JPH11101222A - シリコーンゴムロール - Google Patents

シリコーンゴムロール

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JPH11101222A
JPH11101222A JP26628197A JP26628197A JPH11101222A JP H11101222 A JPH11101222 A JP H11101222A JP 26628197 A JP26628197 A JP 26628197A JP 26628197 A JP26628197 A JP 26628197A JP H11101222 A JPH11101222 A JP H11101222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicone rubber
roll
pinhole
rubber composition
pts
Prior art date
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Pending
Application number
JP26628197A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Murayama
定生 村山
Takashi Kanai
孝志 金井
Seisuke Sakyo
靖介 佐京
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd, Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Publication of JPH11101222A publication Critical patent/JPH11101222A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ピンホールの発生の減少、あるいは印字不良
などの不利を解消できるレベルまでピンホールの穴径を
小さくすることができる優れたシリコーンゴムロールを
提供する。 【解決手段】 本発明のシリコーンゴムロールは、シリ
コーンゴム組成物中に、核剤として金属塩または金属酸
化物などが配合されてなる構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式や熱
転写方式を用いるプリンター、複写機、ファクシミリな
どに使用されるシリコーンゴムロールに関する。
【0002】
【従来の技術】プリンター、複写機、ファクシミリなど
で主要な画像形成方式としては、電子写真方式や熱転写
方式が用いられている。このなかで電子写真方式では、
感光体ドラム廻りや給紙部廻りでゴムロールが使用され
ている。このロールは、感光体ドラム廻りでは帯電ロー
ル、トナー搬送ロール、現像ロール、転写ロール、クリ
ーニングロールなどとして使用されている。これらのロ
ールは、現像のメカニズムが現像剤(トナー)の帯電を
利用していることからカーボンブラックなどを充填した
半導電性ロールとして利用されている。また給紙部にお
いては紙捌きのためのロール(給紙ロール)や紙送りロ
ールなどにゴムロールが使用されている。一方、熱転写
方式では、印字部でプラテンロールなどとして使用され
ている。また、ファクシミリなどでは読み取り部でスキ
ャナーロールなどとして使用されている。これらのロー
ルは、軸体の上にゴム層を1〜2層重ねたもの、あるい
はこの表層にコーティングを施した構成のもの、弾性部
をスポンジ形状にしたものなどの形態で使用されてい
る。
【0003】これら種々のロールの中でソリッド形状で
使用されるロールは、芯金(軸体)にシリコーンゴム組
成物を巻き付けてプレス成形で成形加硫を行ったり、芯
金とシリコーンゴム組成物を同時に押出し成形した後
に、IR炉やギヤーオーブンなどで加硫を行ったり、あ
るいは液状シリコーンゴムを用いて射出成形を行った
り、液状シリコーンゴムを筒状の容器に流し込んで成形
を行って、シリコーンゴムロールを作製していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法に
よってシリコーンゴムロールの成形を行った場合、シリ
コーンゴムの硬化の際に、ピンホールが発生することが
しばしばあった。このピンホールが表面に発生すると上
記した感光ドラム廻りのロールでは、電圧を印加した際
の電荷のムラが生じ、印字不良を起こしてしまうという
欠点があった。また、給紙ロールなどでも帯電防止性能
にムラが生じ、紙捌きの不良などが生じるという欠点が
あった。さらに、プラテンロールなどでは圧力ムラが生
じ、印字不良を起こしてしまうという欠点があった。さ
らにまた、スキャナーロールなどでは圧力ムラやピンホ
ールの影による読み取り不良を起こしてしまうという欠
点があった。
【0005】本発明は、上記した従来の問題点を解決す
るものであり、ピンホールの発生の減少、あるいは印字
不良などの不利を解消できるレベルまでピンホールの穴
径を小さくすることができる優れたシリコーンゴムロー
ルの提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、試作・検討を重ねた結果、シリコー
ンゴムロールの成形時に、一般的に発泡体の気泡の核と
なり、均一で微細な発泡体を得るために使用されている
核剤、すなわち、金属塩または金属酸化物を加えること
により、ピンホールの発生を減少させ、あるいは上記不
利が解消するレベルまでピンホールの穴径を小さくでき
ることを見いだして、本発明を完成させた。
【0007】すなわち、本発明のシリコーンゴムロール
は、シリコーンゴム組成物中に、核剤が配合されてなる
ものである。また、前記核剤が金属塩または金属酸化物
であり、シリコーンゴム組成物100重量部に対し、
0.05〜10重量部の範囲で配合されてなるシリコー
ンゴムロールを好適とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用される核剤としては、基本的にはシリコー
ンゴムの加熱成形時において、溶融したり、分解したり
することなく存在できるものであって、具体的には、金
属酸化物や金属塩に分類される物質であればよく、例え
ば、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、
酸化チタン、酸化バリウム、炭酸ナトリウム、炭酸マグ
ネシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、水酸
化カルシウム、硫酸バリウム、硫酸アルミニウムなどが
挙げられる。これらの中で、特に炭酸カルシウム、水酸
化カルシウム、酸化マグネシウムがより好ましく採用さ
れる。また、本発明に使用する核剤としては、平均粒径
が0.1〜100μmのものが望ましい。その理由とし
て、0.1μm未満の微粒子は安定した粒子径のものが
得にくいために核剤としての効果が不安定になり、また
100μmを超えるものは、その粒子径が大きいために
核剤として機能しなくなるからである。
【0009】本発明に使用されるシリコーンゴム組成物
としては、ポリオルガノシロキサンを主成分とし、これ
に必要に応じてシリカなどの添加剤などを配合したもの
であり、一般的にシリコーンゴムコンパウンドとして通
常使用されているものであればよい。これに硬化剤を加
えて硬化させ、ロールとなるシリコーンゴム弾性体を得
る。このシリコーンゴムコンパウンドと硬化剤との組み
合わせは適宜選択すればよく、特に限定されるものでは
ない。また、このシリコーンゴム組成物の硬化機構につ
いては、(1)有機過酸化物による方法、(2)縮合反
応による方法、(3)付加反応による方法などが知られ
ているが、本発明ではいずれであってもよく、特に限定
されるものではない。
【0010】さらに本発明に使用されるシリコーンゴム
組成物には、充填剤、顔料、耐熱性向上剤、難燃剤など
を随時配合してもよい。また、本発明に用いられるシリ
コーンゴム組成物には、カーボンブラック、金属粉など
の導電性フィラーを配合した導電性や半導電性シリコー
ンゴム組成物も含まれる。さらに、本発明に用いられる
軸体としては、鉄、アルミ、SUSなどの金属材料の他
に、樹脂材料も使用できる。
【0011】本発明のシリコーンゴムロールは、上記し
たシリコーンゴム組成物中に、核剤として金属塩または
金属酸化物が特定量配合されているのが望ましく、具体
的には、シリコーンゴム組成物100重量部に対して、
前記核剤0.05〜10重量部の範囲内であることがよ
り好ましい。この値が0.05重量部未満であると、核
剤としての効果が不十分で、ピンホールが完全には無く
ならない。逆に10重量部を超えると、ピンホールの発
生は抑えられるものの、シリコーンゴムの基本特性に影
響を与えてしまう。
【0012】次に、本発明におけるシリコーンゴムロー
ルの成形にあたっては、軸体とシリコーンゴム組成物を
押出し機を用いて一体にして分出しした後、ギヤーオー
ブンまたはIR炉で一次加硫する方法、軸体を金型にセ
ットした後、シリコーンゴム組成物を注入し、常温また
は加熱下で一次加硫する方法、あるいは軸体とシリコー
ンゴム組成物を同時に金型で加熱圧縮成形する方法など
が用いられるが、いずれの方法でも本発明の効果を得る
ことができる。また、一次加硫後にギヤーオーブンなど
で各ロールの成形で通常行なわれている時間の二次加硫
を実施すれば、より物性の安定を図ることができる。さ
らに上記成形品はそのままでも使用できるが、必要に応
じて円筒研削盤、ショット部ラスター、ラッピング機、
バフ機などにより、所望の表面状態に処理しても本発明
の効果を損なうことなく使用することができる。
【0013】このように、ピンホールの減少した、ある
いはピンホールの穴径の縮小した本発明のシリコーンゴ
ムロールを用いることによりプリンターやファクシミ
リ、スキャナーなどで印字ムラや読み取り不良を減少さ
せ、高品位の印字画像を提供することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明における実施例について説明す
る。なお、以下の文中における「部」は全て「重量部」
を示すものとする。 (実施例1)軸体としてSUM22に無電解ニッケルメ
ッキした直径8mm、長さ250mmのシャフトを用
い、この外周面にシリコーン系プライマー・No.16
(信越化学工業社製、商品名)を塗布した後、ギヤーオ
ーブン中で150℃、10分間焼き付け処理を行なっ
た。次に、シリコーンゴムコンパウンド・KE−151
KU(信越化学工業社製、商品名)をベース材料とし
て、このベース材料100部に対して白金触媒・CAT
−PL−2(信越化学工業社製、商品名)を0.05
部、制御剤・R−153A(信越化学工業社製、商品
名)を0.1部、核剤としてMgCO3 を0.8部、加
硫剤・C−153A(信越化学工業社製、商品名)を3
部それぞれ添加し、ミキシングロールで混練した。混練
後、押出し機を用いて、前記軸体と一体分出しした後、
IR炉で加硫接着成形し、シリコーンゴムロールを作製
した。得られたシリコーンゴムロールについて、NTカ
ッターでシリコーンゴム部分をカットし、カット面に現
われたピンホールの数とピンホールの直径を下記の測定
方法により測定した。その結果は表1に示すとおりであ
った。
【0015】[ピンホール数の測定]加硫成形後、ロー
ルのシリコーンゴム部分をNTカッターでカットし、カ
ット面を光学顕微鏡で目視により、1cm2 当たりのピ
ンホールの個数を測定した。 [平均ピンホール径の測定]上記のピンホール数の測定
と同様にしてピンホールの観察を行い、スケールを用い
てピンホール径の測定を行った。
【0016】
【表1】
【0017】(実施例2)核剤としてMgCO3 を0.
2部添加した以外は、実施例1と同様の条件および方法
で、シリコーンゴムロールを作製した。得られたシリコ
ーンゴムロールについて、実施例1と同様にピンホール
の数とピンホールの直径を測定し、その結果を表1に示
した。 (実施例3)核剤としてCa(OH)2 を0.8部添加
した以外は、実施例1と同様の条件および方法で、シリ
コーンゴムロールを作製した。得られたシリコーンゴム
ロールについて、実施例1と同様にピンホールの数とピ
ンホールの直径を測定し、その結果を表1に示した。 (実施例4)核剤としてMgOを0.8部添加した以外
は、実施例1と同様の条件および方法で、シリコーンゴ
ムロールを作製した。得られたシリコーンゴムロールに
ついて、実施例1と同様にピンホールの数とピンホール
の直径を測定し、その結果を表1に示した。 (比較例1)上記実施例1と同様の手法で、核剤のみを
加えずに実施した。その結果を表1に示した。
【0018】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように、本発明
のシリコーンゴムロールによれば、シリコーンゴム組成
物中に核剤を配合することでピンホール数の減少あるい
はピンホール穴径の縮小が実現でき、印字品位の向上や
読み取り精度が向上し、プリンター、複写機、ファクシ
ミリなどで高品位な印刷物を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 15/08 501 G03G 15/08 501D 15/16 15/16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーンゴム組成物中に、核剤が配合
    されてなることを特徴とするシリコーンゴムロール。
  2. 【請求項2】 核剤として金属塩または金属酸化物が、
    シリコーンゴム組成物100重量部に対し、0.05〜
    10重量部の範囲で配合されてなる請求項1記載のシリ
    コーンゴムロール。
JP26628197A 1997-09-30 1997-09-30 シリコーンゴムロール Pending JPH11101222A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001279206A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Hokushin Ind Inc 粘着部材及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001279206A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Hokushin Ind Inc 粘着部材及びその製造方法
JP4656461B2 (ja) * 2000-03-31 2011-03-23 シンジーテック株式会社 粘着部材及びその製造方法

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