JPH11107178A - 捺染用地張材 - Google Patents

捺染用地張材

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JPH11107178A
JPH11107178A JP9286084A JP28608497A JPH11107178A JP H11107178 A JPH11107178 A JP H11107178A JP 9286084 A JP9286084 A JP 9286084A JP 28608497 A JP28608497 A JP 28608497A JP H11107178 A JPH11107178 A JP H11107178A
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JP
Japan
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adhesive layer
sensitive adhesive
urethane
printing
acrylic
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Pending
Application number
JP9286084A
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English (en)
Inventor
Yoshimichi Kawamoto
川本義道
Katsuji Shimizu
清水克二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EBISU KASEI KK
KANZE KK
Original Assignee
EBISU KASEI KK
KANZE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 捺染後、容易に捺染布を剥離することがで
き、しかも捺染布を剥離した後、容易に水洗して、反復
使用できるものであって、インクジェット法による連続
自動捺染機にも、安定して使用できる捺染用地張材を提
供する。 【解決手段】 寸法安定性のあるプラスチックフィルム
の片面に再剥離性のウレタン系粘着剤層を設け、他面に
再剥離性のアクリル系粘着剤層を設けたものであって、
JIS Z0237によるSUS180°剥離法で測定
した粘着力が、ウレタン系粘着剤層は200〜800g
f/25mm、アクリル系粘着剤層は600〜2500g
f/25mmであるものとし、しかもウレタン系粘着剤層
の粘着力を、アクリル系粘着剤の粘着力より、200g
f/25mm以上低いものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布帛に捺染をする
際に、捺染用支持台上に、被捺染布を安定して保持させ
るための、被捺染布の地張用材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、捺染作業は、被捺染布を捺染台
に固定することより始まり(地張りと称される)、印捺
を終われば、捺染台より引き剥がし、染着処理(蒸し)
を行うことが手順となっている。かかる地張には、下記
のような方法がある。 被捺染布を、澱粉糊、アラビヤゴム、ポバール等の
水溶性糊を使用して、捺染台に貼着する。 被捺染布を、前述の如き水溶性糊に、木蝋と松脂や
テレピン油又はヒマシ油を加えた配合物を使用して、捺
染台に貼着する。 被捺染布を、酢酸ビニル系共重合体又はアクリル酸
系重合体と可塑剤を主体とする配合物を使用して、捺染
台に貼着する。 被捺染布を、シリコン系粘着剤を使用して、捺染台
に貼着する。 被捺染布を、粘着テープと画鋲により、捺染台に貼
着する。
【0003】しかし、これらの地張では次のような欠点
をあった。 1)図上り(染料が地張材に移行し、捺染台を汚すこ
と)が起こり易い。 2)捺染処理後、地張材から被捺染布を剥がすとき、捺
染糊中の糊により染料が地張材面に残留するため、染布
の裏面に染色ムラが発生する。 3)ポリエステル強撚生地のような場合、張りつけ具合
により柄ずれ、浮き、引けなおが起こり易い。また、温
度による粘着力の変化割合が大きいと、この現象が、よ
り発生し易い。
【0004】そこで、このような不都合を解消するた
め、シリコンゴム中間体をベースとする地張材が考案さ
れ(特開昭57−29676号公報及び特開昭57−2
9677号公報参照)、捺染工程において、有用性を発
揮しているが、その最大の難点は、地張剤塗布後、溶剤
を揮発するための乾燥が必要であり、生産性が著しく阻
害されることである。
【0005】また、近年インクジェット法による捺染が
試みられているが、この方法では、比較的短いエンドレ
スベルト上に被捺染布を安定して保持し、連続的に捺染
することが求められる。そのため、地張材は、ベルト上
に貼着した状態で、素早く洗浄し、安定して反復使用さ
れなければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、前述の如
き欠点を解消し、インクジェット法においても、安定し
て使用できる地張材、即ち(1) 樹脂上がりがなく、(2)
適度の接着力を有し、(3) 捺染後、容易に捺染布を剥離
することができ、しかも(4) 捺染布を剥離した後、容易
に水洗して、反復使用できる地張材を提供することを課
題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、地張材を、
寸法安定性のあるプラスチックフィルムの片面に再剥離
性のウレタン系粘着剤層を設け、他面に再剥離性のアク
リル系粘着剤層を設けたものとすることによって、上記
課題を解決した。
【0008】本発明の地張材では、ウレタン系粘着剤層
のJIS Z0237によるSUS180°剥離法で測
定した粘着力を200〜800gf/25mmとし、アク
リル系粘着剤層の粘着力を600〜2500gf/25
mmとし、しかも、ウレタン系粘着剤層の粘着力が、アク
リル系粘着剤層の粘着力より、200gf/25mm以上
低いように設定する。
【0009】なお、一般にアクリル系粘着剤層の粘着力
は1200〜2000gf/25mm程度であるのが、作
業性の面から好ましく、また、基材となるプラスチック
フィルムとしては、ポリエステルフィルム、2軸延伸し
たポリオレフィンフィルム又はポリカーボネートフィル
ム等を使用するのが好ましい。該フィルムは、厚さ10
〜200μm程度のものが使用できるが、特に、厚さ2
5〜150μm程度のものを使用するのが好ましい。
【0010】本発明では、このように、プラスチックフ
ィルムの両面に、剥離性の異なる、異種の粘着剤層を設
けることによって、所望の効果を得るものであり、粘着
力が大きなアクリル系粘着剤層を捺染基板(ステンレス
製のエンドレスベルト等)に貼着し、粘着力が小さく、
しかも耐水性に優れ、適度の弾性を有するウレタン系粘
着剤層を表とし、この粘着剤層に、被捺染布を貼着し
て、使用することにより、精度のよい捺染を連続して可
能とするのである。
【0011】即ち、この地張材は、アクリル系粘着剤層
の強力な粘着力によって、基板に安定して保持され、再
剥離性に優れる、粘着力は比較的小さいが、適度の弾性
を有するウレタン系粘着剤層に被捺染布を貼着して使用
するため、捺染は安定して実施でき、しかも、被捺染布
の着脱は、非常に安定して、即座に実施できる。また、
捺染工程後のウレタン系粘着剤層は、水洗、ブラッシン
グ等により、変質することなく、表面を新鮮な状態に保
って、容易に洗浄できるので、本発明の製品は、インク
ジェット法における捺染の地張材として、洗浄、ブラッ
シング、乾燥、地張工程の連続使用をも可能とする。
【0012】なお、本発明における粘着剤層のJIS
Z0237によるボールタック度は、ウレタン系粘着剤
層が5〜20、アクリル系粘着剤層が15〜25であ
り、しかもウレタン系粘着剤層のボールタック度がアク
リル系粘着剤層のものより、少なくとも5は小さいこと
が好ましい。また、JIS Z0237による保持力
(1kg/40℃/1hr)は共に0.1mm以下であるのが好ま
しい。
【0013】これら粘着剤層は、いずれも乾燥皮膜で2
0〜30μm程度となるように、プラスチックフィルム
に粘着剤樹脂液をコーティングして形成されればよい
が、フィルムには、粘着剤との親和性を高めるために、
コロナ処理を施したり、アンカーコーティングを設けて
もよい。
【0014】再剥離性あるウレタン系粘着剤層の形成に
は、ウレタンプレポリマー100重量部に対し、イソシ
アネート系架橋剤1〜5部を混合したものを使用するの
が好ましく、また、アクリル系粘着剤層の形成には、一
般に粘着テープの製造等に使用されるような粘着剤がい
ずれも使用できる。しかし、いずれにしても、両粘着剤
層の粘着力が前述の範囲となるように、調整される必要
がある。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、実施例を掲げ、本発明を更
に詳しく説明する。 実施例 厚さ25μmの2軸延伸ポリエステルフィルムの片面に
コロナ処理を施し、この処理面にエーテル型ウレタンプ
レポリマーとイソシアネート架橋剤を重量比率で10
0:2の割合で混合した粘着剤(60%溶液)を100
g/m2 塗布し、熱風乾燥した後、両面離型紙を、この
粘着剤塗布面に貼着する。次いで、アクリル系樹脂とイ
ソシアネート架橋剤を重量比率で100:1.5の割合で
混合したアクリル系粘着剤(45%溶液)を上記ポリエ
ステルフィルムの非処理面に、130g/m2 塗布し、
熱風乾燥した後、両面離型紙に巻き込んだ。このように
して作成した異種粘着両面テープを40℃の室に150
時間保持し、ウレタン・アクリル両粘着剤の架橋反応を
完結させた。この製品を23±2℃、65±5%RHの
下でコンディショニング処理した後、JIS Z023
7に準拠して粘着3物性を測定した。その結果を表1に
示す。
【0016】
【表1】
【0017】この地張材を、インクジェット法における
捺染基板に適合するように、エンドレスベルト状に形成
し、アクリル系粘着剤層を基板に貼着し、ウレタン系粘
着剤層に被捺染布を貼着して、インクジェット法によ
り、捺染した。捺染後、容易に被捺染布の剥離ができ、
その後、地張材は、上記基板状に保持されたまま、水
洗、ブラッシング、水切り、乾燥工程を経て、再び被捺
染布の貼着、捺染工程に送られた。捺染基板が非常に短
く、従って、地張材が非常に短いサイクルで連続使用さ
れるにもかかわらず、本実施例では、地張材が基板上に
常に安定して保持され、その表面において、常に、被捺
染布への安定した捺染が可能であった。
【0018】
【発明の効果】本発明の地張材は、インクジェット法に
よる連続自動捺染機においても、常に安定して使用でき
るものであり、従来の地張材の問題点である。樹脂上が
りもなく、精度のよい捺染を可能とする。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寸法安定性のあるプラスチックフィルム
    の片面に再剥離性のウレタン系粘着剤層を設け、他面に
    再剥離性のアクリル系粘着剤層を設けたものであって、
    JIS Z0237によるSUS180°剥離法で測定
    した粘着力が、上記ウレタン系粘着剤層は200〜80
    0gf/25mmであり、上記アクリル系粘着剤層は60
    0〜2500gf/25mmであること、及び上記ウレタ
    ン系粘着剤層の粘着力が、上記アクリル系粘着剤の粘着
    力より、少なくとも200gf/25mm低いことを特徴
    とする捺染用地張材。
  2. 【請求項2】 上記プラスチックフィルムがポリエステ
    ルフィルム、2軸延伸したポリオレフィンフィルム又は
    ポリカーボネートフィルムである請求項1の捺染用地張
    材。
  3. 【請求項3】 上記アクリル系粘着剤層の上記粘着力が
    1200〜2000gf/25mmであることを特徴とす
    る請求項1又は2の捺染用地張材。
JP9286084A 1997-10-01 1997-10-01 捺染用地張材 Pending JPH11107178A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007217829A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Seiren Co Ltd インクジェット捺染用布帛
US7609393B2 (en) 2005-05-23 2009-10-27 Hauni Maschinenbau Ag Filling test method and device

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