JPH11107935A - シール部材およびスナップリングの組み付け装置 - Google Patents

シール部材およびスナップリングの組み付け装置

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JPH11107935A
JPH11107935A JP28771197A JP28771197A JPH11107935A JP H11107935 A JPH11107935 A JP H11107935A JP 28771197 A JP28771197 A JP 28771197A JP 28771197 A JP28771197 A JP 28771197A JP H11107935 A JPH11107935 A JP H11107935A
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snap ring
seal
diameter
guide
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Kazunori Yone
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール部材およびスナップリングを自動的に
組み付けることができる小型の装置を提供すること。 【解決手段】 シール部材7およびスナップリング8の
組み付け対象2と、組み付け対象の貫通孔に挿入したシ
ャフト5と、シャフトを囲むようにしたシール孔9と、
シール孔の内周に形成した環状溝10と、シール孔に組
み込むシール部材と、環状溝に組み込むスナップリング
と、軸線方向下に向かって広がるテーパ状のガイド孔2
7を形成した圧入ガイド11と、この圧入ガイドの真下
に位置するとともにその軸線をガイド孔の軸線に一致さ
せた筒部材17と、筒部材の孔に挿入するキャップ治具
19と、筒部材を上下動させる駆動装置15とを備え、
ガイド孔の最小径をシール孔の径とほぼ同じにし、最大
径をスナップリングの外径よりも大きくする一方、筒部
材の径を、シール孔の径よりも小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シャフトの周り
をシールするシール部材と、このシール部材を固定する
スナップリングとを組み付ける装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10および図11に示した従来例は、
ギヤポンプPのオイルシールおよびスナップリングを組
み付ける装置である。この従来の装置において、作業台
1上に下から順にマウンティングフランジ2、ボディ3
およびカバー4を積み重ね、それらを複数のボルト6で
締め付けてギヤポンプPを構成するようにしている。
【0003】このようにギヤポンプPを組み付ける過程
では、ボルト6をカバー4側から挿入するが、その理由
は次のとおりである。すなわち、マウンティングフラン
ジ2は減速機などに直接固定するので、その固定する面
にボルト6の頭部を出っ張らせるわけにはいかない。し
かし、カバー4側は他の機器と接触させる箇所がないの
で、ボルト6の頭部をいくら出っ張らせてもまったく問
題ない。そこで、カバー4側にボルト6頭部を位置させ
るために、そのカバー4側からボルト6を挿入するよう
にしている。
【0004】また、ボルト6を締め付けるときには、図
10のように、作業台1に向かって上から下に力を作用
させる方が、ギヤポンプPの位置決めが簡単であり、し
かも、安定的に力を作用させることができる。以上のよ
うな理由から、マウンティングフランジ2を一番下にし
て、作業台1に載せ、一番上のカバー4側からボルト6
を挿入するようにしている。このようにして挿入したボ
ルト6によって、マウンティングフランジ2、ボディ3
およびカバー4を一体化してギヤポンプPを構成するよ
うにしている。なお、上記ギヤポンプP内には、図示し
ていないギヤを組み込んでいて、このギヤのシャフト5
をマウンティングフランジ2から突出させている。この
突出したシャフト5は、作業台1に形成した孔1aに挿
入している。
【0005】上記のようにしてボルト締め作業が終わっ
たら、次に、図11に示すシール組み付け作業に移る。
なお、マウンティングフランジ2には、オイルシール7
を組み込むためのシール孔9と、スナップリング8を組
み込むための環状溝10とを形成している。そして、こ
れらシール孔9および環状溝10にオイルシール7やス
ナップリング8を組み付けるときには、ギヤポンプPを
反転して、マウンティングフランジ2を上側にする。こ
のようにマウンティングフランジ2を上側にすれば、オ
イルシール7やスナップリング8を上から下に向かって
挿入できるので、その作業がやりやすくなる。
【0006】上記のようにギヤポンプPを反転させた
ら、マウンティングフランジ2の上面に圧入ガイド11
をセットする。この圧入ガイド11は、図11に示すよ
うに上方に向かって径を大きくしたテーパ状のガイド孔
11aを形成している。そして、このガイド孔11aの
軸線と、シール孔9の軸線とを一致させている。
【0007】上記のように圧入ガイド11をセットした
ら、シャフト5にキャップ治具12をかぶせ、このキャ
ップ治具12にオイルシール7とスナップリング8とを
順番にはめ込む。キャップ治具12は、シャフト5の外
周にオイルシール7をはめこむときに、その内周がシャ
フト5のエッジなどで傷つかないようにするものであ
る。また、キャップ治具12の上端には、テーパ面12
aを形成し、このテーパ面12aによってオイルシール
7を挿入しやすくするとともに、そのオイルシール7の
内周が傷つかないようにしている。
【0008】上記のようにオイルシール7とスナップリ
ング8とをはめ込んだら、キャップ治具12の上から筒
状の圧入部材13をはめ込む。そして、上方に設けた圧
入シリンダ14によってこの圧入部材13を図中下側に
押し、スナップリング8とオイルシール7とを圧入ガイ
ド11のガイド孔11a内に圧入する。スナップリング
8は、ガイド孔11a内に入っていく過程で、その外周
がガイド孔11aに接触する。この状態からさらに下が
ると、スナップリング8の外径は、ガイド孔11aによ
って縮められる。そして、この径を縮められたスナップ
リング8は、ガイド孔11aからマウンティングフラン
ジ2のシール孔9に入り、また、このスナップリング8
に押されてオイルシール7もシール孔9に入っていく。
【0009】シール孔9に入ったスナップリング8は、
環状溝10に達すると、縮められていた径が自らの弾性
力で広がる。そのため、このスナップリング8が環状溝
10から抜けなくなる。そして、このスナップリング8
によってオイルシール7もシール孔9から抜けなくな
る。このようにしてオイルシール7およびスナップリン
グ8の組み付け作業が完了する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、ボル
ト締め作業時と、シール組み付け作業時とで、ギヤポン
プPを反転させなければならないし、この反転作業を人
手に頼っていた。しかし、ギヤポンプPは重量がかさむ
ので、その反転作業が大変で作業効率が悪くなるだけで
なく、ややもすると作業者の手首を痛めたりするという
問題があった。そこで、オイルシール等の組み付け作業
を機械によって自動化することも考えられるが、この場
合には、ギヤポンプPを反転させる装置と、反転させる
だけのスペースとが必要となり、装置が大型化したり複
雑化したりするという問題があった。
【0011】この発明の目的は、シール部材およびスナ
ップリングを自動的に組み付けることができ、かつ、小
型のシール部材およびスナップリングの組み付け装置を
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、シール部
材およびスナップリングの組み付け対象と、この組み付
け対象に形成した貫通孔と、この貫通孔に挿入したシャ
フトと、このシャフトを囲むようにしたシール孔と、こ
のシール孔の内周に形成した環状溝と、上記シール孔に
組み込むシール部材と、上記環状溝に組み込むとともに
シール孔よりもその径を大きくしたスナップリングと、
上記組み付け対象の下面に当接させ、かつ軸線方向下に
向かって広がるテーパ状のガイド孔を形成した圧入ガイ
ドと、この圧入ガイドの真下に位置するとともにその軸
線を上記ガイド孔の軸線に一致させた筒部材と、この筒
部材の孔に挿入するキャップ治具と、上記筒部材を上下
動させる駆動機構とを備え、上記圧入ガイドは、その上
面に位置するガイド孔の最小径を上記シール孔の径とほ
ぼ同じにし、その下面に位置する最大径を上記スナップ
リングの外径よりも大きくする一方、上記筒部材の径
は、上記シール孔の径よりも小さくした点に特徴を有す
る。
【0013】そして、ガイド孔の最小径側を上面にした
圧入ガイドを、シール孔を下側にした組み付け対象の下
面に当接するとともに、これらガイド孔の軸線とシール
孔の軸線とを一致させる。一方、上記圧入ガイドの下方
に設けた筒部材の上端面に、スナップリングとシール部
材とを順に置き、キャップ治具を筒部材の孔に挿入す
る。次に、この筒部材を移動して、その軸線とガイド孔
の軸線とを一致させてからシリンダを作動し、筒部材を
上昇させる。筒部材が上昇すると、キャップ治具にシャ
フトが入り、シャフトのエッジなどがキャップ治具によ
って覆われる一方、ガイド孔に筒部材が入っていく。筒
部材がガイド孔に入っていく過程で、ガイド孔によって
スナップリングの外周が押されて縮径され、この縮径し
たスナップリングがガイド孔からシール孔に入る。そし
て、環状溝に達すると、このスナップリングは拡径し、
抜けなくなる。また、このスナップリングによってシー
ル部材もシール孔から抜けなくなる。
【0014】第2の発明は、筒部材の上端面に凸部を形
成し、筒部材の上端面にスナップリングを置いたとき
に、上記凸部とこのスナップリングの内径との間に所定
のすき間ができる構成にした点に特徴を有する。第3の
発明は、筒部材に径方向の小孔を形成し、この小孔にピ
ンを出し入れ自在にする一方、キャップ治具は、上記ピ
ンを挿入する凹部を形成した点に特徴を有する。シール
部材およびスナップリングを組み付け対象に組み付けた
後、上記ピンを小孔に入れて、その先端をキャップ治具
の凹部に臨ませる。そして、シリンダを作動し、筒部材
を下げると、キャップ治具も一体となって下がり、シャ
フトからキャップ治具が抜ける。
【0015】第4の発明は、筒部材内に、そこに挿入さ
れたキャップ治具を受ける可動台と、この可動台を支え
るスプリングとを備えた点に特徴を有する。第5の発明
は、キャップ治具の挿入方向先端に、先細りのテーパ面
を形成した点に特徴を有する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜9にギヤポンプに関する実
施例を示す。図1(b)に示すように、テーブル16に
は、この発明の筒部材に相当する圧入ブロック17を固
定している。この圧入ブロック17の外径は、図1(a)
に示すマウンティングフランジ2に形成したシール孔9
の内径よりもわずかに小さくしている。また、テーブル
16には、この発明の駆動機構に相当するシリンダ15
のロッド15aを固定していて、このシリンダ15の作
動によって、テーブル16とともに圧入ブロック17が
上昇したり下降したりする。
【0017】上記圧入ブロック17には軸線に沿った孔
18を形成するとともに、この孔18には、可動台20
と、この可動台20を支えるスプリング21とを設けて
いる。そして、この圧入ブロック17の孔18内に、図
3に示すようなキャップ治具19を挿入したとき、上記
可動台20とスプリング21とでこのキャップ治具19
を支えるようにしている。
【0018】上記キャップ治具19は、図1(a)に示す
シャフト5の外周に、オイルシール7をはめ込むとき
に、その内周がシャフト5のエッジやスプラインなどで
傷つかないようにするものである。また、このキャップ
治具19の挿入方向の先端には、テーパ面19aを形成
するとともに、このテーパ面19aよりも図中上側に、
環状凹部30を形成している。さらに、この環状凹部3
0の上下にもテーパ面30a、30bを形成している。
そして、これらテーパ面19a、30a、30bによっ
て、オイルシール7を挿入しやすくするとともに、その
オイルシール7の内周が傷つかないようにしている。
【0019】一方、圧入ブロック17の上端面17aに
は、図9(a)に示すC形の凸部22を形成し、この凸部
22の外周には、図9(b)に示すようにスナップリング
8を置くようにしている。凸部22の外径は、スナップ
リング8の内径よりも小さく設定し、上記上端面17a
にスナップリング8を置いたとき、凸部22とスナップ
リング8の内径との間にすき間Lができる。このように
すき間Lを形成したのは、このすき間L分だけ、スナッ
プリング8を径方向に縮めるからである。また、このす
き間Lは、スナップリング8が縮まったとき、このスナ
ップリング8の外径が後で説明するシール孔よりも小さ
くなるだけの間隔を保持している。
【0020】また、圧入ブロック17の側面には、小孔
23を形成し、この小孔23にピン25を挿入してい
る。このピン25は、小シリンダ24のロッド24aに
固定されていて、小シリンダ24の作動によって小孔2
3内を移動し、その先端を孔18に出し入れ可能にして
いる。なお、小シリンダ24は、支柱26を介してテー
ブル16に固定している。
【0021】さらに、テーブル16は、図示していない
移動装置によって、図4に示すようにマウンティングフ
ランジ2の下、すなわちこのマウンティングフランジ2
を支える図示していない支持機構の真下に位置したり、
その真下から退避したりできるようにしている。このマ
ウンティングフランジ2は、この発明の組み付け対象に
相当するもので、貫通孔31にシャフト5を回転自在に
組み込んでいる。また、このシャフト5の周りに上記貫
通孔31よりも大きなシール孔9を形成している。そし
て、このシール孔9の内周に環状溝10を形成してい
る。
【0022】上記マウンティングフランジ2の下面2a
には、圧入ガイド11を設けている。この圧入ガイド1
1は、下方に向かって径を大きくしたテーパ状のガイド
孔27と、このガイド孔27の上側に連続する最小径部
28とからなり、最小径部28はマウンティングフラン
ジ2のシール孔9の径よりもわずかに小さくしている。
また、このガイド孔27の最大径は、上記スナップリン
グ8の外径よりも十分大きくしている。
【0023】なお、図示するようにマウンティングフラ
ンジ2の下面とガイド部材11の上面とを合わせたと
き、マウンティングフランジ2に形成したシール孔9の
軸線とガイド部材11に形成したガイド孔27の軸線と
が一致するようにしている。また、圧入ガイド11は、
図示していない装置によって移動可能で、上記支持機構
に保持されたマウンティングフランジ2の真下に位置し
たり、そこから退避したりできるようにしている。そし
て、マウンティングフランジ2の真下にあるときには、
この圧入ガイド11を、図1に示すように、マウンティ
ングフランジ2にぴったりと接触した状態を保てるよう
にしている。
【0024】次に、この実施例におけるオイルシールお
よびスナップリングの組み付けについて説明する。図2
に示すように、圧入ブロック17の上端面17aに、ス
ナップリング8とオイルシール7とを下から順に置く。
このとき、スナップリング8の内周と凸部22との間に
すき間Lができるので、スナップリング8が多少ガタつ
く。しかし、多少ガタついたとしても、スナップリング
8は凸部22によってある程度センタリングされる。こ
のようにスナップリング8とオイルシール7とをセット
したら、図3に示すように、つかみ装置29によってキ
ャップ治具19を圧入ブロック17の孔18に挿入す
る。このようにすれば、キャップ治具19がスナップリ
ング8とオイルシール7とを貫通し、このキャップ治具
19によってオイルシール7がセンタリングされる。
【0025】また、キャップ治具19の先端には先細り
のテーパ面19aを形成するとともに、環状凹部30の
両側には互いに向き合うテーパ面30a、30bを形成
している。したがって、これらテーパ面19a、30
a、30bによって、オイルシール7の内面は傷つかず
に、スムーズに相対移動する。
【0026】上記のようにキャップ治具19を孔18に
挿入したら、図示していない移動装置によってテーブル
16を移動して、圧入ブロック17を、図4に示すよう
に圧入ガイド11の真下にセットする。このように両者
をセットしたら、シリンダ15を作動して、テーブル1
6を上昇する。テーブル16の上昇にともなって圧入ブ
ロック17も上昇し、その上端面17aが圧入ガイド1
1のガイド孔27に入っていく。また、このとき、キャ
ップ治具19にシャフト5が入り込み、このシャフト5
のエッジやスプラインなどがキャップ治具19によって
覆われる。
【0027】圧入ブロック17がガイド孔27に入って
いくと、図5に示すようにガイド孔27にスナップリン
グ8の外周が接触するが、この状態からさらに圧入ブロ
ック17を上昇すると、スナップリング8の外周がガイ
ド孔27に押しつけられる。このガイド孔27は、テー
パ状になっているので、スナップリング8には径方向の
力が作用する。したがって、スナップリング8は、その
径をが縮めながら、センタリングされる。また、このよ
うに径が縮まったスナップリング8は、圧入ブロック1
7の上端面17aとともに最小径部28に入っていく。
そして、このスナップリング8が最小径部28を介して
シール孔9に入っていけば、オイルシール7もこのスナ
ップリング8に押されてシール孔9に入っていく。
【0028】圧入ブロック17がさらに上昇すると、図
6に示すように、オイルシール7がシール孔9の上部9
aに当たり、スナップリング8が、環状溝10に達す
る。スナップリング8が、環状溝10に達すると、自ら
の弾性で径が広がり、環状溝10にぴったりと組み込ま
れる。このようにして環状溝10に組み込まれたスナッ
プリング8によって、オイルシール7もシール孔9から
抜けなくなる。このようにして、オイルシール7および
スナップリング8の組み付けが完了する。
【0029】なお、圧入ブロック17が上昇すれば、シ
ャフト5の先端がキャップ治具19の内側に出っ張った
環状凹部30に当たる。そのため、その時点でキャップ
治具19の上昇が止まり、それ以降はキャップ治具19
が可動台20を押し、スプリング21が縮まることにな
る。
【0030】オイルシール7およびスナップリング8の
組み付けが完了したら、図7に示すように、小シリンダ
24を作動し、ピン25を孔18内に突出させることに
より、その先端をキャップ治具19に形成した環状凹部
30に挿入する。次に、シリンダ15を収縮して、圧入
ブロック17が下降すると、図8(b)に示すように圧入
ブロック17とともにキャップ治具19も一体的に下降
する。このようにすれば、キャップ治部19をシャフト
5から確実に取り外すことができる。
【0031】上記のように取り外したキャップ治具19
は、環状凹部30からピン25を抜き、スプリング21
のバネ力でその一端を孔18から突出させる。そして、
この突出した一端をつかみ装置29でつかんで引き抜
き、所定の位置に移動して、次の組み付けに備えて待機
させる。このようにすれば、一つのキャップ治具19を
何度も使うことができる。
【0032】なお、上記の実施例の説明では、オイルシ
ール7とスナップリング8とを組み付ける行程を詳細に
説明したが、その行程の以前に、マウンティングフラン
ジ2、ボディ3およびカバー4をあらかじめボルト6で
締結しておくこと従来と同様である。ただし、この実施
例では、オイルシール7とスナップリング8とを、下か
ら組み付けられるようにしているので、上にしたカバー
4側からボルト6を締め付けたとしても、オイルシール
7およびスナップリング8の組み付け時に、ギヤポンプ
Pを反転させなくてもよい。このように反転させなくて
もよい点が、従来と決定的に違う。このようにギヤポン
プPを反転する必要がなくなるので、その分、作業効率
もよくなる。また、ギヤポンプPを反転する装置もいら
なくなるので、装置全体も小型化できる。
【0033】そして、この実施例では、ギヤポンプPを
例としているが、この発明の装置は、ギヤポンプPに限
定されない。例えば、シリンダのピストンロッドの周り
に、シール部材を組み付ける場合にも用いることができ
る。つまり、この発明の装置は、組み付け対象に形成し
た貫通孔に、シャフトを挿入し、この挿入したシャフト
の周りにシール部材やスナップリングを組み付けるもの
であれば、どのようなものにも適用できる。
【0034】また、この実施例では、圧入ブロック17
の上端面17aに、C形の凸部22を形成しているが、
この凸部22の形状はC形に限らない。圧入ブロック1
7の上端面17aにスナップリング8を置いたとき、こ
のスナップリング8を縮径でき、かつ、縮径したスナッ
プリング8の外径がシール孔9よりも小さくできるな
ら、凸部22はどのような形状でもよい。そして、スナ
ップリング8をある程度センタリングして上端面17a
に置くことができれば、この凸部22はなくてもよい。
さらに、キャップ治具19に形成した環状凹部30は、
環状に限らない。キャップ治具19に挿入したシャフト
5の先端を位置規制することができ、かつ、ピン25を
挿入することができる位置に凹部があればよい。
【0035】
【発明の効果】第1の発明は、例えばギヤポンプのよう
に、上にしたカバー側からボルト締め作業をするととも
に、このカバーとは反対側のマウンティングフランジに
シール部材やスナップリングを組み付ける場合でも、そ
のギヤポンプを反転せずにシール部材およびスナップリ
ングを組み付けることができる。したがって、反転作業
を人手に頼っていた従来とは異なり、その作業効率が向
上するととともに、作業者が、反転作業のために手首を
痛めるようなこともなくなる。また、ギヤポンプを反転
する装置がいらなくなる分、装置を小型化できるし、そ
れを反転させるための制御機構も不要になるので、全体
的に装置を簡素化して、コストダウンさせることができ
る。
【0036】第2の発明によれば、筒部材の上端面にス
ナップリングを置いたときに、このスナップリングが凸
部によってある程度センタリングされる。そのため、筒
部材の上端面に置いたときのスナップリングのズレが少
なくなり、その分、このスナップリングをセンタリング
する圧入ガイドのガイド孔の最大径を小さくすることが
できる。したがって、圧入ガイドの径も小さくなり、小
型化できる。
【0037】第3の発明によれば、キャップ治具を確実
に回収できるので、1つのキャップ治具で足りる。第4
の発明によれば、スプリングのバネ力によって、回収し
たキャップ治具の一端が筒部材の孔から突出するので、
キャップ治具をつかみやすく、筒部材から簡単に引き抜
くことができる。第5の発明によれば、キャップ治具を
シール部材に挿入するときに、そのシール部材を傷つけ
たりしない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の装置の断面図であり、(a)はマウンテ
ィングフランジ2に圧入ガイド11を当接した状態を示
す図であり、(b)はオイルシール7およびスナップリン
グ8をセットする前の圧入ブロック17を示す図であ
る。
【図2】実施例の装置の断面図であり、(a)はマウンテ
ィングフランジ2に圧入ガイド11を当接した状態を示
す図であり、(b)はオイルシール7およびスナップリン
グ8を圧入ブロック17にセットした状態を示す図であ
る。
【図3】実施例の装置の断面図であり、(a)はマウンテ
ィングフランジ2に圧入ガイド11を当接した状態を示
す図であり、(b)はキャップ治具19を圧入ブロック1
7の孔18に挿入した状態を示す図である。
【図4】実施例の装置の断面図であり、(a)はマウンテ
ィングフランジ2に圧入ガイド11を当接した状態を示
す図であり、(b)は圧入ブロック17をマウンティング
フランジ2の真下に移動した状態を示す図である。
【図5】実施例の装置の断面図であり、スナップリング
8の外周がガイド孔27に当接した状態を示す図であ
る。
【図6】実施例の装置の断面図であり、オイルシール7
およびスナップリング8の組み付けが完了した状態を示
す図でる。
【図7】実施例の装置の断面図であり、ピン25をキャ
ップ治具19の環状凹部30に挿入した状態を示す図で
ある。
【図8】実施例の装置の断面図であり、(a)はマウンテ
ィングフランジ2にオイルシール7およびスナップリン
グ8を組み付けた状態を示す図であり、(b)は圧入ブロ
ック17を下げてマウンティングフランジ2およびガイ
ド部材11から圧入ブロック17を抜いた状態を示す図
である。
【図9】圧入ブロック17の上端面17aを上から見た
図であり、(a)はなにも置いていない状態を示す図で、
(b)はスナップリング8をセットした状態を示す図で、
(c)はスナップリング8およびオイルシール7をセット
した状態を示す図である。
【図10】従来例の装置を示す図であり、ボルト6を締
め付けるときの状態を示す図である。
【図11】従来例の装置を示す図であり、オイルシール
7およびスナップリング8を組み付けるときの状態を示
す図である。
【符号の説明】
2 この発明の組み付け対象に相当するマウンティング
フランジ 5 シャフト 7 この発明のシール部材に相当するオイルシール 8 スナップリング 9 シール孔 10 環状溝 11 圧入ガイド 17 この発明の筒部材に相当する圧入ブロック 18 孔 19 キャップ治具 19aテーパ面 20 可動台 21 スプリング 22 凸部 23 小孔 25 ピン 27 ガイド孔 30 この発明の凹部に相当する環状凹部 31 貫通孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シール部材およびスナップリングの組み
    付け対象と、この組み付け対象に形成した貫通孔と、こ
    の貫通孔に挿入したシャフトと、このシャフトを囲むよ
    うにしたシール孔と、このシール孔の内周に形成した環
    状溝と、上記シール孔に組み込むシール部材と、上記環
    状溝に組み込むとともにシール孔よりもその径を大きく
    したスナップリングと、上記組み付け対象の下面に当接
    させ、かつ軸線方向下に向かって広がるテーパ状のガイ
    ド孔を形成した圧入ガイドと、この圧入ガイドの真下に
    位置するとともにその軸線を上記ガイド孔の軸線に一致
    させた筒部材と、この筒部材の孔に挿入するキャップ治
    具と、上記筒部材を上下動させる駆動機構とを備え、上
    記圧入ガイドは、その上面に位置するガイド孔の最小径
    を上記シール孔の径とほぼ同じにし、その下面に位置す
    る最大径を上記スナップリングの外径よりも大きくする
    一方、上記筒部材の径は、上記シール孔の径よりも小さ
    くしたことを特徴とするシール部材およびスナップリン
    グの組み付け装置。
  2. 【請求項2】 筒部材の上端面に凸部を形成し、筒部材
    の上端面にスナップリングを置いたときに、上記凸部と
    このスナップリングの内径との間に所定のすき間ができ
    る構成にしたことを特徴とする請求項1記載のシール部
    材およびスナップリングの組み付け装置。
  3. 【請求項3】 筒部材に径方向の小孔を形成し、この小
    孔にピンを出し入れ自在にする一方、キャップ治具は、
    上記ピンを挿入する凹部を形成したことを特徴とする請
    求項1または2記載のシール部材およびスナップリング
    の組み付け装置。
  4. 【請求項4】 筒部材内に、そこに挿入されたキャップ
    治具を受ける可動台と、この可動台を支えるスプリング
    とを備えた請求項1〜3のいずれかに記載のシール部材
    およびスナップリングの組み付け装置。
  5. 【請求項5】 キャップ治具の挿入方向先端に、先細り
    のテーパ面を形成した請求項1〜4のいずれかに記載の
    シール部材およびスナップリングの組み付け装置。
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