JPH11104508A - 粉砕機 - Google Patents

粉砕機

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JPH11104508A
JPH11104508A JP27136597A JP27136597A JPH11104508A JP H11104508 A JPH11104508 A JP H11104508A JP 27136597 A JP27136597 A JP 27136597A JP 27136597 A JP27136597 A JP 27136597A JP H11104508 A JPH11104508 A JP H11104508A
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JP
Japan
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separator
rotor
tank
pulverizing
chamber
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JP27136597A
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English (en)
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Takeshi Ishikawa
剛 石川
Susumu Gunji
進 郡司
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Mitsui Mining Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな動力で処理物を容易に循環流動させる
とともに、少量のメディアで大きな粉砕効率が得られる
ようにする。 【解決手段】 処理タンク37内に、内部に粉砕室3を
有する円筒状の粉砕タンク2を設ける。粉砕タンク2
は、内外を径方向に連通する隙間7を有する円筒状のセ
パレーター4と、セパレーター4内に回転可能に設けら
れる円筒状のローター13とから構成され、セパレータ
ー4の上下面にはそれぞれ処理物を粉砕室3内に吸い込
むための吸込口10、12が設けられる。ローター13
を回転させると、遠心力によって処理タンク37内の処
理物が吸込口10、12から粉砕室3内に吸い込まれ、
粉砕室3内においてメディアと一緒に攪拌されて粉砕さ
れ、セパレーター4の隙間7を介して粉砕室3外に流出
し、このようなことが繰り返されることにより、処理物
は所定の粒子径に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は粉砕機に関し、特
に、インク、塗料、セラミックス等の製造工程における
粉砕及び分散等に有効に用いられるメディア攪拌型の湿
式粉砕機に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】インク、塗料、セラミッ
クス等の製造工程における粉砕及び分散等に用いられる
メディア攪拌型の湿式粉砕機は、処理タンク内に蓄えら
れた処理物の懸濁液中に浸して使用するものであって、
処理物は処理タンク内と粉砕機とを循環して流動すると
ともに、粉砕機内を通過する時にメディアと共に攪拌さ
れることにより粉砕及び分散処理を繰り返し受け、次第
に処理タンク内の処理物全体が処理されるものである。
【0003】このような粉砕機は、非常に微細な固形物
の粉砕に用いられるものであって、目標とする粒子径
は、ミクロンオーダー又はサブミクロンオーダーであ
る。このような微粉砕においては、使用するメディアを
小さくした方が粉砕効率が良く、最近では直径が1mm
以下のメディアを使用することも少なくない。
【0004】このような形式の粉砕機の一例が実開平6
−57431号に開示されている。この粉砕機は、上端
に処理物の流入口を有し、下端に処理物の流出口を有す
る粉砕タンクと、粉砕タンクの流出口に設けられるセパ
レーターと、粉砕タンクの中心部を挿通する回転軸と、
回転軸の粉砕タンク内に位置する部分に設けられる攪拌
用のアームと、粉砕タンクの下方に設けられる軸流ポン
プとを具えたものである。
【0005】そして、回転軸を回転させると、処理タン
ク内の処理物は流入口から粉砕タンク内に流入し、攪拌
用のアームによってメディアと一緒に攪拌され、セパレ
ーターによってメディアから分離されて粉砕タンク外に
流出する。そして、このようなことが繰り返されること
により、処理物はミクロンオーダー又はサブミクロンオ
ーダーの粒子径に粉砕されるものである。
【0006】この場合、セパレーターとしては、強度の
ある板に多数の細かい孔又はスリットを設けたものが用
いられる。メディアが小さくなるほど目開きの細かいも
のが要求される。スリットの場合にはその隙間をメディ
アの粒径の1/3程度としている。
【0007】軸流ポンプは、処理物を循環流動させるた
めのものであり、容器内の処理物を均一に粉砕するため
にはこの循環量が大きいほど好ましい。循環量を大きく
する上で、最も障害となるのがセパレーターにおける圧
力損失である。
【0008】すなわち、スリットの隙間を狭くすればす
るほど、セパレーター全体の開口面積が小さくなり、こ
こにおける圧力損失が大きくなる。更に、強度のある板
に細いスリットを加工することは困難であるため、非常
にコストの高いものとなる。すなわち、このような形式
の粉砕機は、性能及びコストの両面から限界があった。
【0009】この発明は前記のような従来のもののもつ
問題点を解決したものであって、セパレーター全体の開
口面積を大きくすることができて、セパレーターにおけ
る圧力損失を小さくすることができ、小さな動力で処理
物を循環流動させることができるとともに、少量のメデ
ィアで大きな粉砕効率が得られ、これによっても所要動
力を削減することができる粉砕機を提供することを目的
とするものである。
【0010】
【問題点を解決するための手段】上記のような問題点を
解決するためこの発明は、処理タンク内に蓄えられた処
理物を粉砕するメディア攪拌型の粉砕機であって、軸線
が垂直方向を向くように前記処理タンク内に設けられる
とともに、内部に処理物の粉砕室が形成される略円筒状
の粉砕タンクと、前記粉砕室内に軸線を一致させた状態
で回転可能に設けられるローターと、該ローターの回転
軸とを具え、前記粉砕タンクは、前記粉砕室内外を径方
向に連通する複数の隙間を有する筒状のセパレーター
と、該セパレーターの上端開口部を閉塞する上板と、該
セパレーターの下端開口部を閉塞する下板とからなり、
前記上板又は下板の少なくとも何れか一方の一部に、前
記粉砕室内外を軸線方向に連通する処理物の吸込口を設
けた手段を採用したものである。また、前記ローター
は、上下端が閉塞された筒状をなし、閉塞されている上
端又は下端の少なくとも何れか一方の一部にローター内
外を軸線方向に連通する流入口を有するとともに、周面
の一部にローター内外を径方向に連通する流出口を有す
る手段を採用したものである。
【0011】
【作用】この発明は前記のような手段を採用したことに
より、回転軸と一体にローターを回転させると、ロータ
ーによる遠心力によって処理タンク内の処理物が粉砕タ
ンクの吸込口から粉砕室内に吸い込まれ、粉砕室内にお
いてメディアと一緒に攪拌されて粉砕され、遠心力によ
ってセパレーターの方向に導かれてセパレーターの複数
の隙間から粉砕室外に流出する。そして、このようなこ
とが繰り返されることにより、処理物がミクロンオーダ
ー又はサブミクロンオーダーの粒子径に粉砕されること
になる。
【0012】
【発明の実施の形態】本願発明者らは、前述した問題を
解決するためにセパレーターの改良について検討を行っ
た。この結果、リングセパレーターが優れていることが
分かった。
【0013】リングセパレーターは、複数のリング状板
を重ね合わせるとともに、隣接するリングの間にディス
タンスピースを介在させて、隣接するリング間にディス
タンスピースの厚みに相当する隙間を形成したものであ
って、全体を筒状に形成したものである。
【0014】リングセパレーターは、リング状板とディ
スタンスピースとからなる簡単な構造であるので、製作
が容易で、しかも、開口面積を大きくすることができる
が、筒状に形成されているために処理物を半径方向に流
通させなければならない。すなわち、筒の内側から外側
に向かって、或いは外側から内側に向かって流通させな
ければならない。したがって、従来の粉砕機のように、
処理物を粉砕室の上方から下方に向かって流通させるタ
イプのものに使用した場合には、全体の構造が複雑とな
って、必ずしも満足できるものは得られない。
【0015】そこで、本願発明者らは、粉砕機の粉砕構
造について改めて基本的な検討を行った。
【0016】前述したように、従来は比較的大きなメデ
ィア(例えば2〜3mm)を使用していたが、要求され
る目標粒子径が小さくなるにしたがって、小さなメディ
ア(1mm以下)を使用するようになった。
【0017】そこで、棒状のアームを持つ攪拌機を備え
た円筒状の容器を用いて、懸濁液中でのメディアの挙動
を観察した結果、大きなメディアと小さなメディアとで
は、その挙動に大きな差があることが確認された。
【0018】大きなメディアを用いた場合には、メディ
アの上層が凹状になって攪拌される。そして、メディア
全体の見掛けの体積は少し増加した状態になるものの、
重力の作用によって相互に密着しようとする力が大き
い。したがって、この状態における粉砕機構は、主とし
てメディア相互間に発生する摩擦力であり、これに至近
距離での衝突力が加わるものと推定される。
【0019】これに対して、小さなメディアを用いた場
合には、メディアは激しく運動して液全体に均一に分散
し、通常の懸濁液を攪拌した場合と同様な状態となる。
すなわち、重力の作用は小さくなり、均一化して流動性
をもった懸濁液になる。したがって、この状態での粉砕
機構は、不規則に激しく運動するメディアの衝突力が主
となり、摩擦力は小さくなるものと推定される。
【0020】以上の結果から、小さなメディアを使用し
た場合の好ましい操作条件として、次のことが考えられ
る。 1)小さなメディアの場合は重力の作用が小さいため
に、単純な攪拌ではメディアを相互に密着させることが
できないので、機械的な力を加えて密着させることが好
ましいと考えられる。 2)従来、処理物を流動するために、粉砕室の下部にポ
ンプを設けていたが、小さなメディアの場合には、均一
化して流動性を持った懸濁液となるので、粉砕室内にお
いて単純に攪拌するだけでなく、ポンプ機能を加えるこ
とが可能であると考えられる。 3)リングセパレーターを有効に活用することができる
構造とすることが好ましい。
【0021】これらを総合して検討を重ねた結果、粉砕
室内の攪拌において遠心力を強くするとともに、粉砕室
の周壁自体をリングセパレーターとすることにより、全
てが解決することを発見した。
【0022】すなわち、粉砕室の攪拌において遠心力を
強くすることによってポンプ作用が発生する。粉砕室の
上部又は下部に吸込口を設けると、処理物はこの吸込口
から粉砕室内に流入し、側面のセパレーターから吐出さ
れる。このとき、メディアは攪拌されるとともに、セパ
レーターに向かって流れようとするので、ここにおいて
メディアが相互に密着することになる。
【0023】ここで、処理物の吸込口は粉砕室の上部或
いは下部のどちらでも良いが、処理物中の固形粒子は、
容器の底に沈み易いので、これを防ぐためには、下部に
吸込口を設けて、容器の下部における流動量を多くした
方が好ましい。この場合、勿論メディアが吸込口からこ
ぼれないようにする必要がある。
【0024】粉砕室内にポンプ機能を組込むことは、従
来では全く考えられなかったことである。又、粉砕室の
周壁自体をリングセパレーターで構成することにより、
非常に大きな開口面積を得ることが可能となり、これに
より、小さな動力で処理物の循環流動が容易に得られる
ことになった。更に、メディアは遠心力によって密着状
態となるので、少量のメディアで大きな粉砕効率が得ら
れるとともに、これによっても所要動力が削減された。
【0025】以下、この発明による粉砕機の実施例につ
いて説明する。図1にはこの発明による粉砕機の第1の
実施例が示されている。この粉砕機1は、軸線が垂直方
向を向くように処理タンク37内に設けられるととも
に、内部に処理物の粉砕室3が形成される略円筒状の粉
砕タンク2と、粉砕タンク2の粉砕室3内に軸線を一致
させた状態で回転可能に設けられるローター13と、ロ
ーター13の回転軸20とを具えている。
【0026】粉砕タンク2は、円筒状のセパレーター4
と、セパレーター4の上端開口部を閉塞する円板状の上
板8と、セパレーター4の下端開口部を閉塞する円板状
の下板11とから構成され、内部に処理物の粉砕室3が
形成されるようになっている。
【0027】セパレーター4は、複数枚の環状のリング
状板5を上下方向に重ね合わせるとともに、各隣接する
リング状板5、5間の4箇所に環状のディスタンスピー
ス6を位置して、各隣接するリング状板5、5間にディ
スタンスピース6の厚みに相当する、セパレーター4内
外を径方向に連通する隙間7を形成したものである。
【0028】すなわち、複数枚のリング状板5を4本の
ボルト32の内側に内接するように位置するとともに、
各隣接するリング状板5、5間の4箇所に位置した各デ
ィスタンスピース6の中心部に各ボルト32を挿通させ
て、所定のトルクで締め付けたものである。
【0029】各リング状板5のボルト32に対応する部
分は断面が四角形状に形成されるとともに、ボルト間の
部分は外周側が薄くなるように断面略三角形状に形成さ
れている(図3、図4参照)。そして、このようにリン
グ状板5に傾斜を付けることで、リング状板5、5間に
位置する隙間7は外周側が内周側よりも広く形成され、
処理物の流出をスムーズにすることができるものであ
る。
【0030】上板8は、中心部が最深部となる皿状に形
成されるものであって、最深部である中心部には粉砕室
3を軸線方向に貫通する貫通口9が設けられるようにな
っている。貫通口9の中心部には回転軸20が挿通する
ようになっている。貫通口9の内周面と回転軸20の周
面との間には環状の隙間10が設けられ、この隙間10
が粉砕タンク2の上方に位置する処理物を粉砕室3内に
吸い込む吸込口10となるものである。なお、貫通口9
内周面と回転軸20の周面との間の隙間10に環状のオ
イルシール等を装着して、隙間10を閉塞するようにし
てもよいものである。
【0031】下板11は、円板状をなすものであって、
中心部には粉砕室3を軸線方向に貫通する貫通口12が
設けられ、この貫通口12が粉砕タンク2の下方に位置
する処理物を粉砕室3内に吸い込むための吸込口12と
なるものである。
【0032】ローター13は、筒状の本体部14と、本
体部14の外周面に周方向に向かって所定の間隔ごとに
一体に設けられる板状の攪拌羽根15と、本体部14の
下端開口部を閉塞する略円板状の下板16とから構成さ
れている。
【0033】下板16は、中心部が最深部となる逆皿状
をなすものであって、最深部である中心部には筒状のボ
ス17が一体に設けられるようになっている。ボス17
には回転軸20の下端部が嵌着されるようになってい
る。
【0034】本体部14とボス17との間に位置する下
板16の部分にはローター13内外を軸線方向に貫通す
る貫通口18が複数箇所に設けられ、この貫通口18が
粉砕タンク2の下板11の吸込口12から粉砕室3内に
流入した処理物をローター13内に流入させるための流
入口18となるものである。
【0035】隣接する攪拌羽根15、15間に位置する
本体部14の部分には本体部14を径方向に貫通する貫
通口19が設けられ、この貫通口19がローター13内
に流入した処理物をローター13外に流出させるための
流出口19となるものである。
【0036】ローター13の上端は、粉砕タンク2の上
板8と回転軸20との間の吸込口10から粉砕室3内に
流入した処理物をローター13内に流入させるために開
口している。なお、粉砕タンク2の上板8と回転軸20
との間に吸込口10を設けない場合には、ローター13
の上端を閉塞するようにしてもよいものである。
【0037】回転軸20は、処理タンク37の上部に取
り付けられている駆動源35の駆動軸36に上端が連結
されるとともに、下端は前述したように、粉砕タンク2
の上板8の貫通口9を挿通して粉砕室3内に位置するロ
ーター13のボス17に嵌着されるようになっている。
粉砕タンク2は、処理タンク37の上端開口部に位置す
る支持板21に複数本の支柱22を介して支持されるよ
うになっている。
【0038】そして、駆動源35を駆動させて回転軸2
0と一体にローター13を回転させると、ローター13
の回転によって粉砕室3内にポンプ作用が発生し、粉砕
タンク2の上方に位置する処理物は粉砕タンク2の上板
8の吸込口10から粉砕室3内に吸い込まれ、粉砕タン
ク2の下方に位置する処理物は粉砕タンク2の下板11
の吸込口12から粉砕室3内に吸い込まれる。なお、粉
砕室3内には予め所定量のメディアを入れておく。
【0039】そして、粉砕タンク2の上方から粉砕室3
内に吸い込まれた処理物は、ローター13の上端開口部
からローター13内に流入し、粉砕タンク2の下方から
粉砕室3内に吸い込まれた処理物は、ローター13の下
板16の流入口18からローター13内に流入する。
【0040】そして、ローター13内に流入した処理物
は、ローター13の本体部14の流出口19からロータ
ー13外に流出し、ローター13の外周面の攪拌羽根1
5によってメディアと一緒に攪拌されて粉砕され、セパ
レーター4の隙間7によってメディアから分離されて粉
砕室3外に流出する。
【0041】そして、粉砕室3外に流出した処理物は粉
砕タンク2の上方又は下方から粉砕室3内に再び吸い込
まれ、前述したような過程を辿って粉砕される。そし
て、このようなことが繰り返されることにより、処理物
はミクロンオーダー又はサブミクロンオーダーの粒子径
に粉砕されることになる。
【0042】上記のように構成したこの実施例による粉
砕機1にあっては、リングセパレーター4の隣接するリ
ング状板5、5間に、ディスタンスピース6の厚みに相
当する隙間7を全周に渡って形成しているので、非常に
大きな開口面積が得られることになる。したがって、小
さな動力で処理物を容易に循環流動させることができる
ことになる。また、ローター13によってメディアに強
力な遠心力を作用させることができるので、小さなメデ
ィアを使用した場合であっても、メディアを確実に密着
させることができることになる。したがって、少量のメ
ディアで大きな粉砕効率が得られるので、所要動力を大
幅に削減することができることになる。
【0043】図5には、この発明による粉砕機の第2の
実施例が示されている。この粉砕機1は、粉砕タンク2
の下板11の吸込口12にチャッキ弁25を設けたもの
であって、その他の構成は前記第1の実施例に示すもの
と同様である。
【0044】チャッキ弁25は、下板11の吸込口12
を開閉するものであって、吸込口12の周縁部に設けら
れる上方に突出するテーパ筒状の弁座26と、弁座26
の中心部を挿通する弁体27とから構成されている。
【0045】弁体27は、弁座26の上方に位置すると
ともに、下面周縁部が弁座26の上端に接離可能な傘状
の弁部28と、弁部28の下面中央部に一体に設けられ
るとともに、下板11の吸込口12を挿通する棒状の軸
部29と、軸部29の下端に一体に設けられる環状のス
トッパー部30とから構成されている。
【0046】軸部29は、下板11の下面に取り付けら
れている環状のガイド31によって上下方向にスライド
可能に支持されるようになっている。ストッパー部30
の上面がガイド31の下面に当接することによって、弁
体27の上方への変位が規制されるようになっている。
【0047】そして、粉砕タンク2の下方に位置する処
理物が粉砕室3内に吸い込まれる際には、弁体27が下
板11の吸込口12を開放して処理物の粉砕室3内への
流入を許容するようになっている。
【0048】そして、上記のように構成したこの実施例
による粉砕機1にあっても、前記第1の実施例に示すも
のと同様に、リングセパレーター4の隣接するリング状
板5、5間に、ディスタンスピース6の厚みに相当する
隙間7を全周に渡って形成しているので、非常に大きな
開口面積が得られることになる。したがって、小さな動
力で処理物を容易に循環流動させることができることに
なる。また、ローター13によってメディアに強力な遠
心力を作用させることができるので、小さなメディアを
使用した場合であっても、メディアを確実に密着させる
ことができることになる。したがって、少量のメディア
で大きな粉砕効率が得られるので、所要動力を大幅に削
減することができることになる。
【0049】なお、前記各実施例においては、粉砕機1
を処理タンク37に固定して使用したが、粉砕機1を昇
降装置(図示せず)に取り付けて上下方向に昇降可能と
して、処理物が入っている複数の処理タンク37を次々
に交換して使用するようにしてもよいものである。
【0050】
【発明の効果】この発明は前記のように構成したことに
より、セパレーターの開口面積を大きくすることができ
るので、セパレーターの圧力損失を小さくすることがで
きることになる。したがって、小さな動力で処理物を容
易に循環流動させることができることになる。また、ロ
ーターによって強力な遠心力が得られることになるの
で、小さなメディアを使用した場合であってもメディア
を相互に密着させることができることになる。したがっ
て、少量のメディアで大きな粉砕効率が得られることに
なり、所要動力を大幅に削減することができることにな
る等の優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による粉砕機の第1の実施例を示した
概略縦断面図である。
【図2】図1に示すもののセパレーターの部分平面図で
ある。
【図3】図2に示すもののA−A線断面図である。
【図4】図2に示すもののB−B線断面図である。
【図5】この発明による粉砕機の第2の実施例を示した
概略縦断面図である。
【符号の説明】
1……粉砕機 2……粉砕タンク 3……粉砕室 4……セパレーター 5……リング状板 6……ディスタンスピース 7……隙間 8……上板 9……貫通口 10……隙間(吸込口) 11……下板 12……貫通口(吸込口) 13……ローター 14……本体部 15……攪拌羽根 16……下板 17……ボス 18……貫通口(流入口) 19……貫通口(流出口) 20……回転軸 21……支持板 22……支柱 25……チャッキ弁 26……弁座 27……弁体 28……弁部 29……軸部 30……ストッパー部 31……ガイド 32……ボルト 35……駆動源 36……駆動軸 37……処理タンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理タンク内に蓄えられた処理物を粉砕
    するメディア攪拌型の粉砕機であって、 軸線が垂直方向を向くように前記処理タンク内に設けら
    れるとともに、内部に処理物の粉砕室が形成される略円
    筒状の粉砕タンクと、前記粉砕室内に軸線を一致させた
    状態で回転可能に設けられるローターと、該ローターの
    回転軸とを具え、 前記粉砕タンクは、前記粉砕室内外を径方向に連通する
    複数の隙間を有する筒状のセパレーターと、該セパレー
    ターの上端開口部を閉塞する上板と、該セパレーターの
    下端開口部を閉塞する下板とからなり、前記上板又は下
    板の少なくとも何れか一方の一部に、前記粉砕室内外を
    軸線方向に連通する処理物の吸込口を設けたことを特徴
    とする粉砕機。
  2. 【請求項2】 前記ローターは、上下端が閉塞された筒
    状をなし、閉塞されている上端又は下端の少なくとも何
    れか一方の一部にローター内外を軸線方向に連通する流
    入口を有するとともに、周面の一部にローター内外を径
    方向に連通する流出口を有する請求項1記載の粉砕機。
JP27136597A 1997-10-03 1997-10-03 粉砕機 Pending JPH11104508A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003225579A (ja) * 2002-02-06 2003-08-12 Turbo Kogyo Co Ltd ビーズミル
KR101385524B1 (ko) * 2013-10-01 2014-04-15 베스트화학기계공업(주) 대상액의 와류 형성 유도 순환부를 갖는 회전자를 구비한 입자 분쇄 장치

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