JP2003225579A - ビーズミル - Google Patents

ビーズミル

Info

Publication number
JP2003225579A
JP2003225579A JP2002029327A JP2002029327A JP2003225579A JP 2003225579 A JP2003225579 A JP 2003225579A JP 2002029327 A JP2002029327 A JP 2002029327A JP 2002029327 A JP2002029327 A JP 2002029327A JP 2003225579 A JP2003225579 A JP 2003225579A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
passage
bead
screen
stator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002029327A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3972179B2 (ja
Inventor
Takatsugu Yano
喬嗣 矢野
Minoru Haneda
稔 羽田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Turbo Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Turbo Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Turbo Kogyo Co Ltd filed Critical Turbo Kogyo Co Ltd
Priority to JP2002029327A priority Critical patent/JP3972179B2/ja
Publication of JP2003225579A publication Critical patent/JP2003225579A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3972179B2 publication Critical patent/JP3972179B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crushing And Grinding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】オイルシールの早期劣化を防止しメカニカルシ
ールの損傷を防止すること、微小ビーズが取付ボルトの
ボルト穴に侵入しない様にすること、及び、製品が大き
な流体抵抗を受けることなく製品排出管から排出できる
様にすること。 【解決手段】ロータ2の通路面2aに接触シール面68
を設け、軸受部66の通路面66aに該接触シール面に
当接する保護リング69を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、湿式粉砕及び分
散分野等で用いられるミルに関するものであり、更に述
べると、予め液体内に分散させた粉体原料を粉砕及び細
砕するための湿式媒体撹拌ミル(ビーズミル)に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のビーズミルは、ステータ(2)の内
部に設けられたロータ(25)と、該ロータ(25)の回転軸(2
2)と、該ロータ(25)の押え板(59)を前記回転軸(22)の端
部に固定する取付ボルト(60)と、該ロータ(25)と該ステ
ータ(2)との間に形成された環状通路(粉砕室)(24)
と、該環状通路(24)と連通する原料入口管(23)及びビー
ズ分離器(17)と、該ビーズ分離器(17)を挟持する内側の
スクリーン押え部材(51)と外側のスクリン取付台(52)
と、前記押え部材(51)と前記取付台(52)とを螺着するス
クリーン取付ボルト(56)と、該ビーズ分離器(17)を通過
する製品を排出する製品排出管(18)と、前記回転軸(22)
の軸受部(66)にロータ側から外方に向かって順次配設さ
れたオイルシール(38)とメカニカルシール(40)と、ビー
ズ分離器(17)の外周に設けた数本の固定ボルト(57)と、
ビーズ分離器(17)と製品排出管(18)を冷却する冷却室(7
0)と、を備えている。(特許第1941669号公報参
照)。このミルでは、環状通路(24)に媒体メデア(ビー
ズ)を所定量充填し、この環状通路(24)に高粘度のスラ
リー原料を供給し、ロータ(25)を回転させることにより
分散及び微粉砕を行った後、ビーズ分離器(17)で製品を
分離し、スラリー状の製品を製品排出管(18)から機外に
排出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来例のビーズミルに
は、次の様な問題がある。 1)微小な媒体メデア、例えば、0.5〜1.0mmの微小ビー
ズを含むスラリー原料を環状通路に供給すると、ロータ
の回転軸の軸受部に該微小ビーズが侵入し、オイルシー
ルを早期に劣化させる。そのため、シール漏れが発生
し、メカニカルシールを損傷させてしまう。このメカニ
カルシールが損傷すると、メカニカルシールの循環液に
スラリー原料が漏れ出し、連続長時間の運転ができなく
なる。
【0004】2)スラリー原料とビーズとを分離するビ
ーズ分離器は、スクリーン押え部材の中央にあるスクリ
ーン取付ボルト(56)及びビーズ分離器の外周にあるスク
リーン固定ボルト数本(57)、によりスクリーン押え部材
(51)に固定され、又、ロータを押える押え板(59)は、押
え板取付ボルト(60)により回転軸の軸端に固定されてい
る。この両ボルトの頭部は、スラリー原料の通る環状通
路(24)の通路面に露出しているので、該スラリー中の微
小ビーズは、該ボルト穴に侵入する。そうすると、ミル
分解時にボルトが回わりにくくなるとともに、分解し清
掃しても該ビーズはなかなかねじ部から落ちないので、
清掃が大変である。また、該ビーズがねじ部に付着した
状態で組み立てると、ねじ部が損傷してしまうことがあ
る。
【0005】3)スラリー原料は、ビーズ分離器の各段
のスリットを通り、製品は製品排出管から排出される
が、従来の製品排出管は、ミルの構造上細く、且つ、直
角に曲げられていたので、通過断面積が小さく、流体抵
抗が大きい。そのため、粘性の高いスラリー原料を処理
する場合には、大きな抵抗を受け、ミル機内圧が上昇
し、ビーズ分離器表面の温度も上昇するので、該ビーズ
分離器及び製品排出管を冷却しなければならず、それら
を冷却するための冷却室が必要となる。又、冷却室の冷
却水の温度管理、流量の分配等の管理も必要となる。
【0006】この発明は、上記事情に鑑み、オイルシー
ルの早期劣化を防止し、メカニカルシールの損傷を防止
することを目的とする。他の目的は、微小ビーズが取付
ボルトのボルト穴に侵入しない様にすることである。更
に他の目的は、製品を円滑に製品排出管から排出できる
様にすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、ステータの
内部に設けられたロータと、該ロータの回転軸と、該ロ
ータと該ステータとの間に形成された環状通路と、該環
状通路と連通する原料入口管及びビーズ分離器と、該ビ
ーズ分離器を通過する製品を排出する製品排出管と、前
記回転軸の軸受部にロータ側から外方に向かって順次配
設されたオイルシールとメカニカルシールと、を備えた
ビーズミルにおいて;前記オイルシールと対向するロー
タの通路面、又は、前記軸受部の通路面のいずれか一方
の通路面に接触シール面を設け、前記他方の通路面に、
該接触シール面に当接する後側保護リングを設けたこと
を特徴とする。
【0008】この発明は、ステータの内部に設けられた
ロータと、該ロータの回転軸と、該ロータと該ステータ
との間に形成された環状通路と、該環状通路と連通する
原料入口管及びビーズ分離器と、該ビーズ分離器を挟持
する内側のスクリーン押え部材と外側のスクリン取付台
と、該押え部材と技取付台を螺着するスクリーン取付ボ
ルトと、該ビーズ分離器を通過する製品を排出する製品
排出管と、を備えたビーズミルにおいて;前記スクリー
ン取付ボルトが、該スクリーン取付台側から螺着されて
いることを特徴とする。
【0009】この発明は、ステータの内部に設けられた
ロータと、該ロータの回転軸と、該ロータの押え板を前
記回転軸の端部に固定する押え板取付ボルトと、該ロー
タと該ステータとの間に形成された環状通路と、該環状
通路と連通する原料入口管及びビーズ分離器と、該ビー
ズ分離器を挟持する内側のスクリーン押え部材と外側の
スクリン取付台と、該ビーズ分離器を通過する製品を排
出する製品排出管と、を備えたビーズミルにおいて;前
記ロータの押え板の通路面、又は、スクリーン押え部材
の通路面のいずれか一方の通路面に接触シール面を設
け、前記他方の通路面に、前記接触シール面に当接する
前側保護リングを設けたことを特徴とする。
【0010】この発明は、ステータの内部に設けられた
ロータと、該ロータの回転軸と、該ロータと該ステータ
との間に形成された環状通路と、該環状通路と連通する
原料入口管及びビーズ分離器と、該ビーズ分離器を挟持
する内側のスクリーン押え部材と外側のスクリーン取付
台と、該ビーズ分離器を通過する製品を排出する製品排
出管と、を備えたビーズミルにおいて;前記製品排出管
が、大径短直筒であることを特徴とする。
【0011】この発明は、ステータの内部に設けられた
ロータと、該ロータの回転軸と、該ロータの押え板を前
記回転軸の端部に固定する押え板取付ボルトと、該ロー
タと該ステータとの間に形成された環状通路と、該環状
通路と連通する原料入口管とビーズ分離器と、該ビーズ
分離器を挟持する内側のスクリーン押え部材と外側のス
クリーン取付台と、該スクリーン押え部材と該取付台と
を螺着するスクリーン取付ボルトと、該ビーズ分離器を
通過する製品を排出する製品排出管と、前記回転軸の軸
受部にロータ側から外方に向かって順次配設されたオイ
ルシールとメカニカルシールと、を備えたビーズミルに
おいて;前記オイルシールに対向するロータの通路面、
又は、前記軸受部の通路面のいずれか一方の通路面に接
触シール面が設けられ、前記他方の通路面に、該接触シ
ール面に当接する後側保護リングが設けられ、 前記ス
クリーン取付ボルトが、スクリーン取付台側から螺着さ
れ、 前記ロータの押え板の通路面、又は、スクリーン
押え部材の通路面のいずれか一方の通路面に接触シール
面が設けられ、前記他方の通路面に、前記接触シール面
に当接する前側保護リングが設けられ、前記製品排出管
が、大径短直筒に形成されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明者は、前記課題を解決する
ために、オイルシールやボルト穴に微小ビーズが侵入す
るのを防止する手段及び製品排出管の流体抵抗を軽減す
るための手段、を研究し実験を重ねた。その結果、次の
ようにすれば良いことが判明したが、本発明は、この知
見に基づいてなされたものである。 (1)オイルシールと対向するロータの通路面、又は、前
記軸受部の通路面のいずれか一方の通路面に接触シール
面を設け、前記他方の通路面に、該接触シール面に当接
する保護リングを設けること。 (2)ロータの押え板の通路面、又は、スクリーン押え部
材の通路面のいずれか一方の通路面に接触シール面を設
け、前記他方の通路面に、前記接触シール面に当接する
保護リングを設けること。
【0013】(3)スクリーン取付ボルトをスクリーン取
付台側から螺着すること。 (4)前記製品排出管を大径短直筒にすること。
【0014】
【実施例】この発明の実施例を図1〜図3により説明す
る。フレーム1には、軸受箱71が取り付けられ、該軸
受箱71の一端には、ステータ2が取り付けられてい
る。このステータ2は、前半部3と後半部4とを備え、
前記両半部3,4の開放開底辺部には、外側フランジ
5、6が設けられている。
【0015】前記両半部3、4の外側に外囲容器7、8
を設け、冷却室9、10を形成する。該冷却室9、10
は、図示しない冷却液の入口及び出口を備えている。
【0016】前半部3の端部中央には、ビーズ分離器1
7が設けられているが、この分離器17として、例え
ば、スリット17aを階段状に配置した、所謂ピラミッ
ドスクリーン、が用いられる。
【0017】このスクリーン17は、内側のスクリーン
押え部材51と外側のスクリーン取付台52とにより挟
持されている。前記両者51、52には、ボルト穴5
4、55が設けられている。該押え部材52のボルト穴
54からスクリーン取付けボルト56を挿入し、該押え
部材51のボルト穴55にねじ込むことにより、前記ス
クリーン17は固定される。
【0018】前半部3の下部の外側には、該スクリーン
17に連通する製品排出管18が設けられているが、こ
の管18は、大径短直筒に形成されている。ここで大径
短直筒とは、従来の製品排出管より太く、かつ、短い直
筒管を言うが、製品排出管18をこの様に形成できるの
は、該分離器17をスクリーン取付台52の機外から一
本の取付ボルト56だけで固定できるからである。この
排出管18は、例えば、ステンレスで形成され、その直
径Dは、従来の2倍に形成され、その長さは、従来の1
/5に形成される。そのため、通過断面積が大きく、摩
擦抵抗が小さくなるため、該分離器17及び製品排出管
18の中で高粘性スラリーの製品の温度の上昇が押さえ
られる。 従って、従来と異なり、この部分を冷却する
ための冷却装置を設ける必要がない。
【0019】冷却室9、10の冷却液の入り口は、図示
しない冷却装置に接続され、冷却液がポンプ等を介して
強制供給される。
【0020】後半部4には、その中央を貫通して回転軸
22が設けられ、この回転軸22の端面22aには、ボ
ルト穴58が設けられている。前記回転軸22には、ロ
ータ25が嵌着され、その基端部には、ロータ25を押
える押え板59が当接している。この押え板59は、前
記ボルト穴58に挿入される押え板取付けボルト60、
により固定されている。
【0021】押え板59の通路面59a、即ち、環状通
路24の一部をなす面、には、ボルト穴61を囲む円環
状の接触シール面63が設けられている。この接触シー
ル面63は、耐摩耗性の平滑面であるが、例えば、耐摩
耗性鋼で形成した押え板59の通路面59a、にセラミ
ックスやタングステンカーバイトを高速フレーム溶射で
密着させた後、研磨し硬度を上げて平滑にし、耐摩耗性
を向上させても良い。
【0022】前記接触シール面63は、前側保護リング
65の先端65aに当接している。この保護リング65
は、スクリーン押え部材51の通路面51aに突設さ
れ、前記ボルト穴61を包囲している。この保護リング
65は、摩擦抵抗が低く、かつ、耐摩耗性に優れた材料
で形成されているが、例えば、その材料として、フッ素
樹脂、ガラス繊維混入のフッ素樹脂、等が用いられる。
この保護リング65は、取付初期には接触シール面63
に密着して削られ、僅かに接触する状態になると、摩耗
せず、そのままの状態を維持する。
【0023】ロータ25とステータ2との間には、環状
通路24、即ち、粉砕室、が形成されている。この環状
通路24には、原料入口管23が連通しているが、この
管23は、後半部4の上部側に設けられている。
【0024】ロータ25は、前部円錐台26と後部円錐
台27とから構成され、前部円錐台26の閉鎖底辺部に
は、中央凹部28が設けられている。該凹部28には、
ロータ25を規制する押え板59が嵌着される。
【0025】回転軸22の被駆動プーリ34は、Vベル
ト31を介して電動機33の駆動プーリ35に連結され
ている。回転軸22の軸受部66には、ロータ25側か
ら外方に向かって順次、オイルシール38とメカニカル
シール40とが配設されている。
【0026】後部円錐台27の基端部の通路面27a、
即ち、環状通路24の一部をなす面、には、オイルシー
ル38に対応する円環状の接触シール面68が設けられ
ている。この接触シール面68は、耐摩耗性の平滑面で
あるが、例えば、耐摩耗性鋼で形成されている通路面2
8aに、セラミックスやタングステンカーバイトを高速
フレーム溶射で密着させた後、研磨し硬度を上げて平滑
にし、耐摩耗性を向上させても良い。
【0027】前記接触シール面68は、後側保護リング
69の先端69aに当接している。この保護リング69
は、オイルシール38を囲むように軸受部66の通路面
66aに突設されている。この保護リング69は、摩擦
抵抗が低く、かつ、耐摩耗性に優れた材料で形成されて
いるが、例えば、その材料として、フッ素樹脂、ガラス
繊維混入のフッ素樹脂、等が用いられる。この保護リン
グ69は、取付初期には接触シール面68に密着して削
られ、僅かに接触する状態になると、摩耗せず、そのま
まの状態を維持する。
【0028】環状通路24内には、媒体メデア(ビー
ズ)が入っているが、この媒体メデアとして、例えば、
鋼球、ガラス、セラミック等で形成された、直径0.5〜
0.1mmの微小ビーズ、が用いられる。この微小ビーズ
は、粉体処理操作前にビーズ入口管45から所定量、例
えば、50%〜80%、環状通路24内に充填される。
環状通路24内の微小ビーズは、栓48を開けると、ビ
ーズ出口管47を介して器外に排出される。
【0029】次に、本実施例の作動について説明する。
電動機33を起動し、ロータ25を回転させるととも
に、液体内に分散されたスラリー原料Fを原料入口管2
3から環状通路24に投入する。この原料として、例え
ば、懸濁重合法トナー、乳化重合法トナー、インクジェ
ットプリンタ用インク、光デスク用有機感光剤(フタロ
シアニン系)、複写機感光ドラム用有機感光体、インク
顔料(オフセットインキ・グラビアインキ・絶縁インキ
・水性インキ・油性インキ・フレキソインキ)、ボール
ペン用インク(水性及び油性)光触媒用酸化チタン、フ
イルム用感光剤、タンタル(コンデンサ用原料)、口紅
・マニキュア用顔料、食品原料及び食品添加物、uvカ
ット用酸化チタン及び酸化亜鉛、塗料原料用顔料、液晶
カラーフィルタ、チョコレート、チタン酸バリウム、P
ZT(チタン酸ジルコン酸鉛などの圧電セラミックス
用)、ファンデーション原料、が挙げられる。
【0030】前記スラリー原料Fは、粉体原料の入口か
らステータ2の最大直径部まで加速され、環状通路の直
径が大きくなっている領域で粉体原料は処理され、微小
ビーズの作用により粉砕される。
【0031】この時、環状通路24内の微小ビーズは、
ボルト穴61及びオイルシール38に入り込もうとする
が、接触シール面63、68と保護リング65、69と
により構成されているシール手段により、その侵入が阻
止される。
【0032】又、従来と異なり、スクリーン取付けボル
ト56が、スクリーン取付台52側からスクリーン押え
部材51に螺着されているので、該押え部材51の通路
面51aにボルト穴54、55が露出することがない。
そのため、微小ビーズが該ボルト穴54、55に入り込
める余地はない。又、1本のスクリーン取付ボルト56
を着脱するだけで、スクリーン17を着脱できるので、
分解組立等の作業が容易となる。
【0033】環状通路24で粉砕された粉体は、ピラミ
ッドスクリーン17を通ってスラリー状で製品排出口管
18内に排出され、機外に排出される。この時、該製品
排出管18は、大径短直筒に形成され、流れやすくなっ
ているので、粘性の高いスラリー製品が管内を通って
も、冷却しなければならない程の高温となることはな
い。
【0034】
【発明の効果】この発明は、次の様な効果を奏する。 (1)オイルシールに対向するロータの通路面、又は、
軸受部の通路面のいずれか一方の通路面に接触シール面
を設け、他方の通路面に、該接触シール面に当接する後
側保護リングを設けたので、微小ビーズがオイルシール
に侵入することがない。そのため、オイルシールの早期
劣化を防止できるので、その後方に位置するメカニカル
シールの損傷も防止できる。
【0035】(2)スクリーン取付ボルトが、スクリー
ン押え部材側から螺着されているので、ボルト穴が環状
通路内に露出することがない。そのため、該ボルト穴に
微小ビーズが侵入する恐れはない。
【0036】(3)ロータの押え板の通路面、又は、ス
クリーン押え部材の通路面のいずれか一方の通路面接触
シール面を設け、他方の通路面に、前記接触シール面に
当接する前側保護リングを設けたので、微小ビーズがボ
ルト穴に侵入することがない。そのため、取付ボルトの
着脱が容易になると共に、損傷を防止できる。
【0037】(4)製品排出管が、大径短直筒であるの
で、高粘性のスラリー製品でも円滑に排出できる。その
ため、ビーズ分離器及び製品排出管において温度上昇が
ない為、冷却する必要がないので、従来例のように冷却
室を設ける必要がない。従って、装置全体を小型化で
き、又、装置の価格を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1の腰部拡大図である。
【図3】装置全体の正面図で、カバーを外した状態を示
す。
【図4】従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 ステータ 17 ビーズ分離器 18 製品排出管 24 環状通路 25 ロータ 38 オイルシール 40 メカニカルシール 51 スクリーン押え部材 52 スクリーン取付台 54 ボルト穴 55 ボルト穴 56 スクリーン取付けボルト 58 ボルト穴 59 ロータの押え板 60 押え板取付けボルト 61 ボルト穴 63 接触シール面 65 前側保護リング 68 接触シール面 69 後側保護リング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステータの内部に設けられたロータと、該
    ロータの回転軸と、該ロータと該ステータとの間に形成
    された環状通路と、該環状通路と連通する原料入口管及
    びビーズ分離器と、該ビーズ分離器を通過する製品を排
    出する製品排出管と、前記回転軸の軸受部にロータ側か
    ら外方に向かって順次配設されたオイルシールとメカニ
    カルシールと、を備えたビーズミルにおいて;前記オイ
    ルシールと対向するロータの通路面、又は、前記軸受部
    の通路面のいずれか一方の通路面に接触シール面を設
    け、前記他方の通路面に、該接触シール面に当接する後
    側保護リングを設けたことを特徴とするビーズミル。
  2. 【請求項2】ステータの内部に設けられたロータと、該
    ロータの回転軸と、該ロータと該ステータとの間に形成
    された環状通路と、該環状通路と連通する原料入口管及
    びビーズ分離器と、該ビーズ分離器を挟持する内側のス
    クリーン押え部材と外側のスクリーン取付台と、該押え
    部材と該取付台を螺着するスクリーン取付ボルトと、該
    ビーズ分離器を通過する製品を排出する製品排出管と、
    を備えたビーズミルにおいて;前記スクリーン取付ボル
    トが、該スクリーン取付台側から螺着されていることを
    特徴とするビーズミル。
  3. 【請求項3】ステータの内部に設けられたロータと、該
    ロータの回転軸と、該ロータの押え板を前記回転軸の端
    部に固定する押え板取付ボルトと、該ロータと該ステー
    タとの間に形成された環状通路と、該環状通路と連通す
    る原料入口管及びビーズ分離器と、該ビーズ分離器を挟
    持する内側のスクリーン押え部材と外側のスクリーン取
    付台と、該ビーズ分離器を通過する製品を排出する製品
    排出管と、を備えたビーズミルにおいて;前記ロータの
    押え板の通路面、又は、スクリーン押え部材の通路面の
    いずれか一方の通路面に接触シール面を設け、前記他方
    の通路面に、前記接触シール面に当接する前側保護リン
    グを設けたことを特徴とするビーズミル。
  4. 【請求項4】ステータの内部に設けられたロータと、該
    ロータの回転軸と、該ロータと該ステータとの間に形成
    された環状通路と、該環状通路と連通する原料入口管及
    びビーズ分離器と、該ビーズ分離器を挟持する内側のス
    クリーン押え部材と外側のスクリーン取付台と、該ビー
    ズ分離器を通過する製品を排出する製品排出管と、を備
    えたビーズミルにおいて;前記製品排出管が、大径短直
    筒であることを特徴とするビーズミル。
  5. 【請求項5】ステータの内部に設けられたロータと、該
    ロータの回転軸と、該ロータの押え板を前記回転軸の端
    部に固定する押え板取付ボルトと、該ロータと該ステー
    タとの間に形成された環状通路と、該環状通路と連通す
    る原料入口管とビーズ分離器と、該ビーズ分離器を挟持
    する内側のスクリーン押え部材と外側のスクリーン取付
    台と、該取付台と該押え部材を螺着するスクリーン取付
    ボルトと、該ビーズ分離器を通過する製品を排出する製
    品排出管と、前記回転軸の軸受部にロータ側から外方に
    向かって順次配設されたオイルシールとメカニカルシー
    ルと、を備えたビーズミルにおいて;前記オイルシール
    に対向するロータの通路面、又は、前記軸受部の通路面
    のいずれか一方の通路面に接触シール面が設けられ、前
    記他方の通路面に、該接触シール面に当接する後側保護
    リングが設けられ、 前記スクリーン取付ボルトが、スクリーン取付台側から
    螺着されて、 前記ロータの押え板の通路面、又は、スクリーン押え部
    材の通路面のいずれか一方の通路面に接触シール面が設
    けられ、前記他方の通路面に、前記接触シール面に当接
    する前側保護リングが設けられ、 前記製品排出管が、大径短直筒に形成されていることを
    特徴とするビーズミル。
JP2002029327A 2002-02-06 2002-02-06 ビーズミル Expired - Fee Related JP3972179B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002029327A JP3972179B2 (ja) 2002-02-06 2002-02-06 ビーズミル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002029327A JP3972179B2 (ja) 2002-02-06 2002-02-06 ビーズミル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003225579A true JP2003225579A (ja) 2003-08-12
JP3972179B2 JP3972179B2 (ja) 2007-09-05

Family

ID=27750115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002029327A Expired - Fee Related JP3972179B2 (ja) 2002-02-06 2002-02-06 ビーズミル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3972179B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004276015A (ja) * 2003-02-28 2004-10-07 Dainippon Ink & Chem Inc 解砕装置および金属粉体の解砕方法
CN105750029A (zh) * 2016-04-14 2016-07-13 北京格瑞德曼仪器设备有限公司 连续充气装置和可连续进气球磨仪
CN106322024A (zh) * 2016-09-23 2017-01-11 北京国电龙源环保工程有限公司 一种湿式球磨机进料密封装置、密封系统及其安装方法
JP2017205720A (ja) * 2016-05-20 2017-11-24 フロイント・ターボ株式会社 ビーズミル

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04243555A (ja) * 1990-10-31 1992-08-31 Oliver & Battle Sa 予め液体内に分散させた固体を粉砕および細砕するミルの粉砕体分離器
JPH0577463B2 (ja) * 1982-12-01 1993-10-26 Babcock Werke Ag
JPH07124492A (ja) * 1991-06-27 1995-05-16 Oliver & Battle Sa 予め液体内に分散させた固体を粉砕、破砕および分塊するためのミル
JPH08277798A (ja) * 1995-04-04 1996-10-22 Tanken Seal C-Kou:Kk 回転軸を有するアンモニア取扱い機器の軸封装置
JPH10230182A (ja) * 1997-02-18 1998-09-02 Mitsui Mining Co Ltd 粉砕機
JPH11104508A (ja) * 1997-10-03 1999-04-20 Mitsui Mining Co Ltd 粉砕機
JP2001304419A (ja) * 2000-04-21 2001-10-31 Toyo Kogyo Kk 流体ポンプ用軸シール装置およびシール方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0577463B2 (ja) * 1982-12-01 1993-10-26 Babcock Werke Ag
JPH04243555A (ja) * 1990-10-31 1992-08-31 Oliver & Battle Sa 予め液体内に分散させた固体を粉砕および細砕するミルの粉砕体分離器
JPH07124492A (ja) * 1991-06-27 1995-05-16 Oliver & Battle Sa 予め液体内に分散させた固体を粉砕、破砕および分塊するためのミル
JPH08277798A (ja) * 1995-04-04 1996-10-22 Tanken Seal C-Kou:Kk 回転軸を有するアンモニア取扱い機器の軸封装置
JPH10230182A (ja) * 1997-02-18 1998-09-02 Mitsui Mining Co Ltd 粉砕機
JPH11104508A (ja) * 1997-10-03 1999-04-20 Mitsui Mining Co Ltd 粉砕機
JP2001304419A (ja) * 2000-04-21 2001-10-31 Toyo Kogyo Kk 流体ポンプ用軸シール装置およびシール方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004276015A (ja) * 2003-02-28 2004-10-07 Dainippon Ink & Chem Inc 解砕装置および金属粉体の解砕方法
CN105750029A (zh) * 2016-04-14 2016-07-13 北京格瑞德曼仪器设备有限公司 连续充气装置和可连续进气球磨仪
JP2017205720A (ja) * 2016-05-20 2017-11-24 フロイント・ターボ株式会社 ビーズミル
CN106322024A (zh) * 2016-09-23 2017-01-11 北京国电龙源环保工程有限公司 一种湿式球磨机进料密封装置、密封系统及其安装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3972179B2 (ja) 2007-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4991372B2 (ja) メディア攪拌ミル
JP2006346667A (ja) 循環型メディア撹拌ミル
JP2004314066A (ja) 撹拌機付きボールミル
JP2006239577A (ja) メディア攪拌型湿式粉砕機
JP2006212488A (ja) 媒体攪拌型粉砕装置
KR101743381B1 (ko) 매체교반형 분쇄기
JP2009240887A (ja) メディア混合式ミル
KR100928076B1 (ko) 나노 분쇄기
JP3972179B2 (ja) ビーズミル
JP2006255519A (ja) 媒体循環型粉砕装置
US7374115B2 (en) Ball mill provided with an agitator
JPH0669538B2 (ja) 予め液体内に分散させた固体を粉砕および細砕するためのミル
JP2011177639A (ja) メディア攪拌ミル
JP4953805B2 (ja) 媒体攪拌型粉砕装置
JP4901353B2 (ja) メディア撹拌ミル
JPH09164342A (ja) 粉砕機
JP5026819B2 (ja) メディア攪拌型湿式粉砕機及び粉砕処理方法
JP2003144950A (ja) 粉砕機
JP7429039B2 (ja) 湿式ビーズミル
US5758833A (en) Agitator mill
JP4989092B2 (ja) ビーズミル
JP3841949B2 (ja) コロを用いた分散機
JPH04243555A (ja) 予め液体内に分散させた固体を粉砕および細砕するミルの粉砕体分離器
JP2005199125A (ja) メディア攪拌ミル
JP2013027813A (ja) メディア攪拌式粉砕機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100622

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120622

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120622

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130622

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees