JPH11101562A

JPH11101562A - 冷却貯蔵庫

Info

Publication number: JPH11101562A
Application number: JP26666997A
Authority: JP
Inventors: Shinya Onouchi; 慎也尾内; Kichiji Abe; 吉治阿部; Katsumi Maekawa; 勝美前川
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1997-09-30
Filing date: 1997-09-30
Publication date: 1999-04-13

Abstract

(57)【要約】【課題】組立・メンテナンス作業性を大幅に向上させ
ることができる冷却貯蔵庫を提供する。【解決手段】断熱基板１４の上面に圧縮機２９、凝縮
器３１、電装ボックス２６及び冷却用送風機３２を設け
ると共に、下面に冷却器１７及び送風機１８を設ける。
送風機１８を直流モータ１８Ａにて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、断熱箱体の天面に
形成した開口を断熱基板にて閉塞し、この断熱基板上に
は圧縮機や凝縮器を設置して成る冷却貯蔵庫に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来よりホテルやレストランなどの厨房
に設置される縦型の業務用の冷却貯蔵庫は、例えば実開
平６−２０８８号公報（Ｆ２５Ｄ２５／００）に示され
ている。以下、図７〜図１０を用いて係る従来の冷却貯
蔵庫を説明する。各図において冷却貯蔵庫１００は、前
面開口１０２を有した矩形状の断熱箱体１０３により本
体を構成されている。そして、この断熱箱体１０３内に
貯蔵室１０４が構成されると共に、前面開口１０２は扉
１０８にて開閉自在に閉塞されている。

【０００３】断熱箱体１０３の天壁１０３Ａ（天面）に
は矩形状の開口１１１が形成されており、この開口１１
１を上から閉塞するかたちで着脱式の断熱基板１１４が
取り付けられる。この断熱基板１１４の下面には冷却装
置の冷凍サイクルを構成する冷却器１１７が冷却器支持
具１２４、１２４によって取り付けられると共に、その
前側には冷気送風用の送風機１１８が配置されている。
この送風機１１８は交流モータ１１８Ａとファン１１８
Ｂから成り、これらの下側は冷却器カバー１１５にて覆
われると共に、送風機１１８の交流モータ１１８Ａはこ
の冷却器カバー１１５に取り付けられる。そして、この
冷却器カバー１１５上、即ち、貯蔵室１０４内上部に冷
却器１１７、送風機１１８が配置された冷却部１１６が
構成されている。

【０００４】また、冷却器１１７の下側には露受板１１
９が配置されており、送風機１１８のファン１１８Ｂに
対応する冷却器カバー１１５には吸込口１２１が、ま
た、冷却器１１７後方の冷却器カバー１１５最後部には
図示しない吐出口が形成されている。前記露受板１１９
の後端はパイプ形状となり、断熱箱体１０３の背壁外面
に引き出されている。

【０００５】一方、断熱箱体１０３の天壁１０３Ａ上に
は機械室１２０が構成されており、また、断熱基板１１
４の上面には前記冷却器１１７と共に冷却装置の冷凍サ
イクルを構成する圧縮機１２９、凝縮器１３１、電装ボ
ックス１２６及び交流モータ１３２Ａとファン１３２Ｂ
から成る冷却用送風機１３２が設置され、これらによっ
て機械室ユニット１２８を構成している。

【０００６】そして、圧縮機１２９は断熱基板１１４の
最も後部に設置され、その前側に冷却用送風機１３２が
設置されている。そして、冷却用送風機１３２の前側に
凝縮器１３１が設けられ、この凝縮器１３１の前側には
着脱自在なフィルタ１３３が設けられている。

【０００７】また、機械室１２０の前方には開閉自在の
前面パネル１３４が取り付けられて機械室１２０は隠蔽
されると共に、機械室１２０の後及び左右もパネルにて
閉塞されている。そして、前面パネル１３４後側の機械
室１２０内には制御装置１３７が断熱箱体１０３の天壁
１０３Ａ上に設置されており、この制御装置１３７には
貯蔵室１０４内の温度或いは冷却器１１７の温度などを
感知する感知部品１４０、１４０が接続される。尚、制
御装置１３７の前面には表示部１３５及び操作部１３６
が設けられ、前面パネル１３４前方に臨む。

【０００８】次ぎに、図１０には冷却貯蔵庫１００の電
気回路のブロック図が示されている。この図において、
電源装置１３８は商用交流電源１３９に接続され、前記
電装ボックス１２６内に設けられると共に、圧縮機１２
９を駆動するための駆動装置１３０も電装ボックス１２
６内に設けられる。電源装置１３８は各送風機１１８、
１３２の交流モータ１１８Ａ、１３２Ａにそれぞれ接続
されると共に、前記駆動装置１３０にも接続されてい
る。

【０００９】また、表示部１３５、操作部１３６及び感
知部品１４０は制御装置１３７に接続されると共に、電
源装置１３８と駆動装置１３０はこの制御装置１３７に
接続されて制御される。そして、圧縮機１２９が運転さ
れると、圧縮機１２９から吐出された高温高圧のガス冷
媒は、凝縮器１３１にて凝縮液化された後、図示しない
減圧装置にて減圧され、冷却器１１７に流入して蒸発す
ることにより冷却作用を発揮する。冷却器１１７と熱交
換した冷気は送風機１１８により貯蔵室１０４内に送風
され、所定の温度に冷却されるものであった。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係る従
来の冷却貯蔵庫では貯蔵室内に冷気を送風するための送
風機１１８を駆動するモータとして交流モータ１１８Ａ
が使用されているため、それら交流モータは直流モータ
に比して作動時の発熱量が多く、貯蔵室１０４を加熱し
てしまい、貯蔵室１０４内に貯蔵した物品に悪影響を与
えてしまう問題があった。

【００１１】また、製造時には機械室ユニット１２８及
び冷却器１１７を取り付けた断熱基板１１４を開口１１
１に取り付け、送風機１１８はこれとは別に断熱箱体１
０３側に取り付けると共に、機械室ユニット１２８と制
御装置１３７との配線作業を行なわなければならず、組
立作業が煩雑となる問題があった。

【００１２】更に、機械室ユニット１２８と冷却器１１
７が取り付けられた断熱基板１１４と、送風機１１８、
制御装置１３７が別々であったため、断熱基板１１４を
取り外して機械室ユニット１２８などのメンテナンスを
行なう際には、制御装置１３７と電源装置１３８、駆動
装置１３０との配線、及び、送風機１１８の交流モータ
１１８Ａと電源装置１３８との配線を脱着しなければな
らず、極めて作業性の悪いものであった。

【００１３】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、組立作業性及びメンテナ
ンス作業性を大幅に向上させることができる冷却貯蔵庫
を提供することを目的とする。

【００１４】

【課題を解決するための手段】即ち、請求項１の発明の
冷却貯蔵庫は、断熱材にて形成され、内部に貯蔵室を画
成する断熱箱体と、該断熱箱体の天面に形成された開口
と、該開口を閉塞する断熱基板と、該断熱基板の上面に
設置された圧縮機、凝縮器、冷却用送風機と、断熱基板
の下面に設けられ、貯蔵室を冷却する冷却部と、該冷却
部内に設けられ、圧縮機及び凝縮器と共に冷凍サイクル
を構成する冷却器と、該冷却器の冷気を貯蔵室に送風す
るため、冷却部内に設けられ、ファン及び直流モータか
らなる庫内循環用送風機とを備えたものである。

【００１５】また、請求項２の発明の冷却貯蔵庫は、断
熱材にて形成され、内部に貯蔵室を画成する断熱箱体
と、該断熱箱体上に形成されると共に、圧縮機及び凝縮
器を備える機械室とからなるものであって、断熱箱体の
天面に形成された開口と、該開口を閉塞する断熱基板
と、該断熱基板の上面に設置された圧縮機及び凝縮器、
冷却用送風機と、これら圧縮機、冷却用送風機を制御
し、断熱基板上に設置された制御装置と、該制御装置に
着脱自在に接続され、断熱基板と離間する機械室前部に
設けられた表示・操作部とよりなるものである。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図１は本発明の冷却貯蔵庫１の斜視
図、図２は同冷却貯蔵庫１の縦断側面図、図３は冷却貯
蔵庫１上部の拡大縦断側面図、図４は断熱基板１４を取
り外した状態の拡大図、図５は冷却貯蔵庫１の平面図、
図６は冷却貯蔵庫１の電源回路のブロック図をそれぞれ
示している。

【００１７】冷却貯蔵庫１は、ホテルやレストランの厨
房に設置される縦型の業務用冷蔵庫であり、前面開口２
を有した矩形状の断熱箱体３により本体を構成されてい
る。この断熱箱体３内に貯蔵室４が構成されると共に、
前面開口２は横仕切７にて区画され、区画された各開口
は扉８、９にて開閉自在に閉塞されている。また、１０
・・・は貯蔵室４内に架設された棚である。

【００１８】断熱箱体３の天壁３Ａ（天面）には矩形状
の開口１１が形成されており、この開口１１を上から閉
塞するかたちで着脱式の断熱基板１４が取り付けられ
る。この断熱基板１４の下面には冷却装置の冷凍サイク
ルを構成する冷却器１７が冷却器支持具２４、２４によ
って取り付けられると共に、その前側には冷気送風用の
送風機１８が配置されている。

【００１９】この送風機１８は直流モータ１８Ａとファ
ン１８Ｂから成り、直流モータ１８Ａは断熱基板１４の
下面に取り付けられている。また、これらの下側は冷却
器カバー１５にて覆われる。そして、この冷却器カバー
１５上、即ち、貯蔵室４内上部に冷却器１７、送風機１
８が配置された冷却部１６が構成されている。

【００２０】また、冷却器１７の下側には露受板１９が
配置されており、送風機１８のファン１８Ｂに対応する
冷却器カバー１５には吸込口２１が、また、冷却器１７
後方の冷却器カバー１５最後部には図示しない吐出口が
形成されている。前記露受板１９の後端はパイプ形状と
なり、断熱箱体３の背壁外面に引き出されている。

【００２１】一方、断熱箱体３の天壁３Ａ上には機械室
２０が構成されており、また、断熱基板１４の上面には
前記冷却器１７と共に冷却装置の冷凍サイクルを構成す
る圧縮機２９、凝縮器３１、電装ボックス２６及び直流
モータ３２Ａとファン３２Ｂから成る冷却用送風機３２
が設置され、これらによって機械室ユニット２８を構成
している。

【００２２】そして、圧縮機２９は断熱基板１４の最も
後部に設置され、その前側に冷却用送風機３２が設置さ
れている。そして、冷却用送風機３２の前側に凝縮器３
１が設けられ、この凝縮器３１の前側には着脱自在なフ
ィルタ３３が設けられている。

【００２３】また、機械室２０の前方には開閉自在の前
面パネル３４が取り付けられて機械室２０は隠蔽される
と共に、機械室２０の後及び左右もパネルにて閉塞され
ている。そして、前面パネル３４後側の機械室１２０内
には表示部３５と操作部３６が断熱箱体３の天壁３Ａ上
に設置されており、これらは前面パネル３４から前方に
臨み、また、それらからは接続用のカプラ３５Ａが引き
出されている。

【００２４】次ぎに、図６において、電源装置３８は電
源コード３９Ａを介して商用交流電源３９に接続され、
前記電装ボックス２６内に設けられると共に、圧縮機２
９を駆動するための駆動装置３０も電装ボックス２６内
に設けられる。また、前記各直流モータ１８Ａ、３２Ａ
を駆動するための駆動装置２３も電装ボックス２６内に
設けられる。更に、電装ボックス２６内には制御装置３
７が設けられ、この制御装置３７には貯蔵室４内の温度
或いは冷却器１７の温度などを感知する感知部品４０、
４０が接続される。そして、前記電源装置３８は電装ボ
ックス２６内において各駆動装置２３、３０及び制御装
置３７に接続されている。

【００２５】また、表示部３５と操作部３６はそのカプ
ラ３５Ａと電装ボックス２６に設けられたカプラ２６Ａ
との着脱自在の接続によって結線され、制御装置３７に
接続される。

【００２６】そして、圧縮機２９が運転されると、圧縮
機２９から吐出された高温高圧のガス冷媒は、凝縮器３
１にて凝縮液化された後、図示しない減圧装置にて減圧
され、冷却器１７に流入して蒸発することにより冷却作
用を発揮する。冷却器１７と熱交換した冷気は送風機１
８により貯蔵室４内に送風され、所定の温度に冷却され
る。

【００２７】このように、冷却器１７の送風機１８に直
流モータ１８Ａを採用しているので、従来の交流モータ
に比して作動時の発熱量が少なくなり、貯蔵室４への熱
影響を極力減少させることができ、貯蔵物品の品質を良
好に保つことが可能になる。

【００２８】また、断熱基板１４上面に制御装置３７、
圧縮機２９、冷却用送風機３２等の機械室ユニット２８
を設置すると共に、断熱基板１４下面に冷却器１７及び
送風機１８を取り付けており、カプラ３５Ａで表示部３
５及び操作部３６を着脱自在に電装ボックス２６に接続
する構成としているので、このカプラ３５Ａを取り外す
だけで断熱基板１４を、上記圧縮機２９、凝縮器３１、
冷却用送風機３２、冷却器１７及び送風機１８ごと断熱
箱体３に着脱することができる。

【００２９】従って、製造時には予め断熱基板１４側で
配線を行っておくことができるので、製造時の組立・配
線作業を極めて簡素化することができるようになると共
に、断熱基板１４を取り外して行う機械室ユニット２８
の故障・検査を行うメンテナンス作業性も同様に向上す
るので、総じて製品コストを大幅に削減することが可能
となる。

【００３０】尚、係る構成としたことにより、機械室ユ
ニット２８、冷却器１７、送風機１８などを取り付けた
種々の断熱基板１４と種々断熱箱体３を前もって別々に
作り置きし、それらを設置時に組み合わせて完成するこ
ともできるようになるものである。

【００３１】

【発明の効果】このように、請求項１の発明によると、
作動することにより発熱する発熱量が、交流モータより
少ない直流モータを用いた関係上、貯蔵室への熱影響を
極力防止することができるため、貯蔵室の貯蔵品の品質
を良好に保つことができる。

【００３２】また、請求項２の発明によると、制御装置
を圧縮機、冷却用送風機等と共に断熱基板上に設置し、
表示・操作部と別体化して着脱自在とした関係上、製造
時の配線作業は、機械室の圧縮機、冷却用送風機等の配
線を先に行ない、本体の断熱箱体に取り付ける時に、表
示・操作部と接続するだけであるため、製造時の配線作
業性を向上させることができる。

【００３３】また、圧縮機、冷却用送風機等の機械室ユ
ニットをメンテナンスする際にも、表示・操作部と制御
装置の配線を外した後、断熱基板を取り外すことで、機
械室ユニットをメンテナンス作業が行ない易い場所です
ることができる。

【００３４】以って、製品の製造を効率化することがで
きると共に、故障、検査も容易に行なうことができる冷
却貯蔵庫を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の冷却貯蔵庫の斜視図である。

【図２】同冷却貯蔵庫の縦断側面図である。

【図３】同冷却貯蔵庫上部の拡大縦断側面図である。

【図４】断熱基板を取り外した状態の拡大図である。

【図５】本発明の冷却貯蔵庫の平面図である。

【図６】本発明の冷却貯蔵庫の電源回路のブロック図で
ある。

【図７】従来の冷却貯蔵庫上部の拡大縦断側面図であ
る。

【図８】従来の断熱基板を取り外した状態の拡大図であ
る。

【図９】従来の冷却貯蔵庫の平面図である。

【図１０】従来の冷却貯蔵庫の電源回路のブロック図で
ある。

【符号の説明】

１冷却貯蔵庫３断熱箱体３Ａ天壁４貯蔵室１４断熱基板１５冷却器カバー１６冷却部１７冷却器１８送風機１８Ａ直流モータ２０機械室２６電装ボックス２８機械室ユニット２９圧縮機３０駆動装置３１凝縮器３２冷却用送風機３２Ａ直流モータ３５表示部３６操作部３７制御装置３８電源装置４０感知部品

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】断熱材にて形成され、内部に貯蔵室を画
成する断熱箱体と、該断熱箱体の天面に形成された開口
と、該開口を閉塞する断熱基板と、該断熱基板の上面に
設置された圧縮機、凝縮器、冷却用送風機と、前記断熱
基板の下面に設けられ、前記貯蔵室を冷却する冷却部
と、該冷却部内に設けられ、前記圧縮機及び凝縮器と共
に冷凍サイクルを構成する冷却器と、該冷却器の冷気を
貯蔵室に送風するため、前記冷却部内に設けられ、ファ
ン及び直流モータからなる庫内循環用送風機とを備えた
ことを特徴とする冷却貯蔵庫。
【請求項２】断熱材にて形成され、内部に貯蔵室を画
成する断熱箱体と、該断熱箱体上に形成されると共に、
圧縮機及び凝縮器を備える機械室とからなる冷却貯蔵庫
において、前記断熱箱体の天面に形成された開口と、該開口を閉塞
する断熱基板と、該断熱基板の上面に設置された前記圧
縮機及び凝縮器、冷却用送風機と、これら圧縮機、冷却
用送風機を制御し、前記断熱基板上に設置された制御装
置と、該制御装置に着脱自在に接続され、前記断熱基板
と離間する機械室前部に設けられた表示・操作部とより
なることを特徴とする冷却貯蔵庫。