JPH111089A - 水性ボールペン用インキ追従体 - Google Patents

水性ボールペン用インキ追従体

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JPH111089A
JPH111089A JP9153527A JP15352797A JPH111089A JP H111089 A JPH111089 A JP H111089A JP 9153527 A JP9153527 A JP 9153527A JP 15352797 A JP15352797 A JP 15352797A JP H111089 A JPH111089 A JP H111089A
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ink
thickener
oil
viscosity
ink follower
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JP9153527A
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Inventor
Norio Ogura
紀郎 小倉
Yoji Takeuchi
容治 竹内
Atsushi Iwamoto
淳 岩元
Tadashi Kamagata
忠 鎌形
Katsuhiko Shiraishi
克彦 白石
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造ごとのばらつきが少なく、経時的にも安
定で、離油が少なく、インキに対して悪影響を与えな
い。 【解決手段】 水性ボールペンのインキ追従体におい
て、予め設計目標より高い粘度域で増粘剤を均一に分散
させ、しかる後にこれを溶剤又は他のゲル状物と希釈又
は混合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインキ収容管内に直接収
容する水性ボールペン用インキの尾端部に使用するイン
キ追従体に関する。
【0002】
【従来の技術】 水性ボールペンのインキの粘度は、類
似の形態を持つ油性ボールペンの粘度が3Pa sec〜20
Pa secであるのに対し、50mPa sec〜3Pa secと低いた
め、ペンを上向き又は横向きに放置した場合にはインキ
が漏出してしまう。また、軽度な衝撃でもインキが飛散
し、手や服を汚してしまう恐れがあるため、これを防止
するべくインキ追従体が具備されている。
【0003】特開昭57−153070、特開昭57−
200472、特開昭61−57673、特開昭61−
145269、特開昭61−151289、特開昭61
−200187、特開昭61−268786、特開昭6
2−50379、特開昭62−148581、特開昭6
2−199492、特開昭63−6077、特開平02
−248487、特開平04−202281、特開平0
5−270192、特開平05−270193、特開平
06−200235、特開平06−220418、特開
平06−328890、特開平06−336584、特
開平07−61187、特開平07−242093、特
開平07−266780、特開平08−2171、特開
平08−142570などには、インキ収容管に直接イ
ンキを収容せしめる水性ボールペンにゲル状物もしくは
ゲル状物と固形物を併用するインキ追従体を具備する事
が開示されている。これらは、インキに追従しやすくす
る、落下時の衝撃に耐える、逆流防止効果を高める、見
栄えを良くするなど、多様な目的を主眼とした発明であ
る。
【0004】これらの共通点としては、横乃至上向きで
放置されても逆流しないように、難揮発性又は不揮発性
溶剤を何らかの増粘剤を用いて疑塑性を与えていること
である。もう一つの特徴としては、旧来の油性ボールペ
ンでは潤滑剤などに用いる一般的なグリース(以下潤滑
グリース)と同等の粘稠度を持つインキ追従体が用いら
れることが多かったが、これと比較すると、粘度、稠度
とも極めて低いものが多いことが挙げられる。これはイ
ンキへの追従性をよくするためである。ボールペンの筆
記に要するインキ量はボール径によってまちまちだが、
細字0.5mm〜太字1.0mmの油性ボールペンでは100
mあたり10〜30mgであるのに対し、水性ボールペン
は細字0.3mm〜太字0.7mmで、100mあたり50〜
300mgのインキ量を要する。水性ボールペンは5〜1
0倍以上のインキを消費するのでインキ追従体には厳し
いインキ追従性能が要求されきたのである。いきおい油
性ボールペンのインキ追従体に比べて、粘度、稠度の低
いものが用いられてきたのである。
【0005】一般に潤滑グリースでは粘稠度の低いもの
ほど安定性が悪く、放置しておくと油分が分離してくる
現象(離油)が起こりやすい。また、増粘剤成分が潤滑
グリース中で移動し易いため、疎の部分と密の部分が入
り交じり、均一な状態ではなくなり易い。また、粘稠度
が低いほど2本ロールミルや3本ロールミル、ニーダ
ー、プラネタリーミキサーなどの高粘度用の分散機では
効率よく分散できない。さらにビーズミル、サンドミ
ル、ホモジナイザー、等の低粘度域が得意な分散機で調
製出来るほど低粘度でもない。分散機の効率が悪いと、
経時的な安定性ばかりでなく、ロット毎の粘稠度や均一
性も一定しない。水性ボールペン用のインキ追従体も潤
滑グリースと類似の材料を用いるものであるから、同様
の物理法則に基ずいた経時的挙動を示す。離油が起これ
ばインキ中の界面活性剤に影響してインキ中での効力を
弱めたり、油滴としてインキ流路を分断したりして筆記
に悪影響を及ぼす。また増粘剤成分が潤滑グリース中で
均一性がなければ、追従する部分とインキ収容管内壁に
粒状に付着する物とが出来て、見栄えが悪いばかりで無
く、内壁に付着した分だけ量が減り、最後には揮発防止
や漏洩防止などの追従体として機能も無くなってしま
う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は従来の
水性ボールペン用インキ追従体の欠点である製造ロット
毎、或いは経時的な品質の不安定を解消し、安定した性
能を有するインキ追従体とその製造方法を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を鋭意研究の結果、微粒子増粘剤、例えば微粒子シリ
カや、粘土増粘剤、金属石鹸あるいは有機増粘剤を微視
的にも極めて高度に均一化させることを主眼に置くこと
によって、増粘剤の性能をいつも最大限に発揮させる
と、経時的な安定性が増し、更には製造ロット毎のばら
つきをも軽減することを見いだし、本発明を完成するに
至った。
【0008】潤滑グリースと水性ボールペン用インキ追
従体は、使われる材料や調製法は良く似ているが、技術
思想としては明確な差異がある。潤滑グリースの場合、
潤滑目的で使用される場合が多いので、付着させた部分
から油分が垂れ落ちないために構造粘性を強くし、降伏
値を持たせる。一方、水性ボールペン用インキ追従体は
後端以外に解放部のない容器中に位置し、更には自身以
外に摺動部のない環境下で用いられるものである為、構
造粘性や降伏値は小さくて良い。むしろインキに追従し
ていくために、構造粘性や降伏値は小さくなければなら
ないと言える。
【0009】一般に微粒子のシリカやアルミナ、酸化チ
タン等の無機増粘剤、無機或いは有機顔料や樹脂微粒子
など液中で構造粘性を得る微粒子粉体は、分散が良いほ
ど増粘効果が小さくなり、且つ降伏値も小さくなる。ま
た、粘土増粘剤や有機増粘剤は、溶剤によって膨潤する
ことによって増粘させるものであるが、液中の分布がよ
いと降伏値が小さくなる傾向がある。金属石鹸も同様で
ある。
【0010】インキ追従体を形成するゲル状物は耐落下
衝撃や、インキへの追従性、揮発防止性、見栄えなど様
々な要因で設計されるため、必ずしも効率よく分散でき
る粘度範囲で調製されていない。本発明ではゲル状物を
より高い粘度範囲または、分散機の効率の良い粘度範囲
で微分散し、しかる後に最終設計のゲル状物に調合する
ものである。これは顔料を微分散した後に総合的な性能
を考慮して添加剤や希釈剤が加えられる、インクや塗料
などの調製法に近い思想である。
【0011】水性ボールペン用インキ追従体の基油とし
て用いられる溶剤はポリブテン、流動パラフィンやスピ
ンドル油等の鉱油類、ジメチルシリコーン油やメチルフ
ェニルシリコーン油等のシリコーン油類などが挙げられ
る。これらは水性インキに溶出することなく揮発減量も
小さい。また一般的に水性インキよりインク収容管に用
いられるポリプロピレンやポリエチレンなどの樹脂類と
の濡れが良く、インキの消費量が視認しやすくなる利点
も有する。
【0012】ポリブテンやシリコーンオイルには揮発性
の強いものもあるが、JIS C−2320に準じて9
8℃・5時間の揮発減量値を測り、この結果が概ね0.
2重量%以下のものであれば常温では2〜3年以上問題
はない。ポリブテンの揮発性は分子量と大きく相関す
る。前出の揮発減量値を満足させる目安を分子量で表す
と、平均分子量が概ね500以上のものが該当する。シ
リコーンオイルに関しては構造も重要な要素なので一概
に分子量だけでは判断できないので、前出の方法で実測
して目安とすると良いであろう。
【0013】本発明に用いる増粘剤は、疎水性もしく非
水溶性のものが好ましい。親水性の増粘剤はインキとの
界面からインキ中に移行してインキ追従体の粘度が失わ
れてしまったり、インキに悪影響を与えて筆記不能にな
るなどの不都合が生じる場合がある。しかし増粘剤やイ
ンキ追従体そのものにに撥水処理を施す、又は影響を受
けにくいインキ設計とするなどの対策があれば親水性で
あっても差し支えない。増粘剤としては、アエロジルR
−972,R−974D,R−976D、RY−200
(日本アエロジル(株)商品名)のような表面をメチル化
処理した微粒子シリカ、レオパールKE(千葉製粉(株)
商品名)などの有機増粘剤、もしくはジメチルジオクタ
デシルアンモニウムベントナイトなど表面をオニウム処
理などで疎水化した粘土増粘剤、もしくはステアリン酸
リチウム,ステアリン酸アルミニウム,ステアリン酸ナ
トリウムなどの非水溶性金属石鹸を用いることが望まし
い。これらは単独でも併用しても構わないが、その総添
加量はインキ追従体全量に対して1〜10重量%であ
る。アエロジル#200、380、300、100、O
X50(日本アエロジル(株)商品名)微粒子アルミナ、
超微粒子酸化チタンなどの親水性の増粘剤はHLB(親
水疎水バランス)値が4以下、なるべくなら2以下の界
面活性剤や、シランカップリング剤、フルオロカーボン
・メチルハイドロジェンシリコーンなどを添加すればイ
ンキへの干渉を押さえることが出来る。シリコーンオイ
ルを基油とする場合にはそれだけでもインキへの干渉を
押さえることが出来ることが多い。
【0014】本発明の水性ボールペン用インキ追従体の
追従性を向上するために界面活性剤などの添加剤を用い
るのも有効な手段である。界面活性剤の種別は全く問わ
ないが、インキ側のゲル状物では経時保存中にインキへ
溶出するものは好ましくなく、HLB値が4以下の非イ
オン系界面活性剤が好ましい。さらに言えば一般にフッ
素系界面活性剤、シリコン系界面活性剤と呼ばれている
ものが、基油の表面張力を著しく下げるため最も好まし
い。また、発明の主旨からも、増粘剤の分散安定化、均
一化や系の疎水化に効果のある前述のシランカップリン
グ剤、フルオロカーボン・メチルハイドロジェンシリコ
ーンなどを添加しても良い。添加剤は経時的な安定性や
インキへ悪影響などさえなければ積極的に用いられるべ
きである。一般的に、これらの添加量は、効力が発揮さ
れる最少の添加量である0.01%から最大でも5重量
%程度である。5重量%を超えて用いても性能上問題と
はならないが、添加効果としては全く無意味である。
【0015】本発明は、実施例を以て詳細に説明する
が、概念的には粘度を高く保って、2本ロールミルや3
本ロールミル、ニーダー、プラネタリーミキサーで分散
したものを後から溶剤などで希釈するものであるが、後
から添加するものにも増粘剤による疑塑性がついていて
も構わない。添加剤は先に添加した方が系全体に均一に
分布させやすいので好ましいと言えるが、必要に応じて
添加順序を変えることに何等問題はない。例えば金属石
鹸を用いる場合は200℃以上の高温に熱して混練しな
ければならなず、添加剤はその耐熱性に応じて冷却後に
添加しなければならない。
【0016】本発明のインキ追従体の充填方法の一例を
示すと、インキ収容管にインキを充填し、ペン先を取り
付け、更にインキ追従体を充填する。しかる後、遠心分
離機で尾端方向からペン先方向に向けて強い遠心力をか
けるとインキとインキ追従体は間に空気などを挟むこと
なく見栄え良く充填される。
【0017】
【実施例】実施例、比較例によって本発明を更に説明す
る。試験3及び試験4に用いるボールペンの組立には、
国産遠心機(株)製H−103N型遠心分離機を用い、ペ
ンの尾端方向からペン先方向に遠心力がかかるように、
毎分2800回転で10分間遠心力をかけ、内部に混入
した気泡を追い出した。
【0018】試験3及び試験4の水性ボールペン用イン
キを次に示すように調製した。 プリンテックス 25(カーホ゛ンフ゛ラック;デグサ社商品名) 7 重量部 PVP K−30 (ホ゜リヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン;GAF社製) 3.5 〃 グリセリン 10 〃 リシノール酸カリウム 0.5 〃 トリエタノールアミン 1 〃 1,2−ベンズイソチアゾリン3−オン 0.2 〃 ベンゾトリアゾール 0.2 〃 水 27.2 〃 以上をビーズミルで混練した後、カーボンブラックの粗
大粒子を取り除き プロピレングリコール 20 重量部 カ−ボポール 940(架橋型ホ゜リアクリル酸;B.F.ク゛ット゛リッチ社商品名) 0.4 〃 水 30 〃 を加えて、40sec-1の時の粘度が500mPa sec水性ボ
ールペン用インキを得た。
【0019】実施例1〜5及び比較例1〜5を各々同じ
材料ロットを使用して5回(ロット)ずつ調製した。 試験1 粘度ばらつき 実施例及び比較例のインキ追従体の粘度を測定した。粘
度はE型粘度計のコーン角3度で1回転の粘度を測り5
つの内の最低値に対する最高値の割合を%表示した。数
値が小さいほど(100に近いほど)ばらつきが小さい
と言える。
【0020】試験2 経時安定性−1(離油試験) 実施例及び比較例の各5ロットをそれぞれ1リットルの
ステンレスビーカーに、目立つような気泡が混入しない
ように注意しながら擦り切り一杯取り、ピンポン玉半分
相当の穴をあけ、50℃の恒温槽に1週間放置した。そ
の結果、しみ出してきた油の量で離油の程度を判断し
た。評価は概ね1cc程度以下(1.5cc未満)が○、概
ね2〜3cc程度(1.5cc以上3.5cc未満)が△、4cc
程度(3.5cc以上)以上にあるようなら×とした。こ
れを○が0点、△3点、×が5点として、5ロットの合
計点を各々の実施例及び比較例の点数とした。点数が小
さい程良い結果である。一般的グリースにはJIS K
2220−5.7で離油度の試験方法が定められている
が、前述の通り一般的グリースとインキ追従体はその使
用目的も目標とする粘稠度や粘弾性も根本的に異なるた
め、該試験法に準じた試験ではインキ追従体は粘稠度を
保ったまま漏出してしまうので試験にならない。このた
め、本発明では経験的に上記試験で代用した。
【0021】試験3 経時安定性−2(ペン体保存試
験) 実施例及び比較例の各5ロットで10本ずつ、図1に示
す水性ボールペンのホルダーを組み立てた。内径4.0
mmで半透明のポリプロピレンチューブをインキ収容管1
0とし、所定のインキ20と各実施例及び比較例のイン
キ追従体30を充填した。ペン先部40には、図1と同
様の形態を持つ市販のボールペン(UM−100;三菱
鉛筆(株)商品名)のものと同じボールペンチップを装着
した。ボールペンチップホルダー41の材質は快削ステ
ンレス、ボール42は直径0.5mmのタングステンカー
バイトである。組上がったホルダーを組み込んだボール
ペン(図示せず)をペン先部が上になるようにして50
℃の恒温槽に1ヶ月間放置した後、目視にて油分がイン
ク中に混入している本数を数えて点数とした。点数は各
ロット10本ずつで各例5ロットずつであるから、実施
例及び比較例はそれぞれ50サンプルであり、0点が最
も良く最低は50点である。 試験4 経時安定性−3(経時保存後筆記試験) 試験3で評価し終えたサンプルをそのまま速度4.5m/s
ecの速度で螺旋筆記した。インキがインキ収納管内に1
cm(約1.3g)以上残っているのに筆記できなくなった
ものの本数を数えて点数とした。試験3同様、0点が最
も良く最低は50点である。
【0022】 実施例1 ポリブテン 35R(出光興産(株)商品名;MW=720) 47.4重量部 アエロジル R−976D (疎水性微粒子シリカ;日本アエロシ゛ル(株)商品名) 5 〃 エフトップ EF−801 (フッ素系界面活性剤;三菱マテリアル(株)商品名) 0.1 〃 以上の配合物を三本ロールミルで1回混練し、粘稠なゲ
ル状物1Aを得た。次いでプラネタリミキサー((株)小
平製作所製)に ゲル状物1A 52.5重量部 ダイアナプロセスオイルMC-S32(鉱油;出光興産(株)商品名) 47.5 〃 を秤量し、1時間攪拌して実施例1を得た。
【0023】 実施例2 ニッサンポリブテン 015N(日本油脂(株)商品名;MW=580)70 重量部 BENTON 34 (有機処理ベントナイト:ウイルバ−エリス社商品名) 4 〃 KBM 504(シランカップリング剤;信越化学(株)商品名) 1 〃 メタノール 2 〃 以上の配合物を三本ロールミルで2回混練し、ゲル状物
2Aを得た。3本ロールミル混練中にメタノールは揮発
して失われてしまった。次いでアジホモミキサー(特殊
機化(株)製)に ゲル状物2A 75 重量部 ニッサンポリブテン 015N 25 〃 を秤量し、1時間攪拌して実施例2を得た
【0024】 実施例3 ニッサンポリブテン 200SH (日本油脂(株)商品名;MW=2650) 48.4重量部 アエロジル R−972 (疎水性微粒子シリカ;日本アエロシ゛ル(株)商品名) 3 〃 SILWET FZ−2122 (シリコーン系界面活性剤;日本ユニカー(株)商品名) 0.1 〃 以上の配合物をプラネタリーミキサー(前出)で1時間
混練した後、 ダイアナプロセスオイルMC-W90(鉱油;出光興産(株)商品名) 48.5重量部 を加え、更に1時間混練して実施例3を得た。
【0025】 実施例4 ダイアナプロセスオイル MC−W90 36 重量部 ステアリン酸リチウム(リチウム石鹸;和光純薬社製試薬) 3 〃 をステンレスビーカー(3l)に秤量し、マントルヒーター
で270℃まで攪拌しながら加熱した。270℃で10
分攪拌した後、 TSF484 (メチルハイドロジェンシリコーン;東芝シリコーン(株)商品名)1 重量部 を加え、温度が冷えきらない内にロール部の温度を12
0℃に調節した3本ロールミルで2回混練してゲル状物
4Aを得た。放冷後、外側のジャンパ温度を120℃に
したプラネタリミキサー(前出)に ゲル状物4A 40 重量部 ダイアナプロセスオイル MC−W90 60 〃 を秤量し、30分攪拌して実施例4を得た。
【0026】 実施例5 ニッサンポリブテン 200SH 35 重量部 BENTON 34 1 〃 ジグリセリンジベヘニルエーテル 0.5 〃 エタノール 2 〃 以上の配合物を三本ロールミルで2回混練し、ゲル状物
5Aを得た。3本ロールミル混練中にエタノールは揮発
して失われてしまった。 ダイアナプロセスオイル MC−S32 55 重量部 アエロジル 200(微粒子シリカ;日本アエロシ゛ル(株)商品名) 1 〃 KBM 504 0.5 〃 以上を横型ビーズミル(ダイノ−ミル社製)でジルコニ
アビーズを用いて1時間攪拌しゲル状物5Bを得た。つ
いで、 ゲル状物5A 40 重量部 ゲル状物5B 60 〃 を秤量し、1時間攪拌して実施例5を得た。
【0027】 実施例6 TSF451−3000(ジメチルシリコーン油; 東芝シリコーン社商品名) 70.0重量部 アエロジル 200 4.0 〃 A174(シランカップリング剤;日本ユニカー社商品名) 1.0 〃 以上の配合物を三本ロールミルで2回混練し、ゲル状物
6Aを得た。次いでプラネタリーミキサー(前出)に ゲル状物6A 75 重量部 TSF451−3000 25 〃 を秤量し、1時間攪拌して実施例6を得た
【0028】 比較例1 ポリブテン 35R 47.4重量部 ダイアナプロセスオイル MC−S32 47.5 〃 アエロジル R−976D 5 〃 エフトップ EF−801 0.1 〃 以上の配合物を三本ロールミルで1回混練し、比較例1
を得た。
【0029】 比較例2 ニッサンポリブテン 015N 95 重量部 BENTON 34 4 〃 KBM 504 1 〃 メタノール 2 〃 以上の配合物を三本ロールミルで2回混練し、比較例2
を得た 3本ロールミル混練中にメタノールは揮発して失われて
しまった。
【0030】 比較例3 ニッサンポリブテン 200SH 48.4重量部 アエロジル R−972 3 〃 SILWET FZ−2122 0.1 〃 ダイアナプロセスオイル MC−W90 48.5重量部 以上の配合物をプラネタリーミキサー(前出)で2時間
混練して比較例3を得た。
【0031】 比較例4 ダイアナプロセスオイル MC−W90 96 重量部 ステアリン酸リチウム 3 〃 をステンレスビーカーに秤量し、マントルヒーターで2
70℃まで攪拌しながら加熱した。270℃で10分攪
拌した後、 TSF484 (メチルハイドロジェンシリコーン;東芝シリコーン(株)商品名)1 重量部 を加え、温度が冷えきらない内にロール部の温度を12
0℃に調節した3本ロールミルで2回混練して比較例4
を得た。
【0032】 比較例5 ニッサンポリブテン 200SH 35 重量部 ダイアナプロセスオイル MC−S32 55 重量部 アエロジル 200 1 〃 BENTON 34 1 〃 ジグリセリンジベヘニルエーテル 0.5 〃 KBM 504 0.5 〃 エタノール 2 〃 以上の配合物を三本ロールミルで2回混練し、比較例5
を得た。3本ロールミル混練中にエタノールは揮発して
失われてしまった。
【0033】 比較例6 TSF451−3000 75.0重量部 アエロジル 200 4.0 〃 A174 1.0 〃 以上の配合物を三本ロールミルで2回混練し、ゲル状物
6Bを得た。次いでプラネタリーミキサー(前出)に ゲル状物6B 80 重量部 TSF451−3000 20 〃 を秤量し、1時間攪拌して比較例6を得た
【0034】 比較例7 TSF451−3000 95.0重量部 アエロジル 200 4.0 〃 A174 1.0 〃 以上の配合物を三本ロールミルで2回混練し、比較例7
を得た。 比較例8 比較例7を更に3回3本ロールミルで混練して比較例8
とした。
【0035】
【表1】
【0036】この表1にあるように、例えば実施例1と
比較例1では、同一配合組成であるにもかかわらず、ポ
リブテン35R、アエロジルR−976D及びエフトッ
プEF−801によって高粘度混合物を形成し、それに
高粘度混合物に用いた有機溶剤とは異なる有機溶剤とし
てのダイアナプロセスオイルMC−S32を混合した実
施例1の方が、はるかに特性に優れていることがわかっ
た。また実施例2と比較例2及び実施例6と比較例7
も、同一配合組成であるにもかかわらず、高粘度混合物
を形成し、その高粘度混合物に対して、高粘度混合物に
用いた有機溶剤と同一の有機溶剤を混合した実施例2や
実施例6の方が、遥かに特性に優れていることがわかっ
た。また、実施例6、比較例6、比較例7、比較例8は
同一配合組成でありながら、製造方法が異なる。実施例
6と比較例7は実施例2と比較例2の関係と同じで、溶
剤組成分のおよそ4分の3を用いて高粘度混合物を形成
したものと、全てを同時に配合したものの違いで、全く
同様の傾向で性能差が現れている。比較例6は溶剤組成
分のおよそ5分の4を用いて高粘度混合物を形成したも
ので、実施例6と比較例7の丁度中間の特性となる。比
較例8は高粘度混合物を作らずにインキ追従体を調製し
たもので、3本ロールミルのパス数を増やすことで増粘
剤の均一化を試みている。特性としては比較例6とほぼ
同等である。比較例6の方が3本ロールミルのパス数が
少ないだけ、実際の作業工程上では有利だが、性能的な
優位がなく本発明の特徴を生かしきれていない。すなわ
ち本発明で最初に作る高粘度混合物は全溶剤量の4分の
3以下で作られるべきで、それ以上の量で高粘度混合物
を形成してもあまり効果がないと言える。
【0037】実施例3と比較例3では、同一配合組成で
あるにもかかわらず、あらかじめ高粘度混合物を作って
おき、それに高粘度混合物に用いた有機溶剤とは異なる
有機溶剤としてのダイアナプロセスオイルMC−W90
を混合した実施例3の方が、はるかに特性に優れている
ことがわかった。実施例4と比較例4との関係において
も、後に有機溶剤を加えている実施例4の方が、遥かに
特性が優れている。また実施例5と比較例5との関係で
は、高粘度混合物に添加する有機溶剤にも増粘剤が入れ
てあるものの、あらかじめ高粘度混合物を作る実施例5
の方が、特性的に優れているものである。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明の水性ボールペン用
インキ追従体は、製造毎のばらつきが少なく、経時的に
も安定で、インキに対し悪影響も与えない優れてたイン
キ追従体である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインキ追従体を用いる水性ボールペン
のホルダーを示す部分断面図である。
【符号の説明】
10 インキ収納管 20 インキ 30 インキ追従体 40 ペン先部 41 チップホルダー 41 ボール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鎌形 忠 神奈川県横浜市神奈川区入江二丁目5番12 号 三菱鉛筆株式会社研究開発センター内 (72)発明者 白石 克彦 神奈川県横浜市神奈川区入江二丁目5番12 号 三菱鉛筆株式会社研究開発センター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも不揮発性もしくは難揮発性の
    有機溶剤と増粘剤とを用いて設計目標より高い割合で増
    粘剤を添加して高粘度混合物を調製し、混合した結果が
    設計目標の粘弾性特性になるように有機溶剤等を加えた
    ことを特徴とした水性ボールペン用インキ追従体。
  2. 【請求項2】 高粘度混合物が、すくなくとも配合する
    有機溶剤の一部と増粘剤の一部又は全部とによって形成
    したことを特徴とする請求項1記載の水性ボールペン用
    インキ追従体。
  3. 【請求項3】 増粘剤が、微粒子増粘剤、天然及び合成
    の粘土増粘剤、金属石鹸の群より選ばれる1種以上であ
    る水性ボールペン用インキ追従体。
  4. 【請求項4】 不揮発性もしくは難揮発性の有機溶剤
    が、ポリブテン、鉱油類、シリコーンオイル類の群より
    選ばれる1種以上である水性ボールペン用インキ追従
    体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4707328A (en) * 1984-11-12 1987-11-17 Ab Asea-Atom Fuel assembly for a nuclear reactor
CN111909756A (zh) * 2020-06-19 2020-11-10 中国石油化工股份有限公司 一种中性笔笔芯随动密封剂及其制备方法与应用

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US4707328A (en) * 1984-11-12 1987-11-17 Ab Asea-Atom Fuel assembly for a nuclear reactor
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