JPH07190503A - 地熱採取方法及び装置 - Google Patents

地熱採取方法及び装置

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JPH07190503A
JPH07190503A JP5348452A JP34845293A JPH07190503A JP H07190503 A JPH07190503 A JP H07190503A JP 5348452 A JP5348452 A JP 5348452A JP 34845293 A JP34845293 A JP 34845293A JP H07190503 A JPH07190503 A JP H07190503A
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JP
Japan
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ground
heat
pipe
heat medium
endless pipe
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JP5348452A
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English (en)
Inventor
Fumio Hiraga
文雄 平賀
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/10Geothermal energy

Landscapes

  • Cleaning Of Streets, Tracks, Or Beaches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成を有し、ランニングコストが
安価であり、環境破壊を起こさない、道路等の凍結防止
及び融雪装置等として利用される地熱採取方法及び装置
を提供すること。 【構成】 地中内にエンドレスパイプ30を配置
し、前記エンドレスパイプ30内に熱媒体50を封入
し、地表部付近の地中温度とそれより下方の地中温度と
の差を利用し、エンドレスパイプ30内の熱媒体50を
循環させて地表部付近の地中温度とそれより下方の地中
部の地中温度との温度変換を行う、地熱採取方法及び装
置10である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、寒冷地等における道路
等の凍結防止及び融雪を目的として利用される地熱の採
取技術に関する。
【0002】
【従来の技術】寒冷地における冬季の道路・駐車場等の
凍結防止及び融雪は、電気によるロードヒーティングに
よる方法や、地下水を汲み上げて道路に噴水し地下熱に
より融雪する方法が利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記した従来の凍結
防止及び融雪方法には次のような問題点がある。
【0004】<イ> ロードヒ−ティングでの凍結防止
及び融雪は、ランニングコストにあたる電気代が高額で
ある。
【0005】<ロ> 地下水を汲み上げ、噴水する凍結
防止及び融雪は、汲み上げた地下水の処理費用等の問題
点及び無駄の多さばかりでなく、地盤沈下を誘発させる
ため環境問題にまで発展している。
【0006】
【本発明の目的】本発明は以上の問題点を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、簡単な構
成を有し、ランニングコストが安価であり、環境破壊を
起こさない、道路等の凍結防止及び融雪装置等として利
用される地熱採取方法及び装置を提供することにある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明は、地中内にエ
ンドレスパイプを配置し、前記エンドレスパイプ内に熱
媒体を封入し、地表部付近の地中温度とそれより下方の
地中温度との差を利用し、エンドレスパイプ内の熱媒体
を循環させて地表部付近の地中温度とそれより下方の地
中部の地中温度との温度変換を行う、地熱採取方法及び
装置である。
【0008】
【実施例1】以下図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
【0009】<イ>地熱採取装置 図1に示すように地熱採取装置10は、道路20の地表
と地中の間のコンクリ−ト部21を地表と平行に走る地
表付近部31と、地下へ垂直に延びる地下部32よりな
るエンドレスパイプ30を有し、地表付近部31は地熱
を放出するために放熱装置33が取付けてあり、地下部
32には熱吸収装置34が取付けられている。また、エ
ンドレスパイプ30の地下部32はコンクリ−ト管40
等の管体の中に垂下して取付けられ、エンドレスパイプ
30内には地熱を採取し運ぶ熱媒体50が封入されてい
る。さらに、エンドレスパイプ30には発電用モータ3
5や補助ポンプ36が取付けられ、パイプ30の一方に
ついては、被覆材37で覆われている。
【0010】<ロ>エンドレスパイプ エンドレスパイプ30は、耐腐食性に優れ、且つ大深度
の地中圧に耐える金属性もしくは樹脂製のパイプを使用
する。また、本実施例はエンドレスパイプ30の全体形
状は逆L字形にさせた一例について説明しているが、エ
ンドレスパイプ30は地表と地中の間を地表に対し平行
に走らされた短辺である地表付近部31と、地下深く垂
直に配置される長辺である地下部32とにより構成され
てあればよいので、例えば略T字形等のものも考えられ
る。また、エンドレスパイプ30の地表付近部31に
は、熱媒体50の貯蔵タンク38を設られてあり、パイ
プ30内の熱媒体50量を一定に保つことができる。
【0011】<ハ>コンクリート管 コンクリ−ト管40は公知のコンクリート製管体である
が、その最下部付近には複数の孔41が形成されてあ
り、エンドレスパイプ30の地下部32の下端部におけ
る熱吸収の効率を高く保てる構成に成されている。コン
クリート管40の上部開放端はマンホール42等により
閉塞させる。また、コンクリート管40に孔41を形成
する代わりに、透水性コンクリートによりその最下部付
近を構成することも考えられる。
【0012】<ニ>熱媒体 熱媒体50は、原則として不凍性を有する物質であれば
良く、車輌等の冷却液に用いられる不凍液等である液体
を用いても良く、ガス等の気体であっても良い。 ま
た、不凍性に加えて熱吸収及び熱伝導効率の良い物質で
あれば尚良い。
【0013】<ホ>放熱装置 放熱装置33は、エンドレスパイプ30の道路コンクリ
−ト20内部である地表付近部31に取付けられた装置
で、エンドレスパイプ30と同素材のパイプもしくは放
熱性に優れた材質のパイプを蛇行させて構成されてい
る。
【0014】<ヘ>熱吸収装置 熱媒体50への地熱伝導効率を良くするため、エンドレ
スパイプ30の地下部32の下端に取付けた熱吸収装置
34は、広い表面積を有する螺旋状管体に構成されてい
る。また、前述の螺旋状管体以外にも、広い表面関を有
するものである容器もしくは管体等の使用が考えられ
る。
【0015】<ト>発電用モータ エンドレスパイプ30の途上に取付けられた発電用モー
タ35は、熱媒体50の対流を利用した発電装置であ
り、発生した電気により熱媒体50をさらに加熱するこ
とも考えられる。また、発電用モータ35は取り外した
場合も考えられる。
【0016】<チ>補助ポンプ 補助ポンプ36は、エンドレスパイプ30の途上に取付
けられたポンプで、本発明の地熱採取装置10を始動さ
せる際、熱媒体50の対流循環を補助するためのポンプ
である。これにより、冬季の道路凍結防止及び融雪はも
とより、夏季には地表付近の温度が地中より上昇するた
め、地表付近の熱を熱媒体を介し地中に運び放射するこ
とによる冷房効果についても期待できる。また、補助ポ
ンプ36を図示しないコントローラにより自動化して運
転させることも考えられる。
【0017】<リ>被覆材 熱媒体50の効率良い熱対流を図るため、また凍結防止
及び融雪効果を増大させるため、熱媒体50の上昇流側
のエンドレスパイプ30を被覆する断熱材等の被覆材3
7を用いて、移動中に起こる熱媒体50からの地熱の放
射を防止を図る。 被覆材37としては、公知材料であ
る断熱材等の熱伝導遮断材料を用いることが考えられ
る。
【0018】
【作用】以下図1及び2を参照しながら実施例1の作用
について説明する。
【0019】<イ>地熱採取装置の設置 地熱採取装置10の設置は、凍結防止及び融雪を実施す
る道路の近傍にコンクリート管40を建て込み、コンク
リート管40内にエンドレスパイプ30の地下部32及
びその先端に取付けた熱吸収装置をコンクリート管40
内に形成した足場42より垂下させる。また、コンクリ
−ト管40のエンドレスパイプ30には発電用モータ3
5及び補助ポンプ36が取付けられてあり、熱媒体40
の上昇対流側のパイプには断熱材である被覆材37が取
付けてある。
【0020】垂下させたエンドレスパイプ30の地下部
32より、放熱装置33を取付けた地上付近部31を道
路下部へ延ばし設置する。
【0021】<ロ>地熱の吸収 熱媒体50は、地中に貫挿したエンドレスパイプ30の
深度の大きな地下部32下方において地熱を吸収し温め
られる。よって熱媒体50は、地上温度より高温とな
る。
【0022】<ハ>熱媒体の対流循環
【0023】熱媒体の上昇 地中深くに位置するエンドレスパイプ30の地下部32
内の熱媒体50は、周囲の地熱を吸収することにより温
められ、地下部32より上方に位置する地表付近部31
に向けて熱対流を起こす。
【0024】熱媒体の下降 地中で温められ上昇してきた熱媒体50は、エンドレス
パイプ30の地表付近部31に設けられた放熱装置33
である蛇行するパイプ内を通過する間に、その熱を地中
と地表の温度差により地表に奪われるため冷却される。
冷却された熱媒体50は、地中より上昇してくる地熱を
蓄えた熱媒体50の起こす熱対流によりエンドレスパイ
プ30の地下部32へ押し戻される。以上説明した熱対
流により、熱媒体50はエンドレスパイプ30内で循環
を繰り返すことにより地熱採取装置10は機能する。
【0025】<ニ>凍結防止及び融雪作用 熱媒体50のエンドレスパイプ30内での循環により地
表付近部31へ運ばれる地熱は、放熱装置33である蛇
行するパイプ内を通過することにより周囲に存在する道
路20のコンクリ−ト部21に放射される。蛇行するパ
イプによりコンクリ−ト部21と放熱装置33との接着
表面積が大きく取れるため、コンクリ−ト部21の表面
である道路20上の凍結防止、又は融雪を効率よく行う
ことができる。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
のような効果を得ることができる。
【0027】<イ> 地上と地中の温度差を利用して熱
媒体の循環を促し、地熱の採取を行うため、ランニング
コストがほとんどかからない。
【0028】<ロ> 地下水を汲み上げたりしないの
で、地盤沈下等の環境破壊を起こさずに地熱の採取が行
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る地熱採取装置の説明図
【図2】 実施例に係る地熱採取装置の上面図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中内にエンドレスパイプを配置し、 前記エンドレスパイプ内に熱媒体を封入し、 地表部付近の地中温度とそれより下方の地中温度との差
    を利用し、エンドレスパイプ内の熱媒体を循環させて地
    表部付近の地中温度とそれより下方の地中部の地中温度
    との温度変換を行う、 地熱採取方法。
  2. 【請求項2】 地中内に配置するエンドレスパイプ
    と、 前記エンドレスパイプ内に封入した熱媒体とよりなり、 地表部付近の地中温度とそれより下方の地中温度との差
    を利用し、エンドレスパイプ内の熱媒体を循環させて地
    表部付近の地中温度とそれより下方の地中部の地中温度
    との温度変換を行うように構成した、 地熱採取装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の地熱採取装置におい
    て、前記エンドレスパイプを管体内に収納し、この管体
    のエンドレスパイプの熱吸収部を包囲する部分に透水性
    を付与して構成したことを特徴とする、地熱採取装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の地熱採取装置
    において、エンドレスパイプの途上に熱媒体の対流を利
    用して発電する発電装置を取付けたことを特徴とする、
    地熱採取装置。
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