JPH11103662A - 植物栽培用材料及びそれを使用した容器 - Google Patents
植物栽培用材料及びそれを使用した容器Info
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- JPH11103662A JPH11103662A JP9283191A JP28319197A JPH11103662A JP H11103662 A JPH11103662 A JP H11103662A JP 9283191 A JP9283191 A JP 9283191A JP 28319197 A JP28319197 A JP 28319197A JP H11103662 A JPH11103662 A JP H11103662A
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Abstract
設置できる、夏季でも半月以上灌水を必要としない、保
水性に優れた植物栽培用材料及びそれを使用した植物栽
培用容器を提供する。 【構成】 発泡体原料に感温吸水性ポリマーを発泡体の
0.5〜2%容量添加・混合し、攪拌して発泡、硬化さ
せることにより植物栽培用材料を得た。これを、容器の
高さの10〜50%の厚みとし容器の内側底部に設置
し、容器の側面に、容器の底部及び該植物栽培用材料の
高さの位置の2箇所に排水口を具備し、植物栽培用容器
を得た。
Description
物栽培用容器に使用される、感温吸水性ポリマーを含有
した発泡体あるいは不織繊維構造体からなる植物栽培用
材料、及びそれを使用した容器に関する。
プランター等を配置することが極めて多くなってきてい
る。プランター等に植栽した植物は地植えと異なり、定
期的な灌水が必要であり、そのため、灌水方法にも種々
の工夫がなされてきた。例えば、水漏れのない水槽的構
造のプランターの内部を仕切板で仕切って下部を貯水槽
とし、仕切板から例えば吸水布を貯水槽中に垂設して低
面灌水する方法、あるいは貯水部分をタンクとして独立
して構成し、タンクから低面灌水する方法、等が提案さ
れている。しかしながらこれらの方法は、プランター等
の材料に制約を受けたり、大きな装置を必要とし、どこ
にでも設置できるというものではなかった。
容器の、用土に接触する内面の全域あるいは特定部分に
不溶性吸水樹脂からなる吸水層を形成した植物栽培用器
が提案されている(特開昭56−11726号公報)。
しかしながら、吸水樹脂が乾燥状態と水を吸水した状態
で体積が大きく変化すること、また、使用される吸水樹
脂が、例えばアクリル酸系物質の重合体、ポリビニルア
ルコール系重合体、デンプンアクリロニトリルグラフト
共重合体系等であり、吸水性の面では十分なものの、吸
水性材料が吸水した水を植物に供給する点では、十分な
ものとはいい難かった。
題を解決するため研究の結果、感温吸水性ポリマーを
0.5〜2%容量含有した樹脂発泡体あるいは不織繊維
構造体が良好な植物栽培用材料となること、該植物栽培
用材料を容器の内側底部に該容器の高さの10〜50%
の厚みで使用し、容器の側面に、容器の底部及び該植物
栽培用材料の高さの位置の2箇所に排水口を具備した容
器とすることにより課題が解決されることを見いだし、
本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、軽量、
簡易で、ベランダ、室内等どこにでも設置できる、夏季
でも半月以上灌水を必要としないプランター等の植物栽
培用容器、及び該容器に使用される植物栽培用材料を提
供するものである。
いう、感温吸水性ポリマーとは、特定の設定温度(以
下、感温点という。)以下では水を吸収−膨潤し、設定
温度以上では収縮−排水するポリマーをいい、水中で下
限臨界共溶温度を有するポリマーを架橋することによっ
て得られる。具体的には、N−イソプロピル(メタ)ア
クリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−ジエチルアクリルアミド、アクリロイルピ
ペリジン、アクリロイルピロリジン等のN−アルキル置
換アクリルアミドモノマーを主成分とし、これに架橋性
の多官能モノマーを加えて重合することによって得られ
るポリマーを挙げることができる。また、感温点のコン
トロール、吸水倍率の向上等、必要に応じて他のビニル
モノマーを共重合することがもでき、共重合可能なビニ
ルモノマーとしては、(メタ)アクリル酸及びその塩、
(メタ)アクリルアミド、オーブチルアクリルアミド、
ダイアセトンアクリルアミド等を挙げることができる。
リマーを含有した樹脂発泡体あるいは不織繊維構造体か
らなる。樹脂発泡体としては、特に制限はないが、ゴム
系あるいはポリステレン系、ポリオレフィン系、ポリウ
レタン系等の合成樹脂系の発泡体が挙げられる。また、
不織繊維構造体としては、ポリアミド、ポリエステル、
ポリプロピレン、アクリル、ポリ塩化ビニリデン、モダ
クリル等の合成繊維を主材とするもの、パルプ、綿、麻
等の天然繊維あるいはレーヨン、アセテート等の再生・
半合成繊維を主材とするもの等を例示することができ
る。
には、感温吸水性ポリマーを0.5〜2%容量含有させ
る必要がある。これより感温吸水性ポリマーが少ないと
灌水間隔が短くなり、多すぎても効果にほとんど影響を
与えない。
は不織繊維構造体を製造する途中の工程に感温吸水性ポ
リマーを添加・混合することにより製造することができ
る。例えば発泡体を例にとり更に詳しく説明すると、発
泡体原料に、感温吸水性ポリマー(粉末状)を添加・混
合し、これを攪拌して常法により発泡、硬化させること
により本発明の発泡体を得ることができる。
した、プランター等の植物栽培用容器が提供される。植
物栽培用容器は、培土を充填し植物を培養する容器の内
側底部に、該容器とほとんど同じ形状・面積の底面で、
高さが容器の10〜50%の厚みの上記植物栽培用材料
を充填し、更に容器の側面に、容器の底部及び該植物栽
培用材料の高さの位置の2箇所に排水口を具備したもの
である。植物栽培用材料の厚みがこれより薄いと灌水の
間隔が短くなり、一方、これより厚いと植物根系の生育
容積が小さくなり好ましくない。容器の側面に設けられ
る排水口は、過剰の水を排水するためのもので、植物栽
培用材料と同じ高さの位置に設けられたものは常時開け
られており、該材料に吸収しきれない水を排水し、また
容器の底部に設けられた排水口は通常は閉じられている
が、例えば大雨等で大量の水が容器中に入った場合等に
開け、排水することができる。
は、温度によって吸排水を繰り返すため、例えば温度の
高い昼は培土に水を供給し、温度が低くなる夜は培土か
ら水を吸収するため、本発明の植物栽培用材料に含有さ
れた該ポリマーに保水された水が植物に有効に作用し、
一度膨潤させると、夏季においても半月以上灌水しなく
ても枯死することはなく、また、該ポリマーが発泡体あ
るいは不織繊維構造体中に含有されているため、吸水し
膨潤しても、植物栽培用材料の体積をなんら変化させる
ことはない。
る。 実施例1 植物栽培用材料の製造 クズウレタンフォームから再生ウレタンフォームを再成
型する工程で、感温点20℃、25℃、30℃の感温吸
水性ポリマーを1:2:2の比率で混合したものを、成
型ウレタンフォーム1L当たり10gの割合で分散・混
合し、厚さ7cmの感温吸水性ポリマー含有(分散)ウ
レタンフォームを作成した。
容器の側面の底部と底部より7cmの高さの所にコック
付きの排水口を取り付けた。これに実施例1で得られた
感温吸水性ポリマー分散ウレタンフォーム(縦28c
m、横54cm、厚さ7cm)を底部にはめ込んで植物
栽培用容器とした。この上に、培土を15cmの厚さで
入れ、ガーベラ、キンセンカ、ペチュニアを2本ずつ植
え付けた。底部の排水口のコックを閉じ、上部の排水口
のコックを開けた状態で、上部の排水口から水が排出す
るまで十分に灌水した。4月10日より7月10日ま
で、雨よけのある屋外に放置し、1ケ月おきに2回、1
0L/1回ずつ灌水するだけで、植物は順調に生育し
た。
口を設け、培土を22cmの深さで入れ、実施例2と同
様の植物を入れ、4月10日より雨よけのある屋外に放
置した。植物がしおれかかったら底部の排水口から水が
排出するまで灌水する方法をとったところ、晴天期間で
は、5日〜7日に1度、灌水する必要があった。
タンフォームを使用した以外は実施例2と同様に試験を
行った。本例では、培土が過湿状態となり、すべての植
物の生育が悪化した。特にペチュニアは7〜10日で根
ぐされのため枯死した。
と、軽量、簡易で、ベランダ、室内等どこにでも設置で
きる、夏季でも半月以上灌水を必要としない保水性の優
れたプランター等の植物栽培用容器、及び該容器に使用
される植物栽培用材料が提供される。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 感温吸水性ポリマーを0.5〜2%容量
含有した樹脂発泡体あるいは不織繊維構造体からなる植
物栽培用材料。 - 【請求項2】 感温吸水性ポリマーがN−イソプロピル
アクリルアミドを主成分とする重合架橋体である請求項
1記載の植物栽培用材料。 - 【請求項3】 培土を充填し植物を培養する植物栽培用
容器であって、容器の内側底部に該容器の高さの10〜
50%の厚みの感温吸水性ポリマーを0.5〜2%容量
含有した樹脂発泡体あるいは不織繊維構造体からなる植
物栽培用材料を、容器の側面に、容器の底部及び該植物
栽培用材料の高さの位置の2箇所に排水口を具備した、
植物栽培用容器。 - 【請求項4】 感温吸水性ポリマーがN−イソプロピル
アクリルアミドを主成分とする重合架橋体である請求項
4記載の植物栽培用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28319197A JP3802667B2 (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 植物栽培用材料及びそれを使用した容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28319197A JP3802667B2 (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 植物栽培用材料及びそれを使用した容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11103662A true JPH11103662A (ja) | 1999-04-20 |
JP3802667B2 JP3802667B2 (ja) | 2006-07-26 |
Family
ID=17662323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28319197A Expired - Fee Related JP3802667B2 (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 植物栽培用材料及びそれを使用した容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3802667B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002051637A (ja) * | 2000-08-11 | 2002-02-19 | Kohjin Co Ltd | 緑化体 |
KR100686329B1 (ko) | 2005-02-22 | 2007-02-22 | 한국건설기술연구원 | 식생매트 및 이를 이용한 옥상녹화구조 |
-
1997
- 1997-10-01 JP JP28319197A patent/JP3802667B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002051637A (ja) * | 2000-08-11 | 2002-02-19 | Kohjin Co Ltd | 緑化体 |
KR100686329B1 (ko) | 2005-02-22 | 2007-02-22 | 한국건설기술연구원 | 식생매트 및 이를 이용한 옥상녹화구조 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3802667B2 (ja) | 2006-07-26 |
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