JPH10202079A - 分散装置用の分散器 - Google Patents
分散装置用の分散器Info
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- JPH10202079A JPH10202079A JP1214697A JP1214697A JPH10202079A JP H10202079 A JPH10202079 A JP H10202079A JP 1214697 A JP1214697 A JP 1214697A JP 1214697 A JP1214697 A JP 1214697A JP H10202079 A JPH10202079 A JP H10202079A
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Abstract
ラリーの流量が少なくなる、という問題を解決し、バス
ケット内を循環するスラリーの流量を増大させることが
できる分散装置及び該分散装置のための分散器を提供す
ること。 【解決手段】 分散装置は、分散される物質を含むスラ
リーを収容するための分散槽と、該分散槽の内部に配置
される分散器とからなる。分散器は、中空軸により分散
槽に対して上下方向に移動可能に支持されたバスケット
と、該バスケット内に該バスケットに対して相対的に回
転可能に配置され、中空軸内を通る回転軸により該バス
ケットに対し回転駆動される攪拌部材とからなる。バス
ケットは、外周面に多数の小孔又はスリットを有し、バ
スケットの上面と下面の少なくとも一方に回転軸にほぼ
平行な内周壁面を形成する凹部が設けられる。内周壁に
多数の小孔又はスリットを形成され、該バスケットの回
転に伴い分散槽内のスラリーが凹部から内周壁面の小孔
又はスリットを通ってバスケット内に入り、外周面の小
孔又はスリットから分散槽内に排出される。
Description
料粒子等の固形微細粒子をさらに細分化するための分散
装置及び該分散装置に使用される分散器に関する。特に
本発明は、分散槽内に配置され、内部に分散用媒体が収
納されたバスケットを備え、該バスケット内に配置され
た攪拌部材とバスケットとを相対的に回転させることに
よって、該バスケット内に循環させられるスラリー内の
固形微細粒子をさらに細分化するための分散装置及び分
散器に関する。
面に多数の小孔又はスリットが形成されたバスケットを
備える分散装置が開示されている。この分散装置におい
ては、バスケットは、該バスケット内に多数のガラスビ
ーズ等の分散用媒体を収納して分散槽内に回転しないよ
うに支持される。バスケット内には攪拌部材が回転自在
に配置され、回転軸によりバスケットに対して相対的に
回転させられる。バスケットの上部にはスラリーの導入
口があり,スラリーはバスケット上部の導入口からバス
ケット内部に入り、攪拌部材により与えられる回転力に
基づく遠心力作用で半径方向外向きの習性を与えられ、
円筒形外周面の小孔又はスリットから分散槽内に排出さ
れる。
同様な分散装置が開示されている。このヨーロッパ公開
特許公報の装置では、分散器のバスケットが回転させら
れ、バスケット内の攪拌部材は回転しないように保持さ
れる。また、バスケットは、上下両面にスラリー導入口
となる小孔又はスリットが形成される。
における分散器の構造は、いずれもバスケットの上下面
のいずれか一方又は両方にスラリー導入口となる小孔又
はスリットを形成するものである。しかし、これら小孔
又はスリットは、バスケット内の分散用媒体が外に洩れ
るのを阻止できるよう、十分に小さくすることが必要で
ある。そのため、スラリーの流入抵抗が大きくなり、攪
拌部材やバスケットの回転によりスラリーに与えられる
遠心力の作用でスラリーに流動が生じても、スラリーの
大部分はバスケット内に入らず、バスケットの上下の表
面に沿って流れる傾向を生じる。その結果、バスケット
内を循環するスラリーの流量が少なくなり、分散に時間
を要することになる。
てバスケット内を循環するスラリーの流量が少なくな
る、という問題を解決し、バスケット内を循環するスラ
リーの流量を増大させることができる分散装置及び該分
散装置のための分散器を提供することを解決すべき課題
とする。
め、本発明による分散装置用の分散器は、外周面に多数
の小孔又はスリットを有し、内部に分散用媒体が収納さ
れ、スラリーを充填した分散槽内に回転自在に配置され
るバスケットを備える。該バスケット内には攪拌部材が
該バスケットに対して相対的に回転可能なように配置さ
れる。そして、このバスケットの上面と下面の少なくと
も一方に回転軸にほぼ平行な内周壁面を形成する凹部を
設け、該内周壁面に多数の小孔又はスリットを形成し
て、該バスケットの回転に伴い分散槽内のスラリーが該
凹部から内周壁面の小孔又はスリットを通ってバスケッ
ト内に入り、外周面の小孔又はスリットから分散槽内に
排出されるように構成する。
回転軸に同軸の円筒面であり、凹部は外周面に同軸の円
筒形凹部とすることが好ましい。本発明は又、上述の形
式の分散器を用いた分散装置を提供するものであり、こ
の分散装置は、分散される物質を含むスラリーを収容す
るための分散槽と、該分散槽の内部に配置される分散器
とからなる。そして、分散器は、中空軸により分散槽に
対して上下方向に移動可能に支持されたバスケットと、
該バスケット内に該バスケットに対して相対的に回転可
能に配置され、中空軸内を通る回転軸により該バスケッ
トに対し回転駆動される攪拌部材と、からなる。バスケ
ットは、外周面に多数の小孔又はスリットを有し、バス
ケットの上面と下面の少なくとも一方に回転軸にほぼ平
行な内周壁面を形成する凹部が設けられる。また、内周
壁面に多数の小孔又はスリットを形成され、該バスケッ
トの回転に伴い分散槽内のスラリーが凹部から内周壁面
の小孔又はスリットを通ってバスケット内に入り、外周
面の小孔又はスリットから分散槽内に排出される。
よれば、バスケットの凹部に入ったスラリーは、該バス
ケット又は攪拌部材に与えられる回転力で生じる遠心力
作用により該凹部の内壁面の小孔又はスリットを通って
バスケット内に入るように強制されるので、バスケット
内に循環させられるスラリーの量か増大する。
る。先ず図1を参照すると、図に示す分散装置は、スラ
リーが充填される分散槽すなわちスラリータンク1を備
える。スラリータンク1の側方には昇降機構2が配置さ
れ、該昇降機構2には、該昇降機構2によって上下方向
に駆動される昇降軸3が設けられる。昇降軸3には、バ
スケット駆動機構4が支持される。図2を参照すると、
駆動機構4は、中空のハウジング5を備え、該ハウジン
グ5内には軸受けハウジング6が設けられ、該軸受けハ
ウジング6に設けられた軸受6a、6bにより中空の垂
直軸7が回転自在に支持される。中空垂直軸7はハウジ
ング5から垂直方向下方に延び、下端にバスケット8が
固定されている。中空垂直軸7の上端には付プーリー9
が固定され、該プーリー9はVベルト10を介してモー
ター14aにより回転駆動される。
び円筒形の外周壁8cを有し、上壁8aの半径方向内方
部には底壁11aと円筒形の内周壁11bとにより円筒
形の凹部11が形成されている。図3に示すように、円
筒形の外周壁8cと凹部11の円筒形内周壁11bには
多数の小孔又はスリット8d、11cが形成されてい
る。また、図4に示すように、下壁8bには多数の小孔
又はスリット8eが放射状に形成されている。バスケッ
ト8内には多数のガラスビーズのような分散媒体8fが
充填されており、前述の小孔又はスリットは、これら分
散媒体が通過しない大きさとする。中空垂直軸7を貫通
して駆動軸13が配置され、該駆動軸13の下端はバス
ケット8内に延び、該バスケット8内に配置された攪拌
部材12が固定さている。本実施例においては、攪拌部
材12は円盤状であり、その外周縁に沿って攪拌ピン1
2aが配置されている。しかし、攪拌部材12は、放射
状に配置された羽根状でもよく、攪拌作用を与え得るも
のであれば、その他どのような形状にしてもよい。駆動
軸13は、上端がハウジング5の上部に配置されたモー
ター14bにより回転駆動される。
せてバスケット駆動機構3を上昇させ、スラリータンク
1を所定の位置にセットし、次いで昇降機構によりバス
ケット8を下げて該バスケット8をスラリータンク1の
底に近接した位置に置く。ここで、バスケットをモータ
ー14aと中空垂直軸7を介して回転させる。このと
き、スラリータンク1内におけるスラリーの流動が、図
5に示すようなバスケット8の凹部11に流れ込む渦流
を生じるように、バスケット8の回転速度を設定するこ
とが好ましい。次いでバスケット8内の攪拌部材12を
回転させる。このとき、バスケット8の外周速度と攪拌
部材12の外周速度の差がスラリーの分散に最も適した
値となるように攪拌部材の速度を設定することが好まし
い。この速度差は、分散される固形微粒子の物理的性質
にもよるが、一般には、15m/sec 以下とすることが好
ましく、7m/sec から12m/sec の範囲内とすることが
より好ましい。
回転により生じる強い遠心力の作用で、該内周壁11b
に形成した小孔又はスリット11cを通ってバスケット
8内に押し込まれる。同時に、僅かではあるが、バスケ
ット8の下壁8bに形成した小孔8eからもスラリーが
バスケット8内に導入される。バスケット8内のスラリ
ーは、該バスケット8内で流動する分散用媒体との間の
摩擦で強い分散作用を受け、固形物が微細な粒子に分散
される。その後、スラリーは、バスケット8の外周壁8
bに形成した小孔8dからスラリータンク1内に排出さ
れる。このようなスラリーの循環により分散が進行す
る。図7は、本発明のさらに別の実施例を示す断面図で
ある。この実施例では、バスケット8の下壁8bに、上
壁8aにおける凹部11と同様な凹部21が形成され
る。凹部21は外壁21aと内周壁21bを有し、内周
壁21bには多数の小孔又はスリット21cが形成され
る。この実施例の分散装置も作用は先の実施例における
と同様である。
7に示す構造のバスケット8と図8に示すように上下の
壁にスラリー導入用の小孔又はスリットを有するバスケ
ットとを使用し、平均粒径D50が23μmのCaCO3
粒子を固形分として20%含むスラリーを50リットル
のスラリータンクに投入して分散を行なった。バスケッ
トの外径は、いずれも155mmとし、1mm直径のガラス
ビーズを内部容積の80%に相当する量だけ充填した。
小孔の大きさは、分散媒体であるガラスビーズ直径の約
1/3 とした。バスケットの回転数365rpm 外周速度2.
78m/sec とし、バスケットの外周速度と攪拌部材の外周
速度の速度差は7.5m/secとして分散を行なった。その結
果を図9に示す。分散粒径が3μmになるまでの時間で
比較すると、本発明のバスケットを使用した場合の時間
は従来のバスケットを使用した場合の約1/3 であること
が分かる。使用動力も約1/3 に節減されることが確認で
きた。
側面図である。
動機構の詳細を示す断面図である。
細を示す断面図である。
小孔の配置を示す平面図である。
ラリーの流動状態を示す概略図である。
である。
散器の構造を示す断面図である。
結果を示す図表である。
Claims (3)
- 【請求項1】 外周面に多数の小孔又はスリットを有
し、内部に分散用媒体が収納され、スラリーを充填した
分散槽内に回転自在に配置されるバスケットを備え、前
記バスケット内には攪拌部材が該バスケットに対して相
対的に回転可能なように配置された分散装置用の分散器
であって、前記バスケットの上面と下面の少なくとも一
方に回転軸にほぼ平行な内周壁面を形成する凹部を設
け、前記内周壁面に多数の小孔又はスリットを形成し
て、該バスケットの回転に伴い分散槽内のスラリーが前
記凹部から前記内周壁面の前記小孔又はスリットを通っ
て前記バスケット内に入り、前記外周面の前記小孔又は
スリットから分散槽内に排出されるようになったことを
特徴とする分散装置用の分散器。 - 【請求項2】 請求項1に記載した分散装置用の分散器
であって、前記バスケットの前記外周面は回転軸に同軸
の円筒面であり、前記凹部は前記外周面に同軸の円筒形
凹部であることを特徴とする分散装置用の分散器。 - 【請求項3】 分散される物質を含むスラリーを収容す
るための分散槽と、前記分散槽の内部に配置される分散
器とからなる分散装置であって、 前記分散器は、 中空軸により前記分散槽に対して上下方向に移動可能に
支持されたバスケットと、 前記バスケット内に該バスケットに対して相対的に回転
可能に配置され、前記中空軸内を通る回転軸により該バ
スケットに対し回転駆動される攪拌部材と、からなり、 前記バスケットは、外周面に多数の小孔又はスリットを
有し、前記バスケットの上面と下面の少なくとも一方に
回転軸にほぼ平行な内周壁面を形成する凹部が設けら
れ、前記内周壁面に多数の小孔又はスリットを形成さ
れ、該バスケットの回転に伴い分散槽内のスラリーが前
記凹部から前記内周壁面の前記小孔又はスリットを通っ
て前記バスケット内に入り、前記外周面の前記小孔又は
スリットから分散槽内に排出されるようになったことを
特徴とする分散装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01214697A JP3845161B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 分散装置用の分散器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP01214697A JP3845161B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 分散装置用の分散器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10202079A true JPH10202079A (ja) | 1998-08-04 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-01-27 JP JP01214697A patent/JP3845161B2/ja not_active Expired - Fee Related
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