JPH11103426A - テレビジョン受信機 - Google Patents

テレビジョン受信機

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JPH11103426A
JPH11103426A JP26299397A JP26299397A JPH11103426A JP H11103426 A JPH11103426 A JP H11103426A JP 26299397 A JP26299397 A JP 26299397A JP 26299397 A JP26299397 A JP 26299397A JP H11103426 A JPH11103426 A JP H11103426A
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JP
Japan
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output
decoding
pass filter
image data
television receiver
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Application number
JP26299397A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Sato
耕一 佐藤
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH11103426A publication Critical patent/JPH11103426A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号化画像データを復号する際に生じる歪み
による画質劣化を軽減する。 【解決手段】 フレームメモリ3と減算器7は、復号処
理回路1からの符号化画像データの復号出力の時間方向
の高域部分を分離する。高域フィルタ(HV HPF)
9は、減算器7の出力から水平・垂直の高域成分を分離
する。減算器5は、復号処理回路1の出力から高域フィ
ルタ9の出力を減算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号化された画像
データを受信し、符号化された画像データを復号して元
の画像信号に変換し、モニタに表示するテレビジョン受
信機に関する。
【0002】
【従来の技術】現在運用が進められている符号化技術に
MPEGがある。特に、MPEG2では1998年に放
送開始予定のディジタル放送(以降DTV)に採用さ
れ、注目を集めている。MPEG2方式による符号化技
術では、図12に示すようにI・P・B−pictur
eと呼ばれる3つの異なった伝送フレームによって画像
信号が圧縮され伝送される。
【0003】I−pictureは、符号化の際、フレ
ーム内圧縮のみで伝送されるフレームで、ランダムアク
セスポイントまたはフレーム開始ポイントまたはシーン
切り替えなどに用いられる。また、P−picture
はすでに符号化されたIまたはP−pictureに対
して、前方向の動き補償予測を行い、さらにB−pic
tureでは前後のIまたはP−pictureから動
き補償予測を行い画像を符号化している。これらの符号
化処理は、画像の特徴に応じた圧縮処理を導入すること
により、高効率な圧縮符号化を実現している。
【0004】動き補償予測には、図13に示すように、
フレーム動き補償予測、フィールド動き補償予測、デュ
アルプライム補償予測の3つの手法が用いられている。
フレーム補償予測では、フレーム単位に動き補償予測を
行い、フィールド動き補償予測では、フィールド間での
動き補償予測を行い、デュアルプライム補償予測では、
2つの異なるフィールドでの平均値により動き補償予測
を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような高
効率符号化では、画像エッジ部が揺らぐ歪みとブロック
歪みが画質劣化を生じさせる原因となっている。3つの
picture形式を使い分けて伝送することによっ
て、前記動き補償予測が完全に補償しきれない画像自身
に早い動きがある場合や、不十分な伝送レートによって
これらの歪みが発生する。
【0006】そこで本発明は、これらの符号化画像デー
タを復号する際に生じる歪みによる画質劣化を軽減する
テレビジョン受信機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(第1の構成例)符号化された画像データを受信し、復
号して表示するテレビジョン受信機において、前記符号
化された前記画像データを復号する復号処理手段と、前
記復号処理手段の出力から時間方向の高域成分を分離す
る第1の高域フィルタ手段と、前記第1の高域フィルタ
手段の出力から少なくとも水平・垂直の高域成分を分離
する第2の高域フィルタ手段と、前記復号処理手段の出
力から前記第2の高域フィルタ手段の出力を減算する減
算手段とを具備したことを特徴とする。
【0008】(第2の構成例)符号化された画像データ
を受信し、復号して表示するテレビジョン受信機におい
て、前記符号化された前記画像データを復号する復号処
理手段と、前記復号処理手段の出力から時間方向の高域
成分を分離する第1の高域フィルタ手段と、前記第1の
高域フィルタ手段の出力から少なくとも水平・垂直の高
域成分を分離する第2の高域フィルタ手段と、前記第2
の高域フィルタ手段の出力を非線形処理する非線形処理
手段と、前記復号処理手段の出力から前記非線形手段の
出力を減算する減算手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0009】(第3の構成例)符号化された画像データ
を受信し、復号して表示するテレビジョン受信機におい
て、前記符号化された前記画像データを復号する復号処
理手段と、前記復号処理手段の出力から時間方向の高域
成分を分離する高域フィルタ手段と、前記高域フィルタ
手段の出力を非線形処理する非線形処理手段と、前記復
号処理手段の出力から前記非線形手段の出力を減算する
減算手段とを具備したことを特徴とする。
【0010】(第4の構成例)符号化された画像データ
を受信し、復号して表示するテレビジョン受信機におい
て、前記符号化された前記画像データを復号する復号処
理手段と、前記復号処理手段の出力を少なくとも1フレ
ーム期間遅延するメモリ手段と、前記メモリ手段の出力
と前記復号処理手段の出力を加算する加算手段と、前記
復号処理手段の出力から前記メモリ手段の出力を減算す
るする第1の減算手段と、前記第1の減算手段の出力か
ら少なくとも水平・垂直の高域成分を分離する高域フィ
ルタ手段と、前記復号処理手段の出力から前記高域フィ
ルタ手段の出力を減算する第2の減算手段と、前記第1
の減算手段の出力から画像の動きを検出する動き検出手
段と、前記動き検出手段の出力に応じて前記加算手段の
出力と前記第2の減算器手段の出力とを混合する混合手
段とを具備したことを特徴とする。
【0011】(第5の構成例)符号化された画像データ
を受信し、復号して表示するテレビジョン受信機におい
て、前記符号化された前記画像データを復号する復号処
理手段と、信号を少なくとも1フレーム期間遅延するメ
モリ手段と、前記メモリ手段の出力に係数を乗じる係数
手段と、前記復号処理手段の出力から前記係数手段の出
力を減算し、減算出力を前記メモリ手段に供給する第1
の減算手段と、前記復号処理手段の出力から前記メモリ
手段の出力を減算する第2の減算手段と、前記第2の減
算手段の出力から少なくとも水平・垂直の高域成分を分
離する高域フィルタ手段と、前記復号処理手段の出力か
ら前記高域フィルタ手段の出力を減算する第3の減算手
段と、前記第2の減算手段の出力から画像の動きを検出
する動き検出手段と、前記動き検出手段の出力に応じて
前記メモリ手段の出力と前記第3の減算器手段の出力と
を混合する混合手段とを具備したことを特徴とする。
【0012】(第6の構成例)符号化された画像データ
を受信し、復号して表示するテレビジョン受信機におい
て、前記符号化された前記画像データを復号する復号処
理手段と、前記復号処理手段の出力から時間方向の高域
成分を分離する高域フィルタ手段と前記高域フィルタ手
段の出力を入力し、少なくとも水平・垂直の高域成分を
分離しフィルタ係数が切り替え可能な可変高域フィルタ
手段と、前記符号化された前記画像データから前記符号
化された前記画像データを復号する際の復号情報を生成
する復号情報生成手段と、前記復号情報生成手段からの
前記復号情報から、前記可変高域フィルタ手段へのフィ
ルタ係数制御信号を生成するフィルタ係数制御手段と、
前記復号処理手段の出力から前記可変高域フィルタ手段
の出力を減算する減算手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0013】(第7の構成例)符号化された画像データ
を受信し、復号して表示するテレビジョン受信機におい
て、前記符号化された前記画像データを復号する復号手
段と、前記復号手段の出力から時間方向の高域成分を分
離する第1の高域フィルタ手段と、前記第1の高域フィ
ルタ手段の出力を入力し少なくとも水平・垂直の高域成
分を分離する第2の高域フィルタ手段と、前記第2の高
域フィルタ手段の出力を非線形処理し、コアリング特性
が切り替え可能な可変非線形処理手段と、前記符号化さ
れた前記画像データから前記符号化された前記画像デー
タを復号する際の復号情報を生成する復号情報生成手段
と、前記復号情報生成手段の前記復号情報から、前記可
変非線形処理手段へのコアリング特性制御信号を生成す
るコアリング特性制御手段と、前記復号手段の出力から
前記可変非線形処理手段の出力を減算する減算手段とを
具備したことを特徴とする。
【0014】(第8の構成例)符号化された画像データ
を受信し、復号して表示するテレビジョン受信機におい
て、前記符号化された画像信号を復号する復号処理手段
と、前記復号処理手段の出力から時間方向の高域成分を
分離する高域フィルタ手段と、前記高域フィルタ手段の
出力を、非線形処理し非線形処理特性が切り替え可能な
可変非線形処理手段と、前記符号化された前記画像デー
タから前記符号化された前記画像データを復号する際の
復号情報を生成する復号情報生成手段と、前記復号情報
生成手段からの前記復号情報から前記可変非線形処理手
段への非線形処理特性制御信号を生成する非線形特性制
御手段と、前記復号処理手段の出力から前記可変非線形
処理手段の出力を減算する減算手段とをを有する事を特
徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1に、本発明のテレビジョン受
信機の第1の実施の形態の構成を示す。
【0016】復号処理回路1は、符号化された画像デー
タを入力し、MPEG復号処理を行っている。復号処理
回路1は、ベースバンド信号(Y、CR、CB)が出力
される。
【0017】復号されたベースバンド信号は、フレーム
メモリ3に入力され、1フレーム期間遅延される。
【0018】復号されたベースバンド信号とフレームメ
モリ3の出力は、減算器7に入力され、減算器7は、復
号されたベースバンド信号からフレームメモリ3の出力
を減算して、時間方向の高域成分を出力する。時間方向
の高域成分は、少なくとも水平・垂直成分の高域フィル
タ(HV HPF)9によって、高域成分が分離され
る。
【0019】減算器5は、この分離された高域成分を復
号されたベースバンド信号から減算することで歪み成分
だけを抜きだし、除去することで歪みによる劣化を軽減
する。
【0020】この際、時間方向の水平及び垂直高域成分
は、人間の視覚特性上非常に感度が低く、帯域制限を行
っても視覚上の解像度感の劣化は感じにくいため制限を
行っても画質劣化として検知されない。
【0021】現実のカメラ等でも光学的な特性で時間方
向の高域成分に関しては感度が減衰しているが、特に問
題となっていないのはこのためである。
【0022】図2に、図1で提案した水平・垂直・時間
方向の帯域制限特性の例を示す。この例では、時間方向
高域成分の垂直高域成分とさらに水平高域成分の垂直高
域成分を2段階に制限している。これは水平・垂直成分
の高域成分に対する人間の視覚特性がさらに低いことを
利用している。
【0023】(第2の実施の形態)図3に、本発明のテ
レビジョン受信機の第2の実施の形態の構成を示す。図
1と同一の構成要素には同一参照符号を付し詳細な説明
は省略する。
【0024】図1と同様に、時間方向の高域成分に対し
て、少なくとも水平・垂直の高域フィルタ(HV HP
F)9を用いて分離する所までは同じである。
【0025】非線形処理回路13は、高域フィルタ(H
V HPF)9の出力に対して、非線形処理を行う。減
算器5は、非線形処理回路13の出力を復号されたベー
スバンド信号から減算することで歪み成分だけを抜きだ
し、除去することで歪みによる劣化を軽減する。
【0026】この際の非線形処理回路13の非線形処理
特性の一例を、図4(a)に示す。前記歪みに対して
は、時間方向の高域成分の水平・垂直の帯域制限が効果
的であるが、帯域をできるだけ狭く制限する方が軽減効
果が高い。
【0027】しかし、あまり制限を行うと視覚的な劣化
として検知されてしまうため、帯域制限をできるだけ狭
くする代わりに、視覚的に検知されやすい大振幅の成分
に対しては制限を行わずに、比較的振幅の小さい成分に
対してのみ帯域制限を行うことによって画質劣化の軽減
を効果的に行っている。
【0028】(第3の実施の形態)図5に、本発明のテ
レビジョン受信機の第3の実施の形態の構成を示す。図
1と同一構成要素には同一参照符号を付し詳細な説明は
省略する。
【0029】図1と同様に、時間方向の高域成分を分離
する。非線形処理回路15は、時間方向高域成分に対し
て非線形処理を行う。減算器5は、非線形処理回路15
の出力を復号されたベースバンド信号から減算する事で
歪み成分だけを抜きだし、除去することで歪みによる劣
化を軽減する。
【0030】この際の非線形処理回路15の非線形処理
特性の一例を、図4(b)に示す。この例では、図4
(a)のようにしきい値以下のレベルを削除するのでは
なく、小振幅時のレベルを補正する事によって水平・垂
直フィルタを用いずに歪み低減効果を得ることが出き
る。
【0031】(第4の実施の形態)図6に、本発明のテ
レビジョン受信機の第4の実施の形態の構成を示す。図
1と同一の構成要素には同一参照符号を付し詳細な説明
は省略する。本実施の形態では、復号されたベースバン
ド信号の動きに応じて処理を切り替える手法を用いてい
る。
【0032】加算器21は、復号処理回路1の出力とフ
レームメモリ3の出力を加算する。1/2係数器23
は、加算器21の出力を1/2にし、混合回路27に供
給する。混合回路27には、また減算器5の出力が供給
されている。
【0033】減算器7の出力は、動き検出回路25に供
給されている。動き検出回路25は、ベースバンド信号
の時間方向の高域成分から、ベースバンド信号の動きを
検出する。
【0034】混合回路27は、動き検出回路25の出力
に応じて、減算器5の出力と1/2係数器23の出力を
混合し、モニター11に出力する。画像の動きが大きい
場合、混合回路27は、減算器5の出力のみを選択して
出力する。
【0035】画像が静止している場合には、フレーム間
の加算を行うことで時間方向の低域成分のみに帯域制限
を行うようにする。静止画部分では、基本的には時間方
向の高域成分は存在しないはずであり、逆に言えば時間
方向の高域成分に存在する成分は歪みによって生じた成
分でることがわかる。従って、静止画部分では、混合回
路27は、1/2係数器23の出力のみを選択して出力
する。
【0036】以上の動作により、画像の動きに適した歪
み低減効果を得ることができる。
【0037】(第5の実施の形態)図7に、本発明のテ
レビジョン受信機の第5の実施の形態の構成を示す。図
1および図6と同一の構成要素については同一参照符号
を付し詳細な説明は省略する。
【0038】減算器31は、復号処理回路1からのベー
スバンド信号から後述する係数器33からの信号を減算
し、フレームメモリ3に供給する。フレームメモリ3か
らの出力は、係数器33で係数Kが掛けられ、減算器3
1の減算用端子に供給される。フレームメモリ3の出力
は、混合器27に供給される。混合回路27には、また
減算器5の出力が供給されている。
【0039】減算器7の出力は、動き検出回路25に供
給されている。動き検出回路25は、ベースバンド信号
の時間方向の高域成分から、ベースバンド信号の動きを
検出する。
【0040】混合回路27は、動き検出回路25の出力
に応じて、減算器5の出力とフレームメモリ3の出力を
混合し、モニター11に出力する。画像の動きが大きい
場合、混合回路27は、減算器5の出力のみを選択して
出力する。画像が静止画の場合には、混合回路27は、
フレームメモリ3の出力のみ選択して出力する。
【0041】なお、静止画の場合には、第4の実施の形
態のフレーム加算処理よりもより帯域制限効果の高いフ
レーム巡回型の時間方向低域フィルタ(減算器31、フ
レームメモリ3、係数器33)を構成している。フレー
ム巡回型の時間方向低域フィルタは帯域制限効果が高い
ため、歪みに対しても軽減効果が高い。
【0042】(第6の実施の形態)図8に、本発明のテ
レビジョン受信機の第6の実施の形態の構成を示す。図
1と同一の構成要素には同一参照符号を付し詳細な説明
は省略する。
【0043】復号処理回路1は、ベースバンド信号のほ
かに、前記符号化処理で説明したフレーム情報(I・P
・B−picture)、動き補償予測で用いる動きベ
クトル等の情報を出力し、フィルタ係数制御回路41に
供給する。
【0044】この復号処理回路1からの情報をもとに、
フィルタ係数制御回路41は、フィルタ係数制御信号を
生成し、高域フィルタ(HV HPF)9に供給する。
【0045】高域フィルタ(HV HPF)9は、その
フィルタ係数制御信号によりフィルタ特性が制御され、
歪みの改善効果をさらに高めている。
【0046】実際には、IおよびP−pictureに
対して、B−pictureは、前後のIまたはP−p
ictureから生成されるため、歪みが生じやすいこ
とやベクトルの当たっているブロックでの復号処理にお
いてはベクトルの方向によっては大きく動きのある画像
であることが分かり、時間方向の高域成分を多く含んで
いる画像であること等がわかるため、それぞれの復号特
性に応じてフィルタ特性を制御することが可能である。
【0047】(第7の実施の形態)図9に、本発明のテ
レビジョン受信機の第7の実施の形態の構成を示す。図
3と同一の構成要素には同一参照番号を付し詳細な説明
は省略する。
【0048】復号処理回路1は、ベースバンド信号のほ
かに、前記復号処理で説明したフレーム情報(I・P・
B−picture)、動き補償予測で用いる動きベク
トル等の情報を出力し、コアリング特性制御回路51に
供給する。
【0049】この復号処理回路1からの情報をもとに、
コアリング特性制御回路41は、コアリング特性制御信
号を生成し、非線形処理回路53に供給する。
【0050】非線形処理回路53は、、そのコアリング
特性制御信号によりコアリング特性が制御され、歪みの
改善効果を高めている。
【0051】図8の高域フィルタ(HV HPF)9の
特性を切り替える処理よりは、改善効果が少なくなる
が、図4(a)の波線で示すように、復号情報に応じて
しきい値を変化させることで効果を上げることが可能で
あり、さらに非線形特性を制御した方がハードウェア構
成が簡略化できる利点もある。
【0052】(第8の実施の形態)図10に、本発明の
テレビジョン受信機の第8の実施の形態の構成を示す。
図5と同一構成要素については同一参照符号を付し詳細
な説明は省略する。
【0053】復号処理回路1は、ベースバンド信号のほ
かに、前記復号処理で説明したフレーム情報(I・P・
B−picture)、動き補償予測で用いる動きベク
トル等の情報を出力し、非線形特性制御回路61に供給
する。
【0054】この復号処理回路1からの情報をもとに、
非線形特性制御回路61は、非線形特性制御信号を生成
し、非線形処理回路63に供給する。
【0055】非線形処理回路63は、その非線形特性制
御信号により、図4(b)の波線で示すよう特性が変化
され、歪みの改善効果を上げることが可能である。更
に、高域フィルタ(HV HPF)を削除しているた
め、簡単なハードウェア構成で実現できる。
【0056】(第9の実施の形態)図11に、本発明の
テレビジョン受信機の第9の実施の形態を示す。図7と
同一の構成要素については同一参照符号を付し詳細な説
明は省略する。
【0057】復号処理回路1は、ベースバンド信号のほ
かに、前記復号処理で説明したフレーム情報(I・P・
B−picture)、動き補償予測で用いる動きベク
トル等の情報を出力し、係数制御回路71に供給する。
【0058】係数制御回路71は、復号処理回路1から
の例えば、動きベクトル情報からブロック単位での動き
を判定して、係数制御信号を係数器73に供給する。係
数器73は、係数制御信号により係数が制御されること
で、動きに応じたノイズ低減効果の精度が向上する。
【0059】以上、実施の形態を例に本発明の効果につ
いて述べたが、復号処理における歪みを除去するのに
は、時間方向低域成分と高域成分で処理を切り分け、特
に時間方向の高域成分でなおかつ少なくとも水平・垂直
の高域成分を除去することで、解像度劣化を生じさせず
に画質劣化となる歪み成分を軽減することができる。
【0060】
【発明の効果】以上本発明によれば、符号化画像データ
を復号する際に生じる歪みによる画質劣化を軽減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョン受信機の第1の実施の形
態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1で提案した水平・垂直・時間方向の帯域制
限特性を示す図である。
【図3】本発明のテレビジョン受信機の第2の実施の形
態の構成を示すブロック図である。
【図4】(a)図3、図9の非線形処理回路13、53
の特性図である。 (b)図5、図10の非線形処理回路15、63の特性
図である。
【図5】本発明のテレビジョン受信機の第3の実施の形
態の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明のテレビジョン受信機の第4の実施の形
態の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明のテレビジョン受信機の第5の実施の形
態の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明のテレビジョン受信機の第6の実施の形
態の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明のテレビジョン受信機の第7の実施の形
態の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明のテレビジョン受信機の第8の実施の
形態の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明のテレビジョン受信機の第9の実施の
形態の構成を示すブロック図である。
【図12】画像信号の符号化処理を示す図である。
【図13】動き補償予測の3つの手法を示す図である。
【符号の説明】
1・・・復号処理回路、3・・・フレームメモリ、5、
7・・・減算器、9・・・水平・垂直成分の高域フィル
タ(HV HPF)、11・・・モニタ、13、15・
・・非線形処理回路、21・・・加算器、23・・・1
/2係数器、25・・・動き検出回路、27・・・混合
回路、31・・・減算器、33・・・係数器、41・・
・フィルタ係数制御回路、51・・・コアリング特性制
御回路、61・・・非線形特性制御回路、71・・・係
数制御回路、73・・・係数器。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化された画像データを受信し、復号
    して表示するテレビジョン受信機において、 前記符号化された前記画像データを復号する復号処理手
    段と、 前記復号処理手段の出力から時間方向の高域成分を分離
    する第1の高域フィルタ手段と、 前記第1の高域フィルタ手段の出力から少なくとも水平
    ・垂直の高域成分を分離する第2の高域フィルタ手段
    と、 前記復号処理手段の出力から前記第2の高域フィルタ手
    段の出力を減算する減算手段とを具備したことを特徴と
    するテレビジョン受信機。
  2. 【請求項2】 符号化された画像データを受信し、復号
    して表示するテレビジョン受信機において、 前記符号化された前記画像データを復号する復号処理手
    段と、 前記復号処理手段の出力から時間方向の高域成分を分離
    する第1の高域フィルタ手段と、 前記第1の高域フィルタ手段の出力から少なくとも水平
    ・垂直の高域成分を分離する第2の高域フィルタ手段
    と、 前記第2の高域フィルタ手段の出力を非線形処理する非
    線形処理手段と、 前記復号処理手段の出力から前記非線形手段の出力を減
    算する減算手段とを具備したことを特徴とするテレビジ
    ョン受信機。
  3. 【請求項3】 符号化された画像データを受信し、復号
    して表示するテレビジョン受信機において、 前記符号化された前記画像データを復号する復号処理手
    段と、 前記復号処理手段の出力から時間方向の高域成分を分離
    する高域フィルタ手段と、 前記高域フィルタ手段の出力を非線形処理する非線形処
    理手段と、 前記復号処理手段の出力から前記非線形手段の出力を減
    算する減算手段とを具備したことを特徴とするテレビジ
    ョン受信機。
  4. 【請求項4】 符号化された画像データを受信し、復号
    して表示するテレビジョン受信機において、 前記符号化された前記画像データを復号する復号処理手
    段と、 前記復号処理手段の出力を少なくとも1フレーム期間遅
    延するメモリ手段と、 前記メモリ手段の出力と前記復号処理手段の出力を加算
    する加算手段と、 前記復号処理手段の出力から前記メモリ手段の出力を減
    算するする第1の減算手段と、 前記第1の減算手段の出力から少なくとも水平・垂直の
    高域成分を分離する高域フィルタ手段と、 前記復号処理手段の出力から前記高域フィルタ手段の出
    力を減算する第2の減算手段と、 前記第1の減算手段の出力から画像の動きを検出する動
    き検出手段と、 前記動き検出手段の出力に応じて前記加算手段の出力と
    前記第2の減算器手段の出力とを混合する混合手段とを
    具備したことを特徴とするテレビジョン受信機。
  5. 【請求項5】 符号化された画像データを受信し、復号
    して表示するテレビジョン受信機において、 前記符号化された前記画像データを復号する復号処理手
    段と、 信号を少なくとも1フレーム期間遅延するメモリ手段
    と、 前記メモリ手段の出力に係数を乗じる係数手段と、 前記復号処理手段の出力から前記係数手段の出力を減算
    し、減算出力を前記メモリ手段に供給する第1の減算手
    段と、 前記復号処理手段の出力から前記メモリ手段の出力を減
    算する第2の減算手段と、 前記第2の減算手段の出力から少なくとも水平・垂直の
    高域成分を分離する高域フィルタ手段と、 前記復号処理手段の出力から前記高域フィルタ手段の出
    力を減算する第3の減算手段と、 前記第2の減算手段の出力から画像の動きを検出する動
    き検出手段と、 前記動き検出手段の出力に応じて前記メモリ手段の出力
    と前記第3の減算器手段の出力とを混合する混合手段と
    を具備したことを特徴とするのテレビジョン受信機。
  6. 【請求項6】 符号化された画像データを受信し、復号
    して表示するテレビジョン受信機において、 前記符号化された前記画像データを復号する復号処理手
    段と、 前記復号処理手段の出力から時間方向の高域成分を分離
    する高域フィルタ手段と 前記高域フィルタ手段の出力を入力し、少なくとも水平
    ・垂直の高域成分を分離しフィルタ係数が切り替え可能
    な可変高域フィルタ手段と、 前記符号化された前記画像データから前記符号化された
    前記画像データを復号する際の復号情報を生成する復号
    情報生成手段と、 前記復号情報生成手段からの前記復号情報から、前記可
    変高域フィルタ手段へのフィルタ係数制御信号を生成す
    るフィルタ係数制御手段と、 前記復号処理手段の出力から前記可変高域フィルタ手段
    の出力を減算する減算手段とを具備したことを特徴とす
    るテレビジョン受信機。
  7. 【請求項7】 符号化された画像データを受信し、復号
    して表示するテレビジョン受信機において、 前記符号化された前記画像データを復号する復号手段
    と、 前記復号手段の出力から時間方向の高域成分を分離する
    第1の高域フィルタ手段と、 前記第1の高域フィルタ手段の出力を入力し少なくとも
    水平・垂直の高域成分を分離する第2の高域フィルタ手
    段と、 前記第2の高域フィルタ手段の出力を非線形処理し、コ
    アリング特性が切り替え可能な可変非線形処理手段と、 前記符号化された前記画像データから前記符号化された
    前記画像データを復号する際の復号情報を生成する復号
    情報生成手段と、 前記復号情報生成手段の前記復号情報から、前記可変非
    線形処理手段へのコアリング特性制御信号を生成するコ
    アリング特性制御手段と、 前記復号手段の出力から前記可変非線形処理手段の出力
    を減算する減算手段とを具備したことを特徴とするテレ
    ビジョン受信機。
  8. 【請求項8】 符号化された画像データを受信し、復号
    して表示するテレビジョン受信機において、 前記符号化された画像信号を復号する復号処理手段と、 前記復号処理手段の出力から時間方向の高域成分を分離
    する高域フィルタ手段と、 前記高域フィルタ手段の出力を、非線形処理し非線形処
    理特性が切り替え可能な可変非線形処理手段と、 前記符号化された前記画像データから前記符号化された
    前記画像データを復号する際の復号情報を生成する復号
    情報生成手段と、 前記復号情報生成手段からの前記復号情報から前記可変
    非線形処理手段への非線形処理特性制御信号を生成する
    非線形特性制御手段と、 前記復号処理手段の出力から前記可変非線形処理手段の
    出力を減算する減算手段とをを有する事を特徴とするテ
    レビジョン受信機。
  9. 【請求項9】 前記符号化された前記画像データから前
    記符号化された前記画像データを復号する際の復号情報
    を生成する復号情報生成手段と、 前記復号情報生成手段からの前記復号情報から係数制御
    信号を生成する係数制御手段を具備し、 前記係数手段の特性を、前記係数制御手段からの前記係
    数制御信号に応じて切り替えることを特徴とする請求項
    5に記載のテレビジョン受信機。
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