JP4009650B2 - 符号化歪除去方法、動画像符号化方法、動画像復号化方法、およびそれらを実現する装置、プログラム - Google Patents
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Description
一方、動き補償部60は、メモリ64に蓄積された参照画像Refから外部から入力される動きベクトルMVによって示される位置の画素を、動き補償画像MCpelとして出力する。加算部58は、差分画像DifCoefと動き補償画像Mcpelとを加算し、再生画像Coefとして出力する。デブロックフィルタ62は再生画像Coefに対して符号化歪除去を行い、復号画像信号Voutを出力する。再生画像Coefはメモリ64に格納されて、後続の画像復号化で参照画像Refとして使用される。
一方、図33の従来の復号化方法を用いた画像復号化装置のブロック図は、メモリ64に格納される復号画像信号Voutはデブロックフィルタ62の方法に依存する。よって機器の実装やアプリケーションに応じて適切なものに変更できないという課題はあるが、どのような機器であっても同じ符号化歪除去結果が得られることを保証できるという利点がある。
また、如何に効果的な符号化歪除去方法を用いても、特別な付加情報無く画像信号と符号化歪を正確に区別することは不可能であるから、符号化歪除去を行うことで画像信号の画質を損なう可能性がある。これは、図33の従来の復号化方法を用いた画像復号化装置のブロック図のように、符号化歪除去を行った結果を参照画像とする場合は後続画面の符号化結果にも影響するため、特に問題は大きい。
本発明は、処理が簡単な符号化歪除去方法、符号化歪除去を行うことで従来よりも画像信号の画質を損なう可能性が少ない高性能な符号化歪除去を行うことで画像信号の画質を損なう可能性を低減可能な符号化歪除去方法、符号化方法および復号化方法を提供することを目的とする。
(実施の形態1)
図1の復号化方法を用いた画像復号化装置のブロック図において、可変長復号化部52は符号化信号Strを可変長復号化し、周波数符号成分DCoefを出力する。逆ジグザグスキャン部54は周波数符号成分DCoefの周波数成分を2次元のブロックに並べ替えて、ブロック単位の周波数成分である周波数成分FCoefを出力する。逆コサイン変換部56は周波数成分FCoefを逆量子化および逆DCTを行い、差分画像DifCoefとして出力する。
フィルタ対象画素数決定部4は入力される再生画像Coef毎に、符号化歪を含む画素位置を決定し、フィルタ対象画素数FtrPelとして出力する。すなわち、フィルタ対象画素数FtrPelはフィルタ処理をすべきと判断した画素位置を示す。フィルタ係数決定部6はフィルタ対象画素数FtrPelと再生画像Coefの画素値を用いて、当該画素の符号化歪除去に適切なフィルタの係数(フィルタのタップ数も含む)を決定し、フィルタ係数FtrTapとして出力する。フィルタ処理部8は、フィルタ係数FtrTapで示すフィルタの係数で再生画像Coefに符号化歪を除去するフィルタ処理を行い、復号画像信号Voutを出力する。
なお、本実施の形態では、単純に符号化歪除去処理を行わない例を示したが、符号化歪除去処理を行わない代わりに簡単な処理の符号化歪除去処理を使用し、複雑な処理が必要な符号化歪除去処理と4×4画素単位で切り替えてもよい。
本実施の形態では、符号化歪除去方法を簡単に実現する具体的な処理手順を説明する。まず、図4は符号化歪除去方法を示すフローチャートである。
ステップS18で対象ブロックが符号化歪除去対象ブロックか否かを判定する。符号化歪除去対象ブロックであればステップS19に進み、対象ブロックで無ければステップS24に進む。
ステップS19では適切な符号化歪除去フィルタ選択し、ステップS20では選択したフィルタで符号化歪除去処理を行って、ステップS21で対象画素を当該ブロックの未処理画素に変更する。ステップS22で当該ブロックに未処理画素が存在しない場合は、ステップS24に進み、未処理画素が存在すればステップ19以降を繰り返す。
ステップS23では対象ブロックを未処理ブロックに変更して、ステップS18以下の処理を繰り返す。
p3、p2、p1、p0、q0、q1、q2、q3
とし、符号化歪除去済画素値を
P3、P2、P1、P0、Q0、Q1、Q2、Q3
とする。ここで、各画素値は画素の位置の並びの順番に記号を付したものであり、p0〜p3とP0〜P3は同じブロックの対応する画素、q0〜q3とQ0〜Q3は同じブロックの対応する画素を示す。
dif1 = p0 q0
dif2 = p1 q1
dif1a = |dif1|
dif2a = |dif2|とする。即ち、図6の本発明の符号化歪除去方法におけるフィルタ対象画素数決定のフローチャートは、表1をもとにまとめたものである。
ステップS32ではdif2aを2×Ωと比較し、dif2aが2×Ω未満であればステップS33でn=1(即ち隣り合う各ブロックにおいてブロック境界から1つ目の画素までを符号化歪除去処理する)として処理を終了する。dif2aが2×Ω以上であればステップS34でn=0(即ち符号化歪除去処理をしない)として処理を終了する。dif2は境界近傍の画素値の差分の絶対値であり、この差分値が小さいほど境界近傍で高周波数成分が少ないと考えられるため、dif2が小さいほど符号化歪除去処理を行う画素数を増加することで、効率よく境界部の符号化歪を除去できる。
ステップS37では、nとdif1a、dif2a、φを用いて3通りの条件の比較を行い、3通りの全ての条件が満たされた場合には、ステップS39で3タップフィルタ処理を行うように設定する。すなわち、φはフィルタのタップ数を決定する閾値であり、高周波数成分が少ないn=2の場合で且つ境界部で画素値の変化が少ない(|dif2a−dif1a|<φ)場合に3タップフィルタになる。通常、3タップフィルタは1タップフィルタよりも高周波数成分を強く抑圧するフィルタが使用される。なお、nの値により、フィルタ処理を切り換えることができるため、このように求められたnを用いて、フィルタをかける画素数を切り換えるのではなく、フィルタの種類を切り換えることも可能である。また、このように求められたnにより、フィルタをかける画素数と、フィルタの種類をともに切り換えてもよい。
なお、量子化パラメータQPはブロック毎に変更される可能性がある。しかしながら、量子化パラメータQPが異なるブロック境界では、符号化歪除去処理が複雑になってしまう。これを防ぐために、本発明では境界ブロックで量子化パラメータQPが変化する場合でも、境界においては、
* 隣接ブロックの量子化パラメータQPの平均値(なお、端数は例えば切捨てを行う)
* 隣接ブロックの量子化パラメータQPの最大値
* 隣接ブロックの量子化パラメータQPの最小値
* 左もしくは上隣接ブロックの量子化パラメータQP
のいずれかの方法で選択したQPをブロック境界の両側のフィルタ処理で使用する。なお、上記4通りの量子化パラメータQPの選択による差はわずかであり、予め選択した1通りのものを使用すれば良い。
以上のような方法により、符号化歪の除去を簡単に実施することができる。
以上のように、画素差分値DifPelとして計算した値を繰り返し使用することで、演算量を削減することができる。
本実施の形態では、他の実施の形態で示した符号化歪除去方法を実現することができる符号化装置及び復号化装置について説明する。
図9は符号化装置を示すブロック図である。
一方、DCT部(コサイン変換部)46の出力は逆DCT部(逆コサイン変換部)に入力される。そして、周波数成分Fcoefと動き補償部32からの出力である動き補償画像Mcpelとが合成部34で合成され、合成画像coefが出力される。出力された合成画像は、一方ではそのままメモリ38に出力され、他方では、デブロックフィルタ36で処理された後、符号化歪が除去された復号画像信号Voutがメモリ40に記憶される。
図10は復号化装置を示すブロック図であり、例えば図9に示す符号化装置のブロック図で符号化した符号化信号Strを正しく復号化することができる。図32又は図33に示す画像復号化装置のブロック図と同じ動作をする機器は同じ番号を付し、説明を省略する。逆DCT部(逆コサイン変換部)56は周波数成分FCoefを逆量子化および逆DCTを行って差分画像DifCoefを出力し、加算部58で差分画像DifCoefと動き補償画像MCpelを加算することで再生画像Coefを得る。再生画像Coefは第1メモリ64に記憶され、またデブロックフィルタ62で再生画像Coefから符号化歪が除去された復号画像信号Voutは第2メモリ66に記憶される。
この構成により、本来の画像信号の一部を、符号化歪を除去することにより失った場合でも第1メモリ38を参照することで適切な参照画像を選ぶことができる。同様に図10に示す復号化装置においても適切な参照画像を選ぶことができる。
なお、本実施の形態では直交変換としてDCTを用いたが、アダマール変換やウェーブレット変換を用いても良い。
図11は本実施の形態における符号化歪除去部を示すブロック図であり、例えば図1に示すデブロックフィルタ62に相当する。また、フィルタを決定するための閾値を決めることを特徴とする。同図において、図34に示す従来の符号化歪除去部のブロック図に記載されている機器と同じ動作をする機器は同じ番号を付し、説明を省略する。
図12(c)はスライス信号SliceStrの構造であり、1スライスのデータであるスライスデータSliceDataと1スライスの全データに共通のデータであるスライスヘッダSliceHdrで構成される。スライスヘッダSliceHdrにフィルタ決定パラメータ信号FtrStrが含むことにより、スライスデータSliceData単位で受信した符号化信号を正しく復号化できる。
図13は、符号化装置のブロック図を示す。同図において、図9に示す符号化装置のブロック図の機器と同じ動作をする機器は同じ番号を付し、説明を省略する。
最適閾値選択器226は、最適閾値を選択する。ここで、最適閾値とは例えば図5に示す量子化パラメータQP毎に決定されたπ、Ω、φのセットが相当する。選択された最適閾値は、メモリ228に記憶され、フィルタ決定パラメータFtrStrとしてビデオエンコーダ227に加えられる。なお、エンコードされたFtrStrはデコーダにおいては、例えば図11に示すフィルタ決定パラメータ復号化部22で処理されることになる。
次に符号化歪を除去するときにフィルタ決定パラメータFtrStrを決定する動作を説明する。図15、図16、図17は、図13、図14で説明した符号化装置の動作を示すフローチャートである。
図15は、画質の測定をするための動作の一例を示すフローチャートである。
次に閾値コントロール部215において、閾値の範囲を設定し(ステップ230)、ステップ230で設定した範囲の一方の端の値を、閾値の初期値として閾値コントロール215から出力する(ステップ231)。
この測定結果はメモリ218に記録され(ステップ234)、現在のフレーム番号current_frameはインクリメントされる(ステップ235)。すなわち、最初のピクチャから次のピクチャに切り替え、次のピクチャを例えば図14に示す最適閾値選択器226およびビデオ・エンコーダ227あるいは図13に示すメモリ217、動き補償部30、減算部42に出力する。
ステップ238Aで、閾値コントロール215において、閾値をインクリメントする。すなわち閾値を次の値に設定する。ここで次の値とは、初期値から、所定の増加量を加算した値である。
このように、ひとつの閾値について全ての目標フレームtarget_frameについて画質の測定を行った後、閾値を所定量加算して、再び全ての目標フレームtarget_frameについて画質の測定を行うことにより、画質の測定をすることができる。
次に、図16のフローチャートを用いて、ひとつのピクチャに対し、設定した閾値範囲内にある全ての閾値で画質の測定を行い、続いて次のピクチャに対し、設定した閾値範囲内にある全ての閾値で画質の測定を行う方法について説明する。
この測定結果をメモリ218に記録し(ステップ245)、閾値コントロール215部において、閾値を次の値にインクリメントする(ステップ246A)。
そして、ステップ246Bで、全ての閾値がテストされたかどうかが判断される。全ての閾値がテストされていなければ、ステップ242に戻り、同じピクチャに対し、別の閾値で画質の測定をする。全ての閾値について画質の測定がされていればステップ247に進む。
ステップ248で、現在のフレーム番号が目標フレームtarget_frameに達したかどうかを判断する。現在のフレーム番号が目標フレームtarget_frameに達していなければ、ステップ241に戻る。また、達していれば、画像の測定の処理を終了する。
図17のステップ249で、選択部219は、画質の測定結果のデータと、対応する閾値データとのペアを取得する。
ステップ250で、測定結果を所定の順番に配置する。
ステップ251で、所定の条件に基づき最適画質を有するピクチャを選択し、そのピクチャに対応する閾値を最適閾値として選択する。所定の条件は、例えばSN比が小さいこと、再生ピクチャ(当該閾値でデブロックフィルタ処理された画像)とオリジナル・ピクチャ(入力画像信号Vin)との間の差が最も低いこと、前記差の平均2乗がもっとも低いこと、等のいずれか、または組み合わせとすることができる。
このように、図17で説明した方法を用いて、最適閾値を選択することができる。
なお、以上の実施の形態4においては、範囲の全ての閾値について画質の測定を行い、画質の測定結果を収集し、その中から最適な閾値を選出したが、閾値範囲の全ての閾値について順番に画質の測定を行い、最適な画質の測定結果が得られた時点で画質の測定を終了し、その画質の測定結果に対応する閾値を最適な閾値として選出してもよい。これにより、画質の測定回数を減らすことが可能となる。
また、あるブロックの符号化歪の除去処理は、そのブロックの画素値と隣接ブロックの画素値との比較が行われる。この場合、隣接ブロックは、符号化歪の除去処理が終了し、画素値の修正が終了したブロックを用いるようにする。
そこで、符号化歪の除去を線順次で、走査順次に行う。すなわち、画像の水平走査線の走査方向、走査線順に符号化歪の除去を行うとよい。
この場合、ブロックAについては、上側の境界線と左側の境界線とに接している隣接ブロックは存在しないので、符号化歪の除去を行わない。
また、ブロックBについては、上側の境界線に接している隣接ブロックは存在しないので、左側の境界線に接している隣接ブロックAとの間で符号化歪の除去を行う。
このように、新たなブロックに対し、符号化歪の除去が終了した隣接ブロックとの間について符号化歪の除去を行い、まだ符号化歪の除去が終了していない隣接ブロックとの間について符号化歪の除去を行わないようにすれば、より正確な符号化歪の除去処理を行うことができる。
本実施の形態では、まず、図19に示すように複数の画素、例えば1列に並ぶ4画素を1グループとしてまとめ、グループのペアで演算し、符号化歪の除去処理をする例について説明する。ここで言う符号化歪の除去処理とは、ブロック間の境界線を挟んだ領域においてデブロックフィルタ処理を行うか否かの判断、およびデブロックフィルタ処理の両方、またはいずれかを言う。また、ブロックとは、符号化処理単位である4x4の16画素を含むブロックまたは図3で説明した動き補償を行うブロックのいずれかを言う。
そして、例えば、ピクチャが〈1〉の場合(フレームの場合)には、全てフレーム構造単位でデブロック・フィルタ処理を行い、ピクチャが〈2〉の場合(フィールドの場合)には、全てフィールド構造単位でデブロック・フィルタ処理を行い、ピクチャが〈3〉の場合には、適応的にフィールド構造からフレーム構造あるいはフレーム構造からフィールド構造に変換をしてデブロック・フィルタ処理を行う。以下、それぞれについて具体的に説明する。
図21(b)において、コラムC1,C2,C3,C4に含まれるブロックは自動車がある部分に属し、動きがあるためフィールド構造で形成されている一方、コラムC5,C6,C7,C8に含まれるブロックは、自動車のない部分に属し、静止画像で効率が良いフレーム構造で形成されている。なお、この例ではマクロブロックは水平・垂直とも16画素であり、ブロックは水平・垂直とも4画素である。図21(b)において、コラムC4とC5は間隔をあけて示されているが、画像上では隣接している。コラムC3とC4の間にある境界線、及びコラムC5とC6の間にある境界線に対しては、図8(b)で示した符号化歪の除去処理が行なわれる。コラムC4とコラムC5との間にある境界線に対しては、図21(c)に示す様に、まずコラムC5にあるフレーム構造のブロックがフィールド構造のブロックに変換される。この変換は、例えば図21(b)に示すコラムC5の奇数ラインの画素から図21(c)に示すコラムC5のねずみ色の画素からなるブロックに変換し、図21(b)に示すコラムC5の偶数ラインの画素から図21(c)に示す白色の画素からなるコラムC5のブロックに変換する。続いて、コラムC4とC5との間にある境界線に対して図8(b)で示した符号化歪の除去処理が行なわれる。
ステップ64で画素間の明るさが比較され、符号化歪の除去が必要かどうかが判断される。ステップ65でフィルタリングすべき画素の数が決定される。ステップ66でフィールドモードで符号化歪の除去が行なわれる。
ステップ70〜72ではフレーム構造のブロックが処理される。この処理は、図21(b)のコラムC5とC6の間の境界における符号化歪の除去処理に相当する。ステップ70で画素間の明るさが比較され、符号化歪の除去が必要かどうかが判断される。ステップ71でフィルタリングすべき画素の数が決定される。ステップ72でフレームモードで符号化歪の除去が行なわれる。
ステップ73で全てのブロックが処理されたかどうかが判断され、処理が終了する。
図24は、図23のステップ65と68が一本化された場合を示す。すなわち、偶数フィールドのブロックと奇数フィールドのブロックの両方に対し符号化歪を除去すべき画素の数を決定する。この決定に基づき、偶数フィールド、奇数フィールドのブロックの符号化歪の除去が行なわれる。これにより、更に符号化歪の除去処理を簡略化することが可能となる。
ステップ95で、符号化歪の除去を行なうブロックによって挟まれる境界線が、特定の境界線、すなわち境界線の一方側にフレーム構造のブロックがあり、他方側にフィールド構造のブロックがある境界線かどうかが判断される。この判断は、図21(b)におけるコラムC4とC5の間の境界線であるかどうかの判断に相当する。特定の境界線であると判断された場合は、ステップ96に移る。
ステップ97で、境界線の他方側にあるフィールド構造のブロックと、変換ブロックとの間で符号化歪の除去が必要かどうかが判断される。この判断は、図21(c)におけるコラムC4とC5の間の境界線での判断に相当する。必要と判断されればステップ98に進む。
ステップ99で、フィールドモードで符号化歪の除去が行なわれる。
なお、図25では、適応符号化でフレーム構造とフィールド構造のブロックが隣接する場合にフレーム構造をフィールド構造に変換し、フィールドで符号化歪を除去する例を示したが、逆にフィールド構造をフレーム構造に変換し、フレームで符号化歪を除去してもよい。図25のようにフィールドで符号化歪を除去すれば、動きの速い画像信号でも同じ時刻の画素のみを用いた符号化歪の除去が行われるため不自然な画質劣化がおきにくい利点がある。しかしながら、逆にフレームで符号化歪を除去すると、動きの小さな画像信号では垂直方向の画素相関がフィールドで行うよりも強いため、フールドでデブロックフィルタする場合よりも高周波数成分の劣化が少ないという利点がある。従って、それぞれに利点があり、機器を製造する際に一方を選択するか、もしくは使用者が一方を選択できるようにしてもよい。
なお、実施の形態1から実施の形態5で示したデブロックフィルタは図32で示したループ外フィルタとしても図33で示したループ内フィルタとしても使用することができる。
さらに、上記各実施の形態で示した符号化歪除去方法、符号化方法および復号化方法の構成を実現するためのプログラムを、フロッピーディスク等の記憶媒体に記録するようにすることにより、上記各実施の形態で示した処理を、独立したコンピュータシステムにおいて簡単に実施することが可能となる。
さらにここで、上記実施の形態で示した動画像符号化方法や動画像復号化方法の応用例とそれを用いたシステムを説明する。
図27は、コンテンツ配信サービスを実現するコンテンツ供給システムex100の全体構成を示すブロック図である。通信サービスの提供エリアを所望の大きさに分割し、各セル内にそれぞれ固定無線局である基地局ex107〜ex110が設置されている。
しかし、コンテンツ供給システムex100は図27のような組合せに限定されず、いずれかを組み合わせて接続するようにしてもよい。また、固定無線局である基地局ex107〜ex110を介さずに、各機器が電話網ex104に直接接続されてもよい。
その一例として携帯電話について説明する。
図28は、上記実施の形態で説明した動画像符号化方法と動画像復号化方法を用いた携帯電話ex115を示す図である。携帯電話ex115は、基地局ex110との間で電波を送受信するためのアンテナex201、CCDカメラ等の映像、静止画を撮ることが可能なカメラ部ex203、カメラ部ex203で撮影した映像、アンテナex201で受信した映像等が復号化されたデータを表示する液晶ディスプレイ等の表示部ex202、操作キーex204群から構成される本体部、音声出力をするためのスピーカ等の音声出力部ex208、音声入力をするためのマイク等の音声入力部ex205、撮影した動画もしくは静止画のデータ、受信したメールのデータ、動画のデータもしくは静止画のデータ等、符号化されたデータまたは復号化されたデータを保存するための記録メディアex207、携帯電話ex115に記録メディアex207を装着可能とするためのスロット部ex206を有している。記録メディアex207はSDカード等のプラスチックケース内に電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)の一種であるフラッシュメモリ素子を格納したものである。
携帯電話ex115は、CPU、ROM及びRAM等でなる主制御部ex311の制御に基づいて、音声通話モード時に音声入力部ex205で集音した音声信号を音声処理部ex305によってディジタル音声データに変換し、これを変復調回路部ex306でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部ex301でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナex201を介して送信する。また携帯電話機ex115は、音声通話モード時にアンテナex201で受信した受信信号を増幅して周波数変換処理及びアナログディジタル変換処理を施し、変復調回路部ex306でスペクトラム逆拡散処理し、音声処理部ex305によってアナログ音声信号に変換した後、これを音声出力部ex208を介して出力する。
画像符号化部ex312は、本願発明で説明した画像符号化装置を備えた構成であり、カメラ部ex203から供給された画像データを上記実施の形態で示した画像符号化装置に用いた符号化方法によって圧縮符号化することにより符号化画像データに変換し、これを多重分離部ex308に送出する。また、このとき同時に携帯電話機ex115は、カメラ部ex203で撮像中に音声入力部ex205で集音した音声を音声処理部ex305を介してディジタルの音声データとして多重分離部ex308に送出する。
データ通信モード時にホームページ等にリンクされた動画像ファイルのデータを受信する場合、アンテナex201を介して基地局ex110から受信した受信信号を変復調回路部ex306でスペクトラム逆拡散処理し、その結果得られる多重化データを多重分離部ex308に送出する。
また、上記携帯電話ex114等の端末は、符号化器・復号化器を両方持つ送受信型の端末の他に、符号化器のみの送信端末、復号化器のみの受信端末の3通りの実装形式が考えられる。
なお、上記実施の形態1から実施の形態6に示した符号化装置、復号化装置等の構成は、説明したものに限られない。
32、60 動き補償部
50 可変長符号化部
52 可変長復号化部
46 コサイン変換部
56 逆コサイン変換部
48 ジグザグスキャン部
54 逆ジグザグスキャン部
38、40、64 メモリ
62 デブロックフィルタ
34、58 加算部
42 減算部
20 画素差分計算部
4 フィルタ対象画素数決定部
6 フィルタ係数決定部
8 フィルタ処理部
22 フィルタ決定パラメータ復号化部
2 動き補償ブロック境界判定部
10a 選択部
10b 選択部
Cs コンピュータ・システム
FD フロッピディスク
FDD フロッピディスクドライブ
Claims (1)
- 複数のマクロブロックに分割された画像の符号化歪を除去する符号化歪除去方法であって、
動き補償ブロックの画素サイズが前記マクロブロックの画素サイズより小さく、かつ、前記動き補償ブロックの画素サイズが符号化単位の画素サイズよりも大きい場合であって、
前記マクロブロックの内部に位置する隣接する2つの動き補償ブロックの残差誤差が0のとき、
前記2つの動き補償ブロックの各々の内部のブロック境界では符号化歪を除去せず、
前記2つの動き補償ブロック間のブロック境界では符号化歪を除去する、
ことを特徴とする符号化歪除去方法。
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