JPH0565805A - 蒸気タービンの制御方法及びその制御装置 - Google Patents

蒸気タービンの制御方法及びその制御装置

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JPH0565805A
JPH0565805A JP5365892A JP5365892A JPH0565805A JP H0565805 A JPH0565805 A JP H0565805A JP 5365892 A JP5365892 A JP 5365892A JP 5365892 A JP5365892 A JP 5365892A JP H0565805 A JPH0565805 A JP H0565805A
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JP
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valve
turbine
circuit
pressure
steam
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JP5365892A
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English (en)
Inventor
Teiichiro Akashi
石 貞一郎 明
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負荷遮断時におけるタービンのオーバースピ
ードを防ぐとともに、系統事故による蒸気加減弁の急閉
を防ぎ、電力系統の過渡安定度の向上を図る。 【構成】 タービン出力に対する発電機電流の急激な減
少によって負荷遮断を検出し、蒸気加減弁3及びインタ
ーセプト弁7を急閉する第1の保護回路と、タービン出
力に対する発電機負荷の急激な減少によって系統事故を
検出しインターセプト弁7を急閉し低圧タービンバイパ
ス弁55を急開する第2の保護回路と、発電機の相差角
検出装置と、その相差角検出装置によって検出された相
差角が減速側に反転したときインターセプト弁を所定設
定開度又は相差角が増速側に反転するまで急開させると
ともに低圧タービンバイパス弁を急速に全閉させる脱調
防止装置を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、負荷遮断時或は系統事
故時におけるオーバースピードを回避するようにした蒸
気タービンの制御方法及び制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、蒸気タービンが大容量になると
負荷遮断時のオーバースピードを抑えることが難しくな
るため、応答の速い電気油圧式制御が用いられている。
そして、負荷遮断時に蒸気加減弁及びインターセプト弁
を急閉するため、タービン出力と発電機負荷とのアンバ
ランスを検知して回転上昇を予測し、弁を急閉するパワ
ーロードアンバランス回路が採用されている。
【0003】図8は、上記パワーロードアンバランス回
路を備えた従来の原子力発電プラントにおける蒸気ター
ビン制御装置の概略系統図であって、沸騰水型原子炉の
如き蒸気発生器1で発生した蒸気は主蒸気止め弁2及び
蒸気加減弁3を介して高圧タービン4に流入され、そこ
で蒸気の保有エネルギが動力に変換される。上記高圧タ
ービン4で仕事を行なった蒸気はさらに湿分分離器5で
湿分が除去され、中間止め弁6及びインターセプト弁7
を介して再び低圧タービン8に送給され、そこで蒸気の
保有エネルギが動力に変換され、高・低圧タービン4,
8の発生動力によって発電機9が駆動され発電が行なわ
れる。そして、低圧タービン8を出た蒸気は復水器10
で凝縮され、復水として給水加熱器11、給水ポンプ1
2を介して再び蒸気発生器1に送られる。
【0004】また、蒸気発生器1と主蒸気止め弁2間か
らは、タービンバイパス弁13及び蒸気減圧減温装置1
4を有するバイパス導管15が分岐導出されており、こ
のバイパス導管15が復水器10に接続され、蒸気ター
ビンの起動時や負荷遮断時などに蒸気を蒸気タービンを
バイパスして還流させるようにしてある。
【0005】ところで、タービン軸には回転数検出装置
20が設けられており、その回転数検出装置20で検出
された速度信号は速度制御回路21を介して負荷制御回
路22に印加されている。上記負荷制御回路22には負
荷設定器23からの負荷設定信号も入力されており、そ
の負荷設定信号と前記速度制御回路21からの制御信号
とが加算され、加算信号が低値優先回路24及びインタ
ーセプト弁位置制御回路25に入力されており、上記イ
ンターセプト弁位置制御回路25からの出力信号によっ
て各インターセプト弁7の開度が制御されるようにして
ある。
【0006】一方、蒸気発生器1の出口側には圧力検出
器26が設けられており、その圧力検出器26で検出さ
れた蒸気圧信号は圧力制御回路27に送られ、そこで圧
力設定器28の圧力設定値と比較演算され、その出力信
号が前記低値優先回路24に入力される。しかして、そ
の低値優先回路24から、前記負荷制御回路22及び圧
力制御回路27からの制御信号の低値信号が蒸気加減弁
位置制御回路29に送られ、その蒸気加減弁位置制御回
路29によって蒸気加減弁3の開度制御が行なわれる。
【0007】また、前記圧力制御回路27からの制御信
号は、タービンバイパス流量制御回路30にも加えられ
ている。そのタービンバイパス流量制御回路30には低
値優先回路24からの出力信号も加えられており、圧力
制御回路27からの制御信号と比較演算され、その偏差
信号がタービンバイパス弁位置制御回路31に送られ、
タービンバイパス弁位置制御回路31からの出力信号に
よってタービンバイパス弁13の開度が制御される。
【0008】しかして、例えば負荷設定器23により負
荷減少の操作をすると、負荷制御回路22から低値優先
回路24に入力する制御信号が小さくなり、この信号が
圧力制御回路27からの圧力制御信号と比較され、いず
れか低値、この場合には減少した負荷制御回路側の信号
が蒸気加減弁位置制御回路29に送られ、蒸気加減弁3
が閉方向に動作され、蒸気タービン4,8に流入する蒸
気量が減少され、負荷設定の減少に見合って負荷が減少
させられる。
【0009】一方、上記蒸気タービンへの流入蒸気の減
少によって、蒸気発生器1で発生した蒸気の余剰分は蒸
気発生器1の圧力上昇を伴なう。
【0010】そこで、蒸気発生器1の出口側に設けられ
ている圧力検出器26によって上記上昇した蒸気圧力が
検出され、その圧力信号が圧力設定信号と比較演算さ
れ、その出力信号が前記低値優先回路24及びタービン
バイパス流量制御回路30に送られる。このタービンバ
イパス流量制御回路30では、圧力制御回路27の出力
と低値優先回路24からの加減弁開度信号とが比較さ
れ、圧力上昇に見合った弁開度信号と、現状の蒸気加減
弁開度との偏差信号がタービンバイパス弁位置制御回路
31に送られ、タービンバイパス弁13が開方向に制御
され、余剰蒸気が減温装置14を介して復水器10へ還
流される。そしてこれによって蒸気発生器の圧力上昇が
抑えられる。
【0011】このように、一時的に蒸気発生器1の余剰
蒸気をタービンバイパス系統を経て復水器10に還流す
ることによって圧力上昇を抑えることができるが、この
場合には、蒸気の保有エネルギを発電に利用しないで捨
てていることになる。
【0012】そこで、負荷制御回路22と圧力制御回路
27からの出力信号を出力修正回路32に入力し、そこ
で両出力信号の偏差信号を蒸気発生器1の出力制御回路
33に送り、その出力制御回路33によって蒸気発生量
が負荷減少に見合うように減少させられる。しかして上
記圧力制御の作用によってタービンバイパス弁13が閉
止させられ、新たなバランス状態でプラントの運転が継
続される。
【0013】図9は、蒸気加減弁位置制御回路29等の
弁位置制御回路の説明図であって、低値優先回路24或
はタービンバイパス流量制御回路30からの弁開度指令
信号Pが加算器34でバイアス信号Eと加算され、増幅
器35及び電気油圧サーボ弁36を経て油圧シリンダ3
7のピストンを動かし、蒸気加減弁等の弁開度を制御す
る。このピストンの位置は作動トランス38により検出
され、復調回路39及び非線形フィードバック回路40
を経て前記加算器34にフィードバックされる。
【0014】ところで、この様な回路は常時運転中の比
較的緩かな弁の動きの場合には有効であるが、負荷遮断
時或は系統事故時においては0.2秒程度の速さで弁を
閉める必要があるため、一般にパワーロードアンバラン
ス回路の出力信号によって作動される急閉電磁弁41が
設けられている。
【0015】図10は、上記油圧サーボ部の概略系統図
であって、油圧シリンダ37はシングルアクティング式
のものであって、ピストン42の下部にのみ油圧がかか
り、閉鎖力はばね43によって与えられるように構成さ
れている。上記油圧シリンダ37のピストン42の下部
には、電気油圧サーボ弁44により制御された作動油が
供給されるとともに、油圧シリンダ37の底部にはディ
スクダンプ弁45が設けられており、このディスクダン
プ弁45は常時は急閉電磁弁41を経て供給される油圧
によって閉鎖されている。しかして、上記急閉電磁弁4
1が励磁されると、ディスクダンプ弁45の下部油圧が
落ち、ディスクダンプ弁45が開らいて油圧シリンダ3
7内の油をドレンに逃すので、ピストン42が急降下
し、ピストンに接続されている蒸気加減弁3或はインタ
ーセプト弁7が急閉する。なお、図中、符号46は電気
油圧サーボ弁44への給油を弁急閉時に断つためのシャ
ットオフ弁である。
【0016】一方、図8に示すように、高圧タービン4
の出口部にはその出口圧力を検出する圧力検出器47が
設けられており、この圧力検出器47で検出されたター
ビン出力に比例する圧力信号がパワーロードアンバラン
ス回路48に入力されている。このパワーロードアンバ
ランス回路48には、発電機9に設けられた負荷検出器
49からの負荷信号も入力されており、このパワーロー
ドアンバランス回路48からの出力信号が、蒸気加減弁
急閉電磁弁41a及びインターセプト弁急閉電磁弁41
b、並びに負荷設定器23に出力される。
【0017】図11は、パワーロードアンバランス回路
48の回路構成を示す図であり、タービン出力と発電機
負荷とが連続量で比較され、その差が一定値αより大き
くなり、且つその変化率が一定値βより大きくなったと
きに弁閉信号γが発生する。そして、変化率の出力信号
はAND回路50及びOR回路51によってセルフホー
ルドされる。
【0018】しかして、上記パワーロードアンバランス
回路48が作動すると、蒸気加減弁急閉電磁弁41aが
働いて蒸気加減弁3が急閉するとともに、インターセプ
ト弁急閉電磁弁41bが働いてインターセプト弁7が急
閉する。また、負荷設定器23に入力されることによっ
て負荷設定値が零となり、負荷設定器のモータがランバ
ックする。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の制
御方式においては、負荷遮断が発生するとパワーロード
アンバランス回路が作動して蒸気加減弁及びインターセ
プト弁が急閉するので、負荷遮断時のオーバースピード
を防止するのに極めて有効である。
【0020】しかし、この方式では送電系統の地絡事故
のような場合にもこの回路が作動し、蒸気加減弁及びイ
ンターセプト弁を全閉してしまう等の問題がある。そこ
で、系統事故時に積極的にパワーロードアンバランス回
路によって蒸気弁を急閉してタービン出力を減らし、系
統の過渡安定度を向上することも考えられている。しか
し、この場合には、タービンより上流側つまり蒸気発生
部の特性が問題となる。すなわち、系統事故時に蒸気加
減弁が全閉し事故回線がクリアされると再び蒸気加減弁
が開くようになっている制御方式であるが、この時の蒸
気流量変化が蒸気発生器の圧力上昇を引き起こすことに
なり危険である。
【0021】特に、蒸気発生器がBWRの場合には、圧
力上昇が生じるとボイドの変化により炉心の中性子束密
度が異常に高くなる恐れがあるため、炉心の安全上蒸気
加減弁が急閉した場合には原子炉をスクラムするように
している。したがって、原子力発電所の場合、このよう
な回路では系統事故が発生するとユニット停止に至るこ
とになり好ましくない。
【0022】また、数ユニットが集まっている発電所で
は、ユニット発電中に1ユニットの送電線の地絡事故に
よりラインの電圧が降下し、パワーロードアンバランス
回路が働き、全ユニットが停止してしまうこになり、電
力系統の運用上大きな問題となっている。
【0023】ところで、地絡事故の瞬間には負荷は減少
するが、発電機電流は逆に増加する方向にある。したが
って、負荷のかわりに電流をとれば、パワーロードアン
バランス回路は地絡事故時においては作動せず、発電機
主遮断器が開の場合にのみ作動してタービンのオーバー
スピードを防止することができる。
【0024】しかしながら、この方法においては系統事
故時の過渡安定度を向上する効果が全くなくなり、また
系統事故時に故障回線のクリアに失敗してそのまま停止
になった場合にタービンがオーバースピードする問題が
ある。
【0025】すなわち、地絡事故時に発電機電流は増加
するが、送電する能力はないためタービン負荷トルクと
しては殆ど0となる。このため回線クリアの失敗により
この状態が持続すると、タービン回転数は110%を越
えて、タービンの非常調速機が作動し、オーバースピー
ドトリップとなる。すなわち、回転数の上昇により蒸気
加減弁及びインターセプト弁は図12に示すように順次
閉るが、この応答は余り速くないので、オーバースピー
ドを防ぐことはできない。
【0026】このように、パワーロードアンバランス回
路のパワーの部分を検出する手段は、負荷であっても電
流であっても必ずしも完全なものではない。
【0027】一方、負荷を検出した回路によりインター
セプト弁を閉め、電流で検出した回路によって蒸気加減
弁を閉める方法も提案されている(米国特許第3,60
1,617号)。これによれば、系統事故時には負荷の
減少によりインターセプト弁は閉るが、火力発電所の場
合、再熱器の容積が大きいため、これがクッションの役
目をして再熱器圧力が上昇するのみで、蒸気加減弁が閉
らず、全ユニットが停止してしまうこともない。また発
電機主遮断器が開いた場合には蒸気加減弁も閉まり、オ
ーバースピードを防ぐことができる。そして、系統事故
時の過渡安定度を向上させる効果も有しておりかなり有
効である。
【0028】しかしながら、原子力発電所においては、
火力発電所における再熱器のような容積の大きなクッシ
ョンの役目を果すものがなく、容積が比較的に小さな湿
分分離器しかないため、上記米国特許の方式を直接適用
した場合湿分分離器の圧力上昇を来たし、湿分分離器の
安全弁が作動する異常事態に陥る可能性がある等の問題
がある。
【0029】また、系統事故後の系統遮断器のクリア後
における発電機の内部相差角のスイング(乱調)に伴な
い、相差角が大きくなり脱調が発生することもある等の
問題もある。
【0030】本発明はこのような点に鑑み、負荷遮断時
におけるタービンのオーバースピードを防ぐとともに、
系統事故による蒸気加減弁の急閉、原子炉スクラムを防
ぎ、系統事故によるユニット送電中のユニット全数の共
倒れを防ぎ、かつ電力系統の過渡安定度の向上を有効に
した、蒸気タービンの制御方法及び制御装置を得ること
を目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、系統事故をタ
ービン出力に対する発電機負荷の急激な減少によって検
出し、その発電機負荷の急減時にインターセプト弁を急
閉するとともに低圧タービンバイパス弁を急開し、その
後発電機の相差角が減速側に反転したとき、インターセ
プト弁を或設定開度又は相差角が増速側に反転するまで
急開させるとともに低圧タービンバイパス弁を全閉に至
るまで急閉することを特徴とするものである。
【0032】また第2の発明は、タービン出力に対する
発電機電流の急激な減少によって負荷遮断を検出し、蒸
気加減弁およびインターセプト弁を急閉する第1の保護
回路と、タービン出力に対する発電機負荷の急激な減少
によって系統事故を検出しインターセプト弁を急閉し、
低圧タービンバイパス弁を急開する第2の保護回路と、
発電機の相差角検出装置と、その相差角検出装置によっ
て相差角が減速側に反転したときインターセプト弁を所
定設定開度又は相差角が増速側に反転するまで急開させ
るとともに低圧タービンバイパス弁を急速に全閉させる
脱調防止装置とを有することを特徴とする。
【0033】さらに第3の発明は、第2の発明の蒸気タ
ービン制御装置において、高圧タービン第1段落出口圧
力とインターセプト弁ボール圧力をそれぞれ検出する圧
力検出器と、各検出器による検出圧力信号にそれぞれ出
力分担比率を乗じて0から100%出力に対応した高圧
タービンと低圧側タービンの出力信号とし、その各出力
信号を合算してタービン出力信号とする演算処理装置を
有することを特徴とする。
【0034】
【作用】系統事故が発生すると、タービン出力に対する
発電機負荷が急激に減少することを利用し、このタービ
ン出力に対する発電機負荷の急激な減少によって系統事
故を検出し、これによってインターセプト弁を急閉する
とともに低圧タービンバイパス弁を急開する。したがっ
て、低圧タービン側に流れる蒸気が低圧タービンバイパ
ス弁を経て復水器へ排出され、蒸気タービンのオーバー
スピードが抑えられるとともに、再熱器或は湿分分離器
の圧力上昇が防止される。一方、系統事故後系統遮断器
のクリア後において発電機の相差角が減速側に反転する
と、インターセプト弁を急開させるとともに低圧タービ
ンバイパス弁が急閉され、これによって相差角が最大9
0度を越えて脱調するようなことが防止される。
【0035】
【実施例】図1は本発明における蒸気タービンの制御装
置の概略構成を示す図であり、図6と同一部分には同一
符号を付しその詳細な説明は省略する。
【0036】図1において、符号53は本発明における
パワーロードアンバランス回路であって、このパワーロ
ードアンバランス回路53には、従来と同様に負荷検出
器49からの負荷信号及び圧力検出器47からの圧力信
号が入力されている。この場合上記圧力検出器47は、
従来のように高圧タービン出口圧力ではなくインターセ
プト弁7等の開閉によって影響を受けないように高圧タ
ービン第一段階の圧力を検出するようにしてある。
【0037】ところで、上記パワーロードアンバランス
回路53には、回転数検出装置20によって検出された
回転数信号も入力されており、一方このパワーロードア
ンバランス回路53の出力は、負荷設定器23、蒸気加
減弁急閉電磁弁41a,及びインターセプト弁急閉電磁
弁41bに送られるばかりでなく、インターセプト弁急
開電磁弁54、湿分分離器5の出口蒸気を直接復水器1
0側に排出する低圧タービンバイパス弁55の急開急閉
装置56及びその低圧タービンバイパス弁55の下流側
に設けられた減温器57に冷却水を供給する冷却水調節
弁58にも入力するようにしてある。なおその他の構成
は図6と同様である。
【0038】図2は、本発明におけるインターセプト弁
作動用等の油圧回路部の構成を示す概略系統図であり、
電気油圧サーボ弁44をバイパスするように急開電磁弁
59及び急開リレー60が設けられており、上記急開電
磁弁59が作動すると、スプールが下側に移動し、作動
油が急開リレー60に供給され、その急開リレー60の
スプールが図において左動し、その急開リレー60を経
て作動油が油圧シリンダ37のピストン42の下部に流
入し、そのピストン42を介してインターセプト弁7等
が急開される。なお、図中符号61aは全開検出用リミ
ットスイッチ、61bは全閉検出用リミットスイッチ、
62は作動油が急速にしかも多量に油圧シリンダ37内
に流入するときその油圧が低下することを防止するアキ
ュムレータである。
【0039】ところで、図3は前記パワーロードアンバ
ランス回路53の構成を示す図であり、そのパワーロー
ドアンバランス回路は第1の保護回路と第2の保護回路
とを有し、第1の保護回路ではタービンの出力と比例関
係にある圧力検出器47からの出力信号からなるタービ
ン出力信号70と、負荷検出器49の電流トランス(C
T)の信号を使用した発電機電流信号71とが減算器7
2aで比較され、その偏差信号qA が微分器73a及び
比較器74aに入力されるようにしてある。上記微分器
73aでは上記偏差信号qA の変化率が演算され、その
変化率が所定値β1 以上(一般的には100%/10m
sec以上)になると比較器75aから出力信号が発せ
られ、OR回路76aを経てAND回路77aに加えら
れる。一方、上記偏差信号qA が所定値α1 以上(一般
的には40%以上)になると比較器74aから出力信号
が発生されその信号がAND回路77aに加えられる。
そして、このAND回路77aの条件が成立すると、そ
のAND回路77aから出力信号が発生されその出力信
号がOR回路78を経て蒸気加減弁急閉電磁弁41aに
加えられる。また上記AND回路77aからの出力信号
は前記OR回路76aにも加えられ、変化率条件はOR
回路76aによってセルフホールドされる。
【0040】しかして、負荷遮断時に発電機遮断器が開
くと、発電機電流はゼロとなり、タービン出力との偏差
A 及びその変化率も大きくなり、それぞれ所定値
α1 ,β1 以上となり、AND回路77aの条件が成立
する。したがって、AND回路77aから出力信号が発
生され、その出力信号がOR回路78を経て蒸気加減弁
急閉電磁弁41aに加えられ、蒸気加減弁急閉電磁弁4
1aが励磁され、蒸気加減弁3が急閉される。一方、上
記AND回路77aからの出力信号はOR回路79を経
てインターセプト弁急閉電磁弁41bにも加えられ、そ
のインターセプト弁急閉電磁弁41bの作動によってイ
ンターセプト弁7が急閉される。このようにして、負荷
遮断が発生すると、蒸気加減弁3及びインターセプト弁
7が急閉され、タービンのオーバースピードが防止され
る。
【0041】一方、第2の保護回路では、前記タービン
出力信号70と、負荷検出器49の電圧トランス(P
T)信号と電流トランス(CT)信号から演算された負
荷信号80とが減算器72bで比較され、その偏差信号
B が微分器73bに入力され、その偏差信号の変化率
が所定値β2 以上になると比較器75b及びOR回路7
6bを経てAND回路77bに加えられるとともに、そ
の偏差信号qB が所定値α2 以上になると比較器74b
を経てAND回路77bに加えられる。そして、上記A
ND回路77bのAND条件が成立すると、そのAND
回路77bから出力信号が出力され、その出力信号がA
ND回路81を経てOR回路79に加えられる。
【0042】しかして、系統事故が発生すると、負荷が
ほぼゼロとなるので発電機負荷80はゼロとなる。ター
ビン出力は系統事故の直後は直前の状態と同一であり、
これらの偏差qB は大きくなり、変化率も大きいので、
それぞれ所定値α2 ,β2 以上となり、AND回路77
bの条件が成立する。したがって、AND回路77bか
ら出力信号が発せられ、AND回路81及びOR回路7
9を経てインターセプト弁急閉電磁片41b及び低圧タ
ービンバイパス弁急開急閉装置56に入力され、インタ
ーセプト弁7が急速に全閉され且低圧タービンバイパス
弁55が急速に全開される。
【0043】このようにして、系統事故発生時には発電
機電流71は増えるので前記qA は小さくなり、図3で
2点鎖線で示す部分Eは作動せず蒸気加減弁3は急閉し
ないが、インターセプト弁7が急閉するととともに低圧
タービンバイパス弁55が急開し、高圧タービンから排
出された蒸気が復水器に排出されるので、タービンのオ
ーバースピードが防止される。
【0044】ところで、系統事故時に系統遮断器がクリ
アミスした場合には、タービン出力と発電機負荷のアン
バランスが続き、蒸気タービンが慣性により加速され、
オーバースピードに至ることがある。そこで、前記AN
D回路77bからの出力信号は限時作動リレー82aを
介してOR回路78に加えられている。
【0045】したがって、クリアミスと判断される時刻
後、蒸気タービンのオーバースピードが110%を越え
ないようなタイミングに設定した一定時刻経過後もAN
D回路77bの出力が出続けている場合には、上記限時
作動リレー82aからの出力信号がOR回路78に加え
られ、その信号によって蒸気加減弁急閉電磁弁が励磁さ
れ、蒸気加減弁3が急閉される。
【0046】前記AND回路77aからの出力信号は、
さらにNOT回路83にも加えられており、そのNOT
回路83の出力信号がAND回路84に入力されてい
る。そのAND回路84には前記AND回路77bの出
力信号も入力されており、AND条件が成立すると、そ
の出力信号が限時作動リレー85を作動させ、主蒸気止
め弁2及び中間止め弁6を急閉するようにしてある。し
かして、負荷遮断が行なわれておらずAND回路77a
からの出力信号が出ておらず、かつ系統事故によりAN
D回路77bから出力信号が発生されていると、AND
回路84のAND条件が成立し、その出力信号が限時作
動リレー85に入力される。したがって、上記AND回
路77bから限時作動リレー85で設定された時間以上
継続して出力信号が発生されていると、すなわち系統事
故が所定時間継続している状態になると、限時作動リレ
ー85が作動して主蒸気止め弁2及び中間止め弁6が急
閉され、タービントリップが発生され、蒸気タービン速
度が120%以下に抑えられる。なお、この場合蒸気タ
ービンの非常調速機が110〜111%で作動している
ため、上記AND回路84及び限時作動リレー85等は
二重保護用であって必ずしも設ける必要はない。
【0047】一方、インターセプト弁全閉及び低圧ター
ビンバイパス弁全開はリミットスイッチ86,87によ
って検出され、両スイッチ86,87の検出信号がAN
D回路88を経て前記AND回路81に加えられてい
る。したがって、インターセプト弁が全閉し、低圧ター
ビンバイパス弁が全開すると、インターセプト弁7の急
閉電磁弁41bはリセットされディスクダンプ弁もリセ
ットされる。
【0048】ところで、一般に系統事故は図4のように
考えることができる。すなわち、図4において90は発
電機9を駆動する蒸気タービン、91は無限大ブスであ
り、発電機9で発生した電力は2回線(インピーダンス
1 ,L2 )で無限大ブス91に送電されている。この
状態で例えば1回線がA点で3相地絡を起したものと仮
定すると、この系統事故の検出によって系統遮断器Bが
開く。このようにして1回線が切り離され残りの1回線
で送電を続けるが、この時の負荷及び電流は図5の
(a)に示すようになる。すなわち、地絡事故の瞬間に
おいて負荷はほぼ零になり、故障回線のクリアと同時に
復帰して事故以前より大きくなる。その後は発電機9と
母線との相差角の関係でスイングしながら整定する(図
5の(b))。これを乱調とも云うが、過渡安定度が悪
いと図5の(b)で示すC又はDのように相差角が最大
90度を越えて脱調或は同期はずれを生ずることもあ
る。
【0049】この相差角はタービン出力と負荷のアンバ
ランスによって加速トルクが働き、回転体の慣性によっ
て回転上昇又は下降する分だけ相差角が開く。一方、発
電機電流は事故直後においては事故前より増加し、故障
回線のクリア後に減少する。そしてこの後はスイングし
ながら整定する。
【0050】そこで、系統事故発生と同時に、前述のよ
うに、タービンの加速トルクを減少させ蒸気タービンの
オーバースピードを抑えるとともに、図5の(b)に示
す脱調Cを避けるためにインターセプト弁を急閉し、こ
の時高圧タービン出口から湿分分離器を経てインターセ
プト弁までの圧力が過大になることを回避するために、
低圧タービンバイパス弁を急開するが、それとともに、
図5の(b)に示す脱調Dを防止する必要もある。
【0051】この目的のために、インターセプト弁全閉
及び低圧タービンバイパス弁全開後のリセット状態がN
OT回路92によって検出され、これがAND回路93
に加えられるとともに、前記AND回路88からの出力
信号が瞬時動作限時復帰リレー94を介してAND回路
93に加えられる。
【0052】一方、負荷検出器49の3相の各電流トラ
ンス信号毎に発電端の1乃至数サイクル当りの時間がト
リガー回路95でトリガーされ、その間の回転数検出器
20が検出する発電機軸心上の歯車歯数が計数回路96
でカウントされる。このカウントされた数は記憶回路9
7で記憶されている前回の計数と比較され、その差が減
速側になった場合つまりその差が所定値α3 以下になる
と比較器98から出力信号が出力し、この出力信号が前
記AND回路93に入力される。
【0053】したがって、上記計数の差がα3 以下すな
わち発電機の相差角が減速側にすべり込むと、比較器9
8からの出力信号がAND回路93に入力され、AND
回路93の条件が成立し、そのAND回路93からの出
力信号が、AND回路105を経てインターセプト弁7
の急開電磁弁54に出力されそのインターセプト弁急開
電磁弁54が励磁されてインターセプト弁が急開される
とともに、OR回路99及びAND回路100を経て低
圧タービンバイパス弁55の急開急閉装置56へ伝えら
れ、低圧タービンバイパス弁55が急閉される。そして
上記低圧タービンバイパス弁55が全閉するとリミット
スイッチ101が作動し、OR回路99及びAND回路
100のセルフホールドが解除され、リセットされる。
【0054】この時インターセプト弁7は比較器98が
増速側に反転したら、AND回路93が条件不成立とな
り出力はリセットし、インターセプト弁急開電磁弁54
はリセットするため、インターセプト弁は途中開度であ
れば、その開度で止まり全開はしない(図5(c)参
照)。
【0055】また、予め系統事故発生前の状況(インピ
ーダンス等)によってインターセプト弁の開度設定が特
定できる場合には、可変設定器102による開度設定信
号と油圧シリンダの作動トランス38の出力信号により
検出した位置信号の非線形フィードバック回路40の出
力或は復調回路39の出力との偏差を比較器103で比
較し、それが設定値以上になったことを検出してNOT
回路104を経てその信号をAND回路105に加える
ことによって、インターセプト弁が所定設定開度になっ
たときAND回路105の条件を不成立としてAND回
路105からの出力を止め、インターセプト弁急開電磁
弁54を無励磁にしてインターセプト弁を途中開度で止
めるようにしてもよい。
【0056】ところで、系統事故後系統遮断器のクリア
時には、一般に発電機負荷は増加するが発電機電流が減
少する現象が起るという問題がある。この発電機電流が
減少する現象は系統側の特性であり、空中架線ケーブル
から超高圧地中埋設ケーブルの技術が進歩し、ケーブル
のキャパシタンスが増大したことや、系統遮断器と系統
ブス(母線)間に設けるリアクトルのインピーダンス等
との関連でこの発電機電流が減少する程度が変わる。
【0057】一方、タービン出力は、タービン出力に比
例する特性を有する高圧タービンの出口圧力を検出する
のが従来の一般的な検出方法であるため、タービン出力
に対する発電機負荷の急激な減少によって系統事故を検
出しインターセプト弁を急閉し、低圧タービンバイパス
弁を急開する保護回路及び脱調防止装置の作動中でも、
タービン出力は高圧タービン及び中圧タービンを含む低
圧側タービンの出力の総和としてほぼ一定として検出さ
れる。
【0058】しかして、前記第1実施例のように、ター
ビン出力と発電機電流の差の変化率が一定値以上でかつ
その差が一定値以上になったことによって負荷遮断を検
出し、蒸気加減弁及びインターセプト弁を急閉するもの
においては、系統遮断器のクリア時における上記発電機
電流の減少によって、その現象の程度によるが負荷遮断
とみなされて蒸気加減弁も急閉されてしまう恐れがあ
る。
【0059】図6及び図7は、上述のように誤って負荷
遮断とみなされ蒸気加減弁が急閉されることを防止し得
るようにした本発明の他の実施例を示す図である。
【0060】すなわち、図6に示すように、高圧タービ
ン4にはその第1段落の圧力を検出する圧力検出器47
が設けられるとともに、各インターセプト弁7の下流側
にはインターセプト弁ボール圧力を検出する圧力検出器
107,108が設けられ、各圧力検出器47,10
7,108からの圧力信号がパワーロードアンバランス
回路53に入力されている。
【0061】パワーロードアンバランス回路53には、
図7に示すように、各圧力検出器47,107,108
で検出された圧力信号がそれぞれ乗算器109,11
0,111に加えられ、そこで高圧タービン及び低圧側
各タービンのそれぞれの出力分担比率が乗ぜられ、その
後加算器112により合算され、その合算信号が蒸気タ
ービン出力信号70とする演算処理装置が設けられてい
る。その他の点は図1或は図3に示す第1実施例と同一
である。
【0062】そこで、系統事故が発生し第2の保護回路
が作動してインターセプト弁7が急閉されるとともに低
圧タービンバイパス弁55が急開されている場合には、
低圧側のタービンには蒸気が流入しないため、蒸気ター
ビンの出力は高圧タービンだけから出力されることにな
る。すなわち、図7において乗算器109からの出力信
号のみがタービン出力信号70となる。
【0063】ところで、前記出力分担率は火力発電プラ
ントの高中低圧タービンの構成では高圧タービンで30
%、中圧タービンで30%、低圧タービンで40%が一
般的であり、原子力発電プラントの高低圧タービンの構
成では高圧タービン40%、低圧タービンで60%が一
般的であるため、例えばプラントが全負荷運転中に系統
事故が発生し、インターセプト弁7が全閉した場合に
は、タービン出力信号は30%或は40%となる。した
がって、系統事故後系統遮断器のクリア時に発電機電流
が減少する現象が発生しても、第1の保護回路の作動条
件である[(タービン出力)−(発電機電流)]が一定
値以上(一般的には40%以上)の条件が成立すること
は殆どなく、第1の保護回路が作動して蒸気加減弁の全
閉に至るようなことを大幅に減少させることができる。
また、インターセプト弁が全閉に至らない状態を想定し
た場合にも、第1の保護回路の作動条件をほぼ回避する
ことができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、負荷遮断時には従来と同様に蒸気加減弁とインター
セプト弁を急閉して蒸気タービンのオーバースピードを
抑えるとともに、系統事故時にはインターセプト弁を急
閉し、蒸気タービン出力と負荷とのアンバランスを少な
くして増速側の脱調と蒸気タービンのオーバースピード
を抑え、さらに系統遮断器クリア後の発電機の相差角の
減少或は減速側の脱調を抑えるべくインターセプト弁を
途中開度まで急開するようにしたので、系統の安定度を
向上させることができる。またインターセプト弁の急閉
時に低圧タービンバイパス弁を急開して高圧タービン出
口から湿分分離器を経てインターセプト弁までの圧力上
昇を抑え、安全に系統事故時の運転を行なうことができ
る。このようにして、系統事故による蒸気加減弁の急閉
と原子炉スクラムを防ぎ、ユニット送電中のユニット全
数の共倒れを防ぎ、電力系統の過渡安定度を向上させる
ことができる。さらに各タービンの出力分担比率を乗じ
た出力信号を合算してタービン出力信号とする演算処理
装置を設けた場合には、系統事故後系統遮断器のクリア
時に起る発電機電流が減少する現象発生時においても、
蒸気加減弁が急閉してしまうようなことをかなりの部分
回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明制御装置の概略構成を示す系統図。
【図2】本発明の制御装置における油圧回路部の構成説
明図。
【図3】本発明におけるパワーロードアンバランス回路
の一実施例を示す図。
【図4】系統事故説明図。
【図5】本発明における作動説明図。
【図6】本発明の他の実施例の概略構成を示す図。
【図7】パワーロードアンバランス回路の他の実施例を
示す図。
【図8】従来の制御装置の概略構成を示す系統図。
【図9】従来装置における弁位置制御回路の説明図。
【図10】従来装置における油圧サーボ回路図。
【図11】従来装置におけるパワーロードアンバランス
回路を示す図。
【図12】回転上昇時における加減弁とインターセプト
弁の動作説明図。
【符号の説明】
1 蒸気発生器 3 蒸気加減弁 4 高圧タービン 5 湿分分離器 7 インターセプト弁 8 低圧タービン 9 発電機 20 回転数検出装置 21 速度制御回路 22 負荷制御回路 23 負荷設定器 24 低値優先回路 25 インターセプト弁位置制御回路 26 圧力検出器 29 蒸気加減弁位置制御回路 47,107,108 圧力検出器 49 負荷検出装置 53 パワーロードアンバランス回路 54 インターセプト弁急開電磁弁 55 低圧タービンバイパス弁 56 低圧タービンバイパス弁急開急閉装置 109,110,111 乗算器 112 加算器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】系統事故をタービン出力に対する発電機負
    荷の急激な減少によって検出し、その発電機負荷の急減
    時にインターセプト弁を急閉するとともに低圧タービン
    バイパス弁を急開し、その後発電機の相差角が減速側に
    反転したとき、インターセプト弁を或設定開度又は相差
    角が増速側に反転するまで急開させるとともに低圧ター
    ビンバイパス弁を全閉に至るまで急閉することを特徴と
    する、蒸気タービンの制御方法。
  2. 【請求項2】発電端の各相について1乃至数サイクル当
    りの時間をトリガー回路でトリガーし、その間の発電機
    回転数検出歯車の通過数を計数し、その直前の計数との
    偏差によって相差角の変動を検知することを特徴とす
    る、請求項1記載の蒸気タービンの制御方法。
  3. 【請求項3】タービン出力に対する発電機電流の急激な
    減少によって負荷遮断を検出し、蒸気加減弁およびイン
    ターセプト弁を急閉する第1の保護回路と、タービン出
    力に対する発電機負荷の急激な減少によって系統事故を
    検出しインターセプト弁を急閉し、低圧タービンバイパ
    ス弁を急開する第2の保護回路と、発電機の相差角検出
    装置と、その相差角検出装置によって検出された相差角
    が減速側に反転したときインターセプト弁を所定設定開
    度又は相差角が増速側に反転するまで急開させるととも
    に低圧タービンバイパス弁を急速に全閉させる脱調防止
    装置とを有することを特徴とする、蒸気タービンの制御
    装置。
  4. 【請求項4】高圧タービン第1段落出口圧力とインター
    セプト弁ボール圧力をそれぞれ検出する圧力検出器と、
    各検出器による検出圧力信号にそれぞれ出力分担比率を
    乗じて0から100%出力に対応した高圧タービンと低
    圧側タービンの出力信号とし、その各出力信号を合算し
    てタービン出力信号とする演算処理装置を有することを
    特徴とする、請求項3記載の蒸気タービンの制御装置。
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