JPH11107706A - 蒸気タービンの保安装置 - Google Patents

蒸気タービンの保安装置

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JPH11107706A
JPH11107706A JP26992597A JP26992597A JPH11107706A JP H11107706 A JPH11107706 A JP H11107706A JP 26992597 A JP26992597 A JP 26992597A JP 26992597 A JP26992597 A JP 26992597A JP H11107706 A JPH11107706 A JP H11107706A
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JP
Japan
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valve
trip
oil
relay
line
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JP26992597A
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Akira Katayama
山 昭 片
Atsushi Narabe
厚 奈良部
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非常時用油圧式駆動装置へのリレートリップ
油の圧力を維持しつつ、トリップ電磁弁とリレートリッ
プ弁を作動させること。 【解決手段】 機械式トリップ弁2にロックアウト弁3
が油ライン25により接続され、このロックアウト弁3
にマスタートリップ電磁弁4および追加ロックアウト弁
20が油ライン25により順次接続されている。追加ロ
ックアウト弁20に油ライン25によりリレートリップ
弁7が接続され、リレートリップ弁7に油圧式駆動装置
がリレートリップ油ライン8aを介して接続されてい
る。機械式トリップ弁2と追加ロックアウト弁20は、
バイパスライン30によって接続され、追加ロックアウ
ト弁20は更に追加油ライン26を介してリレートリッ
プ弁7に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電用大型蒸気タ
ービンプラントに設置され、特に蒸気タービンプラント
に組込まれた保安装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、蒸気タービンプラントにはター
ビン発電機の異常事態に備え、この異常時に蒸気等がタ
ービンへ流入するのを自動的に遮断するための保安装置
が設けられている。図6乃至図10により、発電用大型
蒸気タービンを構成する一例として原子力タービンに組
込まれた蒸気タービンの保安装置について説明する。
【0003】図6において、油圧発生装置(図示せず)
から供給される高圧制御油1が機械式トリップ弁2とロ
ックアウト弁3を経由してマスタートリップ電磁弁4に
供給される。
【0004】そして、高圧制御油1はマスタートリップ
電磁弁4内部のスプールを経由して非常油5となり、主
蒸気止め弁や中間蒸気止め弁等の油圧式駆動装置に供給
される。また、非常油5の一部はリレーダンプ弁6やリ
レートリップ弁7に供給されている。一方、高圧制御油
1の一部はリレートリップ弁7を経由してリレートリッ
プ油8となり、蒸気加減弁やインタセプト弁等の油圧式
駆動装置に供給される。
【0005】機械式過速度トリップ装置が作動する場合
を、図7に示す。タービンがオーバースピードして、定
格回転数の約110%となると、非常調速機9が作動
し、トリップフィンガ11のラッチが外れ、レバー系1
0が動作するため、機械式トリップ弁2のスプールが動
作する。このため、高圧制御油1の機械式トリップ弁2
への供給が遮断される。また、非常油5はマスタートリ
ップ電磁弁4とロックアウト弁3の機械式トリップ弁2
を経由してドレンされ、油圧が低下する。このため、主
蒸気止め弁や中間蒸気止め弁などの作動弁(油圧式駆動
装置)が急閉する。一方、非常油5の油圧低下によりリ
レートリップ弁7のスプールも動作するため、リレート
リップ油8も油圧が低下して、蒸気加減弁とインタセプ
ト弁等の油圧式駆動装置も急閉する。この場合、非常調
速機9、トリップフィンガ11およびレバー系10によ
って、機械式過速度トリップ装置が構成される。
【0006】この機械式過速度トリップ装置の作動確認
試験の実施方法を図8に示す。まず、ロックアウト弁3
に付属する電磁弁を電気信号にて作動させると、ロック
アウト弁3のスプールが切替わりロックアウト状態とな
る。これにより、マスタートリップ電磁弁4の下流側
と、機械式過速度トリップ装置9,10,11は、油圧
系統的には一時的に分離される。
【0007】この状態で、オイルトリップ電磁弁12を
作動させて、タービン潤滑油を非常調速機9に注入させ
る。非常調速機9内部の偏心リングはその重心がタービ
ン軸系より若干偏心している。従って、タービンが定格
回転数であっても、注入された油の質量相当分だけ遠心
力が増加し、取付バネの荷重に打ち勝つ。このときリン
グが外部に突出しトリップフィンガ11を打つため、ラ
ッチが外れレバー系10が動作機械式トリップ弁2のス
プールを動作させる。これにより、一連の機械系の動作
確認をできる。動作確認後は、リセット電磁弁13を作
動させて、レバー系10とトリップフィンガ11をリセ
ットさせる。その後、ロックアウト弁3を試験前の状態
に復帰させて終了する。
【0008】一方、タービン軸振動増加や復水器真空度
低下等による電気信号でタービンをトリップさせる場合
を図9に示す。タービントリップの電気信号がマスター
トリップ電磁弁4の小弁14aと14bに入力され、小
弁14a,14bが作動するAND条件によりマスター
トリップ電磁弁4のスプールが切替わり、非常油5がド
レンされる。非常油5の油圧低下によりリレートリップ
弁7のスプールも動作するため、リレートリップ油8も
油圧が低下して蒸気弁が急閉する。なお、マスタートリ
ップ電磁弁4の動作確認試験をする場合には、まず、小
弁14aのみに模擬トリップ信号を入力させて、小弁1
4aのスプールの動作を付属のリミットスイッチにて検
出、確認する。小弁14aを復帰させた後で同様に他の
小弁14bについて作動確認することになる。
【0009】ところで、原子力タービンの場合には、リ
レートリップ油8のラインに原子炉保護を目的とした圧
力検出器15が設置されている。この圧力検出器15は
リレートリップ油8の油圧が低下し、これから蒸気加減
弁が急閉し、主蒸気圧力が増加するという予想状態を早
期に検出し、原子炉側の保護装置に緊急信号を伝える重
要な役割を有している。
【0010】実際にタービントリップ信号によりマスタ
ートリップ電磁弁4が作動する場合には、上述の様に非
常油5とリレートリップ油8がドレンされる。しかし、
図10に示すように、リレートリップ油8の油圧が低下
する際に、一般的には過渡的に脈動が生ずる。これはリ
レートリップ油8のライン長さやリレートリップ弁7の
ドレン吐出し能力等の条件により油圧配管系等に圧力波
が発生し、原子炉保護用圧力スイッチがON、OFFを
繰り返すためであり、チャタリング事象といわれてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のタービ
ン保安装置は、作動確認試験機能を有しているが、マス
タートリップ電磁弁4やリレートリップ弁7のスプール
そのものを実作動しているわけではないので、万一、高
圧制御油に含まれている異物等によりスプールが固着し
ていても検出できず、十分な作動確認ができない。
【0012】また、原子力タービンの場合には、リレー
トリップ油8の油圧低下時に原子炉保護用圧力検出器1
5がON、OFFを繰り返すことを確実に防止すること
が望まれていた。
【0013】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、すべての作動確認ができる作動確認試験機
能を有するとともに、圧力検出器のチャタリン事象を確
実に防止することができる蒸気タービンの保安装置を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、蒸気タービン
の非常時用油圧式駆動装置を制御する蒸気タービンの保
安装置において、マスタートリップ電磁弁と、マスター
トリップ電磁弁に油ラインにより接続された追加ロック
アウト弁と、追加ロックアウト弁に油ラインにより接続
され、非常時用油圧式駆動装置にリレートリップ油を送
るリレートリップ弁とを備え、追加ロックアウト弁に、
マスタートリップ電磁弁をバイパスするバイパスライン
により油を供給するとともに、追加ロックアウト弁とリ
レートリップ弁とを追加油ラインで接続したことを特徴
とする蒸気タービンの保安装置、および蒸気タービンの
非常時用油圧式駆動装置を制御するとともに複数の弁を
有する蒸気タービンの保安装置において、各弁間に接続
された油ラインおよびリレートリップ油ラインと、非常
油ラインおよびリレートリップ油ラインのいずれかに検
出ラインを介して取付けられた圧力検出器とを備え、検
出ラインは圧力検出器への油の流入を止める逆止弁を有
することを特徴とする蒸気タービンの保安装置である。
【0015】本発明によれば、マスタートリップ電磁弁
を作動確認のために作動させると、油ラインを流れる非
常油の圧力低下によって追加ロックアウト弁を介してリ
レートリップ弁が作動する。このとき追加ロックアウト
弁に油ラインとは別個のバイパスラインから油が供給さ
れ、さらに追加ロックアウト弁から追加油ラインを経て
リレートリップ弁へ圧力低下のない非常油が供給される
ため、非常時用油圧式駆動装置へのリレートリップ油が
油圧低下となることはない。
【0016】また油ラインまたはリレートリップ油ライ
ンから圧力検出器への検出ラインに、逆止弁を設けたこ
とにより、油ラインまたはリレートリップ油ラインの圧
力低下を確実に検出することができ、かつ圧力検出器の
チャタリングを防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1乃至図5は、本発明によ
る蒸気タービンの保安装置の一実施の形態を示す図であ
る。
【0018】図1乃至図5に示すように、蒸気タービン
の保安装置は機械式トリップ弁2と、機械式トリップ弁
2に油ライン25を介して接続されたロックアウト弁3
と、ロックアウト弁3に油ライン25を介して接続され
るとともに、小弁14a,14bとリミットスイッチ2
1を有するマスタートリップ電磁弁4と、マスタートリ
ップ電磁弁4に油ライン25を介して接続されるととも
に、リミットスイッチ23を有する追加ロックアウト弁
20とを備えている。
【0019】また機械式トリップ弁2およびロックアウ
ト弁3には、各々高圧発生装置1aから高圧制御油1が
供給されるようになっており、さらに機械式トリップ弁
2と追加ロックアウト弁20は、バイパスライン30に
よって接続されている。
【0020】また機械式トリップ弁2の上流側には、非
常調速機9と、トリップフィンガ11と、レバー系10
とからなる機械式過速度トリップ装置が設けられてい
る。また機械式過速度トリップ装置は、さらにタービン
潤滑油を非常調速機9に導くオイルトリップ電磁弁12
と、レバー系10とトリップフィンガ11をリセットさ
せるリセット電磁弁13とを有している。
【0021】また追加ロックアウト弁20の下流側に
は、リレートリップ弁7が油ライン25を介して接続さ
れ、さらにリレーダンプ弁6および油圧式駆動装置が追
加油ライン26を介して接続されている。リレートリッ
プ弁7には、更にリレートリップ油ライン8aが接続さ
れ、リレートリップ油ライン8aには油圧式駆動装置が
接続されている。
【0022】またリレートリップ油ライン8aには、検
出ライン29を介して圧力スイッチ15a,15b,1
5c,15dからなる圧力検出器15が接続されている
(図5(a))。この場合、検出ライン29は絞り弁3
1と、圧力スイッチ15a,15b,15c,15dへ
の油の流入を止める逆止弁32とを有している。
【0023】次にこのような構成からなる本実施の形態
の作用について説明する。
【0024】まず図1により、本発明の実施の形態のタ
ービン保安装置系統の通常運転状態について説明する。
図1に示すように油圧発生装置19から供給される高圧
制御油1が、機械式トリップ弁2とロックアウト弁3を
経由して油入ライン25を経てマスタートリップ電磁弁
4に供給される。そして、高圧制御油1はマスタートリ
ップ電磁弁4内部のスプールを経由して、非常油5とな
ったのち、油ライン25を経て追加ロックアウト弁20
に達し、追加油ライン26を介して主蒸気止め弁や中間
蒸気止め弁等の油圧式駆動装置に供給されている。ま
た、追加油ライン26の非常油5の一部は、リレーダン
プ弁6やリレートリップ弁7に供給されている。一方、
高圧制御油1の一部はリレートリップ弁7を経由し、リ
レートリップ油ライン8a内でリレートリップ油8とな
って、蒸気加減弁やインタセプト弁等の油圧式駆動装置
に供給され、さらに追加ロックアウト弁20の非常油
は、油ライン25によってリレートリップ弁7に導かれ
る。
【0025】また、機械式トリップ弁2からロックアウ
ト弁3に接続される高圧制御油の一部は、マスタートリ
ップ電磁弁4をバイパスライン30によってバイパスし
て追加ロックアウト弁20に供給されている。
【0026】タービン軸振動増加や復水器真空度低下等
によって生じる電気信号によりタービンをトリップさせ
る場合には、従来の技術同様にタービントリップの電気
信号がマスタートリップ電磁弁4の小弁14aと14b
に入力される。この場合、AND条件により、マスター
トリップ電磁弁4のスプールが切替わり、非常油5がド
レンされ、追加ロックアウト弁20を経由した非常油5
の油圧も低下する。このときリレートリップ弁7のスプ
ールも動作し、リレートリップ油ライン8a内のリレー
トリップ油8も油圧が低下して蒸気加減弁は急閉する。
【0027】ところで、図5に示すように、タービント
リップによりリレートリップ油ライン8a内のリレート
リップ油8が急激に低下する場合には、圧力検出器15
への検出ライン29に設けられた絞り弁31の開度を適
当に設定することにより、圧力スイッチ15a,15
b,15c,15dの検出部にあるリレートリップ油8
が主に逆止弁32を経てリレートリップ油ライン8aに
流れ込む。このことにより圧力スイッチ15a,15
b,15c,15dは、瞬時に動作して圧力低下を示
す。
【0028】その後、図5(b)に示すようにリレート
リップ油ライン8a内のリレートリップ油8に油圧脈動
が生じ、油圧が再度上昇しても逆止弁32は閉状態とな
っているので、絞り弁31のオリフィス効果のため圧力
スイッチ15a,15b,15c,15d側の油圧上昇
は緩和される。このため、当該圧力スイッチ15a,1
5b,15c,15dがチャタリングすることはない。
すなわち、圧力検出器15によってリレートリップ油8
の油圧低下を迅速に検出することができるとともに逆止
弁32を有する検出ライン29によってチャタリングを
回避できる。
【0029】また、油圧脈動の程度に応じて、絞り弁3
1の開度を適当に微調整することができる。
【0030】次に図2によりマスタートリップ電磁弁4
とリレートリップ弁7における動作確認試験の作用を示
す。
【0031】まず図2に示すように、追加ロックアウト
弁20に付属する電磁弁を電気信号にて作動させると、
追加ロックアウト弁20のスプールが切替わりロックア
ウト状態となる。このとき、リミットスイッチ23の作
動によって、スプール切替わり状態を確認できる。この
ような追加ロックアウト弁20のロックアウト状態によ
り、マスタートリップ電磁弁4と追加ロックアウト弁2
0より下流側の機器6,7等が油圧系統的に、一時的に
分離される。この状態で、マスタートリップ電磁弁4の
小弁14a,14bに模擬信号を入力させて、両小弁1
4a,14bのスプールを動作させる。小弁14a,1
4bが動作することにより、マスタートリップ電磁弁4
のスプール両側の荷重バランスが崩れて、当該スプール
が動作する。この場合、スプールが確実に切替わったど
うかは、スプール端近傍に設置されたリミットスッチ2
1にて確認できる。
【0032】その後、マスタートリップ電磁弁4のスプ
ールが切替わることにより、マスタートリップ電磁弁4
からの非常油5がドレンされるので、リレートリップ弁
7のスプール端の圧力も低下し、当該スプールが切り替
わる。この場合、追加ロックアウト弁20から分岐した
追加油ライン26を介して非常油24がリレートリップ
弁7に供給されているので、リレートリップ弁7におい
てスプール切り替えが行なわれても、リレートリップ油
ライン8a内のリレートリップ油8は油圧低下すること
はない。また、リレートリップ弁7のスプールが確実に
切替わったどうかは、スプール端近傍に設置されたリミ
ットスッチ22にて確認することができる。
【0033】マスタートリップ電磁弁4とリレートリッ
プ弁7の動作確認後は、小弁14a,14bに対する模
擬信号を解除して、マスタートリップ電磁弁4を元の状
態に復帰させたのち、追加ロックアウト弁20のロック
アウト状態を解除させる。
【0034】次に図3により機械式過速度トリップ装置
の動作確認試験の作用を示す。
【0035】まず、ロックアウト弁3に付属する電磁弁
を電気信号にて作動させると、ロックアウト弁3のスプ
ールが切替わりロックアウト状態となる。これにより、
マスタートリップ電磁弁4の下流側と、機械式過速度ト
リップ装置9,10,11は、油圧系統的には一時的に
分離される。
【0036】この状態で、オイルトリップ電磁弁12を
作動させて、タービン潤滑油を非常調速機9に注入させ
る。非常調速機9内部の偏心リングはその重心がタービ
ン軸系より若干偏心している。従って、タービンが定格
回転数であっても、注入された油の質量相当分だけ遠心
力が増加し、取付バネの荷重に打ち勝つ。このときリン
グが外部に突出しトリップフィンガ11を打つため、ラ
ッチが外れレバー系10が動作機械式トリップ弁2のス
プールを動作させる。これにより、一連の機械系の動作
確認をできる。動作確認後は、リセット電磁弁13を作
動させて、レバー系10とトリップフィンガ11をリセ
ットさせる。その後、ロックアウト弁3を試験前の状態
に復帰させて終了する。
【0037】次に図4により機械式過速度トリップ装置
の動作確認試験時において、タービントリップが生じた
ときの実施形態を示す。
【0038】すなわち、図3に示す状態からタービント
リップの電気信号がマスタートリップ電磁弁の小弁14
aと14bに入力されると、図4に示すようにAND条
件によりマスタートリップ電磁弁4のスプールが切替わ
り非常油5が追加ロックアウト弁20を経由してドレン
される。非常油5の油圧低下によりリレートリップ弁7
のスプールも動作するため、高圧制御油1からリレート
リップ弁7への供給も遮断される。この場合、非常油2
4の油圧も低下しているため、リレートリップ弁7のス
プール切り替わり後はリレートリップ油8も油圧低下し
て蒸気弁は急閉する。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、非常時用油圧式駆動装
置へのリレートリップ油の圧力を維持した状態で、トリ
ップ電磁弁とリレートリップ弁を実際に作動させて、こ
れらの弁の作動確認をおこなうことができる。また、タ
ービン廻りの機器配置に制約されずに、油ラインおよび
リレートリップ油ラインの圧力低下を確実に検出するこ
とができ、かつ圧力検出器のチャタリングを確実に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による蒸気タービンの保安装置の一実施
の形態を示す系統図。
【図2】図1に示す保安装置の動作確認試験を示す説明
図。
【図3】図1に示す保安装置の動作確認試験を示す説明
図。
【図4】図1に示す保安装置の動作確認試験を示す説明
図。
【図5】リレートリップ油の油圧降下時の挙動を示す
図。
【図6】従来の蒸気タービンの保安装置の系統図。
【図7】機械式過速度トリップ装置の作動時の機能説明
図。
【図8】機械式過速度トリップ装置の作動確認試験時の
機能説明図。
【図9】電気信号によるタービントリップ動作時の説明
図。
【図10】リレートリップ油の油圧降下時の挙動を示す
図。
【符号の説明】
2 機械式トリップ弁 3 ロックアウト弁 4 マスタートリップ電磁弁 5 非常油 8 リレートリップ油 8a リレートリップ油ライン 15 圧力検出器 15a 圧力スイッチ 20 追加ロックアウト弁 25 油ライン 26 追加油ライン 29 検出ライン 30 バイパスライン 31 絞り弁 32 逆止弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸気タービンの非常時用油圧式駆動装置を
    制御する蒸気タービンの保安装置において、 マスタートリップ電磁弁と、 マスタートリップ電磁弁に油ラインにより接続された追
    加ロックアウト弁と、 追加ロックアウト弁に油ラインにより接続され、非常時
    用油圧式駆動装置にリレートリップ油を送るリレートリ
    ップ弁とを備え、 追加ロックアウト弁に、マスタートリップ電磁弁をバイ
    パスするバイパスラインにより油を供給するとともに、 追加ロックアウト弁とリレートリップ弁とを追加油ライ
    ンで接続したことを特徴とする蒸気タービンの保安装
    置。
  2. 【請求項2】蒸気タービンの非常時用油圧式駆動装置を
    制御するとともに複数の弁を有する蒸気タービンの保安
    装置において、 各弁間に接続された油ラインおよびリレートリップ油ラ
    インと、 非常油ラインおよびリレートリップ油ラインのいずれか
    に検出ラインを介して取付けられた圧力検出器とを備
    え、 検出ラインは圧力検出器への油の流入を止める逆止弁を
    有することを特徴とする蒸気タービンの保安装置。
  3. 【請求項3】検出ラインには、逆止弁と並列に絞り弁を
    設けたことを特徴とする請求項2記載の蒸気タービンの
    保安装置。
JP26992597A 1997-10-02 1997-10-02 蒸気タービンの保安装置 Withdrawn JPH11107706A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103808513A (zh) * 2012-11-15 2014-05-21 中国广东核电集团有限公司 核电站汽轮机危机保安机构离线试验设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103808513A (zh) * 2012-11-15 2014-05-21 中国广东核电集团有限公司 核电站汽轮机危机保安机构离线试验设备

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