JP2000023166A - 動画像符号化処理装置 - Google Patents

動画像符号化処理装置

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JP2000023166A
JP2000023166A JP19077998A JP19077998A JP2000023166A JP 2000023166 A JP2000023166 A JP 2000023166A JP 19077998 A JP19077998 A JP 19077998A JP 19077998 A JP19077998 A JP 19077998A JP 2000023166 A JP2000023166 A JP 2000023166A
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Osamu Onishi
修 大西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズ抑制効果と発生符号量低減効果を有す
る動画像符号化処理装置を提供する。 【解決手段】 第1フレームメモリ102は、入力され
た入力画像データの1ピクチャ以上の1フレーム前の画
像を格納する。第1加算器103は、入力画像データの
現フレーム画素値と1フレームまたは1フィールド前に
入力した画素値間の入力差分信号の差分計算を行う。振
幅抑圧ユニット104は、予め定められた入出力特性に
基づき入力差分信号を補正して出力する。第2の加算器
105は、振幅抑圧部の出力と前フレーム画素値とを加
算する。第1セレクタ106は、現フレーム画素値また
は加算器105の出力結果の何れかを選択し出力する。
本構成において、入力画像データの任意な入力差分信号
の補正を施した信号の出力を可能とする。従って、動画
像符号化システムの高画質化、小型化、低価格化が可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像圧縮符号化技
術における動画像符号化処理装置に関し、特に動き補償
予測を用いた動画像符号化処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の動画像符号化処理装置は、例え
ば、デジタルビデオ信号のノイズリデューサとして適用
される。このデジタルビデオ信号のノイズリデューサ
は、例えば、吹抜敬彦著“TV画像信号の多次元信号処
理”(1988,日刊工業新聞社)pp.188-191に記載さ
れているような、時間軸上の再帰型フィルタが有効に機
能することが知られている。
【0003】図5は、従来の動画像符号化装置に用いら
れる再帰型フィルタの構成例を示す。図5において、フ
レームメモリ51には、1フレーム(フィールド)前の
画像データが格納されている。動き判定部52から特定
の係数K(0<K<1)が求められ、乗算器53におい
て1フレーム前の画像データにK、また乗算器54にお
いて現在の画像データに(1−K)が乗算される。2つ
の乗算器で求められたデータは加算器55において加算
され、出力データとなるとともに、フレームメモリ51
に格納され次のフレームでの処理に再利用される。
【0004】図6には、他の構成例が示されている。図
6において、フレームメモリ61に格納されている1フ
レーム前の画像データと現在の画像データを第1減算器
62で減算して差分値を求める。その差分値に対して、
ROM63内へ設定されている補正値を出力し、第2減
算器64において入力信号から補正値を減算する。RO
M63内の補正値の特性を適切に設定することにより、
前フレームとの差分を小さくすることが可能となる。
【0005】このような時間軸再帰型ノイズリデューサ
では、本来、時間軸上で同じデータとなる静止領域にお
いては有効にノイズを低減化するが、動領域において
は、本来あるべき前フレームとの差分を抑圧することに
より、図7のフレーム2、3に示すような滲みが発生し
てしまう。この動領域での滲みを低減するには、画像毎
に差分抑圧特性を変更する必要がある。
【0006】動きを検出して乗算器の係数を変更する例
が、特開平7−274043号公報で提案されている。
図8に特開平7−274043号公報の構成を示す。図
8において、遅延器(フレームメモリ)81と第1の減
算器82とから求められた差分データが、差分検波器8
3を介して画面単位動き検出器84に渡される。画面単
位動き検出器84において判定された画面全体の動きが
数値変換器85において乗算の係数に変換され、その数
値を減衰器(乗算器)86において差分データと乗算が
行われ、乗算結果を第2の減算器87において入力デー
タから減算する。このことにより、動きに応じて差分の
抑圧特性を変更した画像データを得ることができる。
【0007】もう一つの従来例として特開平6−245
111号公報を図9に示す。ここでは入力データそのも
のをブロック化回路91によりブロック化し、特徴量抽
出回路92によりダイナミックレンジあるいは画素値の
分散を求め、度数分布回路93、ピーク量検出回路94
において乗算係数を算出し、乗算器95に与える。乗算
器95では、フレームメモリ96、減算器97から求め
られた差分データと乗算係数とを乗算し、フレーム間差
分を抑圧する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、以下のような問題点がある。まず、第
1の問題点は、システムが複雑で実現しようとした場合
には規模が大きくなる。なぜなら、特開平7−2740
43号公報、特開平6−245111号公報のどちらの
場合でも、フレーム間差分の抑圧特性を変更する。この
ために、入力データあるいはフレーム間差分データを基
に、乗算係数を算出する回路を専用に必要とする。
【0009】第2の問題点は、動き補償予測符号化方式
において符号量削減効果が不十分である。MPEG−1
(ISO/IEC IS 11172-2 )やMPEG−2
(ISO/IEC IS 13818-2 )などの動き補償予
測符号化方式では、正確にはピクチャ内の情報のみで符
号化を行うピクチャ(Iピクチャ)とピクチャ間の動き
補償予測符号化を行うピクチャ(P、Bピクチャ)が存
在する。ここでフレーム間差分を抑圧すれば動き補償の
結果として得られる予測誤差が小さくなり、発生符号量
が押さえられる。逆に、同一符号量なら高画質化が可能
となる。しかしながら、従来例では符号化のピクチャタ
イプが考慮されておらず、必ずしも発生符号量を最小に
できないという問題点を伴う。
【0010】本発明は、大規模な回路を増設することな
く、ノイズ抑制効果と発生符号量低減効果を有する動画
像符号化処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、1ピクチャ以上の容量を備
え、入力された入力画像データの1フレーム前の画像デ
ータを格納する第1フレームメモリと、入力画像データ
の現フレーム画素値と1フレームまたは1フィールド前
に入力した画素値間の入力差分信号との差分計算を行う
第1加算器と、予め定められた入出力特性に基づいて入
力差分信号を補正して出力する振幅抑圧ユニットと、振
幅抑圧ユニットからの出力と前フレーム画素値とを加算
する第2加算器と、入力画像データの現フレーム画素値
または第1加算器および第2加算器からの出力結果のい
ずれかを選択して出力する第1セレクタとを有し、入力
画像データにおいて任意の入力差分信号の補正を施した
信号を出力可能としたことを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、動画像符号化処理装置は、離散コサイン変
換(DCT)の直交変換、量子化、逆量子化により構成
され、圧縮符号化を行う符号化ユニットを有し、符号化
ユニットにより圧縮符号化された画像データの出力を可
能としたことを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、動画像符号化処理装置は、符号化ユニット
からの局所復号出力を格納する第2フレームメモリと、
動き探索を行い予測画像を生成する動き補償予測ユニッ
トと、予め定められた規則に基づいて画面内符号化およ
び動き補償予測符号化の符号化タイプを指定する符号化
タイプ設定ユニットと、第1セレクタの出力から動き補
償予測出力を減算する第3加算器と、第1セレクタの出
力と第3加算器の出力とを選択でき、且つ符号化タイプ
設定ユニットから制御を受ける第2セレクタとを有し、
局所的な動画像補正後の画像データの出力を可能とした
ことを特徴とする。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、動画像符号化処理装置において、第2セレ
クタでは、第1セレクタの出力を選択する符号化タイプ
設定ユニットにより符号化タイプ設定時に、第1セレク
タでは、入力される現フレーム画素値を選択し、第2セ
レクタでは、第3の加算器からの出力を選択する動き補
償予測符号化指定時に、第1セレクタでは前フレームと
振幅抑制された差分出力の加算値である第2の加算器か
らの出力を選択して符号化処理を行うように制御するこ
とを特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
いずれか1項に記載の発明において、振幅抑制ユニット
の入出力特性は、線形、非線形、関数特性のいずれにも
対応可能であることを特徴とする。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、入出力特性の入力x/出力yの特性は、入
力が正の区間では、入力範囲0<x≦Aでは出力y=
0、入力範囲A<x≦Bでは出力y=x−A、入力範囲
x>Bではy=x、であり、入力が負の区間では正の区
間と対称であることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
による動画像符号化処理装置の実施の形態を詳細に説明
する。図1〜図4を参照すると、本発明の動画像符号化
処理装置の実施形態が示されている。
【0018】図1は、本発明の実施形態である動画像符
号化処理装置の構成例を示すブロック図である。図1に
おいて、本発明の実施形態である動画像符号化処理装置
は、入力端子101と、第1フレームメモリ102と、
第1加算器103と、振幅抑制ユニット104と、第2
加算器105と、第1セレクタ106と、符号化ユニッ
ト107と、第2フレームメモリ108と、動き補償予
測ユニット109と、第3加算器110と、第2セレク
タ111と、符号化タイプ設定ユニット112とから構
成される。
【0019】上記の各部により構成される動画像符号化
処理装置において、入力端子101から画像信号が入力
される。第1フレームメモリ102は、1フレーム以上
の容量を有し、ノイズリデューサ用に用いられる。現フ
レームの入力データと1フレームもしくは1フィールド
前の画像データの差分値が、第1加算器103により算
出される。この差分値は、振幅抑制ユニット104にお
いて、少なくとも特定の範囲においては絶対値を小さく
抑制される。振幅抑制ユニット104の出力は、第2加
算器105において第1フレームメモリと加算される。
この第2加算器による出力は、現フレームの入力データ
と比較して、前フレームとの差分が小さい画像データと
なっている。この第2加算器による出力は、入力データ
とともに第1セレクタ106の入力となる。第1セレク
タ出力106が符号化対象の画像データとなる。
【0020】符号化ユニット107は、直交変換の1つ
である離散コサイン変換(DCT)、量子化、逆量子化
等により構成され、画像データの圧縮符号化処理を行
う。符号化ユニット107からは、局所復号されたデー
タが第2フレームメモリ108に出力され、この第2フ
レームメモリ108に格納される。なお、第1フレーム
メモリ102と第2フレームメモリ108とは、機能的
に分離できるものであれば同一のメモリを領域分割して
使用しても全く問題ない。
【0021】第2フレームメモリ108から動き補償予
測ユニット109に対して動き補償のための参照画像と
して局所復号画像データが供給されるとともに、符号化
対象画像データとして第1セレクタ106の出力データ
も供給される。動き補償予測ユニット109では、動き
探索を行い予測画像を生成する。この予測画像を第3加
算器110において、第1セレクタ106の出力から減
算されることにより、予測誤差画像データが生成され
る。この予測誤差画像データである第3加算器による出
力と第1セレクタの出力とが、第2セレクタ111の入
力となっている。第1セレクタ106および第2セレク
タ111は、符号化タイプ設定ユニット112から切り
替え動作の制御を受ける。
【0022】図2は、振幅抑制ユニット104の特性例
を示す図である。この特性例において、入力値が正の区
間で説明すると、入力の値xに対して、 入力範囲0<x≦Aでは、出力y=0、 入力範囲A<x≦Bでは、出力y=x−A、 入力範囲x>Bでは、出力y=x となっている。
【0023】入力値が負の場合も対称な特性である。図
2に示される特性に限らず、一部の入力範囲あるいは全
ての入力範囲に対して、入力値の絶対値を小さくして出
力するものであれば、他の特性、例えば線形、非線形、
関数特性等の何れでも構わない。
【0024】MPEG−1、2等で用いられている順方
向および両方向動き補償予測符号化について、図3を用
いて説明する。図中のIは画面内符号化(イントラ)ピ
クチャ、Pは順方向予測符号化ピクチャ、Bは両方向予
測符号化ピクチャを示す。例えば、I3ピクチャはI3
ピクチャ内の情報だけを用いて符号化する。P6ピクチ
ャはI3ピクチャを参照画像として動き補償予測符号化
する。B4ピクチャはI3およびP6ピクチャを参照画
像として動き補償予測符号化を行う。Iピクチャと次の
Iピクチャとの距離はGOP(Group Of Picture)と呼
ばれ、ここではGOPを15としている。ただし図3中
には次のIピクチャは記載されていない。また、Iピク
チャあるいはPピクチャ間の距離をMPEG−1、2で
はM値と呼ぶ。図3においてM値は3となっている。こ
のように動き補償予測符号化方式では、ピクチャ毎に異
なるタイプの符号化方式を用いる。このため、その符号
化装置内には、図1における符号化タイプ設定ユニット
112に相当する機能が本質的に含まれていることに注
意が必要である。
【0025】図3において、動き補償予測符号化ピクチ
ャ、例えばP6ピクチャではI3ピクチャを参照してい
る。このときI3ピクチャからP6ピクチャまでの間で
ノイズが重畳すると、動き補償後の予測誤差画像データ
に多くのノイズ成分が混じってしまい、そのノイズ成分
を符号化してしまう結果、符号量が増えてしまう。そこ
で図2に示すような振幅抑圧特性を有するノイズリデュ
ーサを用いることにより、ノイズ成分に基づく不要な符
号発生を低減化することができる。これは図1に示す構
成図で、第1セレクタ106では第2加算器105出力
を、第2セレクタ111では第3加算器出力110を、
それぞれ選択することで実現できる。
【0026】一方、図3における画面内符号化ピクチャ
I3の符号化時は、図1に示す構成図で、第1セレクタ
106では入力画像データを、第2セレクタ111では
第1セレクタ出力110を、同時に選択するのが本発明
の実施形態における特徴である。
【0027】Iピクチャは、前後のフレームとの差分情
報を符号化する訳ではない。当然画面内の空間的なノイ
ズは画質や符号量に影響を与えるが、前後フレームとの
差分は大きくても構わない。このようにIピクチャ符号
化時に、入力画像データをそのまま用いる利点を図4を
用いて説明する。ここでは簡単に説明するため画像デー
タを1次元化して表現し、画素データが一定である均一
な背景の中を山形のデータ特性をもつ移動領域があると
している。
【0028】また、図4では、簡潔に説明するためフレ
ーム1が入力開始フレームでフレーム4をIピクチャと
している。図4中、左側実線が入力画像データ、中央が
常に振幅抑圧を行った場合の図1における第1セレクタ
出力画像データ、右側がIピクチャ時に振幅抑圧を行わ
なかった場合の図1における第1セレクタ出力画像デー
タである。従来の技術の問題点でも指摘したように、振
幅抑圧を用いた時間軸上の再帰型ノイズリデューサで
は、動領域の後に滲みが残る。
【0029】図4の中央に示した常に振幅抑圧をかけた
場合だと、山の左側がずっと尾を引いた形の滲みが発生
してしまう。この滲みは、入力画像データにより大きな
変化がある限り消えることはない。それに対し、図4の
右側に示した本発明の実施形態では、Iピクチャである
フレーム4において入力画像をそのまま出力しているの
で、動領域の後ろで尾を引く現象は最大でも1GOP
と、短時間で抑えることが可能となる。
【0030】このように、Iピクチャのみ振幅抑圧を取
りやめると、Iピクチャを後方参照しているBピクチ
ャ、すなわち図3におけるB1、B2に関しては、I3
ピクチャとの間での差分が増えるのは避けられない。し
かしながら、全体における割合で考えるとその影響は小
さい。
【0031】例えば、図3に示すGOP=15、M=3
の場合だと、1GOPのうち4枚のPピクチャの予測は
振幅抑圧が有効であり、また10枚のBピクチャの合計
20種類の予測のうち、18種類の予測でも振幅抑圧が
有効となっている。B1、B2に関していえば、I3と
の間の差分には振幅抑圧がかからない。しかし、前のG
OPであるP15’との間では、振幅抑圧がかかってい
るので、そちらを参照する順方向予測を行えば、発生符
号量の増加は微々たるものである。
【0032】(実施例)続いて本発明の実施例について
説明する。ここでは、ワークステーション上にMPEG
−2方式による符号化処理を行うソフトウェア動画層符
号化装置を構築した。ここでは、符号化方式としてMP
EG−2を用いたが、動き補償予測符号化を用いるもの
であれば他の方式でも構わない。MPEG−2符号化条
件は、以下に示す通りである。
【0033】・GOP: 15 ・M: 3 ・ビットレート: 9Mbps ・動き探索: 1次探索水平間引き2段階探索 ・水平動き探索範囲+/−32 x ピクチャ間距離 ・垂直動き探索範囲+/−16 固定 ・入力ビデオソース: MPEGテストシーケンス ch
eer leaders, mobile& calendar に標準偏差4のガウ
ス分布ノイズを重畳したものである。
【0034】振幅抑圧ユニットとしては、図2に示すA
を4、Bを16とした特性のものを用いた。60フレー
ムを符号化した結果、ノイズ重畳前の原画像に対する輝
度信号のピークSNRの平均値は、以下の通りであっ
た。
【0035】 ・振幅抑圧なし: cheer 33.04 dB, mobile 31.29 dB ・常に振幅抑圧: cheer 33.23 dB, mobile 31.43 dB ・本実施例: cheer 33.21 dB, mobile 31.39 dB
【0036】このように、本実施例の手法によれば、振
幅抑圧しない場合に比べて、ちらつき感のあるノイズが
低減されるとともに、cheerで0.17dB、mo
bileで0.10dBのSNR向上が実現できる。
【0037】常に振幅抑圧した場合と比較した場合、S
NRではcheerで0.02dB、mobileで
0.04dBほど値が小さくなっているが、その差は非
常に小さい。また、主観評価を行ったところ、chee
rでは、いずれの方式でも動領域の後に顕著な滲みは認
められなかった。一方、mobileでは、常に振幅抑
圧をした場合に画面内の数カ所で滲みがあるが、それに
対し本発明の手法によれば滲みが低減していることが確
認できる。
【0038】尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施
の一例である。但し、これに限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施
が可能である。
【0039】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、本発明の
動画像符号化処理装置によれば、入力された入力画像デ
ータの1ピクチャ以上の1フレーム前の画像を格納し、
入力画像データの現フレーム画素値と1フレームまたは
1フィールド前に入力した画素値間の入力差分信号の差
分計算を行い、予め定められた入出力特性に基づき入力
差分信号を補正を行う。従って、動画像の静止領域での
ノイズを抑制し、動領域において発生する滲みを低減す
ることができる。また、その実現には複雑な動き判定や
特徴抽出は不要であることにより、動画像符号化システ
ムの高画質化、小型化、低価格化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動画像符号化処理装置の実施形態の構
成例を示すブロック図である。
【図2】振幅抑圧特性例を示す図である。
【図3】ピクチャ毎の符号化タイプを説明するための図
である。
【図4】動領域の後ろに発生する滲みを説明するための
図である。
【図5】従来の技術その1の構成図である。
【図6】従来の技術その2の構成図である。
【図7】動領域における滲みの例を示した図である。
【図8】従来の技術その3の構成図である。
【図9】従来の技術その4の構成図である。
【符号の説明】
51、61、81、96 フレームメモリ(遅延器) 52 動き判定部 53、54、86、95 乗算器(減衰器) 55、62、64、82、87、97、98 加算器
(減算器) 63 ROM 91 ブロック化回路 101 入力端子 102 第1フレームメモリ 103 第1加算器 104 振幅抑制ユニット 105 第2加算器 106 第1セレクタ 107 符号化ユニット 108 第2フレームメモリ 108 動き補償予測ユニット 110 第3加算器 111 第2セレクタ 112 符号化タイプ設定ユニット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1ピクチャ以上の容量を備え、入力され
    た入力画像データの1フレーム前の画像データを格納す
    る第1フレームメモリと、 前記入力画像データの現フレーム画素値と1フレームま
    たは1フィールド前に入力した画素値間の入力差分信号
    との差分計算を行う第1加算器と、 予め定められた入出力特性に基づいて前記入力差分信号
    を補正して出力する振幅抑圧ユニットと、 該振幅抑圧ユニットからの出力と前フレーム画素値とを
    加算する第2加算器と、 前記入力画像データの現フレーム画素値または前記第1
    加算器および前記第2加算器からの出力結果のいずれか
    を選択して出力する第1セレクタとを有し、 前記入力画像データにおいて任意の入力差分信号の補正
    を施した信号を出力可能としたことを特徴とする動画像
    符号化処理装置。
  2. 【請求項2】 前記動画像符号化処理装置は、離散コサ
    イン変換(DCT)の直交変換、量子化、逆量子化によ
    り構成され、圧縮符号化を行う符号化ユニットを有し、 該符号化ユニットにより圧縮符号化された画像データの
    出力を可能としたことを特徴とする請求項1記載の動画
    像符号化処理装置。
  3. 【請求項3】 前記動画像符号化処理装置は、前記符号
    化ユニットからの局所復号出力を格納する第2フレーム
    メモリと、 動き探索を行い予測画像を生成する動き補償予測ユニッ
    トと、 予め定められた規則に基づいて画面内符号化および動き
    補償予測符号化の符号化タイプを指定する符号化タイプ
    設定ユニットと、 前記第1セレクタの出力から動き補償予測出力を減算す
    る第3加算器と、 前記第1セレクタの出力と前記第3加算器の出力とを選
    択でき、且つ符号化タイプ設定ユニットから制御を受け
    る第2セレクタとを有し、 局所的な動画像補正後の画像データの出力を可能とした
    ことを特徴とする請求項2記載の動画像符号化処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記動画像符号化処理装置において、前
    記第2セレクタでは、前記第1セレクタの出力を選択す
    る符号化タイプ設定ユニットにより符号化タイプ設定時
    に、前記第1セレクタでは、入力される現フレーム画素
    値を選択し、 前記第2セレクタでは、前記第3の加算器からの出力を
    選択する動き補償予測符号化指定時に、前記第1セレク
    タでは前フレームと振幅抑制された差分出力の加算値で
    ある前記第2の加算器からの出力を選択して符号化処理
    を行うように制御することを特徴とする請求項3記載の
    動画像符号化処理装置。
  5. 【請求項5】 前記振幅抑制ユニットの入出力特性は、
    線形、非線形、関数特性のいずれにも対応可能であるこ
    とを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の
    動画像符号化処理装置。
  6. 【請求項6】 前記入出力特性の入力x/出力yの特性
    は、 入力が正の区間では、 入力範囲0<x≦Aでは出力y=0、 入力範囲A<x≦Bでは出力y=x−A、 入力範囲x>Bではy=x、であり、 入力が負の区間では正の区間と対称であることを特徴と
    する請求項5記載の動画像符号化処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003069915A (ja) * 2001-08-24 2003-03-07 Fujitsu Ten Ltd デジタル放送受信機
CN100380922C (zh) * 2003-04-28 2008-04-09 索尼株式会社 用于处理信号的设备和方法
US11272184B2 (en) 2019-12-03 2022-03-08 Axis Ab Encoding of a video sequence

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