053】〈感光体4の作製〉感光体1の化合物例
(P−1)に代えて化合物例(P−2)を用いた他は感
光体1の場合と同様にして感光体4(実施例1−4用)
を得た。
(P−1)に代えて化合物例(P−2)を用いた他は感
光体1の場合と同様にして感光体4(実施例1−4用)
を得た。
【0054】〈感光体5〜7の作製〉感光体1の化合物
例(N−1)に代えて化合物例(N−11)〜(N−1
3)を用いた他は感光体1の場合と同様にして感光体5
〜7(実施例1−5〜1−7用)を得た。
例(N−1)に代えて化合物例(N−11)〜(N−1
3)を用いた他は感光体1の場合と同様にして感光体5
〜7(実施例1−5〜1−7用)を得た。
【0055】〈感光体8の作製〉感光体1のCGM
(A)に代えてCGM(B)を用いた他は感光体1の場
合と同様にして感光体8(実施例1−8用)を得た。
(A)に代えてCGM(B)を用いた他は感光体1の場
合と同様にして感光体8(実施例1−8用)を得た。
【0056】〈感光体9の作製〉感光体1のCGM
(A)に代えてCGM(A)及びCGM(B)を9:1
の重量比で混合して用いた他は感光体1の場合と同様に
して感光体9(実施例1−9用)を得た。
(A)に代えてCGM(A)及びCGM(B)を9:1
の重量比で混合して用いた他は感光体1の場合と同様に
して感光体9(実施例1−9用)を得た。
【0057】〈感光体10の作製〉感光体1のCGM
(A)に代えてCGM(B)を用い、化合物例(N−
1)に代えて化合物例(N−11)を用い、化合物例
(P−1)に代えて化合物例(P−3)を用いた他は感
光体1の場合と同様にして感光体10(実施例1−10
用)を得た。
(A)に代えてCGM(B)を用い、化合物例(N−
1)に代えて化合物例(N−11)を用い、化合物例
(P−1)に代えて化合物例(P−3)を用いた他は感
光体1の場合と同様にして感光体10(実施例1−10
用)を得た。
【0058】〈感光体11の作製〉感光体1のCGM
(A)に代えてCGM(A)及びCGM(B)を9:1
の重量比で混合して用い、化合物例(N−1)に代えて
化合物例(N−11)を用い、化合物例(P−1)に代
えて化合物例(P−3)を用いた他は感光体1の場合と
同様にして感光体11(実施例1−11用)を得た。
(A)に代えてCGM(A)及びCGM(B)を9:1
の重量比で混合して用い、化合物例(N−1)に代えて
化合物例(N−11)を用い、化合物例(P−1)に代
えて化合物例(P−3)を用いた他は感光体1の場合と
同様にして感光体11(実施例1−11用)を得た。
【0059】〈感光体12の作製〉感光体1の化合物例
(N−1)を除いた他は感光体1と同様にして感光体1
2(比較例1−1用)を得た。
(N−1)を除いた他は感光体1と同様にして感光体1
2(比較例1−1用)を得た。
【0060】〈感光体13の作製〉感光体1の化合物例
(N−1)に代えて化合物(N−0)用いた他は感光体
1と同様にして感光体13(比較例1−2用)を得た。
(N−1)に代えて化合物(N−0)用いた他は感光体
1と同様にして感光体13(比較例1−2用)を得た。
【0061】〈感光体14の作製〉感光体1の化合物例
(P−1)に代えて化合物(P−0)用いた他は感光体
1と同様にして感光体14(比較例1−3用)を得た。
(P−1)に代えて化合物(P−0)用いた他は感光体
1と同様にして感光体14(比較例1−3用)を得た。
【0062】〈感光体15の作製〉感光体1のCGMと
してCGM(A)に代えてx型フタロシアニンを用いた
他は感光体1の場合と同様にして感光体15(比較例1
−4用)を得た。
してCGM(A)に代えてx型フタロシアニンを用いた
他は感光体1の場合と同様にして感光体15(比較例1
−4用)を得た。
【0063】〈感光体16の作製〉感光体1のCGM
(A)に代えてビスアゾ化合物(1)を用いた他は感光
体1の場合と同様にして感光体16(比較例1−5用)
を得た。
(A)に代えてビスアゾ化合物(1)を用いた他は感光
体1の場合と同様にして感光体16(比較例1−5用)
を得た。
【0064】〈感光体17の作製〉感光体1のCGMと
してCGM(A)に代えてx型フタロシアニンを用い、
化合物例(N−1)に代えて化合物例(N−11)を用
い、化合物例(P−1)に代えて化合物例(P−4)を
用いた他は感光体1の場合と同様にして感光体17(比
較例1−6用)を得た。
してCGM(A)に代えてx型フタロシアニンを用い、
化合物例(N−1)に代えて化合物例(N−11)を用
い、化合物例(P−1)に代えて化合物例(P−4)を
用いた他は感光体1の場合と同様にして感光体17(比
較例1−6用)を得た。
【0065】〈感光体18の作製〉感光体1のCGM
(A)に代えてビスアゾ化合物(1)を用い、化合物例
(N−1)に代えてた化合物例(N−11)を用い、化
合物例(P−1)に代えて化合物例(P−4)を用い他
は感光体1の場合と同様にして感光体18(比較例1−
7用)を得た。
(A)に代えてビスアゾ化合物(1)を用い、化合物例
(N−1)に代えてた化合物例(N−11)を用い、化
合物例(P−1)に代えて化合物例(P−4)を用い他
は感光体1の場合と同様にして感光体18(比較例1−
7用)を得た。
【0066】なお、上記実施例及び比較例に用いた化合
物(N−0)、化合物(P−0)及びビスアゾ化合物
(1)を下記に示す。
物(N−0)、化合物(P−0)及びビスアゾ化合物
(1)を下記に示す。
【0067】
【化14】
【0068】〈静電特性(感度及び電位)評価〉上記感
光体1〜18をKonica U−BIX 3135の
改造機(帯電器、及び転写器を正極性とし、排風口を密
閉して排風をカットし、像露光の630nm以上をカッ
トした)に順次装着して18種類の感光体の感度Eの測
定及び低温低湿(10℃、RH30%)環境下における
20キロサイクル(kc)に及ぶ帯電露光の繰り返しに
よる強制劣化させた時の表面電位の変化(start時
の黒紙電位Vb、白紙電位Vw、20kc後の黒紙電位
Vb及び白紙電位Vw)を測定し、それらの結果を表1
に示した。
光体1〜18をKonica U−BIX 3135の
改造機(帯電器、及び転写器を正極性とし、排風口を密
閉して排風をカットし、像露光の630nm以上をカッ
トした)に順次装着して18種類の感光体の感度Eの測
定及び低温低湿(10℃、RH30%)環境下における
20キロサイクル(kc)に及ぶ帯電露光の繰り返しに
よる強制劣化させた時の表面電位の変化(start時
の黒紙電位Vb、白紙電位Vw、20kc後の黒紙電位
Vb及び白紙電位Vw)を測定し、それらの結果を表1
に示した。
【0069】
【表1】
【0070】表1より実施例の感光体は帯電露光の繰り
返しの過程で何れも感度及び白紙電位(Vw)、黒紙電
位(Vb)等の電位特性が優れているが、比較例は感光
体の感度及び/又は電位特性が悪く、疲労劣化が大であ
り、実用性に乏しいことが分かる。
返しの過程で何れも感度及び白紙電位(Vw)、黒紙電
位(Vb)等の電位特性が優れているが、比較例は感光
体の感度及び/又は電位特性が悪く、疲労劣化が大であ
り、実用性に乏しいことが分かる。
【0071】実施例2−1〜2−7、比較例2−1〜2
−5 〈感光体19の作製〉80mm径のアルミニウムドラム
上に前記実施例1−1で用いた感光体1の場合と同様に
して0.1μm厚の中間層(接着層)を形成した。次い
で上記中間層上に、前記実施例1−1で用いた感光体1
のCGLと同一構成だが、膜厚25μmの感光層をスラ
イドホッパー塗布装置を用いて塗布加工して単層構成の
感光体19(実施例2−1用)を得た。
−5 〈感光体19の作製〉80mm径のアルミニウムドラム
上に前記実施例1−1で用いた感光体1の場合と同様に
して0.1μm厚の中間層(接着層)を形成した。次い
で上記中間層上に、前記実施例1−1で用いた感光体1
のCGLと同一構成だが、膜厚25μmの感光層をスラ
イドホッパー塗布装置を用いて塗布加工して単層構成の
感光体19(実施例2−1用)を得た。
【0072】〈感光体20の作製〉感光体19の化合物
例(P−1)に代えて化合物例(P−3)を用い、化合
物例(N−1)に代えて化合物例(N−4)を用いた他
は感光体19と同様にして感光体20(実施例2−2
用)を得た。
例(P−1)に代えて化合物例(P−3)を用い、化合
物例(N−1)に代えて化合物例(N−4)を用いた他
は感光体19と同様にして感光体20(実施例2−2
用)を得た。
【0073】〈感光体21の作製〉感光体19の化合物
例(N−1)に代えて化合物例(N−14)を用いた他
は感光体19と同様にして感光体21(実施例2−3
用)を得た。
例(N−1)に代えて化合物例(N−14)を用いた他
は感光体19と同様にして感光体21(実施例2−3
用)を得た。
【0074】〈感光体22の作製〉感光体19のCGM
(A)に代えてCGM(B)を用いた他は感光体19と
同様にして感光体22(実施例2−4用)を得た。
(A)に代えてCGM(B)を用いた他は感光体19と
同様にして感光体22(実施例2−4用)を得た。
【0075】〈感光体23の作製〉感光体19のCGM
(A)に代えてCGM(A)及びCGM(B)を9:1
の重量比で混合したものを用いた他は感光体19と同様
にして感光体23(実施例2−5用)を得た。
(A)に代えてCGM(A)及びCGM(B)を9:1
の重量比で混合したものを用いた他は感光体19と同様
にして感光体23(実施例2−5用)を得た。
【0076】〈感光体24の作製〉感光体19のCGM
(A)に代えてCGM(B)を用い、化合物例(N−
1)に代えて化合物例(N−15)を用いた他は感光体
19と同様にして感光体24(実施例2−6用)を得
た。
(A)に代えてCGM(B)を用い、化合物例(N−
1)に代えて化合物例(N−15)を用いた他は感光体
19と同様にして感光体24(実施例2−6用)を得
た。
【0077】〈感光体25の作製〉感光体19のCGM
(A)に代えてCGM(A)及びCGM(B)を9:1
の重量比で混合したものを用い、化合物例(N−1)に
代えて化合物例(N−15)を用いた他は感光体19と
同様にして感光体25(実施例2−7用)を得た。〈感
光体26の作製〉感光体19の化合物例(N−1)を除
いた他は感光体19と同様にして感光体26(比較例2
−1用)を得た。
(A)に代えてCGM(A)及びCGM(B)を9:1
の重量比で混合したものを用い、化合物例(N−1)に
代えて化合物例(N−15)を用いた他は感光体19と
同様にして感光体25(実施例2−7用)を得た。〈感
光体26の作製〉感光体19の化合物例(N−1)を除
いた他は感光体19と同様にして感光体26(比較例2
−1用)を得た。
【0078】〈感光体27の作製〉感光体19の化合物
例(N−1)に代えて前記化合物(N−0)を用いた他
は感光体19と同様にして感光体27(比較例2−2
用)を得た。
例(N−1)に代えて前記化合物(N−0)を用いた他
は感光体19と同様にして感光体27(比較例2−2
用)を得た。
【0079】〈感光体28の作製〉感光体19の化合物
例(P−1)に代えて前記化合物(P−0)を用いた他
は感光体19と同様にして感光体28(比較例2−3
用)を得た。
例(P−1)に代えて前記化合物(P−0)を用いた他
は感光体19と同様にして感光体28(比較例2−3
用)を得た。
【0080】〈感光体29の作製〉感光体19のCGM
(A)に代えて前記ビスアゾ化合物(1)を用いた他は
感光体19と同様にして感光体29(比較例2−4用)
を得た。
(A)に代えて前記ビスアゾ化合物(1)を用いた他は
感光体19と同様にして感光体29(比較例2−4用)
を得た。
【0081】〈感光体30の作製〉感光体19のCGM
(A)に代えて前記ビスアゾ化合物(1)を用い、化合
物例(P−1)に代えて化合物例(P−5)を用い、化
合物例(N−1)に代えて化合物例(N−16)を用い
た他は感光体19と同様にして感光体30(比較例2−
5用)を得た。
(A)に代えて前記ビスアゾ化合物(1)を用い、化合
物例(P−1)に代えて化合物例(P−5)を用い、化
合物例(N−1)に代えて化合物例(N−16)を用い
た他は感光体19と同様にして感光体30(比較例2−
5用)を得た。
【0082】〈静電特性(感度及び電位)評価〉上記単
層構成の感光体19〜30をKonica U−BIX
3135の改造機(帯電器、及び転写器を正極性と
し、排風口を密閉して排風をカットし、像露光の630
nm以上をカットした)に順次装着して該8種類の感光
体の感度Eの測定及び低温低湿(10℃、RH30%)
環境下における20キロサイクル(kc)に及ぶ帯電露
光の繰り返しによる強制劣化させた時の表面電位の変化
(start時の黒紙電位Vb、白紙電位Vw、20k
c後の黒紙電位Vb及び白紙電位Vw)を測定し、それ
らの結果を表2に示した。
層構成の感光体19〜30をKonica U−BIX
3135の改造機(帯電器、及び転写器を正極性と
し、排風口を密閉して排風をカットし、像露光の630
nm以上をカットした)に順次装着して該8種類の感光
体の感度Eの測定及び低温低湿(10℃、RH30%)
環境下における20キロサイクル(kc)に及ぶ帯電露
光の繰り返しによる強制劣化させた時の表面電位の変化
(start時の黒紙電位Vb、白紙電位Vw、20k
c後の黒紙電位Vb及び白紙電位Vw)を測定し、それ
らの結果を表2に示した。
【0083】なお、表2の実施例2−1〜2−7及び比
較例2−1〜2−5の強制劣化テストにおける白紙電位
Vw(V)を測定する時の露光量は、表1の積層構成の
感光体と表2の単層構成の感光体との感度の違いを考慮
して、光源の電源電圧の調整により、表1の実施例1−
1〜1−11及び比較例1−1〜1−7の場合の露光量
の1.6倍とした。
較例2−1〜2−5の強制劣化テストにおける白紙電位
Vw(V)を測定する時の露光量は、表1の積層構成の
感光体と表2の単層構成の感光体との感度の違いを考慮
して、光源の電源電圧の調整により、表1の実施例1−
1〜1−11及び比較例1−1〜1−7の場合の露光量
の1.6倍とした。
【0084】
【表2】
【0085】表2より実施例の感光体19〜25は何れ
も感光体の帯電露光の繰り返しの過程で何れも感度及び
白紙電位(Vw)、黒紙電位(Vb)等の電位特性が優
れているが、比較例の感光体26〜30は感光体の感度
及び/又は電位特性が悪く、疲労劣化が大であり、実用
性に乏しいことが分かる。
も感光体の帯電露光の繰り返しの過程で何れも感度及び
白紙電位(Vw)、黒紙電位(Vb)等の電位特性が優
れているが、比較例の感光体26〜30は感光体の感度
及び/又は電位特性が悪く、疲労劣化が大であり、実用
性に乏しいことが分かる。
【0086】
【発明の効果】実施例により実証されたように本発明の
感光体によれば繰り返し画像形成に使用した際、感度低
下及び電位劣化がなく、従ってまた画像カブリや画像濃
度低下がなく高濃度鮮明な画像が安定して得られる等、
優れた効果を有する。
感光体によれば繰り返し画像形成に使用した際、感度低
下及び電位劣化がなく、従ってまた画像カブリや画像濃
度低下がなく高濃度鮮明な画像が安定して得られる等、
優れた効果を有する。
【図1】感光体の層構成を説明する断面構成図である。
【図2】積層構成の感光体の光導電特性の説明図であ
る。
る。
【図3】単層構成の感光体の光導電特性の説明図であ
る。
る。
1 導電性支持体 2 感光層 3 CGL 4 CTL 5 中間層 6,7 CGM 8 p−CTM 9 n−CTM
Claims (2)
- 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を設けて成る正
帯電用電子写真感光体において、該感光層が導電性支持
体上に正孔輸送用電荷輸送層及び電荷発生層をこの順に
有する積層構成の感光層であり、該電荷発生層が少なく
とも下記構造式(A)で表される電荷発生物質及び/又
は下記構造式(B)で表される電荷発生物質と下記一般
式(1)で表される正孔輸送物質と下記一般式(2)で
表される電子輸送物質とを含有することを特徴とする正
帯電用電子写真感光体。 【化1】 【化2】 式中、Rはハロゲン原子、アルキル基又はアルコキシ
基、R1、R2は水素原子又は置換、未置換のアリール基
を表し、l、m、nは0〜5の整数を表す。 【化3】 式中、=Q1、=Q2、=Q3は=O、=C(CN)2、=
C(CN)COOR7、=N(CN)を表し、R4、R5
は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アル
キル基、アルコキシ基又はアリール基を表し、R7はア
ルキル基を表し、R3、R6はハロゲン原子、ニトロ基、
シアノ基、アルキル基、アルコキシ基又はアリール基を
表し、p、kは0〜4の整数、jは1又は2の整数を表
す。 - 【請求項2】 導電性支持体上に感光層を設けて成る正
帯電用電子写真感光体において、該感光層が少なくとも
前記構造式(A)で表される電荷発生物質及び/又は前
記構造式(B)で表される電荷発生物質と前記一般式
(1)で表される正孔輸送物質と前記一般式(2)で表
される電子輸送物質とを含有する単層構成の感光層であ
ることを特徴とする正帯電用電子写真感光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10342834A JP2000171994A (ja) | 1998-12-02 | 1998-12-02 | 正帯電用電子写真感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10342834A JP2000171994A (ja) | 1998-12-02 | 1998-12-02 | 正帯電用電子写真感光体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000171994A true JP2000171994A (ja) | 2000-06-23 |
Family
ID=18356861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10342834A Pending JP2000171994A (ja) | 1998-12-02 | 1998-12-02 | 正帯電用電子写真感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000171994A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009128544A (ja) * | 2007-11-21 | 2009-06-11 | Mitsubishi Chemicals Corp | 電子写真感光体、電子写真カートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 |
-
1998
- 1998-12-02 JP JP10342834A patent/JP2000171994A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009128544A (ja) * | 2007-11-21 | 2009-06-11 | Mitsubishi Chemicals Corp | 電子写真感光体、電子写真カートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7223507B2 (en) | Imaging members | |
JP2000162798A (ja) | 正帯電用電子写真感光体 | |
JP3785762B2 (ja) | 正帯電用電子写真感光体 | |
JPS6262345B2 (ja) | ||
JP2000171994A (ja) | 正帯電用電子写真感光体 | |
JPH01161245A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2000199980A (ja) | 正帯電用電子写真感光体 | |
JP2000162796A (ja) | 正帯電用電子写真感光体 | |
JP2000162797A (ja) | 正帯電用電子写真感光体 | |
JPS6219865A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP3131665B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP3136378B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2000187343A (ja) | 正帯電用電子写真感光体 | |
JP3111262B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH10123734A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2762454B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2623664B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH041765A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPS61179446A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH07168382A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPS61179453A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPS6219869A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH01257953A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPS61182049A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPS61292148A (ja) | 電子写真感光体 |