JPH11107230A - 融雪処理方法及び融雪処理装置 - Google Patents

融雪処理方法及び融雪処理装置

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JPH11107230A
JPH11107230A JP9281117A JP28111797A JPH11107230A JP H11107230 A JPH11107230 A JP H11107230A JP 9281117 A JP9281117 A JP 9281117A JP 28111797 A JP28111797 A JP 28111797A JP H11107230 A JPH11107230 A JP H11107230A
Authority
JP
Japan
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cylindrical body
snow
peripheral wall
ground
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP9281117A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Katayama
文夫 片山
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KAMIMURA CONCRETE KOGYOSHO KK
Original Assignee
KAMIMURA CONCRETE KOGYOSHO KK
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雪を溶かすための温水の使用を最小限とし、
エネルギーを節約すると共に、溶かした水の大部分を地
下水に還元して雨水処理施設の小規模化を実現し、都市
部における地下水の枯渇や地盤沈下の問題をも解決す
る。 【解決手段】 周壁が透水性を有し上部にオーバーフロ
ー排出部を有する筒体を上部を地上に開口させて地中に
埋設し、この筒体の内部に地下水を貯留させ、筒体内に
上部開口から雪を投入して貯留した地下水で雪を融か
し、溶かした水を筒体の周壁から地中に浸透させ、余剰
の水だけをオーバーフロー排出部から排出させる融雪処
理方法、及び、上部を地上に開口させて地中に埋設した
周壁が透水性を有する筒体と、この筒体の周壁上部に接
続され下水管などの雨水処理施設に連通するオーバーフ
ロー管とを有する融雪処理装置。雪を溶かすのに地下水
を使用するから、特段のエネルギーを必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は道路などに降り積も
った雪を融雪処理するもので、多雪地域に用いて好適な
融雪処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の融雪処理は、例えば、温水を流し
た融雪溝に雪を投入して融かしながら流し、溶けた水は
全て下水管などの雨水処理施設に排出することが行われ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の融雪処理は、雪
を溶かすのに温水を用いるのが一般的であるから、多量
の温水を必要とし、したがって多量のエネルギーを必要
としていた。また、溶かした水は全て下水管などの雨水
処理施設に排出するのが一般的であるから、大規模な雨
水処理施設が必要とされ、都市部においては地下水の枯
渇や地盤沈下の問題も生じていた。本発明は、雪を溶か
すための温水の使用を最小限とし、エネルギーを節約す
ると共に、溶かした水の大部分を地下水に還元して雨水
処理施設の小規模化を実現し、都市部における地下水の
枯渇や地盤沈下の問題をも解決するためになされたもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、周壁が透水性
を有し上部にオーバーフロー排出部を有する筒体を上部
を地上に開口させて地中に埋設し、この筒体の内部に地
下水を貯留させ、筒体内に上部開口から雪を投入して貯
留した地下水で雪を融かし、溶かした水を筒体の周壁か
ら地中に浸透させ、余剰の水だけをオーバーフロー排出
部から排出させることを特徴とする融雪処理方法、及
び、上部を地上に開口させて地中に埋設した周壁が透水
性を有する筒体と、この筒体の周壁上部に接続され下水
管などの雨水処理施設に連通するオーバーフロー管とを
有することを特徴とする融雪処理装置である。
【0005】本発明においては、雪を溶かすのに地下水
を使用するから、特段のエネルギーを必要としない。筒
体内の上部に温水供給手段を設け、処理すべき雪の量が
多いときはこの温水供給手段から筒体内に温水を散水し
て融雪能力を高めることができるが、このような場合で
も温水は補助的に用いられるから、使用する温水及びエ
ネルギーは少量でよい。
【0006】雪を溶かした水は、ほとんどが筒体の周壁
から地中に浸透し、地下水として還元されるので、雨水
本管などの雨水処理施設は小規模なものでよい。融雪処
理量が多くて地中への浸透が間に合わない場合には、一
部の水がオーバーフローし、オーバーフロー管から雨水
処理施設に排出される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、実施例に関する図面に基づ
いて本発明を詳細に説明する。図1は実施例の融雪処理
装置Aの断面説明図、図2は同じく平面説明図である。
【0008】この融雪処理装置Aは、図1に示すよう
に、筒体1とオーバーフロー管3を有する。筒体1は、
周壁に多数の水抜孔4を有する円筒状のコンクリートブ
ロックで、上部を地上に開口させて地中に埋設されてい
る。筒体1の上部には上部ブロック2が載せられ、その
中央が開口部となっており、開口部には安全のためにグ
レーチング5及び落下防止網6が設置されている。筒体
1の周壁の上部にはオーバーフロー排出部として貫通孔
が設けられ、そこにオーバーフロー管3が接続されてい
る。オーバーフロー管3の他端は雨水処理施設としての
雨水本管9に接続されている。筒体1内の上部には、温
水供給手段として温水管7が配設され、図示しないバル
ブにより任意のときに温水を筒体内に散水できるように
なっている。温水管7には散水栓14が分岐して設けら
れ、地上でも散水できるようになっている。筒体1の周
壁の上部にはさらに雨水流入管8が接続され、民地など
に降った雨水が流入するようになっている。
【0009】筒体1は、掘削線11のように漏斗状に掘
削したのちに埋設されるが、掘削線11と筒体1の周壁
との間には砕石が充填された砕石層10が形成されてお
り、筒体内への地下水の流入及び筒体から地中への水の
浸透が促進されるようになっている。さらに、砕石層1
0と掘削線11の間には透水シート12が設けられ、砕
石層が土砂で目詰まりしないように配慮されている。
【0010】この融雪装置Aは、グレーチングの上か
ら、又はグレーチングを取り外して、開口部から雪が投
入される。筒体1内には地下水が砕石層から筒体周壁の
水抜孔をへて流入し、貯留している。投入された雪は地
下水で溶かされる。溶けた水は筒体周壁の水抜孔、砕石
層をへて地中に浸透する。浸透しきれない水のみがオー
バーフロー管3から雨水本管9に排出される。豪雪時で
融雪能力を高めなければならないときは、温水管7のバ
ルブを開いて筒体1内に温水を散水する。
【0011】この融雪装置Aは、雨水流入管8が接続さ
れているので、降雪のない時期は雨水桝として機能し、
雨水を地下に浸透させる。
【0012】この融雪装置Aは、例えば図2に示すよう
に車道に沿って、所定間隔で設けられる。同図の例で
は、道路脇に設けられた側溝13が融雪装置Aに接続さ
れている。したがって、側溝に流れ込んだ雨水も地下に
浸透させることができる。
【0013】上記の実施例において、筒体1には透水性
を高めるために底面が形成されていないが、本発明は筒
体に底面を設けることを排除するものではない。筒体の
形状は円筒形にかぎらず、その他の形状の筒体でもよい
ことはもちろんである。上部ブロック2は必ずしも必要
なものではなく、筒体1に直接グレーチングなどの安全
装置を取り付けてもよい。筒体1は、ポーラス状のいわ
ゆる透水コンクリート製としてもよく、その場合はコン
クリート自体に透水性があるので、透水孔を設けなくて
もよい。
【0014】
【発明の効果】本発明の融雪処理方法及び装置は、地下
水を利用して融雪するのでエネルギーの節約となり、さ
らに溶けた水を大部分地下に浸透させて地下水の枯渇や
地盤沈下を防ぎ雨水処理施設を小規模化することができ
る。また、雨水流入管や側溝を接続することで雨水を地
下に浸透させることができる。本発明装置は実施例のよ
うにブロックを組み立てて容易に設置することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の融雪処理装置Aの断面説明図である。
【図2】実施例の融雪処理装置Aの平面説明図である。
【符号の説明】
1 筒体 2 上部ブロック 3 オーバーフロー管 4 水抜孔 5 グレーチング 6 落下防止網 7 温水管 8 雨水流入管 9 雨水本管 10 砕石層 11 掘削線 12 透水シート 13 側溝 14 散水栓

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周壁が透水性を有し上部にオーバーフロ
    ー排出部を有する筒体を上部を地上に開口させて地中に
    埋設し、この筒体の内部に地下水を貯留させ、筒体内に
    上部開口から雪を投入して貯留した地下水で雪を融か
    し、溶かした水を筒体の周壁から地中に浸透させ、余剰
    の水だけをオーバーフロー排出部から排出させることを
    特徴とする融雪処理方法
  2. 【請求項2】 請求項1の融雪処理方法において、筒体
    内の上部に温水供給手段を設け、処理すべき雪の量が多
    いときはこの温水供給手段から筒体内に温水を散水して
    融雪能力を高めることを特徴とする融雪処理方法
  3. 【請求項3】 上部を地上に開口させて地中に埋設した
    周壁が透水性を有する筒体と、この筒体の周壁上部に接
    続され下水管などの雨水処理施設に連通するオーバーフ
    ロー管とを有することを特徴とする融雪処理装置
  4. 【請求項4】 請求項3の融雪処理装置において、筒体
    内の上部に温水供給手段を設け、任意のときにこの温水
    供給手段から筒体内に温水を散水できるようにしたこと
    を特徴とする融雪処理装置
  5. 【請求項5】 請求項3又は4の融雪処理装置におい
    て、筒体が周壁に多数の水抜孔を形成した筒状のコンク
    リートブロックである融雪処理装置
  6. 【請求項6】 請求項3又は4の融雪処理装置におい
    て、筒体の周壁が透水コンクリートでなる融雪処理装置
JP9281117A 1997-09-30 1997-09-30 融雪処理方法及び融雪処理装置 Pending JPH11107230A (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS552137A (en) * 1978-06-19 1980-01-09 Nobuyoshi Yamada Method and cylinder for melting snow by terrestrial heat
JPH02148028U (ja) * 1989-05-12 1990-12-17
JPH0668163B2 (ja) * 1989-02-03 1994-08-31 東北電力株式会社 融雪用水槽
JPH07190503A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Fumio Hiraga 地熱採取方法及び装置

Patent Citations (4)

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