JPH1110820A - 液体容器用原紙およびこれを用いた液体容器 - Google Patents

液体容器用原紙およびこれを用いた液体容器

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JPH1110820A
JPH1110820A JP9169147A JP16914797A JPH1110820A JP H1110820 A JPH1110820 A JP H1110820A JP 9169147 A JP9169147 A JP 9169147A JP 16914797 A JP16914797 A JP 16914797A JP H1110820 A JPH1110820 A JP H1110820A
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JP
Japan
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base paper
liquid container
pulp
layer
white
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Pending
Application number
JP9169147A
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English (en)
Inventor
Eishin Miyake
英信 三宅
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パルプを主体とする原紙と、アルミニウム箔の
替わりにセラミック蒸着フィルムを用いた複合材料で液
体容器を作成する場合において、光による劣化及びガス
バリアを持たせ中身を保護することが可能な液体容器及
び、未晒しパルプを使用していることによる容器全体の
外観を損なう欠点をカバーすることができる液体容器用
原紙を提供する。 【解決手段】未晒しパルプ層1aの両面を青染料で染
め、この未晒しパルプ層1a上に漂白された白パルプ層
2を設け、更に白色を増す為に、白インキ層3を設け
る。液体容器用には約300g/m2 、厚さは0.3〜
0.7mm前後の原紙が使用され未晒しパルプ層の重量
は原紙全体の坪量に対して50〜70%になるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体容器に使用す
る液体容器用原紙とこれを使用した液体容器に関するも
のである。特に、光によって中身の劣化、変質を防止す
ることができる液体容器用原紙であり、また、この原紙
とセラミック蒸着フィルムをラミネートしてガスバリア
性を持たせた液体容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体容器としてプラスチックボトルが多
く使用されているが、近年、環境問題、リサイクル問
題、省資源問題を考慮して紙を主体とした液体容器が
酒、乳酸飲料、ジュース類の飲料に使用されている。こ
れらの紙容器は、主として晒しパルプ(白パルプ)を使
用した紙に、アルミニウム箔をラミネートさせたもので
あり、アルミニウム箔の遮光性及びガスバリア性で中身
の光による劣化及びガスとりわけ酸素による酸化を防止
させる構造になっている。
【0003】アルミニウム箔の替わりにプラスチックフ
ィルムを白パルプにラミネートした複合材料で液体容器
も使用されている。しかし、このものは光を遮蔽しない
ため光によって劣化、変質するような酒類には不適であ
る。
【0004】ポリエステルフィルムに酸化珪素、酸化マ
グネシウム等を真空蒸着させたセラミックム蒸着フィル
ムはアルミニウム箔と同等なガスバリア性を有し紫外光
領域の光は吸収し遮蔽するが、可視光領域の光は吸収さ
れず透過してしまう。酒類の光による劣化、変質は主に
紫外光領域であるが可視光領域及び赤外光領域の光、と
りわけ、波長が600〜800nmの光でも劣化、変質
することが知られている。
【0005】ここで、白パルプは可視光領域の光を透過
させるが、未晒しパルプは可視光領域及び赤外光領域の
光を遮蔽させることができる。しかし、未晒しパルプは
外観が茶色に見えるため、液体容器にこのまま用いるこ
とは、容器全体の外観の見栄えを悪くしてしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、パルプを主
体とする原紙と、アルミニウム箔の替わりにセラミック
蒸着フィルムを用いた複合材料で液体容器を作成する場
合において、光による劣化及びガスバリアを持たせ中身
を保護することが可能な液体容器を提供する。また、未
晒しパルプを使用していることによる容器全体の外観を
損なう欠点をカバーすることができる液体容器用原紙を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めになされた請求項1記載の発明は、両面を青染料で染
めた未晒しパルプ層、晒しパルプ層、白インキ層とから
形成されたことを特徴とする液体容器用原紙である。
【0008】また、請求項2記載の発明は、両面を青染
料で染めた未晒しパルプと白パルプの混合からなるパル
プ層、白インキ層とから形成されたことを特徴とする液
体容器用原紙である。
【0009】また、請求項3記載の発明は、予め層全体
を青染料で染めた未晒しパルプ層、白パルプ層、白イン
キ層とから形成されたことを特徴とする液体容器用原紙
である。
【0010】また、請求項4記載の発明は、予め層全体
を青染料で染めた未晒しパルプと白パルプの混合からな
るパルプ層、白インキ層とから形成されたことを特徴と
する液体容器用原紙である。
【0011】また、請求項5記載の発明は、前記未晒し
パルプ層の重量比の割合が、原紙全体の重量に対して5
0〜70%であることを特徴とする請求項1〜4のいず
れか1項に記載の液体容器用原紙である。
【0012】また、請求項6記載の発明は、セラミック
蒸着フィルムと請求項1〜5のいずれか1項に記載の液
体容器用原紙とをラミネートした複合材料で作成された
ことを特徴とする液体容器である。
【0013】
【発明の実施の形態】前述したように、未晒しパルプを
用いた場合、可視光領域及び赤外線領域の光を遮蔽する
ことができる。しかし、容器の外観を損なってしまう。
これを防ぐ為に図1、図2、図3、図4に示すような構
成の液体容器用原紙にする。図1は、未晒しパルプ層
(1a)の両面を青染料で染め、この未晒しパルプ層
(1a)上に漂白された白パルプ層(2)を設け、更に
白色を増す為に、白インキ層(3)を設ける。通常、液
体容器用には約300g/m2 、厚さは0.3〜0.7
mm前後の原紙が使用され未晒しパルプ層の重量は原紙
全体の坪量に対して50〜70%になるようにする。後
述の実施例から判るように、未晒しパルプの割合が多く
なると外観を悪くし、反対に小さいと光を遮蔽せず中身
が保護されない。
【0014】白インキの主成分顔料として二酸化チタ
ン、クレイ(白土)、炭酸カルシウム等の無機顔料であ
り、バインダーとしてポリアミド系、ポリビニール系、
ニトロセルロース系等の樹脂が用いられる。
【0015】図2は、未晒しパルプ層上に白パルプ層を
設ける替わりに、未晒しパルプと白パルプの混合物から
なるパルプ層(1b)の両面を青染料で染め、このパル
プ層(1b)上に白インキ(3)を設ける。
【0016】図3は、パルプ層の表面を青染料で染める
替わりに、予め青染料で染めた未晒しパルプ(1c)を
用い、このパルプ層(1c)上に漂白された白パルプ層
(2)を設け、更に白色を増す為に、白インキ層(3)
を設ける。
【0017】図4は、未晒しパルプと白パルプの混合物
からなるパルプ層(1d)を青染料で染め、このパルプ
層(1d)上に白インキ(3)を設ける。
【0018】青染料の含有量は、原紙の坪量に対して、
極僅かの30〜100ppm含ませれば良い。青に染め
ることにより、見かけ上の白色性を増加させると共に、
短波長領域の光を遮蔽させることができる。
【0019】〈実施例〉坪量を300g/m2 にして、
表1に示す各種の液体容器用原紙を作成し、この原紙の
光透過率、色相及び外観を評価評価した結果を表1にし
めす。このうち、外観が白、淡い青白で透過率が約1%
以下であるものは、試作No.5、6、7、8、9であ
った。
【0020】
【表1】
【0021】また、坪量を260g/m2 にして、表2
に示す各種の液体容器用原紙を作成し、この原紙の光透
過率、色相及び外観を評価評価した結果を表2にしめ
す。このうち、外観が白、淡い青白で透過率が約1%以
下であるものは、試作No.15、16であった。
【0022】
【表2】
【0023】次に、上記試作No.1、2、3、5、
6、7、8、9、11、12、15、17のパルプ層側
に酸化珪素を蒸着したポリエステルフィルム更に最内面
にポリエチレンよりなるシーラントフィルムをラミネー
トした複合材料で、白インキ層側を外側にして液体容器
を作成し、これに日本酒を充填し下記の条件下で光照射
試験をした。 温度10℃、湿度65%RHで10日間
照射後の日本酒を430nmにおける吸光度、味覚、臭
気、劣化度合いで評価した。比較例として、従来の白パ
ルプにアルミニウム箔をラミネートした液体容器を基準
とし、試作No.5、6、7、8、9、及び17が表3
に示すように、従来のものと同等の保存性を有する結果
を得た。
【0024】
【表3】
【0025】ここで、430nmにおける吸光度は値が
大きい程、中身が劣化、変質していることを表す特性値
であり、味覚は5段階の官能検査により、5が良好で1
が悪い評価とした。
【0026】
【発明の効果】未晒しパルプを使用した液体容器用原紙
を用いると、未晒しパルプで光を遮蔽することが出来、
アルミニウム箔を用いなくても中身を保護することが可
能な液体容器を提供できる。また、アルミニウム箔を用
いていないので、電子レンジで調理する時火花が飛ば
ず、電子レンジでそのまま温めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1記載の液体容器用原紙の構成
断面図。
【図2】本発明の請求項2記載の液体容器用原紙の構成
断面図。
【図3】本発明の請求項3記載の液体容器用原紙の構成
断面図。
【図4】本発明の請求項4記載の液体容器用原紙の構成
断面図。
【符号の説明】
1a…未晒しパルプ層 1b…未晒しパルプと白パルプの混合物からなるパルプ
層 1c…青染料で染められた未晒しパルプ層 1d…青染料で染められた未晒しパルプと白パルプの混
合物からなるパルプ層 2…白パルプ層 3…白インキ層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両面を青染料で染めた未晒しパルプ層、晒
    しパルプ(以下白パルプ)層、白インキ層とから形成さ
    れたことを特徴とする液体容器用原紙。
  2. 【請求項2】両面を青染料で染めた未晒しパルプと白パ
    ルプの混合からなるパルプ層、白インキ層とから形成さ
    れたことを特徴とする液体容器用原紙。
  3. 【請求項3】予め層全体を青染料で染めた未晒しパルプ
    層、白パルプ層、白インキ層とから形成されたことを特
    徴とする液体容器用原紙。
  4. 【請求項4】予め層全体を青染料で染めた未晒しパルプ
    と白パルプの混合からなるパルプ層、白インキ層とから
    形成されたことを特徴とする液体容器用原紙。
  5. 【請求項5】前記未晒しパルプ層の重量比の割合が、原
    紙全体の重量に対して50〜70%であることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体容器用原
    紙。
  6. 【請求項6】セラミック蒸着フィルムと請求項1〜5の
    いずれか1項に記載の液体容器用原紙とをラミネートし
    た複合材料で作成されたことを特徴とする液体容器。
JP9169147A 1997-06-25 1997-06-25 液体容器用原紙およびこれを用いた液体容器 Pending JPH1110820A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11904557B2 (en) 2007-10-03 2024-02-20 Acell Industries Limited Composite products

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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