JPH11106922A - ベーパライザ - Google Patents

ベーパライザ

Info

Publication number
JPH11106922A
JPH11106922A JP28907197A JP28907197A JPH11106922A JP H11106922 A JPH11106922 A JP H11106922A JP 28907197 A JP28907197 A JP 28907197A JP 28907197 A JP28907197 A JP 28907197A JP H11106922 A JPH11106922 A JP H11106922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vaporizer
temperature
raw material
liquid
temp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP28907197A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Nakamura
直人 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusai Electric Corp filed Critical Kokusai Electric Corp
Priority to JP28907197A priority Critical patent/JPH11106922A/ja
Publication of JPH11106922A publication Critical patent/JPH11106922A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】気化に必要な温度と、熱分解の温度との間に差
が少ない原料を使用した場合でも、気化器の中で原料が
分解してつまったり、原料が変質するのを防ぐことので
きるベーパライザを提供する。 【解決手段】温度調節器40により気化器10の温度を
2つ以上設定できるようにする。そして、気化させる時
だけ高温にし、気化する時以外は低温にする。そうすれ
ば、気化器10内にたまった原料が熱分解することによ
り気化器10の噴霧ノズル15がつまったり、原料が変
質するのを防ぐことができ、安定してガスを供給できる
ようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はベーパライザに関
し、特に液体原料を液体のまま流量制御し、その後気化
器で気化させて、薄膜形成装置などに原料ガスを供給す
るベーパライザに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のベーパライザは気化器の温度設定
が1つしかできない為、原料を必要とする蒸気圧が確保
できる温度以上に常に保つ必要があった。その為熱分解
温度と気化の為に必要な温度との間に差が少ない原料の
場合、気化器で熱分解してつまるおそれがあった。この
ような原料として、ペンタエトキシタンタルが例として
挙げられるが、ペンタエトキシタンタルの気化温度は1
70℃付近であるので、通常は、180℃に設定して気
化させる。従って、従来においては、気化器の温度を常
に180℃に保っていたが、このように180℃に保っ
たままでは、熱分解を起こし、固化してしまう。固化し
つまるのは5日〜7日間で起きる。つまる場所は気化器
の雰霧ノズルである。ノズル先端が細くつまり易いから
である。また、液体原料を液体のまま流量制御するの
で、原料は常に流量計と気化器の間に滞留しており、気
化器を高温に保ったままだと原料が変質するおそれがあ
った。ペンタエトキシタンタルの例では、気化器を18
0℃に保ったままでは熱分解が徐々に進行し、その変質
により、製品の品質が一定とならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、気化に必要な温度と、熱分解の温度との間に差が少
ない原料(ペンタエトキシタンタルなど)を使用した場
合であっても、気化器の中で原料が分解して固形物がで
きてつまったり、原料が変質するのを防ぐことのできる
ベーパライザを提供する事にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、液体原
料を液体のまま流量制御し、その後気化器で気化させる
ベーパライザーにおいて、前記気化器の温度を2つ以上
設定できるようにすると共に、気化させる時だけ高温に
するようにしたことを特徴とするベーパライザが提供さ
れる。
【0005】このように、気化器の温度を2つ以上設定
できるようにして、気化させる時だけ高温にするように
すれば、気化する時以外は低温にする事によって、気化
器内にたまった原料が熱分解する事により気化器がつま
ったり、原料が変質するのを防ぐことができ、安定して
ガスを供給できる。
【0006】また気化器を液体でパージ(洗浄)する時
に温度を下げる事により気化させずにパージ(洗浄)す
る事ができる為にパージ(洗浄)残りなくパージ(洗
浄)する事ができる。
【0007】なお、気化させないときの気化器の温度は
常温まで下げても良いが、そうすれば次に気化に必要な
温度にまで加熱されるまでの時間が長くなりすぎるの
で、その時間を短くし、スループットを上げるために
は、原料の熱分解が起こらない程度の高温に気化器の温
度を保っておくことが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0009】図1は、本発明の一実施の形態のベーパラ
イザを説明するための模式図であり、図2は、本発明の
一実施の形態のベーパライザに使用する気化器を説明す
るための模式的断面図である。図1、図2において、符
号10は気化器、11はキャリアガス導入口、12は液
体原料導入口、13はガス管、14は管、15は噴霧ノ
ズル、17はヒータブロック、18は気化ガス導出口、
21は液体原料タンク、22はアルコール系液体タン
ク、31は流量計、32、33は液体流量計、40は温
度調節器、45は排液受け、51〜57はバルブ、61
は気化ガス供給ライン、62は排気ライン、63、6
8、69はキャリアガスライン、64はライン、65は
アルコール系液体供給ライン、66は排液受けライン、
71〜74はテープヒータをそれぞれ示す。
【0010】本実施の形態のバーパライザにおいては、
キャリアガスを液体原料タンク21に入れ液体原料を押
し出し、流体流量計32により液量を調整しながら気化
器10へ送る。気化器10では、小径の噴霧ノズル15
から液が出され、そのノズルを囲う管14からキャリア
ガスが流れ、気化器のヒータ17により昇温され気化す
る。気化ガスは基板処理前に、排気ライン62から少量
排気され、その後に気化ガス供給ライン61から反応室
(図示せず。)へ送られる。
【0011】本実施の形態では、温度調節器40により
気化器10の温度を2つ以上設定できるようにしてい
る。このようにすれば、気化させる時だけ高温にするこ
とができると共に、気化する時以外は低温にすることが
できるようになり、気化器10内にたまった原料が熱分
解する事により気化器10の噴霧ノズル15がつまった
り、原料が変質するのを防ぐことができ、安定してガス
を供給できるようになる。
【0012】液体原料としてペンタエトキシタンタルを
使用する場合には、ペンタエトキシタンタルの気化温度
は170℃付近なので、通常は、気化器10の温度を1
80℃に設定して気化させて、気化させない低温設定は
150℃にすることが好ましい。150℃以下では長期
間(6ヶ月)変質が認められなかった。150℃以下の
理由は、気化温度が170℃であり、マージンを取った
ためである。また150℃以下であれば常温まで下げる
ことも可能だが、次に180℃に加熱されるまでの時間
を短くし、スループットを上げるという意味では150
℃が適している。
【0013】また気化器10を液体でパージ(洗浄)す
る時に温度を下げる事により気化させずにパージする事
ができるようになるので、パージ残りなくパージする事
ができる。パージの原理は、液体原料と同じで、アルコ
ール系にて行い、アルコールの沸点未満の温度下で行
う。ガスラインへのアルコール逆流防止のため、N2
少量、例えば50cc程度流すことが望ましい。パージ
後には、ライン64でN2 パージを用いて、アルコール
を蒸発させた方が良い。N2 パージでは排液受けライン
66から排気ライン62へ切り替える。
【0014】なお、気化器10の下流側、すなわち、気
化ガス供給ライン61、排気ライン62等にはテープヒ
ータ71〜73を巻いており、気化ガスの液化を防止し
ている。液体原料としてペンタエトキシタンタルを使用
する場合には、180℃に保つことが好ましい。
【0015】また、N2 キャリアガスの余熱のためにキ
ャリアガスライン63にもテープヒータ74を巻き付け
てもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明により、気化温度と熱分解温度と
の間に差が小さく、安定してガスを供給することが困難
であった原料(例えば、ペンタエトキシタンタル)等も
薄膜形成に安定して用いる事ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のベーパライザを説明す
るための模式図である。
【図2】本発明の一実施の形態のベーパライザに使用す
る気化器を説明するための模式的断面図である。
【符号の説明】
10…気化器 13…ガス管 15…噴霧ノズル 17…ヒータブロック 18…気化ガス導出口 21…液体原料タンク 22…アルコール系液体タンク 31…流量計 32、33…液体流量計 40…温度調節器 45…排液受け 51〜57…バルブ 61…気化ガス供給ライン 62…排気ライン 63、68、69…キャリアガスライン 65…アルコール系液体供給ライン 71〜74…テープヒータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体原料を液体のまま流量制御し、その後
    気化器で気化させるベーパライザーにおいて、前記気化
    器の温度を2つ以上設定できるようにすると共に、気化
    させる時だけ高温にするようにしたことを特徴とするベ
    ーパライザ。
JP28907197A 1997-10-06 1997-10-06 ベーパライザ Withdrawn JPH11106922A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28907197A JPH11106922A (ja) 1997-10-06 1997-10-06 ベーパライザ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28907197A JPH11106922A (ja) 1997-10-06 1997-10-06 ベーパライザ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11106922A true JPH11106922A (ja) 1999-04-20

Family

ID=17738458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28907197A Withdrawn JPH11106922A (ja) 1997-10-06 1997-10-06 ベーパライザ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11106922A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4397188B2 (ja) 気化液体反応物のパルス的供給の方法および装置
KR101103119B1 (ko) 기화기를 포함하는 반도체 처리 시스템 및 그 사용 방법
JP4772246B2 (ja) 蒸気圧の低い前駆体用のガス供給装置
JP2008251614A (ja) 気化装置、成膜装置及び気化方法
JP2016035103A5 (ja)
JP2009084625A (ja) 原料ガスの供給システム及び成膜装置
JPH0610144A (ja) 低蒸気圧材料供給装置
JP3200464B2 (ja) 液体材料気化供給装置
JP3896594B2 (ja) Cvd用気化器、溶液気化式cvd装置及びcvd用気化方法
JPH11106922A (ja) ベーパライザ
JP4110576B2 (ja) Cvd用気化器、溶液気化式cvd装置及びcvd用気化方法
JP2004514997A (ja) 低容量液体流の計量化送出のための方法および装置
KR100322411B1 (ko) 액체원료 기화장치
KR100331024B1 (ko) 액체소스 분사 기화장치
JP2721222B2 (ja) プラズマcvd用原料ガス供給装置
JP2000319095A (ja) トリクロロシランガス気化供給装置及び方法
JP2003013233A (ja) 液体原料気化供給装置
JP4403159B2 (ja) 処理方法及び処理装置
JPH10147870A (ja) 液体原料の気化装置
JP2003247075A (ja) Lpcvd装置及び薄膜製造方法
JP4052506B2 (ja) 基板処理装置
JP2000204473A (ja) 化学気相蒸着処理用原料ガスの供給装置
JP2005026455A (ja) 処理方法及び処理装置
KR940012531A (ko) 고유전율을 갖는 유전체박막의 제조방법 및 그 제조장치
JP3208671B2 (ja) 気相成長方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041207