JPH11105402A - 孔版印刷方法及び装置 - Google Patents

孔版印刷方法及び装置

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JPH11105402A
JPH11105402A JP9272658A JP27265897A JPH11105402A JP H11105402 A JPH11105402 A JP H11105402A JP 9272658 A JP9272658 A JP 9272658A JP 27265897 A JP27265897 A JP 27265897A JP H11105402 A JPH11105402 A JP H11105402A
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JP
Japan
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ink
printing
stencil
printing medium
suction
Prior art date
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Pending
Application number
JP9272658A
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English (en)
Inventor
Koichi Uchiyama
耕一 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Publication date
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    • B41LAPPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
    • B41L13/00Stencilling apparatus for office or other commercial use
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    • B41LAPPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
    • B41L13/00Stencilling apparatus for office or other commercial use
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41LAPPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41PINDEXING SCHEME RELATING TO PRINTING, LINING MACHINES, TYPEWRITERS, AND TO STAMPS
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    • B41P2215/10Screen printing machines characterised by their constructional features
    • B41P2215/13Devices for increasing ink penetration
    • B41P2215/134Devices for increasing ink penetration by increasing pressure beneath the screen

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像品質が良く、裏写りが少なく、構造が簡
単なこと。 【解決手段】 回転ドラム1は、外周面1bに製版後の
孔版原紙が取り付けられ、回転自在である。回転ドラム
1内のインキ2は孔版原紙の内面に供給される。印刷用
紙Pが給紙され回転ドラム1と搬送手段5との間を通過
するが、吸引手段7の吸引ポンプ10により開孔部9a
は、印刷用紙Pの裏面から孔版原紙上のインク2を吸引
する。インク2は、孔版原紙の穿孔部を通過して印刷用
紙P上に移動して印刷を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版原紙を用いて
被印刷体上に印刷を施す孔版印刷方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷方法は、穿孔画像が形成された
孔版原紙の一方の面にエマルジョンなどのインキを供給
し、他方の面に被印刷体としての印刷用紙を置いて、圧
力でインキを移動させ穿孔画像から押し出して印刷する
方法が採られている。そのインキを移動させるために用
いる圧力は、平行押圧版により、版全体を一様に押圧す
る平行押圧方式、スキージ板、スキージローラにより線
圧で圧を加えるスキージ圧方式があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記いずれの方法も、
インキがインキを押す、即ちインキ自体がインキを押し
出す圧力の伝達部材として機能している。こうした方式
に用いられるインキは、軟らかい流動性の大きなものほ
ど紙への浸透が速く、裏写りの問題が軽減されるが、原
紙と紙との間で毛管現象が働き、必要以上のインキが流
出し、滲みが生じて画像品質が悪くなる欠点がある。逆
に、硬く流動性の小さなインキは、毛管現象が発生し難
く画像品質が向上するが、紙に付着してから紙に浸透す
るまでに時間がかかるとともに、高い粘着力が必要以上
のインキを紙に付着させることになるため、裏写り(紙
が重ねられた際の紙裏の汚れ)が生ずる問題点があっ
た。また、前記平行押圧方式は、構造が簡単なメリット
があるが、インキ漏れの虞れからより硬いインキが用い
られているのでより裏写りの問題が顕著となっていた。
一方、スキージ印刷方式においても、高いスキージ圧が
必要なため構造が複雑で大がかりな構造となっていた。
【0004】本発明は、上記のような相反する現象を克
服し、画像品質が良く、裏写りが少なく、構造が簡単な
孔版印刷方法及び装置を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の孔版印刷方法は、請求項1記載のように、
穿孔画像が形成された孔版原紙の一方の面にインキを供
給し、他方の面に被印刷体の一方の面を重ねて設置し、
上記穿孔画像部分でインキを通過移動させて被印刷体上
に付着させる孔版印刷方法において、前記穿孔画像が形
成され、インキが供給された状態の孔版原紙と所定の通
気度を有する被印刷体とを面接触させた後、該面接触し
た箇所の前記被印刷体の他方の面に吸引手段を接触さ
せ、該吸引手段により発生する大気圧により該被印刷体
を介して前記孔版原紙上のインキを穿孔画像の穿孔部か
ら吸引して該被印刷体の前記一方の面に付着させ印刷を
施すことを特徴としている。
【0006】また、請求項2記載のように、前記孔版原
紙の一方の面全面に予め前記インキが供給され、前記被
印刷体あるいは前記吸引手段を前記孔版原紙に対し移動
しながら面接触させ、前記吸引手段により前記面接触す
る箇所で前記被印刷体を介して前記孔版原紙上のインキ
を穿孔画像の穿孔部から吸引して該被印刷体の前記一方
の面に付着させ印刷を施す構成としてもよい。
【0007】また、請求項3記載のように、前記孔版原
紙にインキを供給する手段あるいは前記孔版原紙を相対
的に移動させて該孔版原紙の一方の面にインキを供給し
た後、前記孔版原紙にインキが供給された箇所を所定の
時間後に前記吸引手段と前記孔版原紙を相対的に移動さ
せて前記被印刷体上にインキを付着させ印刷を施す構成
としてもよい。
【0008】本発明の孔版印刷装置は、請求項4記載の
ように、穿孔画像が形成された孔版原紙の一方の面にイ
ンキを供給し、他方の面に被印刷体の一方の面を重ねて
設置し、上記穿孔画像でインキを通過移動させて被印刷
体上に付着させる孔版印刷装置において、前記被印刷体
は所定の通気度を有するものが用いられ、前記被印刷体
の他方の面側に接触するとともに、該接触部分に吸引ポ
ンプにより所定の吸引圧力を発生する吸引手段を具備
し、前記被印刷体を介して前記孔版原紙上のインキを穿
孔画像の穿孔部から吸引して該被印刷体の前記一方の面
に付着させ印刷を施すことを特徴としている。
【0009】また、請求項5記載のように、前記被印刷
体は所定の通気度を有するものが用いられ、前記孔版原
紙の一方の面に対するインキの供給を塗布により行うた
めのスキージを有するインキ塗布手段と、前記インキ塗
布手段と所定間隔を隔てて設けられ、前記被印刷体の他
方の面側に接触するとともに、該接触部分に吸引ポンプ
により所定の吸引圧力を発生する吸引手段とを具備し、
前記被印刷体を介して前記孔版原紙上のインキを穿孔画
像の穿孔部から吸引して該被印刷体の前記一方の面に付
着させ印刷を施す構成としてもよい。
【0010】また、請求項6記載のように、前記被印刷
体は所定の通気度を有するものが用いられ、インキ通過
性の外周面を有し該外周面に前記孔版原紙が取り付けら
れ、一方向に回転自在な回転ドラムと、前記ドラム内部
に設けられ、前記孔版原紙の一方の面に対するインキの
供給を塗布により行うための塗布スキージと、前記回転
ドラムに対向配置され、該回転ドラムの回転方向で前記
塗布スキージより下流側に所定の間隔を隔てて設けら
れ、前記被印刷体の他方の面側に接触するとともに、該
接触部分に吸引ポンプにより所定の吸引圧力を発生する
吸引手段と、前記回転ドラムと吸引手段との間を通過し
て前記被印刷体を搬送させる搬送手段とを具備し、前記
被印刷体を介して前記孔版原紙上のインキを穿孔画像の
穿孔部から吸引して該被印刷体の前記一方の面に付着さ
せ印刷を施す構成とすることもできる。
【0011】多量のインキが保持された孔版原紙の他方
の面に、通気度を有する被印刷体の一方の面を接触さ
せ、吸引手段により被印刷体の他方の面から吸引する
と、インキは大気圧で孔版原紙の穿孔画像の各穿孔部か
ら被印刷体へ移動させられて用紙にインキが付着する。
このとき、孔版原紙に保持されているインキは大気圧で
吸引される方向にのみ力が加えられるので、インキが周
囲に広がり漏れるなどのおそれがない。また、微視的に
見ると、孔版原紙から被印刷体に付着する際のインキ
は、被印刷体の厚み方向に力を受けているので、拡散し
て滲む現象が軽減されて鮮明な印刷画像が得られること
になる。さらに、吸引することにより、被印刷体内部に
インキが浸透する力を助ける方向に働くため、裏写りも
軽減されることになる。また、インキを孔版原紙に薄く
塗り、次の工程で吸引付着させる方法では、孔版原紙に
塗られた分のインキが被印刷体に移動するため、必要以
上のインキが移動せず、画像品質が損なわれることなく
裏写りも低減されることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の孔版印刷装置の
第1実施形態を示す側断面図である。回転ドラム1は、
円筒形状に形成され中心軸1aを中心として図中矢印方
向に回転駆動される。この回転ドラム1は外周面1bに
多数の微細な孔が形成されており、この外周面1bに沿
って所定長さを有する空間には印刷用のインキ2が充填
されている。回転ドラム1の外周面1bには、製版され
穿孔画像が形成された孔版原紙が巻き付け装着され、こ
の孔版原紙の端部は着版手段3のクランプ板3aに係止
される。この回転ドラム1は、内部にインキ2を保有す
る構成であり、回転ドラム1単位で装置に装着自在であ
り、インキ2の色変更時や補充時には装置から取り外さ
れる。
【0013】回転ドラム1の対向位置には、被印刷体
(印刷用紙)Pの吸引搬送手段5が設けられる。この吸
引搬送手段5は、搬送手段6と吸引手段7で構成され
る。搬送手段6は一対の搬送ローラ6a間に搬送ベルト
6bが掛け渡されてなる。搬送ベルト6bは多孔が形成
されており、この搬送ベルト6b下面には吸引手段7が
設けられる。
【0014】吸引手段7は、印刷用紙Pを搬送させる搬
送吸引部と、インキを印刷用紙Pに付着させるための印
刷吸引部で構成される。搬送吸引部は、吸引ポンプ8に
より搬送ベルト6b全体の面(上部の搬送面)を吸引す
るもので、印刷用紙Pを搬送ベルト6bに吸着させて搬
送させる程度の比較的低い吸引力で吸引する。印刷吸引
部は、回転ドラム1の対向位置に開孔部9aを有し部分
的に吸引する吸引ダクト9を設け、吸引ポンプ10によ
り印刷用紙P及び孔版原紙を介して回転ドラム1内部の
インキ2を吸引するものであり、比較的高い吸引力で吸
引する。この開孔部9aは、図中奥行方向(回転ドラム
1の幅に対応)に細長く形成される。
【0015】吸引ポンプ8,10は、ピストン式のポン
プで構成されており、回転ドラム1の回転及び吸引ポン
プ8,10の作動を手動でも行えるようになっている。
この他、吸引ポンプ8,10としては、バイモルフポン
プやファンモータを用いてもよい。この吸引搬送手段5
は、図示しない昇降機構により全体が回転ドラム1方向
に昇降自在であり、印刷用紙Pの搬送に同期上昇して印
刷用紙Pを回転ドラム1に押圧し、搬送後に下降して着
版手段3との干渉を避ける。
【0016】給紙手段11は、給紙台上に印刷用紙Pを
一対の給紙ローラ11aによって回転ドラム1方向に給
紙搬送する。排紙台12には、吸引搬送手段5で搬送さ
れた印刷後の印刷用紙Pが排紙積載される。
【0017】上記印刷用紙Pは、紙等の多孔質材料から
なり所定の透気度を有しており、図2に示すガーレー式
デンソメータを用いて所定の透気度(t)を有するもの
が用いられる。このガーレー式デンソメータ20は、一
定量の空気が一定面積を通過するに要する時間を測定す
るもので、装置は軽スピンドル油を規定量満たした外筒
21と外筒21内を上下動する目盛付の内筒22で構成
されている。試験片としての印刷用紙Pは、内筒22を
引き上げ印刷用紙Pを締め付けて油中に浮かした後、目
盛によって100mlの空気通過時間(秒)を測定す
る。この空気通過時間(秒)は前記透気度(t)であ
る。本発明で用いる印刷用紙Pは汎用のものであり、透
気度tは9〜60(秒)のものが用いられ、好ましい範
囲は15〜40(秒)のものである。
【0018】また、上記透気度を有する印刷用紙Pへの
印刷に用いるインキ2の粘度(η)は、スプレッドメー
タ値60秒が22〜35の範囲のものが用いられる。し
たがって、上記印刷吸引部を構成する吸引ダクト9が、
印刷用紙Pを介してインキ2を印刷用紙Pに吸着させる
ための吸引力v(kgf/Cm2 )は、下記式に基づき
得られる。 v∝1/η・t 即ち、上記式により、吸引ダクト9は、0.15〜0.
3kgf/Cm2 の範囲の吸引力を有するものが用いら
れる。
【0019】次に、上記構成による装置の動作を説明す
る。回転ドラム1の外周面1bに製版済の孔版原紙が装
着され、この回転ドラム1を回転駆動させた状態で、給
紙手段11は印刷用紙Pを回転ドラム1と吸引搬送手段
5との間に給紙する。この印刷用紙Pは、吸引搬送手段
5の吸引ポンプ8により搬送ベルト6bに吸着された状
態で搬送される。次に、吸引搬送手段5が不図示の昇降
機構により上昇して、印刷用紙Pは、回転ドラム1方向
に押圧される。この押圧力は印刷用紙Pが回転ドラム1
外周面1b上の孔版原紙に接する程度の低い力でよく、
機構的な負荷を小さくでき機構音も低減化できる。
【0020】この状態で吸引搬送手段5の吸引ポンプ1
0が吸引すると、吸引ダクト9部分では回転ドラム1内
部のインキ2が大気圧で開孔部9a側に吸引され、この
インキ2は孔版原紙の穿孔部分を通過し、印刷用紙Pに
付着する。即ち、吸引ダクト9は、印刷用紙Pの裏面側
から、印刷用紙Pと孔版原紙を挟んで回転ドラム1内の
インキ2を吸引する。ここで、吸引ダクト9の開孔部9
aは、孔版原紙の印刷領域より小さな領域で開孔形成さ
れており、回転ドラム1の回転及び印刷用紙Pの搬送に
伴って順次孔版原紙の穿孔画像に対応した印刷画像を印
刷用紙P上に形成していく。印刷後の印刷用紙Pは、排
紙台12に順次排紙される。上記構成によれば、インキ
2は大気圧により孔版原紙の穿孔部を通過して印刷用紙
P上に付着するため、インキ2は大気圧で吸引される方
向にのみ移動するため、このインキ2が周囲に広がり漏
れるおそれがない。
【0021】次に、図3は本発明の孔版印刷装置の第2
実施形態を示す側断面図である。同図において前記実施
形態と同一構成部には同一の符号を附して説明を省略す
る。回転ドラム30は、円筒形状に形成され中心軸を中
心として図中矢印方向に回転駆動される。この回転ドラ
ム30は外周面30bに多数の微細な孔が形成されてい
る。また、この回転ドラム30内部には、後述する吸引
搬送手段35の配設位置に対し、回転ドラム30の回転
方向で所定間隔隔てた上流側には塗布スキージ31が固
定して設けられる。塗布スキージ31内部には、インキ
2供給用の流路が形成されており、先端部31aによっ
て回転ドラム30の外周面30b上の孔版原紙(厳密に
は回転ドラム30の内周面)にインキ2を塗布する。回
転ドラム30の外周面30bには、製版され穿孔画像が
形成された孔版原紙が巻き付け装着され、この孔版原紙
の端部は着版手段3のクランプ板3aに係止される。
【0022】回転ドラム30に対向配置された吸引手段
35は、印刷用紙Pの搬送を補助しつつ、インキ2を吸
引する構成であり、回転ローラ36と封止筒体37と吸
引ポンプ38で構成される。回転ローラ36は全体が通
気性を有する多孔性の材質で構成され、回転軸36aを
中心として図示しない駆動モータにより回転自在であ
る。封止筒体37は、筒状に形成されて回転ローラ36
を気密保持するもので、回転ドラム30との対向位置に
のみ開孔部37aが形成され、回転ローラ36が部分的
に表出する構成となっている。この開孔部37aは、図
中奥行方向(回転ドラム30の幅に対応)に細長く形成
される。この封止筒体37の内部は、吸引ポンプ38に
より所定の吸引力で吸引される。また、この吸引手段3
5は、図示しない昇降機構により全体が回転ドラム1方
向に昇降自在であり、印刷用紙Pの搬送に同期上昇して
印刷用紙Pを回転ドラム30に押圧し、搬送後に下降し
て着版手段3との干渉を避ける。
【0023】次に、上記構成による装置の動作を説明す
る。回転ドラム30の外周面30bに製版済の孔版原紙
が装着され、この回転ドラム30を回転駆動させた状態
で、給紙手段11は印刷用紙Pを回転ドラム30と吸引
手段35との間に給紙する。次に、吸引手段35が昇降
機構により上昇して、印刷用紙Pは、回転ドラム30方
向に押圧され、回転ローラ36の回転により搬送され
る。この押圧力は印刷用紙Pが回転ドラム30外周面3
0b上の孔版原紙に接する程度の低い力でよい。
【0024】この状態でスキージ部31aによって回転
ドラム30の外周面30bに塗布されたインキ2は、所
定間隔(時間)後に吸引手段35の回転ローラ36部分
に達する。このとき、回転ドラム30内部のインキ2は
大気圧で開孔部37a側に吸引され、このインキ2は孔
版原紙の穿孔部分を通過し、印刷用紙Pに付着する。即
ち、吸引ポンプ38は、印刷用紙Pの裏面側から、印刷
用紙Pと孔版原紙を挟んで回転ドラム1内のインキ2を
吸引する。ここで、開孔部37aは、孔版原紙の印刷領
域より小さな領域で開孔形成されており、回転ドラム3
0の回転及び印刷用紙Pの搬送に伴って順次孔版原紙の
穿孔画像に対応した印刷画像を印刷用紙P上に形成して
いく。このようにして印刷された印刷用紙Pは、排紙台
12に順次排紙される。このように、孔版原紙に対しス
キージ部31aでインキ2を薄く塗った後に、時間差を
置いて吸引手段35によりこのインキ2を印刷用紙Pに
吸引付着させる構成においては、特に必要以上のインキ
が供給されることがないため、画像品質が損なわれるこ
となく裏写りも低減できる。
【0025】次に、図4は、本発明の孔版印刷装置の第
3実施形態を示す側断面図である。この実施の形態で
は、製版後の孔版原紙組立体40と印刷用紙Pを平面状
に重ねて載置した状態で印刷を行う方式である。孔版原
紙組立体40は、孔版原紙41と、この孔版原紙41の
周囲に設けられる所定厚さで枠状台紙42と、孔版原紙
41の対向面に設けられたインキ不透過性フィルム43
で構成されている。孔版原紙41は感熱製版等で所定の
穿孔画像が形成され、インキ不透過性フィルム43との
間には、インキ2が充填され枠状台紙42によって内部
に保持される。
【0026】印刷用紙Pは、基台上に孔版原紙組立体4
0の孔版原紙41と接するように重ねて固定状態が保持
される。この印刷用紙Pの上部には、吸引手段45が設
けられる。吸引手段45は、開孔部46aを有する吸引
ノズル46と、吸引ポンプ47で構成されている。開孔
部46aは、図中奥行方向(孔版原紙組立体40の幅に
対応)に細長く形成されている。そして、吸引ノズル4
6は、孔版原紙組立体40の長さ方向に沿って図示しな
い移動手段により移動自在である。
【0027】上記構成によれば、孔版原紙組立体40内
部のインキ2は大気圧で吸引ノズル46の開孔部46a
部分から吸引され、このインキ2は孔版原紙41の穿孔
部分を通過し、印刷用紙Pに付着する。即ち、吸引ノズ
ル46は、印刷用紙Pの上面側から、印刷用紙Pと孔版
原紙を挟んでインキ不透過性フィルム43との間のイン
キ2を吸引する。ここで、開孔部46aは、孔版原紙の
印刷領域より小さな領域で開孔形成されており、吸引ノ
ズル46の移動に伴って順次孔版原紙の穿孔画像に対応
した印刷画像を印刷用紙P全体に形成していく。上記構
成によっても、上記実施形態同様の作用効果を得ること
ができる。
【0028】次に、図5は、本発明の第4実施形態を示
す側面図である。同図において第3実施形態と同一構成
部には同一符号を附して説明を省略している。同図に示
すように、印刷用紙Pはロールペーパーで構成され、供
給部P1から巻取部P2に所定長送り出す構成となって
いる。このような構成においても、ロールペーパーの印
刷用紙P上で長さ方向に吸引手段45の吸引ノズル46
の移動に伴って順次孔版原紙の穿孔画像に対応した印刷
画像を印刷用紙P上に形成していくことができる。そし
て、印刷用紙Pの長さ方向に吸引ノズル46が1回移動
して印刷を施した後に供給部P1から巻取部P2に所定
長さ印刷用紙P1を送り出すことにより、同様の印刷を
繰り返して行っていくことができる。
【0029】図6は、上記各実施形態で説明した吸引手
段の部分拡大断面図である。同図を用いて吸引による印
刷を説明する。尚、同図には、第3実施形態(図4参
照)で説明した孔版原紙組立体40を用いた印刷の構成
が示されている。孔版原紙41に開孔された穿孔部41
a部分に吸引ノズル46の開孔部46aが移動して位置
すると、吸引ノズル46は、印刷用紙Pを介して孔版原
紙組立体40内に保持されているインキ2を吸引する。
インキ2は大気圧により孔版原紙41の穿孔部41aを
通過して印刷用紙P上に付着する。このように、インキ
2は大気圧で吸引される方向にのみ移動するため、この
インキ2が周囲に広がり漏れるおそれがない。また、孔
版原紙41の穿孔部41aを通過して印刷用紙Pに付着
する際のインキ2は、この印刷用紙Pの紙の厚み方向に
移動する吸引力を受けているため、印刷用紙Pで拡散し
て滲む現象が軽減されて鮮明な印刷画像が得られる。さ
らに、吸引が印刷用紙Pへの浸透を加速させるため、裏
写りが軽減される。
【0030】この吸引ノズル46部分には、圧力センサ
48が設けられる。この圧力センサ48は吸引力を検出
して制御部(不図示)に検出信号を出力する。制御部に
は、印刷に使用する印刷用紙Pの透気度(t)とインキ
の粘度(η)が入力設定され、この入力設定に基づき上
記式で吸引力(v)を算出する。そして、印刷時には、
吸引ポンプ47の吸引力が上記算出された値で一定とな
るよう、圧力センサ48の検出信号を監視する制御を行
う。上記式から、印刷用紙Pの透気度(t)が高いとき
には吸引力(v)が低く制御され、印刷用紙Pの透気度
(t)が小さいときには吸引力(v)が高く制御され
る。上記説明では、第3実施形態を例に説明したが、他
の実施形態においてもいずれも印刷用紙Pを介してイン
キ2を吸引する基本構成が一致しているため、制御部の
制御内容は各実施形態共通である。
【0031】次に、図7は、本発明の第5実施形態を示
す斜視図である。この実施の形態では、孔版原紙50が
テープ状に形成され、供給部50aから送り出されて製
版、塗布手段51で製版及びインキが塗布された後、吸
引手段55で吸引印刷後に巻取部50bに巻き取られる
構成である。製版、塗布手段51は印刷用紙Pの一方の
面(上面)側に設けられ、吸引手段55は印刷用紙Pの
他方の面(下面)側に設けられる。また、印刷用紙P
は、搬送ローラ57によって長さ方向(副走査方向)に
搬送移動される。
【0032】製版、塗布手段51は、印刷用紙Pの主走
査方向に沿って設けられたガイドレール52a上をキャ
リッジ52bが移動自在な構成であり、キャリッジ52
bには孔版原紙50を感熱製版するサーマルヘッド53
と、インキ塗布手段54が設けられている。また孔版原
紙50には一定の張力が付与されており、テンションロ
ーラ52c等が設けられる。インキ塗布手段54は、例
えばシアン、マゼンダ、イエローの3色のインキを含有
する3個のローラ54aで構成され、これらローラ54
aは印刷時に使用する1個が孔版原紙50に接して孔版
原紙50にインキを塗布する。
【0033】吸引手段55は、吸引ノズル55aと吸引
ポンプ55bで構成され、吸引ノズル55aは、印刷用
紙Pの主走査方向に沿って設けられたスキャンベルト5
5cに取り付けられ、この主走査方向に移動自在であ
る。ここで、図示しない制御部は、製版、塗布手段51
の主走査方向への移動に同期して吸引手段55を同主走
査方向に移動制御するが、常に製版、塗布手段51の方
が先に主走査して吸引手段55が所定距離(時間)隔て
て移動するよう構成されている。
【0034】上記構成による動作を説明すると、製版、
塗布手段51のキャリッジ52bが印刷用紙P上を主走
査してサーマルヘッド53により孔版原紙50を感熱製
版した直後にインキ塗布手段54により所定色のインキ
がこの孔版原紙50に塗布される。所定距離を置いて同
主走査方向に吸引手段55の吸引ノズル55aが移動し
てくると、吸引ノズル55aは、印刷用紙Pを介して孔
版原紙50に塗布されているインキを吸引していく。イ
ンキは大気圧により孔版原紙50の穿孔部を通過して印
刷用紙P上に付着する。製版、塗布手段51と吸引手段
55は、1ラインの主走査後に復帰動作されるととも
に、孔版原紙50は所定長さ供給部50aから送り出さ
れて新たな製版がなされる。そして、印刷用紙Pの副走
査後に次のラインを主走査して製版及び印刷する動作が
繰り返されて印刷用紙P全体の印刷が施される。
【0035】次に、図8は、本発明の第6実施形態を示
す斜視図である。この実施の形態は、第4実施形態の変
形例であり、孔版原紙60を印刷用紙の幅に対応して形
成したものを用いる。この孔版原紙60は、供給部60
aから送り出され、製版手段61で製版された後、イン
キ塗布手段62でインキが塗布されるとともに、吸引手
段65で吸引印刷され巻取部60bに巻き取られる構成
である。製版手段61とインキ塗布手段62は印刷用紙
Pの一方の面(上面)側に設けられ、吸引手段65は印
刷用紙Pの他方の面(下面)側に設けられる。
【0036】製版手段61は、印刷用紙Pの幅方向(主
走査方向)に沿って設けられたライン状のサーマルヘッ
ド61aと、対向配置されたプラテン61bで構成され
ている。インキ塗布手段62は、印刷用紙Pの幅に沿っ
て設けられたライン状のミストノズルで構成され、イン
キをミスト状にして孔版原紙60に吹き付ける。吸引手
段65は、吸引ノズル65aと吸引ポンプ65bで構成
され、吸引ノズル65aは、印刷用紙Pの幅に沿って設
けられている。この吸引ノズル65aは、ミストノズル
62の対向位置に設けられる。印刷用紙Pは、孔版原紙
60の送り出しに同期して回転する搬送ローラ67によ
り、孔版原紙60と同方向(図中矢印方向)に移動す
る。
【0037】上記構成による動作を説明すると、孔版原
紙60が送り出されると、製版手段61のサーマルヘッ
ド61aで穿孔され、ミストノズル64によりミスト状
のインキが吹き付けられる。ミストノズル64に対向配
置された吸引ノズル65aは、印刷用紙Pを介して孔版
原紙60に塗布されているインキを吸引する。インキは
大気圧により孔版原紙60の穿孔部を通過して印刷用紙
P上に付着する。孔版原紙60及び印刷用紙Pは図中矢
印方向に移動し、印刷用紙P全体の印刷がなされる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、吸引手段により被印刷
体側から孔版原紙上のインキを吸引して印刷する構成で
あるため、インキは大気圧で吸引される方向にのみ力が
加えられるので、インキが周囲に広がり漏れるおそれが
ない効果がある。また、微視的に見ると、孔版原紙から
被印刷体に付着する際のインキは、被印刷体の厚み方向
に力を受けているので、拡散して滲む現象が軽減されて
鮮明な印刷画像が得られる効果がある。さらに、吸引が
被印刷体への浸透を加速させるため、裏写りが軽減され
る効果がある。また、インキを孔版原紙に薄く塗り、次
の工程で吸引付着させる構成によれば、孔版原紙に塗ら
れた分のインキが被印刷体に移動するため、必要以上の
インキが被印刷体に移動することがなく、画像品質が損
なわれることなく裏写りも軽減される効果がある。ま
た、孔版原紙と被印刷体は重ねるだけでよく、これら間
で圧力を加える必要がないため、装置の機械的強度を小
さく設計でき、装置全体の簡素化と低コスト化が図れる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の孔版印刷装置の第1実施の形態を示す
側断面図。
【図2】印刷用紙の透過度を測定する試験器を示す図。
【図3】本発明の孔版印刷装置の第2実施形態を示す側
断面図。
【図4】本発明の孔版印刷装置の第3実施形態を示す側
断面図。
【図5】本発明の孔版印刷装置の第4実施形態を示す側
面図。
【図6】吸引手段の部分拡大断面図。
【図7】本発明の孔版印刷装置の第5実施形態を示す斜
視図。
【図8】本発明の孔版印刷装置の第6実施形態を示す斜
視図。
【符号の説明】
1,30…回転ドラム、2…インキ、6…搬送手段、
7,35,45,55…吸引手段、8,10,38,4
7,55a,65a…吸引ポンプ、40…孔版原紙組立
体、41,50,60…孔版原紙、46,55a,65
a…吸引ノズル、P…被印刷体(印刷用紙)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穿孔画像が形成された孔版原紙の一方の
    面にインキを供給し、他方の面に被印刷体の一方の面を
    重ねて設置し、上記穿孔画像部分でインキを通過移動さ
    せて被印刷体上に付着させる孔版印刷方法において、 前記穿孔画像が形成され、インキが供給された状態の孔
    版原紙と所定の通気度を有する被印刷体とを面接触させ
    た後、 該面接触した箇所の前記被印刷体の他方の面に吸引手段
    を接触させ、該吸引手段により発生する大気圧により該
    被印刷体を介して前記孔版原紙上のインキを穿孔画像の
    穿孔部から吸引して該被印刷体の前記一方の面に付着さ
    せ印刷を施すことを特徴とする孔版印刷方法。
  2. 【請求項2】 前記孔版原紙の一方の面全面に予め前記
    インキが供給され、前記被印刷体あるいは前記吸引手段
    を前記孔版原紙に対し移動しながら面接触させ、 前記吸引手段により前記面接触する箇所で前記被印刷体
    を介して前記孔版原紙上のインキを穿孔画像の穿孔部か
    ら吸引して該被印刷体の前記一方の面に付着させ印刷を
    施す構成とされた請求項1記載の孔版印刷方法。
  3. 【請求項3】 前記孔版原紙にインキを供給する手段あ
    るいは前記孔版原紙を相対的に移動させて該孔版原紙の
    一方の面にインキを供給した後、 前記孔版原紙にインキが供給された箇所を所定の時間後
    に前記吸引手段と前記孔版原紙を相対的に移動させて前
    記被印刷体上にインキを付着させ印刷を施す構成とされ
    た請求項1記載の孔版印刷方法。
  4. 【請求項4】 穿孔画像が形成された孔版原紙の一方の
    面にインキを供給し、他方の面に被印刷体の一方の面を
    重ねて設置し、上記穿孔画像でインキを通過移動させて
    被印刷体上に付着させる孔版印刷装置において、 前記被印刷体は所定の通気度を有するものが用いられ、 前記被印刷体の他方の面側に接触するとともに、該接触
    部分に吸引ポンプにより所定の吸引圧力を発生する吸引
    手段を具備し、 前記被印刷体を介して前記孔版原紙上のインキを穿孔画
    像の穿孔部から吸引して該被印刷体の前記一方の面に付
    着させ印刷を施すことを特徴とする孔版印刷装置。
  5. 【請求項5】 穿孔画像が形成された孔版原紙の一方の
    面にインキを供給し、他方の面に被印刷体を設置し、上
    記穿孔画像を通過移動させたインキを被印刷体上に付着
    させる孔版印刷装置において、 前記被印刷体は所定の通気度を有するものが用いられ、 前記孔版原紙の一方の面に対するインキの供給を塗布に
    より行うためのスキージを有するインキ塗布手段と、 前記インキ塗布手段と所定間隔を隔てて設けられ、前記
    被印刷体の他方の面側に接触するとともに、該接触部分
    に吸引ポンプにより所定の吸引圧力を発生する吸引手段
    とを具備し、 前記被印刷体を介して前記孔版原紙上のインキを穿孔画
    像の穿孔部から吸引して該被印刷体の前記一方の面に付
    着させ印刷を施すことを特徴とする孔版印刷装置。
  6. 【請求項6】 穿孔画像が形成された孔版原紙の一方の
    面にインキを供給し、他方の面に被印刷体を設置し、上
    記穿孔画像を通過移動させたインキを被印刷体上に付着
    させる孔版印刷装置において、 前記被印刷体は所定の通気度を有するものが用いられ、 インキ通過性の外周面を有し該外周面に前記孔版原紙が
    取り付けられ、回転自在な回転ドラムと、 前記ドラム内部に設けられ、前記孔版原紙の一方の面に
    対するインキの供給を塗布により行うための塗布スキー
    ジと、 前記回転ドラムに対向配置され、該回転ドラムの回転方
    向で前記塗布スキージより下流側に所定の間隔を隔てて
    設けられ、前記被印刷体の他方の面側に接触するととも
    に、該接触部分に吸引ポンプにより所定の吸引圧力を発
    生する吸引手段と、 前記回転ドラムと吸引手段との間を通過して前記被印刷
    体を搬送させる搬送手段とを具備し、 前記被印刷体を介して前記孔版原紙上のインキを穿孔画
    像の穿孔部から吸引して該被印刷体の前記一方の面に付
    着させ印刷を施すことを特徴とする孔版印刷装置。
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