JPH11108291A - 機器の据付工法及び据付用レベリングブロック - Google Patents

機器の据付工法及び据付用レベリングブロック

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JPH11108291A
JPH11108291A JP27446797A JP27446797A JPH11108291A JP H11108291 A JPH11108291 A JP H11108291A JP 27446797 A JP27446797 A JP 27446797A JP 27446797 A JP27446797 A JP 27446797A JP H11108291 A JPH11108291 A JP H11108291A
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spherical
leveling
leveling block
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JP27446797A
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Yasuhiro Mori
保弘 森
Fumitomo Kawasaki
文智 河崎
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被据付対象機器のレベル調整作業が熟練作業者
を必要とせずに、また少ない作業者で簡単且つ容易に行
うことができ、据付工期の大幅な短縮を図ることにあ
る。 【解決手段】コの字形状のレベリングブロック本体1内
に下勾配ブロック2と上勾配ブロック3とをそれぞれの
傾斜面を突合せて嵌合すると共に、レベリングブロック
本体1に設けられた切欠溝を介して取付けられた調整ネ
ジ5により下勾配ブロック2が移動可能にレベリングブ
ロック本体1に結合してなる据付用レベリングブロック
10において、上勾配ブロック3の上面に球面凹部を形
成すると共に、この球面凹部に球面座4の球面部を接触
移動可能に密着させ、球面座を球面部分にて自動的に水
平度が補正されるように一体的に組合せたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば火力発電プラ
ントや原子力発電プラント、あるいは大型工作機械等の
据付を行う際の据付工法(レベル調整方法)及び据付に
使用されるレベリングブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラントや大型工作機械等の機器
を据付ける際には、一般的にジャッキングボルトやレベ
リングブロックを使用してレベル調整が行われている。
図9はレベリングブロックを用いてレベル調整を行う場
合の従来の方法例を示す断面図であり、図10はレベリ
ングブロックと基礎ボルトの配置例を示す側面図であ
る。
【0003】図9に示すようにレベリングブロックは、
コの字形状のレベリングブロック本体20内に下勾配ブ
ロック21、上勾配ブロック22を有し、レベリングブ
ロック本体20と下勾配ブロック21はインロー部で嵌
合され且つ接触すると共にレベリングブロック本体20
に設けられた切欠溝部を介して取付けられた調整ネジ2
3により移動調整可能に結合されている。
【0004】また、下勾配ブロック21と上勾配ブロッ
ク22は傾斜面のインロー部で嵌合され且つ接触すると
共に上勾配ブロック22はベアリングブロック本体20
の両側の案内面と接触する構造となっている。
【0005】この場合、上勾配ブロック22はレベリン
グブロック本体20の上部開口端面より上方に突出し、
レベリングブロック本体20の両側の案内面に嵌合さ
れ、また下勾配ブロック21は調整ネジ23の回転調整
により適宜距離移動できるようになっている。
【0006】また、下勾配ブロック21と上勾配ブロッ
ク22は、傾斜面のインロー部で嵌合され且つ接触する
と共に上勾配ブロック22の上面はレベリングブロック
本体20の下面に対して平行を保つ関係になっている。
【0007】このような構成のレベル調整装置におい
て、調整ネジ23を回すことにより、レベリングブロッ
ク本体20内を下勾配ブロック21が水平移動し、上勾
配ブロック22は下勾配ブロック21の水平移動により
上下方向に移動する。この上勾配ブロック22の上下移
動は下勾配ブロック21の水平移動量及び上勾配ブロッ
ク22と下勾配ブロック21の合せ面勾配の傾斜角度の
関数となる。
【0008】一般的には機器8の下側にソールプレート
9を受け、調整ネジ23を操作することにより機器のレ
ベルが調整される。このレベル調整作業は付随作業とし
て機器8の所用のレベル計測を実施して確認を行いなが
ら進めることになる。なお、機器8の剛性が十分ある場
合は、ソールプレート9が省略されることがあるが、大
型機器ではソールプレートを使用した据付方法が一般的
である。
【0009】レベル調整作業中あるいはレベル調整作業
が完了した際、図10に示すようにレベリングブロック
の間の基礎ボルト10をナット11で締め上げ、機器
8、ソールプレート9を基礎14に固定する。
【0010】上記のレベル調整作業が完了した後で、ソ
ールプレート9と基礎14の間に無収縮性のグラウト材
を打設してソールプレート9と基礎14の間の空間を埋
め、無収縮性のグラウト材にて機器荷重を受けるように
して、機器の基礎への据付が終る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のレベ
リングブロックを使用するレベル調整作業において、基
礎のレベル自体の水平度を良好な状態に出すことは不可
能に近いため、図9に示すようにθ度の狂いが生じる。
この狂いを是正するため、レベリングブロックと基礎間
あるいはソールプレートとレベリングブロック間でシム
調整を行い、レベルを確保する。図10にはレベリング
ブロック20と基礎14間にシム24を挿入し、レベル
を出す例を示している。
【0012】図10の例のように大型機器ではレベリン
グブロック間に基礎ボルトを配置しているが、このよう
な場合においては基礎ボルトを締めることによってレベ
リングブロックを支点とする曲げモーメントが発生し、
機器に曲げ作用を及ぼすことにより機器に変位を生じ、
レベル調整作業が非常にやりにくく、また時間がかかる
作業になっている。
【0013】即ち、レベリングブロックの調整とレベル
計測作業を何回も繰返し、また熟練作業者を必要とする
難しい据付作業となる。また、多くの人手がかかる特に
発電プラントのように複数のタービン軸や発電機軸を有
するプラントにおいては、レベル調整がうまくいかない
と軸のアライトメント作業に与える影響が大きく、場合
によってはサイドレベル調整が必要になることもある。
このようなレベル調整作業は、タービンあるいは発電機
のレベル調整工数及びタービン軸あるいは発電機軸のア
ライトメント作業工数に与える影響が極めて大きく、多
大な工数、工期を要するという問題があった。
【0014】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たもで、被据付対象機器のレベル調整作業が熟練作業者
を必要とせずに、また少ない作業者で簡単かつ容易に行
え、据付工期の大幅な短縮を図ることができる機器の据
付工法及びレベリングブロックを提供することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、次のような手段を講じたものである。請求
項1に対応する発明は、コの字形状のレベリングブロッ
ク本体内に下勾配ブロックと上勾配ブロックとをそれぞ
れの傾斜面を突合せるように嵌合し、且つ前記上勾配ブ
ロックの上面に形成された球面凹部に球面座の球面部を
接触移動可能に密着させて前記球面座を球面部分にて自
動的に水平度が補正されるように一体的に組合せてなる
一体組合せ型レベリングブロックに基礎ボルトを貫通さ
せるための孔を設け、基礎台上の複数の基礎ボルト配置
位置に前記一体組合せ型レベリングブロックを基礎ボル
トを前記貫通孔に通しながら設置する第1の工程と、基
礎台上に設置された前記一体組合せ型レベリングブロッ
クの上に前記基礎ボルトを通しながら被据付対象機器を
載置して個々の一体組合せ型レベリングブロックの高さ
調整を下勾配ブロックの水平移動により行うと共に、機
器全体のレベル調整を前記上勾配ブロックと球面座の球
面間の滑りにより行われた後に前記基礎ボルトと機器の
締付けを行う第2の工程とからなる。
【0016】上記請求項1に対応する発明の機器の据付
工法にあっては、基礎の水平度に狂いがあったとき、球
面座と一体合せ型レベリングブロックの球面座部分にお
いて、基礎の水平度の狂いを吸収することができる。即
ち、一体組合せ型レベリングブロックに機器あるいはソ
ールプレートの荷重をかけたとき、球面においては自動
調芯作用が働くため、球面間で滑りが発生してソールプ
レートと基礎間が密着することになる。さらに、ソール
プレートと基礎間が密着した状態において、複数の一体
合せ型レベリングブロックの高さを下勾配ブロックの水
平移動により調整することで基礎の制度に関係なく機器
全体の水平度を容易に出すことができる。従って、被据
付対象機器のレベル調整作業が熟練作業者を必要とせず
に、また少ない作業者で簡単かつ容易に行え、据付工期
の大幅な短縮を図ることができる。
【0017】請求項2に対応する発明は、コの字形状の
レベリングブロック本体内に下勾配ブロックと上勾配ブ
ロックとをそれぞれの傾斜面を突合せるように嵌合させ
ると共に、前記レベリングブロック本体に設けられた切
欠溝を介して取付けられた調整ネジにより前記下勾配ブ
ロックを移動可能に前記レベリングブロック本体に結合
してなる据付用レベリングブロックにおいて、前記上勾
配ブロックの上面に球面凹部を形成すると共に、この球
面凹部に球面座の球面部を接触移動可能に密着させ、前
記球面座を球面部分にて自動的に水平度が補正させるよ
うに一体的に組合せたものである。
【0018】請求項3に対応する発明は、請求項2に対
応する発明の据付用レベリングブロックにおいて、上勾
配ブロックに球面座保持用プレートを取付け、この球面
座保持用プレートにより球面座を上勾配ブロックに保持
するようにしたものである。
【0019】上記請求項1乃至請求項3に対応する発明
の機器の据付工法及び据付用レベリングブロックにあっ
ては、基礎の水平度に狂いがあったとき、球面座と一体
合せ型レベリングブロックの球面座部分において、基礎
の水平度の狂いを吸収することができる。即ち、一体組
合せ型レベリングブロックに機器又はソールプレートの
荷重をかけたとき、球面においては自動調芯作用が働く
ため、球面間で滑りが発生して機器又はソールプレート
と基礎間が密着することになる。さらに、機器又はソー
ルプレートと基礎間が密着した状態において、複数の一
体組合せ型レベリングブロックの高さを下勾配ブロック
の水平移動により調整することで基礎の精度に関係なく
機器全体の水平度を容易に出すことができる。従って、
被据付対象機器のレベル調整作業が熟練作業者を必要と
せずに、また少ない作業者で簡単かつ容易に行え、据付
工期の大幅な短縮を図ることができる。
【0020】請求項4に対応する発明は、請求項2に対
応する発明の据付用レベリングブロックにおいて、前記
球面座の材質を高分子材料を用いて摩擦係数を低減させ
るようにしたものである。
【0021】請求項5に対応する発明は、請求項2に対
応する発明の据付用レベリングブロックにおいて、球面
座の材質を軟鋼料材を使用し、その上面に高分子材料の
板を張付けると共に、球面部分には高分子材にてコーテ
ィングするようにしたものである。
【0022】上記請求項4及び請求項5に対応する発明
の据付用レベリングブロックにあっては、上記請求項2
及び請求項3に対応する発明の作用効果に加えて、球面
座の材質を高分子材料とすることにより、大幅に摩擦係
数を低減できるため、球面座間の接触面の滑りあるいは
球面座とソールプレート間の接触面の滑りが容易に可能
であり、レベリングブロックには無理な力が作用しな
い。
【0023】請求項6に対応する発明は、請求項2に対
応する発明の据付用レベリングブロックにおいて、ベア
リング本体及び下勾配ブロックと上勾配ブロック並びに
球面座に基礎ボルトが挿通し得る貫通孔を設けたもので
ある。
【0024】上記請求項6に対応する発明の据付用レベ
リングブロックにあっては、上記請求項2及び請求項3
に対応する発明の作用効果に加えて、基礎ボルトがレベ
リングブロックを貫通して取付けられ、基礎ボルトを締
付けることによる作用力はレベリングブロックのみに垂
直に作用する。従って、基礎ボルトを締付けることによ
る作用力によって機器を変形させる力は発生しない。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に
よる機器の据付方法の据付用レベリングブロックの断面
図を示すものである。
【0026】図1において、10は基礎14上に設置さ
れたレベリングブロックで、このレベリングブロック1
0の上にはソールプレート9、このソールプレート9の
上に機器8が設置され、またレベリングブロック10、
ソールプレート9、機器8を貫通した孔に基礎14に固
定された基礎ボルト11が通り、ナット11aを締付け
ることによって基礎14に機器8が固定される。
【0027】ここで、図2乃至図5によりレベリングブ
ロック10の詳細について説明するに、図3は図2のA
−A線に沿う矢視断面図、図4は図2のB−B線に沿う
矢視断面図、図5は図2のC−C線に沿う矢視断面図で
あり、各々図2を補足説明するものである。
【0028】図2に示すように、レベリングブロック1
0はコの字形状のレベリングブロック本体1内に下勾配
ブロック2、上勾配ブロック3を有し、レベリングブロ
ック本体1と下勾配ブロック2は図3に示すように下イ
ンロー部で嵌合し且つ接触すると共に、図5に示すよう
にレベリングブロック本体1に設けられた切欠溝を介し
て取り付けられた調整ネジ5により移動可能にレベリン
グブロック本体1と結合されている。
【0029】また、下勾配ブロック2と上勾配ブロック
3は、それぞれの傾斜面を突合わせると共に、図3に示
すように傾斜面に設けられた上インロー部で嵌合され、
かつ接触すると共に上勾配ブロック3はレベリングブロ
ック本体1の両側の案内面と接触する構造となってい
る。
【0030】この場合、上勾配ブロック3はレベリング
ブロック本体1の上部開口端面より上方に突出し、レベ
リングブロック本体1の両側の案内面に嵌合され、また
下勾配ブロック2は調整ネジ5の回転調整により適宜距
離移動できるようになっている。また、下勾配ブロック
2と上勾配ブロック3は傾斜面のインロー部で嵌合さ
れ、かつ接触すると共に上勾配ブロック3の上面はレベ
リングブロック本体1の下面に対して平行を保つ関係に
なっている。
【0031】また、上勾配ブロック3には球面凹部が形
成され、この球面凹部に球面座4の球面部が密着してお
り、球面座4は上勾配ブロック3に対してフリーとなっ
ている。上勾配ブロック3にはプレート6が皿ネジ7に
て固定され、プレート6は球面座4に加工された円周溝
内に隙間を持たせた形で挿入される。
【0032】前述のごとく、球面座4は上勾配ブロック
3に対してフリーとなっているが、設定された隙間の範
囲でフリーとなる。このプレート6は、上勾配ブロック
3と球面座4間の球面部分の密着度合いが重要なため、
調整された一対として管理し、バラバラににならないよ
うにするために設けたものである。
【0033】次に上記のように構成された機器の据付工
法及びレベリングブロックの作用について述べる。図1
は機器8に要求されるレベル、つまり水平線に対して基
礎14の平面がθ度傾いていてもレベリングブロックの
高さを調整することによって、レベリングブロック10
の球面部分にてθ度の傾きが修正された状態を示す。レ
ベリングブロック10の高さ調整は、図2に示すように
調整ボルト5を回すことにより下勾配ブロック2が図2
の左右に移動し、この動きが上勾配ブロック3と球面座
4が図の上下の移動に変換されることで行われる。この
上下移動量は下勾配ブロック2の左右の水平移動量及び
上勾配ブロック3と下勾配ブロック2の合せ面勾配の傾
斜角度の関数となる。
【0034】また、図1のように基礎14と機器8間に
θ度の傾があっても、機器8の荷重を受けた球面座4と
上勾配ブロック3が図の上下の移動を行うことで、球面
間で滑りが発生し、修正される。
【0035】このように自動調芯作用を有するレベリン
グブロックを使用すれば、基礎14の平面が水平でなく
ても機器8のレベルは容易に出すことができる。一方、
機器8の自重は複数個のレベリングブロックにて分担し
て受持つ。従って、個々のレベリングブロックは荷重支
持点であり、図1の如く基礎ボルト11をナット11a
で強固に締付けても、締結荷重はレベリングブロック1
0を介して直接基礎14に対して作用する。このため、
機器8に対する曲げモーメントを発生させることがな
く、調整された機器8のレベルの変化も生じない。
【0036】上記のように曲げモーメントを発生させる
ことがないことから、機器8の全荷重、基礎14の地耐
力及びレベリングブロック10の許容荷重を勘案し、最
も経済的なレベリングブロックの配置個数を決めること
ができる。
【0037】一般的には機器8の下側にソールプレート
9が設置され、レベリングブロック10はソールプレー
ト9を受け、調整ネジ5を操作することにより機器のレ
ベルが調整される。
【0038】このレベル調整作業は付随作業として機器
8の要所のレベル計測を実施して確認を行いながら進め
ることになる。なお、機器8の剛性が十分ある場合ある
いは機器8とソールプレート9間、ソールプレート9と
基礎14間において位置ずれ防止キーあるいは装置を設
ける必要がある場合以外は、ソールプレート9が省略さ
れることがあるが、大型機器ではソールプレートを使用
した据付方法が一般的である。
【0039】また、レベル調整作業中あるいはレベル調
整作業が完了した際、図1に示すようにレベリングブロ
ック10の間の基礎ボルト11をナット11aで締付
け、機器8、ソールプレート9を基礎14に固定する。
【0040】図6は本発明による機器の据付工法と据付
用レベリングブロックの第2の実施の形態を説明するた
めの断面図である。なお、図1と同一部分には同一符号
してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ
述べる。
【0041】図6に示す第2の実施の形態は、図1に示
す第1の実施の形態と比較すれば分かるようにソールプ
レートを省略して球面座と一体型のベアリングブロック
10を使用して機器を据付けるようにするものである。
【0042】このように一体型ベアリングブロックを使
用すれば、位置ずれ防止用キーあるいは装置を別途設け
ることにより、ソールプレートを使用しないで機器8の
据付けを行うことができる。
【0043】図7は発電プラントの蒸気タービンの一部
にレベリングブロック10とソールプレート9を配置し
た状態の平面図を示すものである。上記のソールプレー
ト9を使用しない据付工法の場合には、多数のソールプ
レートを製作する必要がなくなり、大幅な製作費用の低
減と共に、据付工期が短縮できると共に、据付費用が安
価にできる。
【0044】図8は本発明の第3の実施の形態における
球面座4の構成を示すもので、図2における球面座4と
異なる点は球面座4の上面にライナー12を皿ネジ13
にて取付けるようにしたものである。
【0045】この場合、ライナー12は高分子材料を使
用し、この図における球面座4は軟鋼等が使用され、球
面部分には高分子材がコーティングされる。このような
構成とすれば、球面座4として低価格材料を使用でき、
また球面部分には高分子材をコーティングすることで球
面座4の製作費を低減できる。また、球面座の材質を高
分子材料を用いて摩擦係数を低減させるようにしても上
記と同様の作用効果が得られる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、被据
付対象機器のレベル調整作業が熟練作業者を必要とせず
に、また少ない作業者で簡単且つ容易に行うことがで
き、据付工期の大幅な短縮を図ることができる機器の据
付工法及び据付用レベリングブロックを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による機器の据付工法及び据付用レベリ
ングブロックの第1の実施の形態を説明するための断面
図。
【図2】同実施の形態に使用する据付用レベリングブロ
ックの断面図。
【図3】図2のA−A線に沿う矢視断面図。
【図4】図2のB−B線に沿う矢視断面図。
【図5】図2のC−C線に沿う矢視断面図。
【図6】本発明による機器の据付工法及び据付用レベリ
ングブロックの第2の実施の形態を説明するための断面
図。
【図7】本発明の第3の実施の形態における球面座の構
成を説明するための断面図。
【図8】発電プラントの蒸気タービンの一部に複数個の
レベリングブロックを配置した構成例を示す平面図。
【図9】従来の機器の据付工法及びレベリングブロック
を説明するための断面図。
【図10】従来のレベリングブロックを使用した機器側
面の据付工法の説明図。
【符号の説明】
1……レベリングブロック本体 2……下勾配ブロック 3……上勾配ブロック 4……球面座 5……調整ボルト 6……プレート 7……皿ネジ 8……機器 9……ソールプレート 10……レベリングブロック 11……基礎ボルト 11a……ナット 12……ライナー 13……皿ネジ 14……基礎

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コの字形状のレベリングブロック本体内
    に下勾配ブロックと上勾配ブロックとをそれぞれの傾斜
    面を突合せるように嵌合し、且つ前記上勾配ブロックの
    上面に形成された球面凹部に球面座の球面部を接触移動
    可能に密着させて前記球面座を球面部分にて自動的に水
    平度が補正されるように組合せてなる一体組合せ型レベ
    リングブロックに基礎ボルトを貫通させるための孔を設
    け、基礎台上の複数の基礎ボルト配置位置に前記一体組
    合せ型レベリングブロックを基礎ボルトを前記貫通孔に
    通しながら設置する第1の工程と、 基礎台上に設置された前記一体組合せ型レベリングブロ
    ックの上に前記基礎ボルトを通しながら被据付対象機器
    を載置して個々の一体組合せ型レベリングブロックの高
    さ調整を下勾配ブロックの水平移動により行うと共に、
    機器全体のレベル調整を前記上勾配ブロックと球面座の
    球面間の滑りにより行われた後に前記基礎ボルトと機器
    の締付けを行う第2の工程とからなる機器の据付工法。
  2. 【請求項2】 コの字形状のレベリングブロック本体内
    に下勾配ブロックと上勾配ブロックとをそれぞれの傾斜
    面を突合せるように嵌合すると共に、前記レベリングブ
    ロック本体に設けられた切欠溝を介して取付けられた調
    整ネジにより前記下勾配ブロックを移動可能に前記レベ
    リングブロック本体に結合してなる据付用レベリングブ
    ロックにおいて、 前記上勾配ブロックの上面に球面凹部を形成すると共
    に、この球面凹部に球面座の球面部を接触移動可能に密
    着させ、前記球面座を球面部分にて自動的に水平度が補
    正されるように一体的に組合せたことを特徴とする据付
    用レベリングブロック。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の据付用レベリングブロッ
    クにおいて、上勾配ブロックに球面座保持用プレートを
    取付け、この球面座保持用プレートにより球面座を上勾
    配ブロックに保持するようにしたことを特徴とする据付
    用レベリングブロック。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の据付用レベリングブロッ
    クにおいて、前記球面座の材質を高分子材料を用いて摩
    擦係数を低減させるようにしたことを特徴とする据付用
    レベリングブロック。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の据付用レベリングブロッ
    クにおいて、球面座の材質を軟鋼料材を使用し、その上
    面に高分子材料の板を張付けると共に、球面部分には高
    分子材にてコーティングするようにしたこと特徴とする
    据付用レベリングブロック。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の据付用レベリングブロッ
    クにおいて、ベアリング本体及び下勾配ブロックと上勾
    配ブロック並びに球面座に基礎ボルトが挿通し得る貫通
    孔を設けたことを特徴とする据付用レベリングブロッ
    ク。
JP27446797A 1997-10-07 1997-10-07 機器の据付工法及び据付用レベリングブロック Withdrawn JPH11108291A (ja)

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Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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