JPH1097660A

JPH1097660A - 円板体の放出装置

Info

Publication number: JPH1097660A
Application number: JP8285813A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Abe; 寛安部; Motoharu Kurosawa; 元晴黒澤
Original assignee: Asahi Seiko Co Ltd
Current assignee: Asahi Seiko Co Ltd
Priority date: 1996-09-20
Filing date: 1996-09-20
Publication date: 1998-04-14

Abstract

(57)【要約】【課題】近年、ビデオゲームの進展とともに、ゲーム
センターが林立することになり、種々のゲーム装置に、
種々のメダルが大量に使用されることになって、他店で
使用されているメダルが、混入して混乱するという、問
題があった。【解決手段】本発明は、少なくとも、複数個の円板体
を、バラ積みで収納するための、タンク手段と、このタ
ンク手段から、前記円板体を一個づつ送出するための、
放出手段と、この放出手段から送出された前記円板体
を、ガイドするための、通路手段と、この通路手段の上
流に配設されて、通過する前記円板体が真正か否かを判
定するための、チェック手段と、前記通路手段の下流に
配設されて、前記チェック手段によって制御されるゲー
ト手段と、を備えていることを特徴とした円板体の放出
装置である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、投入されたバラ
積み状態の、同一種類の円板体を、外部に一個づつ強制
的に送り出すための、円板体の放出装置に関するもので
ある。本発明はとくに、貨幣である円板形のコイン、あ
るいは、ゲーム等に使用される円板形のメダルなど、バ
ラ積みに投入された、同一種類の円板体を、強制的に一
個づつ送り出すことが出来る、円板体の放出装置に関す
る。さらに具体的には、本発明は、特定のメダルを使用
するゲーム装置に設置して、使用しているメダルが、真
正であるか否かを判断して、特定のメダル以外のメダル
を排除するのに好適な、円板体の放出装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】これまで、円板体の放出装置として
は、種々のものが開発されている。たとえば、本件出願
人による、特開平８−１１０９６０号公報には、円板体
である硬貨の送出装置が開示されている。この送出装置
は、図示を省略したが、硬貨の送り円板の回転により、
硬貨を送り出す硬貨送出装置が開示されている。さらに
詳しく説明すると、この送出装置は、大きく分けて、バ
ラ積み状態の同一種類の硬貨を収容するための、ほぼ筒
形のタンクと、このタンク内にある硬貨を一個づつ、送
出装置の外側へ強制的に送り出すための、硬貨送出手段
と、この硬貨送出手段をコントロールするための、制御
手段と、で構成されている。

【０００３】そして、上記の硬貨送出手段は、直流モー
タによって回動される、硬貨の送り円板を特徴とし、こ
の送り円板は、円周方向に等間隔に開設された、複数個
の硬貨案内用の貫通孔を有すると共に、裏面には、硬貨
の送り出し用の突起アームを有している。したがって、
複数の硬貨を収納している、タンクの底に設置されてい
る硬貨の送り円板が、直流モータによって回転駆動され
ると、タンク内の硬貨が、貫通孔内に平坦に積み重ねら
れて、ベース板をスライドしている一番下の硬貨が、突
起アームによって強制的に押し出されて、送出装置の外
側に放出される構造になっている。上述した硬貨あるい
はメダルを強制的に送出する装置としては、上述の従来
例以外に種々の種類のものがあり、これらが実際に使用
されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こう
した円板体の放出装置には、これまで、硬貨あるいはメ
ダルを、本物であるか、偽物であるかを、判定チェック
して、偽物をキャンセルするという、円板体放出装置は
なかった。とくに近年、ビデオゲームの進展とともに、
ゲームセンターが林立することになって、種々のゲーム
装置に、種々のメダルが大量に使用されており、他店で
使用されている種々のメダルが、混入してくるという問
題があった。具体的には、特定のメダルを使用している
メダル・ゲーム装置に、他のメダル・ゲーム装置で使用
しているメダルが混入して、混乱するという問題があっ
た。本発明は、上述の問題点を解消する目的から開発さ
れたもので、硬貨あるいはメダルを、本物であるか、偽
物であるかを、判定チェックして、偽物をキャンセルす
ることができる、円板体の放出装置を提供することにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、少なくと
も、複数個の円板体を収納するための、タンク手段と、
このタンク手段から、前記円板体を一個づつ送り出すた
めの、放出手段と、この放出手段から送り出される、前
記円板体の通路手段と、この通路手段の上流に配設され
て、通過する前記円板体が真正か否かを判定するため
の、チェック手段と、前記通路手段の下流に配設され
て、前記チェック手段によって制御されるゲート手段
と、を備えていることを特徴とした円板体の放出装置で
ある。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下に本発明を、その実施につ
いて、添付の図面を参照して説明する。図１は、本発明
による一実施例を、概略的に示す斜面図であり、図２
は、図１の平面図であり、図３は、図１の側面図であ
る。図１から図３に示される参照数字１１は、大きな矩
形のベース板で、ベース板１１は、図３に示される様
に、右側の背の高い、端面ほぼ７の字形のフレーム１２
と、左側の背の低い、端面ほぼＣの字形のフレーム１３
とによって、斜めに設置されている。実施例では、ベー
ス板１１は、水平線に対して、約４０度に傾斜して設置
されている。図１の左上に示される矩形開口の略筒状の
ものは、円板体の放出装置を構成するタンク２１で、こ
のタンク２１内に、図示を省略したが、円板体のメダル
が投入されて、バラ積み状態に収納される。

【０００７】ほぼ筒形のタンク２１の傾斜している内底
には、円形のディスク２２が、回転自在に収納されてお
り、このディスク２２は、図３の参照数字２３で示され
る電気モータ、ならびに、参照数字２４の回転軸によっ
て回動される。ディスク２２が回転されると、このディ
スク２２に開口された、四個の貫通孔２５、ならびに、
ディスク２２の裏面に形成された突起アーム（図示を省
略）によって、メダルが一個づつ、図１、図２におい
て、右方向に押し出されて放出されるように、このディ
スク２２は構成されている。ディスク２２から放出され
たメダルは、図１、図２の右側に示される、斜め下行き
の通路３３に送り込まれる。メダルの通路３３は、上方
の、ほぼ三角形のスペース板３１と、この下方の、ほぼ
四角形のスペース板３２とで、ベース板１１に形成され
ている。

【０００８】図２、図３の参照数字３４は、ほぼ正方形
になる、やや厚手のカバー板で、主として、通路３３全
体を覆うためのものであり、通路３３の上流位置のカバ
ー板３４内には、メダルを判定するための、矩形板状の
チェック手段３５が配設されている。このチェック手段
３５は、メダルの通路３３に沿って、たとえば、二個の
検知コイル３６、３６が設けられており、これら検知コ
イル３６には、発振器（図示を省略）が接続されてい
る。メダルが、検知コイル３６に近づくと、検知コイル
３６のインピーダンスが変化し、結果として、発振器の
発振周波数、発振レベルが変化する。この変化は、円板
体であるメダルの直径、厚み、材質によって異なる。

【０００９】したがって、この変化分を、あらかじめ記
憶されている、真正メダルの基準値データと比較するこ
とによって、通過するメダルが、真正か否かを、容易に
判定することが出来る。通路３３の下流に示される矩形
のものは、ゲート手段３８で、このゲート手段３８は、
ベース板１１に形成された、矩形の開口３９を開閉する
もので、下縁が枢着３７され、図示省略のソレノイドに
よって制御される。言い換えると、ゲート手段３８は、
メダルのチェック手段３５からの信号によって、開口３
９の開閉が制御される。なお、図１の右側に示される、
小形の角柱形のものは、電気配線をまとめるための、コ
ネクタ装置４０である。

【００１０】

【実施例】上述の構成からなる本実施例は、タンク２
１内に、円板体である、同一のメダル群を投入してバラ
積みにし、ディスク２２を電気モータ２３で回動する
と、ディスク２２が、図２において、時計方向に回転さ
れることになる。かくして、タンク２１内の下方におい
て、バラ積み状態になっている、円板体のメダル群（図
示略）は、回転するディスク２２の貫通孔２５内に積み
重ねられ、最下位のメダルは、ベース板１１をスライド
移動し、図示略の突起アームによって、メダルは一個づ
つ、通路３３の上流に、強制的に送り出されることにな
る。通路３３の上方の入り口に、強制的に押し出された
メダルは、自重もあって、通路３３を、上から下の方向
に斜めにカーブして、落下することになり、チェック手
段３５を通過するメダルは、真正か否かが判定されるこ
とになる。

【００１１】チェック手段３５を通過したメダルが、真
正なメダルの場合は、ゲート手段３８が動作して、図
１、図２において、ゲート手段３８の上縁が起き上がっ
て、開口３９が開き、図の鎖線の矢印３に示されるよう
に、この開口３９内に、真正のメダルが落下し、図示を
省略した、ゲームに使用するケースなどに収納されるこ
とになる。チェック手段３５を通過したメダルが、真正
でない偽物のメダルの場合は、ゲート手段３８が動作せ
ず、疑似のメダル１は、通路３３を下まで通過して、図
の実線の矢印２に示されるように落下し、図示略のキャ
ンセル用のケースなどに収納されることになる。なお、
真正なメダルのときに、ゲート手段３８を動作して、開
口３９を開くようにしたのは、電気配線の断線などで、
装置に故障があったときに、トラブルを避けるためであ
る。

【００１２】また、、ゲート手段３８が、枢着３７を中
心に起きて、開口３９を開くために、カバー板３４の適
所は、空間（図示略）が形成されていることは、勿論で
ある。また、実施例では、通路３３の開口３９を開閉す
る構造としたが、通路３３に分路（図示略）を形成し
て、メダルを、真偽で振り分ける構造にしても良いこと
は、勿論である。また、実施例では、メダルの場合を説
明したが、硬貨であっても同様であることは、勿論であ
る。また、チェック手段３６の性能を考慮すると、複数
種類の硬貨、あるいは複数種類のメダルであっても、真
正なものか否かが判断できるため、実施例のように、同
一種類のメダルのみに、限定する必要がないことは、勿
論である。

【００１３】

【発明の効果】以上のように、本発明の円板体放出装
置は、簡単な構成の付加によって、硬貨、メダルなどの
円板体を放出しながら、個々の円板体が、真正なもので
あるか否かを判断しつつ、真正な円板体のみを選択でき
るという、大きな効果が得られる。とくに、本発明の装
置は、店ごとに、種々のメダルを大量に使用している、
いわゆる、ゲーム・センターにおいて、メダル・ゲーム
装置に、他店のメダルが混入して混乱しても、他店のメ
ダルの再使用を、未然に防止できるという、大きな硬貨
が得られることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による一実施例を、概略的に示す斜面
図である。

【図２】図１の平面図である。

【図３】図１の側面図である。

【符号の説明】

１：メダル（円板体）、１１：ベース板、２１：タンク
（タンク手段を構成する）、２２：ディスク（放出手段
を構成する）、２３：電気モータ（放出手段を構成す
る）、２４：回転軸（放出手段を構成する）、３１、３
２：スペース板（通路手段を構成する）、３３：通路
（通路手段を構成する）、３５：チェック手段、３６：
検知コイル（チェック手段を構成する）、３７：枢着
（ゲート手段を構成する）、３８：ゲート手段、３９：
開口（ゲート手段を構成する）。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも、複数個の円板体を収納するための、タンク手段と、このタンク手段から、前記円板体を一個づつ送り出すた
めの、放出手段と、この放出手段から送り出される、前記円板体の通路手段
と、この通路手段の上流に配設されて、通過する前記円板体
が真正か否かを判定するための、チェック手段と、前記通路手段の下流に配設されて、前記チェック手段に
よって制御されるゲート手段と、を備えていることを特
徴とした円板体の放出装置。