JPH11106833A - 連続熱処理炉 - Google Patents

連続熱処理炉

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JPH11106833A
JPH11106833A JP27445097A JP27445097A JPH11106833A JP H11106833 A JPH11106833 A JP H11106833A JP 27445097 A JP27445097 A JP 27445097A JP 27445097 A JP27445097 A JP 27445097A JP H11106833 A JPH11106833 A JP H11106833A
Authority
JP
Japan
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heat treatment
treatment furnace
seal
gas
pressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP27445097A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Tawara
博 俵
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
Priority to JP27445097A priority Critical patent/JPH11106833A/ja
Publication of JPH11106833A publication Critical patent/JPH11106833A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、雰囲気ガスの消費量を低減できる連
続熱処理炉を提供することを目的とする。 【解決手段】熱処理炉2の入口3と出口4に隣接させて
夫々にシール室10,15を設け、熱処理炉2の内部を金属
ストリップ5を搬送させながら熱処理する連続熱処理炉
1であつて、シール室10の入口と出口に異方向回転する
一対のシールロール11,12を設け、シール室15の入口と
出口に異方向回転する一対のシールロール16,17を設
け、シール室10,15内に圧力が30mmAq以上になるよ
うにシールガスを供給することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属ストリップを
連続的に熱処理する連続熱処理炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ステンレス鋼板、アルミニュ
ウム板、銅板、各種合金板等、これらの金属ストリップ
を焼鈍処理、溶体化処理、光輝処理するのに竪型又は横
型の連続熱処理炉が使用される。これらの連続熱処理炉
は、例えば、図2に示すように、連続熱処理炉100の
入口101から出口102側に金属ストリップ110を
搬送しながら熱処理している。この場合、連続熱処理炉
100内で金属ストリップ110が酸化するのを防止す
るために、CO、水素、窒素、NXガス、RXガス、等
の、単独ガスあるいは混合ガスが雰囲気ガスとして使用
されている。この雰囲気ガスが炉外にできるだけ洩れな
いように連続熱処理炉100の入口101側に一対のし
ーるロールと出口102側に一対のシールロール106
が備えられている(特開平3−253519号公報参
照)。
【0003】このような場合、連続熱処理炉100の雰
囲気を維持するために、炉内に導入される雰囲気ガス、
例えば、水素:75%と窒素:25%との混合ガス量を
時間当り150Nm3が必要である。この時の炉内のP
1の圧力が50mmAqである。また、ここに使用され
る水素量は時間当り112.5Nm3が必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような連続熱処理
炉100では、操業中に炉内に異常が起きて炉内圧が急
激に下がった場合でも、出入口101,102から外気
を吸い込まないように、連続熱処理炉1内の圧力を外気
より高く維持させている。
【0005】従って、出入口101,102の隙間から
一部の雰囲気ガスが炉外に常に放出されている。よって
雰囲気ガスを常に補充しておかなければならず、高価な
雰囲気ガスの消費量を多く要する。そこで、本発明は、
雰囲気ガスの消費量を低減できる連続熱処理炉を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】請求項
1記載の発明は、熱処理炉の入口と出口に隣接させて夫
々にシール室を設け、前記熱処理炉の内部を金属ストリ
ップを搬送させながら熱処理する連続熱処理炉であつ
て、前記夫々のシール室の入口と出口に異方向回転する
一対のシールロールを夫々に設け、前記シール室内にシ
ールガスを供給することを特徴とする。
【0007】請求項1記載の発明によると、熱処理炉の
入口と出口に隣接させてシール室が設けてあるから熱処
理炉内と熱処理炉外との間がシールガスによりシールさ
れる。なお、シール室の入口および出口に一対のシール
ロールが夫々に設けてあるから炉側および外側とのシー
ル効率が高くなり、よって熱処理炉内の雰囲気ガス、例
えば、CO、水素、窒素、NXガス、RXガス、等の、
単独ガスあるいは混合ガスが炉の外に放出され難くな
る。
【0008】また、シール室から外側に常に放出される
ガスはシールガスであるから、熱処理炉の雰囲気ガスと
異なる窒素のような安価なシールガスが使用できる。従
って、雰囲気ガスが炉外にほとんど放出されなくなるか
ら雰囲気ガスの使用量を低減することができる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の連
続熱処理炉において、前記シール室内の圧力が前記熱処
理室内の圧力より低いことを特徴とする。請求項2記載
の発明によると、シールガスが熱処理炉内へ侵入し難く
なり、熱処理炉内の雰囲気ガスが汚染されるのを防止で
きる。
【0010】また、シールガスが熱処理炉内に侵入しな
い範囲内であれば、熱処理炉内の圧力とシール室内の差
圧が少ない方が雰囲気ガスの使用量が少なくてすむの
で、その方が望ましい。請求項3記載の発明は、請求項
2記載の連続熱処理炉において、前記シール室内の圧力
が30mmAq以上を有することを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明によると、炉内の急激
な圧力低下によっても、外気を熱処理炉内に吸い込むこ
とが防止できる。なお、雰囲気ガスの組成によっては外
気が熱処理炉内に侵入すると爆発が生じることがあり、
熱処理炉内に外気が侵入することは望ましくない。
【0012】また、シール室内の圧力を熱処理炉内の圧
力より低くした理由は、シールガスが加熱炉に侵入しな
いようにするためである。また、シールガスが熱処理炉
内に侵入しない範囲内であれば、熱処理炉内の圧力とシ
ール室内の差圧が少ない方が雰囲気ガスの使用量が少な
くてすむので、その方が望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図に基づい
て説明する。図1は連続熱処理炉の断面図である。図1
に示すように、連続熱処理炉1は、熱処理炉2とシール
室10,15から構成している。
【0014】熱処理炉2は、入口3と出口4が備えてお
り、入口3に隣接させて鉄板で被われたシール室10が
設けてある。また、出口4に隣接させて同様にシール室
15が設けてある。このシール室10の入口側に異方向
に回転する一対のシールロール11と出口側に異方向に
回転する一対のシールロール12が設けてある。同様に
シール室15の入口側に異方向に回転する一対のシール
ロール16と出口側に異方向に回転する一対のシールロ
ール17が設けてある。
【0015】また、シール室10にはシールガスの供給
口21とシール室15にはシールガスの供給口22が設
けてある。さらに、熱処理炉2には雰囲気ガス供給口2
3と循環経路24を設け、循環経路24の途中に雰囲気
ガス再生装置25が設けてある。なお、再生ガスの循環
は図示していない送風機により行われる。
【0016】5は、熱処理炉2内を入口3から出口4に
搬送される金属ストリップである。次に、連続熱処理炉
1の動作を説明する 熱処理炉2内に水素:75%と窒素:25%を混合した
雰囲気ガスを雰囲気ガス供給口23から供給すると共
に、シール室10内およびシール室15内にシール用の
窒素をシールガス供給口21,22から夫々に供給す
る。この時に熱処理炉2内の圧力P2が55mmAqに
対して、シール室10,15内の圧力P1が50mmA
qになるように雰囲気ガスとシールガスを供給する。
【0017】また、ヒータ7により加熱室内を適正な熱
処理温度に加熱する。その後、金属ストリップ5を一対
のシールロール11,12,16,17の間を通して入
口側から出口側に搬送しながら光輝焼鈍等の熱処理を行
なう。このようにして一定時間熱処理を行なうと、雰囲
気ガス中に不純物が混入して雰囲気ガスが汚れてしま
う。そこで、循環経路24に雰囲気ガスを強制循環させ
て雰囲気ガス再生装置25により再生し、熱処理炉2内
に雰囲気ガスを戻してやる。
【0018】このようにして、金属ストリップ5の熱処
理が連続的に行われる。こうすると、シール室10,1
5内のシールガスの窒素が外に放出される。よって水素
を含む高価な雰囲気ガスを加熱炉2の外に放出させなく
て済む。また、シール室10,15内の圧力P1が50
mmAqに対して熱処理炉2内の圧力P2が55mmA
qに設定してあるからこの5mmAq分に相当する差圧
分の雰囲気ガスだけが熱処理炉2からシール室10,1
5内に侵入する。
【0019】よって、従来は雰囲気ガスとして水素量を
時間当り112,5Nm3使用していたものが本実施の
形態を行なうことにより水素量を時間当り36Nm3に
減少させることがでる。このように、熱処理炉2の入口
3と出口4に隣接させてシール室10,15が設けてあ
るから熱処理炉2内と外との間がシール室10,15内
のシールガスによりシールされる。
【0020】なお、シール室10,15の入口および出
口に一対のシールロール11,12,16,17が夫々
に設けてあるから炉側および外側とのシール効率が高く
なり、熱処理炉2内の雰囲気ガスが炉の外に放出され難
くなる。また、シール室10,15から外側に常に放出
されるガスはシールガスであるから、熱処理炉2内の雰
囲気ガスと異なる窒素のような安価なシールガスを使用
できる。従って、雰囲気ガスの使用量を低減させること
ができる。
【0021】さらに、また、シール室10,15内の圧
力が熱処理炉2内の圧力より低くした理由は、シールガ
スが熱処理炉2内に侵入しないようにするためである。
そして、シールガスが熱処理炉2内に侵入しない範囲で
あれば熱処理炉2内の圧力とシール室10,15内の圧
力差が少ない方が望ましい。
【0022】さらに、シール室10,15内の圧力を3
0mmAq以上にした理由は、圧力が30mmAqに達
しないと炉内の急激な圧力低下により外気を吸い込む恐
れがあるからである。なお、雰囲気ガスの組成によって
は外気が侵入すると爆発が生じることがあるからであ
る。
【0023】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明の趣旨の範囲を越えない限り種々の実施が
できる。例えば、実施の形態では横型炉で説明してある
が竪型の連続熱処理炉にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態の連続熱処理炉の要部を表す断面
図。
【図2】 従来例の連続熱処理炉の要部を表す断面図。
【符号の説明】
1…連続熱処理炉、2…熱処理炉、3…入口、4…出
口、5…金属ストリップ、10,15…シール室、1
1,12,16,17…シールロール。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱処理炉の入口と出口に隣接させて夫々
    にシール室を設け、前記熱処理炉の内部を金属ストリッ
    プを搬送させながら熱処理する連続熱処理炉であつて、 前記夫々のシール室の入口と出口に異方向回転する一対
    のシールロールを夫々に設け、前記シール室内にシール
    ガスを供給することを特徴とする連続熱処理炉。
  2. 【請求項2】 前記シール室内の圧力が前記熱処理炉内
    の圧力より低いことを特徴とする請求項1記載の連続熱
    処理炉。
  3. 【請求項3】 前記シール室内の圧力が30mmAq以
    上を有することを特徴とする請求項2記載の連続熱処理
    炉。
JP27445097A 1997-10-07 1997-10-07 連続熱処理炉 Pending JPH11106833A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014505795A (ja) * 2011-02-04 2014-03-06 アンリツ テクノロジー アンド アセット マネージメント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 金属ストリップの処理のため保護ガス室中の保護ガス雰囲気を制御する方法
WO2018190140A1 (ja) * 2017-04-13 2018-10-18 Jfeスチール株式会社 シール装置

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