JPH07203442A - デジタル伝送装置 - Google Patents

デジタル伝送装置

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JPH07203442A
JPH07203442A JP34883093A JP34883093A JPH07203442A JP H07203442 A JPH07203442 A JP H07203442A JP 34883093 A JP34883093 A JP 34883093A JP 34883093 A JP34883093 A JP 34883093A JP H07203442 A JPH07203442 A JP H07203442A
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Japan
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frame
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JP34883093A
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Takeshi Oishi
剛士 大石
Yasuhiko Teranishi
康彦 寺西
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 復号化装置へ伝送するデータに動きベクトル
の信頼度を示す情報を付加して伝送データの増加を最小
限とし復号の際の負担を最小限とすると共に、高域のノ
イズを適応的にかつ効果的に低減するデジタル伝送装置
を得る。 【構成】 符号化装置に、現フレームの各ブロックと前
フレームの対応するブロック情報から動きベクトルを求
めると共に該動きベクトルの信頼性を示すクラス情報を
求め、伝送データと共に伝送する動き検出回路を備える
と共に、フレーム間の相関のないノイズを除去する巡回
型フィルタを構成した復号化装置に、フレームメモリ5
と第2乗算回路6との間に設けられて動きベクトルに基
づいて動き補償を行う動き補償回路7と、クラス情報に
基づいて前記巡回型フィルタのノイズリダクション係数
を変化させる係数制御回路9とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号をデジタル化
し情報量を削減して伝送するのに、画像のもつ高い相関
を利用し冗長度を除去するためにフレーム間予測符号化
による符号化装置とその復号化装置とを備えたデジタル
伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル化した映像信号のデータ量を削
減して伝送する場合、画像の持つ高い相関を利用し、冗
長度を除去することが行われる。例えば時間的な冗長度
を除去する方式としてフレーム間符号化があり、静止画
あるいは動きが小さな動画像で冗長度の大きな削減が期
待できる。このフレーム間予測符号化による符号化装置
では、標本化した映像信号の画素と前後のフレームから
予測される画素の差分を一定の領域毎にまとめてブロッ
ク化し、直交変換・量子化を行って映像信号を伝送する
ようになされている。
【0003】図4は図示しない符号化装置から伝送され
る映像信号の再生信号を復号化する従来例に係る映像信
号の復号化装置を示すブロック構成図で、符号化された
映像信号を復号する回路と、フレーム間のノイズリダク
ションを行う回路とが含まれる。図示しない符号化装置
により、標本化した映像信号の画素を一定の領域毎にま
とめてブロック化し、直交変換・再量子化を行った信号
を受信して出力映像信号として元の映像信号を復号する
もので、前記再生信号を受信して逆量子化を行う逆量子
化回路1と、逆直交変換を行う逆直交変換回路2と、逆
直交変換回路2の出力信号に応答し、動きベクトル、符
号化モード信号に応じて予測を行う予測器17と、逆直
交変換回路2の出力信号と予測器17の出力信号とを加
算する加算回路18と、加算回路18の出力信号である
逆直交変換したデータに一定の係数を乗算する第1乗算
回路3と、加算回路4と、前記第1乗算回路3及び加算
回路4を介した出力映像信号の1フレームを記憶するフ
レームメモリ5と、このフレームメモリ5内に記憶され
た前フレームの映像信号に所定の係数を乗じる第2乗算
回路6とを備えている。
【0004】デジタル化した映像信号のデータ量を削減
して伝送する場合、削減するデータ量が多いとノイズも
増加し、再生される映像信号の品質もそれに伴って劣化
の度合いが増加する。いわゆるモスキートノイズに代表
されるような量子化に伴う高域のノイズはフレーム間の
相関がないので、画質を劣化させる要因となっていた
が、前述の従来例の構成では、再生側において、第1乗
算回路3と、加算回路4と、フレームメモリ5及び第2
乗算回路6によるフレーム間の巡回型フィルタ(LPF
型:ローパスフィルタ型)を用いてノイズリダクション
回路を構成し、フレーム間の相関のないノイズの低減を
図って元の映像信号を復元するようになされている。つ
まり、再生側で、直交変換及び量子化などに起因するモ
スキートノイズ等を軽減させるために、映像信号をフレ
ーム間加算して時間軸方向のLPFを構成することによ
り、モスキートノイズに代表されるようなフレーム間の
相関のない高域のノイズ成分が軽減されることになる。
【0005】しかしながら、このとき対象となる画像が
動いている場合、同一位置のブロックの画素についてそ
のまま加算すると画質がぼけて劣化していまう。これに
対して動きベクトルの情報を利用して動き補正を行う場
合、この問題点は解決される。特に、MPEG(Moving
Picture Experts Group)等に代表されるような、フレ
ーム間やフィールド間の動き補償とDCT(Discrete C
osine Transform:離散的コサイン変換)、VLC(Var
iable Length Coding:可変長符号化)等を組み合わせ
た画像圧縮方式が現在は多く提案されているが、このフ
レーム間やフィールド間の動き補正を行う際には、通
常、動きベクトルを求める操作が必要となる。
【0006】図5は図4に示す従来例に対し、フレーム
間で動きベクトルから動きを補償し画質がぼけるという
欠点を回避すると共に、対応する2フレーム間のブロッ
クの差分がある程度以上大きい場合には動きベクトルが
正しく求まっていなかったと判断してフィルタリングの
処理を停止するようにした他の従来例に係る復号化装置
を示す構成図である。この復号化装置は、フレームメモ
リ5と第2乗算回路6との間に設けられて図示しない符
号化装置側から入力される動きベクトルに基づいて動き
補償を行う動き補償回路7と、逆直交変換回路2と動き
補償回路7の出力信号に基づいて第1及び第2乗算回路
3及び6の係数、つまり現フレームのブロックと対応す
る前フレームのブロックの差分に基づいて巡回型フィル
タのノイズリダクション係数を変化させると共に前記差
分がある程度以上大きい場合には動きベクトルが正しく
求まっていなかったと判断しフィルタリングの処理を停
止するようにした係数制御回路8とを備えている。
【0007】しかしながら、図示しない符号化装置側か
ら伝送される動きベクトルの信頼性が低い場合、つまり
動きベクトルを参照して求めた2フレーム間のブロック
の差が大きい場合は、図5に示す構成による動き補償操
作は後述のごとくマイナスの効果をもたらすことにな
る。すなわち、動きのある画像に対してもこの動き補償
操作を行い効果を得るためには、フレーム間の動き情報
が正しく得られていることが重要である。ところで、一
般に動きベクトルは、例えばあるブロックに注目した場
合、前のフレーム(一度直交変換、量子化を行ったもの
を逆量子化、逆変換したもの)の同一位置からどの程度
離れた位置に最も良く似たブロックがあるかを求めてい
る。動きベクトルを求める方法としては、例えば前フレ
ームのずれた位置のブロックの画素と現フレームの対応
する位置の画素の間で差分を求め、これが最小となるブ
ロックへのベクトルを動きベクトルとするものがある。
【0008】しかし、この方法によると、前フレームと
の差分が最小または極小のブロックへのベクトルを動き
ベクトルとするので、場合によってはあまり差分が小さ
くない場合、つまり相関性が低い場合や動きがうまく検
出できない場合などもある。この場合、図5に示す構成
においては、動きベクトルの信頼性に関する情報などが
得られなく、フレーム間で動きベクトルの情報を利用し
て画像の加算を行うと、画像の画質を劣化させるような
ものも加算してしまう可能性があるので、係数制御回路
8で現フレームのブロックと対応する前フレームのブロ
ックの画素間の差分を改めて求め、その値を動きベクト
ルの信頼度としてフレーム巡回型フィルタの係数を変化
させている。しかし、その差分値は図示しない符号化回
路側で記録時に必ず求めている値であり、この値の計算
は計算量が多く非常に負担が大きいという問題点があっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、図4
に示す従来例では、第1乗算回路3、加算回路4、フレ
ームメモリ5及び第2乗算回路6によるフレーム間の巡
回型フィルターを用いてノイズリダクション回路を構成
し、モスキートノイズに代表されるようなフレーム間の
相関のない高域のノイズの低減を図ることができるもの
の、対象となる画像が動いている場合、同一位置のブロ
ックをそのまま加算すると画質がぼけて劣化していまう
という問題点がある。
【0010】これに対し、図5に示す従来例では、フレ
ーム間で動きベクトルから動きを補償し画質がぼけると
いう欠点を回避することができるものの、動きベクトル
の信頼性に関する情報などが得られなく、フレーム間で
動きベクトルの情報を利用して画像の加算を行うと、画
像の画質を劣化させるようなものも加算してしまう可能
性があるので、現フレームのブロックと対応する前フレ
ームのブロックの画素間の差分を改めて求め、その値を
動きベクトルの信頼度としてフレーム巡回型フィルタの
係数を変化させているが、その差分値は図示しない符号
化回路側で記録時に必ず求めている値であり、この値の
計算は計算量が多く非常に負担が大きいという問題点が
あった。
【0011】本発明はかかる従来例に係る問題点を解消
するためになされたもので、符号化装置から復号化装置
へ伝送するデータに動きベクトルの信頼度を示す情報を
付加して伝送するデータの増加を最小限とし、復号化装
置で復号の際の負担を最小限とすることができると共
に、直交変換と量子化に伴う高域のノイズを適応的にか
つ効果的に低減することができるデジタル伝送装置を得
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係るデジタル伝送装置は、映像
信号を標本化して得られる画素を一定の領域毎にまとめ
てブロック化するブロック化回路と、このブロック化回
路の出力を直交変換する直交変換回路と、この直交変換
回路の出力を量子化して伝送する量子化回路とを有する
符号化装置を備えると共に、符号化装置からの信号を逆
量子化する逆量子化回路と、その逆量子化回路の出力信
号を逆直交変換して元の映像信号を復元する逆直交変換
回路とを備え、かつ前記直交変換回路の出力信号に所定
の係数を乗算する第1乗算回路と、この第1乗算回路か
ら出力される画素のフレーム情報を記憶するフレームメ
モリと、このフレームメモリに記憶されたフレーム情報
に所定の係数を乗算する第2乗算回路と、前記第1と第
2乗算回路を介した出力信号を加算する加算回路とによ
り、フレーム間の相関のないノイズを除去する巡回型フ
ィルタを構成した復号化装置を備えたデジタル伝送装置
において、前記符号化装置に、現フレームの各ブロック
と前フレームの対応するブロック情報から動きベクトル
を求めると共に該動きベクトルの信頼性を示すクラス情
報を求め、伝送データと共に伝送する動き検出回路を備
えると共に、前記復号化装置に、前記フレームメモリと
前記第2乗算回路との間に設けられて前記動きベクトル
に基づいて動き補償を行う動き補償回路と、前記クラス
情報に基づいて前記巡回型フィルタのノイズリダクショ
ン係数を変化させる係数制御回路とを備えたことを特徴
とするものである。
【0013】また、請求項2に係るデジタル伝送装置
は、前記動き検出回路が、動きベクトルを求める際に対
応するブロック間の各画素データの差分絶対値和または
差分自乗和をクラス分けしたクラス情報を前記動きベク
トルと共に伝送するよう構成されている。
【0014】また、請求項3に係るデジタル伝送装置
は、前記係数制御回路が、前記クラス情報に基づいて前
記巡回型フィルタのノイズリダクションのON/OFF
を制御するよう構成されている。
【0015】さらに、請求項4に係るデジタル伝送装置
は、前記係数制御回路が、前記動きベクトルを入力して
その動きベクトルに基づき動きベクトルをもたないイン
トラフレームのときには前記巡回型フィルタのノイズリ
ダクションを停止制御するよう構成している。
【0016】
【作用】本発明の請求項1に係るデジタル伝送装置にお
いては、符号化装置に、現フレームの各ブロックと前フ
レームの対応するブロック情報から動きベクトルを求め
ると共に動きベクトルの信頼性を示すクラス情報を求
め、伝送データと共に伝送する動き検出回路を備えると
共に、復号化装置に、フレームメモリと第2乗算回路と
の間に設けられて動きベクトルに基づいて動き補償を行
う動き補償回路と、クラス情報に基づいて巡回型フィル
タのノイズリダクション係数を変化させる係数制御回路
とを備えたことにより、映像信号のノイズリダクション
を適応的に行い画質を向上させることができる。
【0017】また、請求項2に係るデジタル伝送装置に
おいては、動き検出回路により、動きベクトルを求める
際に対応するブロック間の各画素データの差分絶対値和
または差分自乗和をクラス分けしたクラス情報を動きベ
クトルと共に伝送することにより、動きベクトルの信頼
度を示す情報を復号化装置側に伝送することができ、復
号化装置側での復号時における負担が小さくなり、再生
専用システムでも負担が最小限で済み、動きベクトルの
信頼度として付加する情報を必要に応じてクラス分けす
ることにより、伝送するデータの増加を最小限とするこ
とができる。
【0018】また、請求項3に係るデジタル伝送装置に
おいては、係数制御回路により、クラス情報に基づいて
巡回型フィルタのノイズリダクションのON/OFFを
制御することにより、求められた動きベクトルの信頼性
が極端に低い場合等には巡回型フィルタのノイズリダク
ションを停止制御して、再生画像のフレーム間の帰還型
ノイズリダクションを動作させることによる画質の劣化
を防ぐことができる。
【0019】さらに、請求項4に係るデジタル伝送装置
においては、係数制御回路により、動きベクトルを入力
してその動きベクトルに基づき動きベクトルをもたない
イントラフレームの時には巡回型フィルタのノイズリダ
クションを停止制御することにより、画質の劣化を防ぐ
ことができる。
【0020】
【実施例】
第1実施例 以下、本発明の第1実施例について図面を参照して説明
する。図1は第1実施例に係る映像信号の符号化装置を
示す構成図である。図1において、ブロック化回路10
は映像信号を標本化して得られる画素を一定の領域毎に
まとめてブロック化を行うものであり、ブロック化回路
10の出力信号は直交変換回路11にて直交変換され
る。直交変換回路11の出力は量子化回路12にて量子
化される。この結果、量子化回路12からはデータ量削
減された信号が伝送され、デジタル伝送における伝送コ
ストの低減のために高能率符号化がなされる。
【0021】また、フレームメモリ13は量子化回路1
2から出力されるブロックのフレーム情報を記憶するも
のであり、逆量子化回路14はフレームメモリ13に記
憶されたフレーム情報の逆量子化を行う。逆直交変換回
路15は逆量子化回路14の出力を逆直交変換するもの
である。動き検出回路16はブロック化回路10の出力
信号と逆直交変換回路15との出力信号に基づいてある
ブロックが前フレームの同一位置からどれだけ離れた位
置に最も良く似たブロックが存在したかを動きベクトル
として求めるとともに、動きベクトルの信頼度を示す情
報として前フレームとの画素の差分つまり対応する2ブ
ロック間の各画像データの例えば差分絶対値和または差
分自乗和をクラス分けしたクラス情報を求め、直交変換
及び量子化した信号と共に伝送する。
【0022】また、図2は第1実施例に係る復号化装置
を示す構成図である。図2において、1乃至7は図5に
示す従来例と同様な構成を示し、図1に示す符号化回路
側からの再生信号を受信して逆量子化を行う逆量子化回
路1と、逆直交変換を行う逆直交変換回路2と、逆直交
変換回路2の出力信号に応答し、動きベクトル、符号化
モード信号に応じて予測を行う予測器17と、逆直交変
換回路2の出力信号と予測器17の出力信号とを加算す
る加算回路18と、加算回路18の出力信号である逆直
交変換したデータに一定の係数を乗算する第1乗算回路
3と、加算回路4と、前記第1乗算回路3及び加算回路
4を介した出力映像信号の1フレームを記憶するフレー
ムメモリ5と、このフレームメモリ5内に記憶された前
フレームの映像信号に所定の係数を乗じる第2乗算回路
6とを備えている。
【0023】ここで、第1乗算回路3と、加算回路4
と、フレームメモリ5及び第2乗算回路6によるフレー
ム間の巡回型フィルタを用いてノイズリダクション回路
を構成し、フレーム間の相関のないノイズの低減を図っ
て元の映像信号を復元するようになされている。また、
前記フレームメモリ5と前記第2乗算回路6との間に
は、図1に示す符号化装置側から入力される動きベクト
ルに基づいて動き補償を行う動き補償回路7が設けられ
ていて、フレーム間で動きベクトルから動きを補償し画
質がぼけるという欠点を回避するようになされている。
【0024】また、新たな構成として、符号9は、図1
に示す符号化装置側から入力されるクラス情報に基づい
て再生画像のフレーム間の帰還型ノイズリダクションの
帰還係数、つまり第1第2乗算回路3と6の係数の値を
制御する係数制御回路を示している。係数制御回路9は
クラス情報を動きベクトルの信頼性が高いか低いかを判
断する情報として用い、現フレームの各ブロックと前フ
レームの対応するブロックの情報をクラス情報に基づい
て判断される係数をそれぞれ乗じた上で加算回路4で加
算することにより、フレーム巡回型のフィルタを構成し
ノイズリダクションを行うよう構成されている。
【0025】例えばクラス情報の値が小さく動きベクト
ルの信頼度が高い場合には、第2乗算回路6の係数を第
1乗算回路3の係数よりも相対的に小さくし、他方、ク
ラス情報の値が大きく動きベクトルの信頼度が低い場合
には、第2乗算回路6の係数を第1乗算回路3の係数よ
りも相対的に大きくすることにより、加算回路4の出力
を常に一定に制御する。又、前記クラス情報の値が所定
値より大きく動きベクトルの信頼度が全くない場合に
は、そのまま、再生画像のフレーム間の帰還型ノイズリ
ダクションを動作させると、画質を劣化させるので、こ
のような場合には帰還型ノイズリダクションをOFFに
制御する。
【0026】すなわち、図1に示す符号化装置と図2に
示す復号化装置を備えるデジタル伝送装置においては、
符号化装置側で動きベクトルを求める際に途中経過とし
て発生する対応する2ブロック間の各画像データの差分
絶対値和または差分自乗和をクラス分けしたクラス情報
を動きベクトルとともに伝送する信号に付加して送り、
求めた動きベクトルの信頼性が高いか低いかを判断する
情報として利用するようにしている。従って、復号化装
置側でブロック間の差分を求める必要がなく、フレーム
間のフイルターリングを適応的に行うことが容易にな
り、動きベクトルと共にこの情報を利用してフレーム間
の画像を加算する巡回型フィルタを構成することによ
り、直交変換と量子化に伴う高域のノイズを適応的にか
つ効果的に低減させることができる。
【0027】また、例えばクラス情報として、フィルタ
のON/OFFを制御するようなレベルを判断基準とし
た1ビットの情報を付加して送る場合や、フィルタのO
N/OFFまたはフィルタの帰還係数の値を制御するよ
うなレベルを判断基準とした2ビット程度の情報を付加
して送ることが考えられる。この程度の情報量の付加
は、全体の情報と比較して僅かであり、効果は大きい。
【0028】さらに、前記クラス情報が符号化装置側か
ら動きベクトルと共に伝送される信号に付加されて送信
されるので、復号化装置側での負担が小さくなり、再生
専用システムでも負担が最小限で済む。また、動きベク
トルの信頼度として付加する情報を必要に応じてクラス
分けすることにより、伝送するデータの増加を最小限と
することができる。
【0029】第2実施例 次に、図3は第2実施例に係る映像信号の符号化装置を
示すもので、図1に示す第1実施例とは、フレームメモ
リと動き検出回路への入力位置が異なる。すなわち、ブ
ロック化回路10の出力をフレームメモリ17により記
憶するようにし、動き検出回路18により、ブロック化
回路10の出力とフレームメモリ17に記憶された情報
に基づいて動きベクトルとして求めるとともに、動きベ
クトルの信頼度を示すクラス情報を求め、直交変換及び
量子化した信号と共に伝送するようになされており、第
1実施例と同様に動作する。
【0030】第3実施例 また、符号化装置側からの伝送データが動きベクトルを
もたないイントラフレームの場合には、上述した図2に
示す第1実施例の復号化装置の巡回型フィルタの帰還型
ノイズリダクションを動作させると、画質を劣化させる
ことになるので、このような伝送データに対応させるた
めには、図2に示す係数制御回路9への入力信号として
クラス情報と共に動きベクトルも入力するようにして、
動きベクトルに基づいてイントラフレームを判断し、係
数制御回路9により巡回型フィルタのノイズリダクショ
ン処理をOFF制御することにより、前記不具合を解消
することができる。
【0031】次に、本発明を伝送データのデータ圧縮に
用いられる予測符号化に適用する点について述べる。す
なわち、あるフレームに関しては画面内でデータ量削減
を行い、その他のフレームに関してはデータ量を削減し
た前後のフレームの片方または両方から予測し、予測に
用いられる画素と予測される画素との差分を取り、直交
変換及び量子化して伝送するシステムに適応した場合、
通常、1画面内で処理を行ったフレームに関しては前後
のフレーム間と差分を取ることがなく動きベクトルが存
在しない。例えば、I、P、I、P、・・・と符号化さ
れている場合、Iフレームには動きベクトルが通常存在
しないのに対し、Pフレームに関しては必ず動きベクト
ルがある。このため、Iフレームに関して前記処理を行
う場合、時間的に前のPフレームの動きベクトルか、ま
たは時間的に次のPフレームの動きベクトルを外挿する
か、または両方の動きベクトルから内挿する方法を採用
することができ、このような予測符号化の場合にも本発
明を適用することができる。なお、Iフレームに動きベ
クトルが存在する場合に関しては、この限りではない。
なお、上記実施例はフレーム間の場合について説明した
が、本発明はこれに限られず、フィールド間とする場合
にも適用できる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係るデジタル伝送装置によれば、符号化装置に、現フ
レームの各ブロックと前フレームの対応するブロック情
報から動きベクトルを求めると共に動きベクトルの信頼
性を示すクラス情報を求め、伝送データと共に伝送する
動き検出回路を備えると共に、復号化装置に、フレーム
メモリと第2乗算回路との間に設けられて動きベクトル
に基づいて動き補償を行う動き補償回路と、クラス情報
に基づいて巡回型フィルタのノイズリダクション係数を
変化させる係数制御回路とを備えたことにより、復号時
には動きベクトル及びそのクラス情報を利用してフレー
ム間の画像を加算する巡回型フィルタを構成して、直交
変換と量子化に伴う高域のノイズを適応的にかつ効果的
に低減させることができるという効果を奏する。
【0033】また、請求項2に係るデジタル伝送装置に
よれば、動き検出回路により、動きベクトルを求める際
に対応するブロック間の各画素データの差分絶対値和ま
たは差分自乗和をクラス分けしたクラス情報を動きベク
トルと共に伝送するようにしたので、動きベクトルの信
頼度を示す情報を復号化装置側に伝送することができ、
復号化装置側での復号時における負担が小さくなり、再
生専用システムでも負担が最小限で済み、動きベクトル
の信頼度として付加する情報を必要に応じてクラス分け
することにより、伝送するデータの増加を最小限とする
ことができるという効果を奏する。
【0034】また、請求項3に係るデジタル伝送装置に
よれば、係数制御回路により、クラス情報に基づいて巡
回型フィルタのノイズリダクションのON/OFFを制
御するようにしたので、求められた動きベクトルの信頼
性が極端に低い場合等には巡回型フィルタのノイズリダ
クションを停止制御して、再生画像のフレーム間の帰還
型ノイズリダクションを動作させることによる画質の劣
化を防ぐことができるという効果を奏する。
【0035】さらに、請求項4に係るデジタル伝送装置
によれば、係数制御回路により、動きベクトルを入力し
てその動きベクトルに基づき動きベクトルをもたないイ
ントラフレームの時には巡回型フィルタのノイズリダク
ションを停止制御するようにしたので、動きベクトルを
もたないイントラフレームを判別して画質の劣化を防ぐ
と共に、直交変換と量子化に伴う高域のノイズを適応的
にかつ効果的に低減させることができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る符号化装置を示す構
成図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る復号化装置を示す構
成図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る符号化装置を示す構
成図である。
【図4】従来例に係る符号化装置を示す構成図である。
【図5】他の従来例に係る符号化装置を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 逆量子化回路 2 逆直交変換回路 3 第1乗算回路 4 加算回路 5 フレームメモリ 6 第2乗算回路 7 動き補償回路 8 係数制御回路 9 係数制御回路 10 ブロック化回路 11 直交変換回路 12 量子化回路 13 フレームメモリ 14 逆量子化回路 15 逆直交変換回路 16 動き検出回路 17 フレームメモリ 18 動き検出回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号を標本化して得られる画素を一
    定の領域毎にまとめてブロック化するブロック化回路
    と、前記ブロック化回路の出力信号を直交変換する直交
    変換回路と、前記直交変換回路の出力信号を量子化して
    伝送する量子化回路とを有する符号化装置を備えると共
    に、前記符号化装置からの信号を逆量子化する逆量子化
    回路と、前記逆量子化回路の出力信号を逆直交変換して
    元の映像信号を復元する逆直交変換回路とを備え、かつ
    前記直交変換回路の出力信号に所定の係数を乗算する第
    1乗算回路と、前記第1乗算回路から出力される画素の
    フレーム情報を記憶するフレームメモリと、前記フレー
    ムメモリに記憶されたフレーム情報に所定の係数を乗算
    する第2乗算回路と、前記第1と第2乗算回路を介した
    出力信号を加算する加算回路とにより、フレーム間の相
    関のないノイズを除去する巡回型フィルタを構成した復
    号化装置を備えたデジタル伝送装置において、 前記符号化装置に、現フレームの各ブロックと前フレー
    ムの対応するブロック情報から動きベクトルを求めると
    共に前記動きベクトルの信頼性を示すクラス情報を求
    め、伝送データと共に伝送する動き検出回路を備えると
    共に、前記復号化装置に、前記フレームメモリと前記第
    2乗算回路との間に設けられて前記動きベクトルに基づ
    いて動き補償を行う動き補償回路と、前記クラス情報に
    基づいて前記巡回型フィルタのノイズリダクション係数
    を変化させる係数制御回路とを備えたことを特徴とする
    デジタル伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記動き検出回路が、動きベクトルを求
    める際に対応するブロック間の各画素データの差分絶対
    値和または差分自乗和をクラス分けしたクラス情報を前
    記動きベクトルと共に伝送するよう構成されている請求
    項1記載のデジタル伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記係数制御回路が、前記クラス情報に
    基づいて前記巡回型フィルタのノイズリダクションのO
    N/OFFを制御するよう構成されている請求項1また
    は2に記載のデジタル伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記係数制御回路に、前記動きベクトル
    又は、前記動きベクトルの有無を示す情報が入力された
    とき、この入力情報に基づき動きベクトルをもたないイ
    ントラフレームのときには前記巡回型フィルタのノイズ
    リダクションを停止制御するよう構成されている請求項
    1乃至3のいずれか1つに記載のデジタル伝送装置。
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