JPH11107728A - エンジン構造 - Google Patents

エンジン構造

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JPH11107728A
JPH11107728A JP29158597A JP29158597A JPH11107728A JP H11107728 A JPH11107728 A JP H11107728A JP 29158597 A JP29158597 A JP 29158597A JP 29158597 A JP29158597 A JP 29158597A JP H11107728 A JPH11107728 A JP H11107728A
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oil
pan
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oil pump
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/22Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、シリンダブロックにオイ
ルパンを取付けた後にオイルポンプにポンプチェーンを
巻掛け得て、部品点数を削減し得て、組付工数を削減し
得て、オイルポンプの位置設定の自由度を高め得て、バ
ッフルプレートの形状の自由度を高め得て、バッフルプ
レートのオイルパン開口に対する占有面積を大きくでき
ることによりバッフルプレートの剛性を高め得るととも
に気液分離効果を高め得て、オイルフィルタのメインテ
ナンス性を向上し得て、スペース効率を向上るすること
にある。 【構成】 このため、この発明は、シリンダブロック及
びオイルパンのクランク軸線方向一側端に夫々ブロック
側合わせ面及びパン側合わせ面を設け、シリンダブロッ
ク及びオイルパンに取付けられるチェーンカバーにカバ
ー側合わせ面を設け、ブロック側合わせ面及びパン側合
わせ面とカバー側合わせ面とが夫々クランク軸線に対し
て直角な面になるように形成して設けたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジン構造に係
り、特に、シリンダブロックにオイルパンを取付けた後
にオイルポンプにポンプチェーンを巻掛け得て、部品点
数を削減し得て、組付工数を削減し得て、オイルポンプ
の位置設定の自由度を高め得て、バッフルプレートの形
状の自由度を高め得て、バッフルプレートのオイルパン
開口に対する占有面積を大きくできることによりバッフ
ルプレートの剛性を高め得るとともに気液分離効果を高
め得て、オイルフィルタのメインテナンス性を向上し得
て、スペース効率を向上し得るエンジン構造に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンには、摺動する部分の潤滑や高
温となる部分の冷却を果たすために、各部に潤滑油を供
給している。潤滑油は、シリンダブロックに取付けられ
たオイルパンに溜められている。オイルパンの潤滑油
は、オイルポンプによりストレーナを介して吸入され、
オイルフィルタを介してシリンダブロックのメイン通路
に供給される。メイン通路の潤滑油は、クランク軸の軸
受部やシリンダの内周面、カム軸の軸受部等に供給さ
れ、潤滑及び冷却を果たす。
【0003】従来のエンジン構造としては、図9に示す
ものがある。図9において、202はエンジン、204
はシリンダブロック、206はクランク軸、208はチ
ェーンカバー、210はオイルパンである。エンジン2
02は、シリンダブロック204にクランク軸206を
クランクキャップ(図示せず)により軸支し、クランク
軸206にクランクスプロケット212を設け、タイミ
ングチェーン214を巻掛けている。タイミングチェー
ン214は、シリンダブロック204に取付けられるチ
ェーンカバー208により覆われる。前記オイルパン2
10は、シリンダブロック204及びチェーンカバー2
08の下端側に取付けられている。
【0004】このエンジン202の構造は、オイルパン
210内のシリンダブロック204にオイルポンプ21
6を取付け、このオイルポンプ216のオイルポンプケ
ース(以下「ポンプケース」と記す)218にストレー
ナ220を取付けるとともに、オイルポンプ軸222の
オイルポンプドリブンスプロケット224とクランク軸
206のオイルポンプドライブスプロケット226とに
オイルポンプドライブチェーン(以下「ポンプチェー
ン」と記す)228を巻掛けている。
【0005】クランク軸206により駆動されるオイル
ポンプ216は、オイルパン208内の潤滑油をストレ
ーナ220を介して吸引する。オイルポンプ208の吐
出する潤滑油は、シリンダブロック204に取付けたオ
イルフィルタ230を介してメイン通路232に供給さ
れ、クランク軸206の軸受部234等の潤滑及び冷却
を果たす。なお、符号236は、バッフルプレートであ
る。
【0006】このようなエンジン構造としては、特開平
2−115508号公報、特開平3−61605号公
報、特開平7−197801号公報、特開平8−232
85号公報に開示されるものがある。
【0007】特開平2−115508号公報に開示され
るものは、クランクケースの下面に配設したオイルパン
の近傍にオイルポンプを設け、このオイルポンプから吐
出される潤滑油をクランク軸の各軸受に供給する主通路
をクランク軸と平行に設け、この主通路の一部をオイル
パンに一体に形成し、主通路の残りをクランクケースに
一体に形成し、クランクケースとオイルパンとの結合時
に前記主通路を連通させたものである。
【0008】特開平3−61605号公報に開示される
ものは、オイルパンのオイルをオイルタンクに送る排出
ポンプとオイルタンクのオイルをエンジン各部に供給す
る給油ポンプとを備え、前記オイルタンクをオイルパン
近傍に取付け、このオイルタンクとオイルパンとに連な
る基体にポンプ取付部を設け、このポンプ取付部に排出
ポンプの吐出側及びオイルタンク内部を連通する第1通
路と給油ポンプの吸込側及びオイルタンク内部を連通す
る第2通路とを設けたものである。
【0009】特開平7−197801号公報に開示され
るものは、オイルパン内に位置させてシリンダブロック
にオイルポンプを取付け、このオイルポンプに取付けら
れたオイルポンプドライブスプロケットの外周に沿っ
て、その上側を覆うようにオイルガイドを設けたもので
ある。
【0010】特開平8−23285号公報に開示される
ものは、エンジン本体のクランク軸線の一側部に潤滑油
タンクを設け、この潤滑油タンクとエンジン本体との間
に潤滑油ポンプを位置させてこの潤滑油ポンプと潤滑油
ポンプとを一体的にしてエンジン本体に連結し、クラン
ク軸と略同一高さに潤滑油ポンプを位置させるとともに
この潤滑油ポンプよりも下位に潤滑油タンクを位置させ
たものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記図9に
示すエンジン202の構造は、先ず、シリンダブロック
204にオイルポンプ216を取付けた後に、ポンプケ
ース218にストレーナ220を取付け、オイルポンプ
ドリブンスプロケット224とオイルポンプドライブス
プロケット226とにポンプチェーン228を巻掛け、
次に、シリンダブロック204にチェーンカバー208
を取付けてから、シリンダブロック204及びチェーン
カバー208に別体のオイルパン210を取付けてい
る。
【0012】しかし、従来のエンジン202の構造にお
いては、シリンダブロック204に取付けられたオイル
ポンプ216を覆うようにシリンダブロック204及び
チェーンカバー208に別体のオイルパン210を取付
けているため、チェーンカバー208及びオイルパン2
10を外さなければ、また場合によってはチェーンカバ
ー208も外さなければ、オイルポンプ216やポンプ
チェーン228の整備を行うことができず、メインテナ
ンス性を低下させる不都合がある。
【0013】また、従来のエンジン202の構造におい
ては、エンジン202の始動直後の潤滑油吸い上げのレ
スポンス向上を向上させるために、オイルポンプ216
をなるべく下方に配設することが望ましい。
【0014】しかし、シリンダブロック204に取付け
たオイルポンプ216を下方に配設するためには、ポン
プケース218を下方に延長して形成しなければなら
ず、ポンプケース218が大形化して重量が大になる不
都合があるとともに、オイルポンプ216との干渉を回
避するためにバッフルプレート236の逃げが大きくな
り、形状の自由度が低くなる不都合がある。
【0015】さらに、従来のエンジン202の構造にお
いては、別体で単品のオイルポンプ216をシリンダブ
ロック204に取付けているため、部品点数が多く、組
付工数が増大する不都合があり、さらにまた、オイルフ
ィルタ230をシリンダブロック204に取付けている
ため、オイルフィルタ230が奥まった位置に取付けら
れることになり、メインテナンス性を低下させる不都合
がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去すべく、エンジンのシリンダブロック
及びこのシリンダブロックに取付られるオイルパンのク
ランク軸線方向一側端に夫々ブロック側合わせ面及びパ
ン側合わせ面を設け、前記シリンダブロック及びオイル
パンのクランク軸線方向一側端に取付けられるチェーン
カバーに前記ブロック側合わせ面及びパン側合わせ面に
当接されるカバー側合わせ面を設け、前記ブロック側合
わせ面及びパン側合わせ面とカバー側合わせ面とが夫々
クランク軸線に対して直角な面になるように形成して設
けたことを特徴とする。
【0017】前記エンジン構造は、前記オイルパンのク
ランク軸線方向一側端にオイルポンプの一構成部材を一
体的に設けたことを特徴とし、前記エンジン構造は、前
記オイルポンプ及びこのオイルポンプに取付けられるス
トレーナが下方に位置するようにオイルパンにバッフル
プレートを取付けて設けたことを特徴とし、前記エンジ
ン構造は、前記オイルポンプからエンジンに供給される
オイルの塵埃を除去するオイルフィルタをオイルパンに
取付けて設けたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明のエンジン構造は、シリ
ンダブロックのブロック側合わせ面及びオイルパンのパ
ン側合わせ面とチェーンカバーのカバー側合わせ面とを
クランク軸線に対して直角な面になるように形成して設
け、オイルパンのクランク軸線方向一側端にオイルポン
プの一構成部材を一体的に設けたことにより、シリンダ
ブロックにオイルパンを取付けた後にオイルポンプにポ
ンプチェーンを巻掛けることができ、ポンプケースを小
型化し得て、部品点数を削減することができる。
【0019】また、この発明のエンジン構造は、オイル
ポンプ及びこのオイルポンプに取付けられるストレーナ
が下方に位置するようにオイルパンにバッフルプレート
を取付けて設けたことにより、オイルポンプ及びストレ
ーナがバッフルプレートに干渉することがない。
【0020】さらに、この発明のエンジン構造は、オイ
ルポンプからエンジンに供給される潤滑油の塵埃を除去
するオイルフィルタをオイルパンに取付けて設けたこと
により、シリンダブロック下方の空間を有効に活用し、
オイルフィルタを奥まった位置から手の届く近い位置に
配設することができる。
【0021】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を説明
する。図1〜図8は、この発明の実施例を示すものであ
る。図1・図2において、2はエンジンである。このエ
ンジン2は、略V字形状のシリンダブロック4の上方に
第1・第2シリンダヘッド6・8を取付けて略V字形状
に第1・第2バンク10・12を形成し、第1・第2バ
ンク10・12間に略V字形状の空間部14を設けたい
わゆるV型エンジンである。
【0022】このエンジン2は、シリンダブロック4の
下部にクランク軸16をクランクキャップ18により軸
支し、クランクキャップ18を覆うようにシリンダブロ
ック4の下部にオイルパン20を取付けている。また、
このエンジン2は、シリンダブロック4及びオイルパン
20のクランク軸線A方向の一側端にチェーンカバー2
2を取付け、クランク軸線A方向の他側端にトランスミ
ッション24を取付けている。
【0023】前記シリンダブロック4の下部には、クラ
ンクキャップ18の取付けられる取付窪部26を設け、
この取付窪部26にブロック側軸受部28を設けてい
る。クランクキャップ18には、ブロック側軸受部28
に合致するキャップ側軸受部30を設けている。クラン
ク軸16は、ブロック側軸受部28とキャップ側軸受部
30とにより軸支される。
【0024】クランク軸16には、クランク軸線A方向
のシリンダブロック4から突出される一側端にクランク
スプロケット32とオイルポンプドライブスプロケット
34と補機用プーリ36とを取付けて設けている。クラ
ンクスプロケット32には、第1・第2シリンダヘッド
6・8に軸支したカム軸(図示せず)を駆動するタイミ
ングチェーン38を巻掛けている。オイルポンプドライ
ブスプロケット34には、後述のオイルポンプ60を駆
動するオイルポンプドライブチェーン(以下「ポンプチ
ェーン」と記す)40を巻掛けている。
【0025】このエンジン2構造は、シリンダブロック
4にクランクキャップ18の取付窪部26を囲むよう
に、前記オイルパン20の取付けられるパン用合わせ面
42を設けている。オイルパン20の上部には、ブロッ
ク用合わせ面44を設けている。オイルパン20は、パ
ン用合わせ面42にブロック用合わせ面44を当接して
取付けられる。
【0026】前記シリンダブロック4には、クランク軸
線A方向の一側端に前記チェーンカバー22の取付けら
れるブロック側合わせ面46を設けている。ブロック側
合わせ面46は、図2に示す如く、シリンダブロック4
のクランク軸線A方向に対して直角な幅方向両側と、シ
リンダブロック4の空間部14下縁を囲む上縁と、に夫
々設けられている。このブロック側合わせ面46は、図
1に示す如く、クランク軸線Aに対して直角な面になる
ように形成して設けている。
【0027】シリンダブロック4には、空間部14に臨
む上縁にクランク軸線A方向に指向させてメイン通路4
8を設けている。メイン通路48は、クランク軸線A方
向の一端側を空間部14を囲む上縁のブロック側合わせ
面46に開口して設け、クランク軸線A方向の他端側の
トランスミッション24側を閉塞して設けている。メイ
ン通路48には、ブロック側軸受部28に連通する軸受
用通路50を形成して設けている。
【0028】前記オイルパン20は、図3〜図7に示す
如く、底板部52とこの底板部52の周縁に立設した周
板部54とからなり、周板部52の上部に前記ブロック
用合わせ面44を設けている。オイルパン20は、クラ
ンク軸線A方向の一側端に前記チェーンカバー22の取
付けられるパン側合わせ面56を設けている。パン側合
わせ面56は、図2に示す如く、シリンダブロック4の
幅方向両側の各ブロック側合わせ面46に連続するよう
に略U字形状に形成され、図1に示す如く、クランク軸
線Aに対して直角な面になるように形成して設け、ま
た、ブロック側合わせ面4と同一面になるように形成し
て設けている。
【0029】オイルパン20は、図1に示す如く、クラ
ンク軸線A方向一側において対向する周板部54の一方
を他方に近接するように屈曲させて収納空間58を区画
形成している。この収納空間58を形成するように近接
して対向する周板部54間には、オイルポンプ60を設
けている。オイルポンプ60は、オイルパン20のクラ
ンク軸線A方向一側端に一構成部材であるオイルポンプ
ケース(以下「ポンプケース」と記す)62を一体的に
設け、このポンプケース62に取付けられるオイルポン
プハウジング(以下「ポンプハウジング」と記す)64
を設けている。
【0030】ポンプケース62には、ケース側合わせ面
66を設けている。ケース側合わせ面66は、パン側合
わせ面56と平行で且つパン側合わせ面56よりもオイ
ルパン20内奥側に位置するよう形成して設けている。
ポンプハウジング64には、ケース側合わせ面66に当
接されるハウジング側合わせ面68を設けている。ポン
プハウジング64は、ケース側合わせ面66にハウジン
グ側合わせ面68を当接させて取付けられる。
【0031】ポンプハウジング64のハウジング側合わ
せ面68側には、図1に示す如く、収納窪部70を設
け、インナロータ72及びアウタロータ74を回転可能
に内蔵している。インナロータ72には、オイルポンプ
軸74の一端側を固設している。オイルポンプ軸74
は、他端側をパン側合わせ面56よりも外方に位置する
ようにポンプハウジング64から突出させ、オイルポン
プドリブンスプロケット76を取付けて設けている。オ
イルポンプドリブンスプロケット76には、前記ポンプ
チェーン40が巻掛けられる。
【0032】前記ポンプケース62は、クランク軸線A
方向の一側端において収納空間58を形成するように近
接して対向する周板部54を連絡するように、オイルパ
ン20に一体的に設けられている。このポンプケース6
2には、収納空間58から離間する側に吸入通路78を
設けるとともに収納空間58に近接する側に吐出通路8
0を設け、背面の略中央部に位置させてストレーナ取付
部82を設け、上面にオイルパン20幅方向一側から他
側に傾斜するようにリリーフバルブ取付部84を突出さ
せて設けている。
【0033】ストレーナ取付部82には、ストレーナ8
6一端側の連結部88を取付け、吸入通路78の一端側
に連通して設けている。吸入通路78の他端側は、ポン
プハウジング64のインナロータ72及びアウタロータ
74間に形成される拡縮するポンプ室(図示せず)に連
通して設けている。ストレーナ86他端側の吸込部90
は、オイルパン20の底板部52に近接させて設けてい
る。オイルパン20の底板部52には、吸込部90を囲
むようにじゃま板92を立設している。オイルパン20
内の潤滑油は、ストレーナ86を介して吸入通路78に
よりオイルポンプ60に吸入される。なお、符号94
は、ストレーナブラケットである。
【0034】前記リリーフバルブ取付部84には、リリ
ーフバルブ96を取付け、このリリーフバルブ96を介
して吐出通路80とオイルパン20内とを連通してい
る。吐出通路80は、一端側をポンプ室(図示せず)に
連通して設け、他端側を収納空間58を区画形成する周
板部54に設けたフィルタ取付部98に開口して設けて
いる。フィルタ取付部98には、吐出通路80に隣接し
てサブ通路100の一端側を開口して設けている。
【0035】サブ通路100は、フィルタ取付部98か
ら収納空間58と離間する側の周板部54に指向させ、
この周板部54内方において中間部位をクランク軸線A
方向の一側端に指向させるよう折曲し、他端側をクラン
ク軸線A方向の一側端のパン側合わせ面56に開口して
設けている。
【0036】前記フィルタ取付部98には、収納空間5
8に配設されるオイルフィルタ102を取付けて設け
る。このオイルフィルタ102には、図4に示す如く、
オイルクーラ104を一体的に設けている。オイルポン
プ60から吐出通路80に吐出される潤滑油は、オイル
クーラ104において冷却水により冷却された後にオイ
ルフィルタ102において塵埃を除去され、サブ通路1
00に流入する。
【0037】前記オイルパン20には、バッフルプレー
ト106を取付けて設けている。バッフルプレート10
6は、図1に示す如く、オイルポンプ60及びこのオイ
ルポンプ60に取付けられるストレーナ86が下方に位
置するように、オイルパン20のバッフルプレート用取
付ボス部108に取付けられる。
【0038】このバッフルプレート106は、図5に示
す如く、クランク軸線A方向の一側端にポンプケース6
2の上面を覆い且つリリーフバルブ取付部84を上方に
挿通し得るように挿通部110を設け、オイルパン20
幅方向一側の収納空間58上方に位置する底板部52を
覆わないように切除部112を設け、クランク軸線A方
向の他側端の底板部52を覆わないようにトランスミッ
ション24側の周板部54から離間する離間部114を
設けている。
【0039】なお、収納空間58上方に位置する底板部
52及びクランク軸線A方向の他側端の底板部52は、
図1・図2に示す如く、オイルパン20の中央側に向か
って滑らかに下降するように傾斜させている。また、ク
ランク軸線A方向の他側端の底板部52は、図1に示す
如く、オイルパン20の上端に近接するように折曲して
突出させ、配設空間116を区画形成している。この配
設空間116には、ステアリングロッド118が配設さ
れる。
【0040】シリンダブロック4及びオイルパン20の
クランク軸線A方向の一側端に取付けられる前記チェー
ンカバー22には、シリンダブロック4のブロック側合
わせ面46及びオイルパン20のパン側合わせ面56に
当接されるカバー側合わせ面120を設けている。
【0041】カバー側合わせ面120は、図8に示す如
く、シリンダブロック4の幅方向両側のブロック側合わ
せ面46とオイルパン20のパン側合わせ面56とに当
接されるように外縁に沿って連続する略U字形状に形成
して設け、また、シリンダブロック4の空間部14を囲
むブロック側合わせ面46に当接されるように略U字形
状に形成して設けている。このカバー側合わせ面120
は、クランク軸線Aに対して直角な面になるように形成
して設けている。
【0042】チェーンカバー22には、カバー側通路1
22を形成して設けている。カバー側通路122は、一
端側をオイルパン20のクランク軸線A方向の一側端の
パン側合わせ面56に開口するサブ通路100に連通
し、他端側をシリンダブロック4の空間部14を囲むブ
ロック側合わせ面46に開口するメイン通路48に連通
するように、チェーンカバー22に形成して設けてい
る。なお、図8において、符号124はクランク軸16
を挿通する挿通孔、符号126はカバー側通路122か
ら図示しない過給機に潤滑油を供給する過給機用通路で
ある。
【0043】次に作用を説明する。
【0044】このエンジン2は、クランク軸16により
ポンプチェーン40を介してオイルポンプ60を駆動
し、オイルポンプ60によりオイルパン20内の潤滑油
をストレーナ86を介して吸引通路78に吸引する。オ
イルポンプ60から吐出通路80に吐出される潤滑油
は、リリーフバルブ96により圧力を調整され、オイル
パン20の周板部54に取付けられたオイルフィルタ1
02に流入する。オイルフィルタ102は、一体的に設
けたオイルクーラ104により潤滑油を冷却した後に塵
埃を除去し、ポンプケース62のサブ通路100に流入
させる。
【0045】サブ通路100の潤滑油は、チェーンカバ
ー22に設けたカバー通路122に流入し、上方に案内
されてシリンダブロック4のメイン通路48に供給され
る。メイン通路48の潤滑油は、軸受用通路50により
ブロック側軸受部28に供給され、クランク軸16の潤
滑及び冷却を果たす。また、メイン通路48の潤滑油
は、図示しない通路によりピストン(図示せず)や第1
・第2シリンダヘッド6・8のカム軸(図示せず)等に
供給され、潤滑及び冷却を果たす。
【0046】このエンジン2の構造は、シリンダブロッ
ク4のブロック側合わせ面46及びオイルパン20のパ
ン側合わせ面56とチェーンカバー22のカバー側合わ
せ面120とをクランク軸線Aに対して直角な面になる
ように形成して設け、また、シリンダブロック4のブロ
ック側合わせ面46及びオイルパン20のパン側合わせ
面56を同一面になるように形成して設け、オイルパン
20のクランク軸線A方向の一側端にオイルポンプ60
の一構成部材であるポンプケース62を一体的に設けて
いる。
【0047】このエンジン2の構造は、オイルパン20
のポンプケース62にポンプハウジング64を取付けて
オイルポンプ60を組付け、ポンプケース62にストレ
ーナ86を取付ける。このオイルポンプ60及びストレ
ーナ86を組付けたオイルパン20には、オイルポンプ
60及びストレーナ86が下方に位置するようにバッフ
ルプレート106を取付ける。
【0048】オイルポンプ60及びストレーナ86とバ
ッフルプレート106とを取付けたオイルパン20は、
シリンダブロック4に取付けられる。このオイルパン2
0を取付けた後に、クランク軸16のオイルポンプドラ
イブスプロケット34とオイルポンプ軸74のオイルポ
ンプドリブンスプロケット76とにポンプチェーン40
を巻掛けてから、シリンダブロック4のブロック側合わ
せ面46及びオイルパン20のパン側合わせ面56にチ
ェーンカバー22のカバー側合わせ面120を当接させ
て取付ける。
【0049】このように、このエンジン2の構造は、シ
リンダブロック4にオイルパン20を取付けた後にオイ
ルポンプ60にポンプチェーン40を巻掛けることがで
き、オイルパン20に直接ポンプケース62を設けたこ
とによりポンプケース62を小型化することができ、部
品点数を削減することができる。
【0050】このため、このエンジン2の構造は、シリ
ンダブロック4にオイルパン20を取付けた後にオイル
ポンプ60にポンプチェーン40を巻掛けることができ
ることにより、オイルポンプ60のメインテナンス性を
向上することができ、一体化により部品点数を削減し得
て、組付工数を削減することができ、また、オイルポン
プ60の位置設定の自由度を高めることができる。
【0051】また、このエンジン2の構造は、オイルポ
ンプ60及びこのオイルポンプ60に取付けられるスト
レーナ86が下方に位置するようにオイルパン20にバ
ッフルプレート106を取付けて設けたことにより、オ
イルポンプ60及びストレーナ86がバッフルプレート
106に干渉することがない。
【0052】このため、このエンジン2の構造は、オイ
ルポンプ60及びストレーナ86がバッフルプレート1
06に干渉することがないため、バッフルプレート10
6の形状の自由度を高め得て、バッフルプレート106
のオイルパン開口に対する占有面積を大きくできること
によりバッフルプレート106の剛性を高め得るととも
に気液分離効果を高めることができる。
【0053】さらに、このエンジン2の構造は、オイル
ポンプ60からエンジン2のメイン通路48に供給され
る潤滑油の塵埃を除去するオイルフィルタ102をオイ
ルパン20に取付けて設けたことにより、シリンダブロ
ック4下方の空間を有効に活用し、オイルフィルタ10
2を奥まった位置から手の届く近い位置に配設すること
ができる。
【0054】このため、このエンジン2の構造は、オイ
ルフィルタ102を奥まった位置から手の届く近い位置
に配設することができるため、オイルフィルタ102の
メインテナンス性を向上し得て、エンジン2下方のオイ
ルパン20にオイルフィルタ102を取付けたことによ
り、スペース効率を向上することができる。
【0055】
【発明の効果】このように、この発明のエンジン構造
は、シリンダブロックにオイルパンを取付けた後にオイ
ルポンプにポンプチェーンを巻掛けることができ、ポン
プケースを小型化し得て、部品点数を削減することがで
きる。このため、このエンジン構造は、シリンダブロッ
クにオイルパンを取付けた後にオイルポンプにポンプチ
ェーンを巻掛け得て、オイルポンプのメインテナンス性
を向上し得て、部品点数を削減し得て、組付工数を削減
し得て、オイルポンプの位置設定の自由度を高めること
ができる。
【0056】また、この発明のエンジン構造は、オイル
ポンプ及びストレーナがバッフルプレートに干渉するこ
とがないため、バッフルプレートの形状の自由度を高め
得て、オイルパン開口に対する占有面積を大きくできる
ことによりバッフルプレートの剛性を高め得るとともに
気液分離効果を高めることができ、さらに、オイルフィ
ルタを奥まった位置から手の届く近い位置に配設するこ
とができるため、オイルフィルタのメインテナンス性を
向上し得て、スペース効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すエンジンの断面図であ
る。
【図2】チェーンカバーを外したエンジンの正面図であ
る。
【図3】図2のオイルパン部位の拡大図である。
【図4】オイルフィルタの破断斜視図である。
【図5】バッフルプレートを取付けたオイルパンの平面
図である。
【図6】バッフルプレートを外したオイルパンの平面図
である。
【図7】オイルパンの底面図である。
【図8】チェーンカバーの正面図である。
【図9】従来例を示すエンジンの断面図である。
【符号の説明】
2 エンジン 4 シリンダブロック 16 クランク軸 18 クランクキャップ 20 オイルパン 34 オイルポンプドライブスプロケット 40 ポンプチェーン 46 ブロック側合わせ面 48 メイン通路 56 パン側合わせ面 60 オイルポンプ 76 オイルポンプドリブンスプロケット 78 吸入通路 80 吐出通路 86 ストレーナ 96 リリーフバルブ 100 サブ通路 102 オイルフィルタ 106 バッフルプレート 120 カバー側合わせ面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのシリンダブロック及びこのシ
    リンダブロックに取付られるオイルパンのクランク軸線
    方向一側端に夫々ブロック側合わせ面及びパン側合わせ
    面を設け、前記シリンダブロック及びオイルパンのクラ
    ンク軸線方向一側端に取付けられるチェーンカバーに前
    記ブロック側合わせ面及びパン側合わせ面に当接される
    カバー側合わせ面を設け、前記ブロック側合わせ面及び
    パン側合わせ面とカバー側合わせ面とが夫々クランク軸
    線に対して直角な面になるように形成して設けたことを
    特徴とするエンジン構造。
  2. 【請求項2】 前記エンジン構造は、前記オイルパンの
    クランク軸線方向一側端にオイルポンプの一構成部材を
    一体的に設けたことを特徴とする請求項1に記載のエン
    ジン構造。
  3. 【請求項3】 前記エンジン構造は、前記オイルポンプ
    及びこのオイルポンプに取付けられるストレーナが下方
    に位置するようにオイルパンにバッフルプレートを取付
    けて設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のエンジン構造。
  4. 【請求項4】 前記エンジン構造は、前記オイルポンプ
    からエンジンに供給されるオイルの塵埃を除去するオイ
    ルフィルタをオイルパンに取付けて設けたことを特徴と
    する請求項2に記載のエンジン構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2154342A1 (de) * 2008-08-14 2010-02-17 Mann + Hummel Gmbh Ölkühler-Ölpumpen-Einrichtung für eine Brennkraftmaschine
JP2010048143A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関のバッフルプレート
JP2010255457A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関におけるオイルパンの構造
JP2011127443A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Toyota Motor Corp 内燃機関の潤滑装置
JP2016160926A (ja) * 2015-03-05 2016-09-05 マツダ株式会社 エンジンのオイル供給装置

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