JPH1098897A - ステッピングモータの制御方法、制御装置および計時装置 - Google Patents

ステッピングモータの制御方法、制御装置および計時装置

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JPH1098897A
JPH1098897A JP25208796A JP25208796A JPH1098897A JP H1098897 A JPH1098897 A JP H1098897A JP 25208796 A JP25208796 A JP 25208796A JP 25208796 A JP25208796 A JP 25208796A JP H1098897 A JPH1098897 A JP H1098897A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子腕時計などに収納されたステッピングモ
ータを逆転駆動でき、消費電力の増加を防止できる制御
方法を提供する。 【解決手段】 ステッピングモータを正転方向に駆動す
る際は低電圧V1の駆動パルスP1を供給し、逆転方向
に駆動する際は高電圧V0の駆動パルスP22を供給す
る。正転方向と逆転方向で駆動パルスの電圧を変えられ
るようにすることにより、計時装置などにおいて通常の
運針に使用される正転時は消費電力を少なくでき、一
方、時刻合わせなどのために逆転した方が望ましいとき
は高電圧V0の駆動パルスにより逆方向に時計針を回す
ことができる。さらに、反動用の補助駆動パルスPa
と、吸引用の第1の駆動パルスP21の3つのパルスと
組み合わせることにより逆転できるので、逆転速度を速
くすることも可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッピングモー
タの制御装置および制御方法に関し、特に、電池などの
電源電圧を降圧して電子時計のテッピングモータなどを
正転および逆転駆動するのに好適な省電力型の制御装置
および制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ステッピングモータは、パルスモータ、
ステッピングモータ、階動モータあるいはデジタルモー
タなども称され、デジタル制御装置のアクチュエータと
して多用されているパルス信号によって駆動されるモー
タである。近年、携帯に適した小型の電子装置あるいは
情報機器が開発されており、これらのアクチュエータと
して小型、軽量化されたステッピングモータが多く採用
されている。このような電子装置の代表的なものが電子
時計、時間スイッチといった計時装置である。この計時
装置においては、水晶発振子などを用いた発振回路から
基準パルスを供給し、この基準パルスを1Hzなどの計
時に適した周波数のパルス信号に分周する。そして、そ
のパルス信号に合わせて駆動パルスをステッピングモー
タに供給し、計時装置の秒針などを運針するようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電子腕時計を代表とし
たこれらの携帯用に適した小型の電子装置においては、
搭載可能な電源が限られているので、長時間安定した動
作を行うためにはステッピングモータなどによって消費
される電力をできるだけ低減することが重要である。ま
た、太陽電池などの発電装置を内蔵した電子腕時計も開
発されており、これらについては、使用されないときは
ステッピングモータを停止して電力消費を低減すること
も考えられている。
【0004】停止状態の電子腕時計の運針を再開すると
き、あるいは、電子時計の時刻合わせを行うときに、時
針、分針あるいは秒針といった時計針を早送りして時刻
を再設定することが多く行われている。これに対し、時
計針を逆方向(反時計方向)に回転した方が時刻合わせ
のための時間を短縮できるケースは多い。しかしなが
ら、計時装置などに採用されているステッピングモー
タ、およびモータの駆動力を時計針に伝達する輪列など
は、正転方向(時計方向)に時計針を回転するのに適し
た構成となっており、逆転方向(反時計方向)に時計針
を回転できるようになっていても、逆転するためには正
転より大きなトルクが必要となる。このため、ステッピ
ングモータを逆転するために必要な作動電圧は、正転時
の作動電圧よりも高くなり、正転および逆転が可能にす
るためには高電圧の駆動パルスを出力する駆動回路を設
ける必要がある。従って、逆転を可能にしようとすると
駆動パルスを高電圧にする必要があるので通常駆動する
際に消費される電力が増加してしまう。
【0005】さらに、ロータを1ステップアングル正転
する際は、1つの駆動パルスで駆動できるのに対し、逆
転時には反動などを利用して大きなトルクを得るために
複数の駆動パルスを組み合わせてステッピングモータに
供給する必要がある。さらに、逆転時に供給される駆動
パルスは十分な実効電力を備えている必要があるので、
パルス幅を短くできない。従って、1ステップアングル
逆転するために最小限必要なトータルのパルス幅が長く
なってしまい逆転用の駆動パルスの周波数を高くするこ
とができない。このため、逆転できたとしても消費電力
が上がり時計針を早送りするスピードが上げられないの
で、時刻合わせの時間を短縮するメリットはそれほど大
きくならない。また、適当なパルス幅の複数の駆動パル
スを供給する必要があるため、駆動パルスを供給する制
御回路が複雑となり、さらに、ステッピングモータの固
体差などに合わせてそれぞれのパルス幅を設定すること
は非常に難しい作業となる。
【0006】これらの理由により、逆転方向の駆動が時
刻合わせの時間や電力を削減するために有効であって
も、時刻合わせの頻度が少ないことを考慮すると通常時
の消費電力を増加したり、制御回路やパルス幅の設定が
複雑になることを見込んでまで逆転駆動するメリットは
少ない。従って、計時装置において逆転駆動が採用され
る機会は非常にすくなかった。
【0007】そこで、本発明においては、正転するとき
の消費電力を上げずに逆転駆動可能なステッピングモー
タの制御方法および制御装置を提供することを目的とし
ており、これにより、時刻合わせなどに際し逆転駆動を
採用可能な計時装置を提供することを目的としている。
さらに、数少ない駆動パルスの組み合わせによって逆転
駆動可能とし、逆転方向の早送りの速度を向上できるス
テッピングモータの制御方法および制御装置を提供する
ことを目的としている。また、制御系統を簡易化すると
共にパルス幅の設定も容易なステッピングモータの制御
方法および制御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、ロータの回転方向によって、その回転方向に適し
た異なる電圧の駆動パルスを供給可能とし、正転方向に
駆動するときの消費電力を上げることなくステッピング
モータを正転および逆転できるようにしている。すなわ
ち、本発明のステッピングモータの制御方法は、ロータ
と、このロータを回転駆動する磁界が駆動コイルによっ
て励磁されるステータとを有するステッピングモータの
制御方法であって、以下のようなステップを備えてお
り、論理回路や、マイクロプロセッサーの制御用プログ
ラムなどとしてコンピュータに読み取り可能な媒体に記
憶された状態で提供することができる。
【0009】1.ステッピングモータを第1の方向に回
転するために第1の電圧の駆動パルスを供給する。
【0010】2.ステッピングモータを第1の方向と反
対の第2の方向に回転するために第1の電圧より高い第
2の電圧の駆動パルスを供給する。
【0011】回転方向によって電圧の異なる駆動パルス
を供給することにより、回転方向によって異なるトルク
にあった電圧の駆動パルスをモータに供給できる。従っ
て、本発明の制御方法においては、トルクが高い場合
は、高電圧の第2の駆動パルスによってモータを第2の
方向に回転することが可能であり、トルクが低い場合は
低電圧の第1の駆動パルスを供給することにより低消費
電力で第1の方向に回転することができる。
【0012】このような少なくとも2つの電圧の駆動パ
ルスをステッピングモータに供給する制御装置として
は、駆動コイルに駆動パルスを供給する駆動手段と、駆
動手段に複数の電圧の電力を供給可能な電源部と、ロー
タを第1の方向に回転するために電源部から第1の電圧
を駆動手段に供給して駆動パルスを発する第1の制御手
段と、ロータを第1の方向と反対の第2の方向に回転す
るために電源部から第1の電圧より高い第2の電圧を駆
動手段に供給して駆動パルスを発する第2の制御手段と
を有すること特徴とするステッピングモータの制御装置
を用いることができる。
【0013】電源部には、昇圧あるいは降圧する手段を
設けて電圧レベルの異なる電力を駆動手段に供給するこ
とができる。特に、電源部が、蓄電手段と、この蓄電手
段の出力電圧を降圧して複数の電圧の電力を供給可能な
降圧手段とを有している場合は、蓄電手段に蓄えられた
電力を降圧して駆動手段に供給できるので、第1の方向
にステッピングモータを回転駆動するために消費される
電力を大幅に低減できる。一方、第2の方向に回転駆動
するための電圧の高い駆動パルスが必要となるときは蓄
電手段の電圧をそのまま供給することができる。もちろ
ん、蓄電手段の電圧の降圧段数を複数用意し、第1の電
圧および第2の電圧を降圧により確保することも可能で
ある。
【0014】計時装置などにおいては、通常の運針は第
1の方向に回転駆動すれば良いので、低電圧の第1の電
圧の駆動パルスをステッピングモータに供給することに
より駆動できる。従って、降圧手段を採用することによ
り、蓄電手段が電池であればその寿命を大幅に延ばすこ
とが可能になり、また、太陽電池などの充電能力がそれ
ほど高くできない発電装置によって蓄電手段が充電され
る装置であっても長期間継続して確実にステッピングモ
ータを駆動することができる。また、電池寿命が近づい
たときや、充電ができずに蓄電手段の電圧が低下して駆
動パルスの電圧が低下してしまったときは、回転が検出
されないときだけ蓄電手段の電圧を昇圧した高電圧の補
助駆動手段をステッピングモータに供給し、運針ミスな
どをなくすといった制御を行うことも可能である。
【0015】さらに、本発明においては、回転のために
大きなトルクを必要とされる第2の方向(第1の方向を
正転方向とした時の逆転方向)の回転に際しては高電圧
の駆動パルスを供給できるようにしている。反動を用い
て回転駆動したり、第1の方向に回転するのに適したロ
ータの安定位置からロータを動かすために複数の駆動パ
ルスが必要となるが、高電圧で実効電力の高い駆動パル
スを採用することにより、組み合わすパルス数を削減で
き、また、それらのパルス幅を短くできる。従って、第
2の方向に回転するために周波数の高いパルスを採用す
ることが可能となり、第2の方向の回転速度を上げるこ
とができる。また、それらのパルス幅の調整も容易とな
る。
【0016】反動を用いて回転駆動する場合は、上記の
第2のステップにおいて、さらに、以下のようなステッ
プを備えた制御方法を採用できる。
【0017】3.ロータを安定位置から第1の方向に微
小回転するために第2の電圧より低い第3の電圧の補助
駆動パルスを供給する。
【0018】4.ロータを安定位置から第2の方向に吸
引するために第2の電圧より低い第3の電圧の第1の前
記駆動パルスを供給する。
【0019】5.ロータを第2の方向に反発するために
第2の電圧の第2の駆動パルスを供給する。
【0020】このような制御方法を採用するには、第2
の制御手段に、駆動パルスに先立って電源部から第2の
電圧より低い第3の電圧を駆動手段に供給してロータを
第1の方向に微小回転して反動を得る補助パルスを発す
る補助パルス制御手段を設けることが望ましい。
【0021】また、反動は用いずに、第1の方向に回転
するのに適した安定位置からロータを第2の方向に吸引
して初期駆動することも可能である。その場合は、上記
の第2のステップにおいて、さらに、以下のようなステ
ップを備えた制御方法を採用できる。
【0022】4’.ロータを安定位置から第2の方向に
吸引するために第2の電圧の第1の駆動パルスを供給す
る。
【0023】5’.ロータを第2の方向に反発するため
に第2の電圧の第2の駆動パルスを供給する。
【0024】上記の4および4’のステップにおいて、
第1の駆動パルスのパルス幅が長すぎるとロータが第2
の方向から第1の方向にもどされる。このため、第4ま
たは4’のステップと、第5または5’のステップの間
に、ロータを駆動する電圧を所定の時間だけ供給せず、
第2の駆動パルスを供給する適当な位置まで慣性によっ
てロータが回転するのを待つための第6のステップを設
けることが望ましい。この第6のステップにおいては、
駆動コイルの両端をオープンにして、第1の駆動パルス
によって得られた回転力が減衰しないようにすることが
望ましい。
【0025】第1および第2の駆動パルスを供給するに
は、第2の制御手段によって、ロータを第2の方向に吸
引する第1の駆動パルスおよびロータを前記第2の方向
に反発するための第2の駆動パルスを発生させ、少なく
とも第2の駆動パルスを発生するときに駆動手段に対し
電源部から第2の電圧を供給するようにすれば良い。さ
らに、第2の制御手段によって、第1の駆動パルスと第
2の駆動パルスの間に所定の時間だけ駆動コイルの両端
をオープンにすることにより第6のステップを設けるこ
とができる。
【0026】複数の周波数のパルス信号を出力するパル
ス合成手段を設け、これらのパルス信号のいずれかによ
り第1の制御手段がステッピングモータを正転して時計
針を時計方向に回転し、また、パルス信号のいずれかに
より第2の制御手段がステッピングモータを逆転して時
計針を反時計方向に回転することにより、正転および逆
転が可能で、正転および逆転方向に早送りができる時刻
合わせ機能を付加した消費電力の低い計時装置を提供す
ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
をさらに詳細に説明する。図1に、本発明に係る計時装
置1の概略構成を示してある。本例の計時装置1は、ス
テッピングモータ10と、このステッピングモータ10
を駆動する制御装置20と、ステッピングモータ10の
動きを伝達する輪列50、および輪列50によって運針
される秒針61、分針62および時針63を備えてい
る。本例のステッピングモータ10は、制御装置20か
ら供給される駆動パルスによって磁力を発生する駆動コ
イル11と、この駆動コイル11によって励磁されるス
テータ12と、さらに、ステータ12の内部において励
磁される磁界により回転するロータ13を備えている。
本例のロータ13はディスク状の2極の永久磁石によっ
て構成されており、PM型(永久磁石回転型)のステッ
ピングモータ10となっている。ステータ12には、駆
動コイル11で発生した磁力によって異なった磁極がロ
ータ13の回りのそれぞれの相15および16に発生す
るように磁気飽和部17が設けられている。また、ロー
タ13の回転方向を規定するために、ステータ12の内
周の適当な位置には内ノッチ18が設けられており、こ
れによってコギングトルクを発生させてロータ13が適
当な位置に停止するようにしている。
【0028】ステッピングモータ10のロータ13の回
転は、かなを介してロータ13に噛合された五番車5
1、四番車52、三番車53、二番車54、日の裏車5
5および筒車56からなる輪列50によって各針に伝達
される。四番車52の軸には秒針61が接続され、二番
車54には分針62が接続され、さらに、筒車56には
時針63が接続されており、ロータ13の回転に連動し
てこれらの各針によって時刻が表示される。輪列50に
は、さらに、年月日などの表示を行うための伝達系など
(不図示)を接続することももちろん可能である。
【0029】本例の計時装置1は、ステッピングモータ
10の回転によって時刻が表示されるようになってお
り、このために、ステッピングモータ10には所定の周
波数のパルス信号に従って出力された駆動パルスが供給
される。ステッピングモータ10を制御する本例の制御
装置20は、水晶振動子などの基準発振源21を用いて
基準周波数の基準パルスなどを出力する発振分周回路2
2と、基準パルスなどからさまざまなタイミングでパル
ス幅の異なるパルス信号を合成するパルス合成回路23
と、パルス合成回路23から供給された種々のパルス信
号に基づきステッピングモータ10を制御する制御回路
24を備えている。
【0030】本例の制御回路24は、パルス合成回路2
3から供給された、例えば1Hzのパルス信号に基づき
駆動回路31を制御し、正転用の駆動パルスP1を供給
する正転制御部25と、正転とは反対の逆方向に回転さ
せる逆転用の駆動パルスP2を駆動回路31からステッ
ピングモータ10に供給する逆転制御部26とを備えて
いる。正転制御部25は、パルス合成回路23から供給
される適当な周波数のパルス信号に基づき正転方向に早
送りする駆動パルスを駆動回路31からモータ10に供
給する機能も備えており、逆転制御部26も同様にパル
ス合成回路23から供給される適当な周波数のパルス信
号を選択して逆転方向に早送りする駆動パルスを駆動回
路31からモータ10に供給できるようになっている。
【0031】本例の逆転制御部26は、詳しくは後述す
るように、逆転用の駆動パルスP2をロータ13を吸引
する第1の駆動パルスP21およびロータ13を反発す
る第2の駆動パルスP22とで合成できるようになって
いる。さらに、モータ10のロータ13に反動を与えて
始動するための補助駆動パルスPaを駆動回路31から
供給する機能も備えている。そのため、補助駆動パルス
Paを駆動回路31から供給する補助パルス制御部27
と、駆動回路31から第1の駆動パルスP21および第
2の駆動パルスP22を供給する駆動パルス制御部28
とを備えている。駆動パルス制御部28は、さらに、第
1の駆動パルスP21および第2の駆動パルスP22の
間に適当な待機時間Twを設定できるようになってお
り、この待機時間Twの間は駆動回路31を駆動コイル
11から回路的に分離できるようになっている。
【0032】制御回路20によって制御され、ステッピ
ングモータ10に様々な駆動パルスを供給する機能を備
えた本例の駆動回路31は、2列の直列に接続されたn
チャンネルMOS33とpチャンネルMOS32によっ
て構成されたブリッジ回路34を備えている。従って、
これらのMOS32および33のゲートに制御回路24
から印加される制御パルスの極性をステッピングモータ
10のステップアングルに合わせて反転させることによ
り、駆動コイル11に極性の異なる駆動パルスを供給で
き、ステータ12に異なる極性の磁場を交互に発生させ
てロータ13を所定の方向に回転することができる。ま
た、本例の駆動回路31は、逆転制御部26の制御によ
ってブリッジ回路34を駆動コイル11から切り離せる
スイッチ35aおよび35bを備えており、駆動コイル
11を必要に応じてオープンにできるようになってい
る。
【0033】さらに、本例の制御装置20は、駆動回路
31に電力を供給する電源部40を備えている。この電
源部40は、電池41と、この電池41の電圧を降圧し
て駆動回路31に供給できる降圧回路42を備えてい
る。本例の降圧回路42は、複数のコンデンサ43を用
いて電源電圧を降圧できるようになっており、例えば、
3つの降圧用のコンデンサと1つの平滑用のコンデンサ
を用いて電池電圧V0からV0、2/3V0(以降にお
いてV1)および1/3V0(以降においてV2)の3
つの電圧レベルを設定でき、制御回路24の正転制御部
25および逆転制御部26からの指示に基づいてそれぞ
れの電圧を駆動回路31に供給できるようになってい
る。このため、本例の制御装置20においては、駆動回
路31から、これら3つの電圧レベルV0、V1および
V2を備えた駆動パルスをステッピングモータ10に供
給することができる。
【0034】図2に本例の制御装置20によってステッ
ピングモータ10を駆動する制御方法の第1の例を示し
てある。本例の制御方法においては、ロータを逆転する
際に、補助駆動パルスPaを供給して、反動をつけてロ
ータを回転するようにしている。まず、ステップ71に
おいて、ステッピングモータ10の回転方向が判定さ
れ、ステップ72において、正転であれば正転制御部2
5の制御の下にステッピングモータ10が駆動される。
本例においては、図3に示すように、ステッピングモー
タ10を正転するときは、電圧V1が電源部40から駆
動回路31に印加され、1ステップアングルを回転する
1駆動周期T0の間に、電圧V1の駆動パルスP1が1
つ駆動回路31からスッテピングモータ10に供給され
る。この駆動パルスP1に続いて回転の良否を確認する
回転検出用のパルスを供給したり、回転不良のときに強
制的にロータを回転するための実効電力の非常に大きな
パルスを供給することももちろん可能である。
【0035】ステップ71において、ステッピングモー
タ10を逆転すると判断された場合は、逆転制御部26
の制御の下にステッピングモータ10が駆動される。本
例の制御方法においては、まず、ステップ73におい
て、電圧V1の補助駆動パルスPaが供給され、ステッ
プ74において電圧V1の第1の駆動パルスP21が供
給される。さらに、ステップ75において、電圧V0の
第2の駆動パルスP22が供給される。すなわち、図3
に示してあるように、時刻t0から開始される1駆動周
期T0の間に、先ず時刻t0に補助駆動パルスPaが供
給され、次に時刻t1に第1の駆動パルスP21が供給
され、さらに、時刻t2に第2の駆動パルスP22が駆
動回路31からステッピングモータ10に供給されるよ
うになっている。時刻t10、時刻t20および時刻t
30から開始されるそれぞれの駆動周期T0においても
同様である。
【0036】補助駆動パルスPaは、図4(a)に示す
ように、静的に安定した位置r1にあるロータ13を正
転方向d1に微小回転するためのパルスである。本例の
ステッピングモータ10は、2極磁化されたロータ13
が2極のステータ12の内部で回転するようになってお
り、内ノッチ18によってロータ13が正転方向d1に
回転し易い位置に静的安定位置r1が設定されている。
従って、ロータ13は正転方向d1には非常に回転し易
くなっているので、本例においては、電圧V1でパルス
幅の狭い実効電力の小さな補助駆動パルスPaを供給し
てロータ13をステータ12から反発させ、ロータ13
が反対側に吸引されない位置r2まで正転方向d1に微
小回転し、その反動で逆転方向d2にロータ13を始動
させている。ステッピングモータ10の構成によって
は、さらに低電圧の電圧V2のパルスによってロータ1
3に反動を与えることも可能であるステップ74におい
てステッピングモータ10に駆動回路31から供給され
る第1の駆動パルスP21は、電圧V1で補助駆動パル
スPaに対し極性が反転したパルスである。従って、図
4(b)に示すように、この第1の駆動パルスP21に
よってロータ13はステータ12に吸引され、補助駆動
パルスPaによって微小回転した位置r2から逆転方向
d2に旋回し、静的な安定位置から90度程度回転した
位置r3に達する。
【0037】ステップ75においては、制御回路20の
駆動パルス制御部28によって電源部40から電圧V0
の電力が駆動回路31に供給される。このため、ステッ
ピングモータ10には、駆動回路31から高電圧V0の
第2の駆動パルスP22が供給される。この駆動パルス
P22は、図3に示すように、第1の駆動パルスP21
に対し極性が反対のパルスである。従って、この第2の
駆動パルスP22によって、図4(c)に示すように、
ロータ13は駆動パルスP21によって到達した位置r
3からステータ12の反発力を受け、次のステップアン
グルの静的な安定位置r4まで回転する。
【0038】このように、本例の制御方法においては、
ロータを正転するときは電圧V1の駆動パルスP1を用
いており、逆転するときは電圧V1の補助駆動パルスP
a、電圧V1の第1の駆動パルスP21および電圧V0
の第2の駆動パルスP22を用いている。例えば、腕時
計装置などの携帯型の計時装置1に用いられるステッピ
ングモータ10は、正転の最小作動電圧が0.9V程度
であるのに対し、大きなトルクが必要とされる逆転の最
小作動電圧は1.1V程度と高くなる。これに対し、本
例の制御装置20は、降圧回路42を備えた電源部40
を有しているので、電圧V0、V1およびV2といった
複数の電圧を駆動回路31に印加できるようになってい
る。従って、大きな最小作動電圧が必要とされる逆転時
には高電圧V0の駆動パルスを供給することによって逆
転を可能とし、一方、逆転に比べて低電圧で駆動できる
正転時には低電圧V1の駆動パルスを供給することによ
り低い消費電力でステッピングモータ10を駆動できる
ようにしている。駆動回路31やステッピングモータ1
0における消費電力は、電圧の2乗に比例するので、で
きるかぎり電圧が低い方が消費電力が少なくて済む。さ
らに、同じ実効電力の駆動パルスを供給することを考え
ると、電圧を下げて電流を上げた方が駆動コイルの巻き
数を減らすことができるのでステッピングモータ自身お
よび計時装置などが小型化でき、また、組立コストを低
減できるといったメリットもある。従って、本例の制御
装置20においては、降圧回路42を用いて電池電圧V
0を降圧することにより、通常の運針を行う正転方向は
ステッピングモータ10をできるかぎり低い電圧で駆動
し、一方、逆転方向にステッピングモータ10を駆動す
る高電圧が必要となるときは、電池電圧V0を有効に活
かして逆転できるようにしている。
【0039】また、逆転駆動する際も、最もトルクが必
要とされる図4(c)に示した次のステップアングルの
安定位置r4にロータ13を移動するときに高電圧V0
の駆動パルスP22を供給することによりロータ13に
十分なエネルギーを与えられるようにしている。従っ
て、駆動パルスP22に加え、反動用の補助駆動パルス
Paと吸引用の駆動パルスP21とを組み合わせた3つ
の駆動パルスでロータ13を逆転することができる。高
電圧で実効電力の大きな駆動パルスP22を採用するこ
とにより数少ない駆動パルスでロータを逆転できるの
で、逆転のための1駆動周期T0を短くすることが可能
であり、逆転方向の早送りの周波数を高くすることがで
きる。さらに、逆転制御部26においては、3つの駆動
パルスのパルス幅やタイミングを調整すれば良いので、
逆転方向の駆動パルスの設定も容易であり、逆転制御部
26の構成も簡易化できる。
【0040】さらに、本例の制御方法においては、駆動
パルスP22に先攻する補助駆動パルスPaおよび駆動
パルスP21は低電圧V1とし、駆動パルスP22にの
み高電圧V0としてあるので、逆転時の消費電力も必要
最小限に止めることができる。
【0041】図5に本例の制御装置20によってステッ
ピングモータ10を駆動する制御方法の第2の例を示し
てある。本例の制御方法においては、ロータ13を逆転
する際に、高電圧V0の第1の駆動パルスP21および
第2の駆動パルスP22を供給するようにしている。ま
ず、ステップ71において、ステッピングモータ10の
回転方向が判定され、ステップ72において、正転であ
れば正転制御部25の制御の下にステッピングモータ1
0が駆動される。これらのステップ71および72の動
作は上述した第1の例と同様であり、正転するために電
圧V1の電力が電源部40から駆動回路31に供給さ
れ、電圧V1の駆動パルスP1がスッテピングモータ1
0に供給される。
【0042】ステップ71において、ステッピングモー
タ10を逆転すると判断された場合は、逆転制御部26
の制御の下にステッピングモータ10が駆動される。本
例の制御方法においては、ステップ74において、逆転
制御部26により高電圧V0の第1の駆動パルスP21
が供給され、さらに、ステップ75において、電圧V0
の第2の駆動パルスP22が供給される。また、本例の
制御方法においては、ステップ74と75の間に待機時
間Twを設定するステップ76が設けられている。ステ
ップ76においては、制御回路24の逆転制御部26に
より駆動回路31のスイッチ35aおよび35bがオフ
になり、駆動回路31と駆動コイル11の接続が遮断さ
れるようになっている。駆動コイル11が駆動回路31
から切断されることにより、駆動コイル11はオープン
になるのでステップ76においてはステータ12からロ
ータ13には力が働かない。
【0043】図6に、本例の制御方法により逆転時に駆
動回路31からステッピングモータ10に供給される駆
動パルスを示してある。時刻t0から始まる1駆動周期
T0において、図7(a)に示すように、正転するのに
都合の良い安定位置r1から逆転方向d2にロータ13
を駆動するためにロータ13をステータ12に吸引する
第1の駆動パルスP21が供給される。本例において
は、反動を用いないでロータ13を逆転方向に始動する
ために高電圧V0の駆動パルスP21を用いている。駆
動パルスP21のパルス幅が長くなりすぎると、駆動パ
ルスP21によってロータ13がステータ12に吸引さ
れるためロータ13を正転方向d1に戻す力が発生す
る。このため、本例においては、駆動パルスP21のパ
ルス幅を短くし、駆動パルスP21を供給するステップ
74に続いて待機時間Twをセットできるステップ76
を実効することにより、図6に示すように時刻t5〜時
刻t6(Tw)の間は駆動コイル11に電圧を印加しな
いようにしている。さらに、本例では、ステップ76に
おいて駆動コイル11をオープンするようにしているの
で誘導電流も駆動コイル11には流れず、駆動コイル1
1からロータ13の動きを阻害する力が発生しないよう
にしている。従って、図7(b)に示すように、ロータ
13は、第1の駆動パルスP21および駆動パルスP2
1による慣性によって安定位置r1からほぼ90度回転
した位置r3にスムーズに到達できる。この位置r3で
上述した制御方法と同様に高電圧V0の第2の駆動パル
スP22を供給することにより、反発力によって次のス
テップアングルの安定位置までロータ13を回転するこ
とができる。時刻t10からの次の駆動サイクルT0で
は、パルスの向きが反転することを除き上記と同様の駆
動パルスP21およびP22が再び駆動回路31からス
テッピングモータ10に供給される。
【0044】本例の制御方法においても、大きなトルク
が必要とされる逆転時には高電圧V0の駆動パルスがス
テッピングモータ10に供給され、回転に必要なトルク
の小さな正転時には低電圧V1の駆動パルスがステッピ
ングモータ10に供給されるようになっている。従っ
て、正転時の消費電力を増大することなくロータを逆転
することが可能である。また、高電圧の第1の駆動パル
スP21と第2の駆動パルスP22の2つのパルスの組
み合わせによりステッピングモータ10を逆転できるの
で、パルス幅が短く、実効電力の大きな駆動パルスによ
り逆転することができる。従って、1ステップアングル
回すために必要なトータルのパルス幅を狭くすることが
できるので、逆転速度を向上することが可能となる。ま
た、2つの駆動パルスの組み合わせで逆転できるので、
制御回路も簡易化でき、駆動パルスの設定も容易にな
る。従って、本発明により、時刻合わせなどに実際に使
用できる逆転用の制御方法、制御装置を提供することが
できる。
【0045】以上のような電圧の異なる駆動パルスをス
テッピングモータに供給可能な制御方法および制御装置
を採用することにより、ステッピングモータ10を正転
および逆転駆動できると共に、駆動時に消費される電力
を小さくすることができる。また、逆転する際には2つ
あるいは3つの数少ないパルスの組み合わせて1ステッ
プアングルを駆動することができるので、簡単な制御回
路あるいはソフトウェアで逆転制御することが可能であ
る。また、駆動パルスの幅やタイミングの調整も容易と
なる。従って、本例の制御装置および制御方法を採用す
ることにより、運針停止から復帰する際に時計針を早送
りしたり、あるいは、現地時刻に合わせて時計を時刻合
わせする際に、ステッピングモータを逆転して反時計方
向に時計針を進められる計時装置を提供することができ
る。
【0046】なお、上記において説明した駆動パルスP
1、補助駆動パルスPa、第1および第2の駆動パルス
P21およびP22は、1つの矩形パルスの代わりに、
パルス幅の狭い複数のサブパルスによって形成すること
も可能である。さらに、1つの駆動パルス、例えば、第
1の駆動パルスP21あるいは第2の駆動パルスP22
をステッピングモータ10のコギングトルク(無励磁保
持トルク、ディテントトルク)曲線を反映した複数の電
圧のサブパルスによって構成することにより、さらに電
力の使用効率の良い制御装置を提供することができる。
また、上述した第1の制御方法と第2の制御方法におけ
る駆動パルスの組み合わせは自由であり、第2の制御方
法に補助駆動パルスPaを追加したり、第1の制御方法
に待機時間Twを設定することはもちろん可能である。
【0047】また、上記の例では、計時装置に好適な2
相のステッピングモータを例に本発明を説明している
が、3相以上のステッピングモータに対しても本発明を
同様に適用できることはもちろんである。また、各相に
共通した制御を行う代わりに、各相毎の適したパルス幅
およびタイミングで駆動パルスを供給することも可能で
ある。また、ステッピングモータの駆動方式は、1相励
磁に限らず、2相励磁あるいは1−2相励磁であっても
良く、逆転可能なステッピングモータの制御に対し本発
明を適用することによって制御系統を簡略化でき、消費
電力を低減することができる。
【0048】また、電源電圧を降圧する降圧回路の代わ
りに逆転駆動する際に電源電圧を昇圧する昇圧回路も設
けて逆転用の高電圧の駆動パルスを供給できるようにす
ることももちろん可能である。さらに、電源部によって
用意される電圧レベルは3段階に限定されるものではな
く、4段階以上の電圧レベルを供給できるようにしても
もちろん良い。さらに、電源は、本例のように電池に限
らず、太陽電池などの発電装置によって充電される大容
量のコンデンサなどを電源として用いることももちろん
可能である。
【0049】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の制御方
法および制御装置においては、ステッピングモータに対
し、正転用に低電圧の駆動パルスを供給し、逆転用に高
電圧の駆動パルスを供給できるようにしている。従っ
て、逆転するときは高電圧の駆動パルスにより十分なト
ルクを確保することが可能であり、確実にロータを逆転
することができる。また、正転するときは低電圧の駆動
パルスにより低消費電力で駆動できる。従って、計時装
置に対し本発明の制御方法および制御装置を用いること
により、通常の正転で運針されるときは、消費される電
力は低く保つことが可能であり、時刻合わせなどの場合
のように時計針を反時計方向に運針した方が時間および
消費電力の浪費を防止できる場合は逆転を行える計時装
置を提供することができる。さらに、逆転する際に高電
圧の駆動パルスを採用することにより、駆動パルスの実
効電力を大きくできるので、数少ないパルスの組み合わ
せで逆転することができ、また、トータルの駆動パルス
のパルス幅も短くすることができる。従って、逆転速度
の向上を図ることが可能となる。さらに、逆転用の制御
回路やソフトウェアを簡略化できるので、逆転機能を持
った計時装置を安価に提供できる。また、逆転に必要な
駆動パルスの数も減らせるのでパルスの幅やタイミング
の調整も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御装置を格納した計時装置の概略構
成を示す図である。
【図2】図1に示す制御装置を用いた第1の制御方法を
示すフローチャートである。
【図3】図2に示す第1の制御方法においてステッピン
グモータに供給される駆動パルスの様子を示すタイミン
グチャートである。
【図4】図3に示す各パルスによりロータが逆転駆動さ
れる様子を説明する図であり、図4(a)は、補助駆動
パルスPaによりロータが回転する様子を示し、図4
(b)は、第1の駆動パルスP21によりロータが回転
する様子を示し、さらに、図4(c)は、第2の駆動パ
ルス22によりロータが1ステップアングル回転する様
子を示す図である。
【図5】図1に示す制御装置を用いた第2の制御方法を
示すフローチャートである。
【図6】図5に示す第2の制御方法においてステッピン
グモータに供給される駆動パルスの様子を示すタイミン
グチャートである。
【図7】図6に示す各パルスによりロータが逆転駆動さ
れる様子を説明する図であり、図7(a)は、第1の駆
動パルスP21のパルス幅が広すぎる場合を示し、図7
(d)は、第1の駆動パルスP21の後に待機時間を設
定した場合を示す図である。
【符号の説明】
1・・計時装置 10・・ステッピングモータ 11・・駆動コイル 12・・ステータ 13・・ロータ 20・・制御装置 21・・水晶振動子 22・・発振分周回路 23・・パルス合成回路 24・・制御回路 25・・正転制御部 26・・逆転制御部 27・・補助パルス制御部 28・・駆動パルス制御部 31・・駆動回路 40・・電源部 41・・電池 42・・降圧回路 43・・降圧用コンデンサ 50・・輪列 61・・秒針 62・・分針 63・・時針

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータと、このロータを回転駆動する磁
    界が駆動コイルによって励磁されるステータとを有する
    ステッピングモータの制御方法において、 前記ステッピングモータを第1の方向に回転するために
    第1の電圧の駆動パルスを供給する第1のステップと、 前記ステッピングモータを前記第1の方向と反対の第2
    の方向に回転するために前記第1の電圧より高い第2の
    電圧の駆動パルスを供給する第2のステップとを有する
    ことを特徴とするステッピングモーターの制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第2のステップ
    は、前記ロータを安定位置から前記第1の方向に微小回
    転するために前記第2の電圧より低い第3の電圧の補助
    駆動パルスを供給する第3のステップと、 前記ロータを前記安定位置から前記第2の方向に吸引す
    るために前記第2の電圧より低い第3の電圧の第1の前
    記駆動パルスを供給する第4のステップと、 前記ロータを第2の方向に反発するために前記第2の電
    圧の第2の前記駆動パルスを供給する第5のステップと
    を備えていることを特徴とするステッピングモータの制
    御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記第2のステップ
    は、前記ロータを安定位置から前記第2の方向に吸引す
    るために前記第2の電圧の第1の前記駆動パルスを供給
    する第4のステップと、 前記ロータを第2の方向に反発するために前記第2の電
    圧の第2の前記駆動パルスを供給する第5のステップと
    を備えていることを特徴とするステッピングモータの制
    御方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、前記第4の
    ステップと第5のステップの間に、前記ロータを駆動す
    るための電圧を所定の時間だけ供給しない第6のステッ
    プを備えていることを特徴とするステッピングモータの
    制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記第6のステップ
    では、前記駆動コイルの両端をオープンにすることを特
    徴とするステッピングモータの制御方法。
  6. 【請求項6】 ロータと、このロータを回転駆動する磁
    界が駆動コイルによって励磁されるステータとを有する
    ステッピングモータの制御装置において、 前記駆動コイルに駆動パルスを供給する駆動手段と、 前記駆動手段に複数の電圧の電力を供給可能な電源部
    と、 前記ロータを第1の方向に回転するために前記電源部か
    ら第1の電圧を前記駆動手段に供給して前記駆動パルス
    を発する第1の制御手段と、 前記ロータを前記第1の方向と反対の第2の方向に回転
    するために前記電源部から前記第1の電圧より高い第2
    の電圧を前記駆動手段に供給して前記駆動パルスを発す
    る第2の制御手段とを有すること特徴とするステッピン
    グモータの制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記電源部は、蓄電
    手段と、この蓄電手段の出力電圧を降圧して複数の電圧
    の電力を供給可能な降圧手段とを有することを特徴とす
    るステッピングモータの制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項6において、前記第2の制御手段
    は、前記駆動パルスに先立って前記電源部から前記第2
    の電圧より低い第3の電圧を前記駆動手段に供給して前
    記ロータを前記第1の方向に微小回転する補助パルスを
    発する補助パルス制御手段を備えていることを特徴とす
    るステッピングモータの制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項6において、前記第2の制御手段
    は、前記ロータを前記第2の方向に吸引する第1の前記
    駆動パルスおよび前記ロータを前記第2の方向に反発す
    るための第2の前記駆動パルスを発生させ、少なくとも
    前記第2の駆動パルスを発生するときに前記駆動手段に
    前記電源部から前記第2の電圧を供給することを特徴と
    するステッピングモータの制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記第2の制御手
    段は、さらに、前記第1の駆動パルスと前記第2の駆動
    パルスの間に所定の時間だけ前記駆動コイルの両端をオ
    ープンにすることを特徴とするステッピングモータの制
    御装置。
  11. 【請求項11】 請求項6に記載のステッピングモータ
    の制御装置と、 前記駆動パルスにより時計針を運針するステッピングモ
    ータと、 複数の周波数のパルス信号を出力するパルス合成手段と
    を有し、 前記パルス信号のいずれかにより前記第1の制御手段が
    前記ステッピングモータを正転して前記時計針を時計方
    向に回転し、前記パルス信号のいずれかにより前記第2
    の制御手段が前記ステッピングモータを逆転して前記時
    計針を反時計方向に回転することを特徴とする計時装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012205321A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Seiko Clock Inc ステップモータ駆動装置及びステップモータ駆動方法
JP2013083459A (ja) * 2011-10-06 2013-05-09 Casio Comput Co Ltd アナログ電子時計
CN107210693A (zh) * 2015-03-19 2017-09-26 三菱电机株式会社 步进马达的控制装置以及组装有步进马达的空气净化器
CN108267948A (zh) * 2017-01-04 2018-07-10 深圳智能表芯科技有限公司 一种智能手表的机芯控制方法及装置
US11294334B2 (en) 2019-02-05 2022-04-05 Seiko Epson Corporation Electronic timepiece, movement, and motor control circuit for a timepiece

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