JP2005312072A - 映像信号復号化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブロック歪み等の符号化雑音による画像劣化を軽減する映像信号復号化装置を提供する。
【解決手段】高能率符号化された映像信号を復号して再生画像を出力する映像信号復号化回路11と、ピクチャ毎のイントラマクロブロックの発生数を算出するイントラマクロブロック検出回路19、あるいはピクチャ間の電力差分を決定する電力差分決定回路と、前記イントラマクロブロック発生数あるいは前記電力差分に基づいて低域通過フィルタの特性を変化させる特性可変低域通過フィルタとを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、高能率符号化されたディジタル映像信号等を復号する映像信号復号化装置に関する。
図8は、下記の非特許文献1に示された従来の映像信号復号化装置のブロック図であり、図において、101は符号化データ、11は可変長復号化回路、12は逆スキャン回路、13は逆量子化回路、14は逆DCT回路、15は動き補償回路、16は復号画像生成回路、107は復号画像信号である。
次に、動作について説明する。入力端子10から入力された符号化データ101は、可変長復号化回路11で可変長復号化される。その際、逆スキャンを行うために必要な制御信号、逆量子化をするのに必要な制御信号、逆DCTを行うのに必要な制御信号、動き補償を行うために必要な制御信号、復号画像を生成するために必要な制御信号等を復号する。可変長復号化回路11で復号された信号102は逆スキャン回路12で逆スキャンされ、逆量子化回路13で逆量子化され、逆DCT回路14で逆DCTされ、動き補償回路15で動き補償され、復号画像生成回路16で復号画像信号107が生成され、出力端子17から出力される。
この様な過程により生成された復号画像の品質は、符号化ビットレートや符号化画像の性質に依存しており、フレーム毎やブロック毎等で異なる。例えば画像の動きが激しかったり、画像がシーンチェンジ等を起こしたりするとブロック歪みと呼ばれる符号化雑音等が発生し、復号画像の品質を低下させてしまう。
ISO/IEC 13818−2 Draft International Standard
従来の映像信号復号化装置は以上のように構成されているので、例えば符号化レートが低いシステムにおいて動きの激しい画像やシーンチェンジを起こした画像を復号すると、ブロック歪み等の符号化雑音を発生し、復号画像の劣化が目立ってしまうという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、符号化雑音による画像劣化を軽減する映像信号復号化装置を提供することを目的とする。
この発明は、ピクチャ毎のイントラマクロブロックの発生数を算出するイントラマクロブロック検出回路と、前記イントラマクロブロックの発生数に基づいてフィルタ特性指定信号を出力するフィルタ特性決定回路と、前記フィルタ特性指定信号に基づいてフイルタ特性を変化させる特性可変低域通過フィルタを備えた映像信号復号化装置を提供する。
この発明はまた、ピクチャ間の電力差分を決定する電力差分決定回路と、前記電力差分に基づいてフィルタ特性指定信号を出力するフィルタ特性決定回路と、前記フィルタ特性指定信号に基づいてフイルタ特性を変化させる特性可変低域通過フィルタを備えた映像信号復号化装置を提供する。
この発明はまた、特定領域または特定画素を選択する領域選択回路と、前記領域選択回路により選択された特定領域または特定画素におけるピクチャ間の電力差分を決定する電力差分決定回路と、前記電力差分に基づいてフィルタ特性指定信号を出力するフィルタ特性決定回路と、前記フィルタ特性指定信号に基づいてフイルタ特性を変化させる特性可変低域通過フィルタを備えた映像信号復号化装置を提供する。
この発明はまた、DCTタイプに基づいてフィールド/フレームに適応的にフィルタ処理を行う手段を備えた映像信号復号化装置を提供する。
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
ピクチャ毎のイントラMBの発生数に基づいて低域通過フィルタ特性を定め、前記低域通過フィルタを復号画像に施すことにより、解像度劣化を認知することなく符号化雑音を軽減できる。
また、ピクチャ間の電力差分値に基づいて低域通過フィルタ特性を定め、前記低域通過フィルタを復号画像に施すことにより、解像度劣化を認知することなく符号化雑音を軽減できる。
また、特定領域或いは特定画素におけるピクチャ間の電力差分値に基づいて低域通過フィルタ特性を定め、前記低域通過フィルタを復号画像に施すことにより、解像度劣化を認知することなく符号化雑音を軽減でき、装置の構成を簡略化することができる。
また、マクロブロックのDCTタイプに基づいてフィールドかフレームで適応的にフィルタ処理を復号画像に施すことにより、符号化雑音を軽減できる。
この発明の実施の形態である映像信号復号化装置においては、ピクチャ毎のイントラマクロブロックの発生数に基づいて低域通過フィルタ特性を定め、前記低域通過フィルタを復号画像に施すため、視覚的解像度劣化を認知することなく符号化雑音を軽減するように働く。
また、ピクチャ間の電力差分に基づいて低域通過フィルタ特性を定め、前記低域通過フィルタを復号画像に施すため、視覚的解像度劣化を認知することなく符号化雑音を軽減するように働く。
さらに、特定領域または特定画素におけるピクチャ間の電力差分に基づいて低域通過フィルタ特性を定め、前記低域通過フィルタを復号画像に施すため、映像信号復号化装置の回路構成を簡略化するように働く。
また、DCTタイプに基づいてフィールド/フレームで適応的に低域通過フィルタを復号画像に施すため、符号化雑音を軽減するように働く。
以下、この発明をその実施の形態を示す画面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1である映像信号復号化装置を示すブロック図である。図8と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示しており、101は符号化データ、11は可変長復号化回路、12は逆スキャン回路、13は逆量子化回路、14は逆DCT回路、15は動き補償回路、16は復号画像生成回路、107は復号画像信号、19は、フレーム内符号化されたマクロブロック(イントラMB)を計数するイントラMB検出回路、20は前記イントラMB検出回路19が出力する信号に応じてフィルタ特性指定信号112を出力するフィルタ特性決定回路、18は前記フィルタ特性決定回路20が発生したフィルタ特性指定信号112に応じてフイルタ特性を変化させる特性可変低域通過フィルタであり、復号画像生成回路16からの復号画像信号107に対しフィルタ処理して出力画像信号108を出力する。
次に、この発明の実施の形態1の動作について説明する。図において、入力端子10から入力された符号化データ101は、可変長復号化回路11において可変長復号される。この際、復号されるマクロブロック(MB)と呼ばれる16画素×16ラインの小ブロックが、フレーム内符号化(イントラ符号化)されたものか、それ以外かを示す情報コードが復号され、その信号109がイントラMB検出回路19に入力される。また同時に、復号するピクチャがフレーム内符号化されたIピクチャか、前方向フレーム間符号化されたPピクチャか、双方向フレーム間符号化されたBピクチャかを示す情報コードも復号され、そのピクチャタイプ信号110がイントラMB検出回路19に入力される。MB検出回路19ではピクチャ毎のイントラMBの発生数を算出し、それに基づいてフィルタ特性決定回路20においてフィルタ特性指定信号112を特性可変低域通過フィルタ18に出力する。
なお、前述した、MBがフレーム内符号化(イントラ符号化)されたものか、それ以外かを示す情報コードや、復号するピクチャがフレーム内符号化されたIピクチャか、前方向フレーム間符号化されたPピクチャか、双方向フレーム間符号化されたBピクチャかを示す情報コード等は、動画像符号化の国際標準であるISO/IEC 13818−2等に規定されているものである。
一方、可変長復号された符号化データ102は、逆スキャン回路12、逆量子化回路13、逆DCT回路14、動き補償回路15、復号画像生成回路16を経て特性可変低域通過フィルタ18に入力され、特性可変低域通過フィルタ18は、フィルタ特性決定回路20からのフィルタ特性指定信号112に応じて復号画像信号107に対しフィルタ処理を行い、出力画像信号108を出力する。
このようにして、ピクチャ毎のイントラMBの発生数に応じて特性を適応的に変化させたフィルタにより復号画像を処理することで、符号化雑音の軽減を図ることができる。この理由を以下に詳しく説明する。
ISO/IEC 13818−2等の高能率符号化方式では、復号画像の画質は符号化レートや符号化画像の性質に依存し、フレーム毎、または局所的な画像領域毎に異なる。例えば符号化レートの低いシステムにおいて、画像がシーンチェンジを起こした場合等は、ブロック歪と呼ばれる符号化雑音が発生する。このブロック歪は高周波成分を含んでいるため、一般にこのような符号化雑音を軽減する方法として、復号化画像に低域通過フィルタ処理を施す方法が考えられる。ところが上記低域フィルタ処理は復号画像の解像度劣化を引き起こすという弊害がある。よって前記低域通過フィルタの通過帯域を適応的に変化させることにより、符号化雑音を効果的に軽減する必要がある。
実施の形態1では、ピクチャ毎のイントラMBの発生数に基づいて上記低域通過フィルタの帯域を変化させている。ところで、ISO/IEC 13818−2等の高能率符号化方式では、符号化画像にIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャという3つのタイプを規定している。Iピクチャはフレーム内符号化(イントラ符号化)され、Pピクチャは前記Iピクチャ、またはPピクチャを参照し、前方向の動き補償からフレーム間符号化され、Bピクチャは時間的に前後に位置する前記Iピクチャ、Pピクチャを参照し、両方向の動き補償からフレーム間符号化される。
ピクチャはマクロブロック(MB)と呼ばれる16画素×16ラインの小ブロックから構成されており、IピクチャのMBは全てフレーム内符号化(イントラMB)されている。そしてPピクチャ、BピクチャのMBは、通常フレーム間符号化されているが、シーンチェンジを含んだり、符号化画像の動きが非常に大きい場合等フレーム間符号化を行っても圧縮効率が悪い時は、フレーム内符号化されたMB(イントラMB)を含む場合がある。従って、Pピクチャ、BピクチャであるにもかかわらずイントラMBが多く含まれる場合は、シーンチェンジを含んだり符号化画像の動きが非常に大きいため、ブロック歪等の符号化雑音が発生することになる。
実施の形態1では、イントラMB検出回路から発生されるイントラMB発生数に基づいて、フィルタ特性決定回路20が前記イントラMB発生数が閾値以上の時は特性可変低域通過フィルタの通過帯域を狭くし、閾値以下の時は通過帯域を広くするように制御するので、符号化雑音が顕著な画像にのみ低域通過フィルタ処理を施すため、再生画像の解像度劣化を目立たせずに符号化雑音を軽減することができる。
図2は、この実施の形態1の特性可変低域通過フィルタ18の一例を示すブロック図である。図において、入力端子21から入力された復号画像信号107は、1ライン遅延回路22及び乗算器24に入力される。1ライン遅延回路22の出力114は、1ライン遅延回路23及び乗算器25に入力される。1ライン遅延回路23の出力115は、乗算器26に入力される。一方、入力端子35から入力されたフィルタ特性指定信号112は乗算係数発生回路36に入力され、乗算器24,25,26にそれぞれ乗算係数126,127,128が入力される。そして乗算器24の出力116、乗算器25の出力117、乗算器26の出力118はそれぞれ加算器27に入力される。
加算器27の出力119は1サンプル遅延回路28及び乗算器30に入力される。1サンプル遅延回路28の出力120は1サンプル遅延回路29及び乗算器31に入力される。1サンプル遅延回路29の出力121は乗算器32に入力される。一方、入力端子35からフィルタ特性指定信号112が入力された乗算係数発生回路36から、乗算器30、31、32にそれぞれ乗算係数129、130、131が入力される。そして乗算器30の出力122、乗算器31の出力123、乗算器32の出力124はそれぞれ加算器33に入力される。そして加算器33から出力端子17に出力画像信号108が出力される。
この特性可変低域通過フィルタ18のフィルタ構成は、画面上における垂直方向低域通過フィルタと水平方向低域通過フィルタを縦続させた2次元フィルタ構成となっており、フィルタ特性決定回路20からのフィルタ特性指定信号112が乗算係数発生回路36に入力され、前記2次元フィルタの乗算器の係数を変更することで低域通過フィルタの特性を変更するように構成されている。
なお、イントラMBを示す情報コードはMB毎に定められているので、このフィルタ特性の変更は、ピクチャ毎でも、マクロブロック毎でもよい。
この実施の形態1では、可変長復号化回路11が、当該ピクチャがIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャのいずれのタイプかを示すピクチャタイプ信号110をイントラMB検出回路19に出力しているが、これは省略することができる。例えば画面サイズが720画素×480ラインの場合、16画素×16ラインのMBは1350個含まれる。通常、Pピクチャ、Bピクチャの全てのMBがイントラMBである可能性は低いため、イントラMBが1350個ある場合は当該ピクチャはIピクチャであると判断することができる。
さらに、この実施の形態1では、ピクチャ毎のイントラMB発生数が閾値以上のとき、通過帯域を狭くし、閾値以下のとき、通過帯域を広くなるように制御したが、閾値以上のときにフィルタ処理を行い、閾値以下のときにフィルタ処理を行わないというような制御方法としてもよい。
さらに、装置の負荷軽減等の理由により、特定領域においてピクチャ毎のイントラMBの発生数を算出する方法としてもよい。
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2である映像信号復号化装置を示すブロック図で、図1と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示しており、37は電力差分決定回路である。
次に、実施の形態1と同一構成部分はそれぞれ同様に動作するので説明を省略し、異なる部分の動作について説明する。復号画像生成回路16からの復号画像信号107は、特性可変低域通過フィルタ18に入力される。また、前記復号画像信号107は、電力差分決定回路37にも入力される。
前記電力差分決定回路37は前記復号画像生成回路16からの復号画像信107を利用して、ピクチャ間の電力差分を算出する。例えば復号画像の画面サイズを720画素×480ラインとしたとき、電力差分は次の様に算出することができる。第n番目の復号画像における(i,j)成分の画素値をval(n,i,j)とし、第n+1番目の復号画像における(i,j)成分の画素値をval(n+1,i,j)としたとき、ピクチャ間の電力差分値powerは次式で表すことができる。
Figure 2005312072
電力差分決定回路37は以上の様に電力差分値を算出し、電力差分信号133をフィルタ特性決定回路20に出力する。フィルタ特性決定回路20は前記電力差分信号133に基づいてフィルタ特性指定信号112を特性可変低域通過フィルタ18に出力する。特性可変低域通過フィルタ18は、前記フィルタ特性指定信号112に基づいて周波数特性を変化させ、復号画像信号107にフィルタ処理を施す。
このように、この実施の形態2では、ピクチャ間の電力差分値に基づいて特性を変化させたフィルタ処理を復号画像信号に施している。ピクチャ間の電力差分値はシーンチェンジの指標となり、電力差分値が閾値以上の場合はそこでシーンチェンジが発生し、ブロック歪等の符号化雑音が発生すると考えられる。よって、電力差分値が閾値以上の場合は、特性可変低域通過フィルタ18の通過帯域を狭くし、電力差分値が閾値以下の場合には通過帯域を広くするように制御する。このようにして、復号画像生成回路16から出力された復号画像信号107に、特性可変低域通過フィルタ処理を施すことにより、解像度劣化を目立たせずに符号化雑音を軽減することができる。
なお、電力差分値の算出の方法は上記に示したものに限らない。さらに電力差分値は、復号画像信号107から算出しなければならないわけではなく、例えば、動き補償回路の出力信号106からも容易に算出することができる。
さらに、この実施の形態2では、ピクチャ間の電力差分値が閾値以上のとき、通過帯域を狭くし、閾値以下のとき、通過帯域を広くなるように制御したが、閾値以上のときにフィルタ処理を行い、閾値以下のときにフィルタ処理を行わないというような制御方法としてもよい。
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3である映像信号復号化装置のブロック図で、図3と同一符号はそれぞれ同一又は相当部分を示しており、38は復号画像信号107の特定領域を選択する領域選択回路である。
次に、実施の形態2と異なる部分の動作について説明する。復号画像生成回路16から出力される復号画像信号107は特性可変低域通過フィルタ18に入力される。また領域選択回路38にも入力される。領域選択回路38は復号画像信号107から電力差分を算出する対象領域を選択し、選択された領域の復号画像信号134を電力差分決定回路37に出力する。電力差分決定回路37は領域選択回路38により選択された領域において電力差分を算出し、その電力差分信号133をフィルタ特性決定回路20に出力する。フィルタ特性決定回路20は前記電力差分信号133に基づいてフィルタ特性指定信号112を特性可変低域通過フィルタ18に出力する。特性可変低域通過フィルタ18は、前記フィルタ特性指定信号112に基づいて周波数特性を変化させ、復号画像信号107にフィルタ処理を施す。
このように、この実施の形態3では、特定領域におけるピクチャ間の電力差分値に基づいて、特性を変化させたフィルタ処理を復号画像信号に施しているため、再生画像の解像度劣化を目立たせずに符号化雑音を軽減することができる。その理由および特性可変低域通過フィルタの制御動作については、実施の形態2の説明文中で詳しく述べた。
さらに、画面全体にわたり電力差分を算出しないので、装置の構成を簡略化することができる。
なお、画面のどの部分を特定領域とするかは問わないが、例えば画像の中央付近等が考えられる。また特定領域は変更してもよい。
さらに、復号画像信号107から選択領域を選択しなければならないわけではない。例えば動き補償回路の出力106からも容易に選択することができる。
また、この実施の形態3では電力差分算出対象として特定領域を選んだが、特定画素でもよい。
さらに、この実施の形態3では特定領域におけるピクチャ間の電力差分値が閾値以上のとき、通過帯域を狭くし、閾値以下のとき、通過帯域を広くなるように制御したが、閾値以上のときにフィルタ処理を行い、閾値以下のときにフィルタ処理を行わないというような制御方法としてもよい。
実施の形態4.
図5はこの発明の実施の形態4である映像信号復号化装置のブロック図である。図1と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示している。動画像符号化の国際標準規格であるISO/IEC 13818−2では、マクロブロック(MB)がフィールドでDCTされたか、フレームでDCTされたかを示すDCTタイプと呼ばれる情報コードを規定しており、135は前記DCTタイプ信号である。39は、可変長復号化回路11からの前記DCTタイプ信号135及びフィルタ特性決定回路20からのフィルタ特性指定信号112に基づいて、フィールド/フレームに適応的に特性可変フィルタ処理をするフィールド/フレーム適応特性可変低域通過フィルタである。
次に、実施の形態1と異なる部分の動作について説明する。動画像符号化の国際標準規格であるISO/IEC 13818−2では、マクロブロック(MB)のDCTの符号化モードに2種類あり、フレームでDCTを行うフレームDCTモードと、フィールドでDCTを行うフィールドDCTモードがある。そしてDCT符号化モードをMB単位に切り替えることが可能である。
図6に輝度信号におけるフレームDCTモードとフィールドDCTモードの様子を示す。図において、フレーム内の各フィールドを模様で区別している。図6(a)ではフレームDCTモードの様子を、図6(b)ではフィールドDCTモードの様子を示す。フレームDCTモードにおいては、MB輝度信号を4個のブロックに分解し、DCTを行う際に各ブロックがフレームで構成されるように分解される。一方、フィールドDCTモードにおいては、各ブロックがフィールドで構成されるように分解される。これら2種類のDCTモードは、MB毎に規定されているMBタイプと呼ばれる情報コードに示されている。
これら2種類のDCTモードを含む画像に、ブロック歪等の符号化雑音軽減等のためにフィルタ処理を施す場合、DCTタイプに基づいてフィールド/フレームに適応的にフィルタ処理を行うことにより画質を劣化させずに効果的にフィルタ処理を行うことができる。この様子を図7で示す。この図7は垂直方向に3ライン分をサンプルしてフィルタ処理を施す場合を示しており、縦軸を画面の垂直方向、横軸を時間にして、画面のラインの様子を示したものである。DCTタイプがフィールドモードの場合、フィルタは(a)に示したフィールド内ラインにフィルタ処理を行う。またDCTタイプがフレームの場合、フィルタは(b)に示したフレーム内ラインにフィルタ処理を行う。
図5における可変長復号化装置11は、該当するMBのDCTタイプの情報コードを復号化し、そのDCTタイプ信号135をフィールド/フレーム適応特性可変低域通過フィルタ39に出力する。また、可変長復号化装置11は、該当するMBがイントラMBかどうかの情報コードを復号化し、その信号109をイントラMB検出回路19に出力する。さらに該当するピクチャがIピクチャか、Pピクチャか、Bピクチャかを示す情報コードも復号し、その信号110をイントラMB検出回路19に出力する。
イントラMB検出回路19は、上記信号109、及び110を利用して、ピクチャ毎のイントラMBの発生数を算出し、その出力信号111をフィルタ特性決定回路20に出力する。
フィルタ特性決定回路20は、イントラMB検出回路19が発生する出力信号111に基づいてフィルタ特性を指定し、フィルタ特性指定信号112をフィールド/フレーム適応特性可変低域通過フィルタ39に出力する。
フィールド/フレーム適応特性可変低域通過フィルタ39は、上記フィルタ特性指定信号112及びDCTタイプ信号133に基づいて、フィルタ特性、及びフィールドにフィルタ処理するかフレームにフィルタ処理するかを適応的に変化させてフィルタ処理を行う。
この実施の形態4では、イントラMB検出回路19から発生される信号111に基づいて、フィルタ特性決定回路20が、ピクチャ毎のイントラMB発生数が閾値以上の時は特性可変低域通過フィルタの通過帯域を狭くし、閾値以下の時は通過帯域を広くするように制御する。さらにフィールド/フレーム適応特性可変低域通過フィルタ39は、DCTタイプ信号135に基づいて、フィールド/フレームに適応的にフィルタ処理を行う。このようにして、復号画像生成回路16から出力された復号画像信号107は、上記フィールド/フレーム適応特性可変低域通過フィルタ39を介して、解像度劣化を目立たせずに符号化雑音が軽減される。
なお、イントラMBを示す情報信号109はMB毎に定められているので、フィルタの周波数特性の変更は、ピクチャ毎でも、マクロブロック毎でもよい。
また、この実施の形態4では、可変長復号化回路11が当該ピクチャのピクチャタイプを示す信号110をイントラMB検出回路19に出力しているが、これを省略することができる。例えば、画面サイズが720画素×480ラインの場合、16画素×16ラインのMBは1350個含まれる。通常、Pピクチャ、Bピクチャの全てのMBがイントラMBである可能性は低いため、イントラMBが1350個ある場合は当該ピクチャはIピクチャであると判断することができる。
また、実施の形態4では、ピクチャ毎のイントラMBの発生数に基づいて、上記フィールド/フレーム適応特性可変フィルタの周波数特性を変化させたが、この構成に限られるものではなく、例えば、動きベクトルの大きさに基づいてフィルタの周波数特性を変化させてもよい。
さらに、この実施の形態4では、ピクチャ毎のイントラMB発生数が閾値以上のとき、通過帯域を狭くし、閾値以下のとき、通過帯域を広くなるように制御したが、閾値以上のときにフィルタ処理を行い、閾値以下のときにフィルタ処理を行わないというような制御方法としてもよい。
また、この実施の形態4では、フィルタ特性決定回路20は、イントラMB検出回路19からの出力信号111を利用してフィルタ特性指定信号112を出力したが、前記出力信号111に加え、DCTタイプ信号135を利用してフィルタ特性指定信号112を出力するようにしてもよい。
この発明の実施の形態1である映像信号復号化装置のブロック図である。 実施の形態1の特性可変低域通過フィルタの一例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2である映像信号復号化装置のブロック図である。 この発明の実施の形態3である映像信号復号化装置のブロック図である。 この発明の実施の形態4である映像信号復号化装置のブロック図である。 フレームDCTモードとフィールドDCTモードを説明するための図である。 フィールド/フレーム適応フィルタ処理を説明するための図である。 従来の映像信号復号化装置のブロック図である。
符号の説明
11 可変長復号化回路、 12 逆スキャン回路、 13 逆量子化回路、 14 逆DCT回路、 15 動き補償回路、 16 復号画像生成回路、 18 特性可変低域通過フィルタ、 19 イントラMB検出回路、 20 フィルタ特性決定回路、 22,23 1ライン遅延回路、 24,25,26,30,31,32 乗算器、 27,33 加算器、 28,29 1サンプル遅延回路、 36 乗算係数発生回路、 37 電力差分決定回路、 38 領域選択回路、 39 フィールド/フレーム適応特性可変低域通過フィルタ、 106 動き補償回路の出力信号、 107 復号画像信号、 108 出力画像信号、 109 マクロブロックタイプ信号、 110 ピクチャタイプ信号、 111 イントラMB検出回路の出力信号、 112 フィルタ特性指定信号、 133 電力差分信号、 134 選択された領域の復号画像信号、 135 DCTタイプ信号。

Claims (2)

  1. 高能率符号化された映像信号データを復号して再生画像を出力する映像信号復号化装置において、ピクチャ間の電力差分を決定する電力差分決定回路と、前記電力差分に基づいてフィルタ特性指定信号を出力するフィルタ特性決定回路と、前記フィルタ特性指定信号に基づいてフイルタ特性を変化させる特性可変低域通過フィルタを備えたことを特徴とする映像信号復号化装置。
  2. 高能率符号化された映像信号データを復号して再生画像を出力する映像信号復号化装置において、特定領域または特定画素を選択する領域選択回路と、前記領域選択回路により選択された特定領域または特定画素におけるピクチャ間の電力差分を決定する電力差分決定回路と、前記電力差分に基づいてフィルタ特性指定信号を出力するフィルタ特性決定回路と、前記フィルタ特性指定信号に基づいてフイルタ特性を変化させる特性可変低域通過フィルタを備えたことを特徴とする映像信号復号化装置。
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