JPH11108790A - 圧電振動子モジュールのリーク検出方法 - Google Patents

圧電振動子モジュールのリーク検出方法

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JPH11108790A
JPH11108790A JP9282958A JP28295897A JPH11108790A JP H11108790 A JPH11108790 A JP H11108790A JP 9282958 A JP9282958 A JP 9282958A JP 28295897 A JP28295897 A JP 28295897A JP H11108790 A JPH11108790 A JP H11108790A
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JP
Japan
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atmosphere
sealing
exposure
sealed
leak
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Application number
JP9282958A
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English (en)
Inventor
Tadashi Ono
位 小野
Tetsuya Kobayashi
哲也 小林
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Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、微小容量の圧電振動子モジュール
の封止雰囲気の漏洩を確実且つ簡単に検査できるように
するリーク検出方法を提供する。 【解決手段】 圧電振動子を内蔵し、封止雰囲気を包蔵
して気密封止されたモジュールの励振周波数を大気中で
初期測定するステップと、前記モジュールを、前記封止
雰囲気のリークを促進する暴露雰囲気下に載置するステ
ップと、前記暴露雰囲気中に所定時間載置された前記モ
ジュールの励振周波数を再測定するステップと、前記初
期測定された励振周波数と再測定された励振周波数との
差から前記封止雰囲気のリークの有無を判定するステッ
プとを備えるように、圧電振動子モジュールのリーク検
出方法を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベアの圧電振動子
を内蔵し、気密封止された容積の微小なモジュールのリ
ーク検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ベアの圧電振動子を内蔵し、溶接、溶着
等の封止手法で気密封止された容積の微小な(1cc以
下の)いわゆるCCモジュールのリーク検出法は、リー
ク(漏洩)量に応じて2つに大別される。即ち、(a)
10^−4atm.cc/sec以上の大きなグロスリ
ークを測定する場合は、バブルテスタかエアリークテス
タを使用する。(b)10^−4〜10^−9atm.
cc/secの小さなファインリークを測定する場合
は、Heリークテスタを使用する。
【0003】一般的に、リーク量の大きなグロスリーク
状態を確認するには、以下の2つの方法が使用される。
1つは、(1)バブルリークチェック法である。これ
は、図4に示すバブルテスタ10内でヒータ11により
120°C程度に加熱されたフロロカーボン媒体12中
に試料(CCモジュール)20を浸漬し、この試料20
の内圧上昇に伴う封止雰囲気ガス(N2、Ar等)の漏
洩を、媒体12中を通過する際の気泡13として確認す
る検査方法である。
【0004】他の1つは、(2)エアリークチェック法
である。これは、図5のように、同一容量の2つの試料
室30A,30Bにそれぞれ基準試料20Sと被検試料
20Tを載置し、これら2つの試料室30A,30Bに
導入管50を通して同一圧力、同一容量のドライエア
(乾燥空気)を導入した場合の、それぞれの圧力差を差
圧センサー40A,40Bによって検出して、リークの
有無を判定する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般的にリーク状態を
確認するためには、上記の測定方法を連続的に実施する
必要がある。また、これらの測定方法は、間接検出法で
あるため、媒体や検知器が必要不可欠である難点もあ
る。これらが本発明で解決しようとする課題である。
【0006】本発明は、微小容量の圧電振動子モジュー
ルの封止雰囲気の漏洩を確実且つ簡単に検査できるよう
にするリーク検出方法を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、圧
電振動子を内蔵し、封止雰囲気を包蔵して気密封止され
たモジュールの励振周波数を大気中で初期測定するステ
ップと、前記モジュールを、前記封止雰囲気のリークを
促進する暴露雰囲気下に載置するステップと、前記暴露
雰囲気中に所定時間載置された前記モジュールの励振周
波数を再測定するステップと、前記初期測定された励振
周波数と再測定された励振周波数との差から前記封止雰
囲気のリークの有無を判定するステップとを備える圧電
振動子モジュールのリーク検出方法で達成できる。
【0008】本発明の1つの実施形態では、封止雰囲気
が不活性ガスであり、暴露雰囲気がそれより分子量の小
さい不活性ガスである。具体例としては、封止雰囲気が
窒素またはアルゴンであり、暴露雰囲気がヘリウムであ
る。
【0009】本発明の他の実施形態によれば、封止雰囲
気が加圧された不活性ガス(例えばヘリウム)であり、
暴露雰囲気が通常の大気または減圧された大気である。
あるいはこれとは逆に、封止雰囲気が減圧された不活性
ガスであり、暴露雰囲気が通常の大気または加圧された
大気である。更なる変形では、封止雰囲気が真空雰囲気
であり、暴露雰囲気が通常の大気または加圧された大気
である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態を参
照して、本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の方
法を実施する測定装置の概略構成図である。図中、1は
試料チャンバであり、この中に検査される試料2が載置
される。チャンバ1の内部は、真空ポンプ3により真空
雰囲気に引かれた後、ヘリウム供給源4から加圧された
ヘリウム(He)が充填される。
【0011】試料2は、図2に断面を示すように、凹部
を有したベース21の内部に圧電振動子(水晶振動子)
22を中空状態で振動可能に配設し、内部にAr、N2
等の不活性ガスの封止雰囲気を封入して、カバー23を
かぶせてシーム溶接等で封止したCCモジュールであ
る。
【0012】図1に示す本発明の一実施形態は、封止雰
囲気としてN2、Ar等の不活性ガスを包蔵した試料2
(圧電振動子モジュール)を、封止雰囲気より分子量の
小さい他の不活性ガス、例えば加圧されたHeの暴露雰
囲気下におき、試料2の不完全封止部から封止雰囲気の
リークを促進させる。微小穴でも不完全な封止部がある
と、試料2内に暴露雰囲気が侵入して封止雰囲気の密度
が変化する。
【0013】図1の例では、例えば4.2Kg/cm2
に加圧したHe雰囲気下に試料2を2時間保存し、試料
2の不完全封止部からHeを封じ内部に侵入させる。H
eが内部に侵入して封止雰囲気であるN2またはArと
混合されると、封止雰囲気のガス密度が変化する。圧電
振動子(水晶振動子)は、自己が接触する雰囲気の状態
(圧力、密度等)に敏感に反応し、励振周波数を変化さ
せる性質をもつ。
【0014】そこで、この試料2の励振周波数を、暴露
雰囲気下に載置する前と取り出した後の2回、それぞれ
測定する。図3は測定結果を示す特性図で、縦軸は励振
周波数変化Δf、横軸は暴露雰囲気に入れる前の大気中
の「初期」測定時および暴露雰囲気から大気中に取り出
した後の「検査」測定時を示す。特性線はA,Bの2種
類あり、Aはリークのない(小さい)試料の場合(Δf
の変化が小さい)、Bはリークがある試料の場合(Δf
の変化が大きい)である。特性Bの中のB1は10^−
5オーダーのリークがある試料の場合、B2は10^−
6オーダーのリークがある試料の場合である。
【0015】図3に示されるように、リークの少ない試
料では、暴露雰囲気の適用にさほど影響されず、周波数
変化は特性Aのように小さい。これに対し、リークの大
きい試料では、暴露雰囲気の適用により特性Bのように
大きく周波数が変化する。従って、許容できる周波数変
化の限界値を実験的に定め、これより大きければ不完全
封止部の大きな不良品、小さければ漏洩の少ない良品で
あると判断することができる。
【0016】実測によると、10^−2〜10^−8a
tm.cc/secの範囲の漏洩を検査することができ
ることが確認された。本発明の検査方法は、試料そのも
のを検知センサ代わりに使用できる直接検出法であり、
媒体等を要しない。また、従来2回に分けて実施してい
た検査を一度で済ますことができる。
【0017】本発明は種々に変形して実施できる。例え
ば、封止雰囲気を加圧された不活性ガス(例えばヘリウ
ム)とし、暴露雰囲気を通常の大気または減圧された大
気とすることができる。あるいは、封止雰囲気を減圧さ
れた不活性ガスとし、暴露雰囲気が通常の大気または加
圧された大気とすることもできる。更には、封止雰囲気
を真空雰囲気とし、暴露雰囲気が通常の大気または加圧
された大気としてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、微小
容量の圧電振動子モジュールの封止雰囲気の漏洩を確実
且つ簡単に検査できるようにするリーク検出方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する測定装置の概略構成図
である。
【図2】測定対象とされる試料の断面図である。
【図3】本発明の方法による漏洩度検出図である。
【図4】従来のバブルリークチェック法の説明図であ
る。
【図5】従来のエアリークチェック法の説明図である。
【符号の説明】
1 試料チャンバ 2 試料(圧電振動子モジュール) 21 ベース 22 圧電振動子 23 カバー 3 真空ポンプ 4 ヘリウム供給源

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動子を内蔵し、封止雰囲気を包蔵
    して気密封止されたモジュールの励振周波数を大気中で
    初期測定するステップと、 前記モジュールを、前記封止雰囲気のリークを促進する
    暴露雰囲気下に載置するステップと、 前記暴露雰囲気中に所定時間載置された前記モジュール
    の励振周波数を再測定するステップと、 前記初期測定された励振周波数と再測定された励振周波
    数との差から前記封止雰囲気のリークの有無を判定する
    ステップとを備えることを特徴とする圧電振動子モジュ
    ールのリーク検出方法。
  2. 【請求項2】 封止雰囲気が不活性ガスであり、暴露雰
    囲気がそれより分子量の小さい不活性ガスであることを
    特徴とする請求項1のリーク検出方法。
  3. 【請求項3】 封止雰囲気が窒素またはアルゴンであ
    り、暴露雰囲気がヘリウムであることを特徴とする請求
    項2のリーク検出方法。
  4. 【請求項4】 封止雰囲気が加圧された不活性ガスであ
    り、暴露雰囲気が通常の大気あることを特徴とする請求
    項1のリーク検出方法。
  5. 【請求項5】 封止雰囲気が加圧された不活性ガスであ
    り、暴露雰囲気が減圧された大気であることを特徴とす
    る請求項1のリーク検出方法。
  6. 【請求項6】 封止雰囲気が減圧された不活性ガスであ
    り、暴露雰囲気が通常の大気であることを特徴とする請
    求項1のリーク検出方法。
  7. 【請求項7】 封止雰囲気が減圧された不活性ガスであ
    り、暴露雰囲気が加圧された大気であることを特徴とす
    る請求項1のリーク検出方法。
  8. 【請求項8】 封止雰囲気が真空雰囲気であり、暴露雰
    囲気が通常の大気であることを特徴とする請求項1のリ
    ーク検出方法。
  9. 【請求項9】 封止雰囲気が真空雰囲気であり、暴露雰
    囲気が加圧された大気であることを特徴とする請求項1
    のリーク検出方法。
  10. 【請求項10】 封止雰囲気がヘリウムであることを特
    徴とする請求項4〜7のいずれかのリーク検出方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007511379A (ja) * 2003-11-21 2007-05-10 アスラブ・エス アー マイクロメトリック構成部材の密閉空洞の気密性を検査する方法およびその方法を実施するマイクロメトリック構成部材
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