JPH11103591A - Dcブラシレスモータの位置検出回路 - Google Patents

Dcブラシレスモータの位置検出回路

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JPH11103591A
JPH11103591A JP9281438A JP28143897A JPH11103591A JP H11103591 A JPH11103591 A JP H11103591A JP 9281438 A JP9281438 A JP 9281438A JP 28143897 A JP28143897 A JP 28143897A JP H11103591 A JPH11103591 A JP H11103591A
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Yuichi Izawa
雄一 伊澤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高いキャリヤ周波数のパルス幅変調制御によ
り駆動するDCブラシレスモータの回転子位置信号を安
定して検出できる検出回路を提供する。 【解決手段】 交流電源1は整流され電力供給手段3を
介して3相DCブラシレスモータ4に接続され、コンパ
レータ8の各相毎の負端子には各相の固定子巻線が同じ
抵抗値Rb1、Rb2、Rb3及び同じコンデンサ値C
b1、Cb2、Cb3からなる夫々の第1群の並列回路
6を介して接続される擬似中性点Nの電圧を入力し、正
端子には通電していない各相の固定子巻線に生じる誘起
電圧を抵抗R1、R2、R3とこれに直列に接続される
同じ抵抗値Ra1、Ra2、Ra3及び同じコンデンサ
値Ca1、Ca2、Ca3からなる第2群の並列回路7
で分割した夫々の相の電圧を入力し、各並列回路6,7
の時定数を等しくし、両信号のクロスポイントにより永
久磁石回転子の位置信号を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数極の永久磁石
を有する回転子の回転によって生じる誘起電圧を検出し
て得られる位置検出信号に基づいて、パルス幅変調制御
により通電する固定子巻線を順次切り換えるようにした
DCブラシレスモータの制御回路において、固定子巻線
の誘起電圧の変化を検出し位置検出を行うのに適したD
Cブラシレスモータの位置検出回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】DCブラシレスモータの位置検出回路に
関する従来技術として、モータの回転子の回転により固
定子巻線に生じる誘起電圧で回転子の回転位置を検出す
るものは知られており、その代表的なものとして、
(1)固定子巻線に供給される直流電源電圧の1/2の
電圧を生じる仮想中性点の電圧と固定子巻線の各相に生
じる誘起電圧とをコンパレータで比較して回転子の回転
位置を検出するもの。(2)固定子巻線の擬似中性点に
生じる電圧と固定子巻線の各相に生じる誘起電圧とをコ
ンパレータで比較して回転子の回転位置を検出するもの
がある。
【0003】上記(1)の回転子の回転位置検出手段
は、キャリヤ(チョッピング)周波数が2〜6KHz程
度のパルス幅変調制御により通電する固定子巻線を順次
切り換えるようにしたDCブラシレスモータでは有効に
機能する。
【0004】しかし、上記(1)の回転子の回転位置検
出手段では、冷蔵庫のコンプレッサ駆動用のように、キ
ャリヤ(チョッピング)周波数が15KHzのパルス幅
変調制御により通電する固定子巻線を順次切り換えるよ
うにしたDCブラシレスモータでは、パルス幅が小にな
りすぎるため回転子位置信号か又は浮遊容量によるノイ
ズを検出しているのかが区別がつきにくく、回転子の回
転位置信号の検出が安定に行なわれないので、上記
(2)の回転子の回転位置検出手段が採用されている。
【0005】次に、上記(2)の擬似中性点電圧比較方
式を用いて、キャリヤ(チョッピング)周波数が15K
Hzのパルス幅変調制御により通電する固定子巻線を順
次切り換えるようにしたDCブラシレスモータ(以下、
モータという)の制御回路として、図2、図3の例を説
明する。
【0006】図2において、1は交流電源、2は整流回
路、3は3相モータの固定子4に回転磁界を生じさせる
ための電力を供給する電力供給手段、5は永久磁石回転
子、8はコンパレータ、9はマイコン、10は駆動回路
である。電力供給手段3は駆動回路10の信号を受けて
パルス幅変調でスイッチング制御される6個のトランジ
スタTr1乃至Tr6から構成される。
【0007】コンパレータ8の各相毎のコンパレータの
負端子には各相の固定子巻線が抵抗Rb1、Rb2、R
b3を介して接続される擬似中性点Nの電圧を入力し、
前記各相毎のコンパレータの正端子には通電していない
各相の固定子巻線に生じる誘起電圧を抵抗R1、R2、
R3とこれに直列に接続される抵抗Ra1、Ra2、R
a3で分割したそれぞれの相の電圧を入力し、この両信
号のクロスポイントにより永久磁石回転子の回転子位置
信号を検出する。
【0008】こうして検出される回転子位置信号が図4
の回転子位置検出のタイミングチャートに示されてい
る。同図(A)は回転子位置信号であり、P点で回転子
位置信号の切換えが行なわれる。同図(B)は図2の制
御回路による回転子位置検出のタイミングを示し、実線
はコンパレータ8の負端子に入力される擬似中性点電圧
であり、点線はコンパレータ8の正端子に入力される各
相の固定子巻線に生じる誘起電圧である。
【0009】図4(B)には、キャリヤ(チョッピン
グ)周波数が20KHzの実線信号と点線信号のクロス
ポイントP点で回転子位置信号を検出している状態を示
している。図の信号波形は回路の浮遊容量、浮遊インダ
クタンスが存在しない理想状態を示しているが、現実に
はこのような理想的な波形はありえず、また、波形が重
なっている部分も波形が判別しやすいように若干波形を
ずらして描いてあるので、実際には両信号の波形は部分
的に重なったり不要にクロスする点が存在して、図2の
回転位置検出手段では安定で確実な回転子位置信号の検
出はできなかった。
【0010】次に、図3の制御回路について説明する。
図において、図2と同様な素子と部品については同一の
符号を付しており、図2の制御回路と異なる点は、コン
パレータ8の各相毎のコンパレータの負端子には各相の
固定子巻線が抵抗Rb1、Rb2、Rb3及びコンデン
サCb1、Cb2、Cb3からなるそれぞれの第1群の
並列回路6を介して接続される擬似中性点Nの電圧を入
力している点である。
【0011】こうして検出される回転子位置信号は図4
(C)の回転子位置検出のタイミングとして示され、実
線はコンパレータ8の負端子に入力される擬似中性点電
圧であり、点線はコンパレータ8の正端子に入力される
各相の固定子巻線に生じる誘起電圧である。そして、キ
ャリヤ(チョッピング)周波数が20KHzの実線信号
と点線信号のクロスポイントP点で回転子位置信号を検
出している。
【0012】この回転位置検出手段では、図から明らか
なように、パルス幅変調制御のチョッピングの立上り部
分において、両波形にスパイクノイズが発生し、コンパ
レータ8の出力が不安定になって、図3の回転位置検出
手段では安定で確実な回転子位置信号の検出はできなか
った。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、複数
極の永久磁石を有する回転子の回転によって生じる固定
子巻線の誘起電圧を検出して得られる位置検出信号に基
づいて、パルス幅変調制御により通電する固定子巻線を
順次切り換えるようにしたDCブラシレスモータの制御
回路において、高いキャリヤ(チョッピング)周波数で
あっても、低速回転から高速回転に至るまで精度良く、
安定した回転子位置信号検出を可能とするDCブラシレ
スモータの位置検出回路を提供することを目的とするも
のである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
DCブラシレスモータの位置検出回路は、複数極の永久
磁石を有する回転子と、通電時にこの回転子に回転磁界
を与えるように配置された複数の固定子巻線とを有し、
この複数の固定子巻線のうちの幾つかの固定子巻線にパ
ルス幅変調により通電して回転磁界を得るとともに、通
電していない各相の固定子巻線に回転子の回転によって
生じる誘起電圧と、基準となる電圧とを各相毎のコンパ
レータで比較することにより検出して得られる位置検出
信号に基づいて、通電する固定子巻線を順次切り換える
ように成したDCブラシレスモータ制御装置において、
前記各相毎のコンパレータの負端子には各相の固定子巻
線が抵抗及びコンデンサからなるそれぞれの第1群の並
列回路を介して接続される擬似中性点の電圧を入力し、
前記各相毎のコンパレータの正端子には通電していない
各相の固定子巻線に生じる誘起電圧を抵抗とこれに直列
に接続される抵抗及びコンデンサからなる第2群の並列
回路で分割したそれぞれの相の電圧を入力し、前記第1
群の並列回路のそれぞれの抵抗及びコンデンサは同じ値
とし、前記第2群の並列回路のそれぞれの抵抗及びコン
デンサは同じ値とし、かつ前記第1群のそれぞれの並列
回路の時定数と前記第2群のそれぞれの並列回路の時定
数を同じ値とすることにより達成される。
【0015】本発明の請求項2に係るDCブラシレスモ
ータの位置検出回路は、複数極の永久磁石を有する回転
子と、通電時にこの回転子に回転磁界を与えるように配
置された複数の固定子巻線とを有し、この複数の固定子
巻線のうちの幾つかの固定子巻線にパルス幅変調により
通電して回転磁界を得るとともに、通電していない各相
の固定子巻線に回転子の回転によって生じる誘起電圧
と、基準となる電圧とを各相毎のコンパレータで比較す
ることにより検出して得られる位置検出信号に基づい
て、通電する固定子巻線を順次切り換えるように成した
DCブラシレスモータ制御装置において、前記各相毎の
コンパレータの負端子には各相の固定子巻線が抵抗及び
コンデンサからなるそれぞれの第1群の並列回路を介し
て接続される擬似中性点の電圧を入力し、前記各相毎の
コンパレータの正端子には通電していない各相の固定子
巻線に生じる誘起電圧を抵抗とこれに直列に接続される
抵抗及びコンデンサからなる第2群の並列回路で分割し
たそれぞれの相の電圧を入力し、前記第1群の並列回路
のそれぞれの抵抗及びコンデンサは同じ値とし、前記第
2群の並列回路のそれぞれの抵抗及びコンデンサは同じ
値とし、かつ前記第1群のそれぞれの並列回路の時定数
と前記第2群のそれぞれの並列回路の時定数を同じ値と
し、前記コンパレータにはヒステリシス用帰還抵抗を接
続したことにより達成される。
【0016】本発明の請求項3に係るDCブラシレスモ
ータの位置検出回路は、複数極の永久磁石を有する回転
子と、通電時にこの回転子に回転磁界を与えるように配
置された複数の固定子巻線とを有し、この複数の固定子
巻線のうちの幾つかの固定子巻線にパルス幅変調により
通電して回転磁界を得るとともに、通電していない各相
の固定子巻線に回転子の回転によって生じる誘起電圧
と、基準となる電圧とを各相毎のコンパレータで比較す
ることにより検出して得られる位置検出信号に基づい
て、通電する固定子巻線を順次切り換えるように成した
DCブラシレスモータ制御装置において、前記各相毎の
コンパレータの負端子には各相の固定子巻線が抵抗及び
コンデンサからなるそれぞれの第1群の並列回路を介し
て接続される擬似中性点の電圧を入力し、前記各相毎の
コンパレータの正端子には通電していない各相の固定子
巻線に生じる誘起電圧を抵抗とこれに直列に接続される
抵抗及びコンデンサからなる第2群の並列回路で分割し
たそれぞれの相の電圧を入力し、前記第1群の並列回路
のそれぞれの抵抗及びコンデンサは同じ値とし、前記第
2群の並列回路のそれぞれの抵抗及びコンデンサは同じ
値とし、かつ前記第1群のそれぞれの並列回路の時定数
と前記第2群のそれぞれの並列回路の時定数を同じ値と
した構成で、あるいは更に前記コンパレータにはヒステ
リシス用帰還抵抗を接続した構成で、前記時定数は前記
パルス幅変調のキャリヤ周波数の周期の1/8〜1倍に
することにより達成される。
【0017】こうして、コンパレータに入力される擬似
中性点電圧と各相の固定子巻線に生じる誘起電圧の両信
号はなだらか波形になるため両信号の波形は部分的に重
なったり不要にクロスする点が存在せず、また、パルス
幅変調制御のチョッピングの立上り部分において、両波
形にスパイクノイズの発生もないので、コンパレータは
安定で確実な回転子位置信号の検出を可能にする。そし
て、DCブラシレスモータを高いキャリヤ(チョッピン
グ)周波数で運転される冷蔵庫等のコンプレッサ駆動に
用いる場合に、低速回転から高速回転に至るまで精度良
く、安定した回転子位置信号検出を可能とする。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態として制
御ブロック図を示し、本発明を適用したDCブラシレス
モータの制御回路の例である。図において、図2及び図
3と同様な素子と部品については同一の符号を付してい
るので説明は省略する。
【0019】そして図2の制御回路と異なる点は、コン
パレータ8の各相毎のコンパレータの負端子には各相の
固定子巻線が抵抗Rb1、Rb2、Rb3及びコンデン
サCb1、Cb2、Cb3からなるそれぞれの第1群の
並列回路6を介して接続される擬似中性点Nの電圧を入
力しており、また、コンパレータ8の各相毎のコンパレ
ータの正端子には通電していない各相の固定子巻線に生
じる誘起電圧を抵抗R1、R2、R3とこれに直列に接
続される抵抗Ra1、Ra2、Ra3及びコンデンサC
a1、Ca2、Ca3からなる第2群の並列回路で分割
したそれぞれの相の電圧を入力している点である。
【0020】ここで、このような構成からなるDCブラ
シレスモータの駆動動作の概要を説明する。コンパレー
タ8で得られた回転子5の回転位置の信号を入力とし、
マイコン9でパルス幅変調信号に形成された制御信号は
駆動回路10を介して、電力供給手段3の通電制御のた
めにトランジスタTr1乃至Tr6に与えられる。
【0021】即ち、第1のモードでトランジスタTr
1,Tr5をON、他のトランジスタTr2乃至Tr
4,Tr6を0FFとなるように各トランジスタに制御
信号を与えると、固定子の巻線UV間に電流が流れ、続
いて第2のモードでトランジスタTr1,Tr6をO
N、他のトランジスタTr2乃至Tr5を0FFとする
ように各トランジスタを制御すると、巻線UW間に電
流、更に、第3のモードでトランジスタTr2,Tr6
をON、他を0FFとするように各トランジスタを制御
すると、固定子巻線VW間に電流が流れる。
【0022】同様にして第3モードから第6モードまで
順次トランジスタTr1乃至Tr6が通電制御され、こ
のような第1モード乃至第6モードのサイクルが繰り返
される。駆動回路10からのこのような通電制御の出力
によって固定子4の巻線には、先に述べたような電流が
流れ、回転磁界が固定子に形成されるため、各通電モー
ドに対応して1回転し、以降、順次繰り返されるモード
に対応して回転子が回ってモータとして運転を続ける。
【0023】上記したように、永久磁石を有する回転子
等、磁気を有した回転子が回転しているモータにおいて
は固定子巻線U,V,Wに誘起電圧が発生している。こ
の誘起電圧は、固定子巻線U,V,Wへ通電されている
ときは検出されにくいが、各通電モードにおいて通電さ
れていない固定子巻線が存在するように固定子巻線への
通電を行なうときは、固定子巻線の中性点と通電されて
いない相の固定子巻線との間に、回転子の回転位置に対
応した特定の向きの誘起電圧が現れることになる。
【0024】そこで、図1の回転子位置検出回路につい
て説明する。コンパレータ8の各相毎のコンパレータの
負端子には各相の固定子巻線が抵抗Rb1、Rb2、R
b3及びコンデンサCb1、Cb2、Cb3からなるそ
れぞれの第1群の並列回路6を介して接続される擬似中
性点Nの電圧を入力している。
【0025】また、コンパレータ8の各相毎のコンパレ
ータの正端子には通電していない各相の固定子巻線に生
じる誘起電圧を抵抗R1、R2、R3とこれに直列に接
続される抵抗Ra1、Ra2、Ra3及びコンデンサC
a1、Ca2、Ca3からなる第2群の並列回路で分割
したそれぞれの相の電圧を入力している。この両信号の
クロスポイントにより永久磁石回転子の回転子位置信号
を検出する。
【0026】このとき、抵抗Ra1、Ra2、Ra3、
Rb1、Rb2、Rb3の値と、コンデンサCa1、C
a2、Ca3、Cb1、Cb2、Cb3の値及び時定数
tには次の関係が成立するように設定する。
【0027】
【数1】 Ra1=Ra2=Ra3 (1) Rb1=Rb2=Rb3 (2) Ca1=Ca2=Ca3 (3) Cb1=Cb2=Cb3 (4) t=Ca×Ra=Cb×Rb (5)
【0028】即ち、第1群の並列回路6のそれぞれの抵
抗Rb1、Rb2、Rb3の値を等しくし、コンデンサ
Cb1、Cb2、Cb3の値を等しくする。また、第2
群の並列回路7のそれぞれの抵抗Ra1、Ra2、Ra
3の値を等しくし、コンデンサCa1、Ca2、Ca3
の値を等しくする。そして更に、第1群のそれぞれの並
列回路の時定数t=Cb×Rbと第2群のそれぞれの並
列回路の時定数t=Ca×Raを等しくする。
【0029】また、コンパレータ8のそれぞれの入出力
にはヒステリシス用帰還抵抗Rf1、Rf2、Rf3を
接続してヒステリシス機能を持たせることにより、回転
子位置信号の検出を誤動作なく安定に行なうことができ
る。
【0030】更に、実験では20KHzのキャリヤ(チ
ョッピング)周波数での1パルスのキャリヤ周期(50
μsec)に対して、時定数は6μsec〜50μse
c程度が良好であったので、時定数はキャリヤ周期の中
心に対して1/8〜1倍程度に設定するほうが好まし
い。
【0031】こうして検出される回転子位置信号は図4
(D)の回転子位置検出のタイミングとして示され、実
線はコンパレータ8の負端子に入力される擬似中性点電
圧であり、点線はコンパレータ8の正端子に入力される
各相の固定子巻線に生じる誘起電圧であって、両信号は
なだらか波形になるため両信号の波形は部分的に重なっ
たりクロスする点が存在せず、また、パルス幅変調制御
のチョッピングの立上り部分において、両波形にスパイ
クノイズの発生もないので、コンパレータ8は実線信号
と点線信号のクロスポイントP点で回転子位置信号を検
出するので、安定で確実な回転子位置信号の検出を可能
にする。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明のDCブラシレス
モータの位置検出回路は、コンパレータに入力される擬
似中性点電圧と各相の固定子巻線に生じる誘起電圧の両
信号はなだらか波形になるため両信号の波形は部分的に
重なったり不要にクロスする点が存在せず、また、パル
ス幅変調制御のチョッピングの立上り部分において、両
波形にスパイクノイズの発生もないので、コンパレータ
は安定で確実な回転子位置信号の検出を可能にする。
【0033】そして、DCブラシレスモータを高いキャ
リヤ(チョッピング)周波数で運転される冷蔵庫等のコ
ンプレッサ駆動に用いる場合に、低速回転から高速回転
に至るまで精度良く、安定した回転子位置信号検出を可
能とするDCブラシレスモータの位置検出回路を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転子位置検出回路を適用した制御ブ
ロック図。
【図2】従来の回転子位置検出回路を適用した制御ブロ
ック図。
【図3】従来の回転子位置検出回路を適用した制御ブロ
ック図。
【図4】回転子位置検出のタイミングチャート図。
【符号の説明】
1 交流電源 2 整流回路 3 電力供給手段 4 3相DCブラシレスモータ 5 永久磁石回転子 6 第1群の並列回路 7 第2群の並列回路 8 コンパレータ 9 マイコン 10 駆動回路
フロントページの続き (72)発明者 伊澤 雄一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数極の永久磁石を有する回転子と、通
    電時にこの回転子に回転磁界を与えるように配置された
    複数の固定子巻線とを有し、この複数の固定子巻線のう
    ちの幾つかの固定子巻線にパルス幅変調により通電して
    回転磁界を得るとともに、通電していない各相の固定子
    巻線に回転子の回転によって生じる誘起電圧と、基準と
    なる電圧とを各相毎のコンパレータで比較することによ
    り検出して得られる位置検出信号に基づいて、通電する
    固定子巻線を順次切り換えるように成したDCブラシレ
    スモータ制御装置において、前記各相毎のコンパレータ
    の負端子には各相の固定子巻線が抵抗及びコンデンサか
    らなるそれぞれの第1群の並列回路を介して接続される
    擬似中性点の電圧を入力し、前記各相毎のコンパレータ
    の正端子には通電していない各相の固定子巻線に生じる
    誘起電圧を抵抗とこれに直列に接続される抵抗及びコン
    デンサからなる第2群の並列回路で分割したそれぞれの
    相の電圧を入力し、前記第1群の並列回路のそれぞれの
    抵抗及びコンデンサは同じ値とし、前記第2群の並列回
    路のそれぞれの抵抗及びコンデンサは同じ値とし、かつ
    前記第1群のそれぞれの並列回路の時定数と前記第2群
    のそれぞれの並列回路の時定数を同じ値とすることを特
    徴とするDCブラシレスモータの位置検出回路。
  2. 【請求項2】 前記コンパレータにはヒステリシス用帰
    還抵抗を接続したことを特徴とする請求項1記載のDC
    ブラシレスモータの位置検出回路。
  3. 【請求項3】 前記時定数は前記パルス幅変調のキャリ
    ヤ周波数の周期の1/8〜1倍にすることを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載のDCブラシレスモータの位
    置検出回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6593767B1 (en) 1999-09-17 2003-07-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Leak detection method for electrical equipment

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6593767B1 (en) 1999-09-17 2003-07-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Leak detection method for electrical equipment

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